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アメリカ縦断ウルトラ耐久研修ツアー・9
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「ようこそ、灸場行政支局へ。行政支局長…というよりはこのキューバ島を含む実質的な刑務支部を預けられております、黒薔薇騎士団のグロンストラーネと申します」
痴女皇国の女官の常で美人ではありますが、ドイツ系…と言う雰囲気の尖った印象の方が挨拶をなさいます。
で、何なのですかその行政支局名はと声に出しかけました。
しかし、私の反射神経がその行為を差し止めます。
何故ならばその方、黒薔薇騎士団の戦闘服を着用なさっておられたからです。
Gronsträne (Gertrude Hohenstein) グロンストラーネ Ten million Suction. 一千万卒 Slut Visual. 痴女外観 Black Rosy knights, Imperial of Temptress. 黒薔薇騎士団 Security department Manager, Cuban administrative branch, Caribbean Chapter, Imperial of Temptress. 中米支部警備本部長
「そして私ともう一人、黒薔薇出身者がここにおります」
で、紹介されたもう1名の方も、これまたドイツっぽい雰囲気のお方。
黒薔薇騎士団と紫薔薇騎士団の方は潜入作戦のために容姿を比較的自由に変更できるとお聞きしていますが、今はお二人とも見栄えのする体型と身長ですね。
ぶっちゃけベラ子陛下に近いくらいの高身長になさっておいでです。
(罪人、特に罪人女官に威圧感を与えるべしと言われてまして…普段の我々は…ティアラさんなら目撃されたと思うのですけど、かなり小柄なんですよね)
そうですね、頻度は少ないながらも黒薔薇騎士団の方と、我々白薔薇三銃士は全く面識がないわけではありません。
むしろ我々の訓練時に教官としてお越しになることがありまして、接点はあるのですよ…。
Schwarzene (Sieglinde Schönebeck) シュバルツェーネ Ten million Suction. 一千万卒 Slut Visual. 痴女外観 Black Rosy knights, Imperial of Temptress. 黒薔薇騎士団 Manager, Preparation Office for Establishment of South American Branch, Imperial of Temptress. 南米地区支部開設準備室長
なるほど、お二人とも黒薔薇騎士団所属…ってこの中米支部はもとより、南欧支部を含めても誰もかなわないステータスランクじゃないですか。
(当面は一千万卒になっておけとペルセポネーゼ団長並びにジョスリーヌ班長より通達が。昇格の喜びよりも、千万卒になる必要がある任務とは何なのかという不安が先立ちました、ええ。)
しかも黒薔薇騎士団を外れておられませんよ。
普通は他地域に赴任する場合、その地元の支部の独自騎士団が編成されているならそっちに所属するはずです。
ただですねぇ…私の立場では畏れ多くて聞けないのですよ、色々と。あれこれと。
(いえいえ、ベラ子陛下の懇意の騎士の方…それも直衛側近の地位を与えられた白薔薇三銃士の方ならば、私たちの受命任務内容の大半、明かす事が可能ですよ)
ふむふむ。
それと、黒薔薇所属のままで来られているという事は、ストラスブールのジョスリーヌさんと同じような扱いなのでしょう。
つまり、痴女宮本宮の監督下に置きたい何かがこのキューバにあるからこそ、黒薔薇所属を維持しておられるのでは。
「御明察です。本日はアレーゼ様のご案内にて視察の皆様がお越しという事で、是が非にもとここに参集致しましたが、元来は私かシュバルツェーネのどちらかがグアンタナモに常駐しているのです」
「で、本当なら私も欧州地区に派遣されて紫薔薇騎士団を指揮するかという話もあったのですが、本宮所属黒薔薇騎士の増員の件もありまして…それに、後ほどお話をさせて頂きますが、アレーゼ様の要請にて、我々黒薔薇所属者を2名もわざわざこの地に呼ばれただけの事が起きておりますわ…ティアラさんの視察も、この地の現状を把握させたいがためなのでしょう」
なるほど。本宮のエリート中のエリートという扱いを受けておられる黒薔薇騎士団の方、それもお二人を投入するような事…罪人の管理と見ました。
「これまた正解ですわね。で、この灸場ですが、日本語…聖院第二公用語で申しますと、まさにお灸を据える必要があるような者を中心に受け入れているのです…」
「まぁ、その辺りの事情は私と…そしてアルトはよく知るところだ。旅装を解いたら私はアルトを連れて島内視察に向かうとするから、ティアラとサリーたちはグロンストラーネとシュバルツェーネの話を聞いてもらってキューバの現状把握に努めてくれ」
そんな訳で、アレーゼ様はアルトさんを連れて島内の状況を見て回るそうです。
(実はティアラには本来、キューバ滞在の1週間ほどの間に農地視察のスケジュールが組まれていただろ。あれの下見だよ…これは内緒だ)と、こっそりウィンクされます。
どうやら、私があっちこっちをつぶさに見て回らなくても良いように、代わりに色々見て頂けるようなのです…。
ですが、その時間稼ぎをしなくてはならないほど、今から見聞する労働者監獄としてのキューバの現状が厳しいものなのでしょう。
アレーゼ様としては、私自身が視察して把握すべきなのはこのハバナと、それからグアンタナモであるようにお考えの様子です。
「それとグロンストラーネ支局長代行。このキューバの視察後に、ティアラ様を含むご一行様はカリブ諸島からギアナへとお向かいの行程を予定しております。その交通手段となる船舶、海事部に要請をしておりましたが、返答の方は如何でしょうか」
「それが、ちょうど良い話もありまして…ふふふ。連邦世界の中南米方面から入荷したものを搭載した船舶、明日にもこのハバナに参りますが、海事部のラウラ欧州担当部長が指揮するお船でしょう。で、ハバナとグァンタナモで荷役を致しますので、約1週間程度の期間を見て頂ければお船が空くとか」
で。
「こんにちわ、マリア」「闇堕ちマリア」含めて、この聖院世界シリーズとやらを最初からお読みの皆様にお聞きしたいのですが、その前に前提をば。
まず、三河監獄国も真っ青な労働受刑者…それも男性が主要な労働力らしい工場都市めいた、このハバナの街のお話が出ております。
そして、黒薔薇騎士団の方が二人も来られています。
この状況で、何のエロ話も起きぬ訳がないと私は思うのですが、如何でしょうか。
更には、アレーゼ様はアルトさんを引きずって早々に中座しておしまいに。
とどめにですね。
「お子様方は私たちで預かりましょう。アナベル様、行きましょうか」
ええ、ジャンヌ様が更に気を利かせて下さいます。
で、うちの男児3名とシェリーさんは、アナベル様とジャンヌ様に連れられてハバナ観光、いえもとい港湾部でお船の貨物荷役やら何やらを見学するようです。
そう…残るは、黒薔薇のお二方と…サリーさんと、私。
で、そこからの出来事たるや…闇堕ちマリアの枠でお話しすべき内容でした。
はい…私の予想通りです。
しかもですねぇ、ティアラちゃんはエロくないっていう件やら他に何やら諸々を根に持ってるベラ子陛下の差金だって言うじゃないですか!
