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将軍様への隠密指令:新人幹部候補を育てろ!・10

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「いてててて、本気で殴る奴があるかよ…」はい、ベラ子陛下に治療を受けているティーチさんがそこに。

「黙れ。若返った儂…いや、私でなくばあんなもの避けられるか。ぐぬぬ…治して下さったから良いようなものを…」同じく、アレーゼさんという世紀末救世主が女体化したような方に、一瞬で顔やお腹などを復元治療されておしまいになられた青年が。

「しかしティーチお前、何で陸軍に志願しなかったのだ…海賊なんぞをやらせておくにはあまりに惜しいぞ」真顔でお兄さん…若返り措置を受けたクロムウェルさんがティーチさんを見つめます。

その表情、バーゲンで掘り出し物を見つけた女子の如し。

「いや、俺は新大陸の出だからよ…そもそも募兵の案内を見ることすら叶わなかったんだってばよ…」ですが、その誘いは困るというのがありありと表情に出ていますね、ティーチさん。

「お前なら鉄騎兵団で千人長くらいはすぐ務まるわ。全く、海軍の馬鹿どもは…」

「そうは言うがな旦那、海は海でいいもんだぜ。旦那こそ海軍に行きゃよかったんだよ。あんたなら絶対、ドレイクのおっさん位にゃ出世してるって」

と、今度は海の男の風格で返すティーチさん。パリで手に入れたとかいう連邦世界のファッション雑誌を参考に、爽やかに見える髭姿にイメージチェンジを図った模様。

ちなみにティーチさん、昨今の米大陸特産品という煙草を嗜むお方です。両切り紙巻きにマッチで火をつけてくゆらすその姿、宇賀神さんに被るものがありますね。

「まぁ、褒め言葉として受け取っておこう。あとアレーゼ閣下…何とかして期待に沿うように致しまするので、何とぞあれは、あれだけは…!」

えーと、何が起きたか。

簡単に説明しますと、アレーゼさんがクロムウェルさんを愛馬のサ◯ノマツカゼに乗せて鞍に縛り付けられまして。

で、時刻は折りしも11時45分。

11時50分から10分でアレーゼさんとアルトさん2名、そしてマツカゼが智秋記念牧場に行って帰ってくるが、12時までに罪人寮前に帰って来れない場合は罪人寮2階の居酒屋罪人の無料券額面1,000ルピーが罪人寮の全罪人に配給とか言い出されてマリアヴェッラ陛下が了承。

