上 下
130 / 377

夏の仮装肝試し祭り!・2

しおりを挟む
「あのですねぇ…SM禁止と言ってんのに…」

(ひとみさんがあたしでないだれかとえすえむこういをしたのがゆるせないと言う風にしか聞こえません…)

で、正座しながら珍しくむくれているのは瞳さん。

その横には戦々恐々のゼアラニーネさんとアンヌマリーちゃん。

本来ならアンヌマリーちゃんは瞳さんと似た性格なんですが、なぜ大人しくしているか。

(アンヌマリー…あたくしがそちらに行くかストラスブールに戻されるか、マリアヴェッラ陛下のお話をお聞きするかの3つからお選びなさい…)

ごめんなさいアンヌマリーちゃん。貴女のおかーさん、あたしに忠実なのよ…。

「まぁ興味が湧くのは理解できんでもない。ただ…経験者をつけてやる方がええ場合があるからな」と、3名の前に立って品定め中の「聖院の」ジーナ母様。

はい、飛行機をエマちゃんの分体に預けてあたしの部屋に取って返しまして、ただ今事情聴取の真っ最中。

と言っても、だいたいの行状は把握しています。

そこはそれ痴女種の感覚共有がありますから。

ただ…アンヌマリーちゃんとゼアラニーネさん…ちょっとお仕置きよっ。

「そそそそそそんなぁああああ」

「ひいいいいいいいいいいいい」

「陛下…私が悪いんです!お二人は、私の昇格の助けにならないかと気を利かせて下さっただけです!」いやそれ二人が悪い話になるから。

まぁともかく…黒グッズこそ持ち出さなかったものの、あと一歩遅かったらゼアラニーネさんとアンヌマリーちゃんが瞳さんを「前後から挟んでいた」状況の原因を見てみましょう。

…つまり、三人のIFFステータスの確認ですね。

Hitomi Itoh (Hitomi Pascal) 伊藤瞳 thousand Suction.(Limited Ten million)千人卒(限定千万卒) Slut Visual. 痴女外観 Blue Rosy knights, Imperial of Temptress. 青薔薇騎士団 Ministry of Labor, Priestess on-boarding program, Imperial of Temptress. 痴女皇国厚生労働局女官研修履修中

Zalaniene. (Zala Navarre) ゼアラニーネ Ten thousand Suction. 一万卒 Slut Visual. 痴女外観 White Rossy Kinght, Imperial of Temptress. 白薔薇騎士団 Priority placement, Security department,  Palace of Temptress. 痴女宮警備本部優先配置

Anne-Marie de Lorraine アンヌマリー Ten thousand Suction(Limited Orge mode)一万卒(限定鬼化能力者) Slut Visual. 痴女外観 Red Rosy knights, Imperial of Temptress. 赤薔薇騎士団  Executive candidate, Holy temple Academy, Imperial of Temptress. 痴女皇国聖院学院幹部候補生

で、実は瞳さん、昇格内示が反映されています。

ただ、ちゃんと真面目に研修を受けないとあかんでっという事で、青薔薇騎士団…つまり厚生労働局所轄のメイドさん枠女官で初期騎士研修を履修した人の所属扱いです。

つまり、本当は二代目様所轄。

これ…言うまでもなくスクルドさんの差し金でして、瞳さんに黒薔薇入団儀式をしたら降格やでという嫌がらせ、いえもとい制限です。

ですが、ちんちん装備。

ちんぽが装備されているならば、他の二人のステータスであればお楽しみは可能。

「うん、ベラ子陛下が言いたい事はものすごくよく解りますね」

「もうね、怒りの動機が不純すぎますよね」

で。

何で部屋付き女官にアフロディーネちゃんが。

あんた女官長でしょうがっ。何をしれっと女官服着てここにいるんですかあっ。

更には黒薔薇のアランエデューネさん、女官仕様のわがままボディモードではないですか。しかも黒薔薇が女官業務に入る際の女官服、着てますよ…。

ちなみにこの方、黒薔薇には珍しいお姉さんタイプで天の声氏いわく、普段の姿が「よるふぉーじゃー」だそうです…。

「スクルド先生から3名の監視を言い渡されました。伊藤瞳さんは研修プログラムの履修がありますから今晩、聖院に行くまでの間の陛下の部屋付女官配置は私と黒薔薇一名の特別シフトを組ませて頂きます。瞳さんには、変な性癖を植え付けてしまうような事をさせないように厳命されていますので」

