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フライデーの生涯と奇しくも驚くべき冒険・10.4

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「しかし、役人や商売人など…いわゆる戦士や神官、そして尼僧以外の者たちの方がここでは多数と思いますが、そうした市井の者たち、どのようにして精毒を貰ってるんでしょ?」

と、エマネ様から唐突な質問が。

つまり、現在のメヒコであれば、一般市民でも魔毒抜きのための精液を注入されるか、または放出が絶対に必要となるのです。

エマネ様、人口としても多数のこうした市民の魔毒除去処理、気になさったご様子。

では、ここでテスココ湖を含めて再生中の新生メキシコシティのおおまかな状況、ご覧いただきましょう。


メキシコ北部・
アメリカ国境へ
↑    →ティオティワカン方面大橋
貨物鉄道駅 --------
物流施設|          |
----|          |
高級官僚|           |
富裕者層|  テスココ湖    |
 住宅街| (ほぼ全面淡水)  |
----|          |
商業者他|           |
一般住宅| ティノチティトラン島 |
----| ↓行政区      |
西街区 |  -       |
商業地帯 =| |     |
----| | |   |
下級官僚|  -    |
居住区・|  ||    |
スラム区|ソチミルコ水郷|
    -------
    農業従事者居住区

-----------------------------
で。

ここで、物流施設や、更にその北の工場街で働くスラムの者は、必ず高級住宅街を経由することに注目頂きたいのです。

そして、彼ら彼女らはバスやメトロ…地下鉄の福祉乗車証を保有していることに。

即ち、労働に従事しているスラムの貧民には余録…と申し上げてよいのかは不明ですが、ともかく、労働貧民にはソチミルコの農夫とはちょっと違う部類のご褒美めいた何かを受けることができるのです。

で、工場街や物流施設地区からのバスやメトロ、実のところ帰りはスラムに直帰できないようになっています。

高級住宅街の外れにある駅やターミナルで、必ず乗り換えを必要とするのです。

その際に下車客、国家憲兵隊が身分を改めるのですけど、スラム居住者はそこで連行されてしまうのです。

ええ、我が新生メキシコ合衆国…メヒコには、差別も区別も存在します。

しかし、スラムで暮らしながらも向上心がある者…積極的にまっとうな労働を志そうとする者については、差別の意味合いが違う差別的な余剰労働が存在するのです。

で、国家憲兵隊によって連行されたスラム居住者はシャワー室に入れられ、無料の洗体に預かれるのです。

そればかりか、他の街区とは隔絶された高級住宅街区、またはティノチティトラン島の中央行政区へのバスに乗せられます。

その際には必ず、絶対に必ず偽女種も女も化粧と着替えを強制されるのです…。

で、売春婦そのものの格好となったスラム居住者たち、見た目はちんぽ乞食と全く変わりません。

では、この見た目はちんぽ乞食または売春婦たち。

バスが住宅街のとある広場に着くと、そこで降ろされます。

で、そこで待っていた官僚や軍人、あるいは民間団体で働く上級市民痴女種や指導偽女種たちに引き渡されるのです…。

そして、その広場は公園にもなっておりまして、いそいそと折りたたみビーチチェアにも似た姦淫台を持たされ、お高く止まった助平姿の女や偽女種に引っ張られて公園の林のそこかしこに消えるのです…。

挿入器具くすこでもこんな無茶してませんよ…なんですか、夜間は建物内でのおめこ禁止って…」

「住宅内や建物内の騒音、そして治安防止のためだそうです…これ、田中内務局長…雅美さんの発案ですからね…」

ええ、私が決めたんじゃないんです。

これだけははっきりさせて下さい。

そしてこの、夜間屋内姦淫禁止令。

夜間外出禁止令と矛盾しているように思えませんでしょうか。

しかし、売春者と買春客であれば、ルチャ観戦客と同様、夜間外出禁止の対象外なのです。

ええ、社内や官庁内での夜間の姦淫はもちろん、組織内での恋愛を規制されている上級痴女種にとって、この貧民の配給は極めて貴重なのです。

そして貧民、特に偽女種たちには元来ならば雲上人であるはずの上流階級の女たちを存分に犯せる絶好の機会。

更には、彼ら懲罰偽女種や奉仕偽女種にとっては魔毒抜きの精液同様、千人卒以上の痴女種の精液の摂取が絶対に必要なようにされています。

これ、偽女種たちの反抗や反乱を阻止するための措置の一つなのですがね。

で、懲罰偽女種や奉仕偽女種が過剰に性交しすぎますと、身体制御能力を失い、自己発火死亡します。

特に千人卒以上の完全体痴女種と性交すると、その兆候が顕著になるか加速度的に進行が早まります。

この、早期老化加速現象で自己崩壊しやすい偽女種…特に懲罰偽女種や奉仕偽女種の身体の延命を図るため、昨今の痴女種の細胞に入っている影響度の低い鬼細胞を摂取する必要があるのだそうです。

