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ザ・レイプウーマン 炸裂!ヨコ8ムゲンダイ・1
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「こんかいもわたくしのでばんがぁあああ」
「まぁまぁアルトさん…今回は新任の黒薔薇や紫薔薇の育成訓練って意味もあるんですから…」
(しかしダリア統括…アルト閣下を見ておりますと、本当に何というか、子供さんのようなところが多々)
(ジョスリンそれ言うたらあきまへんって。余計にすねはりますから。まー、そういう性格だから賄賂とか買収とかゴマスリが効かないんですけどね)
(しかし、おだてには弱い様子)
(ですがね、仮にアルトさんをおだてて出世につながるのか。まずそこに思い当たりませんかっ)
(うわーきっつーダリアさんきっつー)
で、私ジョスリーヌ。
何故かような修羅場にいるか。
私の横に雅美さん。
私の横に黄さん。
雅美さんの横に派手淫乱豚と書いて皇帝陛下。
(ジョスリン。命って…一つしかないのよ? 惜しくない?)
(小官を罰する前にですね、まずは我々4名に対してささやかれている例のあの風評被害いちじるしい嫌な陰口、あれへの対処が優先事項に思えますがぁっ)
で、昨今は痴女宮ヨゴレ4姉妹とか陰口を言われているそうです。
シバクゾワレッ。
しばくという単語の用法、これでよろしいでしょうか。
それに確かに私自身はヨゴレと言われても仕方ありませんでしょう。謙虚に己を見つめる程度の自覚はあります。
マサミ=サンも単独ならヨゴレと言われても、まぁ仕方ないでしょう。
(うっさいわねっ。復活後は一応は品行方正よっ…一応は…指摘されるような話はないのよ、ないはずなのよ…)
脂汗だらだらのマサミ=サンはともかく、我々4名をまとめてヨゴレ扱い。
これが嫌なのです。
個別評価はまだしも束ねての評価、これだけは何としても避けたいのですよっ。
そして、向かい合うはダリア統括騎士団長にアルト警務局長。
それに警務局の応接コーナーにこそ座っていませんが、すぐそばの机には警務・刑務・矯正の三部長も在席しています。
この状態で話をしている内容。
はい…あの「欧州強姦作戦」という名のものすごく頭が痛い内容のテロ作戦についてです。
以前にも類似の作戦を実行した際に指揮を取ったダリア団長や、黒薔薇出身の部長…更には直接の作戦対象ではありませんが、似たような経験をされた矯正部長も実質的に同席しての作戦内容検討会議中なのです。
「確かにあれは効き目があるにはありました。ただねぇ…我々が作戦を行った際にまだ第二次性徴期を迎えていないょぅι゛ょまで対象にするのかって問題があったんですよ」
「あー、子供のうちから嫁に出す前田利家事案…」マサミ=サンがすごく嫌そうな顔をしています。
「つまり、ロリヤ行為にまで手を染めないと完璧じゃないんですよ、作戦結果…」
あがががか。
はい。
痴女種は基本的に女性です。
そして基本的にロリヤ事案に対して嫌悪感を持っています。
わけても警務局長と統括騎士団長は実体験で嫌な思いをしています。
ええ、自身がょぅι゛ょの際にそんなんされたらという本能的な恐怖感嫌悪感忌避感が呼び覚まされるんです。私も嫌ですよ。
そして私だけじゃありません。
警務局事務室内にいる全員が「いくらなんでもそれは嫌」という顔をしています。
ですが、そこに異論を唱える者が。
「かいけつさくはありますよ」
「私も思いついたんだけど」
誰や、イランコトヲオモイツイタノハッ。
「えー、黄さんはまだしもアルトくんが?」
「わたくしもいまやしょうぐんなのです。こうさんはアルトくんがしょうぐんとかしつれいな事を考えているようですが、あれからわたくしも努力したのですよ?」
「い、いえ失礼…だってさー、あのアルトくんよ?あたしこの子が銀衣騎士だっけかしら、聖院の時を知ってるけどさ、このおっちょこちょいで天然がしょうぐ…痛い痛い痛い!」
「ひとにはほりおこされたくない過去があるのですっ。こうさんも聖院に来てあれしてこれしてあれしてとかあったではないですかもごもごご」
「だから私もそれは掘り起こして欲しくないの!」
醜い争いはともかく、アルトさん。
他ならぬロリヤ的事案の実際の被害者たる貴女がなんでまた。
「かんたんです。べらこへいかがこたえです」
「え? あたし? 何であたしが答え…あ!」
「そうです。そだててあげればよいのです。あいてがおおきくなればわれわれのちんちんもおおきくもごもごもご」
「な…なるほど…確かに成長促進すれば可能にはなるけど…」
「精気を結構食うのが欠点ですね。マリアさんはベラ子陛下なら理屈の上ではあたしと同じだから精気使わずに同じこと出来るっつってましたけど」
「めんどくさいのよあれ…黄さんの案は?」
「あー簡単じゃんそんなの。アルトくんの案がトヨトミヒデヨシなら、あたしはトクガワヤキミソよ。ちんちん突っ込める年齢になるまで待てばいいのよ。だいたいこの時代だから、ジプシーだのモンゴル騎馬民族でもなけりゃ、そうそう勝手にあちこち移住しないでしょ。まして上流家庭の子女が対象なら余計に動かないか、あそこに移り住んだとかすぐわかるんじゃない?」
「ふーむ。確かに改易の類はあまりないし、連邦世界の中世欧州ならまだしも痴女皇国世界では派手な戦争できないからねぇ」
「付け加えると巡礼芸人やらサーカスよ。あれの要領で巡礼芸人まがいの布教を試みた話がなかったかな? 町や村に比較的容易に入り込める一座に擬装して犯して回るとかできるんじゃない? 領主の屋敷や城に潜り込んで、一人でも汚染したらこちらの勝ちでしょ?」
「その件について提案が一つ。千人卒痴女種の状態で能力、特に体力を制限した存在は作れないでしょうか」
私も思いついた事を提案してみましょう。
