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聖院アルトくん痴女宮へ行く・4

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皆様こんにちわ&こんばんわ。

最近は影の薄い田中雅美です。

そして同じく微妙に影の薄い初代様と二人で怒りますけど、語り手はベラちゃんです。

んじゃ、ベラちゃん…よろしく…。

----------------------------------

(つまり、罪環モードや隷環モードが本当に実装されているのは聖環そのもの…)

(んだ。そしてオリューレの黒薔薇服だがよ、完全な黒薔薇仕様じゃないだろ…ステータスに黒薔薇扱い、入ってるか?)

あらほんとですね…ついでにお給料、同じ局長でもたのきちより多いですが、室見理恵パイセンより少し少なめか同じくらいの筈です。

Aurieune(Aurieule) オリューネ Million Suction(Limited Ten million)百万卒(限定一千万卒) Slut Visual. 痴女外観 Blue Rosy knights, Imperial of Temptress. 青薔薇騎士団 Ministry of Labor Director. 痴女皇国厚生労働局長

Aurieune(Aurieule) オリューレ H.A.1048 Apr.

基本報奨金額 SOKR 60,000-
政務報酬初級 SOKR 100,000-
騎士職級俸額 SOKR 7,500-(騎士兼務6級ですね)
女官管理手当 SOKR 50,000-
被服管理費用 SOKR -1,000-
合計       216,500-

ああ、なるほど…これはたのきちやパイセンが文句言ってましたけど、政務報酬が百万卒の2倍になる完全一千万卒を狙いたがりもしますね。報償金への不満はあたしたちの側にも問題があるかも知れません。
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/97/

そしてあたしの着目点。

騎士兼務職6級。

たとえばあたしはもちろん、ダリアさんやアルトさんなら騎士兼務職級は最高ランクの1です。

つまり、オリューレさん、騎士職としての経験はあるにはあるけど、騎士勤務期間や実戦経験が警務局勤務者よりは少ないと…。

(ああ、それはそうですよ。オリューレはほぼ女官ばかりですから。むしろ聖院時代の女官室たんとうしゃからすると、まだがんばってるほうです。単純に言って、騎士のしごとを5年やらないと6級にはなれませんから)

あたし10年も騎士やってませんけど、騎士兼務1級ですよ。

(じつはアレーゼさまがぜんぶきめてませんけど、あの方のすいせんがあると話はかわります。聖院ならマリアさまが指示したたたかいを経験するか、アレーゼさまかマイレーネさんがみとめたら騎士の位はかんたんにあがります。ただ…あのかたがたは、そうはかんたんに認めてくれませんけど…)

ですよねー。あたしの皇帝即位や聖母認定、アレーゼおばさまがものすごく推して下さいましたけど、後で聞いたらアルトさんくらいらしいんです、あそこまでヨイショされたのって…。

(そのかわりきびしいですよ。ほら、痴女皇国のあたくしがどいつの雪山でしごかれたの。あれが毎日あると思ってください…)なるほど、アルトさんが天狗にならないのはアレーゼおばさまがいるから、と(メモメモ)。

(マイレーネさんもきびしいのですが、あのひとはたたかいよりおそうじをきびしくきたえますよ…クレーゼさまですらあたくしと一緒に何度もおそうじやらされてますからっ)

(ベラ子。お前が後宮やベランダをよく使うのはある意味正解だ。あたしも白マリも、おばはんがいらん事思いついたせいでよ、アルトとの結婚式でアレやったじゃんか…んで、あとで講堂の掃除をやらされてるからな…テンプレス2世備品の格納甲板用自動床洗浄機がなかったらあたしは死んでいたよ…)

(おいマリ公。あれ聖院のマリアもやる気満々やったやろ)

(待て聖院うち。お前らの方のマリアの音頭取りで講堂で乱交してマイレーネさんが切れたやろが…マリ公、事実はちゃんと伝えんかいっ)

(うるせぇババァ、てめぇもノリノリであたしからアルト取り上げて犯してただろが!)

(そーよ痴女宮かーさん!あと聖院かーさんもかーさんよ!聖院の方の結婚式であたしたちを煽ってたの映像記録に残ってんのよ!)