デルフィリーゼ財務局長とクレーゼ財務部長兼任も経費支出を了承。

で…痴女宮アルトさんが12時1秒に息も絶え絶えに戻って来て聖院アルトさんと喧嘩を始めかけまして。

「こういう場合は誰かがわざとまけておごる機会をつくるのです!」

「だから聖院あたくしがまければよかったのです!」

ええ、二人は戦いながら牧場を目指し、痴女宮に戻って来たのでしょう。

転送抜きズルなしの走り、カシウスさんが中継してくれましたから。

「アルト閣下とは絶対やりたくねぇ…同じ勝てない強さでも、まだベラ子陛下やアレーゼ閣下は話が出来るだろ…」

「だれがはなしがつうじないというのですか…いたたっ!」

「話が通じる奴がクロムウェル閣下を裸に剥いて塔から吊るすか考えろ…」

「アレーゼさま!なぜわたくしまで!」

…で、アルトさん二人、罪人寮の屋上から吊るされる刑、10分。

「野郎共!アルト閣下二人がわざと三味線を引いてくれたぞ! 閣下に礼を言って飯を食え!」とかティーチさんが上手くまとめてくれました。

「まぁ、アルトはもともと罪人に人気のない奴ではないからな…」

「怒らせなきゃいい人なんだよな。そんなにあたくしのケツに見とれてるならほれほれとか言ってその場で以下略とか、サービス精神あるし」

「ノリはいいっていうの、あたしも理解出来ますし報告多数、怒らせなければ面倒見はいい人なんですがね…」

そして、失神状態で馬から降ろされたクロムウェル閣下、あまりにかわいそうなのでアレーゼさんと陛下が若返らせておしまいに。

「む、むう…これは三十前くらいか…治安判事を勤めていた頃の私…エリザベスが生きておれば、この技を私より妻にかけて頂くのだが…」どうも愛妻家だったようですね。

とりあえず若き日のご自身の姿、悪い気分ではないようです。

で、ティーチさんが「拳の戦いで俺に勝てば自由の身にして頂くよう進言してやるから」と煽りまして、アレーゼさんがそれは良いと罪人寮前の運動場にリングを組み上げ…備品にあるんですね…手すきの罪人が多数、応援に駆けつけてやいのやいのの騒ぎの中、ボクシングを始めて両者相討ちに。

なお、アレーゼさんやアルトさんの駆けっこは賭けにならないとして好きな奴だけこっそりやれというテレパシーが飛び交いましたが、クロムウェルさんとティーチさんの戦いは白熱したようです…お菓子や居酒屋無料券を賭けて…。

「ともあれ、せっかく若い身体になったのに海賊風情に負けたままでは色々と申し訳が立たん。聞けば東方貿易にも注力する帝国にとって、この辺りは航路が通る外交上の要衝。海獅子嘔吐まーらいおん国辺りに大英帝国の拠点を租借する話を聞けば心も震えるというものよ」

なにかこう、大時代なお方みたいですね。

あと…ですから、その海獅子嘔吐国って国名。

この時代に既にラッフルズホテルの原型とかマーライオンの噴水が存在すると聞いて、反論する気力をなくしましたけど…。

要するに罪人頭として力量を示しさえすれば、大英帝国の要職に推薦の口を利いて貰えるかも知れないから頑張りなさいな、私もあと数年、ここで大使勤務を続けたら中東かインド方面の総督職または方面外交官への出世の話が確定していますよ云々。

サトウ大使の柔らかい口調と、外国人を相手に巧みに意思疎通を図って来た話術に、それもそうだと頷くクロムウェルさん。

更には罪人頭としての仕事もさりながら、時間外を利用して聖院学院で色々学んで帝国に知識を持ち帰る姿勢を見せて定期的に報告書を出すのはどうだとアレーゼさんが言いますと。

「今、中国から東南アジアを旅行中のバード調査官、夏には痴女皇国経由で帰国なさいます。彼女に一文を託せば、やんごとなき読者の目にも触れますかと」ああ、女王様他、大英帝国の偉い方が必ず読まれるルートでお手紙を出せと申しておられるのですね。

そんな訳でティーチさんやフズールさんとの引き継ぎにも合意したクロムウェルさん、早速業務に入る事になったようです。

そして軽工場や罪人寮を視察。

(これは本国の監獄はおろか、労働者の自宅より快適そうではないか…なるほど、ティーチが暑さは問題にならんと言い切る訳ですな…)

(だろ? 千年の間、ここで千人からの罪人を使ってたってんだから、何の策もなく監獄を経営してねぇって…)

(卿。敢えて卿とお呼びしますが、この寮の情報だけでも本国に伝えれば値千金かと)

(サトウ殿。貴官はここの詳細、本国に報告しておらぬのか?)

(私は一介の外交官ですよ。実はこの監獄について若干の知識はありましたが、実際に立ち入るのは今日が初めてですしね)

ヒゲこそ豊かですが、物腰柔らかい長身の紳士…アーネスト・サトウ痴女皇国担当大使のお話に聞き入るクロムウェルさん。

この方と、それからハリー・パークス比丘尼国大使の口利きがあれば、大抵の大英帝国海外拠点には職をご用意頂けるとか…。

(痴女皇国との貿易…実際には巨額の経済支援によって、我が帝国は単に海外植民地を経営する以上の利得を入手しております。シベリアの毛皮や貴金属資源に始まり中東やアフリカ、更に南北新大陸。スペイン王国との共同事業多数とは申せ、あの神聖ローマ帝国はもとよりあのフランスとかあのフランスとかあのフランスを出し抜くさまにエリザベス1世陛下は大変に満足なさっておられる様子でして)

