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アルトリーネの最も恥ずかしい一日・その3

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アルトリーネでございます。
かつて、国のため家族の為愛する人の為にと、命を賭して勇敢に戦った人の逸話に事欠かぬ時代がありました。
そして今、愛する人の為にと、大魔神の道は修羅の道と、鬼に変わる人がおられます。

…アレーゼ様より引かれそうな献身の気がいたしますが。

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みなさま。

さっきまで救いの天使に見えた上役が、実はあくまだったらどうしますか。

アルトリーネの世界に天使や悪魔そのものの概念はありませんが、そちらの文化は多少なりと学ばせて頂いたつもりです。

ええ、今、天使の姿をした悪魔がヤニ臭い煙を噴き上げ、情事の余韻を堪能しています。

「いやー、NBに英国趣味がわかる人が多数で助かるわー。黒い箱とか赤白青の箱再生産とかわかってるわよねー」

しかも、悪魔は美少女です。美少女ですが喫煙しています。

「げほげほっ、何よっ、文化体験よっこれが嫌なら葉巻にするわよっ」

「あー、これがいわゆるたばこ…」

「いやね、あたしもあまり好きじゃないのよ?ただ、ごく弱いポピーみたいな効き目があってね。たとえば…黄金大陸国の現地部族でケンカしたり取り合いになって、が、いつまでもケンカしてられないと手打ちを考えたとしましょう」

「はい」

「講和に来てるのに講和条件でモメてケンカ再開って事が何度もあったと思ってね?で、こんなん本末転倒でバカらしい事でしょー?で、ある頭のいい人がひらめきました。そういえば何とか族で刻んで乾かして火をつけて吸ってる葉っぱ。あれ吸うと心が落ち着くよなって」

「で、手打ちに参加したやつでその葉っぱの煙を吸うパイプ、回し飲みして精神安定を図り手打ちを済ませた。これがたばこ流行の歴史。ついでに似たのが、いまおかーさん達が飛んでるあたりですでに大フィーバーじゃんじゃんばりばり。これがおっきな麻。葉っぱと樹脂があるけど毒性効果は麻の方が全然強い。ちなみに連邦では一部国家だけ合法にしてるけどNBは完全違法ね、麻」

「麻は取り締まらないのですか?」

「け…ポピーよりまだましな部類なのよ。おかーさん黙ってたけど、お医者さんが使う麻酔薬を作る工程の応用でさ、ポピーなら成分抜き出して人間やめる薬が作れちゃうのよ。だから文明が進歩したらポピーの方が困るの。これに限らず、おかーさんたちが文明の進歩に注意し見守ってる理由がこれ。正しいものだけができるわけじゃない。金マラるどぅたぶるみたいなのもできちゃう」

ついさっきまであたくしのお尻にちんぽ突っ込んでたとは思えない、あたくしに無理やりちんぽ生やして貫かれていたとはもっと思えない、深い叡智を湛えた青い目。

次期金衣、マリアリーゼ・アクエリアス・ワーズワース様は静かにおっしゃいます。この話し方と漂う雰囲気はクレーゼ様譲りですね。

「あとさぁ、アルトに注意して欲しいけど、うちの島の西にあって遺跡ばんばん出てくる小さめの島。あそこに渡って白いキノコ取りに行ってるバカがいないか注意してね。腐った麦から作る本の類似品で、2日くらい情交中のクレーゼ母様みたいになって暴れ回るか大人しくなる精神破壊作用あるから、あれ」

「色街に持ち込まれそうな薬ですね」

「うちの横の色街に手を出すバカはいないけどね、ほーっほっほっほー。なんのために高い金出して他国の罪人引き受けてるか分かれよ取り締まりの人手が欲しいからだよと。で、我が愛しのアルトリーゼ。罪人を統制するために必要な悪があります。ま、人を使う三つの方法なんだけどね、わっかるっかなー」

(ちょっと悩んでますね。じゃ正解。貴女を悩ませるのがあたしの仕事じゃないからね。まず一つはお金。これをするとご飯くれる。罪人用の聖環は有償よ。ただ、与えるものはちゃんと与えてるからご飯食べるのはもちろん、いろんなものも買える。聖院城下町だけの話だけどね)

(ふむふむ。では二つ目は快楽ですか)

(ご明察、さっすがアルト君。これも、色街では罪人環で決済可能。更に、行儀のいい罪人には色街では味わえない事もしてあげてる。下院の子たちの練習台にしてるのも知ってるよね?)

