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小作は木を切る・尼僧尊(あまぞん)林業ものがたり・5.8
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眼下に広がる、明け方の大密林…そしてとんでもなく長く広い、大河。
そう…私は尼僧尊と呼ばれるその大河を管轄する、痴女皇国南米行政支局尻出支部こと、尻出帝国並びに海綿菓子王国の領土の上を飛んでおるのだそうです。
しかし、このひこうきとやら。
中米行政支局から、暗黒大陸の北側の砂漠と、ところどころに設けられた大きな湖…そしてその周囲に広がりつつある緑や、更には大西洋なる大海をわずか3刻で渡り切り、南米尻出支部が管轄する広大な密林に到達したのです。
ものすごく速くありませんか。
(そら、マックスリー…マッハ3以上で巡航できるからな…)
(それより聖母様、あともうちょいで絶頂都市上空ですわ。そろそろ、赴任の方々に上空から赴任地を見学してもらうことになりますかと)
(せやなマルハちゃん、説明頼むわ)
ふむ…どうやら、これから私共が着任する場所、あらかじめ空の上から拝見させて頂ける運びとなるようです。
で、まずは密林の中に切り開かれたさほど大きくない町…尼僧尊川のかなり上流となるそうですが、絶頂都市なる町の遥か上を飛び抜けます。
(ここは一応、淫化帝国の領土…南米行政支局の絶頂都市支部の管轄となるんですわ。ただ、淫化の首都の挿入器具からは非常に遠い上に、淫化とは気候がまるで違うんで、実際には尻出支部に人を出してもろて統治を委託しとる関係ですわ)
ふむふむ。
(ただ、今…見えますかな、絶頂都市から山の方へ向けて道、作られつつありますやろ…)
(この道が南米尼僧尊横割街道…トランスアマゾニアンハイウェイというてな…淫化帝国北部の絶頂悪取州リオバンバを通って、そして包茎の町の北側で南米縦割街道に繋がる道らしいねん。これが確か、369号ちゃんの赴任するペニペも経由して包茎経由でチンボテや離魔に木を運ぶ道のはずやねんけど…)
(今は朝やからリオバンバから山あいにはまだ、ろーどとれいんは走ってへんはずですわ。絶頂悪取主要都市とチンボテとの間を走るとらっくやと、室見局長から1日中ひっきりなしに走っとるとお聞きしてますけどな)
(でな、これが実は369号ちゃんの仕事になるんやけど、これから行く離魔までの途中にあるチンボテっちゅう町では、とにかく木を大量に必要とするんや。せやけど、その界隈では1年を通じて雨がろくに降らんから木ぃもロクに育たん。そこで、雨がざんざか降る尼僧尊から絶頂悪取にかけての密林から、木をガンガン切り出してはチンボテまで運ぶ事が考えられた…お、あれがペニペ村の建設予定地やな…)
見れば、そこそこ太い川の岸、開かれて道が作られておるのがはるか上から望めます。
それにしても…かなり山の中ですね…。
(そして、ここらあたりから川を下った淫化尼僧尊のあちこちから切り出された木はリオバンバの町…あ、あれやな…木材集積所も見えるわ…あそこでまとめられて包茎を経由して、チンボテに送られますねや…ほれ、この辺からやったら街道に何台もとらっく…荷車が動いてるの、灯りでわかりますやろ)
で、ひこうきが傾いたので、まだ薄暗い中、ちょうどその道を行く荷車の隊列を見ることが出来ました。
荷車の前を照らす灯火で、それが動いておるのがわかります。
それも、何台も何台も。
やがて海岸に出たひこうき、あまり茂っておらない海辺の森と、その森を背にして建つ教会らしい建物の上を飛び抜けます。
(ここが痴女皇国保養所のあるマンコラですわ…おいレオノール!お前朝からナニさらしとんじゃ!)
え。
どうやらマルハレータ様の目では、マンコラの教会の建物の前にある水浴場の周囲での諸々、はっきりお見えになるようですね…。
ええ、直接の光景はともかく、お集いの皆様の感情だだ漏れなので、ナニをなさっておいでかは大変によくわかります。
で、その中の一番偉い方らしき心話、仮に音声にしたならば、大変に大音響になるであろう勢いで、こっちに届きます。
(えええええ!何をこの腐れ主君は上から覗くような真似を!朝のお楽しみ、いえもとい朝の儀式でしょうが!)
(やかましいわワレ…あー…もしかしたら今、後ろに乗せてる3人の配置転換者、パチャカマックやなしにマンコラで淫化対応措置を受けて貰うことになるかもわからんから、そんときは頼むぞ、ええなっ)
(わかりましたからさっさとどっか行ってくださいこの覗き魔上司!)
