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アルトのアメリカ大冒険 - Route 69 -6.66

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この「普通の人が食べる行為に該当することをしないと空腹で倒れるよ」的発言、他ならぬ宇賀神雪子さんゆっきーが口走ったものです。

ええ、当然と言えば当然のこと。

私もNBに行ってる時に経験して、ジーナさんから緊急に精気補充してもらった経験があるんですけど、本当に何も食べていないのと同じような状態になるのです。

しかし…それまでとは違う力にみなぎった顔の3人に、もっともっと得意満面にさせてからバラしたかったのは事実なのです。

そこで、私は密かにサイレント・ドレインという技を繰り出します。

これは、まりりとダリアから教えてもらったもの。

なんでもフランシスカさんとイリヤさんがプロレス技の普及を淫化帝国でやってる際に偶然ひらめいて開発された技らしいのですが、寿命一千年のエルフがその能力をひた隠しにしておいて、ここぞとばかりにドヤ顔してる敵に本来の力を示して一瞬で勝敗を逆転させてしまうような効果を狙えるそうですね。

いえ、実際に狙えました。

この技、文字通りに相手に気付かれずに精気を抜き取ってしまうのですが、そこに至るまでの細工が必要なのです。

で、その細工に使ったのは、ゆっきーと瞳さんの差し出すタブレット型パソコン。

ある程度のネット検索を許可された端末なので、こっちからメールなりメッセージなり音声を送ることはできませんが、ニュースポータルページやら何やらを閲覧することは可能なのです。

で、峯さんたちも元々の仕事の関係で、情報機器の操作には慣れている部類です。

そして、頭もそれなりに回る部類。

「あの…室見局長…家族に連絡とか安否確認、させて頂く訳には参りませんか…」

つまり、このタブレットの通信機能か、聖環のメディアウォッチモード時に使える電話機能を使いたいというご希望なのです。

しかし、私は無情にも申します。

「ペルセポネーゼ警務副局長。峯副局長と出向者のお二人については現在、職務上の背任行為容疑の裁定中の立場です。親族等への直接通信については罪人扱いとなりますので、警務局の許可が必要な事項になるかと」

つまり、日本の刑務所や拘置所の収監者と同じで、通信の自由が奪われている立場やで、となるのです。

むろん、峯さんたちの本音は親族ではなく、宗教団体の幹部への連絡を取りたいという一点に尽きます。

「なるほど…確かにこんなことが起きれば、身内の安否が気になるのも無理からぬ話。いいでしょう…ベラ子先生…いえマリアヴェッラ陛下、この3名の親族安否の確認、可能でしょうか」

え、という顔をなさる峯さんたち。

(構いませんよ。親族についてはこっち…内務局や厚労局で把握してますし…スザンヌちゃん、痴女宮の国土局に来てる出向者の峯亜沙子さんと2名の家族構成や親戚の方々のデータ、そちらの聖環に送りますから生存確認してもらえますか…)

(めんどくっさいはなしですわね…まぁ、事情は意識共有でつたわっておりますから…それと、データはいりませんわ…ようは三親等くらいの血縁かんけいのかたの安否をたしかめればよいのでしょう?…はい、****さんが避難時の混乱に巻き込まれて転んでるくらいですわねっ。ほかのかたの生存反応はかえってまいりましたわよっ)

この、ほぼ即答に近い反応に驚くお三方。

ですがこれ、金衣相当の痴女種でなくともある程度の力があれば出来ることです。特に親兄弟など、私なら私に近い人物の意識はほぼ常時、意識すれば読めるのです。

しかし、自分たちで連絡を取ろうとしていた峯さんたちにしてみれば、当てが外れた話です。

「ち、直接連絡を取らせて頂く訳には参りませんでしょうか…」

ええ、さすがに神種族本来の姿になっているペルセちゃんとアフロちゃんには強い態度に出られないようです。

「峯さん…峯さんたちは国土局への出向者のお立場の時から、連邦世界への通信については制限対象だったはずです。そして、私は峯さんの無実を信じたいのですが、警務局の捜査結果や裁定については日本の刑事裁判の過程と判決同様に、全女官への強制力が発生する事項なのです…」

ええ、私も女官長の資格がありますし、何より、これが痴女皇国流の裁判の途中だというのを理解してもらわなくてはなりません。

「それに、スザンヌちゃん…金衣資格者であり皇族身分…それもクレーゼ通商局長の実の娘さんの調査ですから確実と思いますが、今のところはみなさんの血縁者に重傷者や死者は出てはいないようです。どうしても直接のお話がしたいのであれば、現在行われている裁判に該当する裁定の結果を待ってからでも遅くはないと思いますよ…」

