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欧州傀儡雑技団ものがたり -Le cirque de marionnettes- 12
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ハンス・アクスル・フォン・フェルセンまたはフェルゼン伯爵の身上に起きている危機について知らせた私…フラメンシアの話に、血相を変えるフランス組ですが。
ええ…北欧支部の黒薔薇騎士団員であるニオオフラーネ様からも忠告を受けているのですよ…。
「そうだね、自由恋愛王国の王様にお世継ぎが生まれてない事が問題なんだよねぇ」
で、別の世界の歴史ならば、人魚姫国の王子を王女の相手にと迎えたところ、その王子の持病が原因で落馬して死亡するも、男系王統を支持していたフェルセン伯爵に疑いの目が向くように仕向けたばかりか、その人魚姫国から婿入りして不慮の死を遂げた王子の葬列にいた伯爵を群衆が襲い、暴行することまで仕掛けられたとか。
「で、こちらの世界では、王妃との愛人関係を黙認されながら何をしていたのかという話になってね…更にはフェルセン伯爵の妹君、こちらについても結婚後の不仲が原因で別に男を作って愛人関係にあったのも暴露され、兄妹揃ってふしだらな関係に溺れた不埒もの、ということで針のむしろらしい」
(そればかりか亭主の男爵は男爵で女を作っていましたね…現在は男爵と死別し、未亡人として実家のロフスタッド城に戻り、兄フェルセン伯爵と同居しておるようですが)
https://x.com/725578cc/status/1825793987787239527
(うむ…王弟と恋仲だったのを家に反対され、駆け落ち寸前まで行った事もあったようだな…)
なるほど、政略結婚としてフランスに嫁いだアントワネット妃にしてみれば、フェルセン伯爵が妹君の話をしても哀れに思うことは間違いないでしょう。
そして、王妃自身がルイ16世陛下との婚姻を強引に決めた親元やら何やらを恨みに思っても無理もない話には思えます。
で、とどめの映像。
ロフスタッド城らしき場所で撮影されたのでしょうか。
『ううう、ご一家の連れ出しにあのとき、成功しておれば…ああ口惜しい…』
『兄様…まだ機会はございますわ。かつてわたくしが交際しておりましたイスパニアの外交官によれば、彼の地のヴァロワ王家の長、すなわちイザベル陛下は3人の娘をフランスに遣り、王家の乗っ取りを企んでおるとも…』
バレとるやないけぇっ。
(しーっ、プランセス、これは意図的に漏らさせているから案じないよう願いたい…)
まぁ、ジョスリーヌ団長の仰せならば…。
で、その話に狼狽するフェルセン伯爵ですけどね。
『そ、それは誠かソフィー…ならば妃殿下は…』
『このまま隠居生活に身をやつされるとは思えず。なにせ愛人であった兄様との交流が絶たれて以降、男日照りにあるのは確実とサンクロワ伯爵からも伺っておりますし…』
『おおソフィー、そなたが付き合っておったフランス公使であったな、サンクロワ伯爵』
『ふふふふふ、王妃殿下もさぞや、この逸物が恋しいと思うておられるやも…恋文は密かに送っておられるのでしょう?』
『暗号でな…』
ええ、繰り広げられる妖しい会話。
そして、妖しいのは会話だけにあらず。
なんと、フェルセン伯爵のタイツは下に下げられ、その逸物が妹たるソフィー未亡人の前に晒されておる状態ではありませんか。
しかも、勃起状態ですよっ。
で、湯で絞ったと思しき布で甲斐甲斐しく逸物を拭き上げるソフィー様。
『何とかしてこの逸物、再び手に入れられぬかと王妃様もお考えでしょう…ふふふ』
ええ、拭くと見せかけてしこしこしておられますがな。
しかも、未亡人とは申せど、実の妹の口に咥えられる兄の逸物。
その爛れて乱れた光景に、皆が絶句しておりますよ。
魚油ランプらしい光に、妖しく照らされる禁断の絵図。
ええ、フェルセン兄妹、特にソフィー未亡人の下半身はまさに、自由恋愛王国の自由恋愛王国たるやを体現した淫蕩の極みだったようです…。
ニオオフラーネ嬢の寄せた報告を読むだけでも頭痛の極み。
自由恋愛王国に赴任してきた公使、食いまくっとるやないですか。
しかも、どうもソフィー夫人は独身の頃から王室との関係が深く、王女のお一人と親交を深めていたばかりか、こうした「私的な下半身外交」を推奨されていた節すらあると見られておるようですね…。
『ふふふ、この逸物で王妃様を再び鳴かせる日が来るまでは、わたくしがお借りさせて頂きましょう…ああ、この光景、アントワネット妃殿下に是非にもお見せしたいもの…』
おいっ。
見とる、見とるんや…思いっきり王妃様に見られとるがな、あんたと兄さんのおめこ…!
そしてソフィーさん、あんた王妃の愛人にして自分の実兄を寝取る楽しみに耽ってるやろがいっ。
私は思わず、突っ込みたくなりました。
いえ、自由恋愛王国の女にちんぽを突っ込みたくなった訳ではありません。
その女の本性に、ですよ。
そして、唖然茫然としておるの、私だけじゃありません…。
(ううっ、フェルセン様の窮状にかこつけて、かくも破廉恥な真似を…泥棒猫のごとき振る舞い、いくらソフィー嬢であっても…おのれ、おのれ…)
(ま、まぁ…この女も実の兄を王妃様に差し出すこと自体は邪魔する気はないようだから…)
と、泣き崩れかけるアントワネット妃を慰めているのは、なんとアスタロッテ様。
見た目よりは遥かに人間の感情を理解する方だとは知っておりましたが、心底、王妃様に同情しておられる模様。
(それに、ソフィー自身が保身や外交の道具に王妃様を是非に使いたいと思っておるようですから、ここなフェルゼンなる男性を引き合わせる工作それ自体は、機会があれば是非やりたい部類でしょう…なにせ、時の王室や周辺の貴族との付き合いの状況、北欧支部でも監視しておりますが、日に日に険悪にはなっているようです。独自に強姦作戦を実施してソフィーを我が陣営に引き込もうかという話もありますよ)
(よし。ニオちゃん。ちょっと近日中にダリアか黒薔薇行かせるわ。ロフスタッド城の位置は…と)
(ストックホルムから南西に150きろほど離れた街道沿い、ノルヒェーピン町の郊外です)
(なるほど…兄妹揃って王宮に呼ばれるまでが勝負の時間ってこったな…)
えええっ。
ってことはマリアリーゼ陛下、この愛人関係、お認めに…。
(まぁまぁ、話は最後まで聞きなよ。とりあえずさ、フェルセン兄妹はあたしたちが保護させてもらおう。しかし、フェルセン伯爵とよりを戻したいかどうかは、王妃様次第だよ…まぁ、あれくらいならあたしらとしちゃ正常な関係の範囲だけどね。それとさ、うちら痴女皇国の女官になってもらう代わりに、若返って頂けるのはご存じですよね…実際に一度、施工させてもらってるし)
