アルトリーネさんのいけない修行の日々

アルトリーネの鬼退治・淋の森に痴女が出た！その２

さてみなさま。

あたくしアルトリーゼの眼前で繰り広げられるまぐわい。

ジーナ様いわくのしろくろしょーとかいうもので、元来はアーペディオーネやダリアのく・に・の日焼けした男と白肌おなごの組み合わせで行うそうですが、巨根の罪人と店の女の子で今はやってはります。

見ればマリアヴェッラ様も興奮なすっておられるご様子。感想きいてみまひょ。

（んー、いにしえのトロイやローマではこの手のまぐわい観賞、貴人の娯楽とは聞きましたが…ルクレツィアお母様辺りはもっと興奮しそうですわね。あとリエティリーナ様は参加しそうで）りええさん、くしゃみしてはりませんかね。

（ちなみにおなごを連れ出すよりは安い金を払えば客もステージに上がれるで。まぁ、みんな見てる前でフル勃起させて行為を完遂させるプレッシャーがあるが）

（あーねーさん。いざって時のために、あの青い菱形の錠剤、カウンターの鍵付き引き出しに入れてますよ）カウンターの中にいてはるママの純子さんが心話で、なにやらあやしい薬のはなしを…。

（聞かなかったことにしよう…文化汚染とかマリ公がうるさいから…あと純子、それ持ち出し禁止な）

（もちろん。貧血起こす可能性があるから太った人とかには与えないようにしてますよ。つか、これ使うハメになった人いたかしら）

（ところで純子はん。お前今見たら精気貯留、満タン近く行っとるやないか。ちょうどそこにマリアヴェッラおるから献上しときーや）

（え？あたしが女皇陛下に？）

（おーいベラ子ー。純子からドレインするかヤるかしたってくれへんかー）

（はいはい。んー。確かに溜まっておられますわね。普段はどうなさっておられますの？）

（巡回で立ち寄る騎士様か、警備処詰めの方にお願いしておりますが、この数日皆さんお忙しいようで…）

（アルトくーん。色街警備処の責任者って誰やっけー。ここ確か専任配置よなー）

（今はディードリアーネですね。ただ…ここ数日、鬼対策研修で呼ばれて登院してますよ。すぐそこなんで何かあれば中座して駆けつけられます。あと、代わりに派遣されてる騎士で業務はまかなってますけど）

（あー、おかーさま。純子さん、あたくしが抜くと、ここのお仕事に差し障り出ますわね…お客様のお相手で感じなくなる危険がございますわ）

（あうっ、やっぱりかいっ…）

（対策はございます。しろくろしょーとやらが終わり次第、場の余興に短い時間の演し物をいたしましょう。あと、ちょっとおかー様の衣装お借りしますわよ。えまこー。おかー様のぢょおうさまこれくしょんで黒蛇仕様のやつで足元ぶーつなのお願いいたしますー）

（あらら）ベラ子様がぢょおうさまに。皇帝陛下なのでこれくらいは着こなして頂かねばとも思いますが、ベラ子様はジーナ様をすこし乳上寄りにしたお体なので、なかなか迫力が出ておりますね。

（純子さんちとご協力を。通りすがりのイタリア女が女主人をいたぶる方向で5分ばかり時間を頂ければ）

（なるほど。じゃ、私が司会しますから呼ばれたらステージにお越しください）で、裏に消えた純子さん、給仕の格好から早着替えでお店の女の子と似たお姿に。

（ジーナ様。このお店のふくはもしかして）

（あー、普通の女の子と純子は違うで。他の子らはマリアンローズ…マリアの会社の既製品やけど、純子とチーママのケイちゃんは女官待遇なんで女官仕様を支給してもろてるから）なんでもこのお店、痴女皇国直営も同然で営業しており、国賓の接待要員教育などもここで行いたいとの考えもあるそうです。

（ちなケイちゃん…ケイシー・ギャラハンはNBの軍籍枠入国者で、イアン・フレミング記念情報研究センターの短期研修教程修了者…要するに簡単なスパイの仕事が出来る子をつけておる）

