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番外編・対決!淫魔対淫魔!乱舞大決戦!1

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お久しぶりぶりな気が致しますが、アルトリーネでございます。
聖院には第二公用語として導入された日本語の語彙がいくつか定着しております。

ぶぶ漬けも、皆様がお使いの意味で通りますよ。
…誰のせいで広まったか、あまり言いたくありませんが!

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「「で、聖院でも持て余すと。痴女宮は?」

「そもそもそっちで皆とウマが合わなくて聖院で修行させてくれと聖院スイス支部長兼欧州戦略部長発議・痴女皇国女皇決議の要請状が来てんのよ。つまり、話の出どころは向こうのマイレーネ」

「え…向こうがあかん言うてんの?…痴女宮で投げ出すなら、今のこっちの聖院、もっと投げ出すわ…」

「かと言ってマイレーネさんの依頼だしねぇ」

「こっちのマイレーネは何と」

「一応、痴女宮と協力して妥協案を作ってくれてる。はいこれ」

「…おいこらぁ…あたし管轄にも入るやんか…」

「だけど、これがまだマシっちゃマシな部類の対応と思うのよねー。DQN対DQNの淫魔決戦になるのは確定してるけど」

「条件つけろ。天王寺や嘉手納を廃墟にされたらかなん。人間として出荷してくれたら受け入れるとな」

「もっちのろん。でないと犠牲者3桁とか5桁で済めば御の字ですがな」

「はぁ…あっちのあたしでも匙投げてるってことやんなー」

「白サイドか黒サイドかはともかく、かーさんが匙投げるのも大概よねー」

「とりあえず関係者に話だけしとこ。あと、言語は母国語以外に聖院第二公用語仕込んでもろといて。言うこと聞くかどうかは別にして、最低限の意志疎通は図りたいからな」

「あー、あの言語で喚かれたらうるさいと言う本音がだだ漏れよ」

「ラッツィオーニ中将夫人だけでよい、よいのよ…あのけたたましいアレは!」

(よほど二度と体験したくない事があったのね…)

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皆様お久しぶりです。アルトリーゼになりましたアルトリーネでございます。めんどくさいからアルトリーネで通させて頂いてよろしいでしょうか。

さて、黒いマリア様の方が何やら大変なのと入れ替わりに、当方はとりあえず落ち着くものが落ち着いている状態です。

ぶっちゃけ天の声に言わせたら「アルトリーネさんの方は最終回書いたら終わる」状態らしいです。

こちらとしては色々引き抜かれたり応援したりで大変ですので、よろしければその辺にも触れろやわれ。いや失礼、是非触れて頂きたいのですが。

そんな愚痴を白マリ様にこぼしておりますと。

「アルトー。お仕事。とりあえずかーさんとこにこの人連れて行って欲しいのよ。話は通ってるから、死ぬほど嫌な顔しても引き渡してきて」見るとマリア様より少し背が高いくらいですが、もんのすごく気が強そうな感じの女性です。美人は美人なんですけどねぇ。

「直接転移ですか?」

「とりあえず今は…ハーミーズなら大丈夫か。提督室に行って向こう着いてかーさんに引き渡してくれたら大丈夫。ハーミーズ艦長には話を通しておきます」

「…何かこう、人を運んで頂けるという気がしないのですが…」

「あ、あなたは今は既に人間に近い状態です。あと、今から乗って頂く船は軍艦なので男性が多数乗り込んでいますが、みんなお仕事してますから邪魔しないようにお願いします。ま、目的地までは一時間もかかりません。では案内役のアルトについて行ってください」

で、その女性は何か言いたそうですが、白マリ様が「うちにも黒シリーズ、墓所に在庫していますよ」と囁くと青ざめた顔をして喋るのを諦めています。何かこう、罪人の引き渡しを受けて運ぶような気分ですね。

とりあえずはーみーずの階段に行って守衛役の兵隊さんに聖環を見せます。その女性の聖環に読みとり機を近づけるとピピピと間違い音が鳴ります。この音は確か痴女皇国環を聖院用にセットしていない音ですね。

(まりあさまー。この方のせいかんー)

(えー。あ、そだそだ。聖環互換モードにするの忘れてたわ。よし、と)今度はぴろりん、と鳴りました。

「本艦は沖縄寄港後に天王寺に向かいます。ジーナ少将閣下は嘉手納基地でお待ちですので、那覇新港入港後に私どもが輸送機でお送り致します。それまでは提督室にてお寛ぎください」