(はい、ですのでフェルセンの前に出ても、私を選ぶ自信はあるにはございますが…)
(つまり、伯爵と実際に縁を戻すにはもう少し、辛抱してもらう時間が欲しいんだよ。あたしとしちゃ、伯爵様も若返らせるのに躊躇はないんだけどね)
(つ、つまりフェルセン様も私も、若い頃に…)
(ふふふ、そういうこったよ…ただ、あたしとしては条件を2つばかり、出させて欲しいんだよね…)
テレーズ殿下は何か言いたそうですが、黙っておいで。
(まぁ女として、何よりフランス王室の者として母に言いたいことはいくらでもありますけど…ここは実利を取ろうかと。これで母がフェルセン伯とカケオチとやらをなされば確かに醜聞ですが、言い換えれば王家の後継者の椅子が一つ空くというもの。更には、罰姦教皇庁はいざ知らず、フランス王家については女王であっても構わぬということ、フラメンシア殿下がまさに証明しておられるでしょうに…)
う。
そこまで読んでおったんか…なかなかやるやないけ、おんどれ。
などとカンサイベンが出るほどに、テレーズ王女もたいがいなやり手です。
つまり、テレーズ王女にしてみれば、あとの醜聞さえ誤魔化すのと、愛するパパン…ルイ16世陛下の傷心さえなんとかなるなら、別に母親が駆け落ちしてどっか行っても問題はないということ。
はっはーん。
あまり子供、特に男の子の方を構ってなかったな…。
そう、テレーズ王女を連れてヴェルサイユの庭の池で船遊びとかしてた話を思い出して頂きたいのです。
恐らくは頃良いところで侍女か侍従に娘を任せ、自分は愛の洞窟でフェルセン伯爵との密会に励んでおられたのでしょう、下半身で。
そして、テレーズ王女はどうも、弟たちの前に立ってあれこれと世話を焼いていた部類のようなのです。
ま、その辺の話はともかく。
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そして、この淫化やリュネで過ごした夜からは、いくばくかの時が流れました。
場所はまず、パリ市内・サン=ドニ地区。
この庶民街サン=ドニでの売春管理施設ともなったサン=ドニ修道院…そしてフランス王国として歴代の王が埋葬されてきたサン=ドニ大聖堂も、ここに移築または増築されて存在します。
その、サン=ドニ大聖堂に向かう、黒い車の行列。
その車列の先頭近くには、黒く大きな馬に曳かれた一台の、無蓋馬車が。
馬車の荷台には、1つの棺が載せられておりますので、誰かの葬儀に関係した車列であることは疑いようがないでしょう。
そして馬車には、眼鏡をかけた魁偉な葬服の女性と、同じく葬服のマリアリーゼ陛下がお乗りに。
(後ろの車列も壮観だな…BUCCIALI…ビシュアリとヴォワザン、そしてビュガッティにファセル・ヴェガ…戦前フランスを代表する高級車ばかりだよ…)
(ふふふふふ、シュルンプ・コレクションにすら入ってない車もあるからね…)
ええ、私はジョスリーヌ団長の運転する、黒いルノーとかいう会社の箱くるまで車列に混じって移動中。
そして、ミシェル・ポワカール閣下とカルメン夫人…更にはヴェロニク・ポワカール嬢並びにリヴィエラ・ポワカール嬢が後ろにお乗りなのです。
この、葬列は何なのか。
それは、馬車の直後を移動するビュガッティなる黒い大きなくるまと、ビシュアリなる同じく大きな黒いくるまの後ろの座席に、テレーズ王女とソフィー王女、そしてジョセフ王子とシャルル王子がお乗りであることで、説明がつきますでしょうか。
では、アントワネット妃殿下は、いずこに。
または、ルイ16世陛下はどうなさったのか。
豪壮な黒い大型馬車の荷台のひつぎは、ただ1つ。
この車列、王陛下または王妃様、どちらかの葬儀であることは疑いようがないでしょう。
そして車列はサン=ドニ大聖堂の前に到着します。
いかなる秘術か、空中に少し浮いたくだんの棺…フランス国旗と王家の紋章が巻かれ取り付けられたしろものですが、大きく重そうなものを、案内されて来た王家の遺児が囲み、大きく開かれたサン=ドニ大聖堂の玄関、そして内部にある地下納骨堂の階段へと向かいます。
そして、歴代のフランス国王に混ざって用意された新しい墓碑と、棺を収める石の墓本体。
そこに、誰の手も借りずに棺は納められ…無人で覆いかぶさる石蓋。
しかし、多くの人々はその異様な光景に驚嘆するよりは、そうやって納められた棺の中の人物の死を相応に悲しんでおるようです。
で、私の役目は、イスパニア・ヴァロワ王家の代表としてこの葬列に参加することでもあります。
我が母イザベルから預かった弔文、司会であるソフィー王女に呼ばれて読み上げ、手紙を喪主であるテレーズ殿下に渡す役目がありますのでね…。
ええ、この辺りの「誰がどういう役目なのか」で、その後に起きたことをお察し頂きたいのですよ…。
そして、最後に呼ばれる白い布だけの姿になったベラ子陛下が、罰姦の筆頭枢機卿であるルイーサ様に付き添われて墓碑の前においでになります。
ええ、ベラ子陛下、この場では罰姦聖母教会の聖母としての参列となります。
そしてベラ子陛下の弔辞と、故人の冥福を祈る祈念によって、この葬儀は終わるのです。
ですが。
その夜、このサン=ドニ大聖堂の納骨堂の扉が密かに開けられ、納骨堂内に明かりが灯されます。
元来は聖母教会にあっては禁じられている行為ですが、アイリスの花束を持った黒装束と帽子にベールの婦人が、お二人。
そして同じく、黒系統の喪服を着た男性が1名。
この方々を迎え入れた中には、私やジョスリーヌ団長もおります。
で…この3名に続いて、テレーズ王女殿下も入って来られます。
その、真新しい石碑に、アイリスの花束を捧げる、中央の婦人。
静かな泣き声と嗚咽の中、二人の同行者…そして恐らくは秘密の墓参なのであろう、この一行を見守るテレーズ殿下の悲しみと理不尽を露わにした、態度。
「では、よろしいでしょうか。…母様」
この、衝撃的な発言。
そう、墓前に花を捧げた喪服の女性は、アントワネット王妃殿下その人だったのです。
そして、崩れ折れて墓碑にしがみつき、嗚咽する王妃殿下。
(ま、仕方ないわよ…夫を亡くした衝撃で自分も急に心の臓腑が止まってしまったって筋書きにするためだからね…本当なら墓参りすら許したくはないのよ…)
(今からもう少し後の時間で、伏せってる殿下の分体が心臓発作を起こすのよね…)
(それよりは母様を頼むわよ…それとムッシュ・フェルセンとマダム・ソフィ…あなた方も元来なれば生国たる自由恋愛王国からお尋ね者となっています。今日を限りに旧大陸には戻れぬ身とお伺いしておりますので、何かあれば私が言伝てをお聞きいたしますが…)