（なるほどでございます。ケイちゃんさんはちんぽはおはやしで）

（百人卒でまだ。アルトくんも受けた還俗意志確認の話まであと一年はあるはずやしな。今は完全痴女化したかて普通の女の子に戻れるけど、痴女の能力を知ると普通の人に戻りたがらんからなぁ）

「はい皆様、罪人のものを堪能する腰技を披露いたしましたケイシー…ケイちゃんに盛大な拍手をお願いいたします。よろしければおひねりも！」ママの呼びかけに、ケイちゃんさんの靴下やらぱんつに紙が差し込まれて行きます。

（あれはちけっとというてな。この店だけで通じるお金や。十一枚がひと束になったのと一枚だけで売っててな、店の外への連れ出しに一晩五束、二時間三束、白黒またはカーテン内20分一束。あと、あんな風に女の子に渡すお金代わりに使える。おめこは出来んけど、横についてとりあえずお話したいときにも使えるねん）

（なるほど。かたいお金ならジャラジャラしてじゃまですよね。…ママのお店ではとけいで払えてましたね）

（あそこの子はクレジット支払い端末持ってるからな。ペイウォッチで払えんのよ。あと、向こうではおひねり専用札が売られてる。それとな…純子の店、座るお金とか女の子連れ出すお金は前払いやから、連れ出しの支払いを誤魔化されたり取りはぐれがないのや。これは聖院でも、参詣者は客用下足処で先にお布施払うのと一緒やね）

「さてみなさま。ここで飛び入り参加があります…むっ、この謎のジングル、もしかしてタキシード女王様仮面！」

何やら目の所だけの黒い仮面と、あくまのキューピーがかぶっていたような帽子をかぶり、更にえんび服とやらを羽織ったマリアヴェッラ様がご登場されます。

「はっはっはっはっはっ、怪しい店に集うすけべぇな男女なんにょよ聞くがよい！さて取り出したるこのムチだが普通のムチではないぞ…見よ、このタキシード女王様仮面の意志に応じて自在に動くのだ！怪しい女主人とてこのムチにかかればこの通りよ！」

「あーれー♪」あっというまに純子はんが巻き取られ、更にこかんにムチがしのびこみます。

「ほーっほっほっほっ快感三千倍のエロ鞭が忍び入った場所をお見せ！ほらもっと観賞頂くのよ！」

（な、なんか皇帝陛下、めっちゃ場慣れしておられませんか？）

（あー純子さんもいたはずなんだけどなー、ほら、母様に連れられたりでたまにママの店で踊ってたじゃないですか。あのときにこのムチでお客さんと言わず女の子と言わずヒィヒィ言わせる技を鍛えましてね。ベラ子の鞭は気持ちいい伝説は沖縄でも築かせて頂きましたわ！）

（ああ…それで…あんだめっいくっいっちゃうっ）ああ、あの鞭で純子さんから精気吸い上げたんですね。

「ふふふたわいもない。さぁ皆様も少し味わってごらんなさい！」ばらむちというのですか、はたきみたいにいくつもひもが生えたムチを持った皇帝陛下、あっという間に皆様を撫でて行かれます。

「うはっ」

「あひっ」

「あんっ」一瞬だけでもめちゃくちゃ気持ちいいのですね…あの、何であたくしやジーナ様まで。

（ほほほほほ、この後に連れ出しの注文が入るように営業協力させて頂きましたわ！イかせてはおりませんからご安心なさい！）

「ふふふふふ、今のムチは発情のムチ。さあ遠慮なくお盛りなさい！今よケイシーちゃんチップチケットアタックよ！」ふっかつしたケイちゃんさんがお客さんにかみたばを売りつけるのを横目にベラこ陛下は舞台から消え去ります。