ということは階段を上がってからえれべーたーで3つ下に降りて出て左、かんしゅ方向の士官区画ですね。

階段を直接つなぐとえらいさんの部屋にすぐ行けてしまうのはまずいそうなので、面倒ですが仕方ありません。

(この船は鉄で出来ていますの?何かいくさ前の城のように色々物々しい雰囲気ですが)

(あ、いつもの事です。あと内緒ですが、穢れ弾という危険なものを積んでいたりします。そしてわたくしたちがいる高級軍人用の居室がある場所や、そういう危ないものがある倉の前は必ず警備兵が配置されておりますので)

(ふむふむ。ではこの部屋…殺風景ですが…もしかしてこれでも)

(ええ。艦長より偉い将軍…海軍ですから提督が使う部屋です。お断りしておきますが、これ軍艦ですし、火事の事を考えて木や布を使う調度装飾は控えるのがこの時代の慣わし…おや)

(えらく若いご夫婦ですわね。お子様のお一人と釣り合いが…)執務机の上の絵立てに入れた写真が目に入ったご様子。

(その制服姿の女性がこの部屋を主にお使いになる方です。で、かでなという場所でお待ちです)

(はぁ…何かこう、貴族めいた方でもなさそうですね。お召し物はそれなりの軍人のようですが)

ええ。

わたくしはこの時、いきなり転送をかけずにワンクッション置こうとしたマリア様の判断に感謝しました。

絶対にこのおばはん、いきなり直接ジーナ様と合わせたら確実に喧嘩になると思いましたよ。

少なくとも今の科白を面と向かって言われて黙ってるような人ではありません。必ず何らかの形で一発入れ返す方です。ようわかっとります。

(えー、今から行かれる世界の事について事前に何かしらの説明とか受けられました?もし何でしたら簡単にご説明させて頂きますが)

(んー。その前に、お宅様の事もお聞きしていない状態ですわねぇ。同じような方はいらっしゃいましたが)同じようなのというのは痴女宮の方のわたくしですね。

(あ、申し遅れまして。聖院金衣女聖マリアリーゼの方の夫のアルトリーゼと申します。いえいえ、正直な話、わたくしも平民出ですが先のマリア様に剣の腕が目に留まりました結果、こうして一応将軍をさせて頂いております。あと、この制服の方も諸事情ありまして、聖院世界を救った功績により聖母または皇祖母の地位を得られております)

すんません。わたくしもでっかい漁師の網元の家とは言えど平民の出ですねん。びきびき。

(はぁ、何やら平民が平民を治めているとは聞きましたが…)

(文化文明が発達しているから可能なのですよ。わたくしもこの間一週間ほど旅して参りましたし、なんだかんだと向こうへ伺ったり、向こうの方々と交流を持つ事も多いので、あちらの事情はよく承知しております。少なくとも、この子達が不幸ならとてもこのような顔はしておりませんよね?)

(む…確かに…)

そうです。この方、あの時代のあの辺にありがちな多婚多産な方とは聞いております。

そして長靴半島最強のド・ビッチだとも。

とにかく政略結婚の道具に反発してか不倫ありーの浮気ありーので悪名轟かせまくりとも。

(とりあえずはあたくしの生い立ちです。よろしければ)で、頭の中を覗かせて差し上げます。

(ふむふむ。はぁ…はぁなるほど。私どもでも重税逃れの賄賂がわりにやる話とは聞きますが…ふむふむ。…あーやっぱり春売りあったのですか、あたくしはあれが苦手で苦手で…で、上位の方の目に留まり、と…まぁ大体は理解しました。そちら様が極めて特殊な形で人を集めているとは聞きましたが、中に入れば方針があるのは理解いたします。ただ、全て従えるかとなると…)

(それはそうですわ。私共でも強制は致しません。説明はしておりますが。ただ、得られる利点は甚だ大きいのも事実です。流行り病や性交で感染する病に悩まされません。ちなみに聖院分院にはたいてい普通の色街もございますが、流行り病に罹っている方が色街に来ると、問答無用で罪人を呼ばれて聖院に連行されます。自覚のある方は自ら聖院に赴いて請願処に行かれますが、病の巣を自覚されない方もおられますので)

はい、皆様、以前のお話の復習です。

前にわたくしが申していた「すけべい以外の真剣に困っている相談」を受け付けるのがこの請願処です。相談無料。お布施は御心次第。

なお、殿方と一部ご夫人の場合、解決した喜びついでに下足処に行かれる場合がありますので、そちら方面のご要望もまとめてお聞きしていたり。ほほほ。

(しかし、そう考えると色々と悩みたくもなりますわねぇ)