「わ、わかりました…ベラ子陛下にはあたしとシェリーが怒っときますから…」
ええ、私の激怒っぷりに、黒薔薇のお二人どころか、サリーさんが宥めに回る始末。
「まぁ…私と中井さんは、黒薔薇装備がこれから先の旅程で必要になるということですね…。単に黒薔薇騎士に犯されて例の昇格処理同等の仕打ちをされただけなら、請願すれば済む話ですし…」
そうですよ…私とサリーさん、簡略版ですが、黒薔薇入団の試練を受けさせられたんです!
しばいたろか。
それに私、そもそも簡易変装機能もらってるじゃないですか。
スペイン人風に化ける事、一応はできますよ。
(ほほほほほほほほほほほ。百万卒以上が今の黒薔薇の入団資格審査に必要なステータスランクなのですっ。すなわち、ティアラちゃんはもはや後宮に住めるのですよっ)
Tiara Nakai. 中井ティアラ Ten thousand Suction.(Limited Million)一万卒(限定百万卒) Slut Visual. 痴女外観 White Rosy knights, Imperial of Temptress. 白薔薇騎士団 Mushroom island branch school assistant teacher, Holy temple Academy, Imperial of Temptress. 痴女皇国聖院学院茸島分校補助講師
そんな資格、聖院の大幹部…少なくとも田中雅美内務局長か、アルトさんまたはダリア聖院騎士団長に次ぐ方のサリーさんならいざ知らず、私はまだいりません。
それにベラ子陛下。全力で忘れてるでしょ。
私は白薔薇騎士団所属で、かつ聖隷少女団の団員ですよ。元来の白薔薇のゼアラニーネ団長が直属上司じゃないんですよ。
問答無用で黒薔薇に引き抜くような処理を指示したのはベラ子陛下ですからね。
私がそうしてくれってお願いした訳じゃありませんからね。
ここはきっちりはっきりさせておきましょう。
(痴女皇国の騎士であれば、普通は黒薔薇資格を得ることを誇りに思うのですが…)
私もそう思います。
しかし、それ以前に私は聖隷少女団の指揮監督者の一人で白薔薇三銃士を務めてるんですよ。
黒薔薇資格と黒薔薇騎士団入りっての、意味が全く違うのは私も存じておりますからね。
更に申し上げますと、聖隷少女団から南欧支部の婦人騎士団に出向してる騎士という名目で、私は南米視察に従事してますからね。
それ決めたのも、ベラ子陛下と内務局と聖隷少女団事務局じゃないですか。
私の意志が介在していない人事ならなおさら、朝令暮改をしてよい訳ではないのですよぉっ。
(確かにあれだけ大々的な結団式でお披露目した上に、まだ立ち上げて間もない聖隷少女団の人事いじったらさ、さすがにベラ子に批判殺到だろ…)
でしょでしょ、マリアリーゼ陛下も実の妹君にして皇帝陛下のこの暴挙、何か言って差し上げてくださいよっ。
(そうだな…カリブや南米の治安事情がよろしくないから視察者を強化したり、聖院の要請でサリーに黒薔薇騎士の必要資格や従事任務経験だの装備の情報を渡すならまだ話は通るよな。しかし…北欧のニオちゃんがまさにそうだけどさ、必要性があって黒薔薇の資格を与えたなら皆は了承するけど、単にベラ子がお手つきしたいから黒薔薇はダメだろ?)
(あうあう)
(そりゃーお前、早苗さんや美咲さんにした事と矛盾してる話になっちまうって。だからティアラちゃんの昇格、あたしが介入して限定資格にさせてもらったんだよ。それにサリーなら元々痴女皇国の基準でステータスを読み替えたらさ、無理に黒薔薇試練を受けなくても有資格者だろ…白マリだけならいいけど、サリーになんかあったら白かーさんがうるせーんだぞ…)
でまぁ、ベラ子陛下がお説教を食らっている隙に、その後のお話をさせて頂きましょう。
とりあえず我々がキューバ島に滞在して視察を進めている間に、海事部の支援で一週間分の航海を駆け足短縮したと言うロイヤル・フォーチュン号に再度乗船させて頂ける事になりました。
そして、ハバナの港を離れて次なる目的地を目指させて頂いております。
ただ…ロイヤル・フォーチュン号に搭載した駄洒落菌弾頭を搭載したミサイルはそのままにしておくそうですが…。
そして我々がキューバの次に向かうのはポルトガル領ギアナ…その沖合に浮かぶ悪魔島なる島です。
この悪魔島は連邦世界のフランス海外領土たるフランス領ギアナでは、流刑島として使われていたそうですが、痴女皇国世界では…。
「グアンタナモでも矯正不可能だった者を収監する特別監獄として使用しております。収監者は僅かですが、いずれは南米各地の重犯罪者を収容して社会適合化を試みる施設になるでしょう」との説明、グロンストラーネさんから頂いております。
そして、ここでも黒薔薇騎士団から派遣された方が獄卒長を勤めておられるとか。
Waldhildiene ワルトヒルディーネ Ten million Suction. 一千万卒 Slut Visual. 痴女外観 Black Rosy knights, Imperial of Temptress. 黒薔薇騎士団 Security department Manager, Southern Europe Branch Special Prison, Imperial of Temptress. 南欧支部特別監獄警備本部長
で、私の疑問。
キューバでも大概な状況だったのに、その上を行くとは一体、どんな凶悪犯罪者なのですか。
なんでまた、そんなのばかり集めるのでしょうか。
(迷わず行くのです…行けばわかるでしょう…)
ベラ子陛下。私に赤いマフラーを常用しろとでも。
はたまた、闘魂を注入するためのビンタをお望みでしょうか。
(ティアラちゃんのお尻をパンパン叩くのなら望んでいますけどね。それより…今回の悪魔島に護送する対象は、連邦世界で預けられた犯罪者のうち、特に凶悪で死刑または終身刑を宣告された人物の処遇を委託されています。それ故に、わざわざヴァンセンヌ娯楽館の黄美娜支配人が付き添っておられるのです…)
ひいいいいい。改めて、護送されているという方々の経歴書が頭に浮かびます。
そして、その方々はこのロイヤル・フォーチュンには乗船していません。
専用の隔離施設が必要ということで、宇宙空間でも大量の人員を輸送するための専用コンテナモジュールとやらをを搭載したお船が、私たちの乗るロイヤル・フォーチュンに付き従うようにして航行しています。
見た目は灰色で、全長200メートルを越すそうですから、ロイヤル・フォーチュンの全長の3倍以上の長さは確実にありますかと。
テンプレス2世ほどではありませんが、充分に大きなお船に見えます。
(祖国がテンプレス・セキュリティを通じてNBからリースしていた軍艦の削減方針を打ち出したせいで、私もristrutturazione…リストラに遭ったのですわっ)
ええ、そのお船の艦橋というのですか、指令する場所にお詰めであろう欧州担当海事部長様から、憤懣やるかたない心話をよこされました。
その海事部長様のステータスと、乗り込まれたお船はこうだそうです。
Laura Lorenzo ラウラ・ロレンツォ Hundred thousand Suction.(Limited Ten million) 十万卒(限定百万卒)Slut Visual. 痴女外観 Blue ocean Knight , Imperial of Temptress. 痴女皇国紺碧騎士団 Section Manager, Euro-Maritime Department. 欧州地区海事部長(Marina Militare Italiana OF-5. イタリア海軍大佐)
MMIt CVC-003"Pola",Marina Militare Italiana. CS003 Pola. (HMS Pola, Imperial of Temptress.)