これ、NBとイギリス本国の目がありますので、この時代の大英帝国にあまり強く出る事が出来ない裏事情から、苦肉の策で何とかして恩を着せてやりたい放題させないように釘を刺した結果らしいです。

どうでも良いのですが、サトウさんのような方ですらフランス、嫌いなんですね…。

(瞳さん、イギリスのフランス嫌いなのはこの時代から既にこうらしいので、深く突っ込まないように…)はいはい。

(国民同士の確執よりもまず、国の場所がお互いに最悪の位置ですからな。邪魔この上ない)

(更に、フランスを避けるとこれまた厄介なのが…痴女皇国の口利きでスペインやイタリアのみならず、鯖挟国を友好国扱いに出来た件で外交官は本国でも、かなり評価が高いのですよ)

(ドレイクに海事利権をがっちりと握られていなければ…あの美食肥満が愚王愚君でなければ…!)

(ま、海軍はまだしも海運はこれからの流行だ。物流を学ぶだけでも将来、絶対に卿の役に立つって…)

そしてスコールタイムの前に罪人寮視察を終えて、皆様と別れた私とベラ子陛下…陛下は問答無用で私を離宮への通い車両が駐車してある車寄せの方に私を引きずって行こうとします。

ちょっと待ってくださいよ陛下、女官寮に宿泊しないと研修にならないじゃないですか!

女官の暮らしの体験も必要研修事項だって聞いていますよ?

ああもう、手間のかかる猫さんですねっ。

とりあえずアルトさんに頼んで陛下をひっぺがして貰いまして、3人で女官管理室に出頭して部屋割を受けます。

「あのー、ベラ子陛下じゃなくてダークネスクイーン様。とりあえずリリアーネに無理言ったので百人卒扱いで4人部屋に入居としておきますけど、絶対に個室内では禁止しますからね。破ったら陛下とアルトさんはアレーゼ様に依頼して痴女宮本宮から吊るし30分で」

「で、アフロディーネが何を禁止したかは陛下ご自身がよぉーーーーーーくお分かりですよね? 何でしたらマイレーネ様呼んでシヨン城の塔から吊るし30分で」

「そ、そんな…」流石に名前を出された方にはベラ子陛下と言えど、簡単には勝てないようですね。というか陛下に勝つってどんな人なんですか。

アレーゼさんはおろか、アルトさんやあの馬までもが痴女宮や女官寮の張り出しを利用して高さ200メートルをあっという間にジャンプ数回で駆け登ってしまったのを見た日には、この方々が人外の域に達しているのを改めて悟りましたけど。

「夜中に抜け出して淋の森一時間程度なら目をつぶりますけど、部屋長の百人卒の子の遅刻要因作ったら、本人が駆け込む前に請願処に自首して下さいねっ」

で、女官管理室長のリリアーネさんと並んで陛下にビシビシ言ってるのは女官長アフロディーネさん。その後ろで青筋を立てているシスター服の厚労部長という図式。

正直に言います。

この光景を見ると、痴女皇国が絶対君主権を保証する人治主義の専制君主国家という定義、嘘やろとしか思えません。

普通なら「わしとめかけの部屋くらい用意せぇや」とか言って居酒屋で暴れてア◯ルファックでドスンと決めるくらい粗暴な魔王なり皇帝なりを印象付けるふるまいこそ、圧政で皆を苦しめる暗君あんくんのあるべき姿ではないのか。

最近は暴君の振る舞いが目立つと言われているらしいんですけど、アニメの悪役姿に変装したのにかこつけて例の癖毛天然パーマ…そのビューティーツインズの悪の女幹部のデザインそれ自体が、ベラ子陛下の黒薔薇服姿にサングラスとポリスキャップ、そしてコートを着用した状態を参考にしたそうなんです…に戻された陛下ですが。

…悪の女幹部どころか、職員室で叱られてる学生じゃないですか!