ですが、仕事帰りで疲れているはずの労働者偽女種たち。

日本では疲労した体に生存本能が働いて勃起する現象のこと、ツカレマラというそうですが、いかにちんぽだけが元気でも、肝心の逸物が生えている体が疲れていては。

しかし…労働者偽女種の身柄を引き受けた女たちは、このバスターミナル内の軽食堂に連れて行ってベントウを買ってやるか、料理の腕に自信のある女ならばフィアンブレラランチボックスを手にしているのです。

で、偽女種と公園の森に消えた女たちですが、偽女種に軽食を振る舞いつつ、ちんぽを刺激しておるのです…。

(ただ、欲望だけで相手をしているわけでもなさそうですね…職場での悩み事やら何やらを聞いている雰囲気もありますよ…)

そう、かつての偽女種6919号のような肉欲に脳の8割程度を支配されていたかのようなスラム住民偽女種も多い一方、女慣れしていない者も結構存在するのです…。

で、純粋な男児ばかりがウケが良いのかと申しますと。

この住宅街、ティノチティトラン島や西岸区などで勤務する官僚や上級職員が住んでおります。

そして、夜間外出禁止令の対象ではあります。

更に、偽女種を買った女たちが公園でことを済ませようとしている件と密接に関係していますが、官舎や単身集合住宅居室での性行為は原則禁止です。

やりたければ家を買え、となっております…。

しかも、新生メキシコシティ市街区での戸建住宅取得については、高額な固定資産税を課しております。

ですので、よほどの高額所得者でも集合住宅を選ぶのが一般的なのです…。

(青姦させんがための対策なのです…それと、軽率に同棲させないためでもあるのですよ…)

(連邦世界とやらの常識も学びましたが、とんでもない規則ですよね…普通は室内で人に隠れてやるものなのでしょうけど…)

これが、青姦している理由なのです…。

で、夜間外出禁止令が出ているのにどうしろという話にもなるわけですが、そこはそれ、住んでいる住民の社会的地位が地位だけに、規制も緩め。

まず、労働者偽女種を買った女たちは聖環履歴が出ますので「公務時間外奉仕公務」と見なされ、行為を終えて単独帰宅する時も警官や憲兵の誰何の対象外となります。

そして、偽女種を飼うのはもちろん、買うことをあまり好まず「職場の偽女種を食うことで精液を摂取しているのが主な生態の女性職員」が残業で帰宅が遅れたとしましょう。

この高級住宅街の巡回警官、敢えて偽女種の二人組が基本です。

他地域であれば千人卒またはちんぽ持ちの痴女種警官と偽女種の補助警務員の二人組警邏けいらが基本なのですが、この住宅街区では、偽女種二人。

そして、夜間外出禁止を咎めるのではなく、柔らかい職質で対応するように躾けられております。

ですが、いかに残業で遅れたとはいえど、違反は違反。

では、どうするのか。

偽女種たちは、賄賂を要求するのです。

いえ、あくまでも自発的な協力をお願いするように訴えるべしと躾けられておるそうです、無言で。

つまり、僕たちは溜まっているから抜いてくださいと、ちんぽを出してアピールするのです…。

で、それくらいならと女も穴を貸しーの咥えーのして、ものの5分から10分ほどで偽女種警務員から搾り取ってしまうのです…。

これで、偽女種たちも補助警務員の義務を果たした上に、上級職員の女を実質的に犯せたばかりではなく、女にも偽女種にも精気授受の成績がつくのです…。

ただ、この行為で警務員偽女種のLigarナンパは禁止、これはこの住宅街でも変わりません。

ですから、元・カルテルや貧民から採用していてタチが悪いのが結構揃っているとの噂でもちきり、実際にもそういう連中ばかりな補助警務員偽女種たちも、さすがに自宅まで同行するとかストーカーになるとか、それこそ犯罪行為は絶対にやりません。

やれば、速攻で所轄に苦情が入るばかりではなく、最悪は自分達が自己焼却刑に処されます。

そう…この住宅街に居住する女たちはそれなりの身分ですので、然るべき筋を通した苦情は受理される立場なのです…。

ですので、頭が回ってヒモ願望もなくはない偽女種たち、女に気に入ってもらえるように色々考えたり、犯している女たちと意見交換したりしています。

で、女の方も便を望むのはもちろん、何より偽女種の精気抜きに協力する慈善義務がありますから、こうした和姦に分類される行為だと、偽女種を指導できるのですよ…。

(普通はワイロって、門番や警備の戦士に握らせるもんですけどね…)

(逆に男の方がちんぽで奉仕する。これが痴女皇国だそうです…)

ええ、場合によっては逆贈賄と申しますか…お仕事ご苦労様ですと言わんばかりに、女に缶飲料の類を渡す偽女種も。

それも、警察官に分類される補助警備員の偽女種が、ですよ。

むろん、所得はこの住宅街に居住する痴女種職員の方が遥かに上なのですが、強引な外出禁止の取り締まりではなく、あくまでも職質の一環であるのと、帰宅遅れが止むを得ない仕事上のものである場合に、その労苦をねぎらう意味で偽女種たちは飲み物を差し出すのです…。

