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番外編・対決!淫魔対淫魔!乱舞大決戦!2
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アルトリーゼでございます。
めんどい女と思われるともてないそうですね。
でも、男もめんどい国ならどうなんでしょう。
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「あのぉ。じーなさま。怒っておられます?」
「いやー久々に堪能させて頂きましたわ。3日ぶりでしたか」
「奥様。誠に申し訳ございませんが、めちゃくちゃ怒ってると思います。ええ」
「え?あれだけ気持ちよさげな顔でおられて?」
「痴女化したからです…。こちらのジーナ様は人間の寿命を全うされる生き方を選んでおられたんですよ…。で、ものを生やすとね、長寿体質に戻るのです…。再度人間化する事も出来るんですが、マリア様にやってもらう方が簡単でして…わたくしがやると結構面倒でしてねぇ」
「ぶっすー」
「まーまージーナ様、もうちょっとでかんくうらしいですよ。とりあえずてんがちゃやまで来たらお迎えがあるそうですし」ええ、あたくし達、なは空港からみんかん機でかんさい空港に向かっております。なんでも海の上にあるとかないとか。
そしてかんさい空港からきんてつなんかいの特急とやらで天下茶屋という場所を目指します。むかしはここからなんばやうめだまで行けたそうですが、どこかの国が穢れ弾を落としたせいでここ止まりなのだとか。
同じ理由ではるかというでんしゃもはんわ貨物線というものの跡に敷いた新しいせんろを通りしんおおさかまで行くようになり、天王寺には行かなくなったとか。
で、青くて変な顔のでんしゃ…これで三代目らしく、てつじんにじゅうなんとか号エフエックスと呼ばれているという特急を降りると駅前に。
ジーナ様のお祖父様の会社のくるまで領事館を目指します。
「ようこそユニオン物流天王寺センターへ。運営幹事企業のフットワーク株式会社社長の高木クレーゼと申します」と、名刺を出される元祖痴女。
作業服の上から会社のジャンパー羽織って、すっかり現場のおねーさんしてはります。
ちなみにこの時代の名刺は紙ではなく、うでどけいの機能を使って相手様のとけいに送るやりとりをするそうです。
「やーやーアルトくんお久しぶりですわねー。とりあえずうちの主人は事務所だし娘しかいないから上がって上がって」とかいしゃの事務所のビルに入り、専用のエレベーターで最上階へ。
以前はクレーゼ様も領事館の中にお部屋がありましたが、今は昔のお宅を処分された旦那様とご一緒に、ぶつりゅうセンタービルの一番上にお引越ししているとか。
「あ、ちょっとアルトくんの力を借りますわね。あたくし本来の力を今使うとまずいので。えい」と、わたくしの体の力を使い、そこでコーヒー飲んでるちじょの記憶を読んでいる模様。
「はあはあなるほど。色々あって色々あった訳ですわねぇ」
「なんかクレーゼさん、ものすごい疲れるものを見た目やな」
「ええええええええ」
「るっきー。君は否定不可能だ。何せあの筆まめおばはんの書簡とか傍証資料が山のように残っておる上に、リアルタイムで君の行状を見聞または体験した関係者の証言が集まっておるのだ。否定は不可能だと思いたまへ」ご自身の股間を指差して、無慈悲にジーナ様がおっさります。
「あううううううう」
「で。ここなクレーゼ様がどういう人か、風聞は幾ばくかでも伝わっているとは思うが。君と淫乱の頂上対決をしてみたまへ。勝てば自由の身だ」
「これこれおねー様、わたくしは今やひとづまですわよひとづま」
「社員の福利厚生担当者が何を言う」
「むぐぐぐぐぐ。そりゃ義夫さんには真っ先に倒れて貰っておりますけどね!」
「ああ、その後の惨劇を目に入れさせないためか。第一会議室が毎回痴女宮状態になってると聞くが」
(いやかーさん。黒マリだがよ、今のうちならあれほど酷くないぞ。昔はタメを張れたかも知れないが)
「ぬおおおおおお娘に否定されたですわっ」
「まー話を戻す。差し当たり連邦世界での生活の先輩がここにおるのである。実はるっきーにはある話が来ておったりするんじゃ」
「ほう。どのようなおはなしで」
「簡単に言うと痴女宮で幹部の登用の口がある。ただ条件付き」
「ぬぅ。ちんこ付けて頂けますの。心が動きますわね…」
「その条件は単純。連邦世界である程度の日常生活を一人で出来るようになってくれ。でないと厳しいねん。何でやいうとな、痴女宮世界のあちこちの国を訪れて民衆の生活実態を黒マリや、薔薇騎士団女官長という人に報告してほしい。そして可能なら改善して来て欲しい訳だ。外遊長というのがその役職だと」
「つまり、あちこちを一人で巡ることができないと厳しい訳ですのね。それとあちらこちらに行きやすいこの世界であらかじめ下見をしておけと。如何」
「ご明察ですわ。ま、実際には従者がつくとは思うけど、貴族の暮らしまんまであれもこれもやらせるのではなく、危難苦難を共同で乗り越えていく戦友という認識を持たせたいようやねん」
「炊事洗濯くらいはある程度出来るようになれ、と…」
「まあ、そういう事っすわ。で、クレーゼさんちに寝泊まりして色々な事を覚えて頂きたい。クレーゼさんがOKを出した時点で次の段階に進みたい。期間は一ヶ月。そして次の段階で一ヶ月。この二ヶ月の間に所定の事ができるよう頑張ってください」
「…という事は、今後のお仕事としてこちらの世界にお邪魔することもあるから、両方の世界のあれこれを知る必要がある訳ですわよね?単に元々の世界をほっつき歩くだけなら別にこちらにくる必要はさらさらない訳ですし」
「んだんだ。どうかね」
「まーせっかく来た訳ですし、流行の先端を先取り出来るなら話に乗ります」
「そないくるかー」
「そりゃあ貴女、あそこに産まれたら流行に敏感にもなろうというものですわ。舞踏会なんかドレスの仕立てだけで8割勝負が決まる世界ですのよっ」
「まぁ主旨は理解した。あと今後を考えると普通の服を買うのは最小限度に留めて欲しい。痴女体質に戻した際に役立たずになるのは聞いとるよね」
「あー、…気をつけてないと焦がしたり燃やすアレですか…あれでお気に入りのドレスが何着か犠牲にうぐぐ」
「もし気に入った服があったら写真撮るなり何なりしてデータ保存してマリアに教える方向で。痴女服に出来ないか検討してくれるからな」
「まぁ頑張ってみましゅ。うう」
という訳で一ヶ月経過。
実はジーナ様の会社。
大規模な移転を敢行されました。
旧・港区の本社を引き払い天王寺に全面移転。ぶつりゅうセンターのすぐ北側に本社敷地を確保しております。
そして本社事務所もぶつりゅうセンタービル内に移しています。
で、るっきーはクレーゼ様宅で寝起きはさすがにまずいとなりまして、領事館の旧・菅野様のお部屋で寝起き。で、朝食はクレーゼ様またはジーナ様のご家族と一緒に。お昼は物流センターの食堂でという流れで生活をなさいます。
そして掃除洗濯時には料理などをおっかなびっくり学ばれーの、クレーゼ様やジーナ様にお付き合いしてワゴン車で買い出しにお付き合いの時に外食や日用品のお買い物と、日常的な生活に邁進されていた模様。
「何と申しますか、確かにこれなら資源資源と燃える水やら何やら取り合いになるのは分かりますわね。あと機械と一種の奴隷階級が絶対に必要なのも」とはご本人の弁。
