上 下
243 / 383

番外編:淫化帝国姫騎士ものがたり・11.12

しおりを挟む
なんですか、このお方。

関係者以外は入室禁止であったはず…。

ええ、どういう訳か、転送すら禁じる仕掛けも施されているはずの、このサクサイワマン神殿の中核施設たる黄金の間に、いきなり現れたオレンジ色の服装の女性。

その服、すりっとすかーととかいう切れ込みの入った長いもの。

どう見ても、いくさ向きの姿には見えません。

ですが、この場にいきなり現れることが出来ただけでも尋常の人物ではないでしょう。

で、すわ何者かと魔剣を抜くエイモンですが。

(待った待った待った!メフラウもメフラウですやん…強引にその部屋の中にいきなり入らんでも…)

ええ、このお声は我が淫化の後見人の一人であるマルハレータ陛下。

ふむ。

この、メフラウと呼ばれた人物、何者か。

私の聖環機能を備えた新しい腕輪、その人物からの黒薔薇反応を返していますね…しかし、すてーたす画面には出ておらぬ様子。はて…。

Aurieune(Aurieule) オリューネ Ten million Suction (Limit variables). 一千万卒(可変能力制限者) Slut Visual. 痴女外観 Orange rosy kinghts. Mother budda denomination, Imperial of Temptress. 橙騎士団 Governor, South ocean administrative bureau. Imperial of Temptress. 南洋行政局長

Bernadiese ベルナルディーゼ  Hundred Million Suction. (Limit variables) 一億卒(可変能力制限者) Slut Visual. 痴女外観 Blue Rosy knights, Imperial of Temptress.青薔薇騎士団 Ministry of Labor Director. 痴女皇国厚生労働局長 Founder of Saint. 聖女要素因子始祖 2nd gold saint, Holy temple. 聖院二代目金衣経験者

(二代目様…淫化いんか側の事情や都合もあるんですから問答無用に押し入らないでくださいよ…あ、淫化の人に紹介しとこう。彼女が南米行政支局の立ち上げ支援の指揮を執ってもらう、オリューレ南洋行政局長。で、以前は痴女宮本宮の厚生労働局長や茸島きのこじま行政支局長を経験した超ベテランだ)

どぇええええっ。

あの、少年買春島を開拓開発した偉人とお聞きしましたけど…。

(うん、通称「茸島の女王」だから)

(マリア様…その称号に悲しみを覚えるんですけど、とりあえず何かそちらで揉めておる様子。ちゃっちゃと儀式の支援をさせて頂きますよ。あ、私の元・上司でもあり聖院二代目金衣のベルナルディーゼ様、私に相乗りしてもらっています。二代目様、荒療治ですがとりあえずそこの男の娘みたいな少女剣士をの役にたせる必要があるようですけど)

(ふん、オリューレ…わたくしをどこの誰と思っておりますか。ただ…カルノの意識を少し借りますよ)

(はいはい、しゃあないですね…この際。カルノ、悪いんだけどこの人とあなたを繋ぎます。あとは…やること、分かってるわよね?)

(うん…僕はオリューの方がいいんだけど…人助けなら仕方ないね…)

え。

痴女種能力が著しく制限されるはずの黄金の間。

見れば、オリューレという方の服装、白と金色のものに変わっています。

(これが痴女皇国皇族用…でもないのですけど…強化戦闘服たる白金衣の力ですわ。まぁ、伊達に聖院一千年の間、金衣の統治を維持した訳ではありませんことよ…)

そして、エイモンにその、オリューレという方が近づきますが…髪の毛の色も青色に変化しています。

これ、ベラ子陛下に初代様が乗り移った状態と同じでは。

(ああ、イリヤとやら…あなた、マリアヴェッラに我が母テルナリーゼが同居しているのをご存知ですのね。今、オリューレも似た状態なのですわよ)

ええっ…そう言えば二代目様と呼ばれておられましたが、初代様の娘様であることは本当のようです。

(今から二代目様がなさるのは、私の亭主である南洋国王スカルノ一世に、このエイモンとやらの体を使わせる技なのです…)

とんでもない話ですけど、それが出来るから申しておられるのでしょう。

ああ…そう言えば、あの、あの、あのパイローテも身体をエロス様に乗っ取られている立場でしたね…。

(なるほど、あなたも不肖の部下に泣かされた部類なのですか。お互い苦労したわね)

ほう…。

(ま、私の方も、リンドリアーネが比丘尼国で苦労しているのを聞いています。それにジョスリンが育児休暇名目でフランスに帰っているのが余計に応えているようで…ジョスリン、そろそろ戻ってあげたら?)