ですが、ある意味で私の努力を音立てて破壊するような心話をぶっこんで来られた御仁がいらっしゃいました…。

(はーい、内務局長の田中です。みなさんには痴女皇国転覆や内政干渉の嫌疑がかかっているのは承知なさってますよね?それと親族以外への連絡も取られたいようですけど、そんなもん許すわけがないでしょうが…そういうことをすると、せっかく理恵ちゃんやうちの娘が罪を軽くするか不問にしようと努力してくれてんのに、そういう努力を水の泡にするような振る舞いと受け取られて厳しい懲罰を申し渡されてしまいまーす。それが嫌なら黙っとくこと。あと、皆さんは痴女皇国に来た時点で日本の法律の庇護や基本的人権の凍結に合意されていますから、うちの娘たちや理恵ちゃんの言うことには絶対に従ってくださいね)

ええと雅美さん、私はなーるべーく穏便に事を図ろうとしていたんですけど。

そう、この強権的な物言い…いわゆる雅美さん節を述べられては、峯さんたちの反発は、必至。

しかし、今回においては逆に、この傲岸不遜な通告が奏功しました。

ええーなんじゃそれーと思っている隙に、私とアフロちゃんとペルセちゃんによる、サイレントドレインが完了したのです。

突然崩れ折れる、お三方。

その顔色は青を通り越し、もはや紙のように血の気を失いかけています。

普通の人でいうところの、ハンガーショック現象…空腹による貧血や卒倒と同じような事態に見舞われたのは、もはや明白です。

「あら…これは精気不足ですね…」

(だから言わんこっちゃないのよ…理恵ちゃん、その三人の救命行為、内務局長名で要請します。とりあえず命だけは助けてあげて…なんならついでに査問査定もやっちゃっていいわよ)

この雅美さんの発言、気さくに言ってますけど、要は内務局長名で実刑罰の執行を許可したのも同じなのです。

で、救命行動に移らせて頂きます。

といっても、ジーナさんに助けてもらった時と、同じ。

私もアフロちゃんもペルセちゃんも、部下に対して精製精気を下ろせる立場です。

そして、リモート逆ドレインよりも精気下賜の際の純度と効率が高いのは、やはり…。

ええ、やむを得ません。

ちんぽ、出します。

ですが、その際にペルセちゃんから待ったがかかります。

(ミネについては私がやりましょう…アフロディーネは副頭目らしきこの女を。で、キリアは一番若い女の調伏を試みて頂ければ…)

そう、ギリシャ神話のペルセポネと、ペルセちゃんが決定的に違う点があります。

ギリシャ神話での冥府の王の妻ではなく、シュメール神話の冥界神たるエレシュキガルの性質…つまり冥界を支配し、死者を裁く立場でもあるそうなのです、本来の姿…。

つまり、自分が裁くべきは峯さんだと主張しているのですよ…。

で、更生の可能性がいちばん高そうな子を、私の担当に回してくれたようです。

それとですね。

我々が立っている背後に、いつの間にかゼアラさんが忍び寄っています。

いえ、これはペルセちゃんの、依頼。

そして、密かに…峯さんたちに勘付かれることなく、あることを我々のお尻に対して仕込んで行ったのです…。

(これ、ゼアラさんが扱うとぎりっぎり危険なので本当は瞳さんが適役なんですけど、さすがに瞳さんにこれをお任せするわけには…)

Zalaniene. (Zala Navarre) ゼアラニーネ Hundred thousand Suction (Limited million) 十万卒(限定百万) Slut Visual. 痴女外観 White Rossy Kinght, Imperial of Temptress. 白薔薇騎士団長 Chief of Security Headquarters, Security department, Palace of Temptress. 痴女宮警備本部長

(それくらいならできそうな気もしますけど…まぁ、室見さんがゼアラさんに頼んだ理由もお察しします…)

ええ、黒グッズを扱うのって、対象品にもよりますけど百万卒以上、推奨なのです。

ですので、ゼアラさんにこっそり渡った物件、完全百万卒の状態になってもらってから扱って頂きました。

私が撮影を嫌がっているのも、実はこの物件のせいなのです。

しかし、黒薔薇騎士としての資格を問う試練には、必要不可欠といってよいしろもの。

泣く泣く、私は使用に合意したのです…。

(うそつきがここにいるわね、ベラちゃん…)