あんたら、うるさい。

とりあえず親娘喧嘩は勝手にさせておきます。

それと母様の青姦癖、痴女皇国や聖院では部屋を使うとマイレーネさんの不意打ち点検が怖いせいからかも知れません。

あたしとしては不本意ですが、なるべく青姦に適した場所でぱこぱこするようにして、お部屋を汚さないようにしておきましょう。

(べらこへいかがじーなさまのむすめだっておもういっしゅん。聖院のジーナさまもあおかんがすきですきでそれはもう。聖院のえまちゃんがなきながら痴女皇国のりんのもりとおなじようにしていましたよ…)

アルトさんのいらん突っ込みはともかく、淋の森の公園化は聖院でもやってしまったようですね…。

あと、マイレーネさんがどう怖いかは、アルトさんやクレーゼおばさまの記憶にきっちり残っていますからね…。

ま、助平な身内の恥はともかく、おこづかいの額の件。

参考までにアルトさん…そして黒薔薇を含めた統括騎士団長のダリアさんのおこづかい、もう一度見てみますね。
ちなみに聖院のアルトさんやダリアさんのおこづかい、痴女宮のアルトさんとダリアさんとは同額らしいです。
https://novel18.syosetu.com/n5728gy/93/

Altliese Takagi(Sarelfil Shahbandar)高木アルトリーゼ Billion Suction 十億卒 Slut Visual(ogre mode). 痴女外観 General, Imperial of Temptress. 痴女皇国将軍 Police Department Manager. Imperial of Temptress. 警務局長

Altliese Takagi(Sarelfil Shahbandar)高木アルトリーゼ Billion Suction 十億卒 Slut Visual(ogre mode). 痴女外観 General, Holy Temple. 聖院金衣将軍 Police Department Manager. Holy Temple. 聖院警備局長

Altliese Takagi 高木アルトリーゼ H.A.1048 Apr.

基本報奨金額 SOKR 90,000-
政務報酬初級 SOKR 400,000-
騎士職級俸額 SOKR 10,000-
被服管理費用 SOKR -2,500-

小計       497,500-

Dahlialiese Takagi 高木ダリアリーゼ Hundred-Million Suction 一億卒 Slut Visual(ogre mode). 痴女外観 Commendatore, Order of knights, Imperial of Temptress. 痴女皇国統括騎士団長

Dahlialiese Lorraine Takagi 高木ダリアリーゼ Hundred-Million Suction 一億卒 Slut Visual(ogre mode). 痴女外観 Commendatore, Order of knights, Holy Temple. 聖院騎士団長

Dahlialiese Takagi 高木ダリアリーゼ H.A.1048 Apr.

基本報奨金額 SOKR 80,000-
政務報酬初級 SOKR 200,000-
騎士職級俸額 SOKR 10,000-
被服管理費用 SOKR -2,500-

小計       287,500-

ぬぬ…これはアルトさんがもらいすぎなのか、はたまたダリアさんやオリューレさんにもう少し盛るべきか。

それと、たのきちが昇格ボンボン出すなとか言ってたのが何となくわかります。各局長を完全一千万卒にしてしまうと、単純に言って政務報酬、2倍。

で、過去の洗濯物の話を思い出してみましょう。
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/91/

確かに罪人の分も含めると、大変な量になるのはわかります。今は改装で変わりましたけど、ダムからの水流で駆動する大型洗濯機が何台も据え付けられた洗濯室が存在したのは過去の情景、アルトさんに見せてもらいましたから。

(かわかすのは女官のたいおんでできるのですけど、洗うのは…)

そして女官の出世やおこづかい査定、完全にオリューレさんが好きにできませんけど、その意向はかなり入るのがわかっています。

あたしとしてはオリューレさんにも言いたいことがあるでしょうから、発言を許すのと、そして庇う側としての弁護資料も出してあげたい。

しかし、皇帝としては中立を求められるのが辛いところです。

(それはかんたんですよ。オリューレをかばう女官をつのるのです。アレーゼさまがくろダイヤモンドを持ち出したときのたんがんがさんこうになりますよ)

アルトさんの案、確かに姉が日頃から言ってる話にも合致します。

しかし、なんか悪い予感しますけど…いいのでしょうか…。

(ベラちゃん…あたくしが女官を担当しましょう。マリア、皇帝令の発布代行でオリューレの弁護人をあたくしが募ってよろしいですわね。アルトくんは騎士を担当してあげなさい)と、クレーゼおばさまから助け船が。