「言っておくがるっきー。わしらはNBの領事館予算だのクリスの会社のあがりだのわしの軍人俸給だの、更にマリアの会社の役員報酬だので、当時のイタリアのある程度の貴族領の予算に匹敵する世帯収入があるのぢゃ。贅沢しとらんだけなんやぞ。つまり、この連邦社会では相当な上澄み、上流階級と思いたまへ」
「なんかそういう風に全く見えませんが」
「せやから贅沢の必要がないねん。普通の上流ならあれこれ身だしなみに必要やねんけど、あたしは軍人やから大抵の公式行事は軍服着て行けば済む。冠婚葬祭用のスーツかドレスと、公務用または私用のスーツとドレス数点。あとは私服のビッチ服やけど、これは気に入ったデザインをマリアの会社で内製させるか自分で生地買って来て縫えばよい。下着も例の淫蟲仕様なら自己浄化機能があるし耐久性もある。普通の下着でもあたし好みのビッチ仕様ならワ◯ールほど高くはないのだっ」
「流石に時計は21世紀の日本円換算で三桁万円近いブライトリングのナビタイマーですけどね、ジーナさん」
「一応クリスはそれなりの時計させておかないと見る人が見るからパテック・フィリップだが。ちなみにあたしのナビタイマー七本分以上のお値段ぢゃっ」
「ちなみに貴金属類は一応、最低限度は持っていますよ。ただ、ジーナさんはよほどの公式行事でない限りはいわゆるパチモンや、そんなに高価すぎないもので済ませていたりします。ほら、沖縄のお店とか行くと動いて破損する可能性がありますから…」
「あと化粧。十代肌の威力はマジにでかい。なんとか2とかクソ高い化粧品を常用しなくてよい。簡単な顔面工事してちょっと眉毛描いてルージュ引くだけで大抵事足りる。飛ぶの決まってる時はすっぴんすらあり得るのや」
「まぁ、ルクレツィアさんは外交面がありますから装飾品はそれなりに揃えておいた方が良いかも知れませんわねぇ。あとフォーマルドレス。現代連邦社会の婦人の装いはだいたいこんな感じなので、ネックレスやイヤリングとかそれなりにしておけば良いかと。ラッツィオーニ様の伝手なら本国でそれなりの職人や会社を紹介して頂けるかも知れませんわね。ふぁーすとれでぃほどではないにせよ、イタリアの政界や財界の方々とお会いになるなら相応の装いは必要かと」
「そーなんよねー。あっちは見た目八割で勝負が決まるから。ラッツィオーニ閣下も嫁はんの衣装代がと泣いてたからなー」
「痴女服を着て行く訳には行かないのですか」とあたくしは提案してみます。「ほら、例の薔薇騎士団試作品とか。ちょっと黒マリア様に連絡を」
(にゃにー!正気かよ。あんなもん着て行ったら…待て。いっそ聖院倉庫で預かってたるっきーの衣装あるじゃん。あれ仕立て直してクラシカルイタリアンな感じで行くのどうよ。一応痴女服も白薔薇あたりならいい感じのがあるから準備しとくけどな)
「今のるっきーならタッパあるからヒール高めのサンダルかパンプス履けば大抵の政財界人は威圧できるな…うむ。それで行こう」とまぁ、こんな感じで話を進めて参ります。
ええ、ラッツィオーニ様のつてでイタリアの市民権を得る話が進んでおりまして、一度向こうの本国に出向いて政財界人と面談。その後にあちこちを見て回る話が出ております。
そして訪問のあし。
実は聖院世界でもてんぷれすのようなおふねが欲しいという話も出ていたので、痴女宮世界からてんぷれすそのものをむじん運用仕様に改装して聖院側にりーすする事になりました。
そして痴女皇国側では既にしゅうえきしていましたが、HMS Hood N008、ふっどという名前のおふねも出来ています。このおふねも含めて聖院世界、痴女宮世界双方のあーくろいやる級は「単独で聖院または痴女宮まで行ける」ように順次改装していくそうです。
で、てんぷれすも今回からマリア様が動かせるように特訓。と言っても黒マリ様と記憶を共有していますので一日二日で終わったそうですが。
そしてかりばーんとあーみんぐこんてなをテンプレスに積み込めば、痴女宮世界同様に「ある程度の精気が扱える女官」なら転移能力を行使可能になるそうです。ふふふ。という事はですねぇ。
「あっアルトが悪いこと考えてる」
「だって白マリ様淡白なんですよ?そこにジーナ様がいらっしゃればまぁ、後はですねぇ」にがすか。
「これこれアルトくん。そもそも君は黙っていてもあたくしにちんぽ突っ込んで調整するお役目があるだろーが…まぁしかし、NBは主力艦を片端からこの変態艦に変えて行く気なんかよ…」
「あたくしには普通のおふねにしかみえまへんが」
「うむ。アルトくんには無理もないのや。だが、アークロイヤル級にはテンプレスを含めて二つの英国面がある。まず一つめは、確か本編初公開のはずだが艦橋という砦が立っとるやろ。あれが実は二つある。と言ってもお尻から見て右が航空機管制塔、つまり飛行機を大量に積んでガンガン飛ばす際に使う時しか使わんからな。アルトもこれが出てるのを見た事はないはずや。で、左側が通常の艦橋で、舵を取る部屋もここにある」
「そっちは入った事がありますね」
「そしてもう一つ。この船が貨物船ということや。しかもでかい箱を押し込めば客船や病院船に化けるし、こないだの中東作戦の時のようにスケアクロウを複数積み込む事ができるねんけど…」
「なにやらわるいよかん」
「実はNBの本国イギリスは昔、母を訪ねて三千里な方面の国と小さい島を取り合っていくさをした事がある。距離で言うと聖院からアルトくんの故郷くらいは余裕で離れておるのや」
「そんな遠くですか」
「で、今もそうだが、当時のイギリスは諸々あって貧乏でした。んで取り返しに行く船がない。そこでアークロイヤルみたいな船、それも完全な民間の船に飛行機を積んで、臨時の軍艦として使った前科があるのや…」
「びんぼうがわるいのですね」
「もちろんアークロイヤルと違って、そもそも軍艦として作ってないから遅いし使い勝手は悪い。で…時は流れてイギリスとNBを結ぶ貨物船が必要になった際に、あの時の要領で軍艦にも使えるような貨物船作ったらええやん。ついでに海に浮かべたら宇宙船用の港いらんやないかと考えた奴がいた。その結果がこれや…」
「軍艦としてはどうなんでしょ」
「一言でいう。技術のむだづかい。これに尽きる。軍艦なら軍艦として作る方が結果的に安く上がるねんけどな…更に船対船でどつきあいする作りになってない。前に言うたディフェンダーやヴァンパイアという小さい船を積んで行く必要がある訳よ。軍艦の数を減らしたいという理由はわかるが、色々な新技術がなかったら出来なかった代物でなぁ…ちなみに今回の改装でテンプレスはアークロイヤル級扱いを外れてテンプレス級になったからな。で、空いた艦番号07にレナウンというアークロイヤル級の船が入る予定。今必死でスティックス・スペース内の造船所で作っとると読者に説明しとけと。何であたしが」
ちなみにテンプレスがどこにいるかはあたくしの聖環でもわかるそうです。ジーナ様やり方教えてくらはい。
「はいはい。ここをこうして聖院関係者アプリを起動してやな、聖院所属艦のステータス画面を出してやな」えいごでなんかでましたけど。
HMS Temptress N100. Holy World. Osaka, Japan. Terra-UGH. In Port. Justice Altriese Wordsworth. High Priestess Marialiese Wordsworth.
