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アルトリーネさんの里帰り・2

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アルトリーネでございます。
故郷は捨てました。
名も捨てました。
今のわたくしは剣士。剣に生きます。

誰ですかおめこに生きてるとか言われるのは!
ええ、職務です!職務ですから!

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「えー、まずこちらの服をご覧ください、アルトリーネさん。この服を着て真珠貝を取られた事はありますか?または、こういう服を着て真珠を取るお仕事をしていた人をご存知ですか?」黒いつなぎ服の画像を見せながらジーナ様がご質問されます。

(これ、当時のバーレーンで使ってた真珠取り用の潜水服って言うて、潜る為の服やからな)と、かんにんぐぺーぱーというのですか、わたくしが答えやすいように心話で色々教えてくださいます。

「いいえ、こんな服を着てはいませんでした。おそらく、わたくしが住んでいた辺りよりもはるか南側で採っていた人たちならばこんな服を着ていてもおかしくはないと思いますが、わたくしたちの辺りではそちらでいうふんどし…ですか、をつけただけの状態や、短い上着を着てめがねを付けて潜っていました」

「以前、雑談でお聞きした時は、真珠以外にも色々とお取りになっていたようですが、おうちの稼ぎでは真珠は稼ぎのどれくらいだったのでしょうか?分かる範囲で構いません」

(アルト君のこと知らん人もおるからな。確か真珠で家の収入の半分以上行ってたとか言わんかったか)

「えー、わたくしは当時、実家の次女でしたのであまり詳しくは教えられていなかったのですが、だいたい漁をしていた全ての半分くらいとか聞いたことがあります」

「ありがとうございます。あと、現地の言葉ですが、こんな文字をお使いで間違いはないでしょうか」なんか変な筆で書いたような文字を見せられます。こんなの使ってませんでした。

(これアラビア文字って言って、こっちのあの辺で一般的だったことばの文字な。違う?ほな次見せるで。これトルコっていう変な風呂とか変な魚をパンで挟んで食うとか変な絨毯売ってる国の字。ちなみにほもほも美少年軍団の国な。こっちの歴史と同じやったら、今行ったら多分おるぞ)なんか行ってみたくなりますね。

「では、こちらの方はどうでしょうか」さっきと違う文字を見せられました。

(これアルメニア文字。これもほもほも軍団の国で使ってた)

「これに近い感じでしたね」

(やっぱりちょっとうちらと違う可能性高いなー。ありがちょー。あとでちんこ入れさしたるー)

(わーい)

「ご協力ありがとうございます。質問は以上です。で、今のアルトリーネさんのお話で分かったのですが、どうもやはり、我々が知るアッバース朝ならびにオスマン帝国支配とは違う歴史を歩んでいる可能性があります。これは、海岸や砂漠地帯の植生状況ならびに内陸砂漠部の面積の違いからも推測できるかと。ヘンドリック大佐。NB派遣部隊現地統括将官の立場で発言させて頂きますが、現地に詳しい協力者を伴ったフィールドワーク並びにヒューミントによる偵察行動を提案したいと存じます。ゴルディーニ大佐、当該行動についてはかねて連邦側より寄せられていた、いわゆるこの聖院世界地球の自然環境や人文環境の調査参加要望をある程度は叶える事になると思いますので、引き続きの連邦の機材または人員使用を許可頂きますと幸いです」

(なんかジーナ様がめっちゃできるをんなオーラを放っています)

(…売女…お前、何か変なキノコでも食べたのか?聖院の食事にそのようなものは混ざらんはずだが…)

(聖院で見るジーナ様と同じ方なのですか前の人)

(おねーさまがいつもあれならばと思いますが、正直きしょくわるいですわ)

(…おまえら…おまえら…マイレーネさん。後でこいつらまとめてシメますの手伝って頂けると助かりますが)

「ワーズワース少将。オピウム関係に関してはどう致しますか」

「現時点では栽培地の破壊は現在本艦に搭載している戦力機並びに、連邦扱いの二機で充分に作戦可能です。しかしながら現地経済への露骨な介入となります事と、我が方の地球でも起きた件ですが、ポピー栽培を不可能にすると、現地住民の貧困に拍車をかける状況がここでも再現される事になるかと。NBは直接に関係のない話ではあると思いますが、西暦2000年代の英国によるアフガニスタン駐留の際にも類似状況に直面して対処された経験がございますかと。いわば、アフガンゲリラと同等類似の存在をこの聖院地球界で我々が発生させてしまう危険を懸念いたしますと、オピウム流通経済を破壊したいのは山々ですが、農業支援の対策が可能となるまでは放置、但し要観察とするしかないと判断いたします。これについては現在、聖院指導者のクレーゼ・ワーズワース・アクエリアス金衣女聖並びに、小官の実娘ではありますが、同じく金衣女聖のマリア・アクエリアス・ワーズワースの協力を得て早急に対策の立案に努めたいと考えております。ご質問はございますか」