(イタリア海軍にリースされた艦は三隻。ザラ級航空航宙母艦と名付けられましたが、三隻もいらんだろうと新しく就任した女性首相と議会がですねぇっ。で、一番艦のザラと二番艦のフィウメに聖院世界支援仕様改装を施し、三番艦のポーラをNBに返却…となったのですが)
(NB海軍からいらんとか言われたんだよ…イタリアの国情だとテンプレス級でも大きすぎるって言われたせいで、VTOL空母と同じサイズでわざわざ図面起こして建造したのに…で、NBでも規格外ってことで持て余しかけたんだけど)
(ラウラさんのリストラだけでなくポーラも減らせって話がイタリア議会で出たという話になったのですよ。で、先に痴女皇国に来ていたラウラさんが扱えるお船だという事で、どうせならとあたしたちが引き取る形にしまして、痴女皇国世界に持って来たんです)
それが、目の前を航行しているポーラというお船だそうです。
このお船が宇宙空間にも行けるというのが信じられませんが、とりあえず痴女皇国の自由にはなるようです。
そして、ポーラは連邦世界で持て余した犯罪者を載せて、グアンタナモとハバナでそれぞれ、収監対象者を下船させています。
そのあとはロイヤル・フォーチュンに付き添って定期航路を先回りして私たちをギアナに送る行程スケジュールを捻出するお手伝いをしていたとか。
でまぁ、それなら何もロイヤル・フォーチュンを出さなくてもいいじゃないかと思いかけましたが。
そう…息子たちの帆船実習があるのです…。
ですから、見た目も私が元々いた連邦世界のお船であるのが丸わかりのポーラに乗り込んで実習をしても、痴女皇国世界ではいますぐ生かすことは出来ないでしょう。
エンリケたちに覚えさせるべきはまず、帆船の扱い。
あと、テンプレス2世もあるやないかと思ったのは内緒です。
ですが、テンプレス2世は北方帝国攻略にも使用する予定。
更には、ベラ子陛下が操船を覚えるということで時々、横須賀港に行ってるようなのです。
つまり今、あのお船を動かすだけでも大変だそうですね、最低限の乗組員を都合するだけでも…。
でまぁ、ポーラは今日昨日に痴女皇国世界に来た訳ではなくて、対応する乗組員の養成やら何やらで去年からイタリア…それも痴女皇国世界のガエータを母港として訓練航海に明け暮れていたそうです。
何分にも、痴女皇国に持って行くという事でイタリア海軍や連邦宇宙軍に準拠した兵器を下ろした代わりを積み込んだり、はたまたテンプレス2世同様に単独で連邦世界やNBに行けるように性能限定解除工事とやらを施工する必要があったようです。
しかし、おかげで標準状態でも帆船5隻分の貨物が楽に積めるらしい輸送力が手に入ったので、昨今のお船がいくらあっても足りない痴女皇国としてはありがたいそうですが。
(夏以降になるけど、アグネスおばさまがNB首相に就任する作戦が成功したら、NB宇宙軍の保有艦船見直し名目でアークロイヤルかハーミーズを譲って頂けるそうです。ただ…それまではラウラさんも我慢の子でお願いします…)
(なぜ夏以降に…ああ、高額なリース料金の問題がございましたわね…)
(そうそう。一旦は対抗勢力の立てた候補がNBの首相を務めるんだけど、病気で緊急入院って事が起きるかも知れないんだよね。で、かねてからクソジジイやアグネスおばさまがおすすめしていた延命措置を断っていたのが仇になるって筋書きさ。で、与党総裁と副総裁の2名が倒れたら流石にまずいって事で、痴女皇国が介入して戒厳令をお手伝いさせて頂く。そのあとは再度選挙を行い、晴れてアグネス首相爆誕の流れに乗せたいわけよ)
(何故に直近選挙でアグネス様を選ばせないのでしょうか…)
(それが民主主義って奴の困ったところでね。今回の選挙でのアグネスさんの対抗馬がオルスコットさんってんだけど、うちのクソジジイ…ワーズワース大公が2期続いて首相やったじゃん。流石にNBの選挙規制法に引っかかるんで、1期は絶対に別の人間に首相を務めてもらう必要があるわけよ。それと…)
(選挙の不正感をNB国民に与えないためです。ただし…オルスコット家が不正に及べば話は別。投票データを喪失するとか、不正な投票が上乗せされるとかが後日発覚すればどうなるか見ものよね…マリアちゃん)
(まぁ、うちらは事が起きるまでは高みの見物ですよ、おばさま)
ほほほほほと笑い合う心話が伝わって来ましたが。
私がそんな恐ろしいこと、聞いても良いのでしょうか。
(実はその…今回、キューバやギアナで預かる人材いるじゃんか。その連中は単に収監して働かせるだけじゃないってのはティアラちゃんもサリーも説明、受けたよな)
(あまりお聞きしたくない話でしたが、聖院側のNBもゆくゆくは同じような措置に移行するでしょうからねぇ…犯罪者を直接、移民として預かるよりは汎用遺伝子を使用して非行や犯罪傾向をNB人類から取り除く試みも、主旨としては理解できますけど…)
(ま、なんでも試してみるもんだよ。それに、犯罪者の子は犯罪者っていう因果関係が強い…前世の因業が次世代の子供の誰かの運命にカットアンドペーストされる形で輪廻しちまうのが確定してるからな、痴女皇国と聖院の世界じゃ…どこかで宿痾の治療は行われるべきなんだよ…さもなきゃウチの女官の最後の要領で処理するかしかないからなぁ、因業)
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てぃあら「何か恐ろしい話ばかりなのですが」
さりー「それとですね。キューバでの1週間は闇堕ちマリア枠で書くそうです」
てぃあら「あれで扱うと言う事は、えろえろかんたー…確定」
さりー「聖院以外の宗教団体、特に新興宗教をネタにするのは危険よティアラちゃんっ」
てぃあら「駄洒落で誤魔化したい気分なのです…」
さりー「気持ちはわかります。いえもう本当に大変でぇっ」
てぃあら「更に大変な話があります。室見国土局長がお越しになるかも知れません」
さりー「なんでまた。路面電車があるのはわかったけど、そもそも連邦世界のキューバにもチョコレート会社が直営していた私鉄…製糖工場からの砂糖運搬のついでに労働者の通勤の足として電車を走らせていたそうなのですよ。ですからその歴史を知っていれば目新しくもない話かと」
てぃあら「それが、サトウキビ畑やコーヒー畑など、キューバの長細い島のあちこちに畑が存在するので、収穫品の積み出しとハバナならハバナまでの輸送が大変らしいのですよ。グアンタナモなんて、サトウキビの栽培から刈り取りと、カリブ方面の製糖工場への積み出しが必要みたいで」
さりー「何でまたわざわざ島に持って行ってやるのかしら…」
てぃあら「サトウキビの樹液を絞るのがまず、ものすごい肉体労働だったので奴隷を使っていたそうです。で、カリブの島々でもサトウキビを植えていたようですが、一番の理由が…」
じーな「簡単や。うちが嘉手納におった時に、赴任軍人相手の在留者インストラクション…沖縄に住むにあたっての現地の簡単な歴史や注意点を事前講義で教えてたんやけどな。サリーもうちの頭の中から知識抜いたらわかるやろ」
さりー「ああなるほど、大東島でもお砂糖を作ってた理由…島だと逃げられないですね、奴隷…」