なら二人を止めてよっ。争わさせないでよっ…と、そこに聖院母様が割って入られます。

「ああ、そーかそーか…伊藤さん、今晩、うちと痴女皇国の方のアルトと一緒に聖院戻りの話が来てたな…と。ベラちゃん、とりあえずうちは茸島に顔出してくるけど何か伝言とかないか。痴女皇国の方やけど薫とか泉とか早苗の顔も見るつもりやし」

「あおかん号乗って行かれます? 向こうには車も何台かありますけど…」

「まぁ、汚したらここ痴女皇国のうちがうるさいしな。衣装棚にゲートがあるとは聞いたから、そっちで行かせてもらうわ。ベラちゃんがこれ希望やったら1時間くらい付き合うけど」と、握り拳を作って人差し指と中指の間に親指を入れる聖院母様。

えーと…このジェストハンドサイン、痴女皇国「でも」おめこを意味しています。そして、誰が広めたかも言わずもがな。

と、朝からチャイムの音が。

はいはいと黒エナメルメイド姿のアランエデューネさんが応答なさいますけど。

「じーなさまぁあああ」入って来たのは痴女宮アルトさん。

「おねがいしますなにとぞなにとぞ」と、聖院母様の足元にすがりつかれてますけど。

しかし…そんなに聖院が嫌なものなのでしょうか。

ぶっちゃけ、あたしも聖院を知ってます。だからこそアルトさんか嫌がる理由がイマイチよく分からないのですよ。

有り体に申し上げて、アルトさんの実力なら入れ替わっても普通に仕事できるはずなんです。

現に聖院アルトさん、きっちりと痴女皇国警務局長の業務をこなしておられますから。

「べらこ陛下。痴女宮あたくしがいやがっているのは、じぶんがすきほうだいできないからですっ」

ばばーん。

聖院アルトさん、登場。

「痴女宮ならふらふらできても聖院では色々うるさいですからね。ひとことでもうしますと、さぼりづらいのです」

あー、業務日報、書かされますね…。

むろん警備局のトップなら行動自体はかなり自由が利くはずです。ただ…当時のあたしも聖院アルトさんも、その日に何をしたか自己申告する必要があるんですよ、あちらは。

「ほな逆に痴女皇国では勤務実績をどない評価してるんという話になるやろけど、単純に言うと勤怠と数字や実績だけ見てるらしいな」

「ただ、その数字でだいたい分かるんですよね。例えば瞳さんなら教育期間中の必要履修項目チェックリストがありますから、リストが埋まってないと何しとんと教育担当が呼び出しを受けるんですよ」

「せいき吸引のおてあてにしても、誰をすったかきろくされますから、うけもちではないかたをすうとよびだしですね」と聖院アルトさん。

(これは聖院だと痴女皇国ほど頻繁に人を動かさないせいもあるのよね。その代わりにローテーションで部署を入れ替えて行くから、業務習得を評価するために日報制度の方がいいかなって。あと、文章作成能力を付けさせる意味合いもあるわよ)と聖院姉から注釈が入りました。

つまり…聖院の場合、日報に書けないような事をやらかすな。そして隠れて何かしてもわかるからねとやってるんですよ。

極端な話、昼食後に喫茶室を利用した際、誰と誰と誰でお茶しましたって書かされるんです。むろん、経費で落ちる落ちない以前に、人間関係に偏りがないかチェックするためです。

仲間はずれやいじめを自ら是正しなさいというマイレーネさんの思想の下で実施されているんですけど、この日報制度だけでもマイレーネさんの意向が強く反映された状況が維持されているのが聖院の日常だとお考えください。

つまり、聖院だと本宮勤務もモントルーのシヨン城勤務も厳しさに大差、なし。

それは聖院姉やアルトさんでも避けては通れない道だそうです。

(黒マリが好きにやれてんのは実績出してるから。今はあの子、高木まりあ含めて分体、常時四体から五体は出してるよ。それと、痴女皇国がプロセス考課でなく結果主義めいた形でユルめにしてんのはね、ある程度は女官に任せた自治にしてうまく行くかを見たいってのもあんのよね)

