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アルトリーネの仁義なき妻たち 1
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「ですからこういう恣意的なタイトルはぁっ」
「確かに痴女皇国、同性婚を含めるなら婚姻関係にある者は多いんだけどさぁ…」
「わたくしたちはやくざのよめさんなのでしょうか。確かにナディアは海賊のもとじめとそのむすこさんのむすこを二人うみましたが」
「瀬戸の凛ちゃんはまだ独身だしねぇ」
「銛の銀次さんとはどうなったんよ」
「とりあえず銀さんには幹部の娘と縁組の話が来ましてな、そちらを優先させようかと。なんせ、今のうちときた日にはですな、言わば堅気のせいふやけいさつの関係者として就職して仕事しとるようなもんですやんか。下手に家の看板背負わすよりはカタギもんとしてやるほうが家にも都合ええやろし、うちもそれに合意さしてもらいました」と、楽しそうに言う瀬戸の凛ちゃん。
赤道地帯の海暮らしも何だかんだで早や数年、制服のセパレート水着の日焼け跡が消えない生活が偲ばれる見事なケツを狙う女官も多いようですが、本人の性格はまんまヤクザ。それも江戸時代のヤクザです。
そして受け持ち管轄がカブってる同僚めいた存在がいます。別名・痴女宮日焼け義姉妹。
…だからあんたら、うちはヤクザやないねんから兄弟盃ならぬ姉妹盃なんかヤクザの作法で交わそうとするな!
そいでもってマリ公もベラ子もそんなもん付き合うな!反社しばく話してるわしらが反社の作法の儀式を再現してどないすんねんと…。
(えー。わざわざ何とか芸能の電子版バックナンバー漁りまくったり昔の動画発掘して調べたんだぞ、あのめっちゃややこしいお作法…)
(マフィアの血の掟や毒の誓いよりはましだと思うのです!)
ちなみにこのためにわざわざ和室を用意しようとしたのを経費支出申請した際に、出納部長ディアディリーネさんが要・皇族認可証明確認のタグをつけて出した電子申請書を見た財務局長のデルフィリーゼさん。
ちょっと待てこれは何よと言い出しまして、その場に多少なりと連邦世界の日本文化を知る財政部長のクレーゼさんがいた事が運の尽き、文教局にも連絡が行ってたのちゃんが呼ばれるわ、申請書を皇帝室に内緒で出したもんだからあたしも呼ばれるわ…。
で、お茶お花お琴の実習名目で修学宮に和室を作るなら考えなくもないが、ヤクザの儀式のためにわざわざ熱帯の痴女宮本宮にでかい本式和室なんか作るアホがおるかあああとたのきちが怒りまして、マリ公とベラ子は痴女宮一階正面玄関前に畳置かれて30分正座の刑に…と思ったのですが、さすがに皇帝と上皇に過酷な罰を科しすぎると痴女宮の上下関係に悪影響が出るという話もありまして、修学宮での禅宗修行研修の実例にされて玄奘さんがはりせんを振るう事で決着したそうです。
でまぁ、どうしても気分の問題で略式でいいからと泣いて頼む二人に一夢庵分院の一室を貸してもらって…なんであたしまでが見届け役をせなあかんねん!というアホな事もありました。はい。
で、その同僚まがいの義姉妹と言うのが…それなりの大名の奥さんを経験した事もあって一見大人しいですが、何かあるとアルトくん妹なのがポロッと出てくる武闘派のナディアちゃんです。
ええ、二人は見た目こそかなり違いますが、同じ部類、同じ穴のムジナです…最近では警備局海洋部長の肩書もあり、紺碧騎士団が軍事行動する際の役職をナディアちゃんとうまく分け合っているみたいですけど。
「うちが副団長になってナディアはんが団長。んで荒事や大事がある時とか、船が遭難したり難破した場合にはだりあはんかあるとはん、または理恵さんかどちらの指揮でも動けるようにしとこうと」要は海上自衛軍と海上保安庁がやってる仕事が紺碧騎士団の業務です。
ただ、軍事警察行動主体とは言え、船乗りや海の女として女官または罪人を教育する立場なのと、ナディアちゃんがこの世界の海上輸送のトップになる国土局海事部長をしていますので、海仕事のできる人材が揃うまでは両方の部局の監督下に置かれています。
「まぁ、あたくし達は海屋ですから」そしてナディアちゃん、実はエマ子について密かにやってるのがテンプレス2世の操船…つまり航宙船のお勉強です…。
航空機の知識や宇宙空間の知識は言うに及ばず軌道計算だの天測航法だの、波はあれど二次元平面を航海する海上船舶とは全く異なる分野の勉強の必要もあって大変なようですが、うまくすれば他者の見本になる事もあり鋭意挑戦中。
(実はアークロイヤル級の保有をまたぞろ打診されてるんだよなぁ…例のフランスのヲカマ作戦の際にもレナウンに道草食わせた件あるじゃん。あれだの陸上輸送網整備計画の話があるから、エマ子にアークロイヤル級を任せて云々とかさぁ…あのデカブツを完全メンテナンスフリー化はさすがに無理あんじゃねぇかよって言ってんだけどねぇ)
(テンプレスの定期点検サイクルどないしとん)
(12ヶ月。つまり年に一度はNBのニューポーツマス送りでリース契約してる。入渠期間はまぁ、大規模修繕工事がなきゃ、向こうまでの往復とか竣工後の公試含めてだいたい1ヶ月だな)
(確かにテンプレスやと、スケアクロウ一機積むだけで格納庫の半分取られるからなぁ。貨物船に使うにも困ると言えば困るねんけど、逆にアークロイヤル級やったらこっちやとでかすぎるんや言うとんねんけど)
(もう一隻テンプレス級があって、聖院と痴女皇国で共用したらドック入りの穴は埋まるか…痴女島近海で水上艦運用するならマラッカマックスサイズが上限だって言ってんだけどねぇ)
(浮かし気味に航走さしたらええもんと違う、うちらはまず動力水上艦の操船技能から教えなあかんと言うとるのにっ)
(それはそうと雅美さん。余命宣告が出たようやけど本人どないやねん)
(んー。心中複雑。ただ、かーさんの前例があるだろ。要はアレ扱いになるから心配はすんなって言っといた。実際、義体用意してるしな…ただし)
(うちみたいにすぐとはいかん、か)
(あと初代様よ初代様。こっちはこっちで復職要望が出るのが確実だ。何より初代様いなくなったらかーさんが絶対泣くのが目に見えているからな…)
(えええええ、うちに内務をやれと申すか!)