(お前な…ワイの隣の聖母様もお前らの行為を見て呆れてるん、承知しとけよ…)
(いや、うちはボロブドゥールとジョクジャカルタ、尻とうないけど知ってもうたからな…今更やけど…しかしレオノールさんて、噂に違わぬドSエロ司教やいうのんがようわかるな…マルハちゃんの痴女種視覚でそっちの様子、ある程度見えてもうたけどさ…)
(ぎえええええ!何でジーナ様が…ああそうか、うちの即席うどんいやもとい缶詰王女殿下の飛行機の訓練ですか…ええ、物覚えの悪い悪い悪い腐れ主君の特訓ですねよくわかります)
(どやかましいわこの淫乱豚司教…お前もいっぺんこれ、覚えてみるか…)
(全力で遠慮します)
はぁ…罰姦聖母教会とはこうも、上の方と下に仕える者の言い合いが常態化しておるのでしょうか。
(そこまで上下関係が乱れておる訳ではありません。縁を切りたいのに主君で上司なマルハレータ殿下が特殊なだけです)
(というかレオノール、お前本来なら大司教やのに、なんで司教扱い大司教待遇で止まってるかわかっとるやろな…次なんかしたらレプタはんの配下にするからな…)
どういう事でしょうか。
(今眼下で、苗床から出て来たほやほやの女官相手にエロ行為絶賛実行中のおばはん司教のステータスを見るのや…)
どれどれ…。
Leonor (Amália Rebordão) レオノール Hundred Thousand Suction (Limited million) 十万卒(限定百万卒) Slut Visual 痴女外観 Blue Rosy knights, Imperial of Temptress. 青薔薇騎士団 Abt/bisschop van Mancora, Continentale tak van Zuid-Amerika, Imperial of Temptress. マンコラ教会修道院司教・南米行政支局
え。
確かに、司教どころかその上に任じられてもおかしくないお方ですよね。
なんでまた。
(このおばはんは確かに、キュラソーのオトロバンダ修道院を泣く子も泣き喚く地獄の一丁目、素行不良の女官を尼僧の尼僧たるやに叩き直すことにかけてはオトロバンダを超える場所なし、罰姦の日◯学園とまで言わしめるようなスパルタ教育校にしてまいよった恐るべき女やねん…言うたら東方教会のメテオラとカランバカをもっとえげつなくして、不良少女ばかり集めてちんぽでしばき倒してたんやわ…)
(あのーマルハレータ様、それをせぇと申された主君、どこの国土が海面下に沈みそうな国のメスガキ王女で、更にキュラソーがその詐欺商売で大きくなったどっかの国の統治委託領土か思い出して頂けますと)
(球根詐欺国に決まっとるやろが!大体スペインとポルトガルの縁者貴族の娘のお前、なんで球根詐欺のワイが身請けせなあかんねや…一応言うとくけど、ほんまやったら球根詐欺とスペイン、植民地を巡ってそれなりに取り合いの喧嘩してた間柄やからな…)
ええと。
深く関わらない方が良い場所という気がしましたが、その、マンコラとかいう村。
(あ、あんたら、否が応でも関わるんや…あのな、絶頂悪取でしばいた少年少女で出来ええのん、マンコラ送りにして苗床で再生かける工程に入るねん…)
えええええ。
つまりその、今、主君を主君とも思わぬ強烈な言動をなさった司教様とは今後のお突き合い、いえお付き合いがあるのでしょうか…。
(気持ちはわかる。なるべくなら絶頂都市支部の所轄にしてもらえるようにワイからえーちゃん…エマネ離魔支部長か、南米行政副局長のロッテさんに頼んどくから…それか、いずれは担当区署にコイちゃん夫婦…つまり淫化の皇帝のクシ陛下とコイリュル皇妃が視察に来るかもわからんから、来たらあんたと話しときて伝えとくわ)
でえええええ。
マルハレータ様って、結構、あちこちに顔が効くのですね…。
(369号ちゃん…マリアヴェッラです。ええとね、マルハちゃんは南米行政支局の顧問として離魔の沖合の租界島にいるのが今の本来の定位置です。ですから淫化の行政に関わる、その木こりのお仕事にも関係がある方ですからね…)
そしてマンコラ上空を離れてすぐ、海に突き出した岬のそばに開けた、朝からもくもくと煙を上げている煙突が何本か見える、煤けた町。
これが鉱業都市、チンボテだそうです。
(偽女種二人。あんたらほんまはこのチンボテか、はたまた離魔市街にある悪所っちゅう偽女種を住まわして労働者にしとる町に送られる話やったんやけどな、とりあえずあんたら二人の処遇については離魔支部長のえーちゃん…エマネ殿下の面接があるから、それを受けてもらうで、ええなっ)
ひぃっと叫ぶ、偽女種二人。
いやその、一人は単なる配転辞令を受けただけで悪事を実行したり企んどらん、ただの職務に忠実で優秀な指導偽女種ですので、お手柔らかに。
というのも、チンボテの朝の状況、私の痴女種能力でも、何をやっとるか即座に理解できたからです。
そのチンボテの町、人口と主な生業からすると、異様に女の数が少ないっぽいのです。
普通ならこんな鉱山都市、絶対に売春施設を置くはずなのです。
ですが、チンボテで働く男たち…特に少年たちの精気を抜き取る仕事、どうやら主に偽女種にやらせておってですね、女とは金を出して買うものであるか、さもなくばマンコラへの出稼ぎに応募して女官の慰みものにされるのがオメコにありつく近道らしいのです。