「んで、聖院が厳しい言うけどなアルトくん…だいたい日本の女子校と軍隊の中間くらいやぞ。まぁ、聖院のみんなからするとやな、たまには痴女皇国で息抜きしたいくらいには思ってるレベルやと考えてください、生活規律」

「というわけで痴女皇国あたくし。あなたもわたくしもむかしは聖院騎士ですよ。それともモントルーにいかされてメル子のとなりでおしごとしますか」

(あと、おまつりの件があるからひとみさんの研修がおわるタイミングで痴女宮によびだされるはずです…そのときにひとみさんの聖院研修をちゃんとおわらせているかいないかで、また、はなしがかわりますよ…)

(わかりました…とりあえずいってきます…)

さすがは自分自身だけあって、うまく言いくるめてしまわれますね…ひひひ。

と言う訳で母様と痴女皇国アルトさんと…瞳さんは茸島警備本部での研修名目で連れて行かれる事になりまして、そのまま聖院に転送されてしまうそうです。

「辛かったらいつでも心話か聖環通信を下さいね」

「一週間くらいですから大丈夫ですよ…」

「ま、聖院研修はともかくとして、伊藤さんは秘書課長内定やろ。そっちの内務やったらファインテックの支社に関わる事はあらへんやろけど、一度は見せといて損はないんちゃうか。ほななー」と転送ゲートを潜って消えて行く3人。

「と言う訳でわざわざ我々が皇帝私室付き女官をする必要がなくなりましたのでお暇させて頂きます。もっとも、我々にいて欲しいお話があれば別ですがぁっ」と言い放つアフロディーネちゃん。

もう全身であたしの猥褻行為を見たくない巻き込まれたくないと主張、してますね…。

「あたくしも朝ですからけいむ局にしゅっきんいたしますね」まぁ、聖院アルトさんは警務局長のお仕事もありますから仕方ありません。

「私も離宮に戻らせて頂きます…」と、そそくさといつもの黒薔薇姿に戻ってベランダに消えるアランエデューネさん。

実はあたしの部屋のベランダから、スイッチ一つで連絡橋が伸びるようにされまして、それを使いますと後宮屋上に行けます。この橋の操作は離宮のあたしの部屋のベランダと、橋の先端のスイッチで可能。

つまり後宮…黒薔薇寮の側からは下の階の正規通路を通って来る建前です。

…ただ、普段は禁止されていますけど、後宮に戻る分には黙認されている行為があります。

つまり、黒薔薇どころか騎士勤務者の体力なら、10メートルくらいの距離にある後宮屋上に向かっての跳躍、余裕。

これは離宮側のどれかのお部屋で緊急事態が発生して、黒薔薇騎士として出動する場合には認められている行為でもあります。

で、後宮に戻るのにいちいち橋を出すまでもと、ひょいっとジャンプしてあっちに行ってしまわれた訳ですね。

で、残された我々、三名。

「そもそも何で3人で何かしようと思ったんですか…」とりあえずゼアラニーネさんが給仕役をして淹れて下さったアイスコーヒーなど頂きながら、久々にタバコなんぞをくゆらして話を聞いております。

で、あたしが呼ぶまで部屋付き女官は一階の控室に待機するよう言っときましたからねっと、アフロディーネちゃんに言い切られましたので…ゼアラニーネさんは冥土姿です。

ただ…青薔薇仕様のどすけべメイド服ですけどね…。

そして、あたしの股間で液体音を立てているのはアンヌマリーちゃん。例のアイスを使って舐め取りご奉仕中。何を舐めているかは皆まで申しません。

(まぁ陛下には処女を奪われ、あげく筆下ろしをして頂きました身ですから…)そうなんですよね、この子の初期教育、あたしがしたんですよね…。

(それを思い出して頂きますと、少なくとも私とゼアラニーネさんへのお説教の内容、多少なりとて配慮を必要といたしますかと)

