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小作は木を切る・尼僧尊(あまぞん)林業ものがたり・5.10
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青い海、白い砂浜。
そして海岸沿いに延々と続く、椰子と絶林檎の林。
私、司祭候補50-369号は元偽女種の51-199号、そして指導偽女種の52-451号を伴い、朝方に上から眺めたマンコラの地に連れて来られております。
チンボテについては個人的にじっくりと視察したかったのですが、時間の関係で上空からの視察のみとなったのが心残りというべきでしょうか。
ただ、その強烈な印象、エマネ様との会話でお察し頂ければ。
(しかしチンボテの偽女種たちも、いい加減むちゃくちゃな生活をしているのですね…離魔悪所の懲罰偽女種たちも大概でしたが…)
(その無茶苦茶な生活に耐えられずにお尻を割って離魔悪所に移って来た子たちだからね…)
ええ、くだんの離魔悪所で口入れ屋をしていた偽女種少年たちの餌食となっておった被害者少年と、加害者の偽女種たちも、ひこうきに乗せられてマンコラへ連行されております。
(偽女種たちは床に転がして運んだのは内緒で…)
(客席は10人乗りですしな…後ろの寝室をソファに戻さんでもええやろと…)
(まあ私とロッテさんも飛んでマンコラまで来たから、偽女種の子たちにも扱いを納得してもらわないとね…)
そう、飛行機の椅子が足らないということで、やむを得ずお二人には自力でマンコラまで来て頂く羽目に。
ただ、ロッテ様もエマネ様も、リュネ世界ご出身でお強い方の最大特徴とも言える、翼を出して空を飛ぶ能力をお持ちです。
しかも、最近に開発された「音の早さより速い飛び方」をすれば、お二人とも、私たちを運んでいる尖ったひこうきの全力の半分くらいの速さで飛べるようなのです。
(この飛行能力に目をつけたマリアリーゼ陛下が、私たちの淫化移住を強力に推進支援なさる方針をお決めになったのよ…)
(なにせこの淫化帝国、畑作が出来て水の便にも良いのが高く険しい山の中ばかり。海岸沿いの平地はろくに雨も降らぬ砂漠ばかりでな…かといって、いくら整備されておるとはいえど山中の街道を延々と何日も、下手をすれば30陽周期…片道30日以上を要する旅はあまりに非効率すぎると、我らの飛行能力に白羽の矢が立ったのだ。我らならば数刻あれば淫化の…南米行政支局の端から端へ飛んで行けるからな…)
確かに、東欧支部のような広い平原が多い国土とはあまりにも違うのが、この淫化の地の特徴であるというのは、こうして空の上から見ているだけでもよくわかります。
飛べる力はそれだけで、要職に取り立てられるに相応しい特殊な能力でしょう。
おまけにエマネ様もロッテ様も、大変にお強いのは偽女種少年たちの捕縛はもちろん、最初は偽女種たちを抱えたままマンコラまで飛ぶかとか言っておられた事で理解できました。
エマネ様なんて、私とマルハレータ様を離魔の苗床に漬けるために二人まとめて抱き抱えて飛び上がれたくらいなのですから。
しかし、聖母様いわくですけど、ちょっとだけ飛ぶのと連続飛行とでは、抱えられた者の負担が全く違うようです。
(なんぼなんでも上空は寒いやろ…確かリュネの人らが通常時に上がれる限界がFL240、高度8,000メートルやったかな。それやと気温マイナス20度、気圧350ヘクトパスカル程度やぞ…普通の人はヒマラヤ山脈の高い山の頂上でも、寒さや空気の薄さに対して何の備えもなかったら数分で死んでまうんやで…)
(淫化の高地では平地より空気の圧力が半分ないしそれ以下であると伺いましたが…それで人を抱える時の高度や速度に推奨数値があるのですな…)
(クシやクシーを抱えて飛ぶ時は大変だったんですよ…)
という、東方聖母ジーナ様の配慮で、一種の刑罰にもなってしまうようなリュネの方による飛行輸送、からくも回避されたようですが。
そして、到着した罰姦聖母教会教皇庁管轄のマンコラ聖母教会・修道院ですが。
「で、被害者の少年たちは偽女種化を承認したので、4人全員がマンコラ修道院の扱いとなります。そして懲罰偽女種たちですけど…絶頂悪取北部の製材所荘園に送ります。レオノール司教、レプタ司教、手配をお願いいたします」
この話をしておるここ、マンコラ聖母教会・修道院教務室。
南米縦割街道に面した場所に所在するそうですが、時折やってくる大きくて長いとらっくの立てる轟音を柔らげるためか、道と教会・修道院の間にも絶林檎の並木が存在します。
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マンコラ聖母教会略図(左が新設の修道院)
///////太 平 洋//////
------------------
・・・・・・・砂 浜・・・・・・
○○絶林檎と椰子の防砂林○○○
←修道院 ←尼僧寮棟→
⬜︎↑ ⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎
