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アメリカ縦断ウルトラ耐久研修ツアー・4
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「あっあっ駄目ですわいけませんわっ」
「何を申されるのですかシスター、私の初めてを捧げて良いとかお誘いになったのはそちらですよ…」
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…えーと、いきなりのっけから申し訳ありません。
ただいまはわたくし、中井ティアラが海賊共和国こと痴女皇国米大陸統轄本部管内・中米支部所轄のニュープロビデンス島、ナッソーの街中に所在しますクライストチャーチ教会の大聖堂からお送りしております。
で、ここの大聖堂というか教会、連邦世界であれば、かつてバハマを支配していた英国が建設した「英国国教会」として運営されております。
ところが、ここは痴女皇国世界です。
しかも、中米支部と申しますか、旧・海賊共和国の主要要人は片端から英国と喧嘩したか逃げ出して来た面子ばかり。
彼らはスペインも嫌っていましたが、もっと嫌っていた国が…そう、英国だったのです。
しかし、海賊共和国がある事で痴女皇国に屈して中米支部化された時以降、後述する英国とスペインとの半ば強引な仲介講和の結果、それぞれの国の利権をなるべく侵害しない方向でカリブ海の島々を開発する運びとなりまして、このニュープロビデンス島を含めたバハマ諸島の監督支部たる南欧支部…すなわちスペイン王国の支配下に置かれるのと引き換えに大規模な開発工事が行われました。
それは、中央支部長たる通称:海賊女王のグレース・オマリー陛下率いる元・海賊の皆様や現地住民のことごとくを唖然とさせる急ピッチな工事と開発だったのです。
なにせ、ある日、夜が明けたら教会はあるわ、行政公舎とその公舎より遥かに大きな食堂は出来ているわ、街は街の名に相応しい大通りが作られ上下水道が引かれ港は大型帆船どころか、場所によってはアークロイヤル級輸送船兼航宙航空母艦すら接岸可能な近代的港湾に作り替えられるわ、スケアクロウが海から上がってくるための水上機発着場までもが作られるわ。
そして、海賊女王以下の行政公舎に詰める有志のリクエストで市街地の建物が用意され、同様に大規模な開発の手が入ったキューバのハバナ同様に貿易拠点としての運用が開始されたのです。
もっとも、中米地区の特産品の主要な積出港は生産地に近いハバナが主力を占めています。
でまぁ、バハマ諸島のキューバに比べての産品の種類の少なさや生産量の低さを鑑みて、バハマと周辺の小島からもたらされるヤシの木から取れる油や実などに加えて、製材処理後の絶林檎木材や絶林檎から採れた果実と加工食品…そして漁港としての収穫を輸出することがここ、ナッソーの港の主な役割とされました。
ですが、その小規模な取引だけでは国は回らないでしょう。
そこで考えられたのが、近隣の島々や米大陸中央部、そして大西洋の向こうの欧州からすらの来訪を見越した一大歓楽地化。
つまり、ニュープロビデンス島まるごと、娯楽館にしてしまおうという案です。
ちょっと聞いただけでは、無茶も甚だしい話に思えますよね?
ですが、連邦世界のニュープロビデンス島は…海に浮かぶ大型豪華ホテルか、はたまた高級マンションかと言わんばかりの威容を誇る大型クルーズ船が何隻も入港できる港や、大西洋を楽に横断可能な大型旅客機が離着陸可能な滑走路を2本も備えた国際空港を擁しています。
もちろん、こうした交通機関で運ばれて来た人々を受け入れるリゾートホテルが幾つも立ち並び、まさに島あげてのリゾート地化を果たしている訳ですよ。
ですので、今すぐにこうした発展そのものを実現する訳にはいかないとしても、10年先20年先を考えて、このカリブ海界隈の行政拠点とリゾート化を図って将来に備えようとしているのが、痴女皇国本宮サイドと南欧支部、そして開発対象とされている中米支部の統一目標計画なのです。
で、先ほども述べました通り、痴女皇国世界の英国とスペインは、痴女皇国のなかば強引な介入いえもとい仲介の結果、一応の講和が成立しています。
そして、木材資源や可耕地が少なく気候気象にも厳しい英国本国即ちブリテン島の事情を鑑みて、北米の開発で得た作物や畜産資源にカリブと沿岸の木材の輸出を図るための拠点を幾つか作ることで、欧州並びに英国本島へピストン輸送する海上輸送ルートの確立が企画されました。
このピストン輸送に関わる船会社が海賊共和国出身で元・罪人頭のエドワード・ティーチ氏が経営するバーソロミュー&ティーチ商会という商社兼船会社でして、本社がナッソーに設けられてスペイン籍の会社となっています。
(ただし英国出身者が主力を占めていて、先方の事情に精通した者が有利な取引を進められるように企みいえもとい企図されていますよ…)
へいへい。なにせ元・海賊黒ひげことティーチさんはアレーゼ様のお気に入りとあって、その庇護下で商会の規模を絶賛拡大中。
加えて、海賊時代に加えて罪人頭をお勤めの間に培った人脈を利用して、痴女皇国のみならず聖母教会やイタリアのボルジア商会の指定海運事業者のお墨付きを頂いて飛ぶ鳥を落とす勢いだそうですけどね。
で、その海運能力の原動たる精気駆動のヘリカル水流ジェットエンジン搭載帆船ですが、スペイン王国が有していたハバナ造船所に英国式の造船技術を導入して合同で運営し、木材原産地から近い利を活かして隔週刊ロイヤル・ソブリン級とか月刊カティサーク級とか隔週刊マルセイユ級だそうです。
週刊にしないのでしょうか。
(スペインとイギリスの分を同時に作ってんだよ…しかも造船ドック4つフル回転だから実質週に一隻ずつは進水させてるぞ…もちろん、それだけじゃ船が足らないから英国ではリバプールとサウサンプトンの造船ドックをフル回転させて、逆にスペイン分の船も委託で建造してるんだ。今回の南米行きは、イタリアのトリエステやタラントにジェノバといった欧州向けの造船建材の積出港整備のための視察も含めていると思ってくれ)
とまぁ、マリアリーゼ陛下からも宿題を頂く有様。
(中型船や小型船の造船ドックくらいはナッソーにも作ってるし、ある程度は稼働させてんだけど、なんせ絶林檎の木をバカスカ食うからな…造船…)
(ねーさん、北米からオーク材を積み出す計画もあったじゃないですか、あれどうなってんですか)
(そもそもそのオークを征伐…じゃなくてオーク材を伐採して製材する人手と設備がいるだろ? そして欧州やハバナまで材木を持ってくるにも船は必要じゃんか)
(あ…それでまずはお船の建造から…)
(アメリゴ・ヴェスプッチを量産するにしても木材は必要だろ? アフリカ北部のサハラ緑化計画とも連動してるんだよ。鬼細胞を使えば100年を1年にする事も可能とは言え、そもそも1年で苗木を大木にするにも場所と水は必要だからな…)
ええと、絶林檎の林ですが。
実はナッソーの浜辺やキューバはもちろん、あちこちの島々の海岸沿いにバンバン植えて行ってます。
つまり、絶賛植林中。
そして、育った木はバンバン伐採してます。
では、なぜどんどん切っても次から次に生えてくるのか。
実は、絶林檎の伐採時には、切り株を残しているのです。
そして、鬼細胞製剤なる緑色の小さな瓶から液体を切り株に一垂らし。
で、バケツ一杯程度程度のお水を切り株の根元にかけておきますと…まぁ、早ければ数日で元に戻ってますね。
(園芸家の方には一瞬で「あーアレか」と悟って貰える液体肥料まがいの容器にするの、やめましょうよ…)
(いいじゃん、ハ○ポネックスみたいでさ)
(あの名前も絶対に怒られると思いますよ…なんですかあのチン○ネックスっていうちんぽ感に満ち満ちたチューブ容器は!)