(仕方ねーじゃん。それにアルト貸してくれとクレーニャがうるせーんだよ…中東地区本部への組織更新にハクつけたいし、実戦力も欲しいから1年、せめて半年でいいからアルトかナディア貸してくれと…)
(あー、イラクの支部を拡張する話か…)
(丸太騎士団を借りても良いのですが、連邦世界ほどではないにしても鯖挟国とイタリア諸侯、仲はまずまず悪い部類ですからね)
(つーか鯖挟国、意外に上下左右、特に左側に喧嘩売りまくってた過去があるからな)
(あそこも大概、割と恨み買うような事やっとんのよな…鬼汗国とか悪し様に言われへんぞ…)
(修学宮から初代アルトリーネさん引き抜いてあっちに回す方法もあっけどな)
(あーそっか、シェヘラザードさんって元々あの辺ジモティ…)
(まぁしかし、そんなガタガタの時に反社掃討とか、パリの作戦の後片付けもまだ完全に終わってないのにあたしがやる気なくしてるのも理解してくれよ…)
(しかし今回は栃木や南青山の会社も噛む上にマリ公が面倒見てる人物の絡む話やからな…うちが作戦を立案したくても難しいねんぞっ)
(いっそ何とか連合の配下の珍走を片端から捕まえて族滅してぇよ、族だけに)
(誰が上手いこと言え言うた…)
えーとですね。とりあえずをかま作戦の顛末なんですけど。
ごく単純に状況をお教えしましょう。
多分、この描写だけで何がどうなったかの一端、お教えできるんじゃないかな。
「あんっジーナ閣下!もっと!もっと!」
あのですね。
あたしこないだまで半分イタリア人とやりまくらざるを得なかったのですがね。
今度はフランス人ですか。
おいこら天の声。
早く雅美さん復帰さして。
こういう仕事こそ、あの人の本領発揮やろがっ。
「はぁ…ジョスリーヌさんはジョスリーヌさんで色々あったんやなぁ」で、レーシーなガーターベルト姿のジョスリーヌさんが入れてくれるお茶を頂きながら皇帝室秘書課の隠し部屋でお話をしております。
「正直なところ痴女皇国、そしてジーナ閣下に巡り合えたのは僥倖としか思えません。痴女種化して改めて判明しましたが、私は確実に使い捨て枠でしたから…」
「せやなぁ…猛者怒のように国防意識が高すぎた国やったらまた話は変わったやろけど、足元を見やすい人材を投入しやすい分野があるからな」
「面白いところではジャーナリスト向けというのがありました。昔はもっと派手に接待漬けにしていたようなんですけどね」
「ああ、赤黄黒国が盛んにうちの頭の祖国に仕掛けてたあれかい…」あのー、車に乗る人ならもしかしたら聞いた事あるかも知れませんね。死因は梅毒とかエビカニとか雉とかいうキーワード。
「天の声は正にその、ヒョウウンカかなんか知らんけど、ある事情で女の子が乗って来た国民的にwwと草が生える海外企業製赤い5ダァハッチバック車を駐車位置から移動させる指示を受けて乗り込んだところ…T字型をしたATシフトレバーのてっぺんの横棒部分がスポっと抜けて仰天したらしいんや。ただ、差し込み直したら普通にロックスイッチも効いてパーキングの位置まで戻せたらしいけどな」ちなみにその車…まさにその梅毒な方が絶賛の上にも絶賛を重ねて知名度が上がった上に、その方も業界で有名になる契機となった車種らしいですよ。ま、車自体は色々な事に使える万能車めいた触れ込みだったようですが…名前のわりに、後席を畳まずに乗車定員分のゴルフバッグを積むのは難しかったと天の声。
「まぁ、あそこのって本当は我が共和国の昔の製品と大差はないみたいですよ。特に電子デバイスを導入して行ったモデルほど最善の選択じゃなくなったと先輩や上司もぼやいてましたから。私たちの業務…としておきますが、信頼できる機材は必須ですからねぇ。かと言ってジャポンの車を使用すると怪しまれるオペレイシオンも結構ありましたし」
「で、他国の活動の下請け仕事まで請け負う立場だったと…」
えっとですね、ジョスリーヌさんが祖国に新しい市民権を用意してもらい別人扱いされてるのは本人、お話になられてましたよね。そしてジョスリーヌ・メルランという名前自体が言ってみれば偽名だって。
実はこうした別人へのなりすまし作業、一度や二度じゃなかったようなんですよ、この子…。
(ダリアさんが私の人種種別当てられた時は驚きましたけど、この方なら私の本当の出自を調べて頂けるのかとも)
(あんまお勧めはできんな。うちもアレサンドラ・イワノブニという人物が本来なら別の名前を持ってた話をチラッとは聞いてるけど、まぁ正直、ろくでもない話しか出てけーへんやろからマリ公には深く調べんでええぞと言うとるし)
(そうですね、閣下も出自が不明瞭な方でしたね…私は自分が一体誰なのか、痴女種化していなければ人格障害を起こしていたかも知れませんでしたから…)
(で、出来れば本当の自分がどうだったのかを知りたいと)
実はね、知ってます。
調べさせました。