(特にはございませんわ…兄様も…)
(ああ、弟たちにも内密の話だしな…)
(では、フェルセン伯爵とパイパー伯爵未亡人につきましては、予定通りイェーテボリ沖で海蛮国の船によって水死体を発見、携帯していた遺書から心中とみなされる文言が見つかり、更には現地の弁護士に、ロフスタッド城と他の資産を遺族に譲る遺言が預けられておったということで…)
(さ、母様…ル・ブールジュに迎えのひこうきが来ておるそうです…わたくしも今更、あれこれとは申しませぬし、今や母様の心の奥底も読めてしまう身の上でございます…あともう少しの辛抱で、愛と喜びと静けさに包まれた新天地の土を踏めるのですよ…)
ええ、この、テレーズ王女の言葉に嘘はありませんよ。
その証拠に、この夜のサン=ドニ大聖堂での秘密の墓参から、更に時計の針を進め…そして暦の日をめくって参りましょう。
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場所は、痴女皇国としては米大陸統括本部の管轄となるあめりか大陸なる、広大な大地。
その中央部を占めるあめりか合州国のすぐ北側が、金田国となります。
この金田国、森と湖の国であって、更には大きな鹿や凶暴かつ大きな熊が跳梁跋扈する寒冷の地。
しかし、名前の通りに金が採れるという噂が立ったがために、フランス病作戦の後遺症や革命騒ぎで揺れるフランス王国を後にして、一攫千金を狙ったフランス人や英国人などが東の外れから西へ西へと道を切り開きながら進んでいった国なのです。
で、肝心の金。
欲深き想像をたくましくした連中が期待したほどには多くは出なかったようですが、金を目指した連中が見当外れに終わった時に備えて、痴女皇国米大陸本部とあめりか合州国は、金田国に対して儲け話を用意しておりました。
それは、金田の国土の大半を占める、森と林。
この広大な森の木を燃料他の資源として欲するあめりか合州国は、金田国に対して道路やてつどうを整備する補助もするからと、あめりか北部の大きな5つの湖が集まったあたりに切り開いた工場まち…デトロイトやピッツバーグといった街に対して、木材の納入を依頼してきたのです。
むろん、買取価格はなかなかのもの。
そして、南米行政局が淫化帝国北部や淫化尼僧尊を中心に行なっているチンポネックスを使った森の再生によって、繰り返し同じ場所から木が取れる計らいも為されるとなった結果。
金田政府はあめりか政府と木材供給事業の契約に調印するに至ったのです。
そして、あめりか側も原住民はもちろん、やはり新天地を求めた旧大陸…欧州や暗黒大陸からの住民にも新たな儲け口を呼びかけ、金田への移住を斡旋したのです…。
で、そうした移民の木こりたちが夏から冬にかけて暮らす街、金田の森の奥に作られたのです。
ですが、冬になると雪と氷、そして寒さに阻まれる金田の暮らし。
なにせ、北の極限で暮らし生肉を食う技を得た者たちには南に過ぎ、かと言ってあめりかの中央部を中心に勢力を誇っていた「嘘つかない族」には寒すぎる場所とあって、金田国の定住者は極めて少なく、国土の大半が無人の森林だそうです。
(だからこそ、フランスを追われた革命派だのが用意に入り込めたのよね…)
(たださぁ…テレーズ、あんたも知ってるでしょうけどね、金田は人が住むのも大変な国なのよ…)
ええ、テレーズ殿下と私は、この時点ではこうした会話をするに至っております。
そして、二人が痴女種の意識や感覚共有を使ってまでも、とある者たちを看視しておる理由も、ちゃんとあるのです。
ただ…二人が仲良しかどうか、そしてフランス王国の現状がどうなったのかはあまりにも明確な説明を避けさせて欲しいのです。
で、私が拝見しておる場所…そして、どうやら映画の舞台にもなりそうな小さな村では、村人のほぼ、全てが迫り来る雪と氷の冬を前にして、越冬どころか南へ移った模様。
(王妃様…いえ、アントワネット助祭様…もはやこのラック・オルガは我ら聖母教会の派遣者のみ、村人は全て帰郷するか、冬季職の就業のために南下しておりまする…)
え。
その、女助祭のところに来たのは司祭ですよ。
ちょっと待て、司祭が助祭を敬称で呼ぶわ、下に置かないとは、この聖母教会はどうなっとるのか。
皆様、こうは思われませんでしたでしょうか。
(それ以前に、この村はめちゃくちゃよね、ある意味じゃ…似たような寒さに襲われる北方帝国じゃ、冬は村で越冬するらしいんだけど…)
(テレーズ…そもそもこの村、南米の絶頂悪取や淫化尼僧尊のような林業村よ…そして、夏場に切りまくった木を冬の間に再生させるのよ…冬の始まりまでにチンポネックスを撒いてね…)
実際には切ったらその場で、または翌日には切り株にチンポネックスをかける手段が確立しておるそうですけど、とにもかくにも、この林業村は冬場には無人となってしまうようなのです。
いえ、完全な無人ではない模様。
なぜならば、聖母教会…それも、小さな小さな聖母教会の裏手には、山と積み上げられた薪が。
更には、教会より大きいんじゃないかと思える公宅や、分校とおぼしき小さな教室棟ですとか、どうやら食料やら生活用品を納めた大きめの倉庫が、この教会内の敷地には見えるのです。
そこに、車輪が大きめな小さなくるまが、早くも積もり出した雪の中を教会に戻って来ます。
「お帰りなさいませ、フェルセン兄様…」
ええ、ちいさな車から降り立ったのは、偽女種の助祭。
しかし、司祭服…それも、寒冷地仕様ではない通常の助平型の司祭服を着用した女司祭、元来ならば部下であるはずの助祭、それも偽女種を兄様呼ばわり。
「ふう…ケベックシティの聖母教会から借りていた助祭たち、無事に帰って行ったよ…なにせこのオルガ村から一番近い、ばすの乗り場まで片道1時間はたっぷりかかるからね…」
で、その兄様とやら。
血縁関係としては、妹であろう司祭の招きに応じて、くるまを所定の位置…どうやら、置き場を間違えると雪の中に埋もれてしまうようです…にいそいそと駐めるや、聖母教会の礼拝堂の中に入るのです。
そこには、先ほどのアントワネットとか呼ばれた助祭が待っております。
(おお、おお、フェルセン…雪の中、助祭たちの送り届け、お疲れ様でした…)
(さぁ兄様、これよりは我らのみで翌春までを過ごす事となりまする…。舞踊の稽古をしようにも、金田林業村聖母教会向けの越冬手順に従う限りは、燃料食料を節約するためにも我ら全員の毎日の起居が叶わぬでしょう。いわば、今日を最後に揃うてのお楽しみは来春の雪解けまで、お預けでございまする…)
(う、うむ、そうであるな…あ、何をするのだソフィ…)
(ふふふふふ、まずはこうしておかねば、冬を越すどころか我らに与える種を満たせぬ話…)