ううむ、恐ろしい町ですね。
(その恐ろしい町やねんけど、温泉入り放題やで)
え。
ちょっと待ってください、その話、もちょっと詳しめに。
(で、さっき見てもろたリオバンバからさらに北、淫化北部から運ばれてきた木材はこのチンボテの炭焼き工場で処理を受けて木炭にされるんですけどな、その際に発生する不完全燃焼ガスは製鉄用高炉…鉄の元になる石を溶かす炉に送られてその燃焼を助けます。で、そこで出た熱気で地下深くから湧いてくる井戸水を沸かして風呂の湯にしとるんですわ。なんせ鉱夫か工夫の仕事しかない町やから、毎日風呂に入れたらんとね)
ほう。
(あと、用事があるかどうかわからんけど、淫化の首都の挿入器具。ここの近所にも温泉が湧いてる場所がいくつかあって、淫化神学部の生徒の男女が湯浴みついでにおめこする風呂やから)
なんですかそれ。
ちょっとちょっと、東欧支部管内にも温泉があるのは知ってますけど、駆け出しだった私には利用できる権限もなくって状態だったんですよ。
(要は市内やなしにちょっと行った場所に銭湯なる、ちんぽ丸見えで入らないとあかん公共浴場があって、しかも露天風呂とかいう、屋根がのうて周りから丸見えの作り。で、見せつけおめこを咎める者なんぞおらん状態)
(南米行政支局のアスタロッテだ。確か絶頂悪取の中央から東部も火山帯で、温泉を掘削して林業や農業労働者の入浴用に役立てる計画もあるようだが…実現の際は活用して欲しい)
えええええ…というのも、実はアトスもメテオラも、風呂に関しては厳しい場所だったのです…流石に男性労働者の多いカランバカでは風呂に入れさせない訳にもいかずで、それなりの設備が整えられとったのですけど…ええ、砂漠地帯のクウェートでは言うに及ばず。
しかしこれは思ってもみない話。
大体、あれだけ木が大量に生い茂っておるのです。
しかも家や建物を建てるために使うわけではないので、少々いびつでも曲がっててもあまり問題にはならないそうです。
(むしろ細かく割られる方が人工石炭製造には困る模様)
つまり、木を木材にした際に余る枝葉、東欧では肥料や…一部は燃料にしておりました。
即ち、あそこなら風呂を沸かす燃料には事欠かない。
それに聖母教会を作って荘園を経営するという話であれば、絶対に農夫には風呂を使わせるはずです。
あのアル=キランですら、どうやったのか、入浴時間の制限こそあれど、とりあえず宿舎に風呂は存在しましたから。
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そんな訳で離魔とかいう街に着きますが。
なんですかこの、どでかい石造の建物。
着陸前から見えてましたけど。
しかも、そこと別建てで街の奥にも二つ、結構大きな似たような建物が並んで建ってましたよ。
(そっちはプクヤーナ神殿とワジャマルカ神殿。淫化の未成年の乙女を黄金乙女という種別の神官にする教育神殿がプクヤーナで、さっきのレオノールみたいな行き遅れたおばはんを月乙女いう年増園仕様の熟女淫魔神官に再教育するのがワジャマルカですわ)
(誰が熟女ですか。あと、私はリュネ魔族の身体じゃありませんから淫魔とか言わんといてください)
(やかましいっ外観はまだしも行動が淫魔より淫魔やゆうてワイナピチュ神殿にまでおのれの噂が立っとるんじゃいっ。そんなに離魔の愛隣会館に配転して欲しいんかいっ)
(やです。あそこ行ったら絶対にベンディーネ大司教の下につけられるに決まってますから)
Wendine (Lara Davidoff ) ベンディーネ Hundred thousand Suction 十万卒 Slut Visual 痴女外観 White Rossy Kinght, Imperial of Temptress. 白薔薇騎士団 Siège social suisse , Imperial of Temptress. 痴女皇国欧州地区本部 Arcivescovo, Chiesa di Nostra Signora, Chiesa della Concessione di Lima. 聖母教会教皇庁離魔租界教会大司教
(それがわかっとるんやったら大人しう熟女認定を受け入れるのやっ)
(マルハちゃん…うちが隣の時に熟女いうのは…うん、レオノールさんより上で、ベンディーネさんとタメはるんかな…)
(聖母様は別枠でっしゃろ。あのレオノールめのように心卑しい変態どえす牝豚とは)
(SMの心得はうちもあるけど…)
(あいつは手加減を知らぬ女でっせ…でなかったらキュラソーから更にここに飛ばされてまへんやろ…)
(確かに缶詰ちゃんの言う通りやな…レオノールさんの履歴書ちょっと見ただけでも飛んで飛んでや…)
(え。聖母様って、我々の履歴書を見ること、出来るのですか…)
(うち、前は内務局皇帝室秘書課長やったやん。あの時の権限のままやから、まぁ見れんもんは痴女皇国にはおらんはずやねん…しかしレオノールさんやけどな、普通はスメネプやったらスメネプに置いとくか、さもなかったら欧州地区本部管内の中で異動さすような人事の方が効率ええはずやで…それをあのおめこ台風の被害の中での人手不足もあったとはいえどスメネプから宗派違いのキュラソーに行かすゆうのもなぁ)