⬜︎教 ⬜︎客⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎教⬜︎ →東側
⬜︎室 ⬜︎室⬜︎ ■■■ ⬜︎会⬜︎(聖母降臨方角)
⬜︎棟 ⬜︎棟⬜︎ プール ⬜︎棟⬜︎
⬜︎↓ ⬜︎⬜︎⬜︎ ■■■ ⬜︎⬜︎⬜︎
○絶林檎の並木○ ○○○○
------------------
←絶頂乃巣 道 路 絶頂悪取→
------------------
-----------------------------------------
マンコラ修道院略図(右→が既存の教会)
///////太 平 洋//////
------------------
・・・・・・・砂 浜・・・・・・
○○絶林檎と椰子の防砂林○○○
↑ ←助修士寮→ 聖母教会本棟→
修⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎↑ ⬜︎⬜︎⬜︎
練⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎教 ⬜︎客⬜︎
士⬜︎⬜︎・■■■■・⬜︎⬜︎⬜︎室 ⬜︎室⬜︎
寮⬜︎⬜︎・プール・・⬜︎⬜︎⬜︎棟 ⬜︎棟⬜︎
↓⬜︎⬜︎・■■■■・⬜︎⬜︎⬜︎↓ ⬜︎⬜︎⬜︎
○絶林檎の並木○ ○○○○
------------------
←絶頂乃巣 道 路 絶頂悪取→
------------------
で、実のところは私と199号、そして451号も淫化対応ということで、改めてマンコラ聖母教会地下の苗床に突っ込まれたのです…ううううう。
しかも、離魔の苗床と違って、それなりの時間をかけて身体を作り替えられておったのです…。
「淫化勤務者の試練のようなもんやな…」
「聖母様、こればかりは仕方おまへんで…」
「それはいいのですが、なんで私がチャロック突っ込まれて緊縛されておるのですか!」
「上官抗命罪とかいうもんやっ。しばらく我慢しとれっ」
ええ。足をえむじかいきゃくとかいう開かれ方で司教の椅子に縛られ、ご本人が言う通りで淫蟲下着に開いた穴に懲罰短刀を突っ込まれているのは、レオノール大司教…いえ、大司教待遇の司教様という、ややこしい肩書きのお方。
(反省の心が認められるまで、おのれは待遇も報償金額も司教に降格じゃっ)
(おのれメスガキ主君…請願を出しますよっ)
「果たして請願に至れるかどうか…ふっふっふっふっふっ」
ええ、何かとっても悪い顔の、見た目年齢の似たお二人。
エマネ様とマルハレータ様、単に仕事の上でのお付き合いだけでなく、仲の良い部類ではあるようです。
「という訳でえーちゃん、後をよろしうに…ワイは聖母様を案内して包茎の町に行ってくるで…」
「ふひひひひひ、了解よマルちゃんっ」
そして、すたすたとお部屋を出て行くマルハレータ様。
後には、呆然としておる我々と、拘束されたレオノール司教。
そして、その笑顔がとっても悪そうなエマネ様が残されました。
「で、レオノール司教。非公式の懲罰を申し渡します。毎回ですけどね…あえて公式な懲罰にしないのは、もっと厳しい処罰になってしまうのを避けるためですから、悪く思わないように…」
ぼろん。
な…なんですかそれは。
見るからに巨大な代物、それも天を仰ぎ見る勢いで勃起する物体を我々に見せつけるエマネ様。
その物件は申し上げるまでもなく、エマネ様の股間から生えております。
そして、いつの間にやら、真っ黒く艶のない服装に身を包んでおられますが。
それが許されるのは黒薔薇騎士団所属か、所属資格者。
そして黒薔薇騎士の装い…即ち、強姦御免をはじめとする諸々の特権資格を保有していると宣言するも同じです。
ええ、レオノール様の瞳に恐怖の色が浮かんでおられます。
「司教ならば、私がこの服を着用した意味がおわかりのはず…」
そう、レオノール様に対して、エマネ様は何をしても許されるのです、今なら…。
(で、レオノールさんがこうも怯えている理由ですけどね、さっきも言いましたけど…ラスプーチンちんレプリカなるもの、今回が初めてじゃないんですよ、レオノールさんに使うの…)
えええええ。
そうですね…前にも懲罰行為をなさったっておっしゃられましたよね…。
(ええ、マルちゃん…マルハレータ殿下の依頼でね…それとね、これやる度にね、密かにマンコラ教会と修道院の皆さんにレオノール司教様の助命嘆願を受け付けるって言ってるんだけど…)
ええ、エマネ様の顔に浮かぶ一瞬の悲しみ。
その理由はすぐわかりました。
マンコラ関係者から、慈悲の心あるお返事が返ってこないのです。
(ちょっとくらいならいいと思います)
(司教様は結構厳しいですから…司教様といえど厳しい懲罰を受ける事で我々の身も引き締まるかと)
(黒薔薇騎士の権威と威厳を見せつける場であるという理解はしております)
はい。
長いものに巻かれる人ばかり。
ええそうです、東方聖母教会でも似たようなもんです。
あのアルテローゼ様やシェヘラザード様に、面と向かって毅然と言い放てる者など、よほどの持論がなくば単なる命知らずなのです。
世の中、そういうものなのです…。
(ちょちょちょちょっと!私は一理ある話はちゃんと聞く耳を持ってますよ!)