じーな「で、大東島なんか絶海の孤島やしな。なんせ製糖工場やってた会社が大東島紙幣とかいう代用通貨を流通させてたくらいや…」
てぃあら「そんなの許されてたんでしょうか…」
じーな「その会社が大東島を実質的に支配してたんは明治から昭和にかけてやから、労働者の権利や人権という言葉はまだまだ庶民には縁遠かったんや…国も県も産業振興を優先した時期やったしな」
さりー「かーさま。それに大東諸島のある沖縄なんて、琉球王国があった当時から砂糖造りで奴隷のように国民をこき使った歴史ががががが」
じーな「それを言うとさつまとの関係に言及するからちょっと置いとこか。で、うちも米軍から引き継いで日本政府経由で沖大東島を爆撃訓練場として租借していた関係があってな」
てぃあら「それでお詳しいのですね」
じーな「でまぁ、うちらの時代やと南北の大東村が合併して大東町になってたんやけど、沖大東島が訓練空域に入る関係で名目的な公聴会に出席するための訪問を余儀なくされててな…で、年に1~2回は沖大東島の返還について一種の八百長プロレスめいたことを島に行ってやってたんや…」
さりー「それ聖院のかーさまも確か何かしてたはずですよ。基地庶務や広報の仕事らしいんですけど」
じーな「もっと言うと戦闘機乗って来てくれとか言われててな。射爆訓練の際に低空侵入して地上や水上目標に向けて撃ち込むこともするんやけど、その際の騒音がどーたら環境影響がこーたらと、読者の皆様におかれましては、沖縄の地元マスコミが22世紀になっても騒音レベルは下がりましたけど相変わらず騒いでるのが連邦世界やと思ってください」
さりー「で、そんなに環境環境言うんやったら広報担当の報道官と訓練計画担当将官がツラ出しに行きましょかとか言って、北大東島の空港に戦闘機で押しかけたんですよねぇ…」
じーな「実際に訓練で飛んでる機材まんまで騒音測定してみましょかとか啖呵切ってな。でまぁ、実は大東町の役場の方とか那覇に出張で来た時にママの店も贔屓にしてたし波の上で遊んでる状況は把握してたからな」
さりー「ちなみにこのお話、聖院世界と母様が関わるずっと前からの慣例行事らしいです…」
じーな「で、裏側では自治体側の担当者様を懐柔いやげふんげふん。まぁともかく、島の子供たちにも寄付品名目のお土産を持って行って云々とかやってたわけよ。戦闘機に乗って行ったんも、向こうで機材説明名目の記念撮影会とか一種の親睦をしておってな。で、向こうも寄付の返礼で帰りに色々持たしてくれたんで、警備員を送り込むためのVTOL機に積んで帰るのが常やったんやけどさ…」
さりー「で、大東島名産のお砂糖で作ったお菓子とかラム酒とかパイナップルを頂いたと」
じーな「んむ。んで、島の歴史を学ぶとか、製糖工場の見学めいたことも行事として企画されておってな」
さりー「テンプレスの接岸訓練とかありましたよ」
じーな「緊急時や台風の時とかに救援する必要があるかもわからんからな。聖院世界でもテンプレスはDDCV-200くまの、痴女皇国の2世はDDCV-199すずやとして日本の航空自衛軍所属の宇宙空間航行可能艦扱いで連邦宙兵隊に編入される契約も結んでる設定ですわ」
べらこ「山崩れで孤立してた駄洒落宗の経営する私立学園、テンプレス2世で救援した件がきっかけなんですよねぇ…」
じーな「まぁ、そんなわけで大東島の自治体や製糖会社の皆様の懐柔いやもとい親睦を保っているわけやねんけど」
てぃあら「それとキューバと何の関係があるので…あ!」
べらこ「ティアラさん…製糖会社の方々と接触して、あたしたち痴女種が何もしないとお思いでしょうか…しかもあたしたちは比丘尼国を含めて、世界各地の砂糖原料の生産地を続々と抑えていってる最中なのです…中世で砂糖はまだまだ大変な貴重品なのです…」
じーな「乳上のとこ…東欧支部でも砂糖大根が収穫できるからな」
べらこ「ちなみにうどん県とすだち県に該当する比丘尼国の地域…水盗乾麺国とか蓮根巣立国とかでは和三盆…三盆糖の生産を既に始めています…」
じーな「で、遠心分離機や炭酸ガス発生装置抜きに精糖処理するには人里離れてる方が都合が良かったりするんや…高温排液も出るしな…」
べらこ「石灰石も必要になりませんか。確かキューバだとあまり取れなかったはず」
じーな「サンゴ礁が由来の島から取れんか。めっちゃ大量には必要ないで…まぁ、連邦世界のキューバまたはカリブの製糖工場では一次抽出だけで、欧州に持ち込んでから二次製糖工程にかけてたみたいやけどな」
べらこ「次回で語られるかも知れませんが、製糖工程は結構面倒みたいなのですよ…」
さりー「その次回なのですが…私たちがキューバで過ごした1週間と、ギアナの悪魔島を訪問した際の内容、闇堕ちマリアで扱うそうです…」
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/184/
べらこ「エロ話になるんですね…あたしもそっちに参加したいのに!」
じーな「ベラ子は北方帝国攻略作戦があるやろがいっ。マリア…引きずって行ったり…」
べらこ「いやああああああ」
さりー「という訳で、お話は一旦闇堕ちマリアの方に移ります…」
てぃあら(正直早くアルトさんの枠に戻りたいんですよね。黒薔薇騎士の方との試練の際のお話といい、グアンタナモ訪問やハバナの罪人労働者住宅街のお話といい、、もう思い出すだにアレでアレでアレなえろえろ行為の諸々を語るのも嫌なのです…)
さりー(ティアラちゃん、それにさぁ…悪魔島も大概な場所だって言うじゃない…しかも黒薔薇の人が来て獄卒長やってるってさ、一体どんな鬼の泣くような監獄運営してるのかたまったもんじゃないでしょ…)
ぐろこ(だから略名。サリー様、何か誤解があるかも知れませんが、残虐な拷問や尋問の果ての死刑にはしていませんよっ)
しばこ(ですから略名。連邦世界のグアンタナモと違って口を割らせるための尋問とか拷問は不要ですしね)
わるこ(人をタツノオトシゴの会社の悪役のような略名に…。あとここだけの話。黒薔薇騎士は髪の毛はまだしも、首から下の体毛は基本的に存在しないか、ごく薄いのです。股間なんてパイパ…脱毛状態ですしね)
ぐろこ(潜入作戦時に脱毛した体毛を残さないためらしいのですけどね。で…)
しばこ(で、この醜悪な略名を考えた鬼畜外道な天の声とやらはですね、本当は陰毛をむしって「んふふ~今日は3名だな~」とか、SMや凌辱行為のいけにえにする人数を決めさせる描写を入れたいようなのです…)
ぐろこ(いくら我々が黒薔薇でもそこまで外道に堕ちた行為はですねぇっ)
わるこ(あ…でも、罪人の陰毛はある程度残してるわよね。男なら人によってはヒゲも残ってますけど、ここはやはり罰される相手の陰毛を引き抜いて何かをする回数を決めるのですよ…ふふふ…これは使えそうな発案…)
しばこ(それいいわね…グアンタナモでも罪人の綱紀粛正に採用しちゃおうかしら…)
わるこ(とりあえずハバナの工場では採用決定ね…)
黒薔薇以外全員(…そういう虐待の発想に至るのが黒薔薇騎士団所属という気がします!)