(そうでっしゃろそうでっしゃろ、でなかったらこのワイがスメネプどころか南洋島時代からレオノールの働き場所の確保に骨を折ってまへんねんから…)
(せいぼさまぁああああああ)
ええ、どうやらマンコラ方面からの鳴き声、いえ泣き声は無視される傾向にあるようです。
まぁともかく、マルハレータ様の案内にて、ひこうきを一旦降りてみますと。
「あれがパチャカマック神殿…離魔の街の行政神殿です。中に聖母教会もありますけど…」
と、案内の声が。
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離魔市街地略図
愛
| |隣 ◼️◼️|山
/|離魔|会 ◼️◼️|地
/ |空港|館→□◼️→貧民街
/リマク川悪所大橋↓□→悪所警備本部
租界島 =========||========
↓ /↓パチャカマック神殿
◇ / ○ プクヤーナ神殿○
\ ワジャマルカ神殿○
\ ↑港から神殿までは俗人街
\◇◇貴人街
\◇◇
\◇◇
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で、短髪ですがボンキュッボン系の女性…それも剣を携行している騎士系らしい方が、肌の青い悪魔とやらのような外観の、これまた容姿抜群の大柄な女性と共にご登場。
「離魔…そして淫化へようこそ。私が離魔支部長兼、南米行政支局施政官長のエマネ・ヤスニ・インティです。こちらは南米行政支局のアスタロッテ副局長様です。アスタロッテ様は淫化月神ママキヤの使者として月神殿を預かる立場でもあらせられます」
と、ご自身とその、青肌の女性を紹介頂きます。
つまり、青い肌の女性が淫化では一番偉いお方なのですね。
(えらい人、実はもう一人いるのですが、その偉い人を一番偉い人にすると問題ありまくりなのです…)
(イリヤは離魔から北に足を踏み入れさせないようにした方がいいよな…)
大丈夫でしょうか。問題ありまくりではないのですか、淫化。
「大丈夫なようにするためにもワイがなかなか淫化を離れづらいようにされてしまいましてな…」
「まぁ、イリヤはコイリュルの教育役名目でクスコに封じてあるから大丈夫だろう。それに、せっかくジーナ閣下にもマルハレータ殿下にもお越し頂いたんだ。私も別件で離魔に顔を出す用事もあったのでね」
ふむふむ。
青肌の人は見かけと違うと申し上げるべきか、少なくともあの理不尽に恐ろしいシェヘラザード様とか、怒らせると怖いアルテローゼ様あたりよりは遥かに人の話が通じそうな気もします。
(その心話は東方方面には聞かれんように遮断しとくから…)
「で、この方々の適正な苗床の診断ってことでしょ…えーと指導偽女種さんが1名に百人卒未満痴女種が1名、んで千人卒が1名か…ワジャマルカは論外としても、プクヤーナだと黄金乙女専用だし、かといってこのパチャカマックだと通常の労働者か罪人向け処理がかかっちゃう可能性あるわね…ロッテさんはどうです?」
「まぁ、無難なところだと聖母教会関係者向けの生産苗床が適切だろうな。つまり、マンコラだ。どうせ彼女たち、マンコラかリオバンバで聖母教会向けの転入研修を受けてもらうんだろ?」
え。
さっき上から見た、あそこですか…。
まぁまぁとりあえず離魔の主要施設を見学してみるかという話になったのですが、お時間は大丈夫なのですかね。
(それもあるけど、とりあえず必要最低限度の魔毒対策をします。悪く思わないでね…)
えええええええ。
いきなり、エマネ様に後ろからがっしりと掴まれる私。
いえ、私だけではありません。
マルハレータ様までもが。
そして聖母様も、ロッテ様に掴まれています。
(聖母様は大丈夫だと思いますが、一応は念のために…)
(なななななななな何ですかいなっ)
(あと、濡れて困るものはお持ちではありませんでしょうな…)
更には、偽女種451号と元偽女種199号。
どこからともなく現れた、リュネとやらの関係者らしい方に抱きすくめられております。
(えーちゃん…普通にパチャカマックの正面玄関から入ろうや…)
(マルちゃん…離魔空港からだと遠回りでめんどくさいのよ…聖母様を後ろの通用口から入れる訳にもいかんでしょ…)
ええと、エマネ様とマルハレータ様は何が起きるかご存知の模様。
次の瞬間。
私の身体が浮き上がったの、感知します。
見れば、なんとそのエマネ様、白い羽根が生えてますよっ。
(ああ…リュネ族の現物を見るのは初めてなのね…まぁともかく、パチャカマックの苗床への一番の近道を通りますからねっ)
(あそこ濡れるから嫌やねんけどな…しかも苗床やん…)
(そう思ってシャワー室ってのも作ったわよっ)
で、何があるのかと見ておりますと、そのパチャカマック神殿の屋上に近い、塔屋の天井の一角が開きます。
え。
まさか…。
そのまさかでした。
その、天井に空いた穴に、我々を抱いたまま足から突入するエマネ様。
その下に、何やら井戸か、はたまた池名たものが明かりに照らされて存在するのもわかります。
ただ、ですねぇ…水の色が血のような赤色なんですけど!
まさか我々、あそこに放り込まれるのですか…?