ふふふ。

雅美様からあどばいすはもろうておりました。この人は割と飽きっぽいのと、一つところに留まろうとしない可能性があると。わがままと言えばわがままなんですがね、その性質故にあちこち行かせた方がいいんじゃないかとも聞いてましたし。

(とりあえず着いたようですわ。呼ばれております。参りましょう)

実はご婦人、カバン一つでほぼ身一つです。これはどうも聖院入りに当たり、アレーゼ様とマイレーネ様にお説教を食らったようで。

「あれもこれもは持ち込めん。更に、持って行っても後々困るものも多いだろうから聖院倉庫で預かってやる。値段もそれなりだろうしな」

「それに、故郷が恋しくなるかも知れないでしょう。だから、本当に自分の支えになるものと必要なものを選ぶ訓練をしなさい」

まぁ、聖院の二大秩序にこうも言われては流石に従わざるを得ないかと。

それに理屈は通っていますし、遥かに科学技術が進んだ連邦社会に中世の生活物資を全て持ち込んでも、いずれは不要になってしまうとまで言われてはねぇ。

ちなみにこのカバン、ぶりっくすとかいうところのきゃりーけーすを渡されています。何これという顔で見ていた奥様でしたが、これを調達してきたマリア様がそちらのお国の未来の方が作った奴で、女の人用の旅行カバンとしては人気があるとご説明。

だからあたくしに持たせるなと。侍従じゃないんですから。

そして小型のゆそうきに運ばれてかでな基地へ。

宙兵隊制服という濃い青の半袖上下姿のジーナ様がお待ちでした。

「ようこそ嘉手納基地へ。ところでご飯食べた?」

そう、奥様、人間に戻されていますからね。で、宙兵隊の食堂に連れて行かれます。ここは好きなものをお皿に盛り合わせてから、食習慣に合わせてパンやご飯やスープを添えて食べるようになっています。

「基本的に私らの国は平民主導やさかいねぇ。るっきーが国でしていたように召使いつけてご飯食べる暮らしをしている人、今やかなり限られた立場なんよ。あたしもNBの軍艦だとそれ出来るんやけど、ここではちょっといいご飯食べられるくらい。それと食後のコーヒーがゆっくり飲める程度」

ま、向こうなら将軍さまですからねぇ。ジーナ様。

「さて、ちょっと会わせたい人がおんねん。るっきーのお国の人。カバンはあたしらの部屋で預かってあげるから」と教務員室というお部屋、ジーナ様やゴルディーニ様のお席のあるところに寄ってから少し歩きます。

護衛の兵隊さんがやたら多い場所を通過していきます。

あたくしのリトルクロウを見て一瞬ギョッとされる方もいますが「聖院副指導者。VIP待遇」とジーナ様があたくしの聖環を見せると敬礼して下がられます。

そしてある部屋…将官用応接室に通されます。

そこで待っていた人物にジーナ様が敬礼なさいます。

「閣下。ルクレツィア・ボルジア様です。ルクレツィアさん。こちら連邦宙兵隊大将、ドメニコ・ラッツィオーニ閣下。連邦の軍事部門の頂点になる大将軍にあらせられます」と、ラッツィオーニ様と奥様を互いにご紹介。お二人は軽く握手。あたくしにも「アルトリーゼ閣下も相変わらずお美しく」など言われて握手を交わします。

「さて、ルクレツィア様。我が部下ならびにマリア陛下とアルトリーゼ閣下から事情はお伺いいたしました。私の祖国にして、貴女の祖国での生活が可能なようお計らいさせて頂きたいところですが…アルトリーゼ閣下。よろしければ私とルクレツィア様を繋いで頂けますか」

「かしこまりました、将軍様」りくえすとにお応え致します。

「…なるほど、今の世では建前として人に身分はなく平等。王侯であっても敢えて従軍するなどして平民の暮らしを体験しておくのが主流と」そうなのです。これを納得頂くのがまず大変。更には奴隷制度がとっくに廃止されておりますからねぇ。

