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アルトリーネ・ブートキャンプ「珍子墓地編」・2

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初代様。

あまり脅されては困りますよ…。

あたくしもクレーゼ様という、なかなかに困った上司に仕えておりましたが、もっと困った上司という気がいたします。

(アルトくん…それは冤罪えんざいですわっ)

(おだまりなさいクレーゼ。アルトくんとダリアが戦った際のあれは一体何なのですかぁっ。デルフィリーゼの助言と加勢がなくば大変な事になっておりましたわよっ)

(クレーゼ…お前はアルトリーゼに強くは申せぬぞ…しかしそれはそれとして初代様。あまりに神の力と威圧を使われると人のやる気を削ぐのも事実。ここはアルトリーゼの自主性を尊重するのも手かと)

デルフィリーゼ様、ありがとうございます。

しかし、初代様のお守りは、できれば雅美さんかベラ子陛下にお任せしたいところではありますね。

(確かにアルトリーゼとはあまり色々する事がありませんでしたからねぇ)

(初代様…アルトくんは基本的に面倒臭がりですわよ…)

(クレーゼ。その割には小間使いのごとく)

(あれはお義姉ジーナ様がやっていたことですわよ!)

(アルトリーゼ…母とクレーゼはこの際、無視しておきなさいませ。シャルロットの昇格を完璧にするための処置を続けて構いません)

はい…あまりに醜いご先祖様とクレーゼ様の争いに、二代目様までもが介入なさいましたのを良いことに、あたくしは引き続いてシャルロット奥様をどうにかしようといたします。

しかし、本当にの白い人以外でも大丈夫なのか。

確かめたいところですが、一番簡単に試せそうで、奥様にも抵抗がなさそうな聖院学院の男子生徒さん…。

ああ、あの子達は寝る前に、女子学生や福祉女官と精気授受をする決まりがあります。

そして、正に今…あたくしの視線の先にある聖院学院の寮の中では、あのお部屋でもこのお部屋でも、まさにおめこ真っ最中。

茸島分校から男の子を借りようかとも思いましたが、よくよく考えてまいりますと。

(アルト様…あそこの少年も今、売春または女官と性交の最中です…)

これはアンヌマリーちゃんですね…、ええ、貴女の言われる通りですね…。

(アルトさん。15歳以上で罪人寮に行って働いてる男の子がおりますやん。今、ペルセポネーゼに依頼して何人かそっちに行ってもらうようにしましたから、ちょっと待ってもらえますか? )

ダリアが助け舟を出してくれました。

そして、ダリアの言う通りです。まだ若い罪人の中には18歳になっていない子もおります。

聖院学院の過程を18歳で終える子もいれば、15歳で働く道を選んだ子もいますので…。

そして、この雅美さんのお墓の毒の瘴気。

もしかすると、瘴気を和らげることが出来るかもしれません。

今から来てくれる子が協力すれば、ですが。

…なにやら、車が走ってくる音がします。

そして、お墓を囲む垣根の前で停まる音。

「ええと、MouníおめこPéosちんぽの配達に伺いましたが」

「車の運転の練習をしろとですねぇ、雅美母様とダリアさんがですねぇっ」

ええと、ペルセポネーゼちゃんにアフロディーネちゃん。

あなたがたは何を。

見れば、道路にダンケ号がいます。

そして、降ろされてくる少年二人と少女二人。

(女を買いに行く予定の少年を徴発しました。臨時のお手伝いがあるという事でえこ贔屓ひいきに見られないようにしましたので、皆には内密に)

(この少年たちは悪事は働いておりませんが、就労してまだ間がないために鉄色罪環でして、淋の森は贅沢な遊びの部類。将来は有望そうなので、ご褒美を与えておくのも良いかと思いまして)

(女官については上の要望です。聖院学院高等部神学科の在籍生ですわ)