HMS Temptress II N101. Temptress World. Lake Holy temple, Imperial of Temptress. General Altriese Wordsworth. Empress Marialiese Wordsworth.
「えーとな。まずテンプレス。目の前におるよな。つまり聖院世界の日本の大阪に入港中。で、運用責任者つまり艦長は白アルトつまりアルトくん。管理者つまり提督だがこの場合制御責任者は白マリ。で、テンプレス2世は痴女皇国世界の聖院湖にいて黒アルトと黒マリ管理下にあるという意味やね。んでワーズワース姓で登録されとるのに注意。これ自動的にNBではVIP扱いをしとるでーという意味になる」
「なるほどなるほど。それでおふねの中でリトルクロウを持っていても何も言われないのですね」
「聖院関係者は歩く吸精兵器やから武装解除は全く意味がない。実は連邦関係者にはバラしとらんが、NBには対痴女兵器がある。マジェスティックキャンセラーがそれや。これは流石に連邦側には絶対渡せんからなぁ」
「ぜったいに痴女ふうじに使いますよね」
「まぁこれは完全にわしらの管理下にあるから大丈夫じゃ。しかしクレーゼさんとるっきー遅いな」
と。
そこへ。
「え」
「ごらぁ…何でクレーゼさんまで…え?まりあ?」緑の作業服姿のまりあ様が。しかもルクレツィア様だけならまだしもクレーゼ様まで痴女スタイルですやん。
「ふふふ、実は白マリだ」
「わかるかぁ」
「まりあは学校よー。で、かーさんとアルトだけでるっきー行かせるのも不安になってね。スザンヌとマリアンヌなら大丈夫。よく考えてみればアグネスさんとこで面倒見てもらうという手があったわよっ」
「しかしそうそういつまでも預けてはおけんだろーが」
「まぁ二、三日だね。何ならテンプレスに乗せて行く?」
「流石にそれはかわいそうだ…保育園仕様になってないからなー」
「あと、宙兵隊から。ラッツィオーニのおぢさんがイタリア政府に話をつけてくれてるのと、ガエータ沖に停泊可能。プラティカ基地から輸送機で宙兵隊の連絡士官が送られてくるから、指示に従って欲しいってさ。連絡士官はこちらから女性限定を依頼。名前が…イローニャ・ラウレンツィ大尉。確か嘉手納勤務歴あったんじゃない?この人」
「あ…あいつか…確か結婚して飛行隊外れてなかったかな…」
「おねーさまのお知り合いですの?」
「うん。宙兵学校航空士官学部の同期やねん…で、ママ店仲間…あたしの実績でな、あそこに女性士官の監視役を送り込むと何かとはかどる話が出てな。で、爆乳ではないが巨乳。同期のエロ三羽烏の一匹なんじゃ…」
「じーなさまよりすげいひとがあとふたり」
「三人揃いはないはずや…ないはずや…」
「あとお一人はいずこに」
「合衆国。アナポリス合同海軍学校職員。アキナ・オルデンツィロ・キノシタ。宙兵隊は退役しているが、宇宙軍と宙兵隊と米海軍の合同学校の職員で予備役中尉。で…この子はブラジル出身でな…向こうのええとこの娘さんなんやけど…なんやけど…」
「名前がなにやら日本人めいてますわね」
「うん。日系ブラジル人。一言で言うと、あっちで育ったドメちゃん。確かにノリは良いのだよ、良いのだが下半身の節操がブラジルでな…イローニャと並ぶ嘉手納の穴兄弟製造機姉妹として悪名を馳せた奴でなぁ…あたしまで一緒に見られて何度困ったハメになったか!」
どれ。涙目のジーナ様の記憶をですね。…あの、ジーナ様。当時のかでな基地のおんなの兵隊さんってクレーゼ様ばっかりだったんですか?