(連邦世界で売るパッケージは普通だぞ。向こうで効き過ぎたら問題になるから薄めてるし)
(使い分ければいいってもんじゃないでしょ…)
で、ナッソーのその教会内に設けられた聖隷少女団分室の、とりあえず私が使っている机の上にはそのチンポ型容器に入った液体肥料のサンプルが置かれています。
この、私が聞いても最低な命名であるとしか思えない名称の液体肥料製剤たる「チンポネックス」ですけど、名前の由来はチンポが勃起する速度で草花が成長するという驚異の革新的肥料感を狙ったとか。
で、アマチュアの園芸家や家庭菜園が実益を兼ねた娯楽の方はもちろん、プロの農家の皆様にも強くおすすめだそうです。
しかしですね。
万一、読者の方で園芸のご趣味をお持ちだったり、家庭菜園はもとよりプロの農家の方がいらっしゃいましたら、私はお聞きしたいのです。
例え効能が認められていて薬効抜群だったとしても、こんなチンポ型の緑色のボトルですとか、専用の背負い式チンポノズル装備の散布用スプレーとか携帯してご自身の庭や田畑にこのチンポネックス液を撒く作業、喜んでなさいますか。
言っときますけどね、ベラ子陛下はもちろん、私たちの腰に提げられてる短剣代わりのはりせんの柄同様にですね、リアルに血管浮かせた勃起チンポそのまんまの容器や噴霧ノズルなんですよ。
サイズ的にもディルド…つまり張型に使えそうな大きさです。
もしも、発案者がベラ子陛下なら、ご自身の膣にこれを挿入頂いて電動ピストンオナマシンに接続してズコバコ出し入れを最低でも2時間はさせて欲しいくらい、本物そっくりな造形で色々とダメ過ぎる感が漂うことこの上ない品性下劣で卑猥淫猥な猥褻物感ありまくりの容器なのです。
(最近とみにティアラちゃんがあたしに辛辣なのを悲しく思うのです。一体どこで育て方を間違えたのだろうかと)
というより、日頃の行状を見つめ直して頂ければ尊敬の目を集めるかも知れませんよ。
もはやローマ帝国のように、暴力と恐怖と欲望で領民を支配する時代は終わりを告げたのです。
(えー。東欧支部なんか時代に逆行してることになりますよっ)
(なんですかそれ。東欧支部はアルテローゼ様の管轄ですから南欧支部が内情を詳しく知ってるわけはありませんよっ)
(いえいえ。エリザベート・バートリという血に狂った変態貴婦人、彼の地におりましてね。その犯罪が発覚して向こうでは大騒ぎになったのですよ…)
はぁ。
何やらベラ子陛下のお話に嘘臭いものを感じますが、とりあえずお聞きした要点。
・若い女子の血液を集めて浸かるとかして若返りを計画。
・何人か「処理」したところで犯罪が発覚。
・乳上率いる捕縛部隊がエリザベート夫人を捕獲して人民宮殿に連行。
・串刺し公ヴラド公爵・東欧支部副支部長を裁判長として人民裁判。
・串刺しにしよかという判決が出たが東方聖母教会の教義に基づく助命請願。
・そんなに若返りたいなら残酷な変態のテーゼの前に聖母教会に相談せぇや。
・その残忍性を評価した串刺し大公の提案で北方帝国攻略部隊に編入。
・本人は突貫工事で痴女宮本給しばき倒され研修コースを受けて千人卒化。
・東欧支部騎士小隊を率いて春先に攻略の先陣を切るべく目下特訓中。
あのですねぇ。
せっかく、アナ様をアルトさんが言いくるめて過激派女性を一人、折伏成仏させたところじゃないですか。
(らふかでぃおはんはんあんあんのしょうせつ、あれをおぼえておりましたのです。ろくろくびとかいうくびだけがとんでくるおばけをたいじするために、元おさむらいさまのお棒さま、いえおぼうさまが知恵をしぼったのです)
(アルト…いい加減ラフカディオ・ハーンの名前くらい覚えてやれ…それと、怨念の行き先を変えて祟りを回避するのは「かけひき」だ…斬首の刑に処せられる罪人に対して、そんなに我らが憎いならば目の前の石に齧り付いて怨念の程を示してみよ、さすれば我ら一同祟りを恐れて震えおののくだろう」って煽ったんだよ)
ほうほう。
(で「おう!やってやらぁ!」とばかりに斬られた首は石にかじりついたんだけど、その行為に全身全霊を使ったせいで化けて祟れなくなったってひっでぇオチでさ…でなティアラちゃん、アルトがやったのは、まさに「生まれ変わりを祈れば、こんな風にちんぽで女を泣かせる人生が待ってるかも知れませんよ」って感じで希望を祈らせる方向にアナさんの意識を持って行ったんだよ、荒療治だったけど)
確かに、男前と言えば男前なやり方でした…一緒に燃えてあげる前の強姦が最低でしたが。
(あれはしかたのないことなのです…)
(それはいいけど、エリザベート・バートリよバートリ。なんであんなの使うのよって乳上に言ったんだけどさぁ…)
(北方帝国作戦はむしろ占領してからが本番。あの頑固で利害にうるさいおそろしあ人の統治には、最初は力で押す方が良いと思えたのですよ…ですから、しくじった場合も考えて千人卒で留めたんですから…)
(まぁ、うちの母親見てたら頑固で利害関係…特に自分の権利や資産にうるさいってのはあたしも頷くしかねーわ)
(マリ公…いくらなんでもお前、ロシア人に辛辣すぎへんか…)
(おばはんは自分の行状を振り返ってみやがれっ。かーさん、あんた実家の会社をタヌキさんに乗っ取られかけた時にどんだけ手段を選ばずに抵抗したのさ…あれ、無駄遣いするわりに自分のお金にうるさいクレーゼ母様ですら内心で絶句してたんだぞ…)
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/10/
(マリア…あたくしはそこまでお金にうるさくは)
(当時の聖院って金衣のおこづかい、完全定額制だったでしょ…無駄遣いし過ぎて両替処とマイレーネさんに怒られたせいだって聞きましたよ、追加予算承認拒否の話…)
(えええええええ冤罪ですわぁっ)
(クレーゼ。当時は私の死没直後でな…さっそく家族会にマイレーネが相談に及んでいたんだぞ…私はマイレーネに乗り移ってお前をもう一度叩きのめす事を提案したが、流石にそこまではと止められたのだ…クレーゼ、お前は当時のマイレーネに感謝しておくが良い…)
財務局内の心話って、普通は私に繋がらないはずなんですけど。
(あたしの直属騎士たるティアラちゃんにも知っておいて欲しいのです。痴女宮の上は大変だというのを…)
ふむふむ、しかし、正直なところ財務局のクレーゼ様やデルフィリーゼ様はまだしも、マリアリーゼ陛下のお母様…初代聖母のジーナ様とはあまり接点、なかったんですよねぇ。マリアリーゼ陛下とベラ子陛下の実のお母様だってことくらいですか、私が存じておりますのは。
それと、エリザベート様の件。
使い捨ての駒に近い扱いの先陣担当にしようとなさったのですか…しかし、よりによってなんでこんな人…ええ、調べました。エリザベートって人、連邦世界でも有名な殺人鬼貴婦人ではないですか。
その行為たるや、まさしく女ろりや。
乳上たるアルテローゼ支部長は何をお考えで。
(その件についてはナディアフィール・中東支部暫定支部長と聖院警備部長アルトリーゼ閣下の発案です)
えええええ。
(ナディアですが、正直、こういうおなごの男版は戦国の世の比丘尼国に多少はおりました。ですので、そやつらの折伏と同じ要領でやれば、東欧支部の戦力になるだろうし、贖罪をさせる名目でこき使え…精勤させればよかろうという話を姉といたしましてね)