痴女皇国の女官の常で美人ではありますが、ドイツ系…と言う雰囲気の尖った印象の方が挨拶をなさいます。
で、何なのですかその行政支局名はと声に出しかけました。
しかし、私の反射神経がその行為を差し止めます。
何故ならばその方、黒薔薇騎士団の戦闘服を着用なさっておられたからです。
Gronsträne (Gertrude Hohenstein) グロンストラーネ Ten million Suction. 一千万卒 Slut Visual. 痴女外観 Black Rosy knights, Imperial of Temptress. 黒薔薇騎士団 Security department Manager, Cuban administrative branch, Caribbean Chapter, Imperial of Temptress. 中米支部警備本部長
「そして私ともう一人、黒薔薇出身者がここにおります」
で、紹介されたもう1名の方も、これまたドイツっぽい雰囲気のお方。
黒薔薇騎士団と紫薔薇騎士団の方は潜入作戦のために容姿を比較的自由に変更できるとお聞きしていますが、今はお二人とも見栄えのする体型と身長ですね。
ぶっちゃけベラ子陛下に近いくらいの高身長になさっておいでです。
(罪人、特に罪人女官に威圧感を与えるべしと言われてまして…普段の我々は…ティアラさんなら目撃されたと思うのですけど、かなり小柄なんですよね)
そうですね、頻度は少ないながらも黒薔薇騎士団の方と、我々白薔薇三銃士は全く面識がないわけではありません。
むしろ我々の訓練時に教官としてお越しになることがありまして、接点はあるのですよ…。
Schwarzene (Sieglinde Schönebeck) シュバルツェーネ Ten million Suction. 一千万卒 Slut Visual. 痴女外観 Black Rosy knights, Imperial of Temptress. 黒薔薇騎士団 Manager, Preparation Office for Establishment of South American Branch, Imperial of Temptress. 南米地区支部開設準備室長
なるほど、お二人とも黒薔薇騎士団所属…ってこの中米支部はもとより、南欧支部を含めても誰もかなわないステータスランクじゃないですか。
(当面は一千万卒になっておけとペルセポネーゼ団長並びにジョスリーヌ班長より通達が。昇格の喜びよりも、千万卒になる必要がある任務とは何なのかという不安が先立ちました、ええ。)
しかも黒薔薇騎士団を外れておられませんよ。
普通は他地域に赴任する場合、その地元の支部の独自騎士団が編成されているならそっちに所属するはずです。
ただですねぇ…私の立場では畏れ多くて聞けないのですよ、色々と。あれこれと。
(いえいえ、ベラ子陛下の懇意の騎士の方…それも直衛側近の地位を与えられた白薔薇三銃士の方ならば、私たちの受命任務内容の大半、明かす事が可能ですよ)
ふむふむ。
それと、黒薔薇所属のままで来られているという事は、ストラスブールのジョスリーヌさんと同じような扱いなのでしょう。
つまり、痴女宮本宮の監督下に置きたい何かがこのキューバにあるからこそ、黒薔薇所属を維持しておられるのでは。
「御明察です。本日はアレーゼ様のご案内にて視察の皆様がお越しという事で、是が非にもとここに参集致しましたが、元来は私かシュバルツェーネのどちらかがグアンタナモに常駐しているのです」
「で、本当なら私も欧州地区に派遣されて紫薔薇騎士団を指揮するかという話もあったのですが、本宮所属黒薔薇騎士の増員の件もありまして…それに、後ほどお話をさせて頂きますが、アレーゼ様の要請にて、我々黒薔薇所属者を2名もわざわざこの地に呼ばれただけの事が起きておりますわ…ティアラさんの視察も、この地の現状を把握させたいがためなのでしょう」
なるほど。本宮のエリート中のエリートという扱いを受けておられる黒薔薇騎士団の方、それもお二人を投入するような事…罪人の管理と見ました。
「これまた正解ですわね。で、この灸場ですが、日本語…聖院第二公用語で申しますと、まさにお灸を据える必要があるような者を中心に受け入れているのです…」
「まぁ、その辺りの事情は私と…そしてアルトはよく知るところだ。旅装を解いたら私はアルトを連れて島内視察に向かうとするから、ティアラとサリーたちはグロンストラーネとシュバルツェーネの話を聞いてもらってキューバの現状把握に努めてくれ」
そんな訳で、アレーゼ様はアルトさんを連れて島内の状況を見て回るそうです。
(実はティアラには本来、キューバ滞在の1週間ほどの間に農地視察のスケジュールが組まれていただろ。あれの下見だよ…これは内緒だ)と、こっそりウィンクされます。
どうやら、私があっちこっちをつぶさに見て回らなくても良いように、代わりに色々見て頂けるようなのです…。
ですが、その時間稼ぎをしなくてはならないほど、今から見聞する労働者監獄としてのキューバの現状が厳しいものなのでしょう。
アレーゼ様としては、私自身が視察して把握すべきなのはこのハバナと、それからグアンタナモであるようにお考えの様子です。
「それとグロンストラーネ支局長代行。このキューバの視察後に、ティアラ様を含むご一行様はカリブ諸島からギアナへとお向かいの行程を予定しております。その交通手段となる船舶、海事部に要請をしておりましたが、返答の方は如何でしょうか」
「それが、ちょうど良い話もありまして…ふふふ。連邦世界の中南米方面から入荷したものを搭載した船舶、明日にもこのハバナに参りますが、海事部のラウラ欧州担当部長が指揮するお船でしょう。で、ハバナとグァンタナモで荷役を致しますので、約1週間程度の期間を見て頂ければお船が空くとか」
で。
「こんにちわ、マリア」「闇堕ちマリア」含めて、この聖院世界シリーズとやらを最初からお読みの皆様にお聞きしたいのですが、その前に前提をば。
まず、三河監獄国も真っ青な労働受刑者…それも男性が主要な労働力らしい工場都市めいた、このハバナの街のお話が出ております。
そして、黒薔薇騎士団の方が二人も来られています。
この状況で、何のエロ話も起きぬ訳がないと私は思うのですが、如何でしょうか。
更には、アレーゼ様はアルトさんを引きずって早々に中座しておしまいに。
とどめにですね。
「お子様方は私たちで預かりましょう。アナベル様、行きましょうか」
ええ、ジャンヌ様が更に気を利かせて下さいます。
で、うちの男児3名とシェリーさんは、アナベル様とジャンヌ様に連れられてハバナ観光、いえもとい港湾部でお船の貨物荷役やら何やらを見学するようです。
そう…残るは、黒薔薇のお二方と…サリーさんと、私。
で、そこからの出来事たるや…闇堕ちマリアの枠でお話しすべき内容でした。
はい…私の予想通りです。
しかもですねぇ、ティアラちゃんはエロくないっていう件やら他に何やら諸々を根に持ってるベラ子陛下の差金だって言うじゃないですか!
「わ、わかりました…ベラ子陛下にはあたしとシェリーが怒っときますから…」
ええ、私の激怒っぷりに、黒薔薇のお二人どころか、サリーさんが宥めに回る始末。
「まぁ…私と中井さんは、黒薔薇装備がこれから先の旅程で必要になるということですね…。単に黒薔薇騎士に犯されて例の昇格処理同等の仕打ちをされただけなら、請願すれば済む話ですし…」
そうですよ…私とサリーさん、簡略版ですが、黒薔薇入団の試練を受けさせられたんです!