「アルトくん!いくらあたくしでも出会って10分でらぶほてるとかは」
「奴等を取り合った男の喧嘩の後始末話も数件あってのう…陸戦の野郎共に手を出してなかったのはせめてもの救いなのじゃ…あいつらが絡むと銃器を持ち出しかねんかったからな…」
「あー、なるほど。うちの国の貴族が女性になったみたいな感じに近いですわねー。とにかく口説く口説くベッドに誘うのが基本。わたくしの時代だと如何に押し倒させるよう持って行くのが基本でしたから、そこまで積極的に参りますと流石に風評が」
「…あれで遠慮してたのかルッキー…」
「当時は殿方を襲うのは、仮に出来たとしても色々と悪印象を与えてしまいますからね。如何にして女の女たるやという印象を与えて口説かせ誘わせ押し倒させですわ!あの子供なぞいくらでも女は例外とお考えください!」力説してはります。どうやら、知能犯でちんぽを頂く事が当時のるっきーの国の基本だったようですね。
まぁれきし的痴女の話はともかく、マリア様がまとめてテンプレスにわたくしどもを連れ込みます。
「とりあえずガエータ基地の沖まではあたしが連れて行くから。そこからは今日明日で話まとめて来れるなら来て。揉めたらアルトかかーさんが心話ちょーだい…っていうか、もう基地沖だけどね!テンプレスは自動投錨させておくから」
「無人で大丈夫かいな」
「イタリア海軍のコルベットとフリゲートが警備と監視についてくれる模様。あと、NB軍籍者以外が一定距離以内に接近すると、警告の上攻撃行動に入るから注意してくれとラッツィオーニのおじさん経由で通告してもらってる。あたしとかーさんの時計にも接近警報と詳細を送るようにしてるから」
「ほな大丈夫やな」
「んじゃとりあえず飛行甲板行こ行こ。荷物は持ってねー」
「おーおーおー、VC240Vみたいなもんわざわざ持ってきよったんかいな」青いひこうきが着艦してきましたが、これ珍しいものなんですかね。
「小型連絡輸送機。ほんまは12人乗りやけど、これVIP用で6人乗り…って」ばたこんと扉が開いて、ヘルメット被った人がこっちに走って来ます。
「ちゃおーじーなー。あんた生きてたのネー」
「乳オオキーナ!ヘロー!生きとるわワレー!」抱き合ってお互いに背中ばんばん叩いてます。
「うるさい!ちょっと縮んだワイ!それより何よ、VIPはこちらの方々?」白に近い金髪のおねーさんとおばさんの中間みたいな人ですね。口おっきいです。
「そーやで、ウチ入れて四人。クアトロね」
「わかるわそれくらい!あ、申し遅れまシタ。連邦宙兵隊欧州方面軍司令部付連絡事務官のイローニャ・ラウレンツィです。皆様ヨロシク!」
「…先に敬礼せーや…で、まさかあんた飛ばして来たんちゃうやろな。それやったらあたし代わるぞ」
「壊したらアタシ首じゃん!さすがにコパイよコパイ!それより乗った乗った!」
(ねーるっきー。貴女の国の女性らし過ぎる気がしますが、皆様あのような感じですの?)
(…あたくしあそこまでけたたましくありませんわよ!まぁ平民のマンマは大体あんなものでしたが…)
(あれ特別やから…あれは超特別な部類やねん…)
「タカギ少佐。ところでそちらの方々の服装ですが…」
「あ、これは失礼。飛行時間はどれくらいになりますかしら?」えらいさんらしい人が降りてきます。
ひこうふくというものを着ておられますね。
「30分もあれば着きますよ…ああ、例の熱の件ですね。なるほど。で、その服でないと…と。了解。その方が偉い人たちは喜ぶでしょう。うっはははは」
「ご理解が早くて助かりますわ、ヴェロッキオ少佐」
「なんのなんの。VIP機でなければ操縦席のカーテンを開けておきたいくらいですよ」つまり、このおぢさんはわたくしたちの姿が見たい、と…。お世辞半分本音半分ですね。
これがいたりあおとこというものですか。しょうぐんさまでだいたい想像していましたが、本当にこの国の男の人はおんな好きで女をほめる事に命をかけているのがよくわかります。
という訳で革で張られた豪華そうないすに腰を下ろします。
「ヴェロッキオ少佐、離艦許可出ました。ショートテイクオフで飛んで下さい」ジーナ様が仕切りの向こうに声をかけます。
さて…向こうのえらい人はわたくしたちを見てどう思うのでしょうか…。
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ジーナ「しかしあの女も相変わらずというか…亭主はよくあんなので我慢しておるな。ちちは大きいが」
アルト「見ているとあまり男性受けしそうにありませんが」
ジーナ「いや、現役時代はあれでもう少しウェスト細くてな。んで男の前ではちょっと別の顔をしやがるのよ…どっちか言うと同期や後輩に穴兄弟を量産するタイプ」
クレーゼ「ではあきなと言う方は」
ジーナ「こっちゃおっさん受けする方。とにかく情熱的におっさんをその気にさせる。むしろこっちの方がタチが悪かった。あたしやアキナよりおっさんって基本的に上官か、あたしらより階級が下でも、あまりでかい顔できない類のおっさんやからね。…で、その手合いに回春剤のように効くんやあれは!」
るっきー「よほど何か具体的に悩むような事があったのね…」
ジーナ「うん。真剣に配属転換をゴルディーニ少佐当時に言いに行った。で、飛行隊外れて教務部に回されたのが更なる泥沼とも知らず」
クレーゼ「なぜに泥沼」
ジーナ「ほれほれクレーゼさん。当時のアキナや色女やあたしの年齢を考えてみてくれ。女盛りである。そしてあたしに教えられる生徒というのは大体20歳になったばかり。体に工事して戦闘機に乗れるようになったエリートぞろいです。当然、体力もエリートな訳でねぇ…しかもなんとかガンのような美人教官とむふふな展開想像してる奴が一期当たり何人かは絶対にいた!」
るっきー「つまり、言い寄られた訳ですわね?」
ジーナ「そーゆーこってす。こっちは弟の件とかあってもう男どころやないというに…。まぁともかくっすね。そういうのどないしよとこれまたゴルディーニのおっさんやラッツィオーニのおっさんに相談したらですね。ママの店に送り込め。教官とはどういう存在かを体に教えてやれと許可が出まして」
アルト「つまり、文字通り体に教えたと」
ジーナ「そそ。聞き分けのええ訓練生に事情をかいつまんで話して「あたしはそういう展開を望まないのだが、君達も女断ちして大変であろう。ついては週末に少佐や准将が密かに通い値段も安い店がこれこれここに。なんならアレとアレも誘って来い」と誘導してな」
クレーゼ「で、行ったら蛇の生殺しと」
ジーナ「PVC…エナメルテカテカの女王様スタイルで行きました。わしの奢りじゃ遠慮すんなとカーテンの中に連れ込んでな。しかもママ経由で注文したおとなの玩具がブーツにストラップで括られていたりとかな」
アルト「おにや。おにがおる」
ジーナ「人聞きの悪い事を言うな。私は実はよく淫乱だと誤解されるので、特認を得て隊内風紀取り締まりを兼ねてこの店に潜んでいることが多い。そこに准将と大佐いたけどあたし見ても知らぬ存ぜぬやったろ?この道具を使って風紀を正すべきかは君次第だ。大人しくしておれば男の生理現象には目をつぶってやろうと耳元で囁きーの相手の手を胸やケツに回させーので、あたくしの右手はこう上下運動をだな」
アルト「そうして純真な生徒をたぶらかしたのですね。いけないじーなせんせいですね」