(…了解です母様。月間痴女宮に載せる話になっちゃってるし、聖院でも今、白マリがオリューレ呼んでるみたいなんですよ…ただ、あっちはお菓子代徴収とパワハラくらいですね。聖院はうるさいのが揃ってるから、痴女宮ほど大事に至ってはいない。で、聖院の方は下足処勤務からは外れないだろって)

(なるべくなら、こちらのオリューレもそうしてあげたいところではありますわね…あたくしがよく知ってる子ですし…アフロディーネ、すみませんが女官に一斉心話中継お願いしますわ)

(えーとベラ子陛下、メーテヒルデです。アルトさんから話は聞きました。欧州でオリューレさんをよく知ってるのは、クレーニャを名乗っていた時期のわたしと、それからマイレーネ様を除けばブリュントレーネですね。あと痴女皇国時代に限ればマリーさんも)

(ペルセポネーゼです。黒薔薇組は聖院時代にオリューレ局長の下を経験した人物が多いのですが、正直、弁護にはなりにくい話ばかりです…黒薔薇騎士の話は流してはおきますが、弁護を目的とした談話は期待しないでください…)

あっちゃあ…確かに黒薔薇、年齢はともかく一般騎士や女官、経験してるんですよね、それなりに…。

(アフロディーネです。女官の意見も芳しくはありません。ただ…オリューレ局長は女官管理室長時代にある程度厳しくしないと職場秩序を保てなかったでしょうから、その点は加味して女官の証言を斟酌する必要はあるでしょう)

(はいはいマリーですけど、オリューレさん…あたくしもそりゃ、貴女とも喧嘩しましたし、あたくしのやり方はよっくご存じだと思いますけどね、女官のつうしんぼ…考課表の査定でえこひいきはいけませんわよ。冷たいごはん食べさせてたら恨む人が必ず出ますことよ…)

あーそうか、マリー先生は出世の際にオリューレさんと仕事がかち合う分野ばかりやっておられましたね…しかもマリー先生、騎士経験あるから2級か1級は行っていたはず。

(むむむ…べらこへーかー…やはりオリューレを知る騎士ほどあんまりいいかおはしませんね…とくに警務は…)

あっちゃあ。やっぱりこうなりますか…。

(メーテヒルデです。ベラ子陛下、やはりあたしが下級の時も、騎士経験が多い女官はきついところに回される傾向があるって噂になってましたからね。騎士勤務でも聖院本宮登院当番の日はありましたけど、参詣者の多い時間帯に騎士ばかり回すとかありましたからねー…で文句言ったら、体力ある人を集中したって言い返されるんですよ)

(ブリュントレーネです。メーテヒルデさんの話を補完しますと、当時の騎士服で参詣者をお相手するのですが、あれに難色を示す男性、結構いました…いかにもって感じなので…だから私なんて、私費で女官服も用意して騎士番の時の登院でもご要望に応じて女官姿でやってたんですよ。各階の指導女官には騎士姿になれって言われましたけど、女官は女官の姿の方がいいってお願いされましたーって言い返してましたけどね。文句あるならあたしの頭の中見たらお客様から言われた記憶覗けますよってやりこめてましたけど。ほほほ)

(この話がきっかけになって、下着や女官服にバラエティ持たせたり、コスプレオプションの話になったんだよなぁ…女騎士にくっ、殺せって言わせたい客ばかりじゃないんだよ、聖院世界…)

魔王や魔物と戦うより風俗レビューで稼ぐ勇者がいる世界ならわかりませんよねーさん。

ただ…風俗嬢の方にもすごいのが出てきそうですけど…。

(ディードリアーネです。オリューレが騎士経験の多い女官に辛く当たるのは有名でしたよ…ほら、淋の森の売春…あれに行きたいって請願が多かったのも、あれの日は本宮登院の免除になるからなんです…)

ええ、クレーゼおばさまが頭抱えてます。

デルフィリーゼお祖母様も、たのきちも。

(室見です。あのさー、まりりもベラちゃんもさ、オリューレさんが人望を集めにくい職歴なのは考慮したげようよ。でさ、あたし思うんだけど、懲罰内容にベラちゃんとアルトさんの官庁も入ってんならさ、目には目をって言うでしょう…ベラちゃんのを受け切って我慢できたら自動的に黒薔薇昇格入るんじゃないの? なら厚労局以外の幹部職への転勤辞令も出しやすくなるわよね? それにオリューレさんのステータスで黒薔薇扱いに昇格入ったらさ、内務とか皇室に近い部局回せるじゃん)

ぬうっ、さすがはパイセン。NBから戻ったらご褒美にノンストップおめこ1時間白金衣着用で。

(ベラちゃん…あたしを壊したいの? あとさー、もしこれがダメだった場合の人事異動だけど、オリューレさん本人にどこで何させんのかと、あと厚労局長の後釜。これをちゃんと考えてから発令しなよ?)