(乳上に同じく…今のサレルフィールと私を一緒にせぬように…これでも銀衣騎士経験者でしてよ…)
淫化におっても、東方のお偉い方には筒抜けっていうの、何かこう、嫌なのですが。
まぁともかく。
エマネ様がそんな巨根をお見せになったということは。
(それがですねぇ、マルちゃん曰くですね、レオノール司教には迂闊に入れるな、入れても射精すなと…)
え。
それでは、そんな巨大な物件をわざわざ取り出した意味、ございませんのでは。
(というのも、私はリュネ族でしょう。つまり、迂闊に射精すると司教に淫化神官…つまり翼を与える可能性があるって言われてます。それに、マルハレータ殿下が言われる通りで、司教を神官互換にすると、本当に困った話が起きます…魔族外観を与えてしまいますからね…)
つまり、エマネ様の判断では、本当にそこまでやる必要はないとも仰せも同然。
まぁ、要するに脅しと一種のいじめでしょう。
しかし、いじめ行為でも黒薔薇騎士が行えば、それは正しい行為になるのですよね…。
(逆ですよ…黒薔薇騎士は痴女皇国皇帝の親衛隊でもあるとされています。その権力の執行代行者であり、その行為の全ては、痴女皇国皇帝が直接に手を伸ばす代わりと見なされるようにしなくてはならないのですよ…)
「ですから、レオノール司教については、逆にこれをちゃんと入れないのが懲罰となるのです…言うなればこのラスプーチンちんを入れるに値する女官としての成績考課がつかないのですよ…」
では、何故にそんなものを。
「司祭369号。仮に後進後輩が自分より先に司教となってしまえば、あなたはどう思われますか」
ああああああ…エマネ様のにやけ顔で、私は察しました。
そう、後から来た者に階級が追い越され、追い抜かれてしまう屈辱。
そして、実力ならばまだしも、上官上司主君の引き立てで追い越されるならば、嫉妬の炎はより燃え盛るのでは。
しかし、それ…この部屋の中におるのですか。
と、私の両肩を掴まれるエマネ様。
ちょ、ちょっと待って下さいよ!
まさか私に昇格措置とやらを…。
いえ、お聞きした事はあります。
かなり上の幹部の方…極端な話、ベラ子陛下とオメコしたら陛下のご機嫌によっては、一人卒がいきなり千人卒になるくらいには、雲の上のお方々のちんぽに急速な昇格を果たせる力があるとも。
「まぁ…これを使う相手、本来なら十万卒には達していないと危険は危険なのです」
ええ、確かにそのチンポ、どう見ても、肉の凶器。
「それとですねぇ、聞けって言われてる事がもう一つあります。元偽女種の199号さん。このまま女官として尼僧の教育過程をお進みになるのか、それとも偽女種に戻りたいか。今、この場で決めて下さい。恐らくは性別変更の最後の機会になると思いますから、慎重に考えてね」
むぅ…何を言い出されるのかと思えば。
しかし、エマネ様の申される話、もっともと言えばごもっとも。
「尼僧、そして女官の修行が辛いのはわかっています。しかし、それを乗り越えて千人卒以上を目指すならば、得られる権力や福利がより大きいのも本当です。一方、偽女種であれば、指導偽女種へ昇格しても寿命はそれなりに短めになるというのはご存知ですよね…それに、偽女種は昇格しても百人卒止まりとなり、どれほど小さい教会であっても、決して聖母教会の頂点に任じられる事はないのです…ローマの聖母記念大学他へ進学し、学卒資格を得るならば話は全く変わりますが…」
そう、偽女種だと出世に著しい制限が入ります。
特に罰姦では。
ただし…エマネ様が言われたのと類似の制度、東方聖母教会にも存在します。
しかるべき学舎を卒業することによって、出世の道を切り開くことができるのです。
(女でも進学入学はできますよ…ただ、試験がものすごく難しいので、おおかたの女官は勉強を面倒がって、通常の出世コースを選ぶのですけどね…)
まぁ、私も東方聖母教会時代に聖院学院・高等教育部の話は伺いましたが…模擬試験資料を数分眺めて「こらあかん」と投げ出した部類ですから…。
要は、この場で451号はともかく、199号にとっては人生の岐路。
(199号…あんたこれ、自分で決められるんかい…)と、試しに尋ねてみましょう。
(悩めるところです。確かに女の身体ではこの先も続く苦労苦役に耐えられるのか、不安でなりません…)
しかし、我慢をすれば開ける未来は痴女種のままの方が大きいのも事実。
(ただねぇ…199号さん…あなたが本当にこの先の試験や試練に耐えられるのか、よく考えるべきです。このレオノール司教にしても、司教昇格試験はもちろん、大司教への昇格審査を通過なさった立場なのです。それなりに資格があるかを試される審査の過程を経てここにおられる事を理解下さい…)
ですがエマネ様。
今のレオノール司教の有様を見れば、あまり人生の規範にすべきではない気もしますが。
(むろん、今の懲罰を受けている有様だけ見れば、そうも思えるでしょう。しかし、こうなった理由を考えますと、司教や大司教に許された権力を行使してマンコラのみならずキュラソーに君臨し、やりたい放題やっていたがため)