みんな「おにや。おにがおる」
ジーナ「おのれらなぁ(泣)」
めんどい女と思われるともてないそうですね。
でも、男もめんどい国ならどうなんでしょう。
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「あのぉ。じーなさま。怒っておられます?」
「いやー久々に堪能させて頂きましたわ。3日ぶりでしたか」
「奥様。誠に申し訳ございませんが、めちゃくちゃ怒ってると思います。ええ」
「え?あれだけ気持ちよさげな顔でおられて?」
「痴女化したからです…。こちらのジーナ様は人間の寿命を全うされる生き方を選んでおられたんですよ…。で、ものを生やすとね、長寿体質に戻るのです…。再度人間化する事も出来るんですが、マリア様にやってもらう方が簡単でして…わたくしがやると結構面倒でしてねぇ」
「ぶっすー」
「まーまージーナ様、もうちょっとでかんくうらしいですよ。とりあえずてんがちゃやまで来たらお迎えがあるそうですし」ええ、あたくし達、なは空港からみんかん機でかんさい空港に向かっております。なんでも海の上にあるとかないとか。
そしてかんさい空港からきんてつなんかいの特急とやらで天下茶屋という場所を目指します。むかしはここからなんばやうめだまで行けたそうですが、どこかの国が穢れ弾を落としたせいでここ止まりなのだとか。
同じ理由ではるかというでんしゃもはんわ貨物線というものの跡に敷いた新しいせんろを通りしんおおさかまで行くようになり、天王寺には行かなくなったとか。
で、青くて変な顔のでんしゃ…これで三代目らしく、てつじんにじゅうなんとか号エフエックスと呼ばれているという特急を降りると駅前に。
ジーナ様のお祖父様の会社のくるまで領事館を目指します。
「ようこそユニオン物流天王寺センターへ。運営幹事企業のフットワーク株式会社社長の高木クレーゼと申します」と、名刺を出される元祖痴女。
作業服の上から会社のジャンパー羽織って、すっかり現場のおねーさんしてはります。
ちなみにこの時代の名刺は紙ではなく、うでどけいの機能を使って相手様のとけいに送るやりとりをするそうです。
「やーやーアルトくんお久しぶりですわねー。とりあえずうちの主人は事務所だし娘しかいないから上がって上がって」とかいしゃの事務所のビルに入り、専用のエレベーターで最上階へ。
以前はクレーゼ様も領事館の中にお部屋がありましたが、今は昔のお宅を処分された旦那様とご一緒に、ぶつりゅうセンタービルの一番上にお引越ししているとか。
「あ、ちょっとアルトくんの力を借りますわね。あたくし本来の力を今使うとまずいので。えい」と、わたくしの体の力を使い、そこでコーヒー飲んでるちじょの記憶を読んでいる模様。
「はあはあなるほど。色々あって色々あった訳ですわねぇ」
「なんかクレーゼさん、ものすごい疲れるものを見た目やな」
「ええええええええ」
「るっきー。君は否定不可能だ。何せあの筆まめおばはんの書簡とか傍証資料が山のように残っておる上に、リアルタイムで君の行状を見聞または体験した関係者の証言が集まっておるのだ。否定は不可能だと思いたまへ」ご自身の股間を指差して、無慈悲にジーナ様がおっさります。
「あううううううう」
「で。ここなクレーゼ様がどういう人か、風聞は幾ばくかでも伝わっているとは思うが。君と淫乱の頂上対決をしてみたまへ。勝てば自由の身だ」
「これこれおねー様、わたくしは今やひとづまですわよひとづま」
「社員の福利厚生担当者が何を言う」
「むぐぐぐぐぐ。そりゃ義夫さんには真っ先に倒れて貰っておりますけどね!」
「ああ、その後の惨劇を目に入れさせないためか。第一会議室が毎回痴女宮状態になってると聞くが」
(いやかーさん。黒マリだがよ、今のうちならあれほど酷くないぞ。昔はタメを張れたかも知れないが)
「ぬおおおおおお娘に否定されたですわっ」
「まー話を戻す。差し当たり連邦世界での生活の先輩がここにおるのである。実はるっきーにはある話が来ておったりするんじゃ」
「ほう。どのようなおはなしで」
「簡単に言うと痴女宮で幹部の登用の口がある。ただ条件付き」
「ぬぅ。ちんこ付けて頂けますの。心が動きますわね…」
「その条件は単純。連邦世界である程度の日常生活を一人で出来るようになってくれ。でないと厳しいねん。何でやいうとな、痴女宮世界のあちこちの国を訪れて民衆の生活実態を黒マリや、薔薇騎士団女官長という人に報告してほしい。そして可能なら改善して来て欲しい訳だ。外遊長というのがその役職だと」
「つまり、あちこちを一人で巡ることができないと厳しい訳ですのね。それとあちらこちらに行きやすいこの世界であらかじめ下見をしておけと。如何」
「ご明察ですわ。ま、実際には従者がつくとは思うけど、貴族の暮らしまんまであれもこれもやらせるのではなく、危難苦難を共同で乗り越えていく戦友という認識を持たせたいようやねん」
「炊事洗濯くらいはある程度出来るようになれ、と…」
「まあ、そういう事っすわ。で、クレーゼさんちに寝泊まりして色々な事を覚えて頂きたい。クレーゼさんがOKを出した時点で次の段階に進みたい。期間は一ヶ月。そして次の段階で一ヶ月。この二ヶ月の間に所定の事ができるよう頑張ってください」
「…という事は、今後のお仕事としてこちらの世界にお邪魔することもあるから、両方の世界のあれこれを知る必要がある訳ですわよね?単に元々の世界をほっつき歩くだけなら別にこちらにくる必要はさらさらない訳ですし」
「んだんだ。どうかね」
「まーせっかく来た訳ですし、流行の先端を先取り出来るなら話に乗ります」
「そないくるかー」
「そりゃあ貴女、あそこに産まれたら流行に敏感にもなろうというものですわ。舞踏会なんかドレスの仕立てだけで8割勝負が決まる世界ですのよっ」
「まぁ主旨は理解した。あと今後を考えると普通の服を買うのは最小限度に留めて欲しい。痴女体質に戻した際に役立たずになるのは聞いとるよね」
「あー、…気をつけてないと焦がしたり燃やすアレですか…あれでお気に入りのドレスが何着か犠牲にうぐぐ」
「もし気に入った服があったら写真撮るなり何なりしてデータ保存してマリアに教える方向で。痴女服に出来ないか検討してくれるからな」
「まぁ頑張ってみましゅ。うう」
という訳で一ヶ月経過。
実はジーナ様の会社。
大規模な移転を敢行されました。
旧・港区の本社を引き払い天王寺に全面移転。ぶつりゅうセンターのすぐ北側に本社敷地を確保しております。
そして本社事務所もぶつりゅうセンタービル内に移しています。
で、るっきーはクレーゼ様宅で寝起きはさすがにまずいとなりまして、領事館の旧・菅野様のお部屋で寝起き。で、朝食はクレーゼ様またはジーナ様のご家族と一緒に。お昼は物流センターの食堂でという流れで生活をなさいます。
そして掃除洗濯時には料理などをおっかなびっくり学ばれーの、クレーゼ様やジーナ様にお付き合いしてワゴン車で買い出しにお付き合いの時に外食や日用品のお買い物と、日常的な生活に邁進されていた模様。
「何と申しますか、確かにこれなら資源資源と燃える水やら何やら取り合いになるのは分かりますわね。あと機械と一種の奴隷階級が絶対に必要なのも」とはご本人の弁。