(昔のメヒコなら悪徳警官がワイロを要求して当然だったんですけどね…検挙されたくないなら金を出せとか、強盗まがいも少なくありませんでしたし…)

ただ、メヒコの侠気気風がありますので、例え自分が貧しくとも女にタカるばかりもどうよ、と思った偽女種の発案で始まったこの「未開封の缶飲料を女におごる」習わし、一応の礼儀として定着しておることもあり、贈賄収賄取り締まりからは見逃されております。

そして犯された痴女種職員も、偽女種のちんぽ具合が気に入ったのならば逆に飲み物をおごるくらいは出来る所得と身分。

義理人情の気風もあって、偽女種に飲み物を差し出すくらいはしてあげなさいよ、という奢り返しの風習も定着してはおりますよ。

(それと意外にケチ臭いのも女の性分ですからね…食事を用意したり、ソチミルコの偽女種を買うよりはこの方が安上がりなのですよ…)

(なるほど、ただ…相手がどっちかというと不良少年の偽女種なのが問題だと)

つまり、元来のメヒコならば実質的な市民階級格差がありましたから、ブルジェシアブルジョアと貧民が性的に仲良くなることはなかなか難しかったのです。

よほどの不良お嬢様がクラブで遊んでとかでない限りは。

で、震災後の新生メヒコにおいても、性欲処理ちんぽ以上の進展、貧民階級と上の方の市民階級とでは元来なら難しいのです。

ですけど、聖院規範の「金衣は賎民の精で子を為すべし」という一点の応用で「女官は賎民とまぐわるを躊躇すべからず」ということにもなっておるそうでして、特に妊娠管理が可能な痴女種身体になってからは、遠慮なく中出しできるようになりました。

そして、このメヒコですと苗床で受精卵を回収可能です。

賎民の精液で孕んでも、無理にその子を産む必要はありません。

いえ、貴賤双方の遺伝子を獲得することで期待されるものがあります。

よりメヒコ向け、そして痴女皇国に向いた子を産み出すためにも、賎民の精液で妊娠することは強く推奨されているのです。

ただ…その子供、直接には孕んだ女や孕ませた偽女種の子とはされませんし、だいいち「苗床から産み出される」と特定の親から産まれたように処理されないのです…。

「これは淫化の苗床から産まれた子でも同じですね…太陽乙女と月乙女を母の代わりに思うべし、と育てられますから…ちなみにリュネ族でも特定の親から育つことはある程度の階級に限られたんですよ…ほら、精毒抜きの行為で稀に孕みますから…その際には戦士の適性を見て、産んだ戦士の後継とするか平民の子として農作村に預けるかを決めてましたね…」

ええ、リュネ世界ではよほどの貴人や英雄が孕んだ子でなければ、少しでも強く勇敢で優秀な戦士に育つ気配がないと、平民身分として育てる施設に送るのだそうです…。

で、皆さんも当然のように思われる事でしょうし、私も感じている事があります。

親の愛を受けずに育つと、子供はグレはしないか。

「リュネだとまず、魔族の襲来からの国防が第一義でした。ですから個人の感情は無視されがち。戦士となるか、戦士を支えるかのどちらかのお務めの結果で、その人物の価値が決まったんですよ…」

と、当時を思い返されて苦しげに言われるエマネ様ですが。

ただ、現在の淫化帝国では「子供はとても大切に育てられます」。

理由は、先々帝アヤ・マンコの遺言。

「人の幸せの満ちる地に」

すなわち、淫化の地に人のあるべき暮らしを実現して欲しいという希望を、チャスカ上皇やクシ現帝・コイリュル皇后が守ろうとなさっておられるからです。

ですから、可能ならば一般家庭での子供の生育の道も絶やさないように、淫化高地では図られておるのです。

それゆえに、苗床で産むのはあくまで神官候補。

つまり、淫化の…そして南米行政局の職員となって、平民の暮らしを支える専門職を育成するために稼働しております。

「または、労働力としての俗地配属偽女種ですね」

これには、実のところ震災を利用して行方不明になってしまったメヒコ国民、ひいてはメソアメリカ地域の住民も含まれているのです。

わけてもコロンビアやエクアドル・グアテマラ、そしてハイチやキューバといった貧困層が多数の国家では、このメソ・アメリカ大震災を境に国家存亡の危機どころか、住民ががっさりと行方不明になった事例、多数。

しかし、その多くの真相は…皆まで申さずともお分かり頂けるでしょう。

内乱や国力疲弊などの諸事情によって、国家そのものの経営が破綻している国、中米地域だけでも、我がメヒコ以外にもいくつかが存在したのです…。

(そりゃあポワカール事務局長閣下はもちろん、ラッツィオーニのおじさん…事務局行政顧問にも大丈夫かって散々に念押しされたんだよ? だけどさ、無理やりにサン・ジェルマンのおっさんまで引っ張ってさ、中米地域での試験的な痴女皇国世界化を承認させた根拠ってのはちゃんと存在するんだよね…)
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