ぐぬぬぬぬぬ、パイセンめ、痛いとこ突きよって…。

(とりあえずあたくしが候補を挙げてみまひょ。…ってゼアリューネ、あなたまだいたのですか!)

(うるさいわいっ!アルト…上級騎士ん時にそのまま千人卒よ私…警務騎士で延々やってるわよ…こっちのアルトとダリアが何とか万卒には上げてくれたけどさぁ…あ、痴女皇国警務局警務部のゼアリューネです。現在はディードリアーネみたいに警備本部長待遇で、門前町警備本部の担当です…)

あら。アルトさんの同僚ですか…。

(ほかにも当時のあたくしの同期とか先輩後輩、何人もいますね…。あー…昇格かかっておりません。りゆうははっきりしております。オリューレのいやがらせもありますけど、下手に上げるとすわるいすがないのですよ…千人卒か、それいかならば罪人寮や工場のけいびのおしごとがいくらでもあるのは聖院でも痴女宮でもおなじですけどね)

ふむふむ。要は日本の自衛軍や連邦軍のような、ある程度の階級以上に出世する事が出来ずに佐官なら佐官で人が固まってると…で、普通の人類なら定年がありますから人の入れ替えは発生しますけど、痴女種の場合は女官種と違って長命ですからねぇ…。

(陛下陛下。それとですねぇ、女官を長年やると、どうしても騎士勤務の機会が増えてきます。そして聖院でも痴女宮でも同じようなことになっていると思うのですが、長年在籍しているベテランは罪人関係の管理…つまり刑務や矯正にまず優先配置されますよね。次に女官寮の指導役か、警務。そして下足処や財務や食堂売店その他、女官向けの専門職または福祉女官へ。即ち…騎士職での雇用の場の方が多いんですよ。これがオリューレさんが騎士職の多いを女官を嫌ってる理由だと思いますよ)

(ああ、ゼアリューネのいいたいことはわかりますよ。オリューレのしきる女官は百人卒までの本宮でのおつとめ女官が多いのでぜんたいとしてはとんとん、聖院では女官の方がおおいのですが、痴女皇国はよーろっぱやあふりかにあめりかにはけんする人を育てる必要もあるので、ひつぜんてきに騎士がふえてしまうのですよ、べらこ陛下…)

(ですよね…で、オリューレさんとしては自分の管理下にある女官を増やしたい。その理由は、千人卒以上の女官で文官職者が少ないから。いてもまず騎士として警務局に取られてしまう不満があったと…)

(確かに、急速に国としての体裁を整える必要があったし、うちは軍事国家という一面もあるから騎士を増やす必要があんだよな…現地派遣だと騎士経験がないと出先の住民と揉めた際に対処できねぇし、物騒な野生動物も結構いてるし…)

(マリアリーゼ。確かに騎士を増やす必要はあるでしょう。…しかし、その方針は間違っておりませんことよ。そして痴女皇国でも聖院でも、騎士職は騎士しかできないのか。否。女官業務も経験させておりますから文官業務も出来るように教えておるはずでしょう?)

確かに、初代様のご指摘もごもっともですね…。

(オリューレが欲しいのは自分の裁量の下に置ける部下、即ち女官です。そして5年程度で還俗する女官が多数なので、必然的に女官管理室や厚労局で面倒を見る女官に百人卒以下の比率が高いのは当たり前の話でしょう。ですので千人卒女官が欲しいならば警務局、即ちアルトリーゼにまずは要望をすべき。それが嫌だから絡め手を使ってマリアヴェッラに取り入る事を企てた。このようにわたくしは見させて頂きましたが)

(なるほど…たしかに聖院でもオリューレとわたくしはあまり仲がよくはありません…そして痴女皇国のあたくしとの精気授受、はっきり言えばオリューレはさけておりますね)

(たのきちが何か言いたそうですが、たのちゃん…今、オリューレの口を利けるようにしても、決して良い結果は生まれませんよ…)

(確かに、愚痴と文句ばかりが出そうですね…)