あ、そうそう。

こうした「優秀そうな」罪人には先輩や監督役の罪人が「おごってあげる」のが許されています。

そして、新人の少年はもとより労働者として来た男の方でも、慣れないうちは敢えて罪環の色を黒か鉄にしていることがあります。

理由は、仕事の上での事故はもとより、この痴女宮での女遊びに慣れていないが故に揉めるのを防ぐため。

(ちなみにこのおごり、必要が認められたら経費として落ちるんですけどね、たのきちと二代目様とアルトさんダリアさんとでどこの局の経費として持つかで揉めましたよね…)

そ、そうでしたね…。ちなみに罪人には今、回数券とやらを配るようにしているそうです。

と申しますのも、精気提供のお手当だけでは罪人の負担が大きい。

そして、お仕事で疲れた罪人…特に働き出して慣れない罪人は、ついつい寮に帰って寝てしまうなどという事もあるのです。

そしてその一方で、毎晩のように女を求める罪人も少なからず。

(で、お金よりは精気という事で、1枚につき本宮または淋の森1回分の電子回数券を配布したんですよね、11枚つづりで…)

これで、罪人達の本宮利用が一気に盛んになったのです。

更には、淋の森も賑わうように。

(これらの制度によって、罪人達は新人でもほぼ、2日に1回は女を抱けるようになりました。刑務騎士の負担も減りましたし、実際の下足処収入はともかく、精気収受的には効果絶大だと)

そうなのです。おこづかいが少ない新人の罪人、今までは罪人寮で寝ている時にドレインして抜くとかしておりました。

昔の聖院の慰労ですが、あれはまさに罪人の精気を取りこぼさないために行っておりました。

ですが、本宮に多くの女官を受け入れるようになった際に、本宮のお部屋を遊ばせておくのもいかがなものか、新人女官の教育にも罪人の楽しみのためにもあえて、罪人慰労を廃止しようとなりました。

これが、本宮を罪人にも使わせようとした理由です。

罪人にしてみれば、いちいち本宮に行く必要があります。

しかし、女官寮を通ることで互いの顔を見ることもできますし、交流も生まれるでしょう。

更には、二人だけのお部屋で心おきなく。

気になる女官がいるならば、淋の森を使うこともできます。

女官が浮気をとがめるのは禁じられていますが、騎士勤務の女官が好みの罪人を呼び出すことは可能。

そして刑務や矯正担当の騎士職であれば、必然的に罪人工場で働く罪人たちを管理監督することになります。

騎士を経験すれば女官も罪人を逆に…指名、と申しますのですね。実際にこれができるようになりました。

ただし、罪人から余計なお金をもらうことは禁止されています。

そして、えこひいきが過ぎると指導が入ります。

ましてや、罪人に頼まれてさぼりを見逃したり、楽な仕事へ回してやるなどとは、もってのほか。

そして、気に入った罪人からお金をもらわずにお尻を貸してあげるならば、罪人のやる気を出させるためにも「こっそり」貸してあげなさい、となります。

よく働く罪人へのご褒美ほうびという考えを決して忘れないならば、表立っては恋仲しょくばれんあいを認めないが、ある程度は見逃す。

よめマリアリーゼのこのお話に、女官たちもおおむね賛成の意思を示しました。

(門前町のお茶屋でお茶をしばく行為ですとか、酒場で飲む分を罪人が出すのは認めたのですよねぇ。または女官がおごる。この口実で罪人を連れ出してついでに淋の森。苦しい口実ですが、まぁこれくらいはと)

と、男の子たちを案内しながらアフロディーネちゃんが教えてくれます。

確かに、俺からは金を取って、あいつからは無料でやらせているとなると、それはえこひいきとなって批判されるのはもちろん、懲罰にもなりかねません。

ですから、何がしかのお礼や口実を作るようにと、あたくしも指導をしたことがあります。

要は、罪人の方から「騎士の誰それさんがいい。あの子の時は張り切れるから精気の授受もできれば誰それさんで」と言う分には、精気の純度を上げるためにも、罪人のやる気を上げるためにも完全禁止にはしないで、何らかの便宜を図るようにしております。