(はいはい。聖院規範にてらしあわせてみました場合では、聖炎宮送りにするかびみょうにむずかしいおかたですね。ですが、かぞくかいにかけてちょうばつと死刑のはんだんをおうかがいしましたところ、そんな気性のはげしいおんなであれば、アルトリーゼとナディアフィールがしばきたおして上には上がおると思い知らせた上で、おなじく気性のはげしいちちうえのところでめんどうみさせて突撃よういんにすればええやんけというごたくせんをいただきました)
なんか、皆様がこんな犯罪系変態女貴族様の面倒見るとか責任取るのいやという感じで、責任逃れのたらい回しをやってる気もするのですがぁっ。
そして、何でこんな理不尽なと言わんばかりの東欧方面の嘆きの声を拝聴しました私、中井ティアラの感想を申し上げさせて頂きましょう。
聖隷少女団としては、私の同期卒業生にして同僚であり、かつわたくし同様に東欧地区に視察派遣されているジニアこと高木ジニアリーネ。
彼女が担当する話であり、ジニアがティアラちゃんどうしようアンヌマリーに押し付けようか等々の相談をよこしてこない限りは無視。
私は広大な南北米大陸を半年で巡察しなくてはならない立場。
ぶっちゃけ、派遣期間延長を申し渡されて最低1年は米大陸統括本部の子になってしまいそうな予感すら、ひしひしと感じておるのです。
担当外の東欧地域の変態殺人婦人の処遇を気にするよりも、もっと気にしなくてはならない事が目の前にある立場なんですよっ。
さて、本日の課題はナッソー市街ならびにニュープロビデンス島の視察と、聖隷少女団事務局への活動日報提出。
めんどくさっ。
そして、翌日に予定されているキューバ行きの交通機関手配とか、やる事は結構あるのです。
(スケアクロウなら普通に飛んでも1時間かかりませんよ)
ダメです。
(えええー)
ベラ子陛下。
何で私が来てるのか、ちょっと派遣理由を思い出してみてくださいよ。
まず、私とジニアはそれぞれが申し渡された地域の聖母教会の運営状況を視察して来いとリンジー事務局長から言い渡されている立場ですよね。
この業務視察命令は聖隷少女団事務局を擁する聖院学院神学部、つまり文教局が承認していますよね。
で、田野瀬局長だけでなく、内務局と皇帝室も承認印のはんこを命令書にべったりと突かれてますよね。
ベラ子陛下のややこしい彫りの皇帝公印も、電子印鑑ですけど押しておられますよね。
(確かに手続き上はあたしも承認を出す立場ですし、秘書役の瞳さんに命令書を見せられて、その場で雅美さんに来てもらい視察内容を確認した上でオッケーバベーネとはんこつきますた)
はい。
で、視察対象の聖母教会の精気授受成績。
これ見て来いと書かれてますよね、命令書。
更には地域人口から予想される収集精気量より収穫実績が下回っていた場合は詳細を調査し聖隷少女団事務局にレポート提出とあります。
つまり、精気吸い上げ実績が期待値を下回っているナッソー聖母教会と、期待値同等のフロリダや期待値以上の成績が出ているハバナ聖母教会の実態調査の必要も生じてるんですよ。
更には可能ならばそれぞれの地域の聖母教会の精気授受実態カイゼンとか言われております。
何と無茶振りを、と私も思いますよ。
特にニュープロビデンス島を含むバハマ共和国に該当する地域について。
で、当地の事情を簡単に説明させて頂きますとですね、リゾートを支える雇用と人口が存在する連邦世界のニュープロビデンス島と違い、今のナッソーは島全体で計算しても連邦世界の1/20未満。
やっと一万人行くか行かないかなのです、島の人口。
しかも、島の地形から考えてもこれ以上の人口増加は、大幅な食糧輸入が常態化する事とセットになるはずです。
更には、海賊時代と違って、増やした人口を使って何をさせますのって話が必ず付いて回るでしょう。
この島ですけどね、昨晩の火葬騒ぎがあった女王の階段の上の砦の辺が、島で一番標高が高い辺りなのです。
その標高、海抜五メートル。
(あのさぁ、ティアラちゃんは日本の大阪を知らないだろうけどさ、天保山って山があってな…海抜5メートル未満で山を名乗ってるんだけどさ…)
マリアリーゼ陛下。そこと大して変わりません。そんな島で耕作とか、人工水路や散水設備抜きに出来るものでしょうか。
(高温地帯向けの稲を植えて米作やらせるくらいしかねぇよな…)
でしょでしょ。
つまり、何らかの産業…工業でも興さない限りは、増やしても現状の倍くらいがこの時代におけるニュープロビデンス島の適切な人口密度でしょう…。
となると、この時代ですら造船所やコーヒー畑ですとかサトウキビ畑にゴム農園にと、労働人口を必要とするせいで罪人やら移民やら諸々で人口爆増政策を取られているキューバとは精気授受量に差がついて当たり前でしょう。
(更にダメ押ししとくと、キューバ島は延面積110,860平方キロ。一方のニュープロビデンス島は207平方キロだ。更にキューバは最高地点の標高が2千メートルを超えるし、連邦世界のキューバ共和国とバハマ共和国の比較だと1,100万人対40万人の人口差がある。言っとくがキューバの人口はほぼ、キューバ島に居住してるんだけど、バハマは領土…バハマ諸島の島全部合わせてその数字だから、ニュープロビデンスの26万人がいかに異常かはわかるだろ?)
ええ、そして…どれだけ観光産業におんぶでだっこになっているのかも。
で、バハマの近所の例では精気授受成績が比較的良好なフロリダ半島でも、大規模な絶林檎林の植林事業のせいで人手…罪人や現地の男性住民を雇用しているが故にセットで発生している精気授受事業が好調なだけとまで言い切れるでしょう。
んで、ですね。
ハバナの聖母教会をがっつり拡充するのもこの人口増加に対応した精気収集対策になるとは思うのですが、ここで陛下には痴女島と茸島の関係を思い出して欲しいのです。
リゾート産業を支える社会構造や経済状況が到来するまでは、女官用のリゾート地として運用して行くことで福利厚生と施設維持、そして地域開発や人口増加を狙おうという訳ですね。
で、同じような開発状況をこのバハマに創出して、労働者から吸い上げた精気を女官が聖母教会や本宮に持ち込むための二次集積施設兼・主に女官向けの福利厚生施設としてニュープロビデンス島と楽園島を運営することで、せっかく開発した島の設備が生き腐れにならないように積極利用を図れないか。
そして、この島はフロリダやハバナからは普通の船…痴女皇国仕様の大型帆船だと通常航行の場合の所要時間、半日はかかります。そこを片道2時間以内に収められないか。
つまり、私の案としては痴女島本島と茸島のような距離感と保養施設の利用状態を、ニュープロビデンス島とキューバ島で演出でけへんやろか。
これが私の目論見…と言うよりは、折角美しく整備されて住みやすくなったこのナッソーの街を、みすみすゴーストタウンにしてしまうような運用はいかがなものかというのが私の発想の根底です。
なにせ…オマリー陛下曰く。
「正直申し上げて、ハバナに都を移す話も出ておる次第。一方で、わらわ…私もそうなのですが、海賊出身の者たちは男と言わず女と言わず、住み慣れたこのナッソーを離れる事を望んではおりませぬ。ハバナはあくまでも航海で立ち寄る港であり、居を構える場所ではないと申す者あまた…皆、ナッソーに愛着を感じておるのです…」
こうも言われては、よほどの大災害でも起きなくては移住など及びもつかないと言えるでしょう。
(では、つなみかたいふうでも)
初代様。それやったら真剣に怒られると思いますよ、他の皆様から。
この美しい小島に対する愛着がひとしおだという人心を無下に踏みにじる事なく精気授受成績を上げるとか、のっけから私は頭痛がしてるんですよ?