おのれ、なかなか策士な…。

まぁ「あの」マリーちゃんとあの!あの!あのカエル女とのお子さんです。あざとい行為と抜け目のなさは両親譲りってやつでしょう。

(そこまで強調しなくとも…)

(確かに陛下にはくだくだしい言い訳よりも、まずはご奉仕とは申しましたけど…)

あんたらなぁ。

しかし、親の教育を思うに付け、あたしがアンヌマリーちゃんの即成栽培時の初期教育処理を担当したのは決して間違いではない。

そう思うことしきりのあたしです。

それに、親の記憶から学習したんでしょうか。なかなかに技巧に光るものを感じます。

これならば色街旅館や本宮上層またはジュネス淋の森店でのVIP接客、果ては夜の爛れ会メンバーとして期待がかかります。

実はあれ、マリーちゃんやカエル女がストラスブールにいるのを良い事に、面子に入ってもらってるんですよね…。

(いいですかジョスリン。陛下への心証を上げるにはまず、お仕事を減らして差し上げるのと慰労慰安でしてよ…)

(しかし、あんなイタリア女風情に…あひぃっ!)

(それを言いますとあたくしも芋のお国の血が入っているかも知れない立場ですわよ…)

(プロフェスールのズィズィちんぽがあのビールの国の寸法には思えませんが…あんっ)

全く、朝から何をやって…あ、向こうはまだ深夜でしたね。これは失礼をば。

(朝からやってる時、ありますよ…)と親を平気で売る娘さん。

(いえいえ、たいていはジョスリーヌ母様をマリアンヌ母様が折檻なさっておられる場面と認識しております。懲罰ならば娘が行状をとがめる事もありませんかと…ところでゼアラニーネ様への精気供給、なさいますか?)

淫蟲下着が動いてなお、この辺の冷静な判断と気配り。

そしてアンヌマリーちゃんの今の容姿ですけど、ストレートヘアで体型はカエル女とマリーちゃんの中間。

つまりマリーちゃんより多少おぱーいとお尻が小さめでブラウンに近い金髪です。肌の色も、元来のマリーちゃん譲りで白。

他の方のお話ではいざ知らず、当作ではロリの部類や!と天の声氏が喚いているようですけどね、確かにアンヌマリーちゃんはフランスのバカロレアという高校卒業証明、あれが出る前の外観年齢という印象を受けます。

ただ…身長は割とあります。パイセンを超えて身長補正された瞳さんくらい、170越え余裕。

ですからデカ女組のあたしと絡んでも、あまりロリ姦という淫行な印象にはなりません。

どっちかというとポワカール閣下の養女のリヴィエラさんの方がロリに見える感じですね。あの方は170ありませんし。

(中井ティアラちゃんの時も興奮なさってましたよね…もしかして陛下ってロリ…あんっ)あーそうか、聖院学院に来た際とか南欧支部などでティアラちゃんと顔合わせてるなこの子。

しばくわよっ…と思いましたが気を取り直しまして。

それに、素敵な思いつきがあります。

(ねーねーゼアラニーネさん、この小娘を泣かせてみたくはありませんか? 皇帝承認でっせ)待機中のゼアラニーネさん、結構苦労人の立場なのを知っていますし、あたしからすれば、言わば遠縁の親類です。

(は、はぁ…しかし、どのようにして)

(簡単ですよ。今あたしが着てる服、よーく見てください)

(何かこう、銀と金を混ぜたような…)

(これは白金衣と言って、痴女種に能力を与えたり剥奪する機能もあるのです。ただし人によりますが、ゼアラさんが着た場合、多分10分くらいで強制的に脱げてしまいます。理由は…着た人が死ぬからです)

(なるほど。事実上の皇帝陛下専用衣と見させて頂きました。確か金衣専用でもあったかと)

(今これを与えられているのは姉とアルトさんとあたしです。雅美さんには似た物が貸与されていますが、悪用を防ぐために初代様または娘さん二人の承認がないと着ても脱げる…パージと言って、服がいくつかの部分に分かれて外れてしまう状態になるのですよ)

(何であれを着れないのよ!)