イマネ・デラージュ・ドラノワ。
本当はこうなる予定だった、この子の元来の名前です。
フランス人の男と、ベルベル人とフランス人のハーフの女性との間にできた子供です。
そして男は現在、この世にいません。
浮気を咎めた妻との間で争って天に召されています。
そして妻は子供を残して刑務所送りに。
んで、残された子供ですが。
(SAC崩れのPMCか…なまじ父親がチャドでの仕事でそーいう連中と付き合ってたせいで、接点が出来てスカウトされたと)
(マリ公。この子の活動歴もっかい見して)
で、うちの脳内に送ってもらいます。
ちょっと洒落にならん経歴です。
モロッコでの教育課程を中途で離脱。
PMCにスカウトされてゲリラ潜入工作員としてスーダン・チャド・コートジボワール他で作戦行動経験あり。
更にPMCと契約したDGSEの秘匿作戦部隊指揮下でリビア撹乱作戦や、フランス国内でのそっち系宗教関係者影響力排除作戦に従事。
アクバルな宗教の作法を知っていたがためにそっち教徒に偽装して潜入し、色仕掛け他で色々していたのですか…。
そして、ダリアが万一傭兵にでもなっていたらこうだったんだろうなぁ、という実戦経歴です。
DGSEの派遣雇用下で政党親派系幹部の指揮下で政敵籠絡や追い落とし作戦にも従事。
うん。
そりゃ何度も別人になるよな。
従事内容には売春婦を装う事もあり、お色気作戦に投入されていたのも、どことなく子供っぽい顔で油断させる役目がハマり役だったからかも知れません。
ですが、この子の中身、かなり剣呑です。
そしてある意味、ダリア以上に荒んだ思春期でした。ポワカール大統領閣下の養女のリヴィエラさんも大概でしたが、マリ公が心話参加で行った記憶復元とメンタルケアの内容が、もうね。
(ビキニ・スコードロンなんて小隊を編成されまして。初期の光学迷彩服で透明のがあったでしょう。本来は人工筋肉効果があるインナースーツを着用するタイプ。あれが支給されたのです。で、部隊予算がないからとインナースーツなしで着ろとか狂った話がありまして。そしてあれ、結構重い上に通気性は動力換気頼りですからインナースーツがないと中が辛いわ、昼間は直射日光に晒されるわということで、夜間作戦用に限定されていまして…そんな中、少しでも楽になろうと歩哨に立つ際の光学迷彩服の下に水着を着る事を考えたのがいましてね。で、マリアンローズは当時まだ我々の手には渡りませんでしたから…テルアビブで手に入るという、割と過激なThongが回って来まして…)
なるほど…で、夜間作戦で着用していたと…。
(水着の入手先がそこという時点で色々お察しくださいでしょ…当時のパトロンやら部隊主力。陸軍婦人兵上がりが何名かいたんですよ)
ああ、あそこの女の子達ははっちゃけてるからなぁ、特に徴兵者を重点配置せざるを得ない陸軍。
(で、営地の立哨時に商売を考えた奴も。ハンドレッド・ヒューマン・ダラー・オア・フレンチ・フランは真っ先に覚えましたね)
あー、値段な…。
(で、先輩から必ず紙幣代用軍票…カルトブルー互換のイスペス・パスポルテ…キャッシュパスポートの価格確認用点字の読み方も教わりまして)
あー、フランス特有のプリペイドカードか…国際入金対応の奴が紙幣代用だったんですね。ふむふむ。
(酒保でなぜその価格の軍票や衛生用品を扱っていたかよく理解できました。そして有料移動シャワーが翌朝混む理由も)
いい商売してたのね、そのPMC…。
(女性隊員は男性兵士の慰安要員を兼ねていたのですよ。で、夜間の立哨時に有料で面倒を見てやれという事で…傭兵としての給与はあまり高くはなかったのですが、そちらの収入でまぁまぁの稼ぎになったのは救いでしたね)
で、立ちバックで荒稼ぎしていた訳ね…。
(まぁ、生物兵器の感染媒体にされていた現地採用者よりはマシでしたね。あれは国際世論に晒される前に使用を自粛していましたが。我々はどこぞ人民共和国のように予防策を用意せずに投入運用するようはヘマはしないから安心してくれとか担当者が言うのですが、結果は…)
よう逃げられたな。
(私は輸送機操縦を習っていた最中でしたので、使い捨てのランクが少しは上だったのでしょう)
そして幹部の目に留まりフランス国内作戦向けに配置換えされたと。
で、生物兵器の話を少し。
これこそ危険の上にも危険な話題です。
心してお聞きを。
人種によって作用程度が分かれるものを試験してたみたいなんです。
この話に特定人種があまり出て来ない事に気付かれた方、いらっしゃいましたかしら…。
そして使用地域がアフリカという事ですが、実はベースになった菌株、第三次世界大戦で使われた某国発の物件です。
これ、コ◯ナ並みの感染力がありましたが、肺でなく男性生殖器に障害を与えるものだったんですよ。
言うなれば一種の断種ウィルス。