で、冒頭のまんこ光景。
これ、実は私も役者を務めております。
で、私は体つきや顔立ちなどを自分で若干いじれるようなのですが、その特殊機能というか能力を活用しましてですねぇっ。
(な、なんですか…ティアラ様が男児のようで…)
(よく見ておりますとケツのお肉などが女性なのですが、東洋人で痩せ気味の場合はこのような体型になるのでしょうか)
ええ、ショーパン少年まがいの姿で尼僧のまんこを犯す役目。
それも、教会の聖堂内の演台前、司祭様が講話をなさったり性歌隊、いえ聖歌隊が整列して讃美歌を歌うような場所のど正面中央ですよ。
聖母教会ですから、十字架に磔にされたイエス様ではなくて、全裸の等身大ベラ子陛下像が飾られてる下でまんこしてるんです。
たいていの聖母教会では、ベラ子陛下像に薄いベールか何かをかけておいて、ある場所を隠し気味にしているようなのですが、今回の撮影時には特定儀式や記念日に祝日の時の像の姿同様、全裸状態です。
そして、この像は特定参観日や、洗礼…特に女官、わけても臨時女官を志願した女性がある儀式をする際に、すっぽんぽんに剥かれます。
で、ベラ子陛下の像ですから、股間にチンポが存在します。
それも、ラスプーチンちんというチン長30cmを優に超える肉の狂気いえ凶器がフル勃起状態になった時がきっちりと再現されています。
もう…お分かりでしょう…洗礼の儀式ってですね、ベラ子陛下像のチンポを咥えてしゃぶらされるんです。
更には、司祭…もちろん女性司祭のチンポを聖母様のチンポと思って、その先から出る汁を受ける。
これがローマ由来の聖母教会の洗礼式の基本です。
で、私の役目は、その洗礼儀式でチンポの皮を処理されたあげく、人類悪というのですか、透け透けなエロ尼姿の司祭様のお姿に辛抱たまらず、ついつい犯してしまう童貞少年役。
ふざけんな。
誰よこんな台本書いたのはぁっ。
ええ、これはナッソー聖母教会の広報宣伝ビデオ撮影なのです。
そして、洗礼儀式の際には、なるべくその有難い光景を住民も拝んで聖母の奇跡と功徳にあやかるのですとか言われてましてね。
洗礼も可能な限り日曜に行って、見学者いえもとい参詣者を集めるのが通例なのですよ。
で、その洗礼式を再現するために、心話で声をかけられてサクラとして集められた観客の前で、衆人環視のもとレイプ動画撮影に協力させられている中井ティアラ公称年齢17歳ですが、14~15歳の少年に近い姿になっております。
もがみんぼう、とか申しますと私の現状に近い形容となるそうです。知りませんけど。
しかもね、カメラ役。
ベラ子陛下、何を嬉々として撮影してはるのですか。
どついたろかほんま。
ただ…不敬にも限度があると、皆様はお思いになりませんでしょうか。
いくらティアラの口が結構悪い部類だと薄々皆様に勘付かれております気はしてますが、それにしてもそこまで言うと、存外に短気で暴力的なベラ子陛下の怒りを買わないだろうか。
いえ。
心中では陛下の悪口をボロクソに呟いてよいという、いわば無礼講心話を承認頂いております。
というか、撮影に際しての私が出した承諾条件です。
そして、もともとはAVなんとか新法のような、撮影前後に「やっぱ出るのやーめたー」なんてわがままが合法的に許されるほど、我が痴女皇国は甘くありません。
女官になることイコール、オフィシャルエロビデオへの出演…というよりは盗撮されても文句を言えないのです。
考えても見てください、女官種って同僚と上司には隠し事が不可能などころか、その気になれば四六時中の監視すら可能なのですよ?
私なら私がカルロータやカルメンシータとマンコしてる時の音声とかだけじゃありません。心中まで筒抜けです。
ええ、我々女官には人権…特にプライバシーはあってなきもの。
そして、少年…というよりは男装した少女、ただしチンポつきのような私が司祭様役「とある方」を犯して辱めて種を付けるという内容で、聖母教会で出来ることの宣伝動画を撮影しとるわけですけど、その動画はどう言う風に使われるのか。
編集された動画は、元・海賊の船乗りさんたちの聖環に配信されます。
そして、寄港地の歳の酒場で「うちの母港のある島の教会でよ、こんな感じの見せ物を生で見れた上に、金さえ払えば似たような尼さんとお楽しみになれるらしいぜ」と見せびらかすのだそうです。
つまり、元海賊の男性陣はサクラ。
そして、本人には自覚されませんけど、その動画を見てる周りの男たちの反応をリアルタイムで女官が探るセンサー役にされます。
で、脈のありそうな奴には、聖母教会のある町ならば修練士か修道士が後で営業を入れるという計画だとか。
このふざけた筋書きとシナリオは、海賊共和国領土内の売春事業へのテコ入れとして、とある人物ととある人物が描かれました。
そして、ノリノリで展開の絵を考えた人物が、今まさに私と司祭様役が繰り広げているマンコの一部始終を撮影する役目でもあります。
ですからベラ子陛下、自分で自分のチンポが勃起してるのをを見せびらかしながら撮影とか…お願いですからやめてくれませんか!