（あー、おかー様も転送技覚えてくださいよー。あと言ってくれたらセー◯ー戦士の服着せてあげたのに）

（これこれ、無職でゲーム三昧な旦那のいる奥様に怒られかねない話題を。あの旦那が漫画を描いたら天変地異が起き大災害に見舞われるらしいから描かない方がよいようだが）

（それ漫画家じゃなくて別の小説家…それよりかー様方、視察忘れてないわよね！）

（うむ。ベラ子の衣装ちぇんじしたら出るわ。どうも、店の客でベラ子鞭でサカったのが二人くらい淋の森に向かうようなので、後を密かについて行こうと思う）

（んじゃ転送はいらないわね。マリアヴェッラ母様はお店の楽屋にいるから）

「いやー、ねーさんも陛下もありがとうございます。おかげで女の子全員売れましたわ。あたしらも馴染みに指名入れられたんで、もう今日は開店休業状態というか…早仕舞いさせてもらいますわ。淫売森にはエミリーとリンコが行きますから、裏口から出てこっそり後ついてってください。あの子らには視察で皆さんがうろつくって言い含めてますから」

「せんきう。ディードリアーネはちょっと忙しいのが続くから、どうしても精気抜きでヤバい時は連絡してくれたらダリアリーゼかこのアルト行かすわ。あたし来てもええけど、あんた嫌やろ」

「まー流石にねーさんはちょっとねー、恥ずかしいから、はっはっはっ」

「ほななー」

そしてわたくしたちは上着を着てふたたび店の外に。

色街の入り口に建つくだんの建物から、しゅくぼうという新しい建物が立ち並ぶ辺りをまっすぐに奥へと抜けていきます。港から淫売森までは平地ではなく、聖院の参道坂道とおなじくらいの坂になっていますよ。

（このあたりは前の淫売宿とだいぶかわっておりますね）

（うむ。二、三年年前くらいに何故か門前町だけ、かなり揺れた地震があったやろ。あの時にマリ公が潰れかけたり傾いた店に話をして、安く建て替えられるからこういうのはどうよと規格型の宿坊への建て替えを薦めて行ったそうや）

（あ…あれですね…聖院側は何ともなかったからみんな不思議がってましたが…）

（奴の目が泳いでいたから、絶対に何かしやがったんは間違いあらへんねんけど、とりあえず区画整理をしてポンポンと宿坊を建てて行ったと聞いた。材料はここらの山の木を素材にしたり、連邦の方の日本で大学の演習林のある県から話が持ちかけられていた杉林の植え替えで出てきた杉という木を使っているそうだが）

（燃えやすくないですかね）

（薬を染み込ませて燃えにくくしておる。あと、木屑を樹脂で固めた壁にしてるからいざとなればしろありくん一号で簡単に自然に返せるそうや。実際、ここの雨や湿気にも強いようで雨漏りの話を聞かへんからなぁ。うちらでいう、いわゆるプレハブ住宅の天然素材版やな。風呂場やトイレは共用で石造にしているが、水洗にするのに苦労した言うとったな）

（結局はすいどうを引き直した言うてはりましたね）

（その辺の話はおいおいされるであろう。確かここに淫売森警備の詰所もあるはずだが…）

（聖母様、陛下、隊長、今晩の淋の森担当の百合子です。よろしくお願いします）詰所の中から心話が飛んできました。本人の姿は見えませんが、あたくしたちが近づいている注意報を時計が出していたはずです。

（あー、転籍プログラムで来た子か。なるべく皆さんの邪魔にならないよう密かにさっさと見て回るわ）

（何かあれば連絡しますのでよろしくお願い致しますわ）

（ゆりこさんはどういう方なのでしょ。どれどれ）とけいの情報を見てみましょう。けいびアプリとやらの画面を見ると、

Yuriko Misaka 御坂 百合子 Hundred Suction. 百人卒 Pure female Visual 女性外観 Pink Rosy knights, Imperial of Temptress. 桃薔薇騎士団

で、あたくしたちがどう見えているか。

Mariavella Borgia Wordsworth マリアヴェッラ ボルジア 100 million Suction. 一億卒 Slut Visual 痴女外観 Empress, Imperial of Temptress. 痴女皇国皇帝 Our Marie 2nd. 聖母

Geena Takagi Wordsworth ジーナ 高木 ワーズワース Limited Suction（Retired）墓所聖列者 Savior body Equipment. インマヌエル型擬体装備者 Our Marie 1st. 聖母