まぁ、この子達をここに連れて来るにあたっては「罪人を使った実験をするから協力して欲しい。回数券も1回分は浮くしちょうどいいでしょう」と言いくるめたようですね…。

(それに、私共ならば罪人の意識や欲望を探るなど造作もございません…いえ、百人卒級の女官でもできるでしょう)

そうですね。この子たちどころか、女官であるならば普通にやってのけるでしょう。

ただ、一度に心を読める人数が大きく違うだけです。

そして、このお話で愛や恋を語ることが極めて少ない理由も、これです。

好意や欲望を持って回った言葉にする前に、女官が手を打ってしまうのです。

そして聖院の戒律で、えこひいきは禁止。

恋愛も、それに該当します。

女官の指名を禁止していたのも、実はこの戒律のためです。

しかし、女からの励ましや慰めは罪人だけでなく、多くの男の方の心を動かすものです。

罪人にやる気を出させるのも、女官の務めです。

そこで、上級女官の仕事として、下級女官の恋愛を密かに管理することになりました。

あたくしが上級に上がった時もこの名残がありましたが、この頃には女官が罪人と恋仲になることはめったにある話ではなくなっておりました。

理由は、女官になると大抵の罪人よりも強くなるので、強い男に憧れることがなくなるからです。

しかし、頑張っている罪人を応援したくなるのも人の心。

ましてや、聖院が開かれてからしばらくは、女官にも罪人にも色々な決まりや心得が行き渡っていなかったそうです。

で…子供が出来てしまったとか、あるいは恋仲になった場合。

(市場や港町で働く口を紹介したのですわ。今の市場街、実は、罪人や、罪人と結ばれた女官の働き場所として用意したのですよ)と、初代様から昔を教えて頂きます。

こうした還俗女官と罪人が働く場所として、聖院島の数少ない農地や茸島の離宮のまわり…当時は別荘や保養所という考えや言葉がございませんでしたからね…の周りでお米などを作るお仕事をさせていたのですね。

これらのお仕事は罪人と女官の子供たちに引き継がれ、招かれた新参の商人の店も含めて、門前町を形作るに至るとのお話を聞かされたことも。

(色町旅館や宿坊のお仕事も、元はそうだったのですよ。ただ…旅荘のやりくりには慣れや知識も必要。天竺てんじくや中原龍皇国との取引で栄えていた海獅子嘔吐まーらいおん国や虎魔王はりまお国から人を呼んで開かせたのです)

ああ、それで鬼作戦の時に騒ぎになった、サラヤンハッタのような者が入り込めたのですね。
https://novel18.syosetu.com/n5728gy/48/

あの時は変なことをエマ子さんにやらされかけたり、大変でした…。

「では、わたくしは上に」と、男の子と女の子を連れて行くアフロディーネちゃん。

そして残された男女、ひと組。

一体何がどうなるのかと不安そうなシャルロット様ですが。

そして、あたくしも何をどうするのか、興味津々。

「では、アルト閣下…アルト局長、ちょっとこちらへ」と、ペルセポネーゼちゃんはあたくしを引っ張って、お墓の正面に用意した椅子に座れと促します。

「シャルロット様、事情はお聞きしました。黒薔薇騎士団長…警務局離宮警備本部長のペルセポネーゼと申します。今般は色々とおありのようですが、とりあえずは奥様の身柄、名目的には警務局預かりとなります」

えええええ。あたくし、それを聞いておりませんよ…。

(しーっ、これはシャルロット様を欧州に戻すためのはめ込みというものです。アルト局長は黙ってふんふんと頷いておいて下さいませ…)

(アルトさん、ダリアですけど…ルクレイツィア外務局長要請ですわ、それ。要はシャルロット様にその二人を相手させてちゃんとできるなら、聖母教会と南欧支部が今よりええ椅子を用意したげるって話をしてくれるそうですから)