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てぃあら「もう許しません」
べらこ「ええええええええ」
てぃあら「泣いても遅いです。それに、見学者の中にはシェリーちゃんまでもが。己の母親の変態フルボッキ行為を見て、教育に良いとか思っておられませんでしょうね? 」
べらこ「聖院のシェリーは痴女皇国での研修の一環として見せているんですよ…」
てぃあら「それが研修となるんでしょうか…」
べらこ「聖母教会の中でのエロ行為の数々は精気寄進を受けるために行うこと。すなわち、聖院でも似たような事をいずれ行うのではないでしょうか」
白マリ「確かに考えてるわよ、聖院支部には礼拝堂があるからそこでなら…」
てぃあら「聖院のマリアさん。ご自身の倫理観に照らし合わせて頂きたい気に満ち満ちた私ですが、まずこうした行為について、果たしてシェリーさんの教育に良いものなのか。私はシェリーさんの母親に意見を聞いてみたいのです」
白マリ「母親ならそこでビデオカメラ回してるわよ、嬉々として」
てぃあら「そっちのエロ皇帝陛下ではなくですね、もうお一方の奥様がいらっしゃいますよね」
べらこ「え」
白マリ「え」
てぃあら「幸いにして菅野しほ子さんは聖院に戻りたがっています。そして、今回の米大陸視察、聖院側からは交代で要員が来るとも伺っておりますので、シェリーさんの実母をお呼びするのに問題はないように思えるのです」
他全員(多分、面白がってやらせたり自分が参加したがるか、さもなくばベラ子陛下の行為をとがめられる能力と地位がある人が来るな…)
白マリ「だから何でそこでみんなして逃げるのよ!」
「何を申されるのですかシスター、私の初めてを捧げて良いとかお誘いになったのはそちらですよ…」
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…えーと、いきなりのっけから申し訳ありません。
ただいまはわたくし、中井ティアラが海賊共和国こと痴女皇国米大陸統轄本部管内・中米支部所轄のニュープロビデンス島、ナッソーの街中に所在しますクライストチャーチ教会の大聖堂からお送りしております。
で、ここの大聖堂というか教会、連邦世界であれば、かつてバハマを支配していた英国が建設した「英国国教会」として運営されております。
ところが、ここは痴女皇国世界です。
しかも、中米支部と申しますか、旧・海賊共和国の主要要人は片端から英国と喧嘩したか逃げ出して来た面子ばかり。
彼らはスペインも嫌っていましたが、もっと嫌っていた国が…そう、英国だったのです。
しかし、海賊共和国がある事で痴女皇国に屈して中米支部化された時以降、後述する英国とスペインとの半ば強引な仲介講和の結果、それぞれの国の利権をなるべく侵害しない方向でカリブ海の島々を開発する運びとなりまして、このニュープロビデンス島を含めたバハマ諸島の監督支部たる南欧支部…すなわちスペイン王国の支配下に置かれるのと引き換えに大規模な開発工事が行われました。
それは、中央支部長たる通称:海賊女王のグレース・オマリー陛下率いる元・海賊の皆様や現地住民のことごとくを唖然とさせる急ピッチな工事と開発だったのです。
なにせ、ある日、夜が明けたら教会はあるわ、行政公舎とその公舎より遥かに大きな食堂は出来ているわ、街は街の名に相応しい大通りが作られ上下水道が引かれ港は大型帆船どころか、場所によってはアークロイヤル級輸送船兼航宙航空母艦すら接岸可能な近代的港湾に作り替えられるわ、スケアクロウが海から上がってくるための水上機発着場までもが作られるわ。
そして、海賊女王以下の行政公舎に詰める有志のリクエストで市街地の建物が用意され、同様に大規模な開発の手が入ったキューバのハバナ同様に貿易拠点としての運用が開始されたのです。
もっとも、中米地区の特産品の主要な積出港は生産地に近いハバナが主力を占めています。
でまぁ、バハマ諸島のキューバに比べての産品の種類の少なさや生産量の低さを鑑みて、バハマと周辺の小島からもたらされるヤシの木から取れる油や実などに加えて、製材処理後の絶林檎木材や絶林檎から採れた果実と加工食品…そして漁港としての収穫を輸出することがここ、ナッソーの港の主な役割とされました。
ですが、その小規模な取引だけでは国は回らないでしょう。
そこで考えられたのが、近隣の島々や米大陸中央部、そして大西洋の向こうの欧州からすらの来訪を見越した一大歓楽地化。
つまり、ニュープロビデンス島まるごと、娯楽館にしてしまおうという案です。
ちょっと聞いただけでは、無茶も甚だしい話に思えますよね?
ですが、連邦世界のニュープロビデンス島は…海に浮かぶ大型豪華ホテルか、はたまた高級マンションかと言わんばかりの威容を誇る大型クルーズ船が何隻も入港できる港や、大西洋を楽に横断可能な大型旅客機が離着陸可能な滑走路を2本も備えた国際空港を擁しています。
もちろん、こうした交通機関で運ばれて来た人々を受け入れるリゾートホテルが幾つも立ち並び、まさに島あげてのリゾート地化を果たしている訳ですよ。
ですので、今すぐにこうした発展そのものを実現する訳にはいかないとしても、10年先20年先を考えて、このカリブ海界隈の行政拠点とリゾート化を図って将来に備えようとしているのが、痴女皇国本宮サイドと南欧支部、そして開発対象とされている中米支部の統一目標計画なのです。
で、先ほども述べました通り、痴女皇国世界の英国とスペインは、痴女皇国のなかば強引な介入いえもとい仲介の結果、一応の講和が成立しています。
そして、木材資源や可耕地が少なく気候気象にも厳しい英国本国即ちブリテン島の事情を鑑みて、北米の開発で得た作物や畜産資源にカリブと沿岸の木材の輸出を図るための拠点を幾つか作ることで、欧州並びに英国本島へピストン輸送する海上輸送ルートの確立が企画されました。
このピストン輸送に関わる船会社が海賊共和国出身で元・罪人頭のエドワード・ティーチ氏が経営するバーソロミュー&ティーチ商会という商社兼船会社でして、本社がナッソーに設けられてスペイン籍の会社となっています。
(ただし英国出身者が主力を占めていて、先方の事情に精通した者が有利な取引を進められるように企みいえもとい企図されていますよ…)
へいへい。なにせ元・海賊黒ひげことティーチさんはアレーゼ様のお気に入りとあって、その庇護下で商会の規模を絶賛拡大中。
加えて、海賊時代に加えて罪人頭をお勤めの間に培った人脈を利用して、痴女皇国のみならず聖母教会やイタリアのボルジア商会の指定海運事業者のお墨付きを頂いて飛ぶ鳥を落とす勢いだそうですけどね。
で、その海運能力の原動たる精気駆動のヘリカル水流ジェットエンジン搭載帆船ですが、スペイン王国が有していたハバナ造船所に英国式の造船技術を導入して合同で運営し、木材原産地から近い利を活かして隔週刊ロイヤル・ソブリン級とか月刊カティサーク級とか隔週刊マルセイユ級だそうです。
週刊にしないのでしょうか。
(スペインとイギリスの分を同時に作ってんだよ…しかも造船ドック4つフル回転だから実質週に一隻ずつは進水させてるぞ…もちろん、それだけじゃ船が足らないから英国ではリバプールとサウサンプトンの造船ドックをフル回転させて、逆にスペイン分の船も委託で建造してるんだ。今回の南米行きは、イタリアのトリエステやタラントにジェノバといった欧州向けの造船建材の積出港整備のための視察も含めていると思ってくれ)
とまぁ、マリアリーゼ陛下からも宿題を頂く有様。
(中型船や小型船の造船ドックくらいはナッソーにも作ってるし、ある程度は稼働させてんだけど、なんせ絶林檎の木をバカスカ食うからな…造船…)
(ねーさん、北米からオーク材を積み出す計画もあったじゃないですか、あれどうなってんですか)
(そもそもそのオークを征伐…じゃなくてオーク材を伐採して製材する人手と設備がいるだろ? そして欧州やハバナまで材木を持ってくるにも船は必要じゃんか)
(あ…それでまずはお船の建造から…)
(アメリゴ・ヴェスプッチを量産するにしても木材は必要だろ? アフリカ北部のサハラ緑化計画とも連動してるんだよ。鬼細胞を使えば100年を1年にする事も可能とは言え、そもそも1年で苗木を大木にするにも場所と水は必要だからな…)
ええと、絶林檎の林ですが。
実はナッソーの浜辺やキューバはもちろん、あちこちの島々の海岸沿いにバンバン植えて行ってます。
つまり、絶賛植林中。
そして、育った木はバンバン伐採してます。
では、なぜどんどん切っても次から次に生えてくるのか。
実は、絶林檎の伐採時には、切り株を残しているのです。
そして、鬼細胞製剤なる緑色の小さな瓶から液体を切り株に一垂らし。
で、バケツ一杯程度程度のお水を切り株の根元にかけておきますと…まぁ、早ければ数日で元に戻ってますね。
(園芸家の方には一瞬で「あーアレか」と悟って貰える液体肥料まがいの容器にするの、やめましょうよ…)
(いいじゃん、ハ○ポネックスみたいでさ)
(あの名前も絶対に怒られると思いますよ…なんですかあのチン○ネックスっていうちんぽ感に満ち満ちたチューブ容器は!)