(何か、今までで一番世界の違いを感じた気がします…)

(正直公式の場のクレーゼ様並みの威圧感を感じます)

(…私はいむしつとやらに行ってきて良いだろうか…この光景と発言を目と耳が受け入れようとしない…)

(いや、こう申してはなんですが、アレーゼ姉様…貴女の時もジーナお義姉様、公式の立場ではこんなんでしたわよ?あちらの方がわたくしどもの習慣に驚く以上に驚異的なのは判りますが受け入れて下さい…)

(ジーナさん、これでも一応会社役員ですし宇宙船船長とかスペースシャトルの機長とかそれなりに色々されてる経歴なんですよ皆さん…。踊り子さんの時とか普段の言動が、オオサカで言うコテコテなだけで…)

(ああっクリスまでがそんなん言う!)

「ジ…いやタカギ少佐。これは個人的な疑問なのだが、現地偵察の要員編成には心当たりがあるのかね?」

「ゴルディーニ大佐の疑問はもっともかと存じます。先ほど小官の質問に回答頂いたアルトリーネ上級銀衣騎士女官、バーレーンからクウェート~イラクに至る一帯の何処かの出身であることが判明しております。当時のアルトリーネ氏本人から聖院入りする際の諸々を過去に聴取しておりますが、当地の聖院支部、イラクのアラビア湾岸に所在する場所より徒歩12時間以内の地に居住していたのが判明しています。あと、アルトリーネ氏の同僚のダリアリーネ上級銀衣騎士女官がフランス出身ですが、エチオピア人とフランス人の混血であり、ダリアリーネ上級騎士女官を随行させることで、ツーマンセル以上の行動となりますので作戦遂行率並びに生還率向上が期待できると判断しております」

(つまり、アルトくんとダリアちゃんで現地の聞き込みや調査をしてほしいと言うことですねーあたしのいってんのをわかりやすく言いますとーほっほっほっー)

(ええーくろぶ…ダリア連れて行くんですかー)

(アルトリーネさまとふたりきり…ふたりきり…)

(ああっダリアがさかっていますわ!あぶないですわ!)

(なあ売女。人選として非常に不安を感じるんだが)

(安心せぇ、うちも行く。つか現地までどないやって行くつもりじゃおのれら。そして、マリアに飛ばしてもろたとして帰りどないすんねん。とりあえず送り込む手段として考えてるのを音声で言うたるから聞いとき)

「えー、後ですね、聖院側から現地までの移動手段などの疑問を持たれているようですが、これに関してはわたくしの夫であり聖院世界調査団団長のクリス・ワーズワース準男爵とカリバーンの稼働を依頼したく存じます。わたくしの方からは連邦より預かっている試験機材のババヤガーAR、これを飛行させますと各機の後席に1名ずつ乗機可能です。現地までの到達時間は、カリバーンならゼロとは行きませんが従来機材より格段に短縮可能であり、到着後の機材秘匿や保護に関しての不安は完全に払拭できるメリットが期待できますので。クリス準男爵、恐れ入りますが本件に関しては積極的協力をお願いしたい。って言うかダーリンお願い!」

「わかりました。カリバーンの稼働に関してはヘンドリック艦長にもご理解を頂きますと調査作業の進捗が期待できますので、良いお返事を頂けますと幸いです」

(さいご…さいご…)

(まー私ら夫婦やしー。あと、ヘンドリックさんの許可別にいらんけど、クリスがどっか行くと絶対に護衛の話が出るねん。この子動いたらボディガードいるからな。ダリア連れて行きたいのはその辺もあんのよ)