エマネ様の黒薔薇能力でしょうか。
レオノール様の記憶、こちらでも参照可能になりました。
その内容に…絶句する我々。
(確かに…いえ、東方聖母教会でも性の暴力と言っていい横暴めいた行為、常態ではありませんが見聞する話でした…しかし、その…)
そう、レオノール様の今の姿のような状態で、オトロバンダ修道院の正面玄関に晒される修練士や助修士…尼僧候補たちの姿がそこに垣間見えたのです。
つまり、今、レオノール司教がやられている事、場所はともかくそのまま、司教の指示で行われていた事そのものなのです…。
(逆に言えば、聖母教会の立地や任された荘園経営の内容によっては、その教会の長は文字通り、その任地に君臨できるのです…あまりに横暴が過ぎると逆に自分の身に帰りかねませんが、基本は司祭なら司祭に与えられた権力はかなり強いものであるのは、教会勤務を経験した3名の方であればお分かりでしょう)
そうですね…離魔のような大きな街はともかく、小さな村であれば聖母教会は基本、その管区の警務支部としても機能します。
例えばアル=キラン聖母教会であれば、オルレーネ司祭が警務支部長を兼ねます。
これがどういうことになるか。
アル=キランの教会管区内で起きた悪事の審判、オルレーネ司祭が下すのです。
むろん、より上位の司教駐在教会に問い合わせたり事案を報告していますが、その際の罪人の処遇処分について、アル=キラン教会の人員だけで捕縛に至った場合はオルレーネ司祭の胸先三寸に任せられる事が多いのですよ。
(前にも読者の方々とか申される皆様にお話ししましたが、アル=キランのような小さい教会に配属された者だけで罪人を捕獲して審判に至れた場合は「その程度の事件」とされてしまうのです…)
(我々だけで手に追えない事件が起きたことはありませんが、万一起きてしまった場合の後始末、司祭様が審判長ではなくなりますから…)
すなわち、まぁ大抵の悪事はそこの教会の所属者で何とかなってしまうのです。
(そしてさ…痴女種能力を持って分かったし、私も司教資格者兼離魔支部長として罪人審判を経験したから言うけどね…事件が発覚してから犯人を捕まえるまでが早いのよ…極端な話、行きずり思いつきの強盗傷害を捕まえた時なんて、発生から1時間で審判終了して犯人は若返らせてチンボテで強制労働の判決出して、月神殿の神官にチンボテまで送ってもらってるからね…)
ええ、今さっき虐待の現場に踏み込まれて捕まった偽女種なんてまさにそのもの。
もっとも、痴女皇国特有の「悪人に申し開きの機会を与えない」独特の審判方法もあるとは思いますが。
(そりゃ、罪人に二度としません更生しますとか無駄な事を誓わせたりしないからね。うちらに捕まった時点で事情犯か故意犯かはすぐ調べられちまうし、罪人扱いされたなら基本は強制労働だから、更生して当たり前な環境に放り込まれるのは確定しちまうんだよね…)
ええ、マリアリーゼ陛下が唐突に言われた今の件、騎士教程の警務過程で習わされる事です。
本人は一切の申開きをさせてもらえないままに罪状や刑罰が確定してしまう、あれです。
しかし、女…特に女官には大変に厳しい懲罰が下ることも決して珍しくはありませんけど、罪人が男であれば話は別。
従来の人の社会であったような残酷な処刑や異様に重い刑罰ではなく、労働こそ強要されますが、精気を頂くために…ある意味ではもてなされる生活を送れます。
そればかりか、行いが良く貢献著しいとなれば、とんでもなく短い期間で自由の身になれます。
(もっとも、下手に娑婆に出るより快適だってんで、満期認定が出て金色罪環が外せるようになってもさ、今度は事情罪人に立候補して引き続き働く奴も結構いるんだよな…)
(マリアリーゼ陛下。それは偽女種にしても同じ。従順な偽女種は男同様に精気の供給源ですから、相応に尼僧には可愛がられると思います…)
で、私には思い付いた事があります。
(199号…あなたが偽女種の身体を懐かしむなら今がその時です。そして、あなたの欲望、すべて叶えられるかどうかは分かりませんが、今後、私が赴任する地ではかつてのアル=キランよりも精気授受量と消費量を要する過酷な労働の地となることでしょう。すなわち、偽女種の存在理由の一つでもある旺盛な性欲を必要とする働き場所であることが予想されます。この私の部下となって一緒にペニペ行きを志願するならば、司祭以上の尼僧を好きに出来るかはともかく、女には不自由させない労働環境を提供できると思いますよ…)
そして海岸沿いに延々と続く、椰子と絶林檎の林。
私、司祭候補50-369号は元偽女種の51-199号、そして指導偽女種の52-451号を伴い、朝方に上から眺めたマンコラの地に連れて来られております。
チンボテについては個人的にじっくりと視察したかったのですが、時間の関係で上空からの視察のみとなったのが心残りというべきでしょうか。