(連邦世界で売るパッケージは普通だぞ。向こうで効き過ぎたら問題になるから薄めてるし)
(使い分ければいいってもんじゃないでしょ…)
で、ナッソーのその教会内に設けられた聖隷少女団分室の、とりあえず私が使っている机の上にはそのチンポ型容器に入った液体肥料のサンプルが置かれています。
この、私が聞いても最低な命名であるとしか思えない名称の液体肥料製剤たる「チンポネックス」ですけど、名前の由来はチンポが勃起する速度で草花が成長するという驚異の革新的肥料感を狙ったとか。
で、アマチュアの園芸家や家庭菜園が実益を兼ねた娯楽の方はもちろん、プロの農家の皆様にも強くおすすめだそうです。
しかしですね。
万一、読者の方で園芸のご趣味をお持ちだったり、家庭菜園はもとよりプロの農家の方がいらっしゃいましたら、私はお聞きしたいのです。
例え効能が認められていて薬効抜群だったとしても、こんなチンポ型の緑色のボトルですとか、専用の背負い式チンポノズル装備の散布用スプレーとか携帯してご自身の庭や田畑にこのチンポネックス液を撒く作業、喜んでなさいますか。
言っときますけどね、ベラ子陛下はもちろん、私たちの腰に提げられてる短剣代わりのはりせんの柄同様にですね、リアルに血管浮かせた勃起チンポそのまんまの容器や噴霧ノズルなんですよ。
サイズ的にもディルド…つまり張型に使えそうな大きさです。
もしも、発案者がベラ子陛下なら、ご自身の膣にこれを挿入頂いて電動ピストンオナマシンに接続してズコバコ出し入れを最低でも2時間はさせて欲しいくらい、本物そっくりな造形で色々とダメ過ぎる感が漂うことこの上ない品性下劣で卑猥淫猥な猥褻物感ありまくりの容器なのです。
(最近とみにティアラちゃんがあたしに辛辣なのを悲しく思うのです。一体どこで育て方を間違えたのだろうかと)
というより、日頃の行状を見つめ直して頂ければ尊敬の目を集めるかも知れませんよ。
もはやローマ帝国のように、暴力と恐怖と欲望で領民を支配する時代は終わりを告げたのです。
(えー。東欧支部なんか時代に逆行してることになりますよっ)
(なんですかそれ。東欧支部はアルテローゼ様の管轄ですから南欧支部が内情を詳しく知ってるわけはありませんよっ)
(いえいえ。エリザベート・バートリという血に狂った変態貴婦人、彼の地におりましてね。その犯罪が発覚して向こうでは大騒ぎになったのですよ…)
はぁ。
何やらベラ子陛下のお話に嘘臭いものを感じますが、とりあえずお聞きした要点。
・若い女子の血液を集めて浸かるとかして若返りを計画。
・何人か「処理」したところで犯罪が発覚。
・乳上率いる捕縛部隊がエリザベート夫人を捕獲して人民宮殿に連行。
・串刺し公ヴラド公爵・東欧支部副支部長を裁判長として人民裁判。
・串刺しにしよかという判決が出たが東方聖母教会の教義に基づく助命請願。
・そんなに若返りたいなら残酷な変態のテーゼの前に聖母教会に相談せぇや。
・その残忍性を評価した串刺し大公の提案で北方帝国攻略部隊に編入。
・本人は突貫工事で痴女宮本給しばき倒され研修コースを受けて千人卒化。
・東欧支部騎士小隊を率いて春先に攻略の先陣を切るべく目下特訓中。
あのですねぇ。
せっかく、アナ様をアルトさんが言いくるめて過激派女性を一人、折伏成仏させたところじゃないですか。
(らふかでぃおはんはんあんあんのしょうせつ、あれをおぼえておりましたのです。ろくろくびとかいうくびだけがとんでくるおばけをたいじするために、元おさむらいさまのお棒さま、いえおぼうさまが知恵をしぼったのです)
(アルト…いい加減ラフカディオ・ハーンの名前くらい覚えてやれ…それと、怨念の行き先を変えて祟りを回避するのは「かけひき」だ…斬首の刑に処せられる罪人に対して、そんなに我らが憎いならば目の前の石に齧り付いて怨念の程を示してみよ、さすれば我ら一同祟りを恐れて震えおののくだろう」って煽ったんだよ)
ほうほう。
(で「おう!やってやらぁ!」とばかりに斬られた首は石にかじりついたんだけど、その行為に全身全霊を使ったせいで化けて祟れなくなったってひっでぇオチでさ…でなティアラちゃん、アルトがやったのは、まさに「生まれ変わりを祈れば、こんな風にちんぽで女を泣かせる人生が待ってるかも知れませんよ」って感じで希望を祈らせる方向にアナさんの意識を持って行ったんだよ、荒療治だったけど)
確かに、男前と言えば男前なやり方でした…一緒に燃えてあげる前の強姦が最低でしたが。
(あれはしかたのないことなのです…)
(それはいいけど、エリザベート・バートリよバートリ。なんであんなの使うのよって乳上に言ったんだけどさぁ…)
(北方帝国作戦はむしろ占領してからが本番。あの頑固で利害にうるさいおそろしあ人の統治には、最初は力で押す方が良いと思えたのですよ…ですから、しくじった場合も考えて千人卒で留めたんですから…)
(まぁ、うちの母親見てたら頑固で利害関係…特に自分の権利や資産にうるさいってのはあたしも頷くしかねーわ)
(マリ公…いくらなんでもお前、ロシア人に辛辣すぎへんか…)
(おばはんは自分の行状を振り返ってみやがれっ。かーさん、あんた実家の会社をタヌキさんに乗っ取られかけた時にどんだけ手段を選ばずに抵抗したのさ…あれ、無駄遣いするわりに自分のお金にうるさいクレーゼ母様ですら内心で絶句してたんだぞ…)
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/10/
(マリア…あたくしはそこまでお金にうるさくは)
(当時の聖院って金衣のおこづかい、完全定額制だったでしょ…無駄遣いし過ぎて両替処とマイレーネさんに怒られたせいだって聞きましたよ、追加予算承認拒否の話…)
(えええええええ冤罪ですわぁっ)
(クレーゼ。当時は私の死没直後でな…さっそく家族会にマイレーネが相談に及んでいたんだぞ…私はマイレーネに乗り移ってお前をもう一度叩きのめす事を提案したが、流石にそこまではと止められたのだ…クレーゼ、お前は当時のマイレーネに感謝しておくが良い…)
財務局内の心話って、普通は私に繋がらないはずなんですけど。
(あたしの直属騎士たるティアラちゃんにも知っておいて欲しいのです。痴女宮の上は大変だというのを…)
ふむふむ、しかし、正直なところ財務局のクレーゼ様やデルフィリーゼ様はまだしも、マリアリーゼ陛下のお母様…初代聖母のジーナ様とはあまり接点、なかったんですよねぇ。マリアリーゼ陛下とベラ子陛下の実のお母様だってことくらいですか、私が存じておりますのは。
それと、エリザベート様の件。
使い捨ての駒に近い扱いの先陣担当にしようとなさったのですか…しかし、よりによってなんでこんな人…ええ、調べました。エリザベートって人、連邦世界でも有名な殺人鬼貴婦人ではないですか。
その行為たるや、まさしく女ろりや。
乳上たるアルテローゼ支部長は何をお考えで。
(その件についてはナディアフィール・中東支部暫定支部長と聖院警備部長アルトリーゼ閣下の発案です)
えええええ。
(ナディアですが、正直、こういうおなごの男版は戦国の世の比丘尼国に多少はおりました。ですので、そやつらの折伏と同じ要領でやれば、東欧支部の戦力になるだろうし、贖罪をさせる名目でこき使え…精勤させればよかろうという話を姉といたしましてね)