(更には、マリアリーゼが怒る話ではありますが…)ええ、あたしの身体を使ってオリューレさんの頭の中を逐一見ています、初代様。

そして誰もが沈黙する状態。

理由。あたしの髪の毛が青色に変わっていってます。

つまり、初代様、激おこ。

(オリューレ…貴女、わたくしがマリアヴェッラの中にいるのを知っていて、黒いちじくを使わせたのであれば、それは大罪となります。わたくしが相乗りしている者が如何なる影響を受けるか知らないのであれば過失ではありますが、これまた女官管理室に長年にわたって椅子を与えられ、厚生労働局の長の地位を授かるほどの貴女にあるまじき重大な過失です)

うわー…えらいところから厳しい指摘が出ちゃいましたよ…。

そして、この場にいる全員をも叱っておられます。

あたしの中に聖院初代金衣テルナリーゼ、いえ海洋神種族原初母神ナンム様その方がいる。

つまり、地球にかつていた神種族の始原母体であり、聖院を作られた始祖その方ですよ。

(この状態のマリアヴェッラの籠絡を試みる事即ち、あたくしをも籠絡しようという話になるかと。マリアリーゼ、いかが)

(初代様のご主張に相違はないかと思います。クレーゼ母様、デルフィリーゼお祖母様、あたしはそう思いますが、我が母…そして祖母として指導の必要をお感じであればお願いいたします)

えらい謙虚な姉ですが、言いたいことはこうですね。

「あたしは初代様が正しいと思いますが、歴代金衣で姉の親とおばーちゃんがここにいるのにその意見を聞かないのもマリアヴェッラの姉たるあたしの立場としてはまずいので二人の意見も聞いておきたいです」これでどうでしょ、ねーさん。

(んだ。それとオリューレに聞かれないようにクァンタムリンクで繋いでるから言うけど、これ初代様とあたしの出来レース対話な)

ああ、やっぱりかい。

要はこの面子なら絶対にオリューレさんをかばう。

だけど、初代様の存在を失念しきっていたとしか受け取れないオリューレさん…初代様からすると、金衣系譜ですらないあんたが何を舐めた事してけつかると。

(マリアヴェッラ。あたくしは必ずしも血縁主義者ではござーませんわよ。この場に誰がおりまして?)

ああ、淫乱変態エロかまきりマンテがいらっしゃいましたね。

(べーらーちゃーん…中洲で泣かすわよ…)

何で中洲。ああ、やっぱり駄洒落菌に…。

(ふっ、あたしの生まれはヒョーゴスラビアの病院よ。フットワーク…ジーナちゃんのおとーさんやクレーゼさんの会社へ父が通勤する都合があったから一家で奈良に移住しただけよっ。ちなみにイコマエレジーな旅館街のふもとの街で特急停車駅ね。読者の皆様は、あそこに小さいけど家を構えられたことでうちの父が前職含めてそれなりのお給料貰ってたのを察して下さい)

雅美さん。仁義なき港町県でも大仏ふんふんふーん県でも、どっちにしろ全力で関西弁圏内でしょうが。

(これこれマリアヴェッラ…まぁ、雅美さんの説明でお分かりでしょう。れんぽう世界では雅美さんは才媛ではありますが平民の身分。しかるに痴女皇国ではどういうお立場でしょうや、マリアヴェッラ)

(えーとですね、連邦世界で裏金作るための企業立ち上げてエロ芸能や風俗や二次元関係の仕事で荒稼ぎをするも反社と揉めてお尋ね者。で、姉の手助けで一回焼け死んでるのにしぶとく復活して情報部長から内務局長へめでたく出世して、ついでに神様の眷属にされてこの世の終わりまで痴女皇国でこき使われる運命。これで間違いありませんよねっ)

(ベラちゃん。間違ってない。確かに間違ってないけどさ、その解説はあまりにあんまりじゃない? そんな悪意と皮肉に満ちたえげつない言い回しはジョスリンの悪影響というには無理がありすぎるわよ…内務局長としてベラちゃんに矯正の必要を感じるわっ)

(雅美さん。生意気極まるマリアヴェッラをしばき回したい思いはわかりますわ。ですがここは、あたくしの伴侶として神すら産んだ事をまず、オリューレに知ってもらうべきでしょう。オリューレ。貴女のやった事の百倍以上のお金を怪しい仕事で産み出した人物も平民、しかも文官でしてよ? ですが赤薔薇騎士団所属、そして貴女と違って完全な黒薔薇騎士服の装備はおろか、全品の管理を許しております。とどめに黒化白金衣の着用も、必要があれば許される身の上ですわよ?)