ええ、司祭は司祭服を極限まで縮め、乳や尻やちんぽを剥き出しにしております。
そればかりか、紫色の好色下着が食い込んだ尻を打ち振って、偽女種助祭の尻穴を頂こうとする有様。
(お待ちなさい…二人とも、尻姦をなさるならば内陣の床で…フェルセン様が四つん這いで…)
と、助祭には思えぬ威厳のある態度で二人の性交場所を指定する、助祭。
その助祭服も短くなり、黄色い助平下着と乳や尻…その上に、股間から隆起した逸物が…なんと、助祭でありながらちんぽが存在するのです。
この助祭、偽女種なのでしょうか。
いえ、フェルセンと呼ばれた助祭は、純粋な偽女種。
その股間の助平褌の股ぐらの紐に、真珠のような玉がいくつも通されております。
この下着も、偽女種である証となっております。
では、黄色下着の女助祭。
玉付きの下着なのでしょうか。
偽女種助祭の尻を犯す女司祭に、そのちんぽを咥えさせる謎の助祭。
ですが、股を開いて司祭にまさぐらせるその股間には、おめこのところに開いた穴こそあれど、偽女種下着を示す玉、一個たりとて通されておりません。
そう…この助祭、どうやら冬場は特殊な条件に置かれるこのオルガ湖村なる場所の聖母教会での勤務のために、特任でちんぽを生やされたか、あるいは司祭以上でありながら、諸事情で能力を著しく制限されて助祭扱いとなったか。
いわゆる、特命助祭や特任助祭と言われる方のようなのです。
「ああっソフィ、いいわっいいわっ。だけど今度はフェルセンよっ。そなたにわたくしの怒張を味わって頂きたいのよっ」
「あっおやめ下さいまし殿下っ口を汚すのだけはご勘弁をっ」
「おだまりなさい…これはあなたたちが自由恋愛国で、私の事をダシにして散々に禁断の兄妹姦淫に耽っておった罰なのです…」
ええ、二人の顔と口を存分に汚す、特任助祭。
そして、その怒張をみなぎらせたまま、今度はなんと司祭を後ろから貫いて犯すのです。
「ふふふ…この穴ですか、亭主との間に出来た子を4人もひり出したのみならず、諸国の公使どもや自由恋愛の王弟までもを咥え込んで夢中にさせた穢らわしい淫穴は…おお、フェルセン、このような荒淫妹のどこが良いのですか…」
ですが、偽女種はその、特任助祭の口にちんぽを突っ込み、助祭の豊かな金髪が生えた頭を掴んで揺さぶるのです。
「ああっ殿下お許しを!この逸物の怒張、まずは妹より何より殿下にお捧げしたく存じまする…何卒わが前に横たわり、足を開いて下さいましっ!」
(ほほほ、フェルセン…偽女種とやらになったせいか、慎みがなくなりあそばした様子…良いでしょう。もはやあなたの怒張が我が股ぐらで暴れ狂うを妨げるは、来年春まではこの教会で冬を越す者以外にはおらぬ話…ですが、兄妹揃うて卑しい豚どうし。まずは豚のごときまぐわい、改めてこのわたくしの前で披露なさいませ…そして豚の度合いをわたくしが気に入れば、その穢らわしい穴汁と雄汁に汚れた逸物、この特命助祭マリーの股間で暴れさせて差し上げましょう…もちろんソフィ、あなたにもこの穴にそのちんぽを突き入れる権利を与えましてよ…)
うう…せいじょういとやらで、股を開かされた司祭。
その司祭に突き入れる偽女種助祭の眼下で。司祭のちんぽを踏みつけると、司祭の顔の上に尻を乗せて舐めろと強要するのです。
なんたる下克上。
そればかりか、兄妹という関係らしき女司祭と偽女種助祭の姦淫の最中にも、両名の口に逸物を突っ込み、舐めさせ咥えさせと狼藉三昧。
で、その行為の途中。
助祭の分際でちんぽを生やしておるばかりか、司祭に奉仕させておるこの、本末転倒な下克上の女助祭。
あ、忘れてたとばかりに、内陣から手前の礼拝席…すなわち、聖母教会礼拝堂入り口に向かって歩いて来るのです。
恐らくは映画に使うということで指示がなされたのでしょうか。
入口の前には、防寒尼僧服を着た誰かの後ろ姿…それも、立つのではなく入り口前の石床に膝をついて、開いた扉の中を覗く、何者かの後ろ姿が。
ええ、尼僧か、はたまた偽女種かはこの状態では不明。
しかし、股間の逸物が天を向いたままの特命助祭、何を覗いていたのかという目で覗き尼僧らしきを見やると、その逸物を突き出すのです。
で、フードを被った頭の動きで、…そして汁の音で、何をしておるかを観客に悟らせる画角の模様。
つまりは、直接に特命助祭の逸物を覗きがどうしているかは、観客には押し計れないようなのです。
で、今度はフードを被った覗き者の尻を自分の側に持ってくる特命助祭。
その尻の防寒外套がまくられますが、尻は観客からは見えないようにされて撮影されるはず。
ですが、助祭や覗き者の動きで、何かが覗き者の尻に突き立てられ、前後に動いておることが音と映像で伝えられることでしょう。
で、助祭の表情と動きで、彼女が達したことがわかります。
ですが、続けて、防寒衣の長い裾を両手で持って覗き者の尻を隠したままの助祭の股間で、何かが放たれる水音がするのです。
で、満足げな顔をした助祭が後退りし、礼拝堂の扉の向こうで、意味深な笑みを浮かべます。
その背後から聞こえる嬌声と、禁断の姦淫が繰り広げられる祭壇の遠景。
助祭が両手で閉じる両側の扉の間に、最後に窺えるのは、萎えて濡れ光り、湯気を上げるその、逸物。
そしてカメラは引いていき、外套の尻のところから湯気を上げて突っ伏して倒れる、最後まで誰かは不明の覗き者と、その向こうで閉まる扉、更には扉の上で赤く光る聖態灯を写します。
で、その光景と、小さな聖母教会がどんどんと画面奥に遠ざかって行き、全ては夜の闇に閉ざされていくのです…。
ええ、もはや、誰が誰なのか…最後の覗き者以外は、明白であることでしょう。
しかし、テレーズも私も、もはや金田には恐らくは直接と関われぬ立場なのです。
今となっては、あの方々が本当は幸福な日々を過ごしているのだろうこと、祈らずにはいられません。
(全く皮肉なものよね…傀儡人形と化していたあの連中、ある意味では聖母教会の姦淫奴隷になった方がまだ自由で幸福だなんて…)
(でもねテレーズ、うちのど腐れ変態男爵の父親の脚本のままだと、最後はこの後で苛烈な報復や残忍な虐待シーンが盛り込まれてたのよ…)
(ま、映画の撮影の後で、ほんとうにそれをしてないか気になるけど…過剰な見守りや手出しは一応は厳禁だしね…)
そう、これらの映像、映画の撮影ということで私たちも拝見する機会に預かったのです。
そして、一応は人の子である私やテレーズ、誰かたちがこの映画通りか、もう少しばかり、人の道を外れてはいない暮らしをしておるであろうことを祈らずにはいられないのです。
人は、誰かに操られて生きる生物かも知れませんが、そうであったとしても、可能な限りは幸福を追求すべきであるはずです。