現在ではワクチンが開発されましたが、当時は少子化問題が極めて深刻な社会問題になる代物でした。
そしてジョスリーヌさんが所属していた部隊で試されたもの同様、人種によって作用程度が変わる研究がされていた事が判明しています。
ええ、コロ◯の時も人種によって感染率発症率が変わるのではないか、そしてあれは生物兵器の欠陥品だったのではないかという話が出ていましたが、仮にこの研究が想定通りの成果を挙げていたと思うとゾッとします。
ええ、湯田屋さんを絶滅しようとした話や、某国が絶賛実行中なのに珍しい権利を主張する方々がダンマリだった民族浄化どころの話ではありませんよね。
(私の部隊で関与していたのは、アフリカ方面でアジアンマネーの影響下にあった国に対しての無害化影響力を行使するための作戦試験だったようです。ただ、試験品は…うちのPMCのパトロンの更にパトロンに渡されたようです。使用されたかは定かではありませんが)
失敗に終わってる事を祈りたい研究ですよ、つくづく…。仮に白人なら白人に対して有効であれば、とんでもない事になるでしょう。
(ま、うちは鬼細胞の研究成果を保有してるからな。あれ使えばそんなもん何ができるよってこった。痴女皇国なめんなよ、だぜかーさん)
マリ公の啖呵が頼もしいです。
(痴女種化すれば一番の対策なんだけど、別の弊害が出るからなー)
とりあえずサンプルを入手可能なら入手、生化研に届けてクリスに研究依頼。それとエマちゃん、連邦側の研究成果を抹消可能かな…。
(これは流石に何がなんでも潰す必要あるっすね。とりあえず菌株対策はねーさんとクリス叔父様メインでお願いするとして、研究データは全て抹消の方向で動きまっす。あと試作品種はジョスリーヌさんの痴女種化前の身体にいましたから原種復元してねーさんに渡します。ただ、取扱厳重注意でお願いしますよ…)
とまぁ、人知れず世界を救うわ成果を誇れない話が出てまいりました。これほどまでに誰も知らない知られてはいけない話があるかと。
(実写版デビノレマソ並みの人類黒歴史なのは間違いないな!)
だから危険な話題を…。
そして、皆様の世界はともかく、こちらの世界や時代ではそれなりの陰毛論というのですか、一種の諜報戦を余儀なくされている地域もありまして、連邦側の頭痛の種の一つだったりする訳です。
(だから連邦そっちのけで痴女皇国や聖院と接触したがる連中が密かに多いんだけどさ、うちらはうちらで悪用されたら死ぬほどまずいテクノロジーの宝庫なんだよな…今回のフランスにしても大統領一家を押さえるだけじゃなく政財界に対して密かに影響力を行使せざるを得ないところがな…だからあの一家の女性陣は痴女種化継続やむを得ずだ。非公式娼館の管理担当もお願いせざるを得ないだろーなー)
抜け駆けは許すなよ…接触勢力に対しては、イタリアや日本が抜け駆けに見えても、あそこらはきっちり連邦管理下やし、英国はNBの影響力圏内やと言うといてくれ。
(あいよー)
(ルクレツィアです。いやはや…仰天ものですわね。ラッツィオーニ様にも口頭ですけどお話はお聞かせしておきます。よろしいでしょうか)
うん。るっきーの仕事増やして悪いけどよろしく…。
とまぁ、「こんにちわ、マリア」冒頭の時期のような頭が痛い話の連続だったりするこのところのわたくし、ジーナおばはんです。
慶次郎さん一行を交えて米沢にみんなで慰労旅行に出かけるのを予定通りやりたいし、ある意味泣き笑いが予定されている初代様の墓所帰還や雅美さんの家族会参列…崩御作業がありますから嫌や嫌やと現実逃避もしてられんのですよねぇ。
…12月31日に加わる戦力2名参加まで、現状の手持ち駒で何とか凌がなくてはなりませんし。
「確かに痴女皇国、同性婚を含めるなら婚姻関係にある者は多いんだけどさぁ…」
「わたくしたちはやくざのよめさんなのでしょうか。確かにナディアは海賊のもとじめとそのむすこさんのむすこを二人うみましたが」
「瀬戸の凛ちゃんはまだ独身だしねぇ」
「銛の銀次さんとはどうなったんよ」
「とりあえず銀さんには幹部の娘と縁組の話が来ましてな、そちらを優先させようかと。なんせ、今のうちときた日にはですな、言わば堅気のせいふやけいさつの関係者として就職して仕事しとるようなもんですやんか。下手に家の看板背負わすよりはカタギもんとしてやるほうが家にも都合ええやろし、うちもそれに合意さしてもらいました」と、楽しそうに言う瀬戸の凛ちゃん。
赤道地帯の海暮らしも何だかんだで早や数年、制服のセパレート水着の日焼け跡が消えない生活が偲ばれる見事なケツを狙う女官も多いようですが、本人の性格はまんまヤクザ。それも江戸時代のヤクザです。
そして受け持ち管轄がカブってる同僚めいた存在がいます。別名・痴女宮日焼け義姉妹。
…だからあんたら、うちはヤクザやないねんから兄弟盃ならぬ姉妹盃なんかヤクザの作法で交わそうとするな!