ああ、この場にいるか、心話で繋がっている全員が察しました。

つまり、初代様からすればオリューレさんは小物なのです。

オリューレさんの不正より、もっとえげつない行為をやって一度は処罰されたものの、速攻で復帰。

そして高木家の純正後継者たるマリアンヌちゃんやスザンヌちゃんとも関係のある身の上。スザンヌちゃんに至っては金衣系譜者…つまり次世代金衣任命の可能性がある立場です。

そして重要事項。

雅美さんは確かに、あたしにエスプレッソマシンや薄い本やエロコンテンツなどの賄賂めいたものを贈ってはいます。

しかし、決してあたしを籠絡支配しようとはしていません。言ってみれば雅美さんがあたしに贈ったものは、稼ぎからすると仲の良い友人へのレガーロおくりもの感覚。ちょっとしたプレゼントのつもりなんですよ、贈った雅美さんも、受け取ったあたしも。

更にはSMプレイの指南役というかグッズを融通したり共有する仲ではありますけど、決してこのあたしを色仕掛けで堕とそうとはしていません。ちょっとしたじゃれ合いめいた喧嘩で遊んでることはありますけど。

つまり、雅美さんは理恵パイセン同様にちょっとした運はありましたけど、運を活かせる実力があったんです。そしてパイセン同様に、痴女皇国世界の人の価値観では平民身分です。

もう、お分かりでしょう。

初代様がオリューレさんに言いたい事。

言い寄り擦り寄るならば雅美さんに行くべきだった。

(ま、今となっちゃ遅いけどさ…オリューレさんがあたしに来てたら…断言したげる。最低でも座ってた厚労局長の椅子は絶対に保証してたわね…)

なんかかっこよく言い切ってますけど、今の雅美さんの立場ならこれ、出来ますね。

(それか理恵ちゃん。あの子だって文官よ。しかも女官長代行だから、オリューレさんにしてみればさ、あたしより理恵ちゃんにはもっと気さくに声をかけやすいはずじゃん…)

(まぁ、確かにオリューレさんから心話を繋いでもらってたら、あたしは絶対にまりり…マリアリーゼ上皇陛下に話を入れています)

(そ。理恵ちゃんが学生時代にマリアちゃんの同級生で、しかもベラちゃんの先輩、あたしの後輩だからさ…理恵ちゃんに話をしても皇族や痴女皇国の要人には絶対伝わるのよ…しかも無視や放置は絶対にない形でね…)

(たのだってそうですよ。あたしと同じでまりりのツレ…友人です。それにベラちゃんはもちろん、初代様に話をつないでくれますよ、たのなら)

(これもオリューレには聞かせない話だ…ベラ子、もう一つ思いつく事はないか…お前も厳密に言えばそうだし、雅美さんにしてもりええにしてもたのきちにしても、連邦世界出身者だろう…プライドや意地が邪魔をしていたんだよ。これが雅美さんの言う通りでさ、雅美さんなり、りええと仲が良かったらさ、下手にベラ子をあれこれするよりもっと早く確実に、オリューレに関わるいろんな事がカイゼンされてたはずなんだよ…あたしが今、初代様の髪の毛の色に文句言わねぇのはこれもあんだよな…)