テレーズも私も、淫化帝国のコイリュル妃に教えられた身の上ですしね…。
そして、今度こそはあの方々が、多少はましな人生、そして可能なら家庭を築く事を祈って。
アーメン。
ええ…北欧支部の黒薔薇騎士団員であるニオオフラーネ様からも忠告を受けているのですよ…。
「そうだね、自由恋愛王国の王様にお世継ぎが生まれてない事が問題なんだよねぇ」
で、別の世界の歴史ならば、人魚姫国の王子を王女の相手にと迎えたところ、その王子の持病が原因で落馬して死亡するも、男系王統を支持していたフェルセン伯爵に疑いの目が向くように仕向けたばかりか、その人魚姫国から婿入りして不慮の死を遂げた王子の葬列にいた伯爵を群衆が襲い、暴行することまで仕掛けられたとか。
「で、こちらの世界では、王妃との愛人関係を黙認されながら何をしていたのかという話になってね…更にはフェルセン伯爵の妹君、こちらについても結婚後の不仲が原因で別に男を作って愛人関係にあったのも暴露され、兄妹揃ってふしだらな関係に溺れた不埒もの、ということで針のむしろらしい」
(そればかりか亭主の男爵は男爵で女を作っていましたね…現在は男爵と死別し、未亡人として実家のロフスタッド城に戻り、兄フェルセン伯爵と同居しておるようですが)
https://x.com/725578cc/status/1825793987787239527
(うむ…王弟と恋仲だったのを家に反対され、駆け落ち寸前まで行った事もあったようだな…)
なるほど、政略結婚としてフランスに嫁いだアントワネット妃にしてみれば、フェルセン伯爵が妹君の話をしても哀れに思うことは間違いないでしょう。
そして、王妃自身がルイ16世陛下との婚姻を強引に決めた親元やら何やらを恨みに思っても無理もない話には思えます。
で、とどめの映像。
ロフスタッド城らしき場所で撮影されたのでしょうか。
『ううう、ご一家の連れ出しにあのとき、成功しておれば…ああ口惜しい…』
『兄様…まだ機会はございますわ。かつてわたくしが交際しておりましたイスパニアの外交官によれば、彼の地のヴァロワ王家の長、すなわちイザベル陛下は3人の娘をフランスに遣り、王家の乗っ取りを企んでおるとも…』
バレとるやないけぇっ。
(しーっ、プランセス、これは意図的に漏らさせているから案じないよう願いたい…)
まぁ、ジョスリーヌ団長の仰せならば…。
で、その話に狼狽するフェルセン伯爵ですけどね。
『そ、それは誠かソフィー…ならば妃殿下は…』
『このまま隠居生活に身をやつされるとは思えず。なにせ愛人であった兄様との交流が絶たれて以降、男日照りにあるのは確実とサンクロワ伯爵からも伺っておりますし…』
『おおソフィー、そなたが付き合っておったフランス公使であったな、サンクロワ伯爵』
『ふふふふふ、王妃殿下もさぞや、この逸物が恋しいと思うておられるやも…恋文は密かに送っておられるのでしょう?』
『暗号でな…』
ええ、繰り広げられる妖しい会話。
そして、妖しいのは会話だけにあらず。
なんと、フェルセン伯爵のタイツは下に下げられ、その逸物が妹たるソフィー未亡人の前に晒されておる状態ではありませんか。
しかも、勃起状態ですよっ。
で、湯で絞ったと思しき布で甲斐甲斐しく逸物を拭き上げるソフィー様。
『何とかしてこの逸物、再び手に入れられぬかと王妃様もお考えでしょう…ふふふ』
ええ、拭くと見せかけてしこしこしておられますがな。
しかも、未亡人とは申せど、実の妹の口に咥えられる兄の逸物。
その爛れて乱れた光景に、皆が絶句しておりますよ。
魚油ランプらしい光に、妖しく照らされる禁断の絵図。
ええ、フェルセン兄妹、特にソフィー未亡人の下半身はまさに、自由恋愛王国の自由恋愛王国たるやを体現した淫蕩の極みだったようです…。
ニオオフラーネ嬢の寄せた報告を読むだけでも頭痛の極み。
自由恋愛王国に赴任してきた公使、食いまくっとるやないですか。
しかも、どうもソフィー夫人は独身の頃から王室との関係が深く、王女のお一人と親交を深めていたばかりか、こうした「私的な下半身外交」を推奨されていた節すらあると見られておるようですね…。
『ふふふ、この逸物で王妃様を再び鳴かせる日が来るまでは、わたくしがお借りさせて頂きましょう…ああ、この光景、アントワネット妃殿下に是非にもお見せしたいもの…』
おいっ。
見とる、見とるんや…思いっきり王妃様に見られとるがな、あんたと兄さんのおめこ…!
そしてソフィーさん、あんた王妃の愛人にして自分の実兄を寝取る楽しみに耽ってるやろがいっ。
私は思わず、突っ込みたくなりました。
いえ、自由恋愛王国の女にちんぽを突っ込みたくなった訳ではありません。
その女の本性に、ですよ。
そして、唖然茫然としておるの、私だけじゃありません…。
(ううっ、フェルセン様の窮状にかこつけて、かくも破廉恥な真似を…泥棒猫のごとき振る舞い、いくらソフィー嬢であっても…おのれ、おのれ…)
(ま、まぁ…この女も実の兄を王妃様に差し出すこと自体は邪魔する気はないようだから…)
と、泣き崩れかけるアントワネット妃を慰めているのは、なんとアスタロッテ様。
見た目よりは遥かに人間の感情を理解する方だとは知っておりましたが、心底、王妃様に同情しておられる模様。
(それに、ソフィー自身が保身や外交の道具に王妃様を是非に使いたいと思っておるようですから、ここなフェルゼンなる男性を引き合わせる工作それ自体は、機会があれば是非やりたい部類でしょう…なにせ、時の王室や周辺の貴族との付き合いの状況、北欧支部でも監視しておりますが、日に日に険悪にはなっているようです。独自に強姦作戦を実施してソフィーを我が陣営に引き込もうかという話もありますよ)
(よし。ニオちゃん。ちょっと近日中にダリアか黒薔薇行かせるわ。ロフスタッド城の位置は…と)
(ストックホルムから南西に150きろほど離れた街道沿い、ノルヒェーピン町の郊外です)
(なるほど…兄妹揃って王宮に呼ばれるまでが勝負の時間ってこったな…)
えええっ。
ってことはマリアリーゼ陛下、この愛人関係、お認めに…。
(まぁまぁ、話は最後まで聞きなよ。とりあえずさ、フェルセン兄妹はあたしたちが保護させてもらおう。しかし、フェルセン伯爵とよりを戻したいかどうかは、王妃様次第だよ…まぁ、あれくらいならあたしらとしちゃ正常な関係の範囲だけどね。それとさ、うちら痴女皇国の女官になってもらう代わりに、若返って頂けるのはご存じですよね…実際に一度、施工させてもらってるし)
(はい、ですのでフェルセンの前に出ても、私を選ぶ自信はあるにはございますが…)
(つまり、伯爵と実際に縁を戻すにはもう少し、辛抱してもらう時間が欲しいんだよ。あたしとしちゃ、伯爵様も若返らせるのに躊躇はないんだけどね)