「むろん、ルクレツィア様に何かしらの事情を添えてイタリア本国の政財界に居場所を作る事も不可能ではありません。ですが、個人の自由は実質的になくなるとお考え下さい。貴女様が生活するお金を出す誰かが、貴女様を偶像として利用します。賭けても良い。例えばバチカンが世が世なら法皇の娘だとして庇護すれば、修道尼としての生活を強要してくるでしょう。悲しい話ですが、単なる慈善で人が動く余裕は今の我がイタリアにはないのです」

「承知致しました。閣下とこうしてお会いする事が普通なら困難だった事も含めまして。今の世は慈善一つにしても様々な思惑が絡むのですね」

「左様です。むろん、ルクレツィア様の存在を公表すればさまざまな者が支援や保護、そして婚姻を申し出るでしょう。しかし、それが果たして奥様の人生に最終的に良い答えなのか。後世にも奥様が他者の思惑に振り回されていたと伝わっておりますので、不肖私としては、平民だからこそ堪能出来る自由もある事をお伝えしたい。保護を願い出られるならば母国に働きかけさせて頂きますが、不本意な人生が必ず付いて回ります。そして、なかなか逃れられぬ不自由も」

「マリア様方にも言われましたわ。カゴで飼われる鳥の美しさと、野鳥の美しさの二択であると」

「まぁ、ここにいる我が部下のように特進昇格を拒み続ける人物もおりますので。だから高木中佐。いい加減准将昇格の話を聞いてくれと」

「マリアンヌがある程度大きくなるまで常勤将官職は無理やて言うてるやないですか閣下。それにあたし嘉手納やニューヨークやハワイ単身赴任無理っすよ?」

「だから予備役扱いで常勤無用で認めさせるから!貴官を昇進させないようなら宇宙軍のワルトハイムめが転属辞令を発布して宇宙軍少将にするとまで言っておるのだぞ、ええいあの卑怯者め。暫定局長閣下と同郷を悪用しおっておのれおのれおのれっ」なんか相変わらず将軍様のてんしょんが高いですね。

(向こうなら非常勤少将なんやけどなー。まーええわ。マリアンヌとまりあの分の家族手当つくし贅沢言わんとこ)

(せいいんならそもそもひようはかかりまへんで)

(何やアルトその棒読みは!わしを向こうに住ませようとする悪の手先めがっ)

(せいいんはせいぎのみかたどすぇ)

(性技の味方以外に読めない。ま、よろし)

「まぁとりあえずですな、今晩この方、ちょっとママの店を見学させてみようかと」

「む…大丈夫なのかね?」

「一応聖院と痴女宮は経験済みですから」

(将軍様、あちらで「ちょっと」色々ありました結果、こちらに来る事になりまして…)

(ですので閣下、その辺も配慮頂けるとですね…)

(まぁ、時間があれば私も顔は出してみよう。何せ君達の一件以降、ちょっとご無沙汰しておるしな)

(了解しました)

そして、とりあえずジーナ様の官舎に荷物を置きまして。

「とりあえずあたしの手持ち服でー。これとこれを組み合わせてー」

「アルトは偽装服持って来てる?」

「はい、預かって来てますよ」

「んじゃちょっとそれ着てー」

はい、ジーナ様曰くのしょーぱんしすたーず完成です。

じーなさん。
しろいちびてぃーしゃつ。くろでにむ。あかあみたい。くろとにーしゅーずのしょーとぶーつ。

おくさま。
ぱーぷるのろんぐてぃーしゃつそでまくり。こんのこるせっとふうはいうえすとでにむ。すとっきんぐなし。くろれざーのしょーとぶーつうちがわにかくしそっくす。

あるとりーね。
白びきにあーまー。しょーとぶーつ。たいけん。いつものかっこう(りゃくしきそうび)。

なお、わたくしのびきにぼとむは淫蟲仕様で、連邦世界ではろーらいずしょーとぱんつに可変します。

今回はいんちゅうひもぱんつ…じーすとりんぐというのですか、あれを下に穿いてます。みせぱんというらしいです。

で、この格好でママの店にお邪魔します。

「今回は客今回は客今回は客」

ジーナ様が呪文を唱えています。しかし、叶ったためしがないように思うのは気のせいなのでしょうか。

「ここはどのような場所で?」とりあえずぐらっぱというお酒を頼まれた奥様が聞かれます。

「んー。踊り子酒場ですね。で、ここはさっきの軍人さん達がよく来る遊び場の一つになってます」

「殿方向きの店と。それにしては女性なのに慣れておられますね」

「…ええ、ここで隊内では出来ない内緒の話とかするもので…ほーっほっほっほっ」うそをおこき。

「そう言えば、マリア様曰く、うちの母はここで踊っていた事もあるとか」

「え」

「なんでも学資稼ぎには美味しいお仕事だったようで」

「え」

「更には股はおろか口すら使わず殿方を昇天させていたとか」

(あああああああああのマリ公何をばらしとんのじゃああああ)