「さきほどのマダム=ホンの一人を汚染すればという話に着想を得たのですが、痴女種化した女性をこちらで制御可能であれば、何も我々が大量の人員を割くこともなく、王宮やら屋敷の女性を勝手に痴女種化または駄洒落菌汚染してくれるかと」
「吸血鬼を増やす要領なわけね…」
「ええ。もっとも、発覚した場合に逃げ出せる程度の強化にとどめておかないと、みだりに強力な痴女種を繁殖させてしまう危険性がありますから慎重にすべき話とは思いますが」
「ドイツ方面ならある程度はわたくしが口を利けますわよ? 何でしたら実家を脅して拠点化させますが」と申されるメーテヒルデ矯正部長。
「それに、うちの城ならいじっていなければダリアがよく知ってるはずでしてよ。ねぇダリア団長!」
「たしかにダリアならクレーニャのおうちをしっていますね」
「何すかアルトさんその意地の悪い笑いはっ!確かにメーテヒルデさん誘拐したのはあたしですけどね、命令書書いたのマリアさんだし承認サインはアルトさんも書いたやないですか!」
「さいわいにもひとが増えた今、ダリアをひさびさにげんばにだしても一週間くらいならなんとかなるはずなのですよ?」
「あたしにヨーロッパに行けっちゅうんですか…ジニアの出産がまだなの忘れてますやろアルトさん…」
「ダリア統括。身体がなまっているというならばジェネラルもそうでしょう。アルト閣下が行くならば私も行く、これで少しは溜飲も下がるのでは? 身重な総括を無理に現場に出すのは論外ですし、何よりアルト閣下に見せ場を作る話となりますかと」
「よしジョスリンの案、採用。確かにアルトくん最近なまってる可能性高いわね。ベラちゃん!情報部長名でレイプ効果を測るために試験的に限定作戦の実施を提案します!」
「ええーっ! ああああああたくしが?」
「うん、確かにアルトさん鍛える必要がありそうね…体脂肪率が何やら怪しいわっ」
「とりあえず実家に連絡入れますわよ。あ、矯正部の仕事、ティーチに代行頼みますね?」
ああ、これが痴女皇国の恐ろしさです。
つい先程まで勝ち誇った顔だったアルト閣下が一気に槍玉に…。
「アルトさんが鍛錬サボってた可能性が高いから仕方ありまへんね…」
「あたしも庇ってあげたいんだけどさー、本人が見せ場欲しい顔してるからねー」
「久々にアルトさんと組むんですよねぇ…ぐへへへへへ…」
メーテヒルデさんってアルト閣下と何か因縁がおありなのでしょうか。目が妖しいのですが。
(あー、ジョスリンは知らないか…聖院時代は主従関係というか一種の秘書役みたいな感じで二人が組んでた事があったんですよ。当時の騎士番は…今で言う万卒以上だと百人卒未満の女官がついて二人一組で仕事していたんですわ)
はぁはぁなるほど、二人は旧知の仲かつ上司部下の関係だったと。
(あのころよりえらくなってるのに…ひとづかいがあらいですっ)
「アルトさん。お仕事はえり好みしちゃダメですよ…」
「ですからクレーニャ、わたくしはべつにえりごのみする気はないのですってば…!」
もはや矯正部長、アルト閣下を離そうとしません。
ああ、そういう仲でもあったのですね…。
しかしまぁともかく。
実験的に痴女種化した貴族令嬢を仕立てて、果たして楽が出来るのか。
はい、作戦立案担当者どうぞ。
「まずそこらの適度な目標を痴女種化してみましょう。それとジョスリンの変装能力を使い、入れ替わりなりすましで痴女種細胞感染者を生産してみるということで」
えっ。
ななななな何で私までがっ。
「仕事よっ」冷たく言い放つマンテ。
「いやね、あたしがやるのが手っ取り早いとも思うんだけどね、あたしの見た目でさぁ、欧州の上流階級に忍び込むのって色々めんどくさくない? 鬼汗国のせいでアジア系に好印象持ってない連中も多いんだし…」
なるほど、それを言われると辛いものがあります。
更には。
「ベラちゃん。一時的にストレートパーマ当ててもらうわよ…」
「えええ!何でですか!」
「変装に決まってるじゃない…あんたの髪の毛ってるっきー譲りだしトレードマークにしてんのは解ってるんだけどさ、身長や体格もそうだけど、あんたが特徴的すぎて痴女皇国のマリアヴェッラ陛下だって知ってる人も結構いてるんだからね?」
「って言うことはあたしも現場に?」
「期末試験までまだ間があるのは解ってます。ビューティーツインズともてぎチャンネルの収録のスケジュールも把握してるわよ?」
「鬼や、鬼がおる…」
そんな訳で泣きそうなベラ子陛下の思いを無視して話をした結果、作戦種類をいくつか用意して試行することになりました。
1:普通にターゲットを犯す→アルト閣下チーム。
2:変装して目標邸宅に入り込み犯して回る→小官担当。
3:夜会などに入り込んで隙あらば襲って犯す→派手露出淫乱担当。
(だからジョスリンは何でそう、あたしと言う名の地雷を踏もうとするのですか…)
(弄りやすいからです)
あっさり言って差し上げます。
だって事実ですから。
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…痛いのですが。
作戦用のドレスを選ぶという名目で皇帝居室に連れ込まれているのはまだしも、なぜそこで小官を犯す必要があるのか。
それもラスプーチンちんで。
わたくしジョスリーヌの意見として、陛下にはもう少し臣下や部下の扱いについて、慈悲という要素を加味した結果を頂きたい思いに満ち満ちているのですが。
「そう思うなら皇帝への敬意や敬愛の念をですねっ」
「ええ。そのクロマジックで私の体、特に股間やら尻やら乳やら顔にラクガキをなさる行為だけでもやめていただければ多少の検討は」
「雅美さんの描いた薄い本の内容を実践したまでです」
そう言えばあの二人は何だかんだと交流がありましたね…。
「それにこれを遠慮なく使える相手は限られていますから。というわけで遠慮なく」
あぎゃああああ。
だからその30サンチを超える凶器を使われますと…。