(つ、つまりフェルセン様も私も、若い頃に…)
(ふふふ、そういうこったよ…ただ、あたしとしては条件を2つばかり、出させて欲しいんだよね…)
テレーズ殿下は何か言いたそうですが、黙っておいで。
(まぁ女として、何よりフランス王室の者として母に言いたいことはいくらでもありますけど…ここは実利を取ろうかと。これで母がフェルセン伯とカケオチとやらをなされば確かに醜聞ですが、言い換えれば王家の後継者の椅子が一つ空くというもの。更には、罰姦教皇庁はいざ知らず、フランス王家については女王であっても構わぬということ、フラメンシア殿下がまさに証明しておられるでしょうに…)
う。
そこまで読んでおったんか…なかなかやるやないけ、おんどれ。
などとカンサイベンが出るほどに、テレーズ王女もたいがいなやり手です。
つまり、テレーズ王女にしてみれば、あとの醜聞さえ誤魔化すのと、愛するパパン…ルイ16世陛下の傷心さえなんとかなるなら、別に母親が駆け落ちしてどっか行っても問題はないということ。
はっはーん。
あまり子供、特に男の子の方を構ってなかったな…。
そう、テレーズ王女を連れてヴェルサイユの庭の池で船遊びとかしてた話を思い出して頂きたいのです。
恐らくは頃良いところで侍女か侍従に娘を任せ、自分は愛の洞窟でフェルセン伯爵との密会に励んでおられたのでしょう、下半身で。
そして、テレーズ王女はどうも、弟たちの前に立ってあれこれと世話を焼いていた部類のようなのです。
ま、その辺の話はともかく。
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そして、この淫化やリュネで過ごした夜からは、いくばくかの時が流れました。
場所はまず、パリ市内・サン=ドニ地区。
この庶民街サン=ドニでの売春管理施設ともなったサン=ドニ修道院…そしてフランス王国として歴代の王が埋葬されてきたサン=ドニ大聖堂も、ここに移築または増築されて存在します。
その、サン=ドニ大聖堂に向かう、黒い車の行列。
その車列の先頭近くには、黒く大きな馬に曳かれた一台の、無蓋馬車が。
馬車の荷台には、1つの棺が載せられておりますので、誰かの葬儀に関係した車列であることは疑いようがないでしょう。
そして馬車には、眼鏡をかけた魁偉な葬服の女性と、同じく葬服のマリアリーゼ陛下がお乗りに。
(後ろの車列も壮観だな…BUCCIALI…ビシュアリとヴォワザン、そしてビュガッティにファセル・ヴェガ…戦前フランスを代表する高級車ばかりだよ…)
(ふふふふふ、シュルンプ・コレクションにすら入ってない車もあるからね…)
ええ、私はジョスリーヌ団長の運転する、黒いルノーとかいう会社の箱くるまで車列に混じって移動中。
そして、ミシェル・ポワカール閣下とカルメン夫人…更にはヴェロニク・ポワカール嬢並びにリヴィエラ・ポワカール嬢が後ろにお乗りなのです。
この、葬列は何なのか。
それは、馬車の直後を移動するビュガッティなる黒い大きなくるまと、ビシュアリなる同じく大きな黒いくるまの後ろの座席に、テレーズ王女とソフィー王女、そしてジョセフ王子とシャルル王子がお乗りであることで、説明がつきますでしょうか。
では、アントワネット妃殿下は、いずこに。
または、ルイ16世陛下はどうなさったのか。
豪壮な黒い大型馬車の荷台のひつぎは、ただ1つ。
この車列、王陛下または王妃様、どちらかの葬儀であることは疑いようがないでしょう。
そして車列はサン=ドニ大聖堂の前に到着します。
いかなる秘術か、空中に少し浮いたくだんの棺…フランス国旗と王家の紋章が巻かれ取り付けられたしろものですが、大きく重そうなものを、案内されて来た王家の遺児が囲み、大きく開かれたサン=ドニ大聖堂の玄関、そして内部にある地下納骨堂の階段へと向かいます。
そして、歴代のフランス国王に混ざって用意された新しい墓碑と、棺を収める石の墓本体。
そこに、誰の手も借りずに棺は納められ…無人で覆いかぶさる石蓋。
しかし、多くの人々はその異様な光景に驚嘆するよりは、そうやって納められた棺の中の人物の死を相応に悲しんでおるようです。
で、私の役目は、イスパニア・ヴァロワ王家の代表としてこの葬列に参加することでもあります。
我が母イザベルから預かった弔文、司会であるソフィー王女に呼ばれて読み上げ、手紙を喪主であるテレーズ殿下に渡す役目がありますのでね…。
ええ、この辺りの「誰がどういう役目なのか」で、その後に起きたことをお察し頂きたいのですよ…。
そして、最後に呼ばれる白い布だけの姿になったベラ子陛下が、罰姦の筆頭枢機卿であるルイーサ様に付き添われて墓碑の前においでになります。
ええ、ベラ子陛下、この場では罰姦聖母教会の聖母としての参列となります。
そしてベラ子陛下の弔辞と、故人の冥福を祈る祈念によって、この葬儀は終わるのです。
ですが。
その夜、このサン=ドニ大聖堂の納骨堂の扉が密かに開けられ、納骨堂内に明かりが灯されます。
元来は聖母教会にあっては禁じられている行為ですが、アイリスの花束を持った黒装束と帽子にベールの婦人が、お二人。
そして同じく、黒系統の喪服を着た男性が1名。
この方々を迎え入れた中には、私やジョスリーヌ団長もおります。
で…この3名に続いて、テレーズ王女殿下も入って来られます。
その、真新しい石碑に、アイリスの花束を捧げる、中央の婦人。
静かな泣き声と嗚咽の中、二人の同行者…そして恐らくは秘密の墓参なのであろう、この一行を見守るテレーズ殿下の悲しみと理不尽を露わにした、態度。
「では、よろしいでしょうか。…母様」
この、衝撃的な発言。
そう、墓前に花を捧げた喪服の女性は、アントワネット王妃殿下その人だったのです。
そして、崩れ折れて墓碑にしがみつき、嗚咽する王妃殿下。
(ま、仕方ないわよ…夫を亡くした衝撃で自分も急に心の臓腑が止まってしまったって筋書きにするためだからね…本当なら墓参りすら許したくはないのよ…)
(今からもう少し後の時間で、伏せってる殿下の分体が心臓発作を起こすのよね…)
(それよりは母様を頼むわよ…それとムッシュ・フェルセンとマダム・ソフィ…あなた方も元来なれば生国たる自由恋愛王国からお尋ね者となっています。今日を限りに旧大陸には戻れぬ身とお伺いしておりますので、何かあれば私が言伝てをお聞きいたしますが…)
(特にはございませんわ…兄様も…)
(ああ、弟たちにも内密の話だしな…)
(では、フェルセン伯爵とパイパー伯爵未亡人につきましては、予定通りイェーテボリ沖で海蛮国の船によって水死体を発見、携帯していた遺書から心中とみなされる文言が見つかり、更には現地の弁護士に、ロフスタッド城と他の資産を遺族に譲る遺言が預けられておったということで…)