----------------------------------

たのの「ベラちゃん。アルトさんとダリアさんのおこづかい、明細の全部出してないでしょ」
べらこ「え」
たのの「管理手当。オリューレさんは女官全ての長ということで部下数1万人未満の女官管理手当貰ってるよね」
りええ「あ、読者の皆様。本来ならここはあたしもオリューレさんもリミッターかかってるけど本来なら千万卒扱い。ただ、そもそもの管理数が多いのと、部下の出入りが激しい部署という事であえて固定にして、実際の部下の数が1万人未満だった時があったとしても見込みで処理していますよ。つまり、実際の管理対象の数が少なくても常に最大部下数とみなして一種の慰労手当てになっているとたのが」
たのの「んでね、リミッターかかってない完全な一千万卒以上のアルトさんなら、インセンティブ…つまり、精気をやり取りしたり作戦の時に指揮した部下の数によって支払われる特別管理手当が毎月のおこづかいの金額に絶対に反映されているはずなのよ」
べらこ「ああ、それ入れたらオリューレさんが怒ると思ったからよ」
りええ「あーわかった。それ入れたら多分、アルトさんならオリューレさんの倍以上になるよ、おこづかいの金額」
べらこ「パイセンの言う通りなのです。そして、聖院のアルトさんはまだしも、痴女宮のアルトさんのあの普段を見てたら、オリューレさんは絶対に“あんなんで100万円以上もらってて、あたしは頑張っても40万円を超えるくらいしかもらえない”って思うはずなのよ…」
たのの「あがががががが…だけどさぁ、それ言い出したら聖院学院の生徒の数が管理手当に反映されてないあたしなんかどうなんのよって話になるよね…あ、読者様へ。あたしは文教局女官数の百人未満で管理手当を算定されてるんですよ…聖院学院の生徒や講師の数から言うと2万円どころか8万円はもらえるはずなのよっ」
べらこ「それを言い出すとキリがないから、実は財務局では精気上貢と下賜の組織図を作っています。その図で査定された人数で管理手当を決めてるから、たのきちの文句は本当ならデルフィリーゼお祖母様かクレーゼおばさま、そして女官給与の項目や金額を決めているオリューレさんが処理すべきお仕事なのですよ…」
りええ「で、今回はそのオリューレさんがやってもうた、と…」
アルト「ちなみにたのきちさんのふまんは罪人寮を担当する刑務騎士や矯正部…罪人工場を担当する騎士にもありますよ。ただ、このはいちは騎士だと割とちょこちょこいれかえますから、ふこうへいは少ないのです」
たのの「確か、罪人の慰労をする場合…つまり、刑務についた騎士さんは罪人に奉仕するやる気を出すために部下として計算するんですよね。あと工場担当の矯正部騎士さんは文教局の教育女官や福祉女官同様に指導手当をもらっています。これは罪人や生徒を部下とみなして精気を真面目に吸うよう、やる気を出させるためにということで、4月からカイゼンされました」
べらこ(実はこのおこづかい用予算を稼ぐためにも、日本や欧州の風俗業を乗っ取って行こうかって話になってるんですよ…)
たのの「こらこらこら」
どみにく「実はですねぇ、ヴァンセンヌ娯楽館とブローニュ分館の売り上げもFrais de place…つまり日本語で言うショバ代をフランス政府に光熱水費の形で支払いましてですね、残りは痴女皇国の収入にゲフンゲフン」
べらこ「あれは不適切国民の処理費用の代わりなのです…」
たのの「他にも黒い売り上げあるでしょ…」
べらこ「ママの店の沖縄本店の売り上げも痴女皇国外務局の収入に…」
たのの「あのさぁベラちゃん。あたしたち、オリューレさんにあまり強い事言えないんじゃないかな。雅美さんの悪いお仕事も再開させてるよね?」
あぐねす「もっと楽しいお話がありますよ、ミス田野瀬」
たのの(ひぇえええ、下手すると雅美さんの遙か上を行く腹黒い人がああああ)
あぐねす「ヴァンセンヌ娯楽館の成功を受けて、英国とNBのアンダーグラウンドビジネスの制御をテンプレス・セキュリティに委託する話が出ておりますわ。これは英連邦諸国…カナダ・オーストラリア・ニュージーランドと…黄法務官の口利きでマレーシアと香港での売春市場を含んでいますよ」
たのの「ぎゃあああああ(ガチだった…)」
りええ「あ、アグネスさん…それは真剣に危ない地域のお話では…」
あぐねす「何でもミス・黄のご実家の虎幇という満洲出自の一族互助会が三合会に勝るとも劣らない組織だそうでして…」
まさみ「流石のあたしもそこまで危ない組織とお付き合いはないわね…」
じょすりん「皆様何をぬるい事を。この時代のDGSIとDGSEは猛者度様と提携して在米湯田家のつながりからイタリアンマフィアの皆様にすら影響力をですね」
べらこ(コルシカはまだしもシチリアと本土のマフィアのお知り合いがいるのは黙っておこう…)
てるこ「マリアヴェッラ。そんなぬるい話で驚いていてどうするのです。都市国家丸ごと売春事業に邁進している国の皇帝たる貴女がそんな事で何としますか」
他全員(考えてみたらうちの国が一番悪いことしてる犯罪国家に見られる可能性があるんだよね…)
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男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

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