そいでもってマリ公もベラ子もそんなもん付き合うな!反社しばく話してるわしらが反社の作法の儀式を再現してどないすんねんと…。
(えー。わざわざ何とか芸能の電子版バックナンバー漁りまくったり昔の動画発掘して調べたんだぞ、あのめっちゃややこしいお作法…)
(マフィアの血の掟や毒の誓いよりはましだと思うのです!)
ちなみにこのためにわざわざ和室を用意しようとしたのを経費支出申請した際に、出納部長ディアディリーネさんが要・皇族認可証明確認のタグをつけて出した電子申請書を見た財務局長のデルフィリーゼさん。
ちょっと待てこれは何よと言い出しまして、その場に多少なりと連邦世界の日本文化を知る財政部長のクレーゼさんがいた事が運の尽き、文教局にも連絡が行ってたのちゃんが呼ばれるわ、申請書を皇帝室に内緒で出したもんだからあたしも呼ばれるわ…。
で、お茶お花お琴の実習名目で修学宮に和室を作るなら考えなくもないが、ヤクザの儀式のためにわざわざ熱帯の痴女宮本宮にでかい本式和室なんか作るアホがおるかあああとたのきちが怒りまして、マリ公とベラ子は痴女宮一階正面玄関前に畳置かれて30分正座の刑に…と思ったのですが、さすがに皇帝と上皇に過酷な罰を科しすぎると痴女宮の上下関係に悪影響が出るという話もありまして、修学宮での禅宗修行研修の実例にされて玄奘さんがはりせんを振るう事で決着したそうです。
でまぁ、どうしても気分の問題で略式でいいからと泣いて頼む二人に一夢庵分院の一室を貸してもらって…なんであたしまでが見届け役をせなあかんねん!というアホな事もありました。はい。
で、その同僚まがいの義姉妹と言うのが…それなりの大名の奥さんを経験した事もあって一見大人しいですが、何かあるとアルトくん妹なのがポロッと出てくる武闘派のナディアちゃんです。
ええ、二人は見た目こそかなり違いますが、同じ部類、同じ穴のムジナです…最近では警備局海洋部長の肩書もあり、紺碧騎士団が軍事行動する際の役職をナディアちゃんとうまく分け合っているみたいですけど。
「うちが副団長になってナディアはんが団長。んで荒事や大事がある時とか、船が遭難したり難破した場合にはだりあはんかあるとはん、または理恵さんかどちらの指揮でも動けるようにしとこうと」要は海上自衛軍と海上保安庁がやってる仕事が紺碧騎士団の業務です。
ただ、軍事警察行動主体とは言え、船乗りや海の女として女官または罪人を教育する立場なのと、ナディアちゃんがこの世界の海上輸送のトップになる国土局海事部長をしていますので、海仕事のできる人材が揃うまでは両方の部局の監督下に置かれています。
「まぁ、あたくし達は海屋ですから」そしてナディアちゃん、実はエマ子について密かにやってるのがテンプレス2世の操船…つまり航宙船のお勉強です…。
航空機の知識や宇宙空間の知識は言うに及ばず軌道計算だの天測航法だの、波はあれど二次元平面を航海する海上船舶とは全く異なる分野の勉強の必要もあって大変なようですが、うまくすれば他者の見本になる事もあり鋭意挑戦中。
(実はアークロイヤル級の保有をまたぞろ打診されてるんだよなぁ…例のフランスのヲカマ作戦の際にもレナウンに道草食わせた件あるじゃん。あれだの陸上輸送網整備計画の話があるから、エマ子にアークロイヤル級を任せて云々とかさぁ…あのデカブツを完全メンテナンスフリー化はさすがに無理あんじゃねぇかよって言ってんだけどねぇ)
(テンプレスの定期点検サイクルどないしとん)
(12ヶ月。つまり年に一度はNBのニューポーツマス送りでリース契約してる。入渠期間はまぁ、大規模修繕工事がなきゃ、向こうまでの往復とか竣工後の公試含めてだいたい1ヶ月だな)
(確かにテンプレスやと、スケアクロウ一機積むだけで格納庫の半分取られるからなぁ。貨物船に使うにも困ると言えば困るねんけど、逆にアークロイヤル級やったらこっちやとでかすぎるんや言うとんねんけど)
(もう一隻テンプレス級があって、聖院と痴女皇国で共用したらドック入りの穴は埋まるか…痴女島近海で水上艦運用するならマラッカマックスサイズが上限だって言ってんだけどねぇ)
(浮かし気味に航走さしたらええもんと違う、うちらはまず動力水上艦の操船技能から教えなあかんと言うとるのにっ)
(それはそうと雅美さん。余命宣告が出たようやけど本人どないやねん)
(んー。心中複雑。ただ、かーさんの前例があるだろ。要はアレ扱いになるから心配はすんなって言っといた。実際、義体用意してるしな…ただし)
(うちみたいにすぐとはいかん、か)
(あと初代様よ初代様。こっちはこっちで復職要望が出るのが確実だ。何より初代様いなくなったらかーさんが絶対泣くのが目に見えているからな…)
(えええええ、うちに内務をやれと申すか!)