(さ、母様…ル・ブールジュに迎えのひこうきが来ておるそうです…わたくしも今更、あれこれとは申しませぬし、今や母様の心の奥底も読めてしまう身の上でございます…あともう少しの辛抱で、愛と喜びと静けさに包まれた新天地の土を踏めるのですよ…)
ええ、この、テレーズ王女の言葉に嘘はありませんよ。
その証拠に、この夜のサン=ドニ大聖堂での秘密の墓参から、更に時計の針を進め…そして暦の日をめくって参りましょう。
---------------------------------------------------
場所は、痴女皇国としては米大陸統括本部の管轄となるあめりか大陸なる、広大な大地。
その中央部を占めるあめりか合州国のすぐ北側が、金田国となります。
この金田国、森と湖の国であって、更には大きな鹿や凶暴かつ大きな熊が跳梁跋扈する寒冷の地。
しかし、名前の通りに金が採れるという噂が立ったがために、フランス病作戦の後遺症や革命騒ぎで揺れるフランス王国を後にして、一攫千金を狙ったフランス人や英国人などが東の外れから西へ西へと道を切り開きながら進んでいった国なのです。
で、肝心の金。
欲深き想像をたくましくした連中が期待したほどには多くは出なかったようですが、金を目指した連中が見当外れに終わった時に備えて、痴女皇国米大陸本部とあめりか合州国は、金田国に対して儲け話を用意しておりました。
それは、金田の国土の大半を占める、森と林。
この広大な森の木を燃料他の資源として欲するあめりか合州国は、金田国に対して道路やてつどうを整備する補助もするからと、あめりか北部の大きな5つの湖が集まったあたりに切り開いた工場まち…デトロイトやピッツバーグといった街に対して、木材の納入を依頼してきたのです。
むろん、買取価格はなかなかのもの。
そして、南米行政局が淫化帝国北部や淫化尼僧尊を中心に行なっているチンポネックスを使った森の再生によって、繰り返し同じ場所から木が取れる計らいも為されるとなった結果。
金田政府はあめりか政府と木材供給事業の契約に調印するに至ったのです。
そして、あめりか側も原住民はもちろん、やはり新天地を求めた旧大陸…欧州や暗黒大陸からの住民にも新たな儲け口を呼びかけ、金田への移住を斡旋したのです…。
で、そうした移民の木こりたちが夏から冬にかけて暮らす街、金田の森の奥に作られたのです。
ですが、冬になると雪と氷、そして寒さに阻まれる金田の暮らし。
なにせ、北の極限で暮らし生肉を食う技を得た者たちには南に過ぎ、かと言ってあめりかの中央部を中心に勢力を誇っていた「嘘つかない族」には寒すぎる場所とあって、金田国の定住者は極めて少なく、国土の大半が無人の森林だそうです。
(だからこそ、フランスを追われた革命派だのが用意に入り込めたのよね…)
(たださぁ…テレーズ、あんたも知ってるでしょうけどね、金田は人が住むのも大変な国なのよ…)
ええ、テレーズ殿下と私は、この時点ではこうした会話をするに至っております。
そして、二人が痴女種の意識や感覚共有を使ってまでも、とある者たちを看視しておる理由も、ちゃんとあるのです。
ただ…二人が仲良しかどうか、そしてフランス王国の現状がどうなったのかはあまりにも明確な説明を避けさせて欲しいのです。
で、私が拝見しておる場所…そして、どうやら映画の舞台にもなりそうな小さな村では、村人のほぼ、全てが迫り来る雪と氷の冬を前にして、越冬どころか南へ移った模様。
(王妃様…いえ、アントワネット助祭様…もはやこのラック・オルガは我ら聖母教会の派遣者のみ、村人は全て帰郷するか、冬季職の就業のために南下しておりまする…)
え。
その、女助祭のところに来たのは司祭ですよ。
ちょっと待て、司祭が助祭を敬称で呼ぶわ、下に置かないとは、この聖母教会はどうなっとるのか。
皆様、こうは思われませんでしたでしょうか。
(それ以前に、この村はめちゃくちゃよね、ある意味じゃ…似たような寒さに襲われる北方帝国じゃ、冬は村で越冬するらしいんだけど…)
(テレーズ…そもそもこの村、南米の絶頂悪取や淫化尼僧尊のような林業村よ…そして、夏場に切りまくった木を冬の間に再生させるのよ…冬の始まりまでにチンポネックスを撒いてね…)
実際には切ったらその場で、または翌日には切り株にチンポネックスをかける手段が確立しておるそうですけど、とにもかくにも、この林業村は冬場には無人となってしまうようなのです。
いえ、完全な無人ではない模様。
なぜならば、聖母教会…それも、小さな小さな聖母教会の裏手には、山と積み上げられた薪が。
更には、教会より大きいんじゃないかと思える公宅や、分校とおぼしき小さな教室棟ですとか、どうやら食料やら生活用品を納めた大きめの倉庫が、この教会内の敷地には見えるのです。
そこに、車輪が大きめな小さなくるまが、早くも積もり出した雪の中を教会に戻って来ます。
「お帰りなさいませ、フェルセン兄様…」
ええ、ちいさな車から降り立ったのは、偽女種の助祭。
しかし、司祭服…それも、寒冷地仕様ではない通常の助平型の司祭服を着用した女司祭、元来ならば部下であるはずの助祭、それも偽女種を兄様呼ばわり。
「ふう…ケベックシティの聖母教会から借りていた助祭たち、無事に帰って行ったよ…なにせこのオルガ村から一番近い、ばすの乗り場まで片道1時間はたっぷりかかるからね…」
で、その兄様とやら。
血縁関係としては、妹であろう司祭の招きに応じて、くるまを所定の位置…どうやら、置き場を間違えると雪の中に埋もれてしまうようです…にいそいそと駐めるや、聖母教会の礼拝堂の中に入るのです。
そこには、先ほどのアントワネットとか呼ばれた助祭が待っております。
(おお、おお、フェルセン…雪の中、助祭たちの送り届け、お疲れ様でした…)
(さぁ兄様、これよりは我らのみで翌春までを過ごす事となりまする…。舞踊の稽古をしようにも、金田林業村聖母教会向けの越冬手順に従う限りは、燃料食料を節約するためにも我ら全員の毎日の起居が叶わぬでしょう。いわば、今日を最後に揃うてのお楽しみは来春の雪解けまで、お預けでございまする…)
(う、うむ、そうであるな…あ、何をするのだソフィ…)
(ふふふふふ、まずはこうしておかねば、冬を越すどころか我らに与える種を満たせぬ話…)
ええ、司祭は司祭服を極限まで縮め、乳や尻やちんぽを剥き出しにしております。
そればかりか、紫色の好色下着が食い込んだ尻を打ち振って、偽女種助祭の尻穴を頂こうとする有様。
(お待ちなさい…二人とも、尻姦をなさるならば内陣の床で…フェルセン様が四つん這いで…)