(二期の悪役では服装をカイゼンさせます…名前も変えてもらいますから…)

(ちなみに陛下の今のお姿、マル◯シーナ様をパツキンにしてハイレグ度もっとマシマシにした格好とお伝えください)

リリアーネさんからよく分からないテレパシーが来ましたが、まぁ状況が状況なんでスルーしておきましょう。

(アフロディーネの教育にはマリアヴェッラも噛んでいます。いわば教え子たる彼女の前で横紙破りは、教育役としての沽券にかかわるだろうと説教を)

(ベラ子陛下が言う事聞かなかったら雅美母様、呼んでいいって言われてますから)

「ま、まぁ…企ててすらいない悪事で本人を云々するのもどうかと思いますので…」と、さすがにかわいそうなので陛下を庇いまして、とりあえず指定階…619号室に陛下と痴女宮アルトさんを引きずって行きます。

おっといけません、女官詰所に顔を出さないと。それと、騎士勤務者居住階…特に百人卒未満者の部屋が割り当てられた階、常時誰かが寝ているため音声会話を自粛する決まりだそうですね。

(失礼します。女官管理室で本日より619号室の入居指定を受けました高木マリアヴェッラ・高木アルトリーゼ・伊藤瞳です。入室手続きをお願いいたします)

(はい。その前に…アールートーさーん。貴女が女官じゃ一番先輩でしょうに…伊藤さんに見本を見せなくて大丈夫なんですか?)

(なんですのシルフィリーネ…ひとみさんのじっしゅうですよ?)

(しゃーないな…瞳さん瞳さん、騎士職の場合、居住階の詰所で勤怠管理をする場合があるのですよ)と、女官詰所からその女官の方が出て来られました。

(以前は罪人寮の上の警務本部に出勤だったり、あるいは女官と同様に下足処…女官管理室を通過して行く出勤の決まりがありましたけど、今は騎士勤務の場所も増えたので女官管理室前の改札を通らない通勤ルートを取る騎士も少なくありません。で、女官職居住階よりは聖環掲示の規則にやかましくなってるんですよ。ごめんなさいね瞳さん、ちょっと失礼を…)

と、そのシルフィリーネと言われた騎士服の方、女官詰所の受付カウンターにある聖環リーダーに私の左手を取ってお近づけになられます。

ポポンっと音がしてリーダーの読み取り部が緑色に光ります。

(慣れて来たら勤怠管理画面…淋番で騎士売春する時に出す画面でもありますけど、あの画面から出勤や帰寮申告ができますよ。ただ、必ずこの階から送信してくださいね)

あ、そうですね。うその出退勤申告を別の場所から出来る事になってしまいますね。

(まぁ、新人さんに何故、こんな事をさせているのかと申しますと、現在の女官寮入居者が仮に女官と騎士合わせて聖院からの研修者も含めて二千名…三千名はいくかな…としましょう。そのうち六割以上、千八百名が騎士職だったりするんですよ。で、その全員が罪人寮21階の騎士管制室を通過して勤怠管理を行うとすると、あそこへのエレベーターや廊下、ものすごく混みますよね)

ですよねぇ…あの管制室だけでものすごく忙しそうでしたし、それに単にタイムレコーダーを操作するためだけでわざわざ21階まで行くのも非効率ですよね。

(そして、今や矯正や刑務の他に、警務も範囲が拡大されたせいで騎士の勤務は単純な三交代とかで説明しきれるものではない状態になっているのです。私も本日、陛下がお越しになるというのでこの詰所に配置されていまして…普段は別の場所で勤務している事が多いのです。あ、女官寮の詰所は女官からの抜き取り作業がありますので、絶対に1名は千人卒以上が配置されるようになっていますよ)