(はい、わたくしも駆け出しの時に世話になりました。よく躾けられた罪人だったので、殿方に対する接し方やさまざまな事を懇切丁寧に教えてくれたものです)

(ふふ、いい罪人に当たったわね。じゃ…まぁ、うちに来た直後の罪人の八割から九割はよくない罪人なんだけど、そんなよくない罪人、どうしてるのかなー。前にジーナ母様に教えられてたよね、かまくら)

(あー!恐怖と暴力…でございますか)

(そーよー、あの話は実は本当なの。御成敗式目って言って、あんまりな御家人…私たちでいう騎士ね、彼らのいう武士に礼儀作法や社会秩序を教えて政府に忠実な軍事統治者たらんと教育したのよ。従わないと軍隊を派遣してね)

(…ジーナ様がうんざりしながら説明される理由がわかる気がします)

(ましてや、わたしたちはむくつけき、怖い外観の武士ではなく、男が喜びそうな容姿服装で統一された麗人の集まりでしょ?余計に舐めてかかられるわよねぇ)

(なるほど、であればマイレーネ様やアレーゼ様のような方に万金の価値が…)

(ま、彼女たちは元来気まぐれで好き勝手で欲になびきがちな女性を引き締めて集団生活させる意味の方が大きいんだけどね、なんせ我らが頂点がアレでしょ。軍人経験の長いジーナ母様がいなかったと思うとぞっとするわ。さてアルトリーゼ、あなた、なぜクレーゼ母様を家畜に出来るの?なぜあの元来はあんな性質の我が母が、貴女に従うと思う?ふっふー。わかんないならわかんないで責めないよ?教え導くのは我ら女官の本能。そうしてきたのは歴代金衣銀衣なんだから、貴女に教えて導く義務はあたしにあるのよ、アルトリーネ、そしてアルトリーゼ)

(ジーナ様がヒントになりそうですね)

(ほっほー。いいとこついてるー。もうマリアの穴は全てアルト君のものよー。ま、それはいいわ。ジーナ母様、こないだボンデージファッションっていうの着てたの見たよね。あの黒のテカテカしたエナメル素材の)

(ああ、あの格好いいというか禍々しいというか…)

(あれさー、クリス父様の前で着るやつと、母様が仕事で着るやつで少し違うのよね。うふふ、見てたかなーわかるかなー。ヒントは、わたしたちの服ならだいたいはあります。でもえすえむの女王様になるなら、あってはならないものです)

(…穴、ですか?)

(そそ。ここに隠れてるものみたいならひれ伏せ従え捧げろ。これがSM。で、さっきまであたし達、脱がずにやってたでしょ。これがフェチの一種。似てるけど精神的隷属の度合いはまるっきり違う。あんなガッチガチなもん、ずらして挿れるったって簡単に行かないでしょ。つまり、単なる暴力や恐怖だけではなく、信仰や崇拝…崇め奉られるというんだけど、宗教が発達してないこっちでは絶対的な君臨って言ったほうがわかりやすいよね。もっと単純にいうと、これ)そう行ってマリア様はあっさりと寝台の上に座ってM字開脚してのけます。

(ここに挿入したいでしょ?では何をすればいいか考えてみようよっていう風に「考えさせる」のも支配のうちよ。逆に女性の視点でさ、これ見せつけられても正直あんま反応しないよね。なんでかな?)

と、今度は股間に摩羅を生やしてのけるマリア様。

これの理屈は「男性として生まれ育った場合」の体の一部分だけを空間的に重ね合わせる事で実現しているそうです。

で、われわれ女官は大なり小なり感覚共有という能力が使えますので、男の体のマリア様の脳と本来のマリア様の脳を連携させる事で「女なのに射精感」というなかなかに難易度が高い技を使っているのだとか。

なお、この技は「アホほど精力使うから上の方の金衣でないとだめ。つまりこれができてちんこはえたアルト君はマリアちゃんパワーアップ成功、ごうかくでーす」だそうです…。

「ぶっちゃけ女ってウソつく生き物だからね。うちの女官連中でも心覗ける覗かれるようにしてるから統率取れてるとこあんのよね。じゃあ何にウソついてんのか。アルト君、正直さぁ、今、これ欲しい?挿れたい?」

と、自分のちんこ指しておっしゃるマリア様先生。

「ちょっと答えにくいよね。わたしたちは男の快感構造も持ってるから男としての思考も入るし、アルト君からしたら、君主であり上司のあたしの問いかけに対して、あたしの機嫌もうかがうと思うのね。だけど、女官修行をしたり、上級以上になって体細胞の全てが純粋な女性じゃなくなってるあたしたちと、完全な女性は違うのよね。でぇ」