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「いいですかジョスリン。今回の任務に当たり、雅美さんから参考資料を預かって来ました。貴女の聖院第二公用語理解度であれば普通に読めるという話です。熟読して任務の主旨をよく理解して欲しい、と」
で、ベラ子陛下が茶筒筐体のラップトップパソコンを起動して見せる電子ブック。
いわゆるMANGAではないですか。それもかなり古い画風のゲキガという類ですね。
はぁ。
…で、何ですかこのマスクを被ったレイプ男…。あ、フランス語でもRapeはRâpéですよ。
ふむふむ。この強姦男の普段の職業はProfesseur de lycéeであるが裏の顔は強姦をビジネスにしていて、モンテ・クリスト伯のような理不尽な仕打ちを受けたり世を恨む依頼者に代わって女を強姦することを請け負っていると。
で、強姦の際に様々な突き技を披露して犯した対象を強姦男のチンポでないと満足できないようにしてしまうと…。
どこからこんなもんを発掘してくるのでしょうかマサミ=サン…というかマサミ師匠。
「この参考書籍はアルトさんや他の作戦参加者にも配布されています。確かに雅美さんの趣味が全力全開に入っている気がしますし、何よりシニョーシが勧善懲悪めいていますが、行為の善悪はともかくとして我々のちんぽまたはおめこを忘れられなくする。これは今回の作戦に当たって絶対に成し遂げねばならない課題だそうです。むろん、あたしにも異存はありません。ありませんが…」
「ええ、陛下の懸念は承知しております。確か聖院の規範では女官との性交に耽溺して、男性の生活が破綻しないように男性を管理するのも義務であり一種の宗教的教義であると」
「ですので今回の作戦の対象をある程度以上の階級層に絞っているのはこのためなのです。要は破綻させても問題ない、それどころか我々の戦略にとって有害無実な敵国支配階級を堕落させるか痴女皇国に隷属させるためというのが大義名分です。無辜の村娘や町娘が自発的あるいは勧められたり生活に困窮して聖院同様に我々に救いを求めるならばまだしも、こちらから無理に女官に引っ張り込むのは絶対禁止です」
ですよねぇ。
このベラ子陛下が語る、マサミ師匠の主張は生理的にもうなずけます。
貧困に悩み身売りされた悲劇的な村娘、追い討ちをかけるがごとく責めなぶりいたぶってどうするんですか。
むしろ世間を見返し世を主導する力を逆に与えてあげようというのが聖院の主旨のはず。
我々がよがり泣かせるべきはアクヤク令嬢系です。
個人的にも私自身の境遇と近しい不幸娘よりも、目の前にいるいかにも理想的な体型の女のような、勝ち誇った人生を歩んでいるがごとき姿の存在を牝豚に堕とすのが私の趣味性癖に合致するのです。
(ジョスリンの趣味と願望は理解していますからいちいち言わんでいいですっ)
ですから陛下のラスプーチンちんの類似品、ジョンホームズとやらで構いませんので、私に装備させて頂けますと捗るのですが、色々と。
「ダメですっ。あのねぇジョスリン。貴女の常用サイズ、あたしのぴーたーのーすより更に微妙におっきいんですよ。普通はこれで充分なのですっ」
「陛下。その発言の裏に色々と見え隠れしているのですが。小官に凶器を与えると乱用しかねない。更には絶対に陛下に対して濫用することを懸念しておられますね」
「もちろんです。ただ…今回の任務以外にも使用せざるを得ない可能性があるかも知れません。それにジョスリン、史実のジョン・ホームズはコカインなどの薬物乱用の影響もあったのですが…そもそものペニスサイズが巨大すぎて完全に勃起させると生命の危険があったのを知っていますか」
そしてパソコンを操作して「ジョン・ホームズ ペニス 画像と動画」と音声コマンドで検索結果を表示させるベラ子陛下。
…ふむふむ。確かにこれ…完全勃起させると海綿体への充血量を取られて貧血になる可能性も考えられますね。いわばバイアグラの薬効が出てしまうようなものでしょう。
「痴女種であればその辺の危険性は回避可能と思いますがね。とりあえずジョスリンに試験装備してみます。あたしに対して使用した際の問題がなければ制式装備とします。ただ…制限はかけますよ。あたしか姉の許可がないと使えないようにしますからねっ」
ぐぬぬ。
さすがにその辺はきっちり締められました。
「それとジョン・ホームズのペーネを見るだに、通常状態と勃起状態の差があまりないようにも見受けられます。これはラスプーチンちんも同じですが…ですのでジョスリンに装備させるのは完全なジョン・ホームズオリジナルにしない可能性があります」
なじぇに。
「そりゃあ雅美さんの発案を思い出してみれば答えは明白でしょう。見せかけだけの巨根ではなくて、実際にペーネを突っ込まれた相手を籠絡する必要があるんんですよ? 硬さや角度や持久力などで実用的な性能を持たせる必要があるでしょ?」
なるほど。確かに作戦用であればその辺りは必要ですね。
「では試しにまずはペーネをそのサイズにして形状もいじって…と」
ふーむ。
陛下。
これ、ご自身のサイズより若干小さめにしてませんか。
「その辺は試して調整しましょう。少なくともサオダケノケンよりは大きいはずです。…ジョスリン。貴女は今は痴女種ですけど、通常の女性であればこのサイズですら嫌がる女性の方が遥かに多いんですよ…それを理解してくださいね」
申し訳ありません。
私の24.5サンチですら普通に咥え込んで腰や尻を振って根こそぎ吸い取りやがる牝豚が最近の相手でしたので。
いえ別に陛下の事ではありませんよ。
「ほう。なら誰の事かしら。ハリティリーネさんも性豪の部類だけど逆にジョスリンに姦られて撃沈してるわね…」
私の記憶を抜かないで頂けますか。
全く失礼極まりない腐れアマ…いえいえ特定の人物を指してはいませんから。
ですから痛いんですけど陛下。恥骨ゴツゴツ当てて来られると真剣にCoqの根元とか。
後ろ向いても結構痛いんですが。
えーとですね。状況を説明しましょう。
手首、縛られました。
で、ベッドの上に寝転がされております。
更には上に馬乗りになっておられます。我が敬愛する皇帝陛下が。