「言っておくがるっきー。わしらはNBの領事館予算だのクリスの会社のあがりだのわしの軍人俸給だの、更にマリアの会社の役員報酬だので、当時のイタリアのある程度の貴族領の予算に匹敵する世帯収入があるのぢゃ。贅沢しとらんだけなんやぞ。つまり、この連邦社会では相当な上澄み、上流階級と思いたまへ」
「なんかそういう風に全く見えませんが」
「せやから贅沢の必要がないねん。普通の上流ならあれこれ身だしなみに必要やねんけど、あたしは軍人やから大抵の公式行事は軍服着て行けば済む。冠婚葬祭用のスーツかドレスと、公務用または私用のスーツとドレス数点。あとは私服のビッチ服やけど、これは気に入ったデザインをマリアの会社で内製させるか自分で生地買って来て縫えばよい。下着も例の淫蟲仕様なら自己浄化機能があるし耐久性もある。普通の下着でもあたし好みのビッチ仕様ならワ◯ールほど高くはないのだっ」
「流石に時計は21世紀の日本円換算で三桁万円近いブライトリングのナビタイマーですけどね、ジーナさん」
「一応クリスはそれなりの時計させておかないと見る人が見るからパテック・フィリップだが。ちなみにあたしのナビタイマー七本分以上のお値段ぢゃっ」
「ちなみに貴金属類は一応、最低限度は持っていますよ。ただ、ジーナさんはよほどの公式行事でない限りはいわゆるパチモンや、そんなに高価すぎないもので済ませていたりします。ほら、沖縄のお店とか行くと動いて破損する可能性がありますから…」
「あと化粧。十代肌の威力はマジにでかい。なんとか2とかクソ高い化粧品を常用しなくてよい。簡単な顔面工事してちょっと眉毛描いてルージュ引くだけで大抵事足りる。飛ぶの決まってる時はすっぴんすらあり得るのや」
「まぁ、ルクレツィアさんは外交面がありますから装飾品はそれなりに揃えておいた方が良いかも知れませんわねぇ。あとフォーマルドレス。現代連邦社会の婦人の装いはだいたいこんな感じなので、ネックレスやイヤリングとかそれなりにしておけば良いかと。ラッツィオーニ様の伝手なら本国でそれなりの職人や会社を紹介して頂けるかも知れませんわね。ふぁーすとれでぃほどではないにせよ、イタリアの政界や財界の方々とお会いになるなら相応の装いは必要かと」
「そーなんよねー。あっちは見た目八割で勝負が決まるから。ラッツィオーニ閣下も嫁はんの衣装代がと泣いてたからなー」
「痴女服を着て行く訳には行かないのですか」とあたくしは提案してみます。「ほら、例の薔薇騎士団試作品とか。ちょっと黒マリア様に連絡を」
(にゃにー!正気かよ。あんなもん着て行ったら…待て。いっそ聖院倉庫で預かってたるっきーの衣装あるじゃん。あれ仕立て直してクラシカルイタリアンな感じで行くのどうよ。一応痴女服も白薔薇あたりならいい感じのがあるから準備しとくけどな)
「今のるっきーならタッパあるからヒール高めのサンダルかパンプス履けば大抵の政財界人は威圧できるな…うむ。それで行こう」とまぁ、こんな感じで話を進めて参ります。
ええ、ラッツィオーニ様のつてでイタリアの市民権を得る話が進んでおりまして、一度向こうの本国に出向いて政財界人と面談。その後にあちこちを見て回る話が出ております。
そして訪問のあし。
実は聖院世界でもてんぷれすのようなおふねが欲しいという話も出ていたので、痴女宮世界からてんぷれすそのものをむじん運用仕様に改装して聖院側にりーすする事になりました。
そして痴女皇国側では既にしゅうえきしていましたが、HMS Hood N008、ふっどという名前のおふねも出来ています。このおふねも含めて聖院世界、痴女宮世界双方のあーくろいやる級は「単独で聖院または痴女宮まで行ける」ように順次改装していくそうです。
で、てんぷれすも今回からマリア様が動かせるように特訓。と言っても黒マリ様と記憶を共有していますので一日二日で終わったそうですが。
そしてかりばーんとあーみんぐこんてなをテンプレスに積み込めば、痴女宮世界同様に「ある程度の精気が扱える女官」なら転移能力を行使可能になるそうです。ふふふ。という事はですねぇ。
「あっアルトが悪いこと考えてる」
「だって白マリ様淡白なんですよ?そこにジーナ様がいらっしゃればまぁ、後はですねぇ」にがすか。
「これこれアルトくん。そもそも君は黙っていてもあたくしにちんぽ突っ込んで調整するお役目があるだろーが…まぁしかし、NBは主力艦を片端からこの変態艦に変えて行く気なんかよ…」
「あたくしには普通のおふねにしかみえまへんが」
「うむ。アルトくんには無理もないのや。だが、アークロイヤル級にはテンプレスを含めて二つの英国面がある。まず一つめは、確か本編初公開のはずだが艦橋という砦が立っとるやろ。あれが実は二つある。と言ってもお尻から見て右が航空機管制塔、つまり飛行機を大量に積んでガンガン飛ばす際に使う時しか使わんからな。アルトもこれが出てるのを見た事はないはずや。で、左側が通常の艦橋で、舵を取る部屋もここにある」
「そっちは入った事がありますね」
「そしてもう一つ。この船が貨物船ということや。しかもでかい箱を押し込めば客船や病院船に化けるし、こないだの中東作戦の時のようにスケアクロウを複数積み込む事ができるねんけど…」
「なにやらわるいよかん」
「実はNBの本国イギリスは昔、母を訪ねて三千里な方面の国と小さい島を取り合っていくさをした事がある。距離で言うと聖院からアルトくんの故郷くらいは余裕で離れておるのや」
「そんな遠くですか」
「で、今もそうだが、当時のイギリスは諸々あって貧乏でした。んで取り返しに行く船がない。そこでアークロイヤルみたいな船、それも完全な民間の船に飛行機を積んで、臨時の軍艦として使った前科があるのや…」
「びんぼうがわるいのですね」
「もちろんアークロイヤルと違って、そもそも軍艦として作ってないから遅いし使い勝手は悪い。で…時は流れてイギリスとNBを結ぶ貨物船が必要になった際に、あの時の要領で軍艦にも使えるような貨物船作ったらええやん。ついでに海に浮かべたら宇宙船用の港いらんやないかと考えた奴がいた。その結果がこれや…」
「軍艦としてはどうなんでしょ」
「一言でいう。技術のむだづかい。これに尽きる。軍艦なら軍艦として作る方が結果的に安く上がるねんけどな…更に船対船でどつきあいする作りになってない。前に言うたディフェンダーやヴァンパイアという小さい船を積んで行く必要がある訳よ。軍艦の数を減らしたいという理由はわかるが、色々な新技術がなかったら出来なかった代物でなぁ…ちなみに今回の改装でテンプレスはアークロイヤル級扱いを外れてテンプレス級になったからな。で、空いた艦番号07にレナウンというアークロイヤル級の船が入る予定。今必死でスティックス・スペース内の造船所で作っとると読者に説明しとけと。何であたしが」
ちなみにテンプレスがどこにいるかはあたくしの聖環でもわかるそうです。ジーナ様やり方教えてくらはい。
「はいはい。ここをこうして聖院関係者アプリを起動してやな、聖院所属艦のステータス画面を出してやな」えいごでなんかでましたけど。
HMS Temptress N100. Holy World. Osaka, Japan. Terra-UGH. In Port. Justice Altriese Wordsworth. High Priestess Marialiese Wordsworth.