ただ、その強烈な印象、エマネ様との会話でお察し頂ければ。
(しかしチンボテの偽女種たちも、いい加減むちゃくちゃな生活をしているのですね…離魔悪所の懲罰偽女種たちも大概でしたが…)
(その無茶苦茶な生活に耐えられずにお尻を割って離魔悪所に移って来た子たちだからね…)
ええ、くだんの離魔悪所で口入れ屋をしていた偽女種少年たちの餌食となっておった被害者少年と、加害者の偽女種たちも、ひこうきに乗せられてマンコラへ連行されております。
(偽女種たちは床に転がして運んだのは内緒で…)
(客席は10人乗りですしな…後ろの寝室をソファに戻さんでもええやろと…)
(まあ私とロッテさんも飛んでマンコラまで来たから、偽女種の子たちにも扱いを納得してもらわないとね…)
そう、飛行機の椅子が足らないということで、やむを得ずお二人には自力でマンコラまで来て頂く羽目に。
ただ、ロッテ様もエマネ様も、リュネ世界ご出身でお強い方の最大特徴とも言える、翼を出して空を飛ぶ能力をお持ちです。
しかも、最近に開発された「音の早さより速い飛び方」をすれば、お二人とも、私たちを運んでいる尖ったひこうきの全力の半分くらいの速さで飛べるようなのです。
(この飛行能力に目をつけたマリアリーゼ陛下が、私たちの淫化移住を強力に推進支援なさる方針をお決めになったのよ…)
(なにせこの淫化帝国、畑作が出来て水の便にも良いのが高く険しい山の中ばかり。海岸沿いの平地はろくに雨も降らぬ砂漠ばかりでな…かといって、いくら整備されておるとはいえど山中の街道を延々と何日も、下手をすれば30陽周期…片道30日以上を要する旅はあまりに非効率すぎると、我らの飛行能力に白羽の矢が立ったのだ。我らならば数刻あれば淫化の…南米行政支局の端から端へ飛んで行けるからな…)
確かに、東欧支部のような広い平原が多い国土とはあまりにも違うのが、この淫化の地の特徴であるというのは、こうして空の上から見ているだけでもよくわかります。
飛べる力はそれだけで、要職に取り立てられるに相応しい特殊な能力でしょう。
おまけにエマネ様もロッテ様も、大変にお強いのは偽女種少年たちの捕縛はもちろん、最初は偽女種たちを抱えたままマンコラまで飛ぶかとか言っておられた事で理解できました。
エマネ様なんて、私とマルハレータ様を離魔の苗床に漬けるために二人まとめて抱き抱えて飛び上がれたくらいなのですから。
しかし、聖母様いわくですけど、ちょっとだけ飛ぶのと連続飛行とでは、抱えられた者の負担が全く違うようです。
(なんぼなんでも上空は寒いやろ…確かリュネの人らが通常時に上がれる限界がFL240、高度8,000メートルやったかな。それやと気温マイナス20度、気圧350ヘクトパスカル程度やぞ…普通の人はヒマラヤ山脈の高い山の頂上でも、寒さや空気の薄さに対して何の備えもなかったら数分で死んでまうんやで…)
(淫化の高地では平地より空気の圧力が半分ないしそれ以下であると伺いましたが…それで人を抱える時の高度や速度に推奨数値があるのですな…)
(クシやクシーを抱えて飛ぶ時は大変だったんですよ…)
という、東方聖母ジーナ様の配慮で、一種の刑罰にもなってしまうようなリュネの方による飛行輸送、からくも回避されたようですが。
そして、到着した罰姦聖母教会教皇庁管轄のマンコラ聖母教会・修道院ですが。
「で、被害者の少年たちは偽女種化を承認したので、4人全員がマンコラ修道院の扱いとなります。そして懲罰偽女種たちですけど…絶頂悪取北部の製材所荘園に送ります。レオノール司教、レプタ司教、手配をお願いいたします」
この話をしておるここ、マンコラ聖母教会・修道院教務室。
南米縦割街道に面した場所に所在するそうですが、時折やってくる大きくて長いとらっくの立てる轟音を柔らげるためか、道と教会・修道院の間にも絶林檎の並木が存在します。
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マンコラ聖母教会略図(左が新設の修道院)
///////太 平 洋//////
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・・・・・・・砂 浜・・・・・・
○○絶林檎と椰子の防砂林○○○
←修道院 ←尼僧寮棟→
⬜︎↑ ⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎
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⬜︎棟 ⬜︎棟⬜︎ プール ⬜︎棟⬜︎
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○絶林檎の並木○ ○○○○
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←絶頂乃巣 道 路 絶頂悪取→