「今から逆の状態で離宮内を散歩しましょうか。首から看板をぶら下げさせた状態で」
「どのような文言をしたためられるかによりますね」
「むろん、私ジョスリーヌはマリアヴェッラ陛下のちんぽに負けて隠毛を焼かれて牝豚に堕ちましたと」
「森を焼かれてしまったエルフのように私を扱いたいのはともかく、ちんぽに負けたのは今更です。というか黒薔薇全員が陛下のちんぽに負けていますから」
つまり、今更看板ぶら下げて立ちバックで離宮内側の回廊を散歩とかさせられても、全くもって恥ではないわけです。更に言いますと黒薔薇も紫薔薇もそういう羞恥心を逆手に取られるような尋問拷問に耐える訓練をしていますから、あの娘たちに見せても「あー団長がまた陛下となんかやってる」程度にしか思ってくれませんよ。
懲罰は良いのですが、有効な罰を効率的効果的に与えないと徒労です。
一応は私、この手の拷問の専門部署の端くれですので。
「ですから陛下、凌辱の何たるかを理解頂きませんと。一週間後に本物の凌辱をお見せしますよ」
「ジョスリンは至高のSMとか究極の強姦を見せたいわけですか」
「人を料理人まがいのシンムン記者のように思わないで下さい。当たらない左翼系映画に主演した気分になってしまいます…しかし、それはそれとしてですね。陛下相手であればもう少し硬さが欲しい気がします。こう子宮をぐりぐりとこじ開ける感覚が欲しいわけでして」
「後で調整しましょう。まぁ基本的な形状はこんなものでいいでしょう」
「えええ!最後までさせて頂けないのですか?」鬼ですかこの腐れア…いえいえお美しくて尊敬する皇帝陛下ですから。
「その前に私も屈辱と羞恥にまみれる必要があります。正直嫌なんですけどねぇ。いいですかジョスリン。絶対に絶対に笑わないように。笑ったら真剣に痴女宮正門前ですからね!」
いつになく真剣なベラ子陛下の顔。
----------------------
「ぎゃははははははははは! こんなのベラちゃんじゃない!」
「マリアンヌ…そこまで笑わなくても…」
「いやさスザンヌ、これを見て笑うなっつーほーがおかしいわよ…かわいそうだけどベラちゃんの場合、ストレートかいつもの癖っ毛じゃないとさ…いかにもなお嬢様ドリルヘアってちょっとこれ、もてぎチャンネルの収録とかどうすんのよ…」
ええ、ここはイケジリオオハシの高木企画社宅、高級アパルトマンの一室です。マダム・ウガジン懇意の美容室に行ってストレートパーマを当てられた陛下がぶすーっとしておられます。
ちなみにこのアパルトマンから自転車で10分ほど走るとマサミ=サンやマドモアゼル・タノセが2年ほど通ったドコゾユニバーシテのコマバ・キャンパスに到達するそうです。
ダイカンヤマやナカメグロも自転車の範囲とあって、航空自衛軍目黒基地…つまりムッシュ・カンノが幹部教程教育を受けている学校にも比較的近いため、アレーゼ閣下から援助を依頼された陛下がオコヅカイを密かに渡しに行くにも便利だとか。
あ、そうそう。マリアンヌ様とスザンヌ様、学業と芸能活動の両立のためにこのオクションを拠点にされておられまして、春からのコウベの中学校には転送通学される模様。
最近あまりお見かけしないのはこの辺の転居措置があったのですね。
「ここまでするならいっそ○習院とか○應に通わせようという案もあったんだけどねぇ、マリアンヌちゃんもスザンヌちゃんも関西圏人種でしょ…しかも渋谷も近いし、はっきり言っちゃうけど監督者がいないと絶対遊びまわるという話になりまして…」と申されるのはマドモアゼル伊藤瞳。
「いやー、なんかセンター街とかわたくしのキャラじゃありませんわよ…マリアンヌには向いてるとは思いますけど。あたくしは代官山系統ですから」
「それなりに東京生活には馴染んでるようなんだけどねぇ…」と、私と同じく転送でこっちに顔を出しているマドモアゼル・ユキコ・ウガジン。
「まぁ、こちらは私が監督いたしますから」と申されるのはマダム・アワナイジ。一種のファントムのような方だそうですが、今のマサミ=サン同様に擬似身体に入っておられます。ついでにこのアパルトマンの管理者兼未成年保護者をマドモアゼル・イトウと二人で行っておられるそうですよ。
「父さんと母さんと権太郎は古巣の方がいいっちゅーからねぇ。まぁあそこまで歩いて5分くらいなんだけどさ、あんまりあっちにお邪魔したくないのよ…」
「雪子さん、それはあるよね…」瞳さんが意味深で困った顔をしています。
ま、若返えられたそうですし、男女の事情というものもありますからね。
…ところでマドモアゼル・イトウに浮いた話は。
「いい男紹介してください!」
困りましたね。フランス政府官僚または軍人ですとか、湯田屋国の要人でしたら紹介できるのですが。
「それはいいんだけどさー、なんでドリルヘアにすんのよ!」相変わらずぷんすかと怒り心頭な大型女ですが。
「笑いを取るためであるとジーナ閣下から厳命されました。なお、マリアリーゼ陛下実質協賛です。美容室の経費をマリアリーゼ陛下が出すと申された時点で悟るべきでは?」
「おのれ、おのれ…あとジョスリン、真剣にしばくからね」
「そうそう。マドモアゼル・イトウ…未だに男性経験がおありでないとか恐ろしい事をうかがったのですが」
「無用です。というよりもタダでもあの宇賀神さんのような人と長年付き合ってるとですねぇ、男性の価値が揺らぐんですよ」
「えええ?」
「あのさージョスリン、うちの親父ってあれでしょ、妙に男臭いからさ、琴線に触れる女の人だと他のチャラ男が目に入らなくなんのよ…」
「それわかりますよ、うちの叔父もそういう感じで妙に惚れられる女性を生産していますから」
ユッキーと陛下が判ったような顔をして頷いておられます。
「困りましたね。ちょっとこれを試してみたかったのですが」と、自分のそのジョン・ホームズ改とやらを披露します。
ですが…ここには顔を赤らめる者が誰一人としていないのです!男性経験がないというマドモアゼル・イトウまでが!