そうそう、千人卒以上の見分け方、教えて頂きました。昔は単純に上級女官と下級女官で発熱量が桁違いに変わったので、上級の方が露出度が高かったそうなんですよ、服。

ですが今は普通の人と同じ体温に普段は調整されています。

しかし、千人卒以上の場合、特徴的な器官…つまりちんぽを出した際に下着が邪魔にならないようにする為に、特徴的に語られるヘアパン状態…つまりパンティ部の三角形の上側から恥ずかしい毛が覗いている姿が千人卒用服の基本らしいんです。

私の女官研修の時は百人卒未満の状態を体験するために普通の女官服を着せられましたが、千人卒だとその恥丘部に大きな穴が開いたり透ける状態になっていて、迅速に象さんを出せるデザインの制服が基本であると…。

(聖院ではその辺、半生体素材を使用してストレスなく膨らむ処理にしていますよ)

陛下、私もそれにして欲しいのですけど。

(あきまへん。これは痴女皇国の厳しい厳しい厳しい掟)陛下の言い切りに、何か嘘くさいものを感じます。

(まぁ…連邦世界や淋の森では規制対象外ですけどね。ただ、淋の森の被服規制は売春女官で申請した人の服装の自由を認めるためですから、各部署の千人卒以上の通常制服よりも、もっと過激なのを着てると思って下さい…いたでしょ…凄い女官…)

あー…マライアさんがほとんど紐でしたね…。

(でぇ陛下。その淋の森の利用のせいで勤務管理上の問題が発生しているのをご存知でしょ…女官寮の10階から階段降りるルートあるじゃないですか)

あ!あの螺旋階段の塔から上がって行くあれか…。

(あそこ伝って淋警もジュネスも淋番も出て行くから、10階の改札で勤怠取るかって話もあったんですけど、結局、淋番は今は騎士勤務の時ばかりですから詰所で出勤取って、淋警…淋の森警備本部は向こうの事務所で最終出勤確認になったんですよねぇ)

何でそうなったのでしょうか。

(起床確認です。痴女宮本宮ならば出勤予定者が出て来ないって連絡はすぐ詰所に行きますから、叩き起こしに行けますけど、宮外勤務は出勤30分から1時間前に詰所通過連絡がないと居場所調査を入れてから起床確認しに行くように制度が出来てるんですよ。で…ちょっと陛下、失礼)

(ななななな何をっ)何といきなり陛下の後ろに回り、お尻の割れ目にちんぽを突き立てようとするシルフィリーネさん。

しかも、陛下も怒るどころかそれを止めようとしないのが何とも…。

(ひとみさん、シルフィリーヤ…シルフィリーネはいきおくれでよくしらないからこんな事ができるのです。べらこへいかをあたくしやダリアといっしょにしてはいけないれいが今からみれますよ)

(誰が行き遅れですかぃっ。っていうか私、三月にギリッギリで駆け込みやっと千人卒ですよ……何年下級で我慢させられてたんでしょうか…)

解説したくありませんけど解説します。

この詰所の当番女官のシルフィリーネさん、要は溜まっていたのです。

で、溜まっていたものを貢上するのにちょうどええわと陛下のお尻にちんぽを。

そして普通なら陛下の騎士服、絶対にプロテクトするはずではないのでしょうか。

確か騎士服っておめこしたくないと着用者が思ってたら、部下のちんぽが接近しても穴が開かないはずでは。

それと、私も痴女皇国に毒されて来た実感が湧きました。

臆面もなくちんぽおめこと言えてしまうのは今更としても、眼前で繰り広げられている最中の、日本国民としてはあり得ない光景に対する私自身の反応についてですよ?