(はいはい。聖院規範にてらしあわせてみました場合では、聖炎宮送りにするかびみょうにむずかしいおかたですね。ですが、かぞくかいにかけてちょうばつと死刑のはんだんをおうかがいしましたところ、そんな気性のはげしいおんなであれば、アルトリーゼとナディアフィールがしばきたおして上には上がおると思い知らせた上で、おなじく気性のはげしいちちうえのところでめんどうみさせて突撃よういんにすればええやんけというごたくせんをいただきました)
なんか、皆様がこんな犯罪系変態女貴族様の面倒見るとか責任取るのいやという感じで、責任逃れのたらい回しをやってる気もするのですがぁっ。
そして、何でこんな理不尽なと言わんばかりの東欧方面の嘆きの声を拝聴しました私、中井ティアラの感想を申し上げさせて頂きましょう。
聖隷少女団としては、私の同期卒業生にして同僚であり、かつわたくし同様に東欧地区に視察派遣されているジニアこと高木ジニアリーネ。
彼女が担当する話であり、ジニアがティアラちゃんどうしようアンヌマリーに押し付けようか等々の相談をよこしてこない限りは無視。
私は広大な南北米大陸を半年で巡察しなくてはならない立場。
ぶっちゃけ、派遣期間延長を申し渡されて最低1年は米大陸統括本部の子になってしまいそうな予感すら、ひしひしと感じておるのです。
担当外の東欧地域の変態殺人婦人の処遇を気にするよりも、もっと気にしなくてはならない事が目の前にある立場なんですよっ。
さて、本日の課題はナッソー市街ならびにニュープロビデンス島の視察と、聖隷少女団事務局への活動日報提出。
めんどくさっ。
そして、翌日に予定されているキューバ行きの交通機関手配とか、やる事は結構あるのです。
(スケアクロウなら普通に飛んでも1時間かかりませんよ)
ダメです。
(えええー)
ベラ子陛下。
何で私が来てるのか、ちょっと派遣理由を思い出してみてくださいよ。
まず、私とジニアはそれぞれが申し渡された地域の聖母教会の運営状況を視察して来いとリンジー事務局長から言い渡されている立場ですよね。
この業務視察命令は聖隷少女団事務局を擁する聖院学院神学部、つまり文教局が承認していますよね。
で、田野瀬局長だけでなく、内務局と皇帝室も承認印のはんこを命令書にべったりと突かれてますよね。
ベラ子陛下のややこしい彫りの皇帝公印も、電子印鑑ですけど押しておられますよね。
(確かに手続き上はあたしも承認を出す立場ですし、秘書役の瞳さんに命令書を見せられて、その場で雅美さんに来てもらい視察内容を確認した上でオッケーバベーネとはんこつきますた)
はい。
で、視察対象の聖母教会の精気授受成績。
これ見て来いと書かれてますよね、命令書。
更には地域人口から予想される収集精気量より収穫実績が下回っていた場合は詳細を調査し聖隷少女団事務局にレポート提出とあります。
つまり、精気吸い上げ実績が期待値を下回っているナッソー聖母教会と、期待値同等のフロリダや期待値以上の成績が出ているハバナ聖母教会の実態調査の必要も生じてるんですよ。
更には可能ならばそれぞれの地域の聖母教会の精気授受実態カイゼンとか言われております。
何と無茶振りを、と私も思いますよ。
特にニュープロビデンス島を含むバハマ共和国に該当する地域について。
で、当地の事情を簡単に説明させて頂きますとですね、リゾートを支える雇用と人口が存在する連邦世界のニュープロビデンス島と違い、今のナッソーは島全体で計算しても連邦世界の1/20未満。
やっと一万人行くか行かないかなのです、島の人口。
しかも、島の地形から考えてもこれ以上の人口増加は、大幅な食糧輸入が常態化する事とセットになるはずです。
更には、海賊時代と違って、増やした人口を使って何をさせますのって話が必ず付いて回るでしょう。
この島ですけどね、昨晩の火葬騒ぎがあった女王の階段の上の砦の辺が、島で一番標高が高い辺りなのです。
その標高、海抜五メートル。
(あのさぁ、ティアラちゃんは日本の大阪を知らないだろうけどさ、天保山って山があってな…海抜5メートル未満で山を名乗ってるんだけどさ…)
マリアリーゼ陛下。そこと大して変わりません。そんな島で耕作とか、人工水路や散水設備抜きに出来るものでしょうか。
(高温地帯向けの稲を植えて米作やらせるくらいしかねぇよな…)
でしょでしょ。
つまり、何らかの産業…工業でも興さない限りは、増やしても現状の倍くらいがこの時代におけるニュープロビデンス島の適切な人口密度でしょう…。
となると、この時代ですら造船所やコーヒー畑ですとかサトウキビ畑にゴム農園にと、労働人口を必要とするせいで罪人やら移民やら諸々で人口爆増政策を取られているキューバとは精気授受量に差がついて当たり前でしょう。
(更にダメ押ししとくと、キューバ島は延面積110,860平方キロ。一方のニュープロビデンス島は207平方キロだ。更にキューバは最高地点の標高が2千メートルを超えるし、連邦世界のキューバ共和国とバハマ共和国の比較だと1,100万人対40万人の人口差がある。言っとくがキューバの人口はほぼ、キューバ島に居住してるんだけど、バハマは領土…バハマ諸島の島全部合わせてその数字だから、ニュープロビデンスの26万人がいかに異常かはわかるだろ?)
ええ、そして…どれだけ観光産業におんぶでだっこになっているのかも。
で、バハマの近所の例では精気授受成績が比較的良好なフロリダ半島でも、大規模な絶林檎林の植林事業のせいで人手…罪人や現地の男性住民を雇用しているが故にセットで発生している精気授受事業が好調なだけとまで言い切れるでしょう。
んで、ですね。
ハバナの聖母教会をがっつり拡充するのもこの人口増加に対応した精気収集対策になるとは思うのですが、ここで陛下には痴女島と茸島の関係を思い出して欲しいのです。
リゾート産業を支える社会構造や経済状況が到来するまでは、女官用のリゾート地として運用して行くことで福利厚生と施設維持、そして地域開発や人口増加を狙おうという訳ですね。
で、同じような開発状況をこのバハマに創出して、労働者から吸い上げた精気を女官が聖母教会や本宮に持ち込むための二次集積施設兼・主に女官向けの福利厚生施設としてニュープロビデンス島と楽園島を運営することで、せっかく開発した島の設備が生き腐れにならないように積極利用を図れないか。
そして、この島はフロリダやハバナからは普通の船…痴女皇国仕様の大型帆船だと通常航行の場合の所要時間、半日はかかります。そこを片道2時間以内に収められないか。
つまり、私の案としては痴女島本島と茸島のような距離感と保養施設の利用状態を、ニュープロビデンス島とキューバ島で演出でけへんやろか。
これが私の目論見…と言うよりは、折角美しく整備されて住みやすくなったこのナッソーの街を、みすみすゴーストタウンにしてしまうような運用はいかがなものかというのが私の発想の根底です。
なにせ…オマリー陛下曰く。
「正直申し上げて、ハバナに都を移す話も出ておる次第。一方で、わらわ…私もそうなのですが、海賊出身の者たちは男と言わず女と言わず、住み慣れたこのナッソーを離れる事を望んではおりませぬ。ハバナはあくまでも航海で立ち寄る港であり、居を構える場所ではないと申す者あまた…皆、ナッソーに愛着を感じておるのです…」
こうも言われては、よほどの大災害でも起きなくては移住など及びもつかないと言えるでしょう。
(では、つなみかたいふうでも)
初代様。それやったら真剣に怒られると思いますよ、他の皆様から。
この美しい小島に対する愛着がひとしおだという人心を無下に踏みにじる事なく精気授受成績を上げるとか、のっけから私は頭痛がしてるんですよ?