ほほう。

それならば、やらせる価値はありますね。

「シャルロット様。今、連れて来られた少年と少女、見ての通り、お肌は白くありません。しかし、男子は聖院学院の中等科を卒業して罪人工場で働いて仕事を覚えている真面目な子です。そして罪人工場で働いてもらってはおりますが、罪を犯したわけではないのにご注意を願いますよ」と、説明をしておきます。

「少女につきましても、聖院学院中等部から高等部へ進学し、聖母教会の尼僧への過程を歩んでおります。そして…中等部時代は、この少年を含めて男の子の精気を吸い上げる立場の一人だったのです」

ああ、なるほど…。

つまり、二人は…そして上に向かった二人も、かおなじみ。

「で、奥様。聖院学院の神学科は聖母教会の尼僧候補を教育する場所としてはもはや手狭。この子も今後は茸島分校または欧州に建設中の修道院に神学科を移すのに合わせて、痴女島を離れる予定になっております」と、ペルセポネーゼちゃんが。

「それが何か…あぁ!なるほど…すなわち、ここの大きな校舎だけでも入り切らない尼僧候補を学ばせる場所を新しく築くのですね?」

「奥様、ご明察です。そして、男子生徒でも中等部から高等部に進まずに働く道を選んだ少年が少なからずおりますが、最終的には故郷または希望する場所に送ることになっております。もちろん、この痴女島の工場で引き続き働く事も可能ですけど…」

ふむふむ。かおなじみの女の子を追いかけることもできると。

「それと、今、上で英国ゆかりの若い女性を鍛えておりますが、これは尼僧以外にも聖母教会を支援する者を養成するための過程を聖院学院に作るための必要な行為。すなわち、聖母教会のために動く少女騎士を育てて現地の教会の周囲の良家子女を慈善行為に誘う計画がございまして」

「そして、少女慈善団を組織するための任務を帯びた騎士ですね。言うなれば、各地の聖母教会に送り込む慈善団の尖兵せんぺいを教育する担当者を育成しようとしております」

これが、リンジーさんを急にきたえて昇格させようとした理由なのですね。

がーるすかうとというのですか、女の子たちだけで貧しい人々に施して回ったり、炊き出しやら何やらをする方々がいらっしゃるのですね。

それも、大人に言われてやるだけではなく、自分たちで何ができるかや何をするかを考えて行うと。

これは、あたくしからしても面白い試みに思えます。はなはだしく興味深いと、みなさまが言われるとおり。

(アルトくんアルトくん、外務局のルクレツィアですわ。こうした慈善団は先輩後輩の関係が大事で、規律を守ることを覚えさせるのも目的なのだそうでしてよ。ならば、茸島で鍛えているよりすぐりの少女を使えないかということになりましたのよ)

おや、るっきー様。なぜにこのお話に。

(シャルロットは兄の嫁です。で、雅美様とわたくしが、引き取り先を考えることになりまして…。それにわたくしも、生家では貧者に施す習わしを受け継いでおりましたから、心得があるということでその…少女を組織して奉仕する集団について考える集まりに誘われておりますの)

いえいえ、るっきー様がなぜ、と思っただけですよ。

あたくしは出来るものが出来ることをするという考えです。

そして、かねてから申し上げております通り、騎士といえど女官としての教育を受けております。

聖院女官の奉仕精神を引き継いでいる女官教育の内容、騎士ならば知らない者はいないはず。

ですから、奉仕の精神…男性をその気にさせて頑張らせることや、貧しいものを助けることに参加すること自体は、痴女皇国の女官ならば誰であろうと関わるべき。

ただ…任せられたおしごと、ちゃんとやってからのお話ですからね…それをやらないと、痴女宮のあたくしのように聖院でしごかれるはめになります。

(アルトリーゼ…どうも痴女宮の暮らしが安楽過ぎたようですね…これから1週間、自室の清掃は自身で行うこと。履行しているかは担当女官が調べます。あと…姫様も同罪。二人で頑張るように)