「ワーズワース少将。騎士の方2名の戦闘力についてご質問させて頂きたいのですが。奥様のお立場としてもご承知かとは存じますが、クリス準男爵の聖院施設外活動につきましては最低でも護衛2名以上を随行しての行動が推奨されております。現状ではオピウム調査に本艦乗艦陸戦隊の戦力を割く関係上、そちらに随行させる護衛戦力の運搬に必要な輸送機の確保が困難となっております。現地在住者の協力を想定しておられますが、信用度についてはクレーゼ様やマリア様の保証が得られるとしましても、実戦力的に女性2名で対処可能かどうかについて、我々の常識ではいささかの疑問を呈させて頂きます。ま、ここに一度でも来ると、そうした常識が通用しないと言うのは重々承知していますが、NB本星にはこの聖院世界の実情実態をよく理解していない、あるいは理解しようとしない人物も若干存在すると聞き及んでおります。報告書類等々のみで判断させる危険を回避するためにも、彼女らの戦闘能力についてある程度明示して頂ければ本星のデスクワーク組を納得させやすくなりますが」

(ヘンドリック様は、あたくしたちが信用できないと申しておられるのでしょうか…)

(ちゃうちゃう。ここ来てない奴で頭固いのが結構おんねん。英国風軍隊風の持って回った言い回しやけど、要約したら、あんたらがどのくらい強いか、ざっとでええから教えてくれたら、そいつら説き伏せるような適当な言い訳でっち上げたるて言うてくれてるんや。はっはっはっはっはっ)

(なるほどですぅ…)

(なるほど、石頭を黙らせる話をして欲しいと)

(売女よ、私が話してみて良いか?ほれ、前に言っていたアルトリーネとクライファーネがどれだけ強いかと言う件でいいだろう)

(ふむ。ほなちょっと言うたって)

「えー、ヘンドリック艦長、でしたか。聖院銀衣女官騎士団長のアレーゼと申す。よろしいだろうか」

「はい、アレーゼ様」

「ここな二人の上級騎士だが、1名は近々昇進の話も出ている熟練者だ。そちらの戦力と比較は難しいと思うが、この世界の大体の国が用意できる、陸伝いに他国を攻める戦力を前提に話をしよう。単純に言って、そこのアルトリーネただ一人が出陣したと言う話だけで、たいていの国の軍隊は逃げ帰るか講和の打診をする。聖院騎士の彼女を追い返すだけでも十万は兵力を用意しないとならないというのがこの世界の騎士や軍人の常識となっている。これで説明となるだろうか」

「アレーゼ様、ありがとうございます。つまり、アルトリーネ様お一人だけでも十万人と互角となる、何らかの手段をお持ちと言う事で本星向けには報告をさせて頂きます…で、アルトリーネ様、こちらは本星への報告には触れないでおこうと思いますが、その…撃退手段について、支障のない範囲でお教え頂けますと、何分にもクリス様保護も小官の任務範囲となっておりますので、私の心が安らぎますのですが。はっは」

(えー、あれ言いたくないですぅ)

(うちが言うたるわ)

「えー、ヘンドリック艦長。小官がそれの具体的発動を何度も経験しておりますので断言いたします。かねてから本国に資料として送付しております例のエナジードレイン能力ですね。これを駆使した場合、誤差や効果範囲の不確定性はありますが、概ね数千から数万人の兵士より一気に戦闘能力や行動する体力を消耗させてしまうとの実績が。更にその回復には、一般的な成人男性だと最低でも6時間から7時間程度の睡眠時間、そしてじ・ゅ・う・ぶ・ん・な・え・い・よ・う・ほ・き・ゅ・うを要します。というか、聖院下院にお連れして体験頂くのが一番手っ取り早いんですけどねぇ。わっはっはっ」

「なるほど、やはり、あれですか…ええ、小官も体験させて頂きたいのは山々なのですが、なんせ私の細君に発覚しますとですね、はーっはっはっはっはっはっ」

「ええ、小官も逆にですね、そういう家庭問題に発展して大騒ぎになりました件をですね、艦長もご存知のですね、過去の日本国九州道沖縄支庁那覇市の某店の店員としてですね、何件も処理…はっはっはっはっはっ」

「連邦側の軍人として衷心より忠告させて頂きますが、NB本星に帰還された際に岸壁に奥様が待機されていて等々の事態も憂慮すべきではないかと、はははははは」

(なにやらおとこのひととじーなさまがたきのような汗をおかきになっています)

(なぜあちらのお方々がここに来ても下院に足を運ばないかとか、色街に行くにも深くお悩みだったかわかる気がします)

(向こうは一夫一妻制で、夫人が厳しい傾向が強いとは聞いていたが…まさかこれほどとは…)

(今の連中って前線で芸者とか置屋とか慰安婦とかいねーのかよ。俺んときはラバウルと言わず松山と言わずだなぁ)

