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聖院の性院な日常、その3
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アルトリーネでございます。
頑なな部下、真面目で純情で一途な部下は時として重く感じます。
ですが、DQNそのものでヤンキー全開な上司よりは遥かにマシです!ええ!
--------------------------------------
「アルトリーネ様、誠に申し訳ございません!」で、個室の椅子に座って、先代アルトリーネ様とは知らずに引き継ぐ事になったくだんの短剣のち◯ぽ柄で、コツコツと机を叩くあたくしの足元です。
いつでもあたくしが頭を踏めるような位置をわざわざ選んだクレーニャが、平伏してあたくしに詫びを入れています。正直、如何にして宥めようかと。
「まぁまぁお待ちなさいクレーニャ。何もそなたが詫びる事など、ただの一つもございませんのよ?」いや本当ですわ。こんなんで腹を召されてたら、このあたくしなぞ、いったいぜんたい、いくつのおなかが必要になることやら。
「それに、こんなくだらぬ話で腹を切るのは東方にあると伝わる、芋しか育たぬと言われた黒火山芋侍国くらいですわよ。あそこの剣士とやらは呆れ果てるような理由で腹を切ったり首を切られたり内臓を取られるそうですが…ここは聖院ですよ。そしてクレーニャ。あなたはわたくしに忠義を誓う騎士でしょうに」
「は…はい。わたくしはアルトリーネ様に忠誠を捧げた女官騎士クレーニャにございます…」
「クレーニャ。あたくしへの忠誠の証を立てたいのなら、まずはこの上にお乗りなさい」ええ。だいたい、クレーニャに何をしろと言うか、聡い皆様…とりわけ聡い殿方はお分かりになりますわよね?よね!
「…かしこまりました」で、クレーニャはわたくしの股間にそびえたつ、アレな双頭張り型にまたがりますが、イマイチみなぎる性欲と精力が伝わってまいりません。
ですが、クレーニャが落ち込み力無い状態というのは、多少は苦楽を共にしたわたくしです。何も心覗かずとも既にわかっている話です。
が、しかし、クレーニャには元気ハツラツになって頂かねば困るのです。こんな使い勝手の良い部下、ハラキリが成功するかはともかく、いらん事で悩まれて取り上げられても困るんです。
で、本当は日替わり当番のはずのアルトリーネ番の担当下級女官騎士ですが、しかし、クレーニャはなぜか実質固定なんです。
ええ、あたくし、騎士生活におけるカイゼン対象調査員としてジーナ様の特命を受けました。ですので秘書は固定がありがたいと、わがまま言っちゃったんです。
ですが、ジーナ様はですね。
「まーそらーそーやな。いや、あんた思いつきで言ったと思うけどさ、アルトくんのお願いは筋が通っとるで。何たって今はやな、クライファーネとすら完全に同じ種類の仕事してへんやろ? そんな特殊状態でアシスタント変えてもあんた困るわけやん。よっしゃ、マリアー今の上級騎士のアシスタント人事さばいてんの誰かわかるか?え、マリアリーゼが致しております?大丈夫か?困ってないか?まぁそれは良いとしてアルトリーネおるやん。あの子の秘書騎士な、クレーニャで固定シフト組まれへんか?ちょっと頼まれて?それと、アルト本人やけどな、なるべく正装任務から外して、少しばかり好き勝手さしたって欲しいねん。ほれほれ例のカイゼン任務な。完全専任は難しいとは思うけど…わかった、うまいこと行ったら新大阪のあの喫茶店のジャンボパフェか。了解よろしくー」と、マリア様に一気に頼み込んであたしが動けるようにしてしまいました。
しかし、言い換えれば「そこまでして手元に置いてもらった可愛いクレーニャ」です。
クレーニャの心の痛みはあたくしの心の痛みです。
なもんで、荒療治ですが、心の治療を試みます。
「ねぇクレーニャ。貴女にはもう一つ、あたくしに誓う事はございませんの?」
にっこー。もう満面の笑みで語りかけて差し上げます。
「あ、腰はそのまま動かすのよ。貴女がもし何が間違いを犯したと思うなら、今すぐ申してよくてよ?おお素晴らしきクレーニャ、腹を切るだの忠誠を誓う以前に、何かわたくしに告げる事はなくて?」
(付け加えるなら、豚という単語で思い出す話はなくって?と教えて差し上げますわ。ほほほ)
「ひ、ひ、ひ、ひぎぃぃぃい忘れておりました!このクレーニャ、アルトリーネ様に飼われた家畜、牝豚でございます!豚の分際で自害などと口走りまして申し訳ございません!どうかこの愚かな豚をお許しくださいませ!」
「はいはい、よく気づきましたわねーわたくしの可愛い可愛い子豚ちゃーん♪」はいギリギリアウトというご褒美に、その泣き叫ぶうるさい口に短剣のち◯ぽ柄を突っ込んで差し上げますわ。
まぁ仕方ありませんわね、騎士として教育受けてるんですもの。しかし、理不尽もえすえむの味と申します。
「如何かしら、貴女が挿し込んであの黒豚と従者の尻穴を掻き回していた味よ?せめてこれを挿れますとあたくしに申してから言うべきだったでしょ?」
「むぐぐむぅーむぅーむぅー」よだれ垂れ流しながら、首をガクガク震わせて頷く豚ですが、剣を抜く気は全くありませ…あ、いいこと思いついたのですわ!