Altliese Takagi（Sarelfil Shahbandar）高木アルトリーゼ Billion Suction 十億卒 Slut Visual(ogre mode). 痴女外観 General, Imperial of Temptress. 痴女皇国将軍

（姓が出ている人は日本やNBやイタリアからの転籍プログラム対象者や。そして実はちんちんが生やせるか否かは外観情報で出るようになっている。痴女外観と出た場合、痴女身体でちんちん持ちなのや。あたしはエマ子分体を借りてる引退者扱いやな）

（なるほど。こういうのが出ないと鬼さん扱いと）

（確かUnknown、つまり未確認物体扱いや。で、おかみさまアイで見たら真っ赤な光の柱が上に出たら比丘尼国が把握してないか敵認定した鬼さん）

（ふむふむ。あたくしよりアルトさんが多く吸えるのは…）

（マリ公ーかエマ子ー。解説きぼー）

（あー。精気容量は戦闘や性交経験で変わりますよー。アルトさんは女官時代からやりまくってたのでご先祖様から大容量保有許可貰ってますから。ベラ子母様もやりまくれば増えますよう）

（…かーさん。ベラ子。絶句すんな。聖院の精気吸引の頂点に立つと必然的に増えるんだ。ベラ子だってこないだまで百万とか一千万卒だかだったろ？多くの痴女から献上を受けると役職や実態に応じて増やしてくれるんだ。あたしや白マリの百億卒は、実際に聖院経営で精気を一括管理してたからそこまで必要だったわけよ。ちなみに百億人分を常に吸う必要がある訳じゃないから、そこらは勘違いしないように）

（うちの吸引量が限定されてんのは何やねん）

（ジーナかー様はあたしの分体に入ってるから、あたしが管理してるので精気処理は基本制限されてます。必要に応じて勝手に解除されるけど、野放図に開けると吸引量無限になるから…）

（そもそもババァは引退者、つまりご先祖様家族会列席組だから本来なら受け取り一方の立場なんだよな。だが今はそうも言ってられんから、エマ子ボディ装備をいいことに精気処理能力を強制的にあたしやエマ子が使っていると思ってくれ。石油に例えると、今はベラ子備蓄基地だけじゃ回らんから、かーさんの分体機能を使って備蓄基地を新築して補ってるようなもんだな）

（知らん間にあたしの身体が勝手に使われてる…）

（そもそも借り物だろ。で、かーさんの性欲は痴女体質時代より更に安定してるというか、発情は完全任意で出来る筈だぞ）

（ねーさん。かー様に任せたら案外サボテン女になるから、人間時代に近い反応にしてるわよ。例えば…ほれほれ。ちょうど今、あそこの木の陰とかあのあずまや。あれはわざと小径から見えるようにやってるわね。乱入したくなるような露出だわ。かー様があれを見ると対抗意識が湧くはずよ）

（確かに。このおばはんが盛らないはずがないな…うん、心拍数・汗腺・脳内麻薬分泌やら海綿体充血状況がエマ子を通じてモニターできるんだが）

（おい待て君達、あたしがサカってるか分かるという事かねそれは）

（ジーナ様ならもう少し派手に脚を開かれますね。べらこさまはどうでしょう）

（…まあまあ大胆ではありますわね…しかし今で六組目ですよ…純子さんの店のお二人も空いてる屋根の下を見つけるなり始めておられますし…）

（見回りを装ってゆっくり歩くのやぞ…見られたい奴は続けよる筈や…）

（連邦社会の常識なら、官憲が見回りに来たら隠れるか逃げるんだがな。変態行為の成文法がない上に、下手したら罪人を誘って3P4Pがあるからな…）

（あたくしも竿役を求められた記憶が一度や二度ではありませんでしたが）

（あ…白薔薇騎士団時代、ここ、一度だけ来てましたわ…案内役の騎士と罪人と三人で色々見たんですけど、しまいに罪人どころか案内の下級騎士までさかりだして、結局罪人×騎士。で、あたくしとやると罪人が焼け死ぬか刑期満了後に困りますから、あたくし×騎士で）