しばいたろか。
それに私、そもそも簡易変装機能もらってるじゃないですか。
スペイン人風に化ける事、一応はできますよ。
(ほほほほほほほほほほほ。百万卒以上が今の黒薔薇の入団資格審査に必要なステータスランクなのですっ。すなわち、ティアラちゃんはもはや後宮に住めるのですよっ)
Tiara Nakai. 中井ティアラ Ten thousand Suction.(Limited Million)一万卒(限定百万卒) Slut Visual. 痴女外観 White Rosy knights, Imperial of Temptress. 白薔薇騎士団 Mushroom island branch school assistant teacher, Holy temple Academy, Imperial of Temptress. 痴女皇国聖院学院茸島分校補助講師
そんな資格、聖院の大幹部…少なくとも田中雅美内務局長か、アルトさんまたはダリア聖院騎士団長に次ぐ方のサリーさんならいざ知らず、私はまだいりません。
それにベラ子陛下。全力で忘れてるでしょ。
私は白薔薇騎士団所属で、かつ聖隷少女団の団員ですよ。元来の白薔薇のゼアラニーネ団長が直属上司じゃないんですよ。
問答無用で黒薔薇に引き抜くような処理を指示したのはベラ子陛下ですからね。
私がそうしてくれってお願いした訳じゃありませんからね。
ここはきっちりはっきりさせておきましょう。
(痴女皇国の騎士であれば、普通は黒薔薇資格を得ることを誇りに思うのですが…)
私もそう思います。
しかし、それ以前に私は聖隷少女団の指揮監督者の一人で白薔薇三銃士を務めてるんですよ。
黒薔薇資格と黒薔薇騎士団入りっての、意味が全く違うのは私も存じておりますからね。
更に申し上げますと、聖隷少女団から南欧支部の婦人騎士団に出向してる騎士という名目で、私は南米視察に従事してますからね。
それ決めたのも、ベラ子陛下と内務局と聖隷少女団事務局じゃないですか。
私の意志が介在していない人事ならなおさら、朝令暮改をしてよい訳ではないのですよぉっ。
(確かにあれだけ大々的な結団式でお披露目した上に、まだ立ち上げて間もない聖隷少女団の人事いじったらさ、さすがにベラ子に批判殺到だろ…)
でしょでしょ、マリアリーゼ陛下も実の妹君にして皇帝陛下のこの暴挙、何か言って差し上げてくださいよっ。
(そうだな…カリブや南米の治安事情がよろしくないから視察者を強化したり、聖院の要請でサリーに黒薔薇騎士の必要資格や従事任務経験だの装備の情報を渡すならまだ話は通るよな。しかし…北欧のニオちゃんがまさにそうだけどさ、必要性があって黒薔薇の資格を与えたなら皆は了承するけど、単にベラ子がお手つきしたいから黒薔薇はダメだろ?)
(あうあう)
(そりゃーお前、早苗さんや美咲さんにした事と矛盾してる話になっちまうって。だからティアラちゃんの昇格、あたしが介入して限定資格にさせてもらったんだよ。それにサリーなら元々痴女皇国の基準でステータスを読み替えたらさ、無理に黒薔薇試練を受けなくても有資格者だろ…白マリだけならいいけど、サリーになんかあったら白かーさんがうるせーんだぞ…)
でまぁ、ベラ子陛下がお説教を食らっている隙に、その後のお話をさせて頂きましょう。
とりあえず我々がキューバ島に滞在して視察を進めている間に、海事部の支援で一週間分の航海を駆け足短縮したと言うロイヤル・フォーチュン号に再度乗船させて頂ける事になりました。
そして、ハバナの港を離れて次なる目的地を目指させて頂いております。
ただ…ロイヤル・フォーチュン号に搭載した駄洒落菌弾頭を搭載したミサイルはそのままにしておくそうですが…。
そして我々がキューバの次に向かうのはポルトガル領ギアナ…その沖合に浮かぶ悪魔島なる島です。
この悪魔島は連邦世界のフランス海外領土たるフランス領ギアナでは、流刑島として使われていたそうですが、痴女皇国世界では…。
「グアンタナモでも矯正不可能だった者を収監する特別監獄として使用しております。収監者は僅かですが、いずれは南米各地の重犯罪者を収容して社会適合化を試みる施設になるでしょう」との説明、グロンストラーネさんから頂いております。
そして、ここでも黒薔薇騎士団から派遣された方が獄卒長を勤めておられるとか。
Waldhildiene ワルトヒルディーネ Ten million Suction. 一千万卒 Slut Visual. 痴女外観 Black Rosy knights, Imperial of Temptress. 黒薔薇騎士団 Security department Manager, Southern Europe Branch Special Prison, Imperial of Temptress. 南欧支部特別監獄警備本部長
で、私の疑問。
キューバでも大概な状況だったのに、その上を行くとは一体、どんな凶悪犯罪者なのですか。
なんでまた、そんなのばかり集めるのでしょうか。
(迷わず行くのです…行けばわかるでしょう…)
ベラ子陛下。私に赤いマフラーを常用しろとでも。
はたまた、闘魂を注入するためのビンタをお望みでしょうか。
(ティアラちゃんのお尻をパンパン叩くのなら望んでいますけどね。それより…今回の悪魔島に護送する対象は、連邦世界で預けられた犯罪者のうち、特に凶悪で死刑または終身刑を宣告された人物の処遇を委託されています。それ故に、わざわざヴァンセンヌ娯楽館の黄美娜支配人が付き添っておられるのです…)
ひいいいいい。改めて、護送されているという方々の経歴書が頭に浮かびます。
そして、その方々はこのロイヤル・フォーチュンには乗船していません。
専用の隔離施設が必要ということで、宇宙空間でも大量の人員を輸送するための専用コンテナモジュールとやらをを搭載したお船が、私たちの乗るロイヤル・フォーチュンに付き従うようにして航行しています。
見た目は灰色で、全長200メートルを越すそうですから、ロイヤル・フォーチュンの全長の3倍以上の長さは確実にありますかと。
テンプレス2世ほどではありませんが、充分に大きなお船に見えます。
(祖国がテンプレス・セキュリティを通じてNBからリースしていた軍艦の削減方針を打ち出したせいで、私もristrutturazione…リストラに遭ったのですわっ)
ええ、そのお船の艦橋というのですか、指令する場所にお詰めであろう欧州担当海事部長様から、憤懣やるかたない心話をよこされました。
その海事部長様のステータスと、乗り込まれたお船はこうだそうです。
Laura Lorenzo ラウラ・ロレンツォ Hundred thousand Suction.(Limited Ten million) 十万卒(限定百万卒)Slut Visual. 痴女外観 Blue ocean Knight , Imperial of Temptress. 痴女皇国紺碧騎士団 Section Manager, Euro-Maritime Department. 欧州地区海事部長(Marina Militare Italiana OF-5. イタリア海軍大佐)
MMIt CVC-003"Pola",Marina Militare Italiana. CS003 Pola. (HMS Pola, Imperial of Temptress.)