(言わんといたってくれ…情報化社会の悪しき弊害でな、どの辺に何時間滞在したかバレやすくなっててな…かつてどっかの大陸から撒き散らされた病原菌に感染した、とある新北投温泉とか高雄の檳榔売りとか床屋とか色々あった国の軍人がだな、交際相手と連れ込み宿に入って2時間半ほど過ごしていたのが公共の映像報道として流されて、二千万人を越すその国の人間の大多数にバラされたもんんんんんんのすごい恥晒しな事件があってなぁ…)

(そんなに短い時間でよいのでしょうか。半日は欲しいですね)

(わたくしはアルト様となら丸一日は頂きたいかと)

(その二時間半とやらの内容を是非に是非に知りたいですわね)

(ああっエロ猿な女官が過剰に反応しているっ!)

「とりあえず少将閣下、偵察行動につきまして小官に異存はございません。閣下の権限で進めて頂ければ必要に応じ支援をさせて頂きます。実施時期につきましては、騎士の皆様のご準備が整い次第…でよろしいですかな?」

「ええ、それで構いません。恐らく明日深夜の夜間潜入となるかと存じます。彼女らに問題がなければ本日深夜にも進出しておきたいところですが。クレーゼさんアレーゼさん、アルトくんとダリアちゃん、今晩から借りてええか?なるべくなら夜の闇に乗じて侵入したい。それも、出来れば早めに」

「あたくしは依存なしですわ、あとは彼女たち次第かな、と」

「私も問題はない。アルトリーネは特命騎士として通常行動の人員に編成していない。ダリアリーネについても、昇格人員予定を早めて対応は可能だ。どうせ1日で帰って来れる話でもないだろうしな」

「で、肝心の二人。一名はやる気満々。一名は死にそうな顔なんだが」

もうね、隣のダリアがね、期待に満ち溢れた目でね、あたくしを見て手を握ってくるんですよ、それもさっきからこそこそとね、ちんこ出てくる辺りをですね、触ってきやがるのです。

よっぽど短刀の柄突っ込んでおこうかと思いましたが、公共の迷惑以前に奴を喜ばせそうなだけなのでやめておきます。

「ゴルディーニ大佐。予想された事案です。対策を今から実施します。アルトくん。さっきあたしはカリバーンと言った。そして、操縦者はクリスだ。この意味を察してもらおうかな」ジーナ様がぐっとあたくしの肩に手を置いて、あたくしを見つめながらニヤニヤしています。

(君たちのエロ水着、確か届いてたなーぴーぷー♪褌でもええでーぴーぷー♪)

ええ、あたくし、たった今、この話を拒否するのは不可能と悟りました。

ええ。行きます。イきます。ついでに黒豚もシメて、返すちんこでおねーさまもシメておきますよ。はい。犯る気満々で行かせて下さい。

「ちょっと待て、俺は待機か?俺も連れて行けよ!」

「かんのくーん。君には別の特命を与えたいのだがねぇ。ちょっとアレーゼさんと別の場所行って欲しいんだが…バンシーならリモートモニタリング…遠隔指揮で二人ともゲストスーツでも、飛ばせなくはないのだよふふふふふ。ゴルディーニ大佐。菅野大尉には別地域の調査を依頼する方が効率的なため、小官権限で作戦指定をさせて頂こうかと。後、アレーゼさんは当たり前ですが足止めだけでもアルトくん5人くらい必要な人ですよ。マイレーネさんなら1人で済みますが。うはは」これにはマイレーネさんも苦笑ですね。

で。その数時間後。

宙兵隊の制式パイロットスーツだという、すすけた青色のぴっちりした服に着替えたジーナ様と、なぜか探検服という昔の人が着るような半ズボン姿でやたらとポケットがついたベージュの服を着込んだクリス様。

そしてマリア様謹製というダリア専用の戦闘服試作品という、真っ黒なれおたーどに着替えた黒豚。

ムカつきます。黒たいつとかいう島○くんの靴下くらい長そうなのを履いています。れおたーどもたいつもろんぐぐろーぶもラバー素材に近い通気性のあるもので、つやは少ないです。

そして凶悪な機能が実装されていると、目の前でドヤ顔の開発者。

おとーさんちょっとと、実の父親を呼びます。で、ダリアに股開けと。

そして驚愕の光景。なんとがちがちでずらすのも難しそうなれおたーどに一瞬で穴が開きました。

これがジーナ様曰く「なんでこんなへんな機能つけた。いや、説明聞いたら理解は出来るが。あたしの人としての感情が理解を拒むんやけど」という、まさにダリアのための機能だとおっしゃいます。