ノンやです。小官はジェネハルウエサマの子を産むとかめんどい事は避けたいのです)

(メフラウ・オマツが派遣要請をしていても?)

(マダム…お願いですからお取りなしを…連邦世界のジャポンならまだしもビクニ国はちょっと…)

(諦めなさいっ。あのワルトですら、ワルトですら渋々嫌々ガーナ赴任に合意してたくらいなのよ?あなたも黒薔薇団長資格持ちなんでしょ…部下に横暴ができなくなるわよ?)

(アンマリヤァアアアア!)

(あの、ワルト母様、フラウ・オリューレって…)

(黒薔薇資格者ですよ。それに、私も正直、頭が上がらない部類の人物です)

どぇえええええっ。

その…どう見ても武力や暴力の類で人を圧する部類ではないこの婦人、一体何者なのでしょうか。

今や私も黒薔薇騎士団について若干の知識を持った身、その二代目団長を務めたジョスリーヌなる人物もリュネ世界に来られた事から面識がある立場です。

あの人が頭を下げたり頼み事をするような間柄なのですから、他の黒薔薇団員が頭が上がらない何かをお持ちなのはもはや、明白。

(ああ、セイント聖騎士・イリヤ…マダム・オリューレはそのたぐまれな統治能力で痴女皇国では誰からも一目置かれた存在なのだ。恐らく、騎士兼務職級が最高位ではない文官の立場では最上級の出世を成し遂げた人物だろう。今やニダイメサマ…聖女ベルナルディーゼ様の縁者で痴女皇国の皇族外戚ですらある立場だからな…)

と、ジョスリーヌ団長から注釈が。

はぁ。

つまり、この部外者立ち入り厳禁のはずの黄金の間にすら、転送をかけて貰える立場のお方であるようです。

そして更には、その二代目様が憑依することで、その能力の行使すら許される方であると。

(そこまで大層な人物でもありませんよ。それに…カルノが普段は凍結保存されている立場なのも逆に幸いでした…身体まで起こさずにいる方がこれ、やりやすいのですわよね…。ほら、ご覧なさい)

おお。

見れば、エイモンの股間の剣が、魔剣状態に。

更には、明らかにエイモン本来のものではない慣れた手つきで神官の股を開き、事に及びます。

おっと、見ておる場合ではありません。

私もチャスカ相手に、事を成し遂げねば。

(あのぉ…オリューレ殿…カルノ様とはどんな日常を送っておられたのですか…我輩とあまり年かさ、変わらんのにものすごく女慣れされておるような…)

(後で私の記憶共有をかけますが、一言で申しますと、痴女皇国の茸島での女官保養…つまり少年買春の全てを作り上げたのは私ですから、その私が仕込んだカルノやベテハリが女に慣れておって当たり前なのです)

この発言に仰天絶句する、皆。

ですが、オリューレ局長の爛れ切った記憶を参照するだに、本っっっっっ当に、正真正銘この方が茸島保養所というものを形にしたのがよく理解できました。

そして…南洋行政局長を名乗られるこのお方、なぜにマリアリーゼ陛下が喫緊の手配に及んでまで、この淫化…そして、南米行政支局の支援者として送り込んで来られたのか。

この方、アレーゼ様やベラ子陛下とはまた違った部類の有能な方だと確信しました。

そして、我らリュネ出身者や魔族の出の者にはあまり馴染みがないのですが、いわゆる「文官」という部類の御仁であろうことも。

茸島の神学校…即ち、淫化の神官に該当する尼僧を養成する施設も、この方が作り上げたようなものです。

そして、その手腕を持って、南洋島に南洋慈母宗なる別の宗教を根付かせて男女の神官を養成する学校までもをお作りに。

騎士や戦士と呼ばれる武人とは全く異なる功績を上げた実績で、この淫化に派遣されたのはもはや間違いないでしょう。

(私が来たからには…と啖呵たんかを切るほど私は傲岸不遜ごうがんふそんではありません。しかし、淫化支部だけならともかく、南米行政局として統治を委託された場所の広さと、精気収入ノルマを考えますと、住民の生活環境を整えて統治しろといきなり言われたところで、この地の人々だけでは往生おうじょうする事でしょう)