「ちょっと失礼。ジョスリン…これさぁ、ベラちゃん専用で使うか、相手選ぶ方がいいと思うよ。例の強姦作戦で使うかベラちゃんしばき回したいんだろうけどさ、でかきゃいいってもんじゃないんだし、それにジョスリンの普段使いの方に変えてみなよ。…ほら、これの方でも充分におっきいし、絶対この方が女の子受けすると思うよ? ねぇみんな」
「まぁまぁアルトさん…今回は新任の黒薔薇や紫薔薇の育成訓練って意味もあるんですから…」
(しかしダリア統括…アルト閣下を見ておりますと、本当に何というか、子供さんのようなところが多々)
(ジョスリンそれ言うたらあきまへんって。余計にすねはりますから。まー、そういう性格だから賄賂とか買収とかゴマスリが効かないんですけどね)
(しかし、おだてには弱い様子)
(ですがね、仮にアルトさんをおだてて出世につながるのか。まずそこに思い当たりませんかっ)
(うわーきっつーダリアさんきっつー)
で、私ジョスリーヌ。
何故かような修羅場にいるか。
私の横に雅美さん。
私の横に黄さん。
雅美さんの横に派手淫乱豚と書いて皇帝陛下。
(ジョスリン。命って…一つしかないのよ? 惜しくない?)
(小官を罰する前にですね、まずは我々4名に対してささやかれている例のあの風評被害いちじるしい嫌な陰口、あれへの対処が優先事項に思えますがぁっ)
で、昨今は痴女宮ヨゴレ4姉妹とか陰口を言われているそうです。
シバクゾワレッ。
しばくという単語の用法、これでよろしいでしょうか。
それに確かに私自身はヨゴレと言われても仕方ありませんでしょう。謙虚に己を見つめる程度の自覚はあります。
マサミ=サンも単独ならヨゴレと言われても、まぁ仕方ないでしょう。
(うっさいわねっ。復活後は一応は品行方正よっ…一応は…指摘されるような話はないのよ、ないはずなのよ…)
脂汗だらだらのマサミ=サンはともかく、我々4名をまとめてヨゴレ扱い。
これが嫌なのです。
個別評価はまだしも束ねての評価、これだけは何としても避けたいのですよっ。
そして、向かい合うはダリア統括騎士団長にアルト警務局長。
それに警務局の応接コーナーにこそ座っていませんが、すぐそばの机には警務・刑務・矯正の三部長も在席しています。
この状態で話をしている内容。
はい…あの「欧州強姦作戦」という名のものすごく頭が痛い内容のテロ作戦についてです。
以前にも類似の作戦を実行した際に指揮を取ったダリア団長や、黒薔薇出身の部長…更には直接の作戦対象ではありませんが、似たような経験をされた矯正部長も実質的に同席しての作戦内容検討会議中なのです。
「確かにあれは効き目があるにはありました。ただねぇ…我々が作戦を行った際にまだ第二次性徴期を迎えていないょぅι゛ょまで対象にするのかって問題があったんですよ」
「あー、子供のうちから嫁に出す前田利家事案…」マサミ=サンがすごく嫌そうな顔をしています。
「つまり、ロリヤ行為にまで手を染めないと完璧じゃないんですよ、作戦結果…」
あがががか。
はい。
痴女種は基本的に女性です。
そして基本的にロリヤ事案に対して嫌悪感を持っています。
わけても警務局長と統括騎士団長は実体験で嫌な思いをしています。
ええ、自身がょぅι゛ょの際にそんなんされたらという本能的な恐怖感嫌悪感忌避感が呼び覚まされるんです。私も嫌ですよ。
そして私だけじゃありません。
警務局事務室内にいる全員が「いくらなんでもそれは嫌」という顔をしています。
ですが、そこに異論を唱える者が。
「かいけつさくはありますよ」
「私も思いついたんだけど」
誰や、イランコトヲオモイツイタノハッ。
「えー、黄さんはまだしもアルトくんが?」
「わたくしもいまやしょうぐんなのです。こうさんはアルトくんがしょうぐんとかしつれいな事を考えているようですが、あれからわたくしも努力したのですよ?」
「い、いえ失礼…だってさー、あのアルトくんよ?あたしこの子が銀衣騎士だっけかしら、聖院の時を知ってるけどさ、このおっちょこちょいで天然がしょうぐ…痛い痛い痛い!」
「ひとにはほりおこされたくない過去があるのですっ。こうさんも聖院に来てあれしてこれしてあれしてとかあったではないですかもごもごご」
「だから私もそれは掘り起こして欲しくないの!」
醜い争いはともかく、アルトさん。
他ならぬロリヤ的事案の実際の被害者たる貴女がなんでまた。
「かんたんです。べらこへいかがこたえです」
「え? あたし? 何であたしが答え…あ!」
「そうです。そだててあげればよいのです。あいてがおおきくなればわれわれのちんちんもおおきくもごもごもご」
「な…なるほど…確かに成長促進すれば可能にはなるけど…」
「精気を結構食うのが欠点ですね。マリアさんはベラ子陛下なら理屈の上ではあたしと同じだから精気使わずに同じこと出来るっつってましたけど」
「めんどくさいのよあれ…黄さんの案は?」
「あー簡単じゃんそんなの。アルトくんの案がトヨトミヒデヨシなら、あたしはトクガワヤキミソよ。ちんちん突っ込める年齢になるまで待てばいいのよ。だいたいこの時代だから、ジプシーだのモンゴル騎馬民族でもなけりゃ、そうそう勝手にあちこち移住しないでしょ。まして上流家庭の子女が対象なら余計に動かないか、あそこに移り住んだとかすぐわかるんじゃない?」
「ふーむ。確かに改易の類はあまりないし、連邦世界の中世欧州ならまだしも痴女皇国世界では派手な戦争できないからねぇ」
「付け加えると巡礼芸人やらサーカスよ。あれの要領で巡礼芸人まがいの布教を試みた話がなかったかな? 町や村に比較的容易に入り込める一座に擬装して犯して回るとかできるんじゃない? 領主の屋敷や城に潜り込んで、一人でも汚染したらこちらの勝ちでしょ?」
「その件について提案が一つ。千人卒痴女種の状態で能力、特に体力を制限した存在は作れないでしょうか」
私も思いついた事を提案してみましょう。
「さきほどのマダム=ホンの一人を汚染すればという話に着想を得たのですが、痴女種化した女性をこちらで制御可能であれば、何も我々が大量の人員を割くこともなく、王宮やら屋敷の女性を勝手に痴女種化または駄洒落菌汚染してくれるかと」