「ねえクレーニャ、これ貴女の短剣よね?」彼女の腰に付けてた短剣を鞘ごと外して見せてあげます。
左様でございますと頷くクレーニャ。ええ。このち◯ぽ短剣、実は新人騎士に渡されるま◯ずり用器具でもあるわけです。
ですので、あたくしの場合はまず新人騎士として仮の出家名を与えられた際に新品を渡されています。
そして、上級騎士就任当時、まさにその晴れの日に、出席前に自室で待てとアレーゼ様が申されますが、あてがわれる予定の我が控室に、アレーゼ様ではなく、クレーゼ様が現れました。
「オルレーニャ。楽にしてよい」元来はあたくし用の椅子に腰掛けている金衣様。その前に跪くあたくし。
「…といっても楽にできませんわよねぇ。きょろきょろ。あ、こうしよう♪」クレーゼ様はあたくしの手を取り、今まで座っていた椅子にあたしを腰掛けさせます。
そうしてご自身は「あたくしはここね。朕の聖座として貴女の机に、朕の尻を載せる栄誉を授けてもようございます?新人上級騎士さま~ん♪」
で、あたしの顔をご自身の胸に埋められます。
ええ、この時はクレーゼ様が、よく申してジーナ様いわくふれんどりー、悪く言うならば超絶くそびっちだと知りませんでしたから。ジーナ様がまだいらっしゃらない時期でしたし。
「え、ええ。と申しますより、わたくしを含めましてこの聖院の全てはクレーゼ様のものであるかと」
「ほっほー。いやー、確かにそうっちゃそうだけどさー、アナタに預けて管理を頼んでるモノにあたくしが勝手しちゃダメでしょ?ここはね、クレーゼ様のお尻を拝謁する栄誉に預かり光栄ですとか恐悦至極とか言うのよーんほらほらー」ええ、あたくしがなんか言う前に座っておられますが。しかもM字開脚してあたくしにクレーゼ様のクレーゼ様を見せつけておられます。見てるこっちが恥ずかしいんですが!
「うっふっふー、おねーさんもっとガンガン見てほしーなー」あの…クレーゼ様、酔っ払っておられます?
「だってさー、あのアレーゼの仕切ってる堅苦しい式に素面で出られる訳ありませんわよーオルレーニャちゃーんでも貴女綺麗な銀色の髪の毛ねー」あたしの頭をむんずと掴んで、クレーゼ様のクレーゼ様に押し付けられます。
当時はふりーだむとかせくはらじょうしとかいう便利な言葉を知りませんでしたが、先輩武官と言わず文官と言わず、クレーゼ様には注意せよと言われていた理由、今、わかりましたわ先輩。
でももう手遅れです。何ですのこの手の早さ。
「ほらほらークレーゼ様を舐め回す栄誉に預かりなさいなー今回の新任上級騎士や上級女官全員すっ飛ばして一番乗りよいちばんよイチバーン!」ああ、クレーゼ様がめちゃくちゃ過ぎるだけで、よく考えれば一番真っ先に寵愛を受けてますよねあたくし!考えてみれば、今の状況の悲惨ささえなければ凄い栄誉ですよね!更にわざわざクレーゼ様がわたくしの部屋に来てばたーけんしろと、臣下の下に降りてきてる訳ですよ!騎士や女官としては名誉でございますわ!