(ま、新生淫化帝国に対するあたしとベラ子のご祝儀ってとこだよ。そうだな…オリューレさん、何年で形にできる?南米行政支局)

(そうですね。詳細な資料と状況調査は一応必要があるでしょうけど、以前、尻出国にお邪魔した際に拝見した南米地区資料と大差がないならば…3年、いえ2年以内で。ただ…相応の予算拠出はお願いしたいところですね)

つまり、オリューレ様によれば、そもそも淫化国内にとりあえず道はあるし、痴女皇国の制度と完全に一致していないだけで行政制度はとりあえず存在するため、あとは人の育成配置と若干の工事で統治強化は成し遂げられるとのお話です。

ねぇ、アスタロッテ。

この方、あんたと類友の気がするわよ。

それと魔王。

こういう部下がいたら、多分リュネとそっち、長年の戦争になってなかったんじゃないかしら。

(確かに、この方固有の能力は我らとさほど変わらぬとは思うが、あちこちの知己交流から助力を引き出す手腕、見事としか申せぬ…)

(そりゃ、オリューレは長年、女官管理室の長を務めて来た身。あなた方も本宮を見学なさった際、本宮1階の管理室で何千何万の女官をどのように動かしておったかご覧になったでしょう?オリューレの指導を経て、他の部署や各地に散り要職に就いた女官も数多あまたなのです…アレーゼやマイレーネですら、オリューレの意見には前向きに耳を傾けましてよ?)

ええ…逆に言えば、この方を送り込んでまでも、南米行政支局を何としても形にしようというのがマリアリーゼ様の意向でもあるという事でしょう。

(おかげでワイが急遽、南洋行政局に呼び戻されるハメになりましてな…まぁ、南洋はワイが育った土地やし、メフラウ不在の際に行政局長を務めた事もありますから、ワイにとっても慣れた場所ですし)

なるほど、マルハレータ様は南洋行政局を切り盛りした功績でカリブ海の領地経営を任されたとはお聞きしましたが、マルハレータ様もオリューレ様が育てられたのですか。

(まぁ、ワイだけやなしにティアラとアンヌマリーとジニアの白薔薇三銃士、それから南洋慈母寺の頂点ホークプントのアニサはある意味同期のサクラみたいなもんでしてな。全員がメフラウのお世話になった仲ですわ)

(そりゃマルハレータ、他ならぬあなたが南洋で統治をしくじったら、それこそ妹さんにすら笑われる話になるわよ…ただ…マリア様、私が南米行政局の組織設立を監督する件ですが、例のお話と引き換えに承諾する件、よろしくお願い致しますよ…)

例の話、とは何なのでしょうか。

(後で話します。それよりも、皆さんは儀式の継続を)

しかし、先ほどまでの諸々に毒気を抜かれたか、スカルノ一世陛下に体を使われているらしきエイモン以外はイマイチな様子。

あら。

二代目様の証らしき、青髪が黒くなりました。

即ち、元のオリューレ様にお戻りに。

ただ…白金衣とかいう、ベラ子陛下のお召し物に似た助平衣装には変わりがありません。

(ワルト、あなたの娘さんを借りるわよっ。なにせ淫化の人たちと無許可性交は厳禁ですからねっ)

(くれぐれもうちの娘に手荒な事はやめてくださいよ…)

(収容所の女王が言っていいセリフじゃないわよ…はい、ヒルダさんちょっとこっち)

見れば、何とオリューレ様の逸物、ヒルダさんがお咥えに。

もはや驚くまでもない気もしますが、その意図は…。

(イリヤさん、あなたも黒薔薇資格を得た立場なら覚えておいてね…黒薔薇騎士団員の持つ強制発情能力、これを上手く使うとこんな事が出来るのよ)