(仕方ねーじゃん。それにアルト貸してくれとクレーニャがうるせーんだよ…中東地区本部への組織更新にハクつけたいし、実戦力も欲しいから1年、せめて半年でいいからアルトかナディア貸してくれと…)
(あー、イラクの支部を拡張する話か…)
(丸太騎士団を借りても良いのですが、連邦世界ほどではないにしても鯖挟国とイタリア諸侯、仲はまずまず悪い部類ですからね)
(つーか鯖挟国、意外に上下左右、特に左側に喧嘩売りまくってた過去があるからな)
(あそこも大概、割と恨み買うような事やっとんのよな…鬼汗国とか悪し様に言われへんぞ…)
(修学宮から初代アルトリーネさん引き抜いてあっちに回す方法もあっけどな)
(あーそっか、シェヘラザードさんって元々あの辺ジモティ…)
(まぁしかし、そんなガタガタの時に反社掃討とか、パリの作戦の後片付けもまだ完全に終わってないのにあたしがやる気なくしてるのも理解してくれよ…)
(しかし今回は栃木や南青山の会社も噛む上にマリ公が面倒見てる人物の絡む話やからな…うちが作戦を立案したくても難しいねんぞっ)
(いっそ何とか連合の配下の珍走を片端から捕まえて族滅してぇよ、族だけに)
(誰が上手いこと言え言うた…)
えーとですね。とりあえずをかま作戦の顛末なんですけど。
ごく単純に状況をお教えしましょう。
多分、この描写だけで何がどうなったかの一端、お教えできるんじゃないかな。
「あんっジーナ閣下!もっと!もっと!」
あのですね。
あたしこないだまで半分イタリア人とやりまくらざるを得なかったのですがね。
今度はフランス人ですか。
おいこら天の声。
早く雅美さん復帰さして。
こういう仕事こそ、あの人の本領発揮やろがっ。
「はぁ…ジョスリーヌさんはジョスリーヌさんで色々あったんやなぁ」で、レーシーなガーターベルト姿のジョスリーヌさんが入れてくれるお茶を頂きながら皇帝室秘書課の隠し部屋でお話をしております。
「正直なところ痴女皇国、そしてジーナ閣下に巡り合えたのは僥倖としか思えません。痴女種化して改めて判明しましたが、私は確実に使い捨て枠でしたから…」
「せやなぁ…猛者怒のように国防意識が高すぎた国やったらまた話は変わったやろけど、足元を見やすい人材を投入しやすい分野があるからな」
「面白いところではジャーナリスト向けというのがありました。昔はもっと派手に接待漬けにしていたようなんですけどね」
「ああ、赤黄黒国が盛んにうちの頭の祖国に仕掛けてたあれかい…」あのー、車に乗る人ならもしかしたら聞いた事あるかも知れませんね。死因は梅毒とかエビカニとか雉とかいうキーワード。
「天の声は正にその、ヒョウウンカかなんか知らんけど、ある事情で女の子が乗って来た国民的にwwと草が生える海外企業製赤い5ダァハッチバック車を駐車位置から移動させる指示を受けて乗り込んだところ…T字型をしたATシフトレバーのてっぺんの横棒部分がスポっと抜けて仰天したらしいんや。ただ、差し込み直したら普通にロックスイッチも効いてパーキングの位置まで戻せたらしいけどな」ちなみにその車…まさにその梅毒な方が絶賛の上にも絶賛を重ねて知名度が上がった上に、その方も業界で有名になる契機となった車種らしいですよ。ま、車自体は色々な事に使える万能車めいた触れ込みだったようですが…名前のわりに、後席を畳まずに乗車定員分のゴルフバッグを積むのは難しかったと天の声。
「まぁ、あそこのって本当は我が共和国の昔の製品と大差はないみたいですよ。特に電子デバイスを導入して行ったモデルほど最善の選択じゃなくなったと先輩や上司もぼやいてましたから。私たちの業務…としておきますが、信頼できる機材は必須ですからねぇ。かと言ってジャポンの車を使用すると怪しまれるオペレイシオンも結構ありましたし」
「で、他国の活動の下請け仕事まで請け負う立場だったと…」
えっとですね、ジョスリーヌさんが祖国に新しい市民権を用意してもらい別人扱いされてるのは本人、お話になられてましたよね。そしてジョスリーヌ・メルランという名前自体が言ってみれば偽名だって。
実はこうした別人へのなりすまし作業、一度や二度じゃなかったようなんですよ、この子…。
(ダリアさんが私の人種種別当てられた時は驚きましたけど、この方なら私の本当の出自を調べて頂けるのかとも)
(あんまお勧めはできんな。うちもアレサンドラ・イワノブニという人物が本来なら別の名前を持ってた話をチラッとは聞いてるけど、まぁ正直、ろくでもない話しか出てけーへんやろからマリ公には深く調べんでええぞと言うとるし)