(アルト…ほんっとーに何やってたのよ…いえ、あっち痴女皇国のあたしが放任主義でNBと比丘尼国に行きっぱなのは知ってるけどさ…)

(欧州にも行きっぱだぞ。それから白マリ、悪いがお前もアルトに変に任せて遊んでただろ…これはマイレーネさんに怒られても仕方ねぇわ…)

(ううううう、おへやひろいですうううう)

えーと。

聖院はマイレーネ様がいるのですよ、聖院本宮に…。

しかも、女官管理室は向こうのオリューレが仕切っています。

ええ、こちらの聖院時代、そのままのようなものです。

あかん。

これはあかん。

こう申し上げては何ですが、痴女宮は楽です、確かに。

(おそうじを自分でやるなんて、痴女皇国にかわってからはありませんでしたのに…)

(お黙りなさい痴女皇国あたくし。聖院では幹部も自室の整理整頓清掃はおしごとの内ですっ)

ええ、きびしく言い渡しておきましょう。

聖院でも確かに23階のお部屋1つずつにお当番の女官、つきますよ。

けれども身の回りのお世話、全てしてもらえるわけではありません。

むしろ幹部ができなくては、誰に教えられるのですか。

(あたしがベラ子に自室の掃除とか覚えとけって言ったのもこれなんだよ…あいつも聖院勤務した経験があるから知ってるはずなんだけどな…)

(っていうか聖院と痴女皇国では精気授受の管理方法が違うから当たり前じゃないですか…痴女皇国の場合は幹部のお部屋に担当部局の女官は来るし、来れない場合は代行女官が精気を渡しに来てくれるから部屋付き女官以外にも色々来るついでにあれこれしてもらえるし…)

(うちは理恵さんと交代でやってますけどな)

(娘二人と三人で持ち回り当番。あたしの部屋には黒グッズもあるから、触らせられるものと場所は限られるしね)

(ベラちゃん…来たら来たで、あたしに掃除手伝わさせるのやめてよね…)

どうやら痴女宮では、女官はお部屋に1人または2人が常駐するようです。

そして、何をやらせるかは部屋の主によって変わるようですね。

(ベラ子陛下のところ以外は基本は1人ですよ、アルトさん)

今の女官管理室長のリリアーネが教えてくれます。

(で、必要に応じて1階の秘書課から応援が来ます。それと、お部屋に誰もいない時は鍵を閉めていますから、秘書課に戻ってますよ。で、秘書課も課長の瞳さん以外はそこ固定の配置じゃないんで、いてる女官の数は大体10人ですね)

(アルトさんのお部屋は楽だって言ってましたね…マリアさんもアルトさんも部屋を空けてることが多いからって)

(あたくしのお部屋は…ああ、ミカエルがおりますしね)

そうでしたね。るっきー様は専属ひしょ役がおられましたね。

(シャルロット。兄の思惑はともかく、アルトさんの言いつけをよく、お聞きなさいな。もしも上手くすれば、貴女が修道院…それも欧州に送り出す尼僧を教育するための修道院を任せてもよい。これは痴女皇国の幹部だけではありません。聖母教会…つまり、兄と欧州地区本部にも了承を取り付けている話でしてよ)

(ルクレツィアお義姉様、それは誠でしょうか)

(貴女に嘘をついていかがします。あたくしが嘘をつくことで儲かるとか得をすることなぞ一切ありませんわ。それよりも、アルトさんとペルセポネーゼさんが持ち込んだお話に貴女が首を縦に振ってくれた方が、あたくしの欧州でのお仕事は楽になるのですわ。いえ、あたくしだけではありません。欧州の女官皆の負担が減る話なのです。ですので、それなりの地位を貴女に用意することに、あたくしも合意しております。このあたくしが、他ならぬ貴女の出世を了承した稟議に署名しただけでも信じてもらえませんこと?)
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