「さてジーナ様。それはともかく、ここで一体わたくしにどのような話を」

「…むー。実はね。ここね。防音措置が出来ましてな」

「ほう」

「この中で話してる事は他に聞こえませんねや」

「つまり、内緒話が出来ると」

「そーゆー事ですわ。で、さっきの大将閣下とか、結構な幹部も内緒話をしに来る訳で」

「な・る・ほ・ど。…おくさま。わたくし、あの格好をさせて頂くわけに参りませんかしら。いえ、もう無理矢理にでも脱ぎますわ!」

「ままま待ち待ち待ち!…アルト…聖院広報の衣装、うちとるっきーに頼む…」

(ほらやっぱりおきゃくさんでおわらなかったですう。あたくしもおつきあいしますから。ほれ)

で、お二人を着替えさせます。

普通ならママが来て止めますが、あたくしたちは重要関係者とやららしい上に、ジーナ様がこのお店ではもはやちーままとかいう副司令官待遇らしいので、誰も文句を言いません。

ただ、店のあっちこっちから「あーまた始まった」という視線ががが。

で、聖院広報の衣装という事は、いわゆるばきばきの痴女服です。

しかし、このお店にはえぬびーでマリア様が役員になっているろーずまりーだかまりあんろーずだかいうしたぎやさんの目録、つまりかたろぐから注文できるようになっています。ですので少し時間はかかりますが注文する痴女服が届きます。

で、今や穴が開いたりすけすけになるすけべい服だらけと…この店は確か、おめこを見せたりまぐわいをしてはならない筈なのですが。あの場所に穴が開く必要はあるのでしょうか。なぞです。

「ほうほう。これをこうすると色や透け具合が変わると」

「とりあえずオールランダムでやってみなはれ」

「それだとどうなりますの」

「64色の中から適当な色選んで勝手に変わって行く。あと要所要所が透けたり色ついたりする」

「まあやってみましょ。ふんふん。確かに色が変わって参りますわね。で、確かこれは脱がずともまぐわい可能なはず。えい」

「わーこらそこに穴開けるな!ちょい待て待て待て!それはステージで踊る時だけじゃ!アルト!吸うて構わんから制止しれ!客が勝手に踊るな!」

いやもうのっけから大変です。

そりゃこの店で踊ったが最後、お店の子扱いされて指名入れられるのはわたくしも経験しております。…なんでか知りませんが、あたくし、店の子登録されているみたいなんですが。

いえ、てこきめんどくさいのでおめこさしてもらえたらかせぎますが、ここでそれをするとけいさつや軍のけいむがきてむっちゃおこられますからね。あと、普通の人になんも対策せずにおめこしたら向こうが大変ですからね。

(はぁ…この調子やったら絶対に店や女の子と揉めるよなぁ…)

(あたくしですら、くうきをよむということを習いましたが…いざとなった場合にままに預けるのはやめた方が良さそうですよこれ)

(せやなー。見た目は最高やねんけど中身がな、中身がな…天然とかそういうレベル違う、歩く暴走兵器や…)

ええ。ジーナ様が特殊公用れんらくしゃというえらいさん用のくるまを手配していて正解でした。

酔っ払ってる奥様を後部座席に文字通り放り込んで、官舎に帰ります。

(となるとやはり、天王寺預かりで…)

(それしかないよなー。痴女宮の白騎士団預かりでマリーの下辺りが)

(やめでぐだざい。実際にそれされてもめだんでずうううう)

当のマリーから心話が来ました。

(あらマリーちゃんおひさ。っつーか…何があったんや…)

(まぁご想像以上ですわ?とりあえず何人か付けて指揮能力があるか見てみた訳ですわよ。そしたら外に出たがるわ出たがるわ。で、今は白は一応先遣派兵担当でなくて増援兵力兼務でしょ?そして痴女宮近衛扱いですの。で、暫定団長にアルトリーゼ様を無理矢理押し込み、実質あたくしが団長みたいなもん絶賛継続中でして、じゃあ赤にしたら…)

(あーわかる。多分黒管轄のイタリアとか紫管轄のドイツ辺りに行って揉めた。それもギリシアとかバルカン半島行けとか、トルコへの連絡要員命令ブッチしたとかやろ)