（有料化して荒稼ぎを考えたこともあるが、こういう場所は無料だから使うんだよなぁ。エマ子ー、鬼の件がひと段落したら宿坊化が更に進むじゃん。青姦立ちんぼか聖院の二極分化にして淋の森の奥行き増やした方がいいかな）

（鑑札の売り上げが上がるなら異論ないっすね）

（あとなエマ子、これも鬼問題が解決したら、客用下足処の先あたりから陸橋出せねぇかな。降り先は淋の森）

（…はっはーん、ねーさん…もしかして女官と青姦コース、考えてませんか？）

（当たり前よ。仮に今回の件でよ、上陸した鬼がいたとしようや。間違いなく門前町は鬼を狩り出すために右往左往するし、淋の森封鎖や色街の営業自粛要請すら有り得るだろ。必然的に痴女宮が買春を受ける事になる。つまり、ビジネスチャンスだ…かーさん、ベラ子、アルト、わかるな…）

（見逃すのはできれば二匹にしとき。仲間がおったら今後を相談する余裕が出るやろ。相互不審で同士討ちするか、はたまた協力して生き延びようとするかは分からんが、一匹だけなら確実に餌を求めてすぐに暴れ回るぞ。鬼も仲間を感じられるんやろ？）

（その辺はエマ子が抜かりねぇだろ。最悪、鬼の感覚器官に仲間の偽情報を流しておびき出すくらいはできるんじゃねぇの？）

（もちろん、そのへんはなんなと。で、鬼の潜伏を利用して、色街を掌握してしまうのですね。しかし何故に）

（簡単。純子さんの店やるのに他の淫売宿が邪魔。ぶっちゃけ色街組合から苦情が出てる。これ、あたしの裁量で抑えてたけどな…ベラ子に代替わりしてから文句チラチラ出てるみたいなんだわ。酒場を兼ねた置屋辺りがウダウダ言ってるし、便乗してうちらの衣装みたいなもんを安くくれとか言い出してるのがいてな。昔からやってた店はあたしに変わって何があったか知ってるから抑えてる側だけど、新参者の強硬派に押し切られたら弱いからねぇ）

（なるほどなるほど。それで原因不明のじしんが起きたのですね）

（まー、うちらの抑えも完璧じゃないかも知れないしー。うちらはダムがやばい場合と地震が起きた際の避難訓練をそれぞれ年に一回はやってるしー♪）

（色街の組合長はあの店、何のために作ったか知っとるんかいな）

（一応それとなく言ってる。あと今回の鬼騒ぎの対応で、宿坊組合の上あるじゃん。聖母教会。宿坊化してる連中はそもそもうちらが助けてないと店が潰れてたから聞き分けはいいんだけど、問題は頑なに改築やら何やらに応じない連中でな。色街組合の上がこの手合い。で、宿坊組合と対立してる）

（まぁ、だいたいマリアねーさんの描きたい絵がわかるわね。色街組合の幹部の店はこの際潰れてもらうとか、もっと素直な奴が跡地に開業するとか。あとさぁ、鬼の手引きや手助けをしそうな奴はいる？うちの周辺の国も含めて）

（んー。馬来虎魔王国まれーはりまおうこくと海獅子嘔吐国まーらいおんこく。泰拳佛象国は比丘尼国の連絡事務所がある関係で王室と寺は抑えてくれてる。問題はハリマオ国とマーライオン国だ。こいつらは言ってみりゃコウモリさんでね。一回あたしが南洋王国潰した時に攻め込もうとした前科がある。で、痴女皇国の侵攻を一回入れて心を改めさせてるから南洋王国連合には入って来たけど、国のトップか、それに近い立場に華僑がいてねぇ。しかも、両国ともに印僑が出入りしてるんだわ。痴女皇国の貿易拠点化政策にも内心は文句タラタラってとこだ）

（ふーん…ねーさん。賭けてもいいけどさ、どっちかを中継地点に使う可能性があるわよ。潜入に使えそうな人いるかな？）

（ちょっと引っ張り出しにくいけどエレンファーネ。悦吏ちゃんは元々ナム…編笠民兵べとこん国と金太澳門きんたまかお国のハーフだ。問題は、同居してる玉藻のおばちゃんが鬼に勘付かれる可能性があるかな）