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えまね「淫化名物血の池地獄っちゅうやつよ…」
まるは「前も、えーちゃんに抱えてもろて飛んで来た時にあそこから落とされたんよな…いや、二人して落ちたんか…」
りりす「なんなんですかあれ…」
じーな「うちはロッテさんが加減してくれたから墜落やなかったけどな…」
ろって「で、皆さんがどういう目にあったのかは↓をご覧頂くか、次回をお待ち願いたい…」
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/251/
そう…私は尼僧尊と呼ばれるその大河を管轄する、痴女皇国南米行政支局尻出支部こと、尻出帝国並びに海綿菓子王国の領土の上を飛んでおるのだそうです。
しかし、このひこうきとやら。
中米行政支局から、暗黒大陸の北側の砂漠と、ところどころに設けられた大きな湖…そしてその周囲に広がりつつある緑や、更には大西洋なる大海をわずか3刻で渡り切り、南米尻出支部が管轄する広大な密林に到達したのです。
ものすごく速くありませんか。
(そら、マックスリー…マッハ3以上で巡航できるからな…)
(それより聖母様、あともうちょいで絶頂都市上空ですわ。そろそろ、赴任の方々に上空から赴任地を見学してもらうことになりますかと)
(せやなマルハちゃん、説明頼むわ)
ふむ…どうやら、これから私共が着任する場所、あらかじめ空の上から拝見させて頂ける運びとなるようです。
で、まずは密林の中に切り開かれたさほど大きくない町…尼僧尊川のかなり上流となるそうですが、絶頂都市なる町の遥か上を飛び抜けます。
(ここは一応、淫化帝国の領土…南米行政支局の絶頂都市支部の管轄となるんですわ。ただ、淫化の首都の挿入器具からは非常に遠い上に、淫化とは気候がまるで違うんで、実際には尻出支部に人を出してもろて統治を委託しとる関係ですわ)
ふむふむ。
(ただ、今…見えますかな、絶頂都市から山の方へ向けて道、作られつつありますやろ…)
(この道が南米尼僧尊横割街道…トランスアマゾニアンハイウェイというてな…淫化帝国北部の絶頂悪取州リオバンバを通って、そして包茎の町の北側で南米縦割街道に繋がる道らしいねん。これが確か、369号ちゃんの赴任するペニペも経由して包茎経由でチンボテや離魔に木を運ぶ道のはずやねんけど…)
(今は朝やからリオバンバから山あいにはまだ、ろーどとれいんは走ってへんはずですわ。絶頂悪取主要都市とチンボテとの間を走るとらっくやと、室見局長から1日中ひっきりなしに走っとるとお聞きしてますけどな)
(でな、これが実は369号ちゃんの仕事になるんやけど、これから行く離魔までの途中にあるチンボテっちゅう町では、とにかく木を大量に必要とするんや。せやけど、その界隈では1年を通じて雨がろくに降らんから木ぃもロクに育たん。そこで、雨がざんざか降る尼僧尊から絶頂悪取にかけての密林から、木をガンガン切り出してはチンボテまで運ぶ事が考えられた…お、あれがペニペ村の建設予定地やな…)
見れば、そこそこ太い川の岸、開かれて道が作られておるのがはるか上から望めます。
それにしても…かなり山の中ですね…。
(そして、ここらあたりから川を下った淫化尼僧尊のあちこちから切り出された木はリオバンバの町…あ、あれやな…木材集積所も見えるわ…あそこでまとめられて包茎を経由して、チンボテに送られますねや…ほれ、この辺からやったら街道に何台もとらっく…荷車が動いてるの、灯りでわかりますやろ)
で、ひこうきが傾いたので、まだ薄暗い中、ちょうどその道を行く荷車の隊列を見ることが出来ました。
荷車の前を照らす灯火で、それが動いておるのがわかります。
それも、何台も何台も。
やがて海岸に出たひこうき、あまり茂っておらない海辺の森と、その森を背にして建つ教会らしい建物の上を飛び抜けます。
(ここが痴女皇国保養所のあるマンコラですわ…おいレオノール!お前朝からナニさらしとんじゃ!)
え。
どうやらマルハレータ様の目では、マンコラの教会の建物の前にある水浴場の周囲での諸々、はっきりお見えになるようですね…。
ええ、直接の光景はともかく、お集いの皆様の感情だだ漏れなので、ナニをなさっておいでかは大変によくわかります。
で、その中の一番偉い方らしき心話、仮に音声にしたならば、大変に大音響になるであろう勢いで、こっちに届きます。
(えええええ!何をこの腐れ主君は上から覗くような真似を!朝のお楽しみ、いえもとい朝の儀式でしょうが!)
(やかましいわワレ…あー…もしかしたら今、後ろに乗せてる3人の配置転換者、パチャカマックやなしにマンコラで淫化対応措置を受けて貰うことになるかもわからんから、そんときは頼むぞ、ええなっ)
(わかりましたからさっさとどっか行ってくださいこの覗き魔上司!)