実はこのれおたーどのちくびとダリアならダリアの部分はいんちゅうくん。

そう、あのものっすごい動きをするばいぶの系列品で出来ていて、着たダリアがごしゅじんさまと認識するとちんぽをつっこんでもらえるように穴を開けるそうです。

で、もっとろくでもないことに、ダリアが主君と認めてないのに無理やり切ったりずらそうとすると、周りを巻き込む大爆発を起こすのだとか。

「敵に犯されそうになった時の自決用じゃん。だってダリア、スパイとか暗殺をやるんでしょ?これくらいは装備させたげてよー」と開発者はしれっとおっしゃいます。

「ま、まー、意図はわかる。これの方がダリアはやる気が出るやろう。誤爆とかなかったらな。あと、ダリアが別のやる気を見せておるのだが」と、ジーナ様はわたくしを招きます。まだ開いている穴のすぐ近くまで手を伸ばせと。

「マリア?これさ、アルトくんがダリアにご主人様認識されてなかったら閉まるよな?」

「もっちろんよおかーさん。で、アルトの手が接近してるのに開いたまま。成功よ!ダリアには性交じゃないかと思うけど!」どや、と駄洒落が決まったのを自慢するまっどさいえんてぃすと。

変な発明で世界や地球や宇宙を危険にさらすような科学者をそういうそうですが、ええ。マリア様にはまさにこの言葉がふさわしいです。

そして。

そして。

わたくしこそ、もっと文句言いたいです。

泣きたいです。

まず、あたくし、透明のつなぎ服を着せられました。

これ通気性ゼロの代わりに、着用中はマリア様の力であたくしの熱をどっか変なとこに捨てるそうです。

今回はさばくに捨てるみたいです。ちきゅうおんだんか防止だそうです。

そして、この透明服。

おまた、いんちゅう仕様です。

トイレどないすんとジーナ様が聞くと、おトイレに行きたくなった時もそう思うとくぱぁするそうです。

更に驚愕の機能。クリス様だとこれ、開きます。ジーナ様も同じ。

で。あたくし心底腹が立ったのでマリア様に文句言いました。

これ、黒豚接近でくぱぁします。奴に犯されろと?

「だってーダリアはマリア大好きなんでしょ?臣下に尽くされるのは主君のつとめよ!」と暴君が言い切ります。

もし、マリア様が国を作ったら絶対にはばねろな激辛暴君の国を作ると思います。断言できます。

そして、その透明服の上から短い上着を羽織らされます。色は宙兵隊の服と同じ濃いすすけた青色。

で、白いふんどしです。更に、海女さん用のたらいや貝をはがすたがねまで。

あたくしは聞く権利を行使しました。なんですかこれと。

で、天使の顔をしたあくまが、黙ってがぞうを見せます。

横から覗き込んだジーナ様が一瞬で床に転がって大爆笑しています。クリス様も肩を震わせています。

その画像、昔のすけべい映画だそうです。
「好色海女 ふんどし祭り」とありました。

あたくしは何故か手にあったはりせんで、上司の頭をしばきました。ええ、今だけは許されると思います。

----------------------------------------

アルト「でジーナ様。なんでまたこういう話に」
ジーナ「いやね、こう言う時はとりあえず現地見るのが手っ取り早し」
ダリア「うふふ~うっふふふ~」
アルト「人選に不安を感じます」
ジーナ「あと、後発だけどテンプレスから下ろしたものを使う可能性があります」
クリス「あれ大丈夫ですかねぇ、正直廉価版なので、せめてディフェンダーか」
ジーナ「フェレット却下な。あれ二人しか乗れんぞ」
アルト「あたくしにふんどし姿でヤッ○ーマンさせられそうな気も」
マリア「ダリアはアルトを犯っター○ン」
アルト「そんなおにちくな上司の闇堕ち建国話らしいんですが、これ本編のスピンオフですか正史ですか」
マリア「どっちでもいいように書いたらしい」
ジーナ「正直、盆参りにそっち行くからあんま無茶しーなやマリア。調子乗ってるようやったらシメるからな」
マリア「ひぎいいいいい(おかーさん、来るって言ったら来るし、締めるって言ったら本当にシメるからなぁ…来て欲しくないんだよなぁ…無茶苦茶やってるし…)」
ジーナ「うん。次の盆までにあたしに見せられるもん用意しとけ。わかったか」
マリア「ひぎいいいいい」
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/
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