（本人に聞いてみよう。おーいえりちゃーん。秋のシンガポール一週間旅行とか行く気ある？）

（んー。らっふるずはたご連泊なら…って何を言わせますの。あそこは華僑系君主の独裁国家でクソうるさいから近所から見張る方が固うおまっせ。まだマラッカに人魚さん行かせて見張らす方がええと思いますわ）

（ふむ。出来れば鬼が誰と接触するか調べたかったんだけどな…待て、思い出した。餅は餅屋だ。佛象ぶつぞう国と竪琴緬真紀子たてごとびるまきこ国だ。あそこには恩を売ってるんだ。比丘尼国経由で交渉は出来るはずだ。天竺国か瑜伽火炎よがふぁいあー国の使者と称する者が現れた噂があれば教えてくれと）

（どんな恩を売ってるのよねーさん）

（パンチ宗教はびこってるの見逃してる。佛象国に至っては主要産業の売春のノウハウ伝授だ。前に聖院の存在で泣きつかれた際に、そこまで泣くなら国で売春認めて管理役を置け。そしたら国と国で話をしてやるし教えもしてやるつったら売春大臣なんて役職作って話を聞きに来やがった。そうだそうだ、うちらもあそこなら話が出来るわ。そんでな、佛象国がパンチ宗教を広めたい理由がな、気が短い奴が多いからお前らちょっとは落ち着けって感じで国教を広めたい切羽詰まった理由があると国王が言うんだわ。そして気が短い上に拳闘や足技に長けた奴が多いから精兵の軍団を編成できてる。で、軍事的バックを後ろ盾にして虎魔王国に外交使節を常駐させて貿易で互いに利があるように持っていってるんだ。マラッカに面した港を佛象国向け貨物に使わせてくれって感じで。虎魔王国と海獅子国は貿易協定を結んでいて街道を整備している仲だから、虎魔王国を抑えたら海獅子国もセットでついてくると思ってくれ）

（なるほど。佛象国から圧力をかけてもらう訳ね。今、おかみ様にその話を流したら、比丘尼国の肝煎りで、中洲泡風呂国出身で今は金太澳門国にいる外交専門のパンチ系のえらい坊さんがいるから、佛象国に派遣して話をまとめさせるって）

（へぇ。誰よそれ）

（…連邦側の歴史世界では超時空太閤HIDEYOSHIの出兵時には半島や大陸にいたり、その後の外堀埋めた狸将軍の時代には半島との外交交渉を務めたおっさん。外務大臣職のハシリみたいな有名人で景轍玄蘇けいてつげんそって奴だ）

（あの人か…あの人で大丈夫なの？）

（ああ、連邦サイドの歴史じゃ相手が悪すぎた。明の方とはうまく話をまとめてたそうだしな。こっちにもおかみ様がきてくれたが、言葉さえ何とかなればまずこっちの言いたい事は伝えてくれる。何より坊主を崇める国に坊主を行かせる訳だから話は通じるだろうと）

（なんかまた年代的に合わない気が）

（うむ。実はそういう有能な人材なので、敢えて鬼化させて長寿になってもらっているそうだ。具体的には天女族の血を与えている。ほら、虹の松原あるじゃん。中洲泡風呂国のはずれに）

（なるほどなるほど）

（澳門から佛象までは天女族が運搬…というか、おっさんが自分で飛んで行くらしい）

（え）

（え）

（え）

（…みんなの沈黙の理由がわかった…確かにあの妖精…ふぇらちおだか何かっぽい透明の羽根出して飛ぶ坊主って、ビジュアル的にちょっと想像したくないよな…）

（ほほほほほほほほ、まぁ、我々が見なければ問題ないわよね…）

（ちなみにそれ以外は漢詩の才に長けて外交相手を丁々発止でやり込め唸らせていた模様。当時の交渉相手がどことどこかを想像すれば、おっさんの有能さがわかるだろうと。こっちじゃこっちで、泡風呂国の中洲を開発して、比丘尼国のそう言う用途向け特殊な泡風呂付き神社の並ぶ街を設計施工した経歴もあるらしい）