(いやもっとダメでした。見た目と経歴で外交方面任せたらウエメセかましまして…まぁ、初回派遣がバルト三国とか北欧方面だったのがあまり気に入らなかったみたいなんですけど)

(よりによってでっかい滝のある辺りとか行かさんかったやろな…)

(最重要交渉地域に指定していましたが何か)

(…何でよりによってバイキングの国に行かせた!あそこ確か薩摩率80%くらいはあるぞ!いくら痴女の国の大使言うたかて、男尊女卑バキバキの国に行ったらちょっとは大人しくせぇと…)

(滝観光とか言い出したら絶対ジーナ様怒りますよね)

(っていうかあの辺、スイスより更に前回の氷河期規模が小さいからあんましごっついフィヨルド出来てないんちゃうかったんかいな)

(まぁ基本風光明媚というのですか、景色は良いのですが住んでる人が蛮族…いえ、全くどうしようもない蛮族という訳でもないんですよ?ただ、交易する品物がないと略奪を始めるだけで)

(突然の擁護的解説ありがとう。…だが全く擁護になってない気がすんねんけど)

(ちなみに聖院でもあの辺の支部はあるにはあるんですよ。で、あそこの支部に人を来させる為に話をつけましてね…ええ。当時の金衣が暴…なるべく平和的な交渉を心がけた結果、海賊行為がしたいならもうちょい南の方でやってくれと。で、彼らが人種的にはノルマン人というのですか、その人たちが移住した島がありまして)

(なんか悪い予感するねんけど。もしかしてその島ってさぁ、人魚姫国からもうちょい西北の方角に浮かんでて、後にそこから宇宙に飛び出した人らがNB言う国作らんかったか)

(連邦世界ではそうなりますね)

(まぁ少なくとも、とりあえず後ろの荷物を外交使節として派遣するに相応しくない相手というのは速やかに理解できたのだが。ところでアルトくん。君はさっきから何をしとるのだね)

(いえ。久々のジーナ様ですので調整を兼ねておめこさせて頂きたいのですが)

(何でこうなる…ちょっと待て。今まだ高速道路や。自動運転外して、バス停に寄せて…)

(っていうかジーナ様今人間状態ですよね。久々にわたくし、ちんぽ突っ込まれたいのですがちょっとだけ痴女化なさいませんか)

(待て待て待てその要望は白あたしに言え!あれ今イタリアにおる筈や!)

(いくのめんどいですーはやしてくださーい)

「んー よく寝ましたわねー。ここはどこ…あの?お二人で何をなさってますの?それと確かアルトさんは逸物がある筈ですわね」

「ままままま待て!待て!公用車の車内汚すな!外出ろ外!」

「わーいあおかーんあおかーん」

「ああ懐かしいですわ兄様と遠乗りで人気のない場所で以下略」

「だからあたしは男が欲しいと!こらアルトあたしに生やすな!るっきーも待て待て!ぎゃああああああ!」

ええ。後でめっちゃ怒られるの分かってますけど我慢出来ませんでしたので。ほほほ。

…これくらいの役得貰わんと、このおばはんの護送役なんかやってられませんのよあたくし!お分かり下さいジーナ様!
-----------------------------------------

白アルト「痴女皇国でいらんというのは余程のように思いますが」
黒アルト「ええわたくし。あたくしの方も何とか活用しようとは頑張りました。無論マリア様も」
白アルト「ええ。かくなる上はやはり天王寺送りで」
黒アルト「実は、当方でも案が出ました」
白アルト「どのような案でしょう。悪い予感がしますがお教えくださいわたくし」
黒アルト「娘さんたちと一緒に学校行かしたらどうよ@黒マリ様」
白アルト「痛い気がします。そして登下校時の領事館が風俗店のように見えそうですが」
るっきー「修道服がやはりわたくしにはぴったり来ますわねぇ」
黒アルト「なお、修道院送りは歴史的事実ですが、その後に出てはります。何で還俗したかしりとうありませんが」
るっきー「我慢出来ると思いまして?」
ジーナ「もはや男性化してメテオラ修道院やアトス山修道院に送るしかないのか…」
両アルト「数日で脱走してくるのにユーロから戻した場合での1,000ドラクマ」
ジーナ「なんかジンバブエドルですら賭ける価値が失せる賭けやな…」
るっきー「あたくしの価値は!価値は!」
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