「吸血鬼を増やす要領なわけね…」
「ええ。もっとも、発覚した場合に逃げ出せる程度の強化にとどめておかないと、みだりに強力な痴女種を繁殖させてしまう危険性がありますから慎重にすべき話とは思いますが」
「ドイツ方面ならある程度はわたくしが口を利けますわよ? 何でしたら実家を脅して拠点化させますが」と申されるメーテヒルデ矯正部長。
「それに、うちの城ならいじっていなければダリアがよく知ってるはずでしてよ。ねぇダリア団長!」
「たしかにダリアならクレーニャのおうちをしっていますね」
「何すかアルトさんその意地の悪い笑いはっ!確かにメーテヒルデさん誘拐したのはあたしですけどね、命令書書いたのマリアさんだし承認サインはアルトさんも書いたやないですか!」
「さいわいにもひとが増えた今、ダリアをひさびさにげんばにだしても一週間くらいならなんとかなるはずなのですよ?」
「あたしにヨーロッパに行けっちゅうんですか…ジニアの出産がまだなの忘れてますやろアルトさん…」
「ダリア統括。身体がなまっているというならばジェネラルもそうでしょう。アルト閣下が行くならば私も行く、これで少しは溜飲も下がるのでは? 身重な総括を無理に現場に出すのは論外ですし、何よりアルト閣下に見せ場を作る話となりますかと」
「よしジョスリンの案、採用。確かにアルトくん最近なまってる可能性高いわね。ベラちゃん!情報部長名でレイプ効果を測るために試験的に限定作戦の実施を提案します!」
「ええーっ! ああああああたくしが?」
「うん、確かにアルトさん鍛える必要がありそうね…体脂肪率が何やら怪しいわっ」
「とりあえず実家に連絡入れますわよ。あ、矯正部の仕事、ティーチに代行頼みますね?」
ああ、これが痴女皇国の恐ろしさです。
つい先程まで勝ち誇った顔だったアルト閣下が一気に槍玉に…。
「アルトさんが鍛錬サボってた可能性が高いから仕方ありまへんね…」
「あたしも庇ってあげたいんだけどさー、本人が見せ場欲しい顔してるからねー」
「久々にアルトさんと組むんですよねぇ…ぐへへへへへ…」
メーテヒルデさんってアルト閣下と何か因縁がおありなのでしょうか。目が妖しいのですが。
(あー、ジョスリンは知らないか…聖院時代は主従関係というか一種の秘書役みたいな感じで二人が組んでた事があったんですよ。当時の騎士番は…今で言う万卒以上だと百人卒未満の女官がついて二人一組で仕事していたんですわ)
はぁはぁなるほど、二人は旧知の仲かつ上司部下の関係だったと。
(あのころよりえらくなってるのに…ひとづかいがあらいですっ)
「アルトさん。お仕事はえり好みしちゃダメですよ…」
「ですからクレーニャ、わたくしはべつにえりごのみする気はないのですってば…!」
もはや矯正部長、アルト閣下を離そうとしません。
ああ、そういう仲でもあったのですね…。
しかしまぁともかく。
実験的に痴女種化した貴族令嬢を仕立てて、果たして楽が出来るのか。
はい、作戦立案担当者どうぞ。
「まずそこらの適度な目標を痴女種化してみましょう。それとジョスリンの変装能力を使い、入れ替わりなりすましで痴女種細胞感染者を生産してみるということで」
えっ。
ななななな何で私までがっ。
「仕事よっ」冷たく言い放つマンテ。
「いやね、あたしがやるのが手っ取り早いとも思うんだけどね、あたしの見た目でさぁ、欧州の上流階級に忍び込むのって色々めんどくさくない? 鬼汗国のせいでアジア系に好印象持ってない連中も多いんだし…」
なるほど、それを言われると辛いものがあります。
更には。
「ベラちゃん。一時的にストレートパーマ当ててもらうわよ…」
「えええ!何でですか!」
「変装に決まってるじゃない…あんたの髪の毛ってるっきー譲りだしトレードマークにしてんのは解ってるんだけどさ、身長や体格もそうだけど、あんたが特徴的すぎて痴女皇国のマリアヴェッラ陛下だって知ってる人も結構いてるんだからね?」
「って言うことはあたしも現場に?」
「期末試験までまだ間があるのは解ってます。ビューティーツインズともてぎチャンネルの収録のスケジュールも把握してるわよ?」
「鬼や、鬼がおる…」
そんな訳で泣きそうなベラ子陛下の思いを無視して話をした結果、作戦種類をいくつか用意して試行することになりました。
1:普通にターゲットを犯す→アルト閣下チーム。
2:変装して目標邸宅に入り込み犯して回る→小官担当。
3:夜会などに入り込んで隙あらば襲って犯す→派手露出淫乱担当。
(だからジョスリンは何でそう、あたしと言う名の地雷を踏もうとするのですか…)
(弄りやすいからです)
あっさり言って差し上げます。
だって事実ですから。
---------------
…痛いのですが。
作戦用のドレスを選ぶという名目で皇帝居室に連れ込まれているのはまだしも、なぜそこで小官を犯す必要があるのか。
それもラスプーチンちんで。
わたくしジョスリーヌの意見として、陛下にはもう少し臣下や部下の扱いについて、慈悲という要素を加味した結果を頂きたい思いに満ち満ちているのですが。
「そう思うなら皇帝への敬意や敬愛の念をですねっ」
「ええ。そのクロマジックで私の体、特に股間やら尻やら乳やら顔にラクガキをなさる行為だけでもやめていただければ多少の検討は」
「雅美さんの描いた薄い本の内容を実践したまでです」
そう言えばあの二人は何だかんだと交流がありましたね…。
「それにこれを遠慮なく使える相手は限られていますから。というわけで遠慮なく」
あぎゃああああ。
だからその30サンチを超える凶器を使われますと…。
--------------------
「いいですかジョスリン。今回の任務に当たり、雅美さんから参考資料を預かって来ました。貴女の聖院第二公用語理解度であれば普通に読めるという話です。熟読して任務の主旨をよく理解して欲しい、と」
で、ベラ子陛下が茶筒筐体のラップトップパソコンを起動して見せる電子ブック。
いわゆるMANGAではないですか。それもかなり古い画風のゲキガという類ですね。