と、助祭には思えぬ威厳のある態度で二人の性交場所を指定する、助祭。
その助祭服も短くなり、黄色い助平下着と乳や尻…その上に、股間から隆起した逸物が…なんと、助祭でありながらちんぽが存在するのです。
この助祭、偽女種なのでしょうか。
いえ、フェルセンと呼ばれた助祭は、純粋な偽女種。
その股間の助平褌の股ぐらの紐に、真珠のような玉がいくつも通されております。
この下着も、偽女種である証となっております。
では、黄色下着の女助祭。
玉付きの下着なのでしょうか。
偽女種助祭の尻を犯す女司祭に、そのちんぽを咥えさせる謎の助祭。
ですが、股を開いて司祭にまさぐらせるその股間には、おめこのところに開いた穴こそあれど、偽女種下着を示す玉、一個たりとて通されておりません。
そう…この助祭、どうやら冬場は特殊な条件に置かれるこのオルガ湖村なる場所の聖母教会での勤務のために、特任でちんぽを生やされたか、あるいは司祭以上でありながら、諸事情で能力を著しく制限されて助祭扱いとなったか。
いわゆる、特命助祭や特任助祭と言われる方のようなのです。
「ああっソフィ、いいわっいいわっ。だけど今度はフェルセンよっ。そなたにわたくしの怒張を味わって頂きたいのよっ」
「あっおやめ下さいまし殿下っ口を汚すのだけはご勘弁をっ」
「おだまりなさい…これはあなたたちが自由恋愛国で、私の事をダシにして散々に禁断の兄妹姦淫に耽っておった罰なのです…」
ええ、二人の顔と口を存分に汚す、特任助祭。
そして、その怒張をみなぎらせたまま、今度はなんと司祭を後ろから貫いて犯すのです。
「ふふふ…この穴ですか、亭主との間に出来た子を4人もひり出したのみならず、諸国の公使どもや自由恋愛の王弟までもを咥え込んで夢中にさせた穢らわしい淫穴は…おお、フェルセン、このような荒淫妹のどこが良いのですか…」
ですが、偽女種はその、特任助祭の口にちんぽを突っ込み、助祭の豊かな金髪が生えた頭を掴んで揺さぶるのです。
「ああっ殿下お許しを!この逸物の怒張、まずは妹より何より殿下にお捧げしたく存じまする…何卒わが前に横たわり、足を開いて下さいましっ!」
(ほほほ、フェルセン…偽女種とやらになったせいか、慎みがなくなりあそばした様子…良いでしょう。もはやあなたの怒張が我が股ぐらで暴れ狂うを妨げるは、来年春まではこの教会で冬を越す者以外にはおらぬ話…ですが、兄妹揃うて卑しい豚どうし。まずは豚のごときまぐわい、改めてこのわたくしの前で披露なさいませ…そして豚の度合いをわたくしが気に入れば、その穢らわしい穴汁と雄汁に汚れた逸物、この特命助祭マリーの股間で暴れさせて差し上げましょう…もちろんソフィ、あなたにもこの穴にそのちんぽを突き入れる権利を与えましてよ…)
うう…せいじょういとやらで、股を開かされた司祭。
その司祭に突き入れる偽女種助祭の眼下で。司祭のちんぽを踏みつけると、司祭の顔の上に尻を乗せて舐めろと強要するのです。
なんたる下克上。
そればかりか、兄妹という関係らしき女司祭と偽女種助祭の姦淫の最中にも、両名の口に逸物を突っ込み、舐めさせ咥えさせと狼藉三昧。
で、その行為の途中。
助祭の分際でちんぽを生やしておるばかりか、司祭に奉仕させておるこの、本末転倒な下克上の女助祭。
あ、忘れてたとばかりに、内陣から手前の礼拝席…すなわち、聖母教会礼拝堂入り口に向かって歩いて来るのです。
恐らくは映画に使うということで指示がなされたのでしょうか。
入口の前には、防寒尼僧服を着た誰かの後ろ姿…それも、立つのではなく入り口前の石床に膝をついて、開いた扉の中を覗く、何者かの後ろ姿が。
ええ、尼僧か、はたまた偽女種かはこの状態では不明。
しかし、股間の逸物が天を向いたままの特命助祭、何を覗いていたのかという目で覗き尼僧らしきを見やると、その逸物を突き出すのです。
で、フードを被った頭の動きで、…そして汁の音で、何をしておるかを観客に悟らせる画角の模様。
つまりは、直接に特命助祭の逸物を覗きがどうしているかは、観客には押し計れないようなのです。
で、今度はフードを被った覗き者の尻を自分の側に持ってくる特命助祭。
その尻の防寒外套がまくられますが、尻は観客からは見えないようにされて撮影されるはず。
ですが、助祭や覗き者の動きで、何かが覗き者の尻に突き立てられ、前後に動いておることが音と映像で伝えられることでしょう。
で、助祭の表情と動きで、彼女が達したことがわかります。
ですが、続けて、防寒衣の長い裾を両手で持って覗き者の尻を隠したままの助祭の股間で、何かが放たれる水音がするのです。
で、満足げな顔をした助祭が後退りし、礼拝堂の扉の向こうで、意味深な笑みを浮かべます。
その背後から聞こえる嬌声と、禁断の姦淫が繰り広げられる祭壇の遠景。
助祭が両手で閉じる両側の扉の間に、最後に窺えるのは、萎えて濡れ光り、湯気を上げるその、逸物。
そしてカメラは引いていき、外套の尻のところから湯気を上げて突っ伏して倒れる、最後まで誰かは不明の覗き者と、その向こうで閉まる扉、更には扉の上で赤く光る聖態灯を写します。
で、その光景と、小さな聖母教会がどんどんと画面奥に遠ざかって行き、全ては夜の闇に閉ざされていくのです…。
ええ、もはや、誰が誰なのか…最後の覗き者以外は、明白であることでしょう。
しかし、テレーズも私も、もはや金田には恐らくは直接と関われぬ立場なのです。
今となっては、あの方々が本当は幸福な日々を過ごしているのだろうこと、祈らずにはいられません。
(全く皮肉なものよね…傀儡人形と化していたあの連中、ある意味では聖母教会の姦淫奴隷になった方がまだ自由で幸福だなんて…)
(でもねテレーズ、うちのど腐れ変態男爵の父親の脚本のままだと、最後はこの後で苛烈な報復や残忍な虐待シーンが盛り込まれてたのよ…)
(ま、映画の撮影の後で、ほんとうにそれをしてないか気になるけど…過剰な見守りや手出しは一応は厳禁だしね…)
そう、これらの映像、映画の撮影ということで私たちも拝見する機会に預かったのです。
そして、一応は人の子である私やテレーズ、誰かたちがこの映画通りか、もう少しばかり、人の道を外れてはいない暮らしをしておるであろうことを祈らずにはいられないのです。
人は、誰かに操られて生きる生物かも知れませんが、そうであったとしても、可能な限りは幸福を追求すべきであるはずです。
テレーズも私も、淫化帝国のコイリュル妃に教えられた身の上ですしね…。
そして、今度こそはあの方々が、多少はましな人生、そして可能なら家庭を築く事を祈って。
アーメン。
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