闇堕ち女帝マリア・痴女皇帝建国譚

すずめのおやど

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小作は木を切る・尼僧尊(あまぞん)林業ものがたり・5

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目の前の地面に置かれた、銀色の大きな、取手付きの角皿…と言って良いものでしょうか。

(トロ舟といって、元来は漆喰セメントを水などと混ぜ合わせて塗れる柔らかさにするために用いる容器なんですよ…)

で、ダリア統括と、室見局長がその四角い大皿へ、まずは水を注ぐのを遠巻きに眺める我々。

この水、ペニペ村のすぐ傍を流れるバスタサ川に設置された水車で汲み上げられ、バケツなる容器に幾つか入れられております。

この水で、あまりに強力な液体肥料…既に、金属の皿の側に置かれた黄色い容器の中身を今からの用途に適した濃さまでに薄めるのでしょう。

それに室見様の様子からするに、どうやら正確な量の水、その皿に注がねばならぬ模様。

で、続いて、室見様の手で黄色い器から液体が器に注がれます。

その器に入っているのが強力肥料チンポネックスの最強版たるチンポネックス・ボッキダスだというのは昨日の搬入時に聞かされました。

更には、この液体肥料、通常用の緑色容器のチンポネックスですら、散布する際の霧を吸い込むのはもちろんのこと。開栓する際に迂闊に漏れる蒸気を吸引しても危険だと説明されております。

で。

どう、危険なのか。

その実演を兼ねて、今から緩衝剤…特定目的でチンポネックスを使用するための追加薬剤をこの金属皿に注入するそうです。

ただですねぇ、緩衝剤…リュネ魔族またはそれに準ずる痴女種身体の性液を使うそうなのです、魔族制御のためもあって…。

で、私、グレモリーの足元にひざまずくペニペ聖母教会の司祭。

その口は私のちんぽを咥えます。

更には、てこきとやらの要領でしごかれる有様。

んでですね。

司祭の股間に、何かが伸びております。

その伸びている触手の出どころは…リュネ魔族でマンコラ聖母教会・修道院から臨時に派遣されてきたレプタ特務司教。

そして、もう一人のリュネ魔族で淫化帝国…南米行政支局幹部のアバドーン特務司教が待機しておられます。

で、私はなぜに、司祭にちんぽをしこられておるのか。

私の精液、レプタ司教を経由して労働魔族に与える必要があるからです。

そして、ペニペ聖母教会の関係者、ほぼ全員が整列してこの実験を見守っている理由ですが。

昨日のうちにこのペニペ村の北にある森、一本の木を残して広場にされております。

その、一本の木が今から行う…私へのリュネ魔族能力が正常に付与されておるかの実験台になるそうです。

この実験の際に必要な精液や精気を提供するために、一部の調理主計担当者以外の全員をこの広場に集合させておるのですよ。

つまり…レプタ様の触手、伸びているのは一本ではありません。

そしてアバドーン様への精気供給、レプタ様の触手が行なっているようなのです。

ただ、ですねぇ。

私の精、直接にレプタ様やアバドーン様に渡されるんじゃないのですよ…。

ええ、衆人環視の下で射精した私の白い毒液、薄めた液体肥料の器に向かって出されるのです。

なんと、肥料に私の汁の半分を混ぜるのだとか。何でやねん。

で、2度ほど放ったところですかさずレプタ様の触手が私のちんぽを包み込み、残りの射精分をきっちり回収しておしまいになります。

で、まずは、アバドーン様の指示に従って現れた二体の労働魔族。

見た目は緑色の肌の、リュネ淫魔にしか見えぬ姿…いえ、両眼がアバドーン様と同じ、虫の目です。

そして背中の翼も、透明な虫の羽根。

で、その労働魔族の一体。

何と、身体が弾けたかのように吹き飛んで…いえ、無数の虫になってしまいました。

その虫の大群のうち、半分はそのまま一本の木に群がります。

そして残りの半分、金属大皿の中の水に身体を浸すと、そのままどこかに飛び去ってしまうのです。

(昨日、切り倒して良い木にまーきんぐをして頂きましたでしょう…あの木を狙っておりますよ…)

そう、レプタ様から教えて頂きましたが、これは虫型魔族を使用したチンポネックス・ボッキダスの散布実験なのです。

何せ、この絶頂悪取いくあどるから淫化尼僧尊いんかあまぞんと呼ばれる、淫化帝国領土…南米行政支局の管轄なのですが、南米尻出帝国こと尻出国ぶらじる海綿菓子国ぽるとがる合同支部に委任されている地域一帯はとても広く、木々を伐採したあとの森林再生に際しても普通に薬剤を撒いたのでは追いつかない可能性が指摘されました。