(うふふ~そうよー。じゃあ更なる栄誉を与えますわよ。口を開けなさい)…ええ、実はあたくしにとって、およそ浴びるとか飲むとかはこれが正に初体験でした。
ですが、確かに酒を浴びるほど召し上がってる方の汁そのものです。
そのものですが、何故か体から力が湧きに湧いてきます。
あたしが苦労して修行の果てにやっと得たこのお部屋にこの椅子。これを無惨に汚されてるのです。
正直、相手がクレーゼ様でなければ斬り殺していました。クレーゼ様相手なら絶対無理ですが。クレーゼ様が四肢を縛られダルマ状態だったとしても、あたくしは勝てる自信がありません。
言うならば、悪魔のキューピーとか花山薫のモデルのヤ◯ザに素人が挑むようなものだと言えと。
圧倒的な力量差のDQNに小便を飲まされております。しかもそのDQNが、所属団体のトップで雲上人で女神です。勝てません。泣きながら肉便器を勤める以外の選択肢はありません。
ですが、あたくしは悟りました。
これは内緒の特別扱い、内緒のえこひいきなのだと。
後で語らせて頂きますが、あたくしが同じ上級騎士女官でもほぼ最強と言われた理由が正にこの時です。あたくしが何年もかけてやっと登った階段。その距離の数倍の高みに、クレーゼ様はあたくしを一気に押し上げて下さったのだと。
「ほっほっほー流石は先代アルトリーネに見込まれただけはあるわねー」…え?今、今、なんとおっしゃいましたクレーゼ様。その名をこのオルレーニャ、忘れた日はございませんのですが!
「だからー、アルトリーネのお願いをですねー、このクレーゼさまが直々にかなえに来たわけですわーうっふーん」本当なら超絶に感動の展開なはずです。あたくしがいくら、超絶おにぶでも、アルトリーネ様が仕えたであろうお方がその名を口に出すとは、このわたくしでも先の展開が見えようものです。
ですが、この時のわたくしはクレーゼ様を知りませんでした。
ええ、先代金衣様の昇天時に横着ぶっこいて先代様を大激怒させ、荘厳な昇天の儀式を金衣同士の地底怪獣対最低怪獣大決戦の会場に変えた歴代金衣最凶DQNと呼ばれたクレーゼ様の恐ろしさを。
--------------------------------------
アルトリーネ「えーとですね、我らが聖院の中でどきゅんという単語は、もはや普通に通じるのです…ええ、どなたが原因かは分かっても分からないことにしてください…命はまだしも心の貞操を砕かれたくはありません!(涙)」
頑なな部下、真面目で純情で一途な部下は時として重く感じます。
ですが、DQNそのものでヤンキー全開な上司よりは遥かにマシです!ええ!
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「アルトリーネ様、誠に申し訳ございません!」で、個室の椅子に座って、先代アルトリーネ様とは知らずに引き継ぐ事になったくだんの短剣のち◯ぽ柄で、コツコツと机を叩くあたくしの足元です。
いつでもあたくしが頭を踏めるような位置をわざわざ選んだクレーニャが、平伏してあたくしに詫びを入れています。正直、如何にして宥めようかと。
「まぁまぁお待ちなさいクレーニャ。何もそなたが詫びる事など、ただの一つもございませんのよ?」いや本当ですわ。こんなんで腹を召されてたら、このあたくしなぞ、いったいぜんたい、いくつのおなかが必要になることやら。
「それに、こんなくだらぬ話で腹を切るのは東方にあると伝わる、芋しか育たぬと言われた黒火山芋侍国くらいですわよ。あそこの剣士とやらは呆れ果てるような理由で腹を切ったり首を切られたり内臓を取られるそうですが…ここは聖院ですよ。そしてクレーニャ。あなたはわたくしに忠義を誓う騎士でしょうに」
「は…はい。わたくしはアルトリーネ様に忠誠を捧げた女官騎士クレーニャにございます…」
「クレーニャ。あたくしへの忠誠の証を立てたいのなら、まずはこの上にお乗りなさい」ええ。だいたい、クレーニャに何をしろと言うか、聡い皆様…とりわけ聡い殿方はお分かりになりますわよね?よね!