(お前な…ワイの隣の聖母様もお前らの行為を見て呆れてるん、承知しとけよ…)
(いや、うちはボロブドゥールとジョクジャカルタ、尻とうないけど知ってもうたからな…今更やけど…しかしレオノールさんて、噂に違わぬドSエロ司教やいうのんがようわかるな…マルハちゃんの痴女種視覚でそっちの様子、ある程度見えてもうたけどさ…)
(ぎえええええ!何でジーナ様が…ああそうか、うちの即席うどんいやもとい缶詰王女殿下の飛行機の訓練ですか…ええ、物覚えの悪い悪い悪い腐れ主君の特訓ですねよくわかります)
(どやかましいわこの淫乱豚司教…お前もいっぺんこれ、覚えてみるか…)
(全力で遠慮します)
はぁ…罰姦聖母教会とはこうも、上の方と下に仕える者の言い合いが常態化しておるのでしょうか。
(そこまで上下関係が乱れておる訳ではありません。縁を切りたいのに主君で上司なマルハレータ殿下が特殊なだけです)
(というかレオノール、お前本来なら大司教やのに、なんで司教扱い大司教待遇で止まってるかわかっとるやろな…次なんかしたらレプタはんの配下にするからな…)
どういう事でしょうか。
(今眼下で、苗床から出て来たほやほやの女官相手にエロ行為絶賛実行中のおばはん司教のステータスを見るのや…)
どれどれ…。
Leonor (Amália Rebordão) レオノール Hundred Thousand Suction (Limited million) 十万卒(限定百万卒) Slut Visual 痴女外観 Blue Rosy knights, Imperial of Temptress. 青薔薇騎士団 Abt/bisschop van Mancora, Continentale tak van Zuid-Amerika, Imperial of Temptress. マンコラ教会修道院司教・南米行政支局
え。
確かに、司教どころかその上に任じられてもおかしくないお方ですよね。
なんでまた。
(このおばはんは確かに、キュラソーのオトロバンダ修道院を泣く子も泣き喚く地獄の一丁目、素行不良の女官を尼僧の尼僧たるやに叩き直すことにかけてはオトロバンダを超える場所なし、罰姦の日◯学園とまで言わしめるようなスパルタ教育校にしてまいよった恐るべき女やねん…言うたら東方教会のメテオラとカランバカをもっとえげつなくして、不良少女ばかり集めてちんぽでしばき倒してたんやわ…)
(あのーマルハレータ様、それをせぇと申された主君、どこの国土が海面下に沈みそうな国のメスガキ王女で、更にキュラソーがその詐欺商売で大きくなったどっかの国の統治委託領土か思い出して頂けますと)
(球根詐欺国に決まっとるやろが!大体スペインとポルトガルの縁者貴族の娘のお前、なんで球根詐欺のワイが身請けせなあかんねや…一応言うとくけど、ほんまやったら球根詐欺とスペイン、植民地を巡ってそれなりに取り合いの喧嘩してた間柄やからな…)
ええと。
深く関わらない方が良い場所という気がしましたが、その、マンコラとかいう村。
(あ、あんたら、否が応でも関わるんや…あのな、絶頂悪取でしばいた少年少女で出来ええのん、マンコラ送りにして苗床で再生かける工程に入るねん…)
えええええ。
つまりその、今、主君を主君とも思わぬ強烈な言動をなさった司教様とは今後のお突き合い、いえお付き合いがあるのでしょうか…。
(気持ちはわかる。なるべくなら絶頂都市支部の所轄にしてもらえるようにワイからえーちゃん…エマネ離魔支部長か、南米行政副局長のロッテさんに頼んどくから…それか、いずれは担当区署にコイちゃん夫婦…つまり淫化の皇帝のクシ陛下とコイリュル皇妃が視察に来るかもわからんから、来たらあんたと話しときて伝えとくわ)
でえええええ。
マルハレータ様って、結構、あちこちに顔が効くのですね…。
(369号ちゃん…マリアヴェッラです。ええとね、マルハちゃんは南米行政支局の顧問として離魔の沖合の租界島にいるのが今の本来の定位置です。ですから淫化の行政に関わる、その木こりのお仕事にも関係がある方ですからね…)
そしてマンコラ上空を離れてすぐ、海に突き出した岬のそばに開けた、朝からもくもくと煙を上げている煙突が何本か見える、煤けた町。
これが鉱業都市、チンボテだそうです。
(偽女種二人。あんたらほんまはこのチンボテか、はたまた離魔市街にある悪所っちゅう偽女種を住まわして労働者にしとる町に送られる話やったんやけどな、とりあえずあんたら二人の処遇については離魔支部長のえーちゃん…エマネ殿下の面接があるから、それを受けてもらうで、ええなっ)
ひぃっと叫ぶ、偽女種二人。
いやその、一人は単なる配転辞令を受けただけで悪事を実行したり企んどらん、ただの職務に忠実で優秀な指導偽女種ですので、お手柔らかに。
というのも、チンボテの朝の状況、私の痴女種能力でも、何をやっとるか即座に理解できたからです。
そのチンボテの町、人口と主な生業からすると、異様に女の数が少ないっぽいのです。
普通ならこんな鉱山都市、絶対に売春施設を置くはずなのです。
ですが、チンボテで働く男たち…特に少年たちの精気を抜き取る仕事、どうやら主に偽女種にやらせておってですね、女とは金を出して買うものであるか、さもなくばマンコラへの出稼ぎに応募して女官の慰みものにされるのがオメコにありつく近道らしいのです。
ううむ、恐ろしい町ですね。
(その恐ろしい町やねんけど、温泉入り放題やで)
え。