普通ならこんなの、強姦の現行犯真っ最中じゃないですか。しかも部下が上司を犯している状況です。

百歩譲ってもですよ。いかに性行為にフリーダムな痴女皇国と言えど、お手つきを許された皇帝や皇族と一部騎士以外は強姦禁止ではなかったんでしょうか。

ですが、ベラ子陛下は平然たるもの。

あ、液体音はしていますね。

(ここであたしが感じ過ぎると、アルトさんが期待しているよりも危険な事が起きるから堪えてるんですってば…シルフィリーネさん、あたしがここでイけばぶっ倒れるんですよ?)

で、ぷっはぁああああと満足気に放出したシルフィリーネさん…待って待って待って!

倒れてます!口から泡噴いてますって!

(あー…還流精気だ…)

(だからいわんこっちゃないのです。シルフィリーネ、あなたはあほですか…)

ひどい言いようだとは思いますが、確かにほいほいと挿入したシルフィリーネさん…この人の過失が7割か8割くらいじゃないんでしょうか。

アルトさんが一旦、シルフィリーネさんから精気を「ほぼ」根こそぎ吸収してから、改めて必要分を渡して回復させている間にベラ子陛下に聞いてみましょう。

(そもそも、詰所の女官が吸い上げ担当だとは話からすると理解出来ました。しかし、そこから更に吸い上げるのは誰のお役目なのでしょうか。それによってシリフリーネさんの過失が変わると思います)

(瞳さんシルフィリーネさんの名前名前…駄洒落菌に侵されてますね…まぁともかく、あたしも騎士やってましたからこれは簡単に解答できますよ。オシリフリーネさんの場合、本当なら退勤時に女官管理室か騎士管制室にいる万卒以上に渡す事になります。ただ、状況からするとかなり溜まっておられたので、なるべく早く抜き取って欲しかったのでしょう)

(それならあたくしにつっこめばよかったものを、なにをやっておるのですか…)いかにも手間かけさせやがってという顔でぷんぷんとお怒りのアルトさんです。

(恐らくあたしに突っ込めば実績となると思ったのでしょう。アルトさん、この方って昇格遅れてたんですか?)

Sylphyriene シルフィリーネ thousand Suction 千人卒 Slut Visual 痴女外観 Pink Rossy Kinght, Imperial of Temptress. 桃薔薇騎士団

(えーとですね、このこはシルフィリーヤでした。で、しんこくどおり駆け込みぎりぎりで試験ではなくしんさでせんにんそつにあがっていますね。…あー、痴女皇国になる前の還俗ちょうさでいちどじっかにかえったくちですね。そしてさいしゅっけして…)

(アルトさんいらんことまでバラさないでくださいよ。あたしクレーニャの同期ですよ…)

(そんなことを言うからしりふりーねとかいわれるのです。だいたいあなたのしょうかく遅れはそのせいかくがげんいんですよっ)

(まぁまぁ、シリイレーネさん、いえシルフィリーネさん…私はまだしもアルトさんやマリアヴェッラ陛下がここにいらっしゃるのに、隠し事は出来ないでしょう…ともかく、619号室にお邪魔しなくてはなりませんが、私たちの騎士服や寝具を受け取らなくて大丈夫なのでしょうか…)

何か、どんどんシルフィリーネさんの名前を間違えて言ってしまうのですが。魔性の女というのはこういう方なんでしょうか。

(多分違います。恐らく、メル子さん…メルトリューレさんの類友ですね…)何か、いくつも伝説を築いた方らしいですね…仕事をミスる事にかけては天才的だったとか…。

(ああっすみません…で、とりあえず指示では…そのまま入居頂けますか。中にいる当番部屋長のゼアラニーネに詳細をお聞き下さいとペルセポネーゼ団長からメッセージが来ております)と、詰所の端末で何やら確認した結果を教えて下さいます。