で、冒頭のまんこ光景。
これ、実は私も役者を務めております。
で、私は体つきや顔立ちなどを自分で若干いじれるようなのですが、その特殊機能というか能力を活用しましてですねぇっ。
(な、なんですか…ティアラ様が男児のようで…)
(よく見ておりますとケツのお肉などが女性なのですが、東洋人で痩せ気味の場合はこのような体型になるのでしょうか)
ええ、ショーパン少年まがいの姿で尼僧のまんこを犯す役目。
それも、教会の聖堂内の演台前、司祭様が講話をなさったり性歌隊、いえ聖歌隊が整列して讃美歌を歌うような場所のど正面中央ですよ。
聖母教会ですから、十字架に磔にされたイエス様ではなくて、全裸の等身大ベラ子陛下像が飾られてる下でまんこしてるんです。
たいていの聖母教会では、ベラ子陛下像に薄いベールか何かをかけておいて、ある場所を隠し気味にしているようなのですが、今回の撮影時には特定儀式や記念日に祝日の時の像の姿同様、全裸状態です。
そして、この像は特定参観日や、洗礼…特に女官、わけても臨時女官を志願した女性がある儀式をする際に、すっぽんぽんに剥かれます。
で、ベラ子陛下の像ですから、股間にチンポが存在します。
それも、ラスプーチンちんというチン長30cmを優に超える肉の狂気いえ凶器がフル勃起状態になった時がきっちりと再現されています。
もう…お分かりでしょう…洗礼の儀式ってですね、ベラ子陛下像のチンポを咥えてしゃぶらされるんです。
更には、司祭…もちろん女性司祭のチンポを聖母様のチンポと思って、その先から出る汁を受ける。
これがローマ由来の聖母教会の洗礼式の基本です。
で、私の役目は、その洗礼儀式でチンポの皮を処理されたあげく、人類悪というのですか、透け透けなエロ尼姿の司祭様のお姿に辛抱たまらず、ついつい犯してしまう童貞少年役。
ふざけんな。
誰よこんな台本書いたのはぁっ。
ええ、これはナッソー聖母教会の広報宣伝ビデオ撮影なのです。
そして、洗礼儀式の際には、なるべくその有難い光景を住民も拝んで聖母の奇跡と功徳にあやかるのですとか言われてましてね。
洗礼も可能な限り日曜に行って、見学者いえもとい参詣者を集めるのが通例なのですよ。
で、その洗礼式を再現するために、心話で声をかけられてサクラとして集められた観客の前で、衆人環視のもとレイプ動画撮影に協力させられている中井ティアラ公称年齢17歳ですが、14~15歳の少年に近い姿になっております。
もがみんぼう、とか申しますと私の現状に近い形容となるそうです。知りませんけど。
しかもね、カメラ役。
ベラ子陛下、何を嬉々として撮影してはるのですか。
どついたろかほんま。
ただ…不敬にも限度があると、皆様はお思いになりませんでしょうか。
いくらティアラの口が結構悪い部類だと薄々皆様に勘付かれております気はしてますが、それにしてもそこまで言うと、存外に短気で暴力的なベラ子陛下の怒りを買わないだろうか。
いえ。
心中では陛下の悪口をボロクソに呟いてよいという、いわば無礼講心話を承認頂いております。
というか、撮影に際しての私が出した承諾条件です。
そして、もともとはAVなんとか新法のような、撮影前後に「やっぱ出るのやーめたー」なんてわがままが合法的に許されるほど、我が痴女皇国は甘くありません。
女官になることイコール、オフィシャルエロビデオへの出演…というよりは盗撮されても文句を言えないのです。
考えても見てください、女官種って同僚と上司には隠し事が不可能などころか、その気になれば四六時中の監視すら可能なのですよ?
私なら私がカルロータやカルメンシータとマンコしてる時の音声とかだけじゃありません。心中まで筒抜けです。
ええ、我々女官には人権…特にプライバシーはあってなきもの。
そして、少年…というよりは男装した少女、ただしチンポつきのような私が司祭様役「とある方」を犯して辱めて種を付けるという内容で、聖母教会で出来ることの宣伝動画を撮影しとるわけですけど、その動画はどう言う風に使われるのか。
編集された動画は、元・海賊の船乗りさんたちの聖環に配信されます。
そして、寄港地の歳の酒場で「うちの母港のある島の教会でよ、こんな感じの見せ物を生で見れた上に、金さえ払えば似たような尼さんとお楽しみになれるらしいぜ」と見せびらかすのだそうです。
つまり、元海賊の男性陣はサクラ。
そして、本人には自覚されませんけど、その動画を見てる周りの男たちの反応をリアルタイムで女官が探るセンサー役にされます。
で、脈のありそうな奴には、聖母教会のある町ならば修練士か修道士が後で営業を入れるという計画だとか。
このふざけた筋書きとシナリオは、海賊共和国領土内の売春事業へのテコ入れとして、とある人物ととある人物が描かれました。
そして、ノリノリで展開の絵を考えた人物が、今まさに私と司祭様役が繰り広げているマンコの一部始終を撮影する役目でもあります。
ですからベラ子陛下、自分で自分のチンポが勃起してるのをを見せびらかしながら撮影とか…お願いですからやめてくれませんか!
-----------------
てぃあら「もう許しません」
べらこ「ええええええええ」
てぃあら「泣いても遅いです。それに、見学者の中にはシェリーちゃんまでもが。己の母親の変態フルボッキ行為を見て、教育に良いとか思っておられませんでしょうね? 」
べらこ「聖院のシェリーは痴女皇国での研修の一環として見せているんですよ…」
てぃあら「それが研修となるんでしょうか…」
べらこ「聖母教会の中でのエロ行為の数々は精気寄進を受けるために行うこと。すなわち、聖院でも似たような事をいずれ行うのではないでしょうか」
白マリ「確かに考えてるわよ、聖院支部には礼拝堂があるからそこでなら…」
てぃあら「聖院のマリアさん。ご自身の倫理観に照らし合わせて頂きたい気に満ち満ちた私ですが、まずこうした行為について、果たしてシェリーさんの教育に良いものなのか。私はシェリーさんの母親に意見を聞いてみたいのです」
白マリ「母親ならそこでビデオカメラ回してるわよ、嬉々として」
てぃあら「そっちのエロ皇帝陛下ではなくですね、もうお一方の奥様がいらっしゃいますよね」
べらこ「え」
白マリ「え」
てぃあら「幸いにして菅野しほ子さんは聖院に戻りたがっています。そして、今回の米大陸視察、聖院側からは交代で要員が来るとも伺っておりますので、シェリーさんの実母をお呼びするのに問題はないように思えるのです」
他全員(多分、面白がってやらせたり自分が参加したがるか、さもなくばベラ子陛下の行為をとがめられる能力と地位がある人が来るな…)
白マリ「だから何でそこでみんなして逃げるのよ!」
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