HMS Temptress II N101. Temptress World. Lake Holy temple, Imperial of Temptress. General Altriese Wordsworth. Empress Marialiese Wordsworth.
「えーとな。まずテンプレス。目の前におるよな。つまり聖院世界の日本の大阪に入港中。で、運用責任者つまり艦長は白アルトつまりアルトくん。管理者つまり提督だがこの場合制御責任者は白マリ。で、テンプレス2世は痴女皇国世界の聖院湖にいて黒アルトと黒マリ管理下にあるという意味やね。んでワーズワース姓で登録されとるのに注意。これ自動的にNBではVIP扱いをしとるでーという意味になる」
「なるほどなるほど。それでおふねの中でリトルクロウを持っていても何も言われないのですね」
「聖院関係者は歩く吸精兵器やから武装解除は全く意味がない。実は連邦関係者にはバラしとらんが、NBには対痴女兵器がある。マジェスティックキャンセラーがそれや。これは流石に連邦側には絶対渡せんからなぁ」
「ぜったいに痴女ふうじに使いますよね」
「まぁこれは完全にわしらの管理下にあるから大丈夫じゃ。しかしクレーゼさんとるっきー遅いな」
と。
そこへ。
「え」
「ごらぁ…何でクレーゼさんまで…え?まりあ?」緑の作業服姿のまりあ様が。しかもルクレツィア様だけならまだしもクレーゼ様まで痴女スタイルですやん。
「ふふふ、実は白マリだ」
「わかるかぁ」
「まりあは学校よー。で、かーさんとアルトだけでるっきー行かせるのも不安になってね。スザンヌとマリアンヌなら大丈夫。よく考えてみればアグネスさんとこで面倒見てもらうという手があったわよっ」
「しかしそうそういつまでも預けてはおけんだろーが」
「まぁ二、三日だね。何ならテンプレスに乗せて行く?」
「流石にそれはかわいそうだ…保育園仕様になってないからなー」
「あと、宙兵隊から。ラッツィオーニのおぢさんがイタリア政府に話をつけてくれてるのと、ガエータ沖に停泊可能。プラティカ基地から輸送機で宙兵隊の連絡士官が送られてくるから、指示に従って欲しいってさ。連絡士官はこちらから女性限定を依頼。名前が…イローニャ・ラウレンツィ大尉。確か嘉手納勤務歴あったんじゃない?この人」
「あ…あいつか…確か結婚して飛行隊外れてなかったかな…」
「おねーさまのお知り合いですの?」
「うん。宙兵学校航空士官学部の同期やねん…で、ママ店仲間…あたしの実績でな、あそこに女性士官の監視役を送り込むと何かとはかどる話が出てな。で、爆乳ではないが巨乳。同期のエロ三羽烏の一匹なんじゃ…」
「じーなさまよりすげいひとがあとふたり」
「三人揃いはないはずや…ないはずや…」
「あとお一人はいずこに」
「合衆国。アナポリス合同海軍学校職員。アキナ・オルデンツィロ・キノシタ。宙兵隊は退役しているが、宇宙軍と宙兵隊と米海軍の合同学校の職員で予備役中尉。で…この子はブラジル出身でな…向こうのええとこの娘さんなんやけど…なんやけど…」
「名前がなにやら日本人めいてますわね」
「うん。日系ブラジル人。一言で言うと、あっちで育ったドメちゃん。確かにノリは良いのだよ、良いのだが下半身の節操がブラジルでな…イローニャと並ぶ嘉手納の穴兄弟製造機姉妹として悪名を馳せた奴でなぁ…あたしまで一緒に見られて何度困ったハメになったか!」
どれ。涙目のジーナ様の記憶をですね。…あの、ジーナ様。当時のかでな基地のおんなの兵隊さんってクレーゼ様ばっかりだったんですか?