(イタリア海軍にリースされた艦は三隻。ザラ級航空航宙母艦と名付けられましたが、三隻もいらんだろうと新しく就任した女性首相と議会がですねぇっ。で、一番艦のザラと二番艦のフィウメに聖院世界支援仕様改装を施し、三番艦のポーラをNBに返却…となったのですが)
(NB海軍からいらんとか言われたんだよ…イタリアの国情だとテンプレス級でも大きすぎるって言われたせいで、VTOL空母と同じサイズでわざわざ図面起こして建造したのに…で、NBでも規格外ってことで持て余しかけたんだけど)
(ラウラさんのリストラだけでなくポーラも減らせって話がイタリア議会で出たという話になったのですよ。で、先に痴女皇国に来ていたラウラさんが扱えるお船だという事で、どうせならとあたしたちが引き取る形にしまして、痴女皇国世界に持って来たんです)
それが、目の前を航行しているポーラというお船だそうです。
このお船が宇宙空間にも行けるというのが信じられませんが、とりあえず痴女皇国の自由にはなるようです。
そして、ポーラは連邦世界で持て余した犯罪者を載せて、グアンタナモとハバナでそれぞれ、収監対象者を下船させています。
そのあとはロイヤル・フォーチュンに付き添って定期航路を先回りして私たちをギアナに送る行程スケジュールを捻出するお手伝いをしていたとか。
でまぁ、それなら何もロイヤル・フォーチュンを出さなくてもいいじゃないかと思いかけましたが。
そう…息子たちの帆船実習があるのです…。
ですから、見た目も私が元々いた連邦世界のお船であるのが丸わかりのポーラに乗り込んで実習をしても、痴女皇国世界ではいますぐ生かすことは出来ないでしょう。
エンリケたちに覚えさせるべきはまず、帆船の扱い。
あと、テンプレス2世もあるやないかと思ったのは内緒です。
ですが、テンプレス2世は北方帝国攻略にも使用する予定。
更には、ベラ子陛下が操船を覚えるということで時々、横須賀港に行ってるようなのです。
つまり今、あのお船を動かすだけでも大変だそうですね、最低限の乗組員を都合するだけでも…。
でまぁ、ポーラは今日昨日に痴女皇国世界に来た訳ではなくて、対応する乗組員の養成やら何やらで去年からイタリア…それも痴女皇国世界のガエータを母港として訓練航海に明け暮れていたそうです。
何分にも、痴女皇国に持って行くという事でイタリア海軍や連邦宇宙軍に準拠した兵器を下ろした代わりを積み込んだり、はたまたテンプレス2世同様に単独で連邦世界やNBに行けるように性能限定解除工事とやらを施工する必要があったようです。
しかし、おかげで標準状態でも帆船5隻分の貨物が楽に積めるらしい輸送力が手に入ったので、昨今のお船がいくらあっても足りない痴女皇国としてはありがたいそうですが。
(夏以降になるけど、アグネスおばさまがNB首相に就任する作戦が成功したら、NB宇宙軍の保有艦船見直し名目でアークロイヤルかハーミーズを譲って頂けるそうです。ただ…それまではラウラさんも我慢の子でお願いします…)
(なぜ夏以降に…ああ、高額なリース料金の問題がございましたわね…)
(そうそう。一旦は対抗勢力の立てた候補がNBの首相を務めるんだけど、病気で緊急入院って事が起きるかも知れないんだよね。で、かねてからクソジジイやアグネスおばさまがおすすめしていた延命措置を断っていたのが仇になるって筋書きさ。で、与党総裁と副総裁の2名が倒れたら流石にまずいって事で、痴女皇国が介入して戒厳令をお手伝いさせて頂く。そのあとは再度選挙を行い、晴れてアグネス首相爆誕の流れに乗せたいわけよ)
(何故に直近選挙でアグネス様を選ばせないのでしょうか…)
(それが民主主義って奴の困ったところでね。今回の選挙でのアグネスさんの対抗馬がオルスコットさんってんだけど、うちのクソジジイ…ワーズワース大公が2期続いて首相やったじゃん。流石にNBの選挙規制法に引っかかるんで、1期は絶対に別の人間に首相を務めてもらう必要があるわけよ。それと…)
(選挙の不正感をNB国民に与えないためです。ただし…オルスコット家が不正に及べば話は別。投票データを喪失するとか、不正な投票が上乗せされるとかが後日発覚すればどうなるか見ものよね…マリアちゃん)
(まぁ、うちらは事が起きるまでは高みの見物ですよ、おばさま)
ほほほほほと笑い合う心話が伝わって来ましたが。
私がそんな恐ろしいこと、聞いても良いのでしょうか。
(実はその…今回、キューバやギアナで預かる人材いるじゃんか。その連中は単に収監して働かせるだけじゃないってのはティアラちゃんもサリーも説明、受けたよな)
(あまりお聞きしたくない話でしたが、聖院側のNBもゆくゆくは同じような措置に移行するでしょうからねぇ…犯罪者を直接、移民として預かるよりは汎用遺伝子を使用して非行や犯罪傾向をNB人類から取り除く試みも、主旨としては理解できますけど…)
(ま、なんでも試してみるもんだよ。それに、犯罪者の子は犯罪者っていう因果関係が強い…前世の因業が次世代の子供の誰かの運命にカットアンドペーストされる形で輪廻しちまうのが確定してるからな、痴女皇国と聖院の世界じゃ…どこかで宿痾の治療は行われるべきなんだよ…さもなきゃウチの女官の最後の要領で処理するかしかないからなぁ、因業)
---------------
てぃあら「何か恐ろしい話ばかりなのですが」
さりー「それとですね。キューバでの1週間は闇堕ちマリア枠で書くそうです」
てぃあら「あれで扱うと言う事は、えろえろかんたー…確定」
さりー「聖院以外の宗教団体、特に新興宗教をネタにするのは危険よティアラちゃんっ」
てぃあら「駄洒落で誤魔化したい気分なのです…」
さりー「気持ちはわかります。いえもう本当に大変でぇっ」
てぃあら「更に大変な話があります。室見国土局長がお越しになるかも知れません」
さりー「なんでまた。路面電車があるのはわかったけど、そもそも連邦世界のキューバにもチョコレート会社が直営していた私鉄…製糖工場からの砂糖運搬のついでに労働者の通勤の足として電車を走らせていたそうなのですよ。ですからその歴史を知っていれば目新しくもない話かと」
てぃあら「それが、サトウキビ畑やコーヒー畑など、キューバの長細い島のあちこちに畑が存在するので、収穫品の積み出しとハバナならハバナまでの輸送が大変らしいのですよ。グアンタナモなんて、サトウキビの栽培から刈り取りと、カリブ方面の製糖工場への積み出しが必要みたいで」
さりー「何でまたわざわざ島に持って行ってやるのかしら…」
てぃあら「サトウキビの樹液を絞るのがまず、ものすごい肉体労働だったので奴隷を使っていたそうです。で、カリブの島々でもサトウキビを植えていたようですが、一番の理由が…」
じーな「簡単や。うちが嘉手納におった時に、赴任軍人相手の在留者インストラクション…沖縄に住むにあたっての現地の簡単な歴史や注意点を事前講義で教えてたんやけどな。サリーもうちの頭の中から知識抜いたらわかるやろ」
さりー「ああなるほど、大東島でもお砂糖を作ってた理由…島だと逃げられないですね、奴隷…」