ちょっと待ってください、その話、もちょっと詳しめに。
(で、さっき見てもろたリオバンバからさらに北、淫化北部から運ばれてきた木材はこのチンボテの炭焼き工場で処理を受けて木炭にされるんですけどな、その際に発生する不完全燃焼ガスは製鉄用高炉…鉄の元になる石を溶かす炉に送られてその燃焼を助けます。で、そこで出た熱気で地下深くから湧いてくる井戸水を沸かして風呂の湯にしとるんですわ。なんせ鉱夫か工夫の仕事しかない町やから、毎日風呂に入れたらんとね)
ほう。
(あと、用事があるかどうかわからんけど、淫化の首都の挿入器具。ここの近所にも温泉が湧いてる場所がいくつかあって、淫化神学部の生徒の男女が湯浴みついでにおめこする風呂やから)
なんですかそれ。
ちょっとちょっと、東欧支部管内にも温泉があるのは知ってますけど、駆け出しだった私には利用できる権限もなくって状態だったんですよ。
(要は市内やなしにちょっと行った場所に銭湯なる、ちんぽ丸見えで入らないとあかん公共浴場があって、しかも露天風呂とかいう、屋根がのうて周りから丸見えの作り。で、見せつけおめこを咎める者なんぞおらん状態)
(南米行政支局のアスタロッテだ。確か絶頂悪取の中央から東部も火山帯で、温泉を掘削して林業や農業労働者の入浴用に役立てる計画もあるようだが…実現の際は活用して欲しい)
えええええ…というのも、実はアトスもメテオラも、風呂に関しては厳しい場所だったのです…流石に男性労働者の多いカランバカでは風呂に入れさせない訳にもいかずで、それなりの設備が整えられとったのですけど…ええ、砂漠地帯のクウェートでは言うに及ばず。
しかしこれは思ってもみない話。
大体、あれだけ木が大量に生い茂っておるのです。
しかも家や建物を建てるために使うわけではないので、少々いびつでも曲がっててもあまり問題にはならないそうです。
(むしろ細かく割られる方が人工石炭製造には困る模様)
つまり、木を木材にした際に余る枝葉、東欧では肥料や…一部は燃料にしておりました。
即ち、あそこなら風呂を沸かす燃料には事欠かない。
それに聖母教会を作って荘園を経営するという話であれば、絶対に農夫には風呂を使わせるはずです。
あのアル=キランですら、どうやったのか、入浴時間の制限こそあれど、とりあえず宿舎に風呂は存在しましたから。
------------
そんな訳で離魔とかいう街に着きますが。
なんですかこの、どでかい石造の建物。
着陸前から見えてましたけど。
しかも、そこと別建てで街の奥にも二つ、結構大きな似たような建物が並んで建ってましたよ。
(そっちはプクヤーナ神殿とワジャマルカ神殿。淫化の未成年の乙女を黄金乙女という種別の神官にする教育神殿がプクヤーナで、さっきのレオノールみたいな行き遅れたおばはんを月乙女いう年増園仕様の熟女淫魔神官に再教育するのがワジャマルカですわ)
(誰が熟女ですか。あと、私はリュネ魔族の身体じゃありませんから淫魔とか言わんといてください)
(やかましいっ外観はまだしも行動が淫魔より淫魔やゆうてワイナピチュ神殿にまでおのれの噂が立っとるんじゃいっ。そんなに離魔の愛隣会館に配転して欲しいんかいっ)
(やです。あそこ行ったら絶対にベンディーネ大司教の下につけられるに決まってますから)
Wendine (Lara Davidoff ) ベンディーネ Hundred thousand Suction 十万卒 Slut Visual 痴女外観 White Rossy Kinght, Imperial of Temptress. 白薔薇騎士団 Siège social suisse , Imperial of Temptress. 痴女皇国欧州地区本部 Arcivescovo, Chiesa di Nostra Signora, Chiesa della Concessione di Lima. 聖母教会教皇庁離魔租界教会大司教
(それがわかっとるんやったら大人しう熟女認定を受け入れるのやっ)
(マルハちゃん…うちが隣の時に熟女いうのは…うん、レオノールさんより上で、ベンディーネさんとタメはるんかな…)
(聖母様は別枠でっしゃろ。あのレオノールめのように心卑しい変態どえす牝豚とは)
(SMの心得はうちもあるけど…)
(あいつは手加減を知らぬ女でっせ…でなかったらキュラソーから更にここに飛ばされてまへんやろ…)
(確かに缶詰ちゃんの言う通りやな…レオノールさんの履歴書ちょっと見ただけでも飛んで飛んでや…)
(え。聖母様って、我々の履歴書を見ること、出来るのですか…)
(うち、前は内務局皇帝室秘書課長やったやん。あの時の権限のままやから、まぁ見れんもんは痴女皇国にはおらんはずやねん…しかしレオノールさんやけどな、普通はスメネプやったらスメネプに置いとくか、さもなかったら欧州地区本部管内の中で異動さすような人事の方が効率ええはずやで…それをあのおめこ台風の被害の中での人手不足もあったとはいえどスメネプから宗派違いのキュラソーに行かすゆうのもなぁ)
(そうでっしゃろそうでっしゃろ、でなかったらこのワイがスメネプどころか南洋島時代からレオノールの働き場所の確保に骨を折ってまへんねんから…)
(せいぼさまぁああああああ)
ええ、どうやらマンコラ方面からの鳴き声、いえ泣き声は無視される傾向にあるようです。
まぁともかく、マルハレータ様の案内にて、ひこうきを一旦降りてみますと。