「アルトくん!いくらあたくしでも出会って10分でらぶほてるとかは」
「奴等を取り合った男の喧嘩の後始末話も数件あってのう…陸戦の野郎共に手を出してなかったのはせめてもの救いなのじゃ…あいつらが絡むと銃器を持ち出しかねんかったからな…」
「あー、なるほど。うちの国の貴族が女性になったみたいな感じに近いですわねー。とにかく口説く口説くベッドに誘うのが基本。わたくしの時代だと如何に押し倒させるよう持って行くのが基本でしたから、そこまで積極的に参りますと流石に風評が」
「…あれで遠慮してたのかルッキー…」
「当時は殿方を襲うのは、仮に出来たとしても色々と悪印象を与えてしまいますからね。如何にして女の女たるやという印象を与えて口説かせ誘わせ押し倒させですわ!あの子供なぞいくらでも女は例外とお考えください!」力説してはります。どうやら、知能犯でちんぽを頂く事が当時のるっきーの国の基本だったようですね。
まぁれきし的痴女の話はともかく、マリア様がまとめてテンプレスにわたくしどもを連れ込みます。
「とりあえずガエータ基地の沖まではあたしが連れて行くから。そこからは今日明日で話まとめて来れるなら来て。揉めたらアルトかかーさんが心話ちょーだい…っていうか、もう基地沖だけどね!テンプレスは自動投錨させておくから」
「無人で大丈夫かいな」
「イタリア海軍のコルベットとフリゲートが警備と監視についてくれる模様。あと、NB軍籍者以外が一定距離以内に接近すると、警告の上攻撃行動に入るから注意してくれとラッツィオーニのおじさん経由で通告してもらってる。あたしとかーさんの時計にも接近警報と詳細を送るようにしてるから」
「ほな大丈夫やな」
「んじゃとりあえず飛行甲板行こ行こ。荷物は持ってねー」
「おーおーおー、VC240Vみたいなもんわざわざ持ってきよったんかいな」青いひこうきが着艦してきましたが、これ珍しいものなんですかね。
「小型連絡輸送機。ほんまは12人乗りやけど、これVIP用で6人乗り…って」ばたこんと扉が開いて、ヘルメット被った人がこっちに走って来ます。
「ちゃおーじーなー。あんた生きてたのネー」
「乳オオキーナ!ヘロー!生きとるわワレー!」抱き合ってお互いに背中ばんばん叩いてます。
「うるさい!ちょっと縮んだワイ!それより何よ、VIPはこちらの方々?」白に近い金髪のおねーさんとおばさんの中間みたいな人ですね。口おっきいです。
「そーやで、ウチ入れて四人。クアトロね」
「わかるわそれくらい!あ、申し遅れまシタ。連邦宙兵隊欧州方面軍司令部付連絡事務官のイローニャ・ラウレンツィです。皆様ヨロシク!」
「…先に敬礼せーや…で、まさかあんた飛ばして来たんちゃうやろな。それやったらあたし代わるぞ」
「壊したらアタシ首じゃん!さすがにコパイよコパイ!それより乗った乗った!」
(ねーるっきー。貴女の国の女性らし過ぎる気がしますが、皆様あのような感じですの?)
(…あたくしあそこまでけたたましくありませんわよ!まぁ平民のマンマは大体あんなものでしたが…)
(あれ特別やから…あれは超特別な部類やねん…)
「タカギ少佐。ところでそちらの方々の服装ですが…」
「あ、これは失礼。飛行時間はどれくらいになりますかしら?」えらいさんらしい人が降りてきます。
ひこうふくというものを着ておられますね。
「30分もあれば着きますよ…ああ、例の熱の件ですね。なるほど。で、その服でないと…と。了解。その方が偉い人たちは喜ぶでしょう。うっはははは」
「ご理解が早くて助かりますわ、ヴェロッキオ少佐」
「なんのなんの。VIP機でなければ操縦席のカーテンを開けておきたいくらいですよ」つまり、このおぢさんはわたくしたちの姿が見たい、と…。お世辞半分本音半分ですね。
これがいたりあおとこというものですか。しょうぐんさまでだいたい想像していましたが、本当にこの国の男の人はおんな好きで女をほめる事に命をかけているのがよくわかります。
という訳で革で張られた豪華そうないすに腰を下ろします。
「ヴェロッキオ少佐、離艦許可出ました。ショートテイクオフで飛んで下さい」ジーナ様が仕切りの向こうに声をかけます。
さて…向こうのえらい人はわたくしたちを見てどう思うのでしょうか…。
--------------------------------------------
ジーナ「しかしあの女も相変わらずというか…亭主はよくあんなので我慢しておるな。ちちは大きいが」
アルト「見ているとあまり男性受けしそうにありませんが」
ジーナ「いや、現役時代はあれでもう少しウェスト細くてな。んで男の前ではちょっと別の顔をしやがるのよ…どっちか言うと同期や後輩に穴兄弟を量産するタイプ」
クレーゼ「ではあきなと言う方は」
ジーナ「こっちゃおっさん受けする方。とにかく情熱的におっさんをその気にさせる。むしろこっちの方がタチが悪かった。あたしやアキナよりおっさんって基本的に上官か、あたしらより階級が下でも、あまりでかい顔できない類のおっさんやからね。…で、その手合いに回春剤のように効くんやあれは!」
るっきー「よほど何か具体的に悩むような事があったのね…」
ジーナ「うん。真剣に配属転換をゴルディーニ少佐当時に言いに行った。で、飛行隊外れて教務部に回されたのが更なる泥沼とも知らず」
クレーゼ「なぜに泥沼」
ジーナ「ほれほれクレーゼさん。当時のアキナや色女やあたしの年齢を考えてみてくれ。女盛りである。そしてあたしに教えられる生徒というのは大体20歳になったばかり。体に工事して戦闘機に乗れるようになったエリートぞろいです。当然、体力もエリートな訳でねぇ…しかもなんとかガンのような美人教官とむふふな展開想像してる奴が一期当たり何人かは絶対にいた!」
るっきー「つまり、言い寄られた訳ですわね?」
ジーナ「そーゆーこってす。こっちは弟の件とかあってもう男どころやないというに…。まぁともかくっすね。そういうのどないしよとこれまたゴルディーニのおっさんやラッツィオーニのおっさんに相談したらですね。ママの店に送り込め。教官とはどういう存在かを体に教えてやれと許可が出まして」
アルト「つまり、文字通り体に教えたと」
ジーナ「そそ。聞き分けのええ訓練生に事情をかいつまんで話して「あたしはそういう展開を望まないのだが、君達も女断ちして大変であろう。ついては週末に少佐や准将が密かに通い値段も安い店がこれこれここに。なんならアレとアレも誘って来い」と誘導してな」
クレーゼ「で、行ったら蛇の生殺しと」
ジーナ「PVC…エナメルテカテカの女王様スタイルで行きました。わしの奢りじゃ遠慮すんなとカーテンの中に連れ込んでな。しかもママ経由で注文したおとなの玩具がブーツにストラップで括られていたりとかな」
アルト「おにや。おにがおる」
ジーナ「人聞きの悪い事を言うな。私は実はよく淫乱だと誤解されるので、特認を得て隊内風紀取り締まりを兼ねてこの店に潜んでいることが多い。そこに准将と大佐いたけどあたし見ても知らぬ存ぜぬやったろ?この道具を使って風紀を正すべきかは君次第だ。大人しくしておれば男の生理現象には目をつぶってやろうと耳元で囁きーの相手の手を胸やケツに回させーので、あたくしの右手はこう上下運動をだな」
アルト「そうして純真な生徒をたぶらかしたのですね。いけないじーなせんせいですね」
みんな「おにや。おにがおる」
ジーナ「おのれらなぁ(泣)」
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