たばこに火を付けてぷはーとされるヤンキー聖女様。

あたくしもたばこ、吸ってみようかしら。かっこいいかしら。

「タバコ吸うと口がヤニ臭くなるわよ~歯が黄色くなるわよ~身体器官再生制御が完璧にこなせてからやったほうがいいわよ~ほーっほっほっほっついでに嫌煙主義者の男性からは見向きもされなくなるわよ~~」言いながらぷかぷかしてます。

で、不良聖女はおっしゃいます。

「さて問題はここな黒豚。正直、この豚ね。クレーゼ母様やあなたを騙していたのよね」

「えええええええええええええええええええええ」騙されてた自覚、ないんですが…。

「ふふふ、ある種の人間には自分の意識を強固に書き換えてしまえるような人がいます。クレーゼ母様、イタリア…長靴から、スイスに行くまでの間、この豚の視点だけで物語作ってたよね。あなたもそれに合意したよね。ある意味、この豚の精神力は凄いと思うわ。実際みてね。その時空間を直接覗いた記録だから」

「……!」マリア様が送ってくる真実とやらを見たあたくし、絶句しました。

雪の日に村の民家、それも他家とかなり離れた家ばかりを狙い、家人を惨殺して食糧を奪い、一夜明ける前に密かに雪降る中を逃げ出す様。

荷馬車の中で男に体を許すと見せかけて刃物を振るうその姿。

「恐らく、かなり強力に記憶への自己暗示をかけられる才能あるわこの子。暗殺組織にでも拾われた方が才能が開花したでしょう」あたくしは恐怖に染まった目で、いまだ眠る黒豚を見つめます。

「そりゃあ、自分の本性の剣を隠してたら実力見誤りもするわ。この子、ご先祖様が強化してなかったらあなたを斬ってたわよ?」憎々しげに豚の体に灰を落とす聖女様。もう今にも黒豚の顔を灰皿に使いそうです。恐ろしいです。

「ただ、体力や剣技についてはそれなりに評価しましょ。ですが、矯正不可能。残るは…あ、アルト君。クレーゼ母様にできることってね、あたしね、ぜーーーーーーっんぶできるからね。つまり、この豚の頭ん中完全に吹っ飛ばして新しい記憶植え付けることも可能。ただし、母様がそれやった事例、あなたも見てるよね。ある意味人形よ?それは本当にこの子には正しい事かしら。凶悪な犯罪者といえど、犯罪者としての人生を歩むように生きる事が正しい場合もあるからね?」

「しかし、ここで矯正しないと、殺人禁忌なしのばけもののまま、ですか」

「ふっふーん。だからさっき言った恐怖ってのが必要なのよん。ま、見てなさい」

言うなりマリア様の髪の毛と言わず、衣装と言わず真っ黒になっていきます。更に、豚の持っていたのを取り上げた剣すらも。

「あ、心配しないでね。この豚がふんどし締めたようなアホなヘマする訳じゃないから。闇落ちしてるように色変えただけだからね?うひひ」言うなり、ヤンキー聖女は。

「おらぁいつまで寝てんだよ!さっさと起きろこの負け豚!」と、黒豚の頭を蹴り上げます。

瞬間、起き上がるや獲物を手にする黒豚。

いつの間にと言う勢いで、短刀を手にしてマリア様を襲います。

襲いますが。

襲いますが。

「あーアルト、今こいつに近づいちゃだめよ。こいつの周りだけ9G…普通の地面が人やものをつなぎとめる力の9倍の力が働くようにしてるから。で、ほいっとな」指ひとつ動かさずにマリア様の前に、黒豚の体が浮かび上がって運ばれます。

「おい豚。これてめぇの剣かよ」

恐ろしい眼力です。

二人の母譲りで間違いないでしょう。

ジーナ様がひこうきに乗って空中戦してる時は、多分こんな目なのでしょうね。

「答えろよこら口ついてんだろ?聞こえねぇか?」指ひとつ動かしてないのに豚の顔が腫れ上がります。一発、二発、三発。見るも無惨に美貌が壊されていきます。が。

次の瞬間に元戻り。

で「もう1回聞くぞ。これ、お前のか?」

あらためて問い詰めるマリア様。

「へー、根性あるじゃん。誰がテメェなんかに答えるか?OK。立て」

無理やり立たされてます。そして次の瞬間、マイレーネ様のシルエットが見えた気がしました。

可愛い死神がおっしゃいます。

「アルト、これ、金衣状態のマイレーネのテレホンパンチをシミュレート…そっくり再現したものよ。あ、マイレーネが全力で殴ったら、多分この豚、音速超えの衝撃波でバラバラよ」嘘でしょ。軽く10mは吹き飛ばされてますよ、黒豚。