で、619号室を探して入ります。

(あらららら!)中にいらっしゃった部屋長という方を見た陛下、すんごくバツの悪そうな顔をしておられますね。

そして、私と陛下を見たその方も。

…そう、この方…先日、淋の森で陛下と爺行為に及んだ際に私たちの護衛につかれただけではなく、勢い余って性交の相手まで勤められた方だったんですよ。

で、淋の森警備本部の副長勤務なのに百人卒ちんちんないひとなのは何故なのか、私も内心は疑問に思っていたんです。

あそこ、説明によれば痴女皇国と国交のある国の大使館が集まっている場所だったはずです。しかも実質的な接待施設であるクラブジュネスが警備本部と同居していると聞いています。

おまけに変態出没地帯かつ、女騎士による売春が認められている痴女皇国の直営売春エリアじゃないですか。

そんな場所の警備を担当する警察署の副長、百人卒のままで良いのでしょうか。

なかなか出世できなかった刑事さん戸田刑事が千葉県警にいるのを知っているだけに、私には強く印象に…いえ、変態的な放尿込みの露出セックスを求められてついつい私も応じたからじゃないです!ないんです!

(ひとみさんもうちの国にそまってこられたのはともかくですね)はたきますよアルトさんっ。

(じつはゼアラニーネ、還俗で故郷にかえっているはずだったのですよ…)

(待ったアルト。私が説明しますっ)いらん事をバラされたくないというよりは、間違った説明をされると困るという顔です。

(それもありますが…マリアヴェッラ陛下、私の事情、お聞きに…)

(デステ叔母様から伺っております。アラゴン王国の縁者であると)

はい、ここからはややこしい王族貴族系の政略結婚話です。

ベラ子陛下のお母様…ルクレツィア様と、そのお兄様のチェーザレ・ボルジア聖母教会教皇猊下はスペインの血を引いておられますが、そのご先祖様の出身地が今はスペイン王国の属領化したアラゴン王国の領土であったバレンシアだとか。

で、ナバーラ王国の家臣の方で、逆にボルジア家の伝手でイタリアから奥様を貰った旦那様の娘さんが…ゼアラニーネさんです。

その後、アラゴンやナバーラ王国がスペインに併合される際のゴタゴタせんそうを避けて聖院に出家し、上級女官までは昇格。

しかし、ご実家の後継問題に絡んで呼び戻され涙を飲んで還俗処置を受けるも…実際にスペインに戻れば後継ではなく縁故縁談、つまり一種の政略結婚の話だったとか。

(話が違うやろ!とその場で怒鳴り散らしましたよ…しかも事情が判明したのは帰国してからですからね…)

で、理不尽な縁談を押し付けられて涙に暮れる日々でしたが、長続きする訳もなく…経緯を知るイザベル女王陛下とルクレツィア外交部長(当時)への密かな相談で離婚が成立したそうです。

それも、イザベル陛下やルクレツィアさんがある程度の権力を握ってゼアラニーネさんのご実家や結婚相手に干渉可能となるまで、それなりの年月を要したとか。

(で、シルフィリーネとは少し違う問題が、私の抱えている件なのですよ…シルフィリーネは、痴女皇国の体制が性に合わないからと還俗したものの、嫁入りの口がなく再出家しているんです。ですからあの子が千人卒昇格したのが遅いって言うの、いわば自業自得。アルトさんは経緯を知っているはずですよ。上級騎士としては私の先輩に当たりますから)

あのオシリフリーネと一緒にしないでって口調と顔で告げるゼアラニーネさん。

(しかし、ゼアラニーネさんはご実家から頼まれて、泣く泣く上級女官の立場で退職を余儀なくされたと。陛下、この差は大きいのでは)と、情熱的なあの晩の印象に影響された訳ではありませんけど、私も援護をしておきましょう。

確かに、そのキャリアを考えるだに、百人卒でありながら警備本部の副長を任じられているのはむしろ出世株でしょう。

そりゃ、本人から直接に事情を聞けって話になりますよね…。

で、肝心のゼアラニーネさんがやっとの思いで痴女皇国に戻れたのは、欧州作戦というものを実施して以降…つまり、今年の2月末。

はい…百人卒には上がったものの、千人卒昇格の厳格化のせいで出世が止まった方なんですよ。

そしてディードリアーネさんという方の左遷や欧州への大量配転を受けた警務局では、警備騎士で役職適格者の不足を補うべくゼアラニーネさんを要職シフトに入れざるを得ない実態に困っているようです。