(変な黒グッズを量産した罪で初代様承認済みです。雅美さんの頭に黒バリカンを当てられたくなければ反省してください)

(まーさみさーん。さすがに変なものをあまり気楽に増やされますと…これはマリアヴェッラに一理あります…娘たちも母様あれはやりすぎと申しておりますからには、黒化白金衣をみだりに着られぬよう制限を入れざるを得ませんわね…)

(黒ブラギ◯スでも充分過ぎますよ。この世を冥界に変えるおつもりですか…)

(あまり禍々しいものばかり増やされましても。せめて金か銀の正統派強化品ならば、美の神の立場で賛意を示せましたのですけど…)

(わかったから食事の無断シカトはやめてねあんたたち!)

(流石にそんな陰険な事は出来ませんよ…)

(一応は私もペルセポネも秩序を統べる立場です…パルテノンやアクロポリスで人間のような嫌がらせやらいじめやらをやった阿呆が幾体かおりますからなおさら)

何か、田中家は妙に真面目に一家団欒してますね。

とりあえず千人卒に強制パワーダウンしたアンヌマリーちゃん、ゼアラニーネさんに預けます。

うむ。日焼けしたお尻が白い身体にのしかかって動いてる絵図はなかなかです。

(そーいえばアフロディーネちゃん、精気授受…)

(私があれを直接やると神気で毒されるんですよ、女官。ですからドレイン処理が許されました。まぁ…私の受け持ちであれは正規の精気授受から外れたり、忙しくて暇がない子は最近は少ないですしね)

(私も自分より下とは黒薔薇経験者以外ダメだと…しくしく…何のために復活したんでしょう…)

(ペルセポネーゼちゃんがあたしの部屋付きならまだ…)

(陛下!それですわ!)アフロディーネちゃんがそれだとばかりに心話といえど大きい声で合意をよこしてきます。

(確かにそれは妙案。完全な部屋付きは無理としても、副団長または痴女宮警備本部長と職務交代すれば…陛下!何とぞ善処を!)

で、何でペルセポネーゼちゃんはアフロディーネちゃんのように行かないのか。

本来の神様時代、ど助平だったのが影響しているんですよ…。つまり、アフロディーネちゃんのように辛抱が出来ないのです。

それとアフロディーネちゃんは特有能力持ちです。ドレインの際にメンタルケア…あたしの母乳に近い能力を発揮して女官を沈静化するのが発覚。

更には精気還流の際に細かい部分の治癒能力が高いことから、マリーちゃんやパイセンとはまた違うやり方で女官長職をこなしているようです。

側から見ていても、叩いたり言い合いをせずに「争う気を無くさせてしまう」ように持って行くのが得意みたいですね。

(ただ、わたくしのやり方で女官が欲を完全に失ってしまうのも考えもの。更には特定の恋人を求めるようになるのも女官にはよろしくないでしょう。ですから指導役や検査役に回る方が良いかと考えまして)

うん、それは二代目様からもオリューレさんからも聞いてますから、その方針でやってもらって大丈夫ですよ。

あとね、ペルセポネーゼちゃん…アルトさん、活用してね。あの人珍珍使わせても強いからね。上司だし、上手く使うようにね…。

(いや何か少々気後れしまして…後でお願いしてみます…)そーいや、この子たちの教育もあたしがやってるんですよね。

(だから余計に陛下のちんぽを避けたいんですよ…私が陛下にベタ惚れとか最悪の事態ではないですか。これでも職務には熱心なんですよ?)ですね。

アフロディーネちゃん、一言で言うと真面目派優等生の仮面を外したくない部類です。ギリシャ神話時代にいやーな事があったかは知りませんけど、なるべく助平を避けたいようです。

(いえいえ、たまには陛下のちんぽを頂いておくのも務め…あの場があんなのじゃなくて人払い出来ればですねぼそぼそ)

了解しました。このマリアヴェッラとて話の通じない朴念仁じゃありませんから。

でまぁ、話をあたしの目の前に戻しますと。

ゼアラニーネさんも言うなれば黒薔薇候補…つまり後宮居住資格者としての研修途上にある身の上です。

さすがにこの人の境遇で百人卒はないわと賛同者多数、加えて先ほどのアフロディーネちゃんが理恵パイセンみたいな事をして吸い取り役に励んだ場合、神種族出身者としての能力が逆に仇になる話もありまして、遊撃隊めいた吸い取り役も必要じゃないかと各部局からも要望しきり。