ああ、なるほど…。

ヒルダさんを犯すオリューレ様の感覚や感情を共有して、我々を…いえ、この就任式の映像に魅入るクスコの人々を性交に走らせようというのでしょう。

リュネ出身者ならば魔法の助けを使いますが、オリューレ様は痴女種能力でそれを成し遂げようとされる模様ですね…。

大丈夫なのでしょうか。

(それ故に二代目様のお力を拝借するのですよ…この白金衣の原型は、そもそも初代様と二代目様の親子喧嘩用に開発された金衣専用強化服。時間限定ですが、人を神の位に押し上げる力を与えるのです…その気になれば、この地球上の全ての人を発情させる事も可能なほどなのです…)

何という壮絶な力。

しかし、その能力の行使によって、我々の股間は力を取り戻します。

で、私は予定通り、チャスカを犯しておきましょう。

何せ、今となってはリュネ人種互換の身体となったチャスカと私の間の子は痴女種としても、リュネ人種としても強力な子であろうことが確定しております。

ただ…その強力さ故に、今の段階からいきなり育てるのではなく、一旦は苗床で保存しておく必要があると言われております…。

それと、チャスカを相手するのは少しく危険ではあるとも言われておりました。

身体の相性で言えば、ハルキやフユキよりも、リュネ族人同士の方が良いのです。

ですが、フユキと私がねんごろな仲になっておった理由はかかって、魔毒抜き。

魔毒に汚染されていない異界人の精を取り込むことで、我々は魔毒の汚れを抜いていたのですから。

即ち、フユキやハルキをほったらかしには出来ません。

そして…人としても、私ならフユキを構わずに生きるのは如何なものか。

(良い心がけです…イリヤさん、きっとあなたなら、茸島はもちろん、ジョクジャ宮殿と、その東側街区の眺めを気に入って貰えると思いますよ)

そこは一体、何なのでしょうか…。

(イリヤさん、それ、南洋王国を訪問する賓客はもちろん、痴女皇国関係者でもはいそうですかと簡単には見せては貰えない一帯なのです…カランバカやハバナ同様、少年少女の愛を育む同棲区画がそこに存在するのです…あたしですら飛び込みで行くと怒られるじゃ済まない場所なんですから…)

(ジョクジャカルタ東街区の見学には、ジョクジャ宮殿またはボロブドゥールへの前泊が基本です。早朝でないと見る事が叶わない光景がそこにあるのですよ…)

うぉ。

その光景の記録映像、私の方に送られて来ました…ベラ子陛下が閲覧しているようですけど…。

そう、将来有望そうな少年少女をつがわせ、普通の夫婦として送り出すための事前同棲行為をさせていたのですか…。

なるほど、これは確かに、不純な心根の者には見せられない場所。

そして、この者たちを試すかの如く…更にはこの淫化でも毎朝やっておるような、処女を女に変えるがごとき女官就任の儀式の狂った光景と、その説明をベラ子陛下から受けます。

(ジョクジャ宮殿では疲労淫へろいんの原料となるチンポピーの樹液で尼僧女官候補を狂わせるのです…そして見込みがあると判断された場合は、その、花離宮タマン・サリと称される南洋国王専用後宮で南洋王一族のための性交奴隷としての訓練を受けるのですよ…)

(へーか。人聞きの悪い。花離宮出身者は慈母寺でも幹部候補扱いですよっ)

な、なるほど…この淫化でも、クスコのクンティスーユ地区を経て、サクサイワマンまたはマチュピチュ住まいとなった神官は出世対象とされておりますが…。

(その辺の制度見直しもマリアヴェッラ陛下からは申し渡されております。恐らくは慈母寺や聖母教会同様、神官の階級制度もより、明確にさせて頂く必要があるでしょう…)

うぬ。

しかし、オリューレ局長、ヒルダさんを扱い慣れている節があります。

確かこの方、海賊騎士団の人でもあり…ええ、淫化とカリブ方面の通商航路の関係で挟間ぱなま運河を経由して離魔りままでお越し頂いた事もあったかと。

(ヒルダの母親とは、亀地獄島やボロブドゥール北庭園建設の際になっておりましたしね…それと、私の茸島や南洋時代の腐れ縁の相棒のディードリアーネ、あれも黒薔薇資格者ですよ)

(腐れ縁たぁこっちのセリフよ。あ、今マルハがジョクジャに来たから)

(えっと、ディード団長、早速ですけどセコイや号の鍵貸して貰えます? それとウサギ1号、今から淫化に送りますよって、そっちの鍵も)

(ちょっと待ってマルハレータ!淫化の道じゃウサギ号は無理だって!)