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マンコラ修道院略図(右→が既存の教会)
///////太 平 洋//////
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・・・・・・・砂 浜・・・・・・
○○絶林檎と椰子の防砂林○○○
↑ ←助修士寮→ 聖母教会本棟→
修⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎↑ ⬜︎⬜︎⬜︎
練⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎教 ⬜︎客⬜︎
士⬜︎⬜︎・■■■■・⬜︎⬜︎⬜︎室 ⬜︎室⬜︎
寮⬜︎⬜︎・プール・・⬜︎⬜︎⬜︎棟 ⬜︎棟⬜︎
↓⬜︎⬜︎・■■■■・⬜︎⬜︎⬜︎↓ ⬜︎⬜︎⬜︎
○絶林檎の並木○ ○○○○
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←絶頂乃巣 道 路 絶頂悪取→
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で、実のところは私と199号、そして451号も淫化対応ということで、改めてマンコラ聖母教会地下の苗床に突っ込まれたのです…ううううう。
しかも、離魔の苗床と違って、それなりの時間をかけて身体を作り替えられておったのです…。
「淫化勤務者の試練のようなもんやな…」
「聖母様、こればかりは仕方おまへんで…」
「それはいいのですが、なんで私がチャロック突っ込まれて緊縛されておるのですか!」
「上官抗命罪とかいうもんやっ。しばらく我慢しとれっ」
ええ。足をえむじかいきゃくとかいう開かれ方で司教の椅子に縛られ、ご本人が言う通りで淫蟲下着に開いた穴に懲罰短刀を突っ込まれているのは、レオノール大司教…いえ、大司教待遇の司教様という、ややこしい肩書きのお方。
(反省の心が認められるまで、おのれは待遇も報償金額も司教に降格じゃっ)
(おのれメスガキ主君…請願を出しますよっ)
「果たして請願に至れるかどうか…ふっふっふっふっふっ」
ええ、何かとっても悪い顔の、見た目年齢の似たお二人。
エマネ様とマルハレータ様、単に仕事の上でのお付き合いだけでなく、仲の良い部類ではあるようです。
「という訳でえーちゃん、後をよろしうに…ワイは聖母様を案内して包茎の町に行ってくるで…」
「ふひひひひひ、了解よマルちゃんっ」
そして、すたすたとお部屋を出て行くマルハレータ様。
後には、呆然としておる我々と、拘束されたレオノール司教。
そして、その笑顔がとっても悪そうなエマネ様が残されました。
「で、レオノール司教。非公式の懲罰を申し渡します。毎回ですけどね…あえて公式な懲罰にしないのは、もっと厳しい処罰になってしまうのを避けるためですから、悪く思わないように…」
ぼろん。
な…なんですかそれは。
見るからに巨大な代物、それも天を仰ぎ見る勢いで勃起する物体を我々に見せつけるエマネ様。
その物件は申し上げるまでもなく、エマネ様の股間から生えております。
そして、いつの間にやら、真っ黒く艶のない服装に身を包んでおられますが。
それが許されるのは黒薔薇騎士団所属か、所属資格者。
そして黒薔薇騎士の装い…即ち、強姦御免をはじめとする諸々の特権資格を保有していると宣言するも同じです。
ええ、レオノール様の瞳に恐怖の色が浮かんでおられます。
「司教ならば、私がこの服を着用した意味がおわかりのはず…」
そう、レオノール様に対して、エマネ様は何をしても許されるのです、今なら…。
(で、レオノールさんがこうも怯えている理由ですけどね、さっきも言いましたけど…ラスプーチンちんレプリカなるもの、今回が初めてじゃないんですよ、レオノールさんに使うの…)
えええええ。
そうですね…前にも懲罰行為をなさったっておっしゃられましたよね…。
(ええ、マルちゃん…マルハレータ殿下の依頼でね…それとね、これやる度にね、密かにマンコラ教会と修道院の皆さんにレオノール司教様の助命嘆願を受け付けるって言ってるんだけど…)
ええ、エマネ様の顔に浮かぶ一瞬の悲しみ。
その理由はすぐわかりました。
マンコラ関係者から、慈悲の心あるお返事が返ってこないのです。
(ちょっとくらいならいいと思います)
(司教様は結構厳しいですから…司教様といえど厳しい懲罰を受ける事で我々の身も引き締まるかと)
(黒薔薇騎士の権威と威厳を見せつける場であるという理解はしております)
はい。
長いものに巻かれる人ばかり。
ええそうです、東方聖母教会でも似たようなもんです。
あのアルテローゼ様やシェヘラザード様に、面と向かって毅然と言い放てる者など、よほどの持論がなくば単なる命知らずなのです。
世の中、そういうものなのです…。
(ちょちょちょちょっと!私は一理ある話はちゃんと聞く耳を持ってますよ!)