(そうですね、閣下も出自が不明瞭な方でしたね…私は自分が一体誰なのか、痴女種化していなければ人格障害を起こしていたかも知れませんでしたから…)
(で、出来れば本当の自分がどうだったのかを知りたいと)
実はね、知ってます。
調べさせました。
イマネ・デラージュ・ドラノワ。
本当はこうなる予定だった、この子の元来の名前です。
フランス人の男と、ベルベル人とフランス人のハーフの女性との間にできた子供です。
そして男は現在、この世にいません。
浮気を咎めた妻との間で争って天に召されています。
そして妻は子供を残して刑務所送りに。
んで、残された子供ですが。
(SAC崩れのPMCか…なまじ父親がチャドでの仕事でそーいう連中と付き合ってたせいで、接点が出来てスカウトされたと)
(マリ公。この子の活動歴もっかい見して)
で、うちの脳内に送ってもらいます。
ちょっと洒落にならん経歴です。
モロッコでの教育課程を中途で離脱。
PMCにスカウトされてゲリラ潜入工作員としてスーダン・チャド・コートジボワール他で作戦行動経験あり。
更にPMCと契約したDGSEの秘匿作戦部隊指揮下でリビア撹乱作戦や、フランス国内でのそっち系宗教関係者影響力排除作戦に従事。
アクバルな宗教の作法を知っていたがためにそっち教徒に偽装して潜入し、色仕掛け他で色々していたのですか…。
そして、ダリアが万一傭兵にでもなっていたらこうだったんだろうなぁ、という実戦経歴です。
DGSEの派遣雇用下で政党親派系幹部の指揮下で政敵籠絡や追い落とし作戦にも従事。
うん。
そりゃ何度も別人になるよな。
従事内容には売春婦を装う事もあり、お色気作戦に投入されていたのも、どことなく子供っぽい顔で油断させる役目がハマり役だったからかも知れません。
ですが、この子の中身、かなり剣呑です。
そしてある意味、ダリア以上に荒んだ思春期でした。ポワカール大統領閣下の養女のリヴィエラさんも大概でしたが、マリ公が心話参加で行った記憶復元とメンタルケアの内容が、もうね。
(ビキニ・スコードロンなんて小隊を編成されまして。初期の光学迷彩服で透明のがあったでしょう。本来は人工筋肉効果があるインナースーツを着用するタイプ。あれが支給されたのです。で、部隊予算がないからとインナースーツなしで着ろとか狂った話がありまして。そしてあれ、結構重い上に通気性は動力換気頼りですからインナースーツがないと中が辛いわ、昼間は直射日光に晒されるわということで、夜間作戦用に限定されていまして…そんな中、少しでも楽になろうと歩哨に立つ際の光学迷彩服の下に水着を着る事を考えたのがいましてね。で、マリアンローズは当時まだ我々の手には渡りませんでしたから…テルアビブで手に入るという、割と過激なThongが回って来まして…)
なるほど…で、夜間作戦で着用していたと…。
(水着の入手先がそこという時点で色々お察しくださいでしょ…当時のパトロンやら部隊主力。陸軍婦人兵上がりが何名かいたんですよ)
ああ、あそこの女の子達ははっちゃけてるからなぁ、特に徴兵者を重点配置せざるを得ない陸軍。
(で、営地の立哨時に商売を考えた奴も。ハンドレッド・ヒューマン・ダラー・オア・フレンチ・フランは真っ先に覚えましたね)
あー、値段な…。
(で、先輩から必ず紙幣代用軍票…カルトブルー互換のイスペス・パスポルテ…キャッシュパスポートの価格確認用点字の読み方も教わりまして)
あー、フランス特有のプリペイドカードか…国際入金対応の奴が紙幣代用だったんですね。ふむふむ。
(酒保でなぜその価格の軍票や衛生用品を扱っていたかよく理解できました。そして有料移動シャワーが翌朝混む理由も)
いい商売してたのね、そのPMC…。
(女性隊員は男性兵士の慰安要員を兼ねていたのですよ。で、夜間の立哨時に有料で面倒を見てやれという事で…傭兵としての給与はあまり高くはなかったのですが、そちらの収入でまぁまぁの稼ぎになったのは救いでしたね)
で、立ちバックで荒稼ぎしていた訳ね…。
(まぁ、生物兵器の感染媒体にされていた現地採用者よりはマシでしたね。あれは国際世論に晒される前に使用を自粛していましたが。我々はどこぞ人民共和国のように予防策を用意せずに投入運用するようはヘマはしないから安心してくれとか担当者が言うのですが、結果は…)
よう逃げられたな。
(私は輸送機操縦を習っていた最中でしたので、使い捨てのランクが少しは上だったのでしょう)