「で、これがアレーゼの手加減パンチ」

今度はこっちに吹っ飛んできました。マリア様、指ひとつ動かさずに…呑気にたばこ吸ってます。

「お願いだから自信なくさないでよ?今のアルトならこれくらい楽勝よラクショー。なんならちょっとサンドバッグってみる?」と、たばこでボコボコ吹き飛ばされてる豚を示します。

つか、腕とか足とかあらぬ方向に曲がってるじゃないですか。あれちゃんと治るんでしょうね?

で、ひとしきりエア殴る蹴るで蹂躙したあと、体や服の色を戻されます。

「じゃ、今度は金衣としてちゃんと聞くわね。これ、あなたの?うん。素直ね!いい子だわ」

次の瞬間、さっと黒色に戻ります。

「じゃ、持ち主にちゃんと返してあげようね?」瞬間、剣が恐ろしい勢いで黒豚をかすめます。目に見えぬ力で拘束されているので逃げようがありません。

「そっかー、この剣であたしのアルトを殺そうとしたんだー。じゃ。死んで」サラッとおっしゃいます。もう、本当に、子供の遊びみたいに。

で、剣の前に、今度は水平にされて股を開かれた豚。

刺さる瞬間に垂直に百八十度回転。柄を先頭に豚の体内にめりこみます。どこかのお方が採用した、美珍な柄が。

「まぁ、できれば聖炎宮の床を豚の血で汚すのもあれだし、焼くか」とぼそっと独り言をおっしゃいます。

で、右手のたばこを豚に向けて放り投げ…あー、クレーゼ様譲りですね、その火炎操縦。

ぱちぱちと豚の髪の毛が焼けます。

本当にギリギリのコントロールで豚を焼くか焼かないかと言う距離まで、人の頭大の火球と化したたばこをぶつけようとします。

しかも、その間、剣、がすがすと出入りしてます。

「でさぁ。あんた。うちの分院に入るときに嘘ついたよね。今まで何人やったの?覚えてる?」多分、生まれてから人殺しをした情景を全て見せているのでしょう。ネタは上がってるよ、と。

「ほう!10人!もっといない?隠してない?うそはいけないぞー」言ってる口調は子供です。

寝てる従者2名の腰から勝手に抜けてこっちに飛んできた剣で、豚を狙ってなければ。

(わかってると思うけどドン引きしないでよ!これ、愛しのアルトのためにやってんのよ!女は愛する人のためならここまでやるのよ!)

赤面してますねマリア様。

残忍極まりない眼前の責め地獄を視界に入れないのなら心から感動…いえ、感動すべきなのでしょう。

マリア様とて本心で楽しそうにやってるか。

やはりかなり嫌そうです。豚には読めないと思いますが、わたくしならマリア様の心はある程度読めますから。

「ちゃんと自分のやったことは認めてあやまろうね。でないと手足落としちゃうぞーだるまにするぞー」ビュンビュン剣を回転させています。切先がよりによって乳の上をかすめています。

「さて、改めましてダリアリーゼさん。クレーゼ・ワーズワースとジーナ・ワーズワースの娘にして、金衣女聖のマリア・ワーズワースです。あたしは我が母、クレーゼとおなじ権利権限を持つ立場です。この意味、わかるね?」剣を全て回収してから元の金色状態に戻ってマリア様がおっしゃいます。

自由にされたはずの黒豚は今にも泣き叫んで狂乱状態に陥りそうです。

ざ、と一歩、マリア様がブーツの足を踏み出します。

「あ、言っとくけど逃げたらさっきの繰り返しね。どうする?逃げる?」天使の微笑みで豚を見つめます。

「さて、今しがたまでの行動で理解いただけたと思います。このままだとあなたをここで処刑することになりますね」どうやら心話で必死に許しを乞うているようです。

「地下炎宮に送るまでもないわ、金衣二人いてるんだし、緊急事態って事で処断出来るね。ま、見届け人は用意しようと思えばマイレーネかおばさま、どちらか一人呼べば済むし~」楽しそうにおっしゃいます。

「そうねー、あ、そうだ。あんた本性隠してこの方に無礼働いた事があったね。君さぁ、ウチ…聖院が何やって収入得てるかわかってるよね。これ咥え込むのも仕事のうちだよ?」と、ちん◯ぽ見せてマリア様。