(クスコ市内だけやったらウサギ号でもいけますやろ…)

なんでしょうか、ウサギ号っての。

----------------

とりあえずですね。

私はオリューレ局長に文句、言いました。

本来の式典予定とあまりにかけ離れた事の強制、困りますと。

何をやらされたのか申し上げましょう、端的に。

チャスカに種付けて、逆にチャスカから私に種を付けて来たのはまだ予定の内だったのですけどね。

その後、サクサイワマン神殿の前で、またしても空中おめこさせられた件。

これ、予定外だったのです。

いえ、我々二人に宛てがわれた太陽の処女を孕ませる事それ自体も、これまた予定の内。

問題は神殿前までわざわざ出て、神官候補の乙女をえきべん状態で抱えて犯せとか。

怒る私の手に、何か茶色いものが転送されてきました。

見れば、短剣です。

そして、刃の部分が茶色く頑丈そうな革の鞘に収まっています。

ただ…問題は、柄が黄金製なのです。

そして、鞘には持ち主の名前なのでしょうか。

聖院第二公用語で「でぃーど」と書かれています。

更には、付箋ふせんとかいう紙が貼られておりますね。

えーと。

「なになに、使い方はメフラウが知ってます。懲罰が終わったら柄を洗って消毒してからベラ子陛下に連絡願います。まるは」

はぁ。

つまり、懲罰器具。

で。

拘束権限付与、と私とアスタロッテとエイモンの聖環に送られて来ました。

そして、武士の情けでサクサイワマン神殿の前でこれを使うのだけは勘弁してあげますから、大人しくこの車に乗れやというディードリアーネ・南洋だいだい騎士団長様の心話、オリューレ様に届いたようです。

ふむ。

なんですかこの小さい車。

いえ、車自体はまだまだ数はごく少ないものの、俗界の神殿を中心に、淫化でも動き始めてますよ。

それに、試験走行用を兼ねて、ダンケ号なる箱くるま、サクサイワマンに送られて来てます。

しかし、このオレンジ色の小さなくるま、明らかにダンケ号や壊され号とかいう代物より小さいのです。

急遽きゅうきょ、メフラウが南洋島で使っていた専用公用車を淫化用に仕立て直したんですわ。らぱん・たーぼとかいうて、高いとこでもよう空気を吸うような仕掛けをつけた奴に変えたそうで…あ、クスコの高さやったら平地と馬力が変わらんからメフラウの運転でも安全に走れるらしいですわ)

ですが、そもそも車を動かせる人間、まだ淫化には少ないのです。

で、マルハレータ陛下が私に取り憑いてこれを動かしてくれると。

そして、私の横にはサイモンが座ります。

更には、私の後ろにある本来の座席、畳んだ上で後ろの蓋が開けられます。

ふむ。こうして荷物も積めるようになっとるのですね。

そこに…えむじ開脚とかいう姿勢で足を縛られたオリューレ様が積み込まれます。

(メフラウ…これは淫化の方の怒りの請願をベラ子陛下が査定した結果ですねや…。今からクスコの街中をこの状態でチャロックしながら一周せぇと。で、チャロックに耐えたらジョクジャ宮殿のセコイや号、このウサギ1号改と取り替えてくれるらしいですから頑張って裁きを受けてください…)

(で、チャスカさん。あなたはチャロックを知らないと思うから、この不肖ディードリアーネがあなたの身体を拝借します。まぁ、こんなことはこの1回限りにしようとオリューレも頑張ってくれるとは思うけどさ、一応、手順だけは覚えておいてね…他の人もね…)

聞けば、元来の南洋行政局の騎士や尼僧に多いマドゥラ族住民…かつてはマドゥラ島なる僻地の民で傭兵なる、金で雇われる兵士として生計を立てる事も多かった戦闘系民族だそうですけど…に伝わる揉め事解決法に、このチャロックなる短刀を使用していたとか。