そこで試験されることになったのが、今、飛んで行った虫型の魔族。

チンポネックス・ボッキダスの成分を身体に染み込ませた個体と、そうでない個体が用意されたのは、先ほどの虫たちの挙動で明らかです。

では、ボッキダスを身体に浸した虫たちは何をしているのでしょうか。

その疑問、金属皿の肥料液に身体を浸してはおらぬ虫たちが答えてくれました。

無言で。

わらわらとその1本の木の、繁る葉に群がる虫たち。

見る見るうちに、その葉や枝が食い尽くされてほとんど丸裸にされてしまいます。

更には、もう一体の労働魔族…木の根元から少し上を狙って、触手を伸ばします。

何と、触手が巻き付いた辺りはもろもろと崩れるというか、腐って行くではありませんか。

(かなり前だけど、当時のベネチア共和国にあったトリエステって港を攻略するために使われた「しろありくん」って微小生物型木材分解兵器が痴女皇国には存在するんですよ…今回、労働魔族が使ったのはその、しろありくんの改良版なのです…)

と、ダリア統括と並んでお座りの室見局長から教えて頂きます。

そして、我々に危険の及ばぬ方向に向けてその木を倒してしまう労働魔族。

で、待機していた動力のこぎりとやらを持った少年労働者たちが、倒れた木を更に切り分け、何本かの丸太にしてしまいます。

(それでですね、ボッキダスを身体に浸透させていた虫型魔族が葉っぱ食べに行ったでしょう。あの後、ボッキダスの副作用であの虫は死に絶えます。けれども、その死骸はボッキダスの作用によって魔毒が消失する上に、糞や死骸は分解されて肥料化してしまうんですよ。そして、その分解死骸とともに地面に吸収されたボッキダスの成分によって、森が再生を開始するんです…)

そう…木の伐採に際して、枝を払い葉を刈り除ける必要、この方法であれば省略可能な上に、ある意味では危険極まりないチンポネックス・ボッキダスの散布作業が省略できるのです。

で、レプタ様が労働魔族と私以外の関係者に触手を伸ばして股間を愛撫している理由。

先ほども申し上げましたが、蒸発したボッキダスの成分による、とんでもない副作用が予想されたからです。

ええ、その…ダリア統括と室見様の予想、みごとに的中しました。

皆が、ちんぽを激しく勃起させるか、はたまたおめこを濡らしておったのです。

(まぁ、淫蟲下着の強制操作でも鎮められなくはないけど…レプタさんに精気を渡す方が淫化の成績になりますし…)

(わたくしもこの大量の精毒で、私はもちろんアバドーンの魔毒除去が可能になりますし…ああっ新鮮な人の精毒が美味!美味でございますわ!おまけに服従のための仕込みとは申せどダリア様やムロミ様の精毒まで頂戴出来るのは光栄の極みぃいいいいいいいいい!)

ちなみに木を倒した労働魔族、なんとレプタ様の触手を経由して、アバドーン様に吸収されてしまっております。

そればかりか、虫型魔族すらも。

(こうやって持ち帰るのが一番、魔毒汚染が少なく済みますし…)

そう、淫化神界…高地の魔毒濃度調整政策ですが、魔毒なるの悪影響、樹木や動物にも及ぶ可能性が懸念されたのです。

そこで、魔毒苔の生育範囲がさらに見直されまして、現在は山々で森ができない高さ…森林限界なる高度以上に繁殖する魔毒苔に入れ替えておるそうです。

しかし、そうなると大気中の魔毒の量はいきおい、減ることになってリュネ淫魔族や妖精えろふ族の活動を阻害する問題も出て参りました。

で、レプタ様とアバドーン様のふとももに装着された魔毒電池なる魔毒供給器具。

リュネ出身者は、これを携行するのが事実上の義務とされてしまったのです。

いえ、義務というよりは必須でしょう。

(これ、本当に邪魔なのですけど、付けないと飛ぶことすら困難になりますからねぇ…)

まぁともかく、淫化神界でも魔毒の影響、かなり少なくはなっておるとお考え下さい。

(あの、つけてるとオメコする時に邪魔なんですよ…かと言ってですね、魔毒を吸わないと全力でケツを振れないから勢い欲求不満になりまして…)離魔支部長のエマネ様から恨みの声が届きましたが、あえて無視します。

それに、エマネ様と言えば離魔で助平と同義語、その逸物の餌食になっておらぬ者、離魔市民にあらぬモグリであるとまで囁かれておるとお聞きしましたが。

(やっぱり助平と書いてエマネと読むのが聖院第二公用語の正しい用法よね!)