（…確かに、連邦側の歴史じゃ、あのエテ公関白太閤に重用されて博多の街を都市開発してたけど…こっちじゃあのお風呂街を作ってたの…うーん）

（ちなみにあの町は中洲で持ってるようなもんだから、中洲宮なかすのみやという風俗大臣が修羅国を納めているそうだ）

（せめて明太子国と言わないと…ひっとまんが来るわよ…）

（ああ大丈夫だ。こちらのあの辺は筑前手榴弾国で中洲泡風呂国とは別物。三河監獄国の縁者が監獄を小倉苅田八幡などに置いて労働監獄作ってる。ついでに既に、あそこの有力大名の口の曲がった一族が主導して、石炭掘って製鉄のための資源にしてるらしいわ。鉄砲や刀用の鉄の供給を切られたら困るから、黒火山チェスト国も文句を言えないらしい）

（なんか既に明治以降の政治やってる気がするんだけど、あの辺…）

（ちなみに炭坑やくざや監獄やくざとか、色街やくざは既にいて修羅な抗争をやってる模様）

（…あの辺に行く仕事、絶対に作るなよマリ公…あそこと徳之島は行きたくないからなあたし！）

（なぁに心配するなかーさん。あの辺はベラ子マンマの故郷と同じで隠れカカァ天下だ。ヤクザでも自分のカミさんには裏では頭が上がらんらしいから、抑え方はあるぜ）

（みなさまみなさま…あれ。ほら、あれ…）

（え）

（え）

（え）

あたくしが指す方向に赤い柱を立てたのが二人というか二匹というか。

白旗を掲げています。

「え…と。降参ってこの白旗でいいのですよね…」

「すみません鬼ですが腹減って動けません。鬼にもお情けを」
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ジーナ「またなんかネット系の一部にしか通じないタキシードクイズな展開を…」
マリア「それ言うならペットボトルだのぷっちょだのブラギガスだの全部あそこじゃねぇか」
ジーナ「あのセルフ人体実験を見ると。つくづく素人は怖いと思うねんけどな」
マリア「あの性癖見本市は危険が危なすぎるから、絶対真似すんなよ」
ジーナ「しかし変態というのは風俗事業者にとって厄介だが飯の種な訳だが、マリア君、対処は考えているのかね。この時代でもそれなりに変態はいるようだぞ」
マリア「というか性的にフリーダムだから、文明社会だと犯罪でもこの時代なら普通にやってるのあるからな？　例えばかーさんが大好きな青姦」
ジーナ「あたしの青姦はあんたらに声を聞かせとうないからやとあれほど」
マリア「その割にはベラ子やエマ子とやっておるのだが」
ジーナ「あの子らはあたし向けに性癖チューンされてるからなぁ」
マリア「なお、痴女化して以降のかーさんは男性的な傾向が強まっているのであった」
ジーナ「インサートする方の性癖趣向が強まってるのは否定せん」
マリア「そー言えば、仮にクリスとーさんがニョタ化したとしたらどーすんのさ」
ジーナ「男に戻す。クリスはあれでホモじゃない普通の男だから価値があるのだっ！」
マリア「それに、とーさんは泣いてしまうな…」
ジーナ「あの島○くん服でも真剣に嫌がってたからなぁ」
ダリア「そろそろクリス様が恋しいのですが」
クリス「気持ちは解るんだけど、今、僕が物語に出ると絶対に危ない」
ダリア「…ああああああ。比丘尼国の中に危なそうなのが何名か…」
ジーナ「玉藻のおばはんとか絶対に狙うな、うん。狙う」
クリス「あと危ないと思うのは天女の皆様。誘拐されそうでされそうで」
ジーナ「そもそもおかみ様がやばい。絶対にいじろうとする」
おかみ「失礼なことを申すでない。巫女服を着せるくらいじゃ」
ジーナ「それが一番危ないんですがな！」