はぁ。
…で、何ですかこのマスクを被ったレイプ男…。あ、フランス語でもRapeはRâpéですよ。
ふむふむ。この強姦男の普段の職業はProfesseur de lycéeであるが裏の顔は強姦をビジネスにしていて、モンテ・クリスト伯のような理不尽な仕打ちを受けたり世を恨む依頼者に代わって女を強姦することを請け負っていると。
で、強姦の際に様々な突き技を披露して犯した対象を強姦男のチンポでないと満足できないようにしてしまうと…。
どこからこんなもんを発掘してくるのでしょうかマサミ=サン…というかマサミ師匠。
「この参考書籍はアルトさんや他の作戦参加者にも配布されています。確かに雅美さんの趣味が全力全開に入っている気がしますし、何よりシニョーシが勧善懲悪めいていますが、行為の善悪はともかくとして我々のちんぽまたはおめこを忘れられなくする。これは今回の作戦に当たって絶対に成し遂げねばならない課題だそうです。むろん、あたしにも異存はありません。ありませんが…」
「ええ、陛下の懸念は承知しております。確か聖院の規範では女官との性交に耽溺して、男性の生活が破綻しないように男性を管理するのも義務であり一種の宗教的教義であると」
「ですので今回の作戦の対象をある程度以上の階級層に絞っているのはこのためなのです。要は破綻させても問題ない、それどころか我々の戦略にとって有害無実な敵国支配階級を堕落させるか痴女皇国に隷属させるためというのが大義名分です。無辜の村娘や町娘が自発的あるいは勧められたり生活に困窮して聖院同様に我々に救いを求めるならばまだしも、こちらから無理に女官に引っ張り込むのは絶対禁止です」
ですよねぇ。
このベラ子陛下が語る、マサミ師匠の主張は生理的にもうなずけます。
貧困に悩み身売りされた悲劇的な村娘、追い討ちをかけるがごとく責めなぶりいたぶってどうするんですか。
むしろ世間を見返し世を主導する力を逆に与えてあげようというのが聖院の主旨のはず。
我々がよがり泣かせるべきはアクヤク令嬢系です。
個人的にも私自身の境遇と近しい不幸娘よりも、目の前にいるいかにも理想的な体型の女のような、勝ち誇った人生を歩んでいるがごとき姿の存在を牝豚に堕とすのが私の趣味性癖に合致するのです。
(ジョスリンの趣味と願望は理解していますからいちいち言わんでいいですっ)
ですから陛下のラスプーチンちんの類似品、ジョンホームズとやらで構いませんので、私に装備させて頂けますと捗るのですが、色々と。
「ダメですっ。あのねぇジョスリン。貴女の常用サイズ、あたしのぴーたーのーすより更に微妙におっきいんですよ。普通はこれで充分なのですっ」
「陛下。その発言の裏に色々と見え隠れしているのですが。小官に凶器を与えると乱用しかねない。更には絶対に陛下に対して濫用することを懸念しておられますね」
「もちろんです。ただ…今回の任務以外にも使用せざるを得ない可能性があるかも知れません。それにジョスリン、史実のジョン・ホームズはコカインなどの薬物乱用の影響もあったのですが…そもそものペニスサイズが巨大すぎて完全に勃起させると生命の危険があったのを知っていますか」
そしてパソコンを操作して「ジョン・ホームズ ペニス 画像と動画」と音声コマンドで検索結果を表示させるベラ子陛下。
…ふむふむ。確かにこれ…完全勃起させると海綿体への充血量を取られて貧血になる可能性も考えられますね。いわばバイアグラの薬効が出てしまうようなものでしょう。
「痴女種であればその辺の危険性は回避可能と思いますがね。とりあえずジョスリンに試験装備してみます。あたしに対して使用した際の問題がなければ制式装備とします。ただ…制限はかけますよ。あたしか姉の許可がないと使えないようにしますからねっ」
ぐぬぬ。
さすがにその辺はきっちり締められました。
「それとジョン・ホームズのペーネを見るだに、通常状態と勃起状態の差があまりないようにも見受けられます。これはラスプーチンちんも同じですが…ですのでジョスリンに装備させるのは完全なジョン・ホームズオリジナルにしない可能性があります」
なじぇに。
「そりゃあ雅美さんの発案を思い出してみれば答えは明白でしょう。見せかけだけの巨根ではなくて、実際にペーネを突っ込まれた相手を籠絡する必要があるんんですよ? 硬さや角度や持久力などで実用的な性能を持たせる必要があるでしょ?」
なるほど。確かに作戦用であればその辺りは必要ですね。
「では試しにまずはペーネをそのサイズにして形状もいじって…と」
ふーむ。
陛下。
これ、ご自身のサイズより若干小さめにしてませんか。
「その辺は試して調整しましょう。少なくともサオダケノケンよりは大きいはずです。…ジョスリン。貴女は今は痴女種ですけど、通常の女性であればこのサイズですら嫌がる女性の方が遥かに多いんですよ…それを理解してくださいね」
申し訳ありません。
私の24.5サンチですら普通に咥え込んで腰や尻を振って根こそぎ吸い取りやがる牝豚が最近の相手でしたので。
いえ別に陛下の事ではありませんよ。
「ほう。なら誰の事かしら。ハリティリーネさんも性豪の部類だけど逆にジョスリンに姦られて撃沈してるわね…」
私の記憶を抜かないで頂けますか。
全く失礼極まりない腐れアマ…いえいえ特定の人物を指してはいませんから。
ですから痛いんですけど陛下。恥骨ゴツゴツ当てて来られると真剣にCoqの根元とか。
後ろ向いても結構痛いんですが。
えーとですね。状況を説明しましょう。
手首、縛られました。
で、ベッドの上に寝転がされております。
更には上に馬乗りになっておられます。我が敬愛する皇帝陛下が。
「今から逆の状態で離宮内を散歩しましょうか。首から看板をぶら下げさせた状態で」
「どのような文言をしたためられるかによりますね」
「むろん、私ジョスリーヌはマリアヴェッラ陛下のちんぽに負けて隠毛を焼かれて牝豚に堕ちましたと」
「森を焼かれてしまったエルフのように私を扱いたいのはともかく、ちんぽに負けたのは今更です。というか黒薔薇全員が陛下のちんぽに負けていますから」