(乳上に同じく…今のサレルフィールと私を一緒にせぬように…これでも銀衣騎士経験者でしてよ…)
淫化におっても、東方のお偉い方には筒抜けっていうの、何かこう、嫌なのですが。
まぁともかく。
エマネ様がそんな巨根をお見せになったということは。
(それがですねぇ、マルちゃん曰くですね、レオノール司教には迂闊に入れるな、入れても射精すなと…)
え。
それでは、そんな巨大な物件をわざわざ取り出した意味、ございませんのでは。
(というのも、私はリュネ族でしょう。つまり、迂闊に射精すると司教に淫化神官…つまり翼を与える可能性があるって言われてます。それに、マルハレータ殿下が言われる通りで、司教を神官互換にすると、本当に困った話が起きます…魔族外観を与えてしまいますからね…)
つまり、エマネ様の判断では、本当にそこまでやる必要はないとも仰せも同然。
まぁ、要するに脅しと一種のいじめでしょう。
しかし、いじめ行為でも黒薔薇騎士が行えば、それは正しい行為になるのですよね…。
(逆ですよ…黒薔薇騎士は痴女皇国皇帝の親衛隊でもあるとされています。その権力の執行代行者であり、その行為の全ては、痴女皇国皇帝が直接に手を伸ばす代わりと見なされるようにしなくてはならないのですよ…)
「ですから、レオノール司教については、逆にこれをちゃんと入れないのが懲罰となるのです…言うなればこのラスプーチンちんを入れるに値する女官としての成績考課がつかないのですよ…」
では、何故にそんなものを。
「司祭369号。仮に後進後輩が自分より先に司教となってしまえば、あなたはどう思われますか」
ああああああ…エマネ様のにやけ顔で、私は察しました。
そう、後から来た者に階級が追い越され、追い抜かれてしまう屈辱。
そして、実力ならばまだしも、上官上司主君の引き立てで追い越されるならば、嫉妬の炎はより燃え盛るのでは。
しかし、それ…この部屋の中におるのですか。
と、私の両肩を掴まれるエマネ様。
ちょ、ちょっと待って下さいよ!
まさか私に昇格措置とやらを…。
いえ、お聞きした事はあります。
かなり上の幹部の方…極端な話、ベラ子陛下とオメコしたら陛下のご機嫌によっては、一人卒がいきなり千人卒になるくらいには、雲の上のお方々のちんぽに急速な昇格を果たせる力があるとも。
「まぁ…これを使う相手、本来なら十万卒には達していないと危険は危険なのです」
ええ、確かにそのチンポ、どう見ても、肉の凶器。
「それとですねぇ、聞けって言われてる事がもう一つあります。元偽女種の199号さん。このまま女官として尼僧の教育過程をお進みになるのか、それとも偽女種に戻りたいか。今、この場で決めて下さい。恐らくは性別変更の最後の機会になると思いますから、慎重に考えてね」
むぅ…何を言い出されるのかと思えば。
しかし、エマネ様の申される話、もっともと言えばごもっとも。
「尼僧、そして女官の修行が辛いのはわかっています。しかし、それを乗り越えて千人卒以上を目指すならば、得られる権力や福利がより大きいのも本当です。一方、偽女種であれば、指導偽女種へ昇格しても寿命はそれなりに短めになるというのはご存知ですよね…それに、偽女種は昇格しても百人卒止まりとなり、どれほど小さい教会であっても、決して聖母教会の頂点に任じられる事はないのです…ローマの聖母記念大学他へ進学し、学卒資格を得るならば話は全く変わりますが…」
そう、偽女種だと出世に著しい制限が入ります。
特に罰姦では。
ただし…エマネ様が言われたのと類似の制度、東方聖母教会にも存在します。
しかるべき学舎を卒業することによって、出世の道を切り開くことができるのです。
(女でも進学入学はできますよ…ただ、試験がものすごく難しいので、おおかたの女官は勉強を面倒がって、通常の出世コースを選ぶのですけどね…)
まぁ、私も東方聖母教会時代に聖院学院・高等教育部の話は伺いましたが…模擬試験資料を数分眺めて「こらあかん」と投げ出した部類ですから…。
要は、この場で451号はともかく、199号にとっては人生の岐路。
(199号…あんたこれ、自分で決められるんかい…)と、試しに尋ねてみましょう。
(悩めるところです。確かに女の身体ではこの先も続く苦労苦役に耐えられるのか、不安でなりません…)
しかし、我慢をすれば開ける未来は痴女種のままの方が大きいのも事実。
(ただねぇ…199号さん…あなたが本当にこの先の試験や試練に耐えられるのか、よく考えるべきです。このレオノール司教にしても、司教昇格試験はもちろん、大司教への昇格審査を通過なさった立場なのです。それなりに資格があるかを試される審査の過程を経てここにおられる事を理解下さい…)
ですがエマネ様。
今のレオノール司教の有様を見れば、あまり人生の規範にすべきではない気もしますが。