「あれがパチャカマック神殿…離魔の街の行政神殿です。中に聖母教会もありますけど…」
と、案内の声が。
-----------------------------------------------
離魔市街地略図
愛
| |隣 ◼️◼️|山
/|離魔|会 ◼️◼️|地
/ |空港|館→□◼️→貧民街
/リマク川悪所大橋↓□→悪所警備本部
租界島 =========||========
↓ /↓パチャカマック神殿
◇ / ○ プクヤーナ神殿○
\ ワジャマルカ神殿○
\ ↑港から神殿までは俗人街
\◇◇貴人街
\◇◇
\◇◇
-----------------------------------------------
で、短髪ですがボンキュッボン系の女性…それも剣を携行している騎士系らしい方が、肌の青い悪魔とやらのような外観の、これまた容姿抜群の大柄な女性と共にご登場。
「離魔…そして淫化へようこそ。私が離魔支部長兼、南米行政支局施政官長のエマネ・ヤスニ・インティです。こちらは南米行政支局のアスタロッテ副局長様です。アスタロッテ様は淫化月神ママキヤの使者として月神殿を預かる立場でもあらせられます」
と、ご自身とその、青肌の女性を紹介頂きます。
つまり、青い肌の女性が淫化では一番偉いお方なのですね。
(えらい人、実はもう一人いるのですが、その偉い人を一番偉い人にすると問題ありまくりなのです…)
(イリヤは離魔から北に足を踏み入れさせないようにした方がいいよな…)
大丈夫でしょうか。問題ありまくりではないのですか、淫化。
「大丈夫なようにするためにもワイがなかなか淫化を離れづらいようにされてしまいましてな…」
「まぁ、イリヤはコイリュルの教育役名目でクスコに封じてあるから大丈夫だろう。それに、せっかくジーナ閣下にもマルハレータ殿下にもお越し頂いたんだ。私も別件で離魔に顔を出す用事もあったのでね」
ふむふむ。
青肌の人は見かけと違うと申し上げるべきか、少なくともあの理不尽に恐ろしいシェヘラザード様とか、怒らせると怖いアルテローゼ様あたりよりは遥かに人の話が通じそうな気もします。
(その心話は東方方面には聞かれんように遮断しとくから…)
「で、この方々の適正な苗床の診断ってことでしょ…えーと指導偽女種さんが1名に百人卒未満痴女種が1名、んで千人卒が1名か…ワジャマルカは論外としても、プクヤーナだと黄金乙女専用だし、かといってこのパチャカマックだと通常の労働者か罪人向け処理がかかっちゃう可能性あるわね…ロッテさんはどうです?」
「まぁ、無難なところだと聖母教会関係者向けの生産苗床が適切だろうな。つまり、マンコラだ。どうせ彼女たち、マンコラかリオバンバで聖母教会向けの転入研修を受けてもらうんだろ?」
え。
さっき上から見た、あそこですか…。
まぁまぁとりあえず離魔の主要施設を見学してみるかという話になったのですが、お時間は大丈夫なのですかね。
(それもあるけど、とりあえず必要最低限度の魔毒対策をします。悪く思わないでね…)
えええええええ。
いきなり、エマネ様に後ろからがっしりと掴まれる私。
いえ、私だけではありません。
マルハレータ様までもが。
そして聖母様も、ロッテ様に掴まれています。
(聖母様は大丈夫だと思いますが、一応は念のために…)
(なななななななな何ですかいなっ)
(あと、濡れて困るものはお持ちではありませんでしょうな…)
更には、偽女種451号と元偽女種199号。
どこからともなく現れた、リュネとやらの関係者らしい方に抱きすくめられております。
(えーちゃん…普通にパチャカマックの正面玄関から入ろうや…)
(マルちゃん…離魔空港からだと遠回りでめんどくさいのよ…聖母様を後ろの通用口から入れる訳にもいかんでしょ…)
ええと、エマネ様とマルハレータ様は何が起きるかご存知の模様。
次の瞬間。
私の身体が浮き上がったの、感知します。
見れば、なんとそのエマネ様、白い羽根が生えてますよっ。
(ああ…リュネ族の現物を見るのは初めてなのね…まぁともかく、パチャカマックの苗床への一番の近道を通りますからねっ)
(あそこ濡れるから嫌やねんけどな…しかも苗床やん…)
(そう思ってシャワー室ってのも作ったわよっ)
で、何があるのかと見ておりますと、そのパチャカマック神殿の屋上に近い、塔屋の天井の一角が開きます。
え。
まさか…。
そのまさかでした。
その、天井に空いた穴に、我々を抱いたまま足から突入するエマネ様。
その下に、何やら井戸か、はたまた池名たものが明かりに照らされて存在するのもわかります。
ただ、ですねぇ…水の色が血のような赤色なんですけど!
まさか我々、あそこに放り込まれるのですか…?
------------------------------------
えまね「淫化名物血の池地獄っちゅうやつよ…」
まるは「前も、えーちゃんに抱えてもろて飛んで来た時にあそこから落とされたんよな…いや、二人して落ちたんか…」
りりす「なんなんですかあれ…」
じーな「うちはロッテさんが加減してくれたから墜落やなかったけどな…」
ろって「で、皆さんがどういう目にあったのかは↓をご覧頂くか、次回をお待ち願いたい…」
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/251/
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