じーな「で、大東島なんか絶海の孤島やしな。なんせ製糖工場やってた会社が大東島紙幣とかいう代用通貨を流通させてたくらいや…」
てぃあら「そんなの許されてたんでしょうか…」
じーな「その会社が大東島を実質的に支配してたんは明治から昭和にかけてやから、労働者の権利や人権という言葉はまだまだ庶民には縁遠かったんや…国も県も産業振興を優先した時期やったしな」
さりー「かーさま。それに大東諸島のある沖縄なんて、琉球王国があった当時から砂糖造りで奴隷のように国民をこき使った歴史ががががが」
じーな「それを言うとさつまとの関係に言及するからちょっと置いとこか。で、うちも米軍から引き継いで日本政府経由で沖大東島を爆撃訓練場として租借していた関係があってな」
てぃあら「それでお詳しいのですね」
じーな「でまぁ、うちらの時代やと南北の大東村が合併して大東町になってたんやけど、沖大東島が訓練空域に入る関係で名目的な公聴会に出席するための訪問を余儀なくされててな…で、年に1~2回は沖大東島の返還について一種の八百長プロレスめいたことを島に行ってやってたんや…」
さりー「それ聖院のかーさまも確か何かしてたはずですよ。基地庶務や広報の仕事らしいんですけど」
じーな「もっと言うと戦闘機乗って来てくれとか言われててな。射爆訓練の際に低空侵入して地上や水上目標に向けて撃ち込むこともするんやけど、その際の騒音がどーたら環境影響がこーたらと、読者の皆様におかれましては、沖縄の地元マスコミが22世紀になっても騒音レベルは下がりましたけど相変わらず騒いでるのが連邦世界やと思ってください」
さりー「で、そんなに環境環境言うんやったら広報担当の報道官と訓練計画担当将官がツラ出しに行きましょかとか言って、北大東島の空港に戦闘機で押しかけたんですよねぇ…」
じーな「実際に訓練で飛んでる機材まんまで騒音測定してみましょかとか啖呵切ってな。でまぁ、実は大東町の役場の方とか那覇に出張で来た時にママの店も贔屓にしてたし波の上で遊んでる状況は把握してたからな」
さりー「ちなみにこのお話、聖院世界と母様が関わるずっと前からの慣例行事らしいです…」
じーな「で、裏側では自治体側の担当者様を懐柔いやげふんげふん。まぁともかく、島の子供たちにも寄付品名目のお土産を持って行って云々とかやってたわけよ。戦闘機に乗って行ったんも、向こうで機材説明名目の記念撮影会とか一種の親睦をしておってな。で、向こうも寄付の返礼で帰りに色々持たしてくれたんで、警備員を送り込むためのVTOL機に積んで帰るのが常やったんやけどさ…」
さりー「で、大東島名産のお砂糖で作ったお菓子とかラム酒とかパイナップルを頂いたと」
じーな「んむ。んで、島の歴史を学ぶとか、製糖工場の見学めいたことも行事として企画されておってな」
さりー「テンプレスの接岸訓練とかありましたよ」
じーな「緊急時や台風の時とかに救援する必要があるかもわからんからな。聖院世界でもテンプレスはDDCV-200くまの、痴女皇国の2世はDDCV-199すずやとして日本の航空自衛軍所属の宇宙空間航行可能艦扱いで連邦宙兵隊に編入される契約も結んでる設定ですわ」
べらこ「山崩れで孤立してた駄洒落宗の経営する私立学園、テンプレス2世で救援した件がきっかけなんですよねぇ…」
じーな「まぁ、そんなわけで大東島の自治体や製糖会社の皆様の懐柔いやもとい親睦を保っているわけやねんけど」
てぃあら「それとキューバと何の関係があるので…あ!」
べらこ「ティアラさん…製糖会社の方々と接触して、あたしたち痴女種が何もしないとお思いでしょうか…しかもあたしたちは比丘尼国を含めて、世界各地の砂糖原料の生産地を続々と抑えていってる最中なのです…中世で砂糖はまだまだ大変な貴重品なのです…」
じーな「乳上のとこ…東欧支部でも砂糖大根が収穫できるからな」
べらこ「ちなみにうどん県とすだち県に該当する比丘尼国の地域…水盗乾麺国とか蓮根巣立国とかでは和三盆…三盆糖の生産を既に始めています…」
じーな「で、遠心分離機や炭酸ガス発生装置抜きに精糖処理するには人里離れてる方が都合が良かったりするんや…高温排液も出るしな…」
べらこ「石灰石も必要になりませんか。確かキューバだとあまり取れなかったはず」
じーな「サンゴ礁が由来の島から取れんか。めっちゃ大量には必要ないで…まぁ、連邦世界のキューバまたはカリブの製糖工場では一次抽出だけで、欧州に持ち込んでから二次製糖工程にかけてたみたいやけどな」
べらこ「次回で語られるかも知れませんが、製糖工程は結構面倒みたいなのですよ…」
さりー「その次回なのですが…私たちがキューバで過ごした1週間と、ギアナの悪魔島を訪問した際の内容、闇堕ちマリアで扱うそうです…」
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/184/
べらこ「エロ話になるんですね…あたしもそっちに参加したいのに!」
じーな「ベラ子は北方帝国攻略作戦があるやろがいっ。マリア…引きずって行ったり…」
べらこ「いやああああああ」
さりー「という訳で、お話は一旦闇堕ちマリアの方に移ります…」
てぃあら(正直早くアルトさんの枠に戻りたいんですよね。黒薔薇騎士の方との試練の際のお話といい、グアンタナモ訪問やハバナの罪人労働者住宅街のお話といい、、もう思い出すだにアレでアレでアレなえろえろ行為の諸々を語るのも嫌なのです…)
さりー(ティアラちゃん、それにさぁ…悪魔島も大概な場所だって言うじゃない…しかも黒薔薇の人が来て獄卒長やってるってさ、一体どんな鬼の泣くような監獄運営してるのかたまったもんじゃないでしょ…)
ぐろこ(だから略名。サリー様、何か誤解があるかも知れませんが、残虐な拷問や尋問の果ての死刑にはしていませんよっ)
しばこ(ですから略名。連邦世界のグアンタナモと違って口を割らせるための尋問とか拷問は不要ですしね)
わるこ(人をタツノオトシゴの会社の悪役のような略名に…。あとここだけの話。黒薔薇騎士は髪の毛はまだしも、首から下の体毛は基本的に存在しないか、ごく薄いのです。股間なんてパイパ…脱毛状態ですしね)
ぐろこ(潜入作戦時に脱毛した体毛を残さないためらしいのですけどね。で…)
しばこ(で、この醜悪な略名を考えた鬼畜外道な天の声とやらはですね、本当は陰毛をむしって「んふふ~今日は3名だな~」とか、SMや凌辱行為のいけにえにする人数を決めさせる描写を入れたいようなのです…)
ぐろこ(いくら我々が黒薔薇でもそこまで外道に堕ちた行為はですねぇっ)
わるこ(あ…でも、罪人の陰毛はある程度残してるわよね。男なら人によってはヒゲも残ってますけど、ここはやはり罰される相手の陰毛を引き抜いて何かをする回数を決めるのですよ…ふふふ…これは使えそうな発案…)
しばこ(それいいわね…グアンタナモでも罪人の綱紀粛正に採用しちゃおうかしら…)
わるこ(とりあえずハバナの工場では採用決定ね…)
黒薔薇以外全員(…そういう虐待の発想に至るのが黒薔薇騎士団所属という気がします!)
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