「そのための指導方法編み出せって特命、うちの母が出して回覧回して色々迷惑かけるかもしれないがよろしくお願いしますって名指ししてこの方指名してたでしょ?読んでないとは言わせないわよ?」そうです。回覧にはんこつく例のあれですね。

「言うにしてももう少し言い方あるんじゃないの?おら」言うなり豚の口にちんぽ突き立てます。

「何するか分かってるよね?これも減刑になるからね?」とか言ってます。

豚、えぐえぐ泣きながら必死で咥えてます。黒肌族仕様の豪刀マリア丸を。

「でね、内容が内容なんであたしの権限で明文化はさせなかったけど、これが効き目があるってウワサの形で女官連中に知れ渡らせた指示出したの、あたしなのね。今からしたげるからこぼさないでね」ええ、ナニするかわかりました。少し離れてましょ。そそくさ。

「がぼぉ!ぐぇぼぼぼぉ!ぐぇげぁおおお!」

「わかる?これさあ、今のあんたみたいに苦しいでしょ?だからなるべく楽にこれ出来る方法をあーでもないこうでもないと日夜考えろって特命、ちゃんとやってくれそうな成績優秀勤務実績ありの、ベテラン先輩騎士選抜して頼み込んでたのよ。つまり、あなたからしたら雲上人よ?この人。先輩後輩見分けるサイン、習ってないならあなた付けの先輩もここ連れてこさせようか?死刑にする人数一人増えるだけだけどね。単なる怠慢でも、やっちゃダメな怠慢もあるのよね。それ先輩後輩ですっ飛ばしてんのに、何が騎士の誇りよ。あ、ちゃんと綺麗にしてねー。頑張って奉仕してます感みなぎらせるのよー♪」

「さてダリアリーネさん。ヘタだけど頑張った貴女の努力は評価しましょう。で、貴女に二つの選択肢を示します。要はどっちか選べやってことね」はぁー一仕事した後のヤニはやめらんねー感みなぎらせて、プカプカヤニってる聖女様。

(このね、自分がボコボコにされてんのに相手余裕感が大事なのよ。理不尽も道理が世の中よと教え込むための尊い振る舞いなのよ!)なんかヤンキーのマウント取りにしか見えませんが。

「まず一つ。よりによってこのマリア様に歯向かうたぁ何考えてんだよ。殺すぞてめぇ」もはや死を覚悟してへたりこむ豚。

もう、さっきまでの精悍な戦士の印象は吹き飛び、もはや抜け殻も同然です。それも瞬殺上等なのに、わざわざ生かしてやってる感出しまくりでいたぶられてはまぁ、普通なら落ちますよね。

だが、国と国でその実力差ありまくるカツアゲをやられたのに屈せず、最後まで誇りを胸に秘めて戦い抜いた人が身近にいますと、ねぇ。

仮に菅野様がここにいたら、いくら女殴るの恥が建前な価値観があってもビンタ一発は絶対に入れますね、豚に。または、腹を召せか自決しろくらいは言うかも。

「で、もう一つ。あたしみたいに全知全能じゃないけどー、それなりの権限持ってて、貴女の首を皮一枚で繋げる事が可能なお方がいらっしゃいます。アルトリーゼ、こちらに」にこにこまりあさま。

ええ、次に何がくるか、もうわかりすぎるてんかいです。てんぷれーととはこういうものなのでしょうか。

「生きながらえたければ、この方に謝罪と誠意をお示しなさい。さっきみたいに無様なことしちゃだめよ?ここから出るもの全部ありがたく頂くのよ?さ、どっち選ぶ?このマリア様の剣かなー?アルトリーゼ様のこの素晴らしい剣、マリア様ですら籠絡したご自慢の剣かなー。ちゅぼちゅぼ。あーおいちー」

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アルトリーゼ「まりあさまをみるめがかわります」
マリア「じゃージーナ母様どうなんのよ。あの人も大概今のあたしくらいは空気を呼吸するようにやるよ?でもクリスお父さんにはなついてるよ?」
アルトリーゼ「つまり、あたくしにもうじゅうつかいになれと」
マリア「もちろんですわあたくしのようなやぢうをちんぽにはかてなかったよするのですわとクレーゼ母様風味。あと今回のわたくしの言動、切れたジーナ母様そのものなだけですから誤解なさいませぬように、ほほほ」
アルトリーゼ「そんなこうこうむすめなまりあさまとおかーさまのおはなしです。しらないひとはよんでみてね」
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/
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