(イリヤおばさま…何が言いたいのですか…)

まぁともかく。

この魔毒電池とやら、実は私の右太ももにも付けてはおるのです。

しかし、私の今の姿…実を申しますと、堕天使族としての元来の姿に戻っております。

なぜか。

昨晩のダリア様の処置で晴れて「女の愛を教える伝道活動に思考が向いている間は元の姿に戻る」ようになったからです。

しかし、愛を忘れ単なる欲のみで女や男を犯そうとすると、リュネ魔族の姿になるそうです。

(ただ、実際にはこれ、規制というよりは必要に応じて変身できると思うてもろた方がいいのでは…要は、配下の尼僧や偽女種がいらんことした場合には敢えて魔族の姿になってしばく事が出来ますからな)

(その辺の使い分けはグレモリーさんならできると思いますよ)

で、堕天使族はもともと、魔毒なしでも飛行可能です。

しかし、何かの弾みでリュネ魔族の姿に強制変更された場合、飛行能力は魔族由来のそれになってしまいます。

つまり、要・魔毒。

で、緊急時のために敢えて魔毒電池を装着しておるのです。

ちなみにこの電池、他の付け場所も検討されましたが、そもそもある程度軽い上に、意図的に超がつくほど頑丈すぎる作りになっていないのです。

(実はコーラのアルミ缶よりちょっと硬いくらいなのですよ…何かや誰かにぶつけても凶器にはならないようにということで…)

で、比較的安全なのが太ももの部分に帯を巻いて、そこに固定する事に決まったとか。

(実は私やイリヤやエマネが剣を振って、その動きの邪魔にならん場所を探した結果、右足太腿が一番いいんじゃないかって事になったんだよな…)

(左脚だと剣を提げた場合に邪魔になりますからね…)

そして、この淫化神界とされる高山地帯への魔毒減少措置、リュネ魔族から提供を受けた労働魔族が万一にも暴走した際の予防安全措置でもあるそうです。

労働魔族は、ばってりーを与えられておりません。

その体内の魔毒循環と、必要最小限度の周囲への魔毒放出で活動できるからです。

しかし、その活動時間は任務によって可変可能だとのことですが、それでも最大半日から1日程度でしかない模様。

虫型魔族同様に息絶えた遺骸に含まれるチンポネックス成分の散布に使うのでなくば、活動不能となる前に回収するか苗床へ戻す必要があるのです。

というのも、改良を重ねてはおりますが、魔族個体の元来の栄養源は人体です。

しかし、リュネ世界で人と戦争しておった時のように、こちらで人を食べようとされても困るのです。

そこで、兵隊魔族の本能を抑えて幹部魔族による制御を強化するべく対策はされております。

(ただ、万一の暴走を考えると、様子を見ながら活動時間を設定していく方が良いとされたのですよ…ですからペニペでの労働魔族運用は、生産した労働魔族の活動試験の場でもあるのです…)

で、このレプタ様の一言には、とんでもない裏事情が隠されております。

もしも万一、労働魔族が暴走して、本来の兵隊魔族…人類と見れば餌として認識し、襲撃してしまう性質が顕現した場合、真っ先に襲われるのはその周囲におるであろう、労働罪人たちです。

ええそうです…今後、ペニペに配属されて来るのは、もしも万一、労働魔族が狂って人を狙った場合、その餌となっても重大な損失とはならない…いわば使い捨てとなってもあまり惜しくない者が圧倒的多数となるのです…。

しかし、今日この場におる罪人労働者、特に男どもは餌となっては困る立場。

その保護のためにも、労働者としての育成計画は慎重に考えられてはおります。

そして…このペニペの地に送られて来る牝豚、元の性別は何であろうとも犯し、奪い、殺すも全く辞さぬ者どもばかりを集中的に送り込む模様。

そのような浅ましき、牝豚の牝豚たるやという振る舞いに惑わされ、さかむさぼる振る舞いをする牡豚はまだしも、心ある男たちが牡豚となって畜生の道に堕ちるのは避けたいところ。

で、私は自分の腹心の部下となるのが確定しておる、司祭にも言い聞かせます。

(よいですか司祭リリアス。元来は私が名を与えてはならぬのですが、敢えて無理を申してリリアスという名をそなたに授けた理由、このペニペでおなごと男に、愛を教えてマンコラなり包茎でのお勤めと世帯持ちをそそのかすのか、はたまたペニペで精気を頂くことも含めて奴隷としてこき使うのか。この見分けの目を養うのもそなたの修行なのです…このペニペより巣立ち、おのれに任された聖母教会のあるじとなるべく修行するのもそなたに与えられたおつとめの範囲なのですよ…)
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