「…かしこまりました」で、クレーニャはわたくしの股間にそびえたつ、アレな双頭張り型にまたがりますが、イマイチみなぎる性欲と精力が伝わってまいりません。
ですが、クレーニャが落ち込み力無い状態というのは、多少は苦楽を共にしたわたくしです。何も心覗かずとも既にわかっている話です。
が、しかし、クレーニャには元気ハツラツになって頂かねば困るのです。こんな使い勝手の良い部下、ハラキリが成功するかはともかく、いらん事で悩まれて取り上げられても困るんです。
で、本当は日替わり当番のはずのアルトリーネ番の担当下級女官騎士ですが、しかし、クレーニャはなぜか実質固定なんです。
ええ、あたくし、騎士生活におけるカイゼン対象調査員としてジーナ様の特命を受けました。ですので秘書は固定がありがたいと、わがまま言っちゃったんです。
ですが、ジーナ様はですね。
「まーそらーそーやな。いや、あんた思いつきで言ったと思うけどさ、アルトくんのお願いは筋が通っとるで。何たって今はやな、クライファーネとすら完全に同じ種類の仕事してへんやろ? そんな特殊状態でアシスタント変えてもあんた困るわけやん。よっしゃ、マリアー今の上級騎士のアシスタント人事さばいてんの誰かわかるか?え、マリアリーゼが致しております?大丈夫か?困ってないか?まぁそれは良いとしてアルトリーネおるやん。あの子の秘書騎士な、クレーニャで固定シフト組まれへんか?ちょっと頼まれて?それと、アルト本人やけどな、なるべく正装任務から外して、少しばかり好き勝手さしたって欲しいねん。ほれほれ例のカイゼン任務な。完全専任は難しいとは思うけど…わかった、うまいこと行ったら新大阪のあの喫茶店のジャンボパフェか。了解よろしくー」と、マリア様に一気に頼み込んであたしが動けるようにしてしまいました。
しかし、言い換えれば「そこまでして手元に置いてもらった可愛いクレーニャ」です。
クレーニャの心の痛みはあたくしの心の痛みです。
なもんで、荒療治ですが、心の治療を試みます。
「ねぇクレーニャ。貴女にはもう一つ、あたくしに誓う事はございませんの?」
にっこー。もう満面の笑みで語りかけて差し上げます。
「あ、腰はそのまま動かすのよ。貴女がもし何が間違いを犯したと思うなら、今すぐ申してよくてよ?おお素晴らしきクレーニャ、腹を切るだの忠誠を誓う以前に、何かわたくしに告げる事はなくて?」
(付け加えるなら、豚という単語で思い出す話はなくって?と教えて差し上げますわ。ほほほ)
「ひ、ひ、ひ、ひぎぃぃぃい忘れておりました!このクレーニャ、アルトリーネ様に飼われた家畜、牝豚でございます!豚の分際で自害などと口走りまして申し訳ございません!どうかこの愚かな豚をお許しくださいませ!」
「はいはい、よく気づきましたわねーわたくしの可愛い可愛い子豚ちゃーん♪」はいギリギリアウトというご褒美に、その泣き叫ぶうるさい口に短剣のち◯ぽ柄を突っ込んで差し上げますわ。
まぁ仕方ありませんわね、騎士として教育受けてるんですもの。しかし、理不尽もえすえむの味と申します。
「如何かしら、貴女が挿し込んであの黒豚と従者の尻穴を掻き回していた味よ?せめてこれを挿れますとあたくしに申してから言うべきだったでしょ?」
「むぐぐむぅーむぅーむぅー」よだれ垂れ流しながら、首をガクガク震わせて頷く豚ですが、剣を抜く気は全くありませ…あ、いいこと思いついたのですわ!
「ねえクレーニャ、これ貴女の短剣よね?」彼女の腰に付けてた短剣を鞘ごと外して見せてあげます。
左様でございますと頷くクレーニャ。ええ。このち◯ぽ短剣、実は新人騎士に渡されるま◯ずり用器具でもあるわけです。
ですので、あたくしの場合はまず新人騎士として仮の出家名を与えられた際に新品を渡されています。
そして、上級騎士就任当時、まさにその晴れの日に、出席前に自室で待てとアレーゼ様が申されますが、あてがわれる予定の我が控室に、アレーゼ様ではなく、クレーゼ様が現れました。
「オルレーニャ。楽にしてよい」元来はあたくし用の椅子に腰掛けている金衣様。その前に跪くあたくし。
「…といっても楽にできませんわよねぇ。きょろきょろ。あ、こうしよう♪」クレーゼ様はあたくしの手を取り、今まで座っていた椅子にあたしを腰掛けさせます。
そうしてご自身は「あたくしはここね。朕の聖座として貴女の机に、朕の尻を載せる栄誉を授けてもようございます?新人上級騎士さま~ん♪」
で、あたしの顔をご自身の胸に埋められます。
ええ、この時はクレーゼ様が、よく申してジーナ様いわくふれんどりー、悪く言うならば超絶くそびっちだと知りませんでしたから。ジーナ様がまだいらっしゃらない時期でしたし。
「え、ええ。と申しますより、わたくしを含めましてこの聖院の全てはクレーゼ様のものであるかと」
「ほっほー。いやー、確かにそうっちゃそうだけどさー、アナタに預けて管理を頼んでるモノにあたくしが勝手しちゃダメでしょ?ここはね、クレーゼ様のお尻を拝謁する栄誉に預かり光栄ですとか恐悦至極とか言うのよーんほらほらー」ええ、あたくしがなんか言う前に座っておられますが。しかもM字開脚してあたくしにクレーゼ様のクレーゼ様を見せつけておられます。見てるこっちが恥ずかしいんですが!