(パイセンが内心、喜んでますよ…アラフォーのキャリアウーマンをぼっこぼこにできるオポルトニタチャンスなのですから…)

(雅美さんにベラちゃん、残念だけどそのお役目はペルセちゃんが受け持ってくれます。あたしの担当は強引な上司の無謀な行為に引っ張り回された哀れな部下の方の魂の救済なのよ…)

(このカマトトホトトギス、その黒化白金衣にふさわしいSM行為ができるって大喜びしてる証拠をゆっきーに掴ませるわよ…)

(それこそ冤罪というものです。とにかく、救命行為を兼ねるんですからちゃっちゃとやってしまいますよっ)

で、私はもうひとつか二つ、仕掛けをします。

残り40分以内に、全てを終わらせなくてはなりません。

この第二滝壺だけ、スコールの延長申請をエマちゃんに入れておきます。

そして、ペルセちゃんとアフロちゃんのちんぽが、ジーナさんの痴女種互換状態やベラちゃんの標準装備である通称:ぴーたーのーすまたはラスプーチンちんを臨時で使えるようにしておくのです。

んで、わたくし室見の、ちんぽ。

フランシスカさんが支部長会議の時に、ドミンゴ君やビエルネ君を連れて来ていた際に採寸させてもらっていたものがあります。

(うそや…これこそうそや…パイセンが嬉々として咥え込んでいた証拠映像もあるはずや…)

(そうよベラちゃんっ!あれこそ国土局長の汚職、支部長たちへの賄賂要求の証拠かも知れないのよっ!)

あのですねぇ。

あれはフランシスカさんが、さながら秘蔵の超高級テキーラでも飲ませてくれるかのごとく、とっておきの蔵出しの封を切るようにしてこの室見に差し出してくれたのですよ?

ええそうです。

現時点ではビエルネ君と、そしてフランシスカさんにとっては実のお孫さんになるドミンゴ君のみに装備が許された「乱棒らんぼう」…あの珍長40センチを超える超大型物件ちんぽ、あれを装備させてもらうのです。

だってこんなもん、黒薔薇騎士団入団試練とかでないと普通の女官相手に恐ろしくて使えないじゃないですか!

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しすか「ちなみにこの乱棒、実在する巨根男優のディック・ランボーンのちんぽそのものだそうです」

まさみ「しかも、黒人のビエルネくんやドミンゴくんが装備するわけでしょ…硬さは日本人に近いわよ…」

べらこ「あたしこれ、パイセンに1回使われたことがあるんですけどね、パイセンが装備したら日本人ちんぽの硬さになるんですよ…」

りええ「ラスプーチンちんよりさらに凶悪なのは間違いないと思うわ…あたしにしてもこれ、黒化白金衣着てないと絶対に生やすなって言われたし…」

まさみ「というかキ(ピー)に刃物じゃない…誰よこんなもん理恵ちゃんが使えるようにしたのは…」

べるこ「複数の要望ですわね。まず、あたくしもその中に入っておりますが…もっと装備を推進したお方がおりましてよ」

まさみ「マリアちゃんはこんなの理恵ちゃんに絶対渡しそうにないとしても…ベラちゃんっ」

べらこ「あたしはパイセンがでかちん持ってたらいいなって思っただけですよ。装備決定者は別にいます」

しすか「ジョスリーヌ団長もエマネ様にイリヤさんロッテさんも乱棒に興味津々でしたけど、中米と南米組じゃないんですよねぇ、セニョーラ・室見は本宮幹部で皇族ですし」

じーな(ここでうちが希望したて言うたら最後、みんなからバッシング食らうやろな…)

べらこ(かーさま、ご安心を。全力でバレてます)

じーな(べらこおおおおおおおおおおおお)

りええ(というかジーナさんも悪いんですよ。あたしにラスプーチンちん突っ込んで大丈夫だっていうようにしたのはそもそもジーナさんですし、それに女官長資格者やねんからいずれはラスプーチンちん持たせたいなぁって言ってたじゃないですか…)

まさみ(犯人がわかったのはともかく、これってまさか今後、クリスくんにも装備させる前振りになるんじゃ…)

べらこ(内緒ですよ!おじさまは身長に不釣り合いなもん嫌う癖があるんですから!)

他全員(この調子だと、無理に装備させようとしてたな…)
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