(有り体に言いますが、シリフリー…シルフィリーネさんを百人卒に降格してでも引き換えにゼアラニーネさんの昇格特別詮議を出したいくらいなんですよ…)と、ペルセポネーゼさんからも困った感じのテレパシーが入ります。

(確かにこれならば昇格処置を取っても良い気はしますが…ならばペルセポネーゼの方から昇格の話を入れれば済むはずでしょう。えこひいきに見られる危険があるからこそ、瞳さんの研修にかこつけてあたしに相談する場を設けられたように思います。アルトさん…あたしなら白金衣を着なくてもゼアラニーネさんを千人卒に昇格させる事は可能ですが)

(ぜーったいに、最低でもじゅうにんはもんくをいいますね。なんでゼアラニーネをしょうかくさせてわたしはしてくれないのとか)

(かと言って、今の警備部勤務には睡眠や食事の時間を切り詰められる千人卒以上、喉から手が出るほど欲しいのですけど、茸島に回したり欧州や米大陸他に回す枠から優先していますので、勢い痴女島の担当が手薄なんですよ。更に、矯正部の技術官に回せる技能者も優先育成対象でして…)端から聞いていても、頭が痛くなりそうな騎士関係幹部の話し合いです…。

(失礼するわ。マリアヴェッラ、スクルドです)

あら。

エロ女教師…スクルドさん、降臨。

(NBほっといて大丈夫なんですか!)

(次元空間が違うから時間進行を誤魔化すのは楽よ。それよりマリアヴェッラ。あなたならその子…ゼアラニーネの昇格を特別扱いできる口実を作れるはず。そして伊藤瞳さん。あなたにもお手伝いしてもらうわよ)

何をいきなり、と思いますが、考えてみればスクルドさんは人の未来の運命を決める神様です。

(で、ゼアラニーネを特別扱いする口実、瞳さんの昇格のために必要な人材だと認定する話に出来るはずよ、マリアヴェッラ…そしてナンムなら)

(スクルド。最低でもラケシスとクロト、そしてモルタの合意はお取りなさいな…話をつけているとは思いますが)

(もちろん。でなきゃ私がここにいる時点で文句つけに来てるはずよ、本当ならね。で、マリアヴェッラに提案よ。ゼアラニーネに要職を授けなさい。伊藤瞳の黒薔薇騎士資格取得にはゼアラニーネの献身が必要。つまり、彼女を皇帝室秘書課に配置転換するか、さもなくば皇帝室付女官に優先配置して互いの昇格に必要な行為を頻繁に行わせるよう取り計うために、マリアヴェッラの皇帝権限を行使なさいな)

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ひとみ「と言う訳で、ここから先は闇堕ちマリア枠だそうです」
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/130/
べらこ「毎度の展開ですね…」
ひとみ「私はこの方がありがたいのです…恥ずかしい話は隠したいんですよ…」
べらこ「あたしを早くベラちゃんと呼んで欲しいのです…」
ひとみ「そのためにもきちんと研修を受けさせて下さいねっ」
べらこ「うう、瞳さんがあたしの髪の毛にブラシを当てる手つきがもはや犬や猫のトリマーめいているのです、読者の皆様…」
ひとみ「いやもう、猫というよりは虎かライオン。それも絶賛発情中」
べらこ「ううううう」
ひとみ「ほらほら、そんなに泣かないでください。ちゃんと我慢出来ない時のためのは用意してあげますからねっ」
べらこ(何かお妾さんとか愛人というよりも、家政婦や女中や乳母ポジションになってきてますよ瞳さん…)
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イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

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私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

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