で、それなりのベテランでもあり、昇格に加えてあたしの部屋付き研修生みたいな役職に付けるのも反対意見は特に出ず。

どちらかと言うと侠気のあるスペイン系の考えをする人でもあり、二代目様とスクルド先生の強い後押しもあって、瞳さんの副官として秘書課配属に向けての選抜人事には皆の納得を貰っています。

ええ…こう見えても、人事には割と気を使ってるんですよ。

特に早苗さんの一件以降は。

(ベラちゃん…あんたな…こっちのクリス、なんかやたら技色々仕込んでへんか…あと早苗についてはうちがちんぽで言い聞かせた。とりあえず茸島保養所なり警備本部の人間で手が空いてたらあんたらの慰安兼精気授受に来てくれてるねんから、ちゃんと相手したりて言うといたからな…)

(久々のジーナさんだし聖院の方のジーナさんでしょ。あ、ベラちゃん…皇族棟のあの機能、聖院のジーナさんにも好評だから後で図面欲しいって)

(エマ子に言っておきます…それとおじさま…アルトさんに母様に瞳さんで何の不満がぁっ)

(え、何でわかるの…いやその)

(だいたい分かりますよ、お付き合い長いんですから…瞳さんやアルトさんはまだしも母様は痴女皇国の母様と遜色はないはずですよっ。むしろ新鮮で良いのでは?)

実はあたしの突っ込み、半分はカマ掛けです。

同時に、どれくらいあたしにハマってるか調べています。これはスクルド先生からも言われておりまして、アグネスおばさまとあたしにハマらせ過ぎるなと指導が入ってるんですよ。

で、たまたま聖院母様がお越しなのでちょーどえーわと、茸島に行くついでに朝の出勤前だった早苗さんを捕まえて軽く状況調査名目のレイプ、いえもとい精気授受。

ついでにファインテックCEO兼茸島支社長、つまりおじさまのスケジュールを変更して茸島保養所に行って頂きまして。

(保養所までは歩き10分車で5分かな。あの皇族棟の構造はまさにうち好み。痴女皇国うちにはざまぁしておこう)

どうも、あの壁がほぼ全て素通しになる凶悪機能ですとか、二棟を繋いで連続部屋にする機能を早速使っているご様子です。

はい。この保養所皇族棟、痴女皇国の母様はまだ使用しておられません。先に聖院母様に使わせたのがバレたら大激怒は必至と思いますから…痴女皇国母様への心話やクァンタムリンク、エマちゃんに頼んで敢えて今は切ってもらっています。

(まぁ、その顔ぶれだと、瞳さんとおじさま…で、母様とアルトさんが無難ですかねぇ)

(伊藤さんの昇格や経験積みもあるから適当に代わっとるで。その辺は任さんかい)

まー、母様は母様でした。こういう仕切りを忘れないのは流石というべきか。

(痴女皇国のジーナさまとおなじで、たまにだいじなよていをわすれてあたふたしているのはないしょで)

(アルトくん…聖院預かり2年延長な…)

(ああっおじひをっ)

(それはそれとして私の留守中にアンヌマリーちゃんにこんな事やあんな事をー!)

(瞳さんだってやってたじゃないですか…それに二人への精気授受もあるんですよ? 瞳さんはアルトさんはもちろんですけど、おじさまや母様にも慣れてくださいよ…)

(はい…仕方ありませんね。聖院から帰ったらお願いしますよ…)

(それと瞳さん、真面目な話です。恐らく向こうのダリアさんが中心になって聖院島と茸島の幽霊伝説や出没事例を調べてくれていると思いますが、結果を受け取り次第痴女皇国の雅美さんに送信願います。例の除霊祭りの参考資料にしたいそうですので…)
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

未来への転送

廣瀬純一
SF
未来に転送された男女の体が入れ替わる話

入れ替われるイメクラ

廣瀬純一
SF
男女の体が入れ替わるイメクラの話

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

〈社会人百合〉アキとハル

みなはらつかさ
恋愛
 女の子拾いました――。  ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?  主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。  しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……? 絵:Novel AI

処理中です...