そして、チャロックを用いての当事者同士が繰り広げる決闘もチャロックと称されるそうです。

しかし、痴女皇国の支配下ではこうした私闘行為、それも殺傷能力のある武器での決闘はちょっと待てという話になったと。

で、代替として考えられたのが、マドゥラ族の男の成人の証でもあるチャロック、別の使い方で決闘になるように改造したのが新しいチャロックと、その決闘風習であるとか。

即ち、この場合は公衆の面前でまたしても空中おめこをやらされた私とチャスカの汚名をそそぐために行う名誉回復のチャロックとなるそうです。

そして、新皇帝チャスカのお披露目を兼ねてクスコの街を回ることとされました。

そう…今からこのウサギ1号の後ろでは、ディードリアーネ・南洋行政局警備本部長様が黒薔薇権限で同僚かつ上司でもあるオリューレ様をですね、南洋の掟に従って我々の苦情をチャロック請願とみなして捌いて、いえいえ裁いて下さるそうです。

ついでにノリノリで承認されたベラ子陛下、アスタロッテの身体を拝借してオリューレ様の赴任記念パレードやでと車の後ろをついて来られるそうですよ…ベスパなる絡繰馬で。

(陛下!なんで淫化くんだりに来てまでチャロックされなくちゃならないのですか!しかも赴任早々に!)

(お黙りオリューレ…さすがにイリヤさんとチャスカさんが飛べるからって空中でやらせる?私が滑空翼を借りてマチュピチュから降下しながら犯すよりは遥かにマシと思うわよ…)

ええ、ディードリアーネ局長も、そしてマルハレータ殿下も黒薔薇資格者だったの、オリューレ様には災いしました。

赴任早々ナニ、晒しとんねん。

よそ様の支部や支局に対する過剰な迷惑行為、いくら傍若無人で権勢を振るい暴虐を見せつけて良いとされる黒薔薇でもあかんもんはあかん。

それも、優秀なエリート騎士団の一員として派遣されとんのに何をさらすんじゃと、黒薔薇騎士団に対する指揮命令権限を持っている皇帝陛下…即ち、ベラ子陛下自らが裁定されました。

聞けば、ベラ子陛下は黒薔薇騎士を指揮する権力の象徴たる黒蛇剣と、黒薔薇騎士の戦闘服もお持ちであると。

即ち、単に名目だけではなく、本当に黒薔薇騎士を指揮して動かれる事があるそうです。

で、今回、遠隔ですけど本当に指揮しておられますね。

ただ、それが喫緊を要する軍事行動ではなく、懲罰の実行というのが何とも悲しいのですが。

「で、チャスカさん…いえ、ディードリアーネさん、これが何かわかりますか」

と、アスタロッテを乗っ取ったベラ子陛下、拳より少し大きい緑色の果実をチャスカの前に差し出します。

絶林檎ぜつりんごの果実以外には見えませんね。というか淫化に生えてるんですか絶林檎ちんちんにーる

「姉が高地対応株とやらを勝手に作り、このクスコの街路樹としよったのです」

(お前も承認しただろ!)

(まさかチンポネックス・ボッキダスを使って巨木にするなんて思ってませんでしたよ!)

「まぁともかく、このクスコの地でも絶林檎は手に入るのです。で、ディードさん。お分かりですね」

差し出された絶林檎をがりがり齧るチャスカ、いえディードリアーネ様。

「で、残り半分の果汁をですね」

これ、ベラ子陛下の握力でしょうか、それともロッテの握力でしょうか。

握り潰された絶林檎の果汁が、オリューレ様の口に。

「この絶林檎は強毒型だそうです。イリヤさん…いえ、マルハちゃん。南洋の者の不始末は南洋の方でつけてください」

(それはいいんですけど絶林檎の搾りかす、ちゃんと後でゴミ箱に…)

(まぁ、この場合は仕方おまへんな…陛下、ウサギ号、出しまっせ)

そして勝手に動く私の身体ですが、どうやらこのウサギ号とやら、ダンケ号を動かすのとあまり変わらない手順で操作するようですね。

慣れた手付きでえんじんをかけ、後ろの蓋を開けたままでゆっくり走り出すウサギ号。

その後ろでは、早くもオリューレ様の泣き声と鳴き声が始まっています。

(ほほほほほ、新しいチャロックの風習とは、チャロックの金の柄をおめこに突っ込んでの強制ディルド責めの責め苦に耐える事なのですっ。オリューレさんが見事耐え切ってイかなかった暁には、この淫化でのおめこ要員にカルノ君を連れて来てあげる上に、二人の