つまり、今更看板ぶら下げて立ちバックで離宮内側の回廊を散歩とかさせられても、全くもって恥ではないわけです。更に言いますと黒薔薇も紫薔薇もそういう羞恥心を逆手に取られるような尋問拷問に耐える訓練をしていますから、あの娘たちに見せても「あー団長がまた陛下となんかやってる」程度にしか思ってくれませんよ。
懲罰は良いのですが、有効な罰を効率的効果的に与えないと徒労です。
一応は私、この手の拷問の専門部署の端くれですので。
「ですから陛下、凌辱の何たるかを理解頂きませんと。一週間後に本物の凌辱をお見せしますよ」
「ジョスリンは至高のSMとか究極の強姦を見せたいわけですか」
「人を料理人まがいのシンムン記者のように思わないで下さい。当たらない左翼系映画に主演した気分になってしまいます…しかし、それはそれとしてですね。陛下相手であればもう少し硬さが欲しい気がします。こう子宮をぐりぐりとこじ開ける感覚が欲しいわけでして」
「後で調整しましょう。まぁ基本的な形状はこんなものでいいでしょう」
「えええ!最後までさせて頂けないのですか?」鬼ですかこの腐れア…いえいえお美しくて尊敬する皇帝陛下ですから。
「その前に私も屈辱と羞恥にまみれる必要があります。正直嫌なんですけどねぇ。いいですかジョスリン。絶対に絶対に笑わないように。笑ったら真剣に痴女宮正門前ですからね!」
いつになく真剣なベラ子陛下の顔。
----------------------
「ぎゃははははははははは! こんなのベラちゃんじゃない!」
「マリアンヌ…そこまで笑わなくても…」
「いやさスザンヌ、これを見て笑うなっつーほーがおかしいわよ…かわいそうだけどベラちゃんの場合、ストレートかいつもの癖っ毛じゃないとさ…いかにもなお嬢様ドリルヘアってちょっとこれ、もてぎチャンネルの収録とかどうすんのよ…」
ええ、ここはイケジリオオハシの高木企画社宅、高級アパルトマンの一室です。マダム・ウガジン懇意の美容室に行ってストレートパーマを当てられた陛下がぶすーっとしておられます。
ちなみにこのアパルトマンから自転車で10分ほど走るとマサミ=サンやマドモアゼル・タノセが2年ほど通ったドコゾユニバーシテのコマバ・キャンパスに到達するそうです。
ダイカンヤマやナカメグロも自転車の範囲とあって、航空自衛軍目黒基地…つまりムッシュ・カンノが幹部教程教育を受けている学校にも比較的近いため、アレーゼ閣下から援助を依頼された陛下がオコヅカイを密かに渡しに行くにも便利だとか。
あ、そうそう。マリアンヌ様とスザンヌ様、学業と芸能活動の両立のためにこのオクションを拠点にされておられまして、春からのコウベの中学校には転送通学される模様。
最近あまりお見かけしないのはこの辺の転居措置があったのですね。
「ここまでするならいっそ○習院とか○應に通わせようという案もあったんだけどねぇ、マリアンヌちゃんもスザンヌちゃんも関西圏人種でしょ…しかも渋谷も近いし、はっきり言っちゃうけど監督者がいないと絶対遊びまわるという話になりまして…」と申されるのはマドモアゼル伊藤瞳。
「いやー、なんかセンター街とかわたくしのキャラじゃありませんわよ…マリアンヌには向いてるとは思いますけど。あたくしは代官山系統ですから」
「それなりに東京生活には馴染んでるようなんだけどねぇ…」と、私と同じく転送でこっちに顔を出しているマドモアゼル・ユキコ・ウガジン。
「まぁ、こちらは私が監督いたしますから」と申されるのはマダム・アワナイジ。一種のファントムのような方だそうですが、今のマサミ=サン同様に擬似身体に入っておられます。ついでにこのアパルトマンの管理者兼未成年保護者をマドモアゼル・イトウと二人で行っておられるそうですよ。
「父さんと母さんと権太郎は古巣の方がいいっちゅーからねぇ。まぁあそこまで歩いて5分くらいなんだけどさ、あんまりあっちにお邪魔したくないのよ…」
「雪子さん、それはあるよね…」瞳さんが意味深で困った顔をしています。
ま、若返えられたそうですし、男女の事情というものもありますからね。
…ところでマドモアゼル・イトウに浮いた話は。
「いい男紹介してください!」
困りましたね。フランス政府官僚または軍人ですとか、湯田屋国の要人でしたら紹介できるのですが。
「それはいいんだけどさー、なんでドリルヘアにすんのよ!」相変わらずぷんすかと怒り心頭な大型女ですが。
「笑いを取るためであるとジーナ閣下から厳命されました。なお、マリアリーゼ陛下実質協賛です。美容室の経費をマリアリーゼ陛下が出すと申された時点で悟るべきでは?」
「おのれ、おのれ…あとジョスリン、真剣にしばくからね」
「そうそう。マドモアゼル・イトウ…未だに男性経験がおありでないとか恐ろしい事をうかがったのですが」
「無用です。というよりもタダでもあの宇賀神さんのような人と長年付き合ってるとですねぇ、男性の価値が揺らぐんですよ」
「えええ?」
「あのさージョスリン、うちの親父ってあれでしょ、妙に男臭いからさ、琴線に触れる女の人だと他のチャラ男が目に入らなくなんのよ…」
「それわかりますよ、うちの叔父もそういう感じで妙に惚れられる女性を生産していますから」
ユッキーと陛下が判ったような顔をして頷いておられます。
「困りましたね。ちょっとこれを試してみたかったのですが」と、自分のそのジョン・ホームズ改とやらを披露します。
ですが…ここには顔を赤らめる者が誰一人としていないのです!男性経験がないというマドモアゼル・イトウまでが!
「ちょっと失礼。ジョスリン…これさぁ、ベラちゃん専用で使うか、相手選ぶ方がいいと思うよ。例の強姦作戦で使うかベラちゃんしばき回したいんだろうけどさ、でかきゃいいってもんじゃないんだし、それにジョスリンの普段使いの方に変えてみなよ。…ほら、これの方でも充分におっきいし、絶対この方が女の子受けすると思うよ? ねぇみんな」
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