(むろん、今の懲罰を受けている有様だけ見れば、そうも思えるでしょう。しかし、こうなった理由を考えますと、司教や大司教に許された権力を行使してマンコラのみならずキュラソーに君臨し、やりたい放題やっていたがため)
エマネ様の黒薔薇能力でしょうか。
レオノール様の記憶、こちらでも参照可能になりました。
その内容に…絶句する我々。
(確かに…いえ、東方聖母教会でも性の暴力と言っていい横暴めいた行為、常態ではありませんが見聞する話でした…しかし、その…)
そう、レオノール様の今の姿のような状態で、オトロバンダ修道院の正面玄関に晒される修練士や助修士…尼僧候補たちの姿がそこに垣間見えたのです。
つまり、今、レオノール司教がやられている事、場所はともかくそのまま、司教の指示で行われていた事そのものなのです…。
(逆に言えば、聖母教会の立地や任された荘園経営の内容によっては、その教会の長は文字通り、その任地に君臨できるのです…あまりに横暴が過ぎると逆に自分の身に帰りかねませんが、基本は司祭なら司祭に与えられた権力はかなり強いものであるのは、教会勤務を経験した3名の方であればお分かりでしょう)
そうですね…離魔のような大きな街はともかく、小さな村であれば聖母教会は基本、その管区の警務支部としても機能します。
例えばアル=キラン聖母教会であれば、オルレーネ司祭が警務支部長を兼ねます。
これがどういうことになるか。
アル=キランの教会管区内で起きた悪事の審判、オルレーネ司祭が下すのです。
むろん、より上位の司教駐在教会に問い合わせたり事案を報告していますが、その際の罪人の処遇処分について、アル=キラン教会の人員だけで捕縛に至った場合はオルレーネ司祭の胸先三寸に任せられる事が多いのですよ。
(前にも読者の方々とか申される皆様にお話ししましたが、アル=キランのような小さい教会に配属された者だけで罪人を捕獲して審判に至れた場合は「その程度の事件」とされてしまうのです…)
(我々だけで手に追えない事件が起きたことはありませんが、万一起きてしまった場合の後始末、司祭様が審判長ではなくなりますから…)
すなわち、まぁ大抵の悪事はそこの教会の所属者で何とかなってしまうのです。
(そしてさ…痴女種能力を持って分かったし、私も司教資格者兼離魔支部長として罪人審判を経験したから言うけどね…事件が発覚してから犯人を捕まえるまでが早いのよ…極端な話、行きずり思いつきの強盗傷害を捕まえた時なんて、発生から1時間で審判終了して犯人は若返らせてチンボテで強制労働の判決出して、月神殿の神官にチンボテまで送ってもらってるからね…)
ええ、今さっき虐待の現場に踏み込まれて捕まった偽女種なんてまさにそのもの。
もっとも、痴女皇国特有の「悪人に申し開きの機会を与えない」独特の審判方法もあるとは思いますが。
(そりゃ、罪人に二度としません更生しますとか無駄な事を誓わせたりしないからね。うちらに捕まった時点で事情犯か故意犯かはすぐ調べられちまうし、罪人扱いされたなら基本は強制労働だから、更生して当たり前な環境に放り込まれるのは確定しちまうんだよね…)
ええ、マリアリーゼ陛下が唐突に言われた今の件、騎士教程の警務過程で習わされる事です。
本人は一切の申開きをさせてもらえないままに罪状や刑罰が確定してしまう、あれです。
しかし、女…特に女官には大変に厳しい懲罰が下ることも決して珍しくはありませんけど、罪人が男であれば話は別。
従来の人の社会であったような残酷な処刑や異様に重い刑罰ではなく、労働こそ強要されますが、精気を頂くために…ある意味ではもてなされる生活を送れます。
そればかりか、行いが良く貢献著しいとなれば、とんでもなく短い期間で自由の身になれます。
(もっとも、下手に娑婆に出るより快適だってんで、満期認定が出て金色罪環が外せるようになってもさ、今度は事情罪人に立候補して引き続き働く奴も結構いるんだよな…)
(マリアリーゼ陛下。それは偽女種にしても同じ。従順な偽女種は男同様に精気の供給源ですから、相応に尼僧には可愛がられると思います…)
で、私には思い付いた事があります。
(199号…あなたが偽女種の身体を懐かしむなら今がその時です。そして、あなたの欲望、すべて叶えられるかどうかは分かりませんが、今後、私が赴任する地ではかつてのアル=キランよりも精気授受量と消費量を要する過酷な労働の地となることでしょう。すなわち、偽女種の存在理由の一つでもある旺盛な性欲を必要とする働き場所であることが予想されます。この私の部下となって一緒にペニペ行きを志願するならば、司祭以上の尼僧を好きに出来るかはともかく、女には不自由させない労働環境を提供できると思いますよ…)
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