そして幹部の目に留まりフランス国内作戦向けに配置換えされたと。
で、生物兵器の話を少し。
これこそ危険の上にも危険な話題です。
心してお聞きを。
人種によって作用程度が分かれるものを試験してたみたいなんです。
この話に特定人種があまり出て来ない事に気付かれた方、いらっしゃいましたかしら…。
そして使用地域がアフリカという事ですが、実はベースになった菌株、第三次世界大戦で使われた某国発の物件です。
これ、コ◯ナ並みの感染力がありましたが、肺でなく男性生殖器に障害を与えるものだったんですよ。
言うなれば一種の断種ウィルス。
現在ではワクチンが開発されましたが、当時は少子化問題が極めて深刻な社会問題になる代物でした。
そしてジョスリーヌさんが所属していた部隊で試されたもの同様、人種によって作用程度が変わる研究がされていた事が判明しています。
ええ、コロ◯の時も人種によって感染率発症率が変わるのではないか、そしてあれは生物兵器の欠陥品だったのではないかという話が出ていましたが、仮にこの研究が想定通りの成果を挙げていたと思うとゾッとします。
ええ、湯田屋さんを絶滅しようとした話や、某国が絶賛実行中なのに珍しい権利を主張する方々がダンマリだった民族浄化どころの話ではありませんよね。
(私の部隊で関与していたのは、アフリカ方面でアジアンマネーの影響下にあった国に対しての無害化影響力を行使するための作戦試験だったようです。ただ、試験品は…うちのPMCのパトロンの更にパトロンに渡されたようです。使用されたかは定かではありませんが)
失敗に終わってる事を祈りたい研究ですよ、つくづく…。仮に白人なら白人に対して有効であれば、とんでもない事になるでしょう。
(ま、うちは鬼細胞の研究成果を保有してるからな。あれ使えばそんなもん何ができるよってこった。痴女皇国なめんなよ、だぜかーさん)
マリ公の啖呵が頼もしいです。
(痴女種化すれば一番の対策なんだけど、別の弊害が出るからなー)
とりあえずサンプルを入手可能なら入手、生化研に届けてクリスに研究依頼。それとエマちゃん、連邦側の研究成果を抹消可能かな…。
(これは流石に何がなんでも潰す必要あるっすね。とりあえず菌株対策はねーさんとクリス叔父様メインでお願いするとして、研究データは全て抹消の方向で動きまっす。あと試作品種はジョスリーヌさんの痴女種化前の身体にいましたから原種復元してねーさんに渡します。ただ、取扱厳重注意でお願いしますよ…)
とまぁ、人知れず世界を救うわ成果を誇れない話が出てまいりました。これほどまでに誰も知らない知られてはいけない話があるかと。
(実写版デビノレマソ並みの人類黒歴史なのは間違いないな!)
だから危険な話題を…。
そして、皆様の世界はともかく、こちらの世界や時代ではそれなりの陰毛論というのですか、一種の諜報戦を余儀なくされている地域もありまして、連邦側の頭痛の種の一つだったりする訳です。
(だから連邦そっちのけで痴女皇国や聖院と接触したがる連中が密かに多いんだけどさ、うちらはうちらで悪用されたら死ぬほどまずいテクノロジーの宝庫なんだよな…今回のフランスにしても大統領一家を押さえるだけじゃなく政財界に対して密かに影響力を行使せざるを得ないところがな…だからあの一家の女性陣は痴女種化継続やむを得ずだ。非公式娼館の管理担当もお願いせざるを得ないだろーなー)
抜け駆けは許すなよ…接触勢力に対しては、イタリアや日本が抜け駆けに見えても、あそこらはきっちり連邦管理下やし、英国はNBの影響力圏内やと言うといてくれ。
(あいよー)
(ルクレツィアです。いやはや…仰天ものですわね。ラッツィオーニ様にも口頭ですけどお話はお聞かせしておきます。よろしいでしょうか)
うん。るっきーの仕事増やして悪いけどよろしく…。
とまぁ、「こんにちわ、マリア」冒頭の時期のような頭が痛い話の連続だったりするこのところのわたくし、ジーナおばはんです。
慶次郎さん一行を交えて米沢にみんなで慰労旅行に出かけるのを予定通りやりたいし、ある意味泣き笑いが予定されている初代様の墓所帰還や雅美さんの家族会参列…崩御作業がありますから嫌や嫌やと現実逃避もしてられんのですよねぇ。
…12月31日に加わる戦力2名参加まで、現状の手持ち駒で何とか凌がなくてはなりませんし。
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