「うっふっふー、おねーさんもっとガンガン見てほしーなー」あの…クレーゼ様、酔っ払っておられます?
「だってさー、あのアレーゼの仕切ってる堅苦しい式に素面で出られる訳ありませんわよーオルレーニャちゃーんでも貴女綺麗な銀色の髪の毛ねー」あたしの頭をむんずと掴んで、クレーゼ様のクレーゼ様に押し付けられます。
当時はふりーだむとかせくはらじょうしとかいう便利な言葉を知りませんでしたが、先輩武官と言わず文官と言わず、クレーゼ様には注意せよと言われていた理由、今、わかりましたわ先輩。
でももう手遅れです。何ですのこの手の早さ。
「ほらほらークレーゼ様を舐め回す栄誉に預かりなさいなー今回の新任上級騎士や上級女官全員すっ飛ばして一番乗りよいちばんよイチバーン!」ああ、クレーゼ様がめちゃくちゃ過ぎるだけで、よく考えれば一番真っ先に寵愛を受けてますよねあたくし!考えてみれば、今の状況の悲惨ささえなければ凄い栄誉ですよね!更にわざわざクレーゼ様がわたくしの部屋に来てばたーけんしろと、臣下の下に降りてきてる訳ですよ!騎士や女官としては名誉でございますわ!
(うふふ~そうよー。じゃあ更なる栄誉を与えますわよ。口を開けなさい)…ええ、実はあたくしにとって、およそ浴びるとか飲むとかはこれが正に初体験でした。
ですが、確かに酒を浴びるほど召し上がってる方の汁そのものです。
そのものですが、何故か体から力が湧きに湧いてきます。
あたしが苦労して修行の果てにやっと得たこのお部屋にこの椅子。これを無惨に汚されてるのです。
正直、相手がクレーゼ様でなければ斬り殺していました。クレーゼ様相手なら絶対無理ですが。クレーゼ様が四肢を縛られダルマ状態だったとしても、あたくしは勝てる自信がありません。
言うならば、悪魔のキューピーとか花山薫のモデルのヤ◯ザに素人が挑むようなものだと言えと。
圧倒的な力量差のDQNに小便を飲まされております。しかもそのDQNが、所属団体のトップで雲上人で女神です。勝てません。泣きながら肉便器を勤める以外の選択肢はありません。
ですが、あたくしは悟りました。
これは内緒の特別扱い、内緒のえこひいきなのだと。
後で語らせて頂きますが、あたくしが同じ上級騎士女官でもほぼ最強と言われた理由が正にこの時です。あたくしが何年もかけてやっと登った階段。その距離の数倍の高みに、クレーゼ様はあたくしを一気に押し上げて下さったのだと。
「ほっほっほー流石は先代アルトリーネに見込まれただけはあるわねー」…え?今、今、なんとおっしゃいましたクレーゼ様。その名をこのオルレーニャ、忘れた日はございませんのですが!
「だからー、アルトリーネのお願いをですねー、このクレーゼさまが直々にかなえに来たわけですわーうっふーん」本当なら超絶に感動の展開なはずです。あたくしがいくら、超絶おにぶでも、アルトリーネ様が仕えたであろうお方がその名を口に出すとは、このわたくしでも先の展開が見えようものです。
ですが、この時のわたくしはクレーゼ様を知りませんでした。
ええ、先代金衣様の昇天時に横着ぶっこいて先代様を大激怒させ、荘厳な昇天の儀式を金衣同士の地底怪獣対最低怪獣大決戦の会場に変えた歴代金衣最凶DQNと呼ばれたクレーゼ様の恐ろしさを。
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アルトリーネ「えーとですね、我らが聖院の中でどきゅんという単語は、もはや普通に通じるのです…ええ、どなたが原因かは分かっても分からないことにしてください…命はまだしも心の貞操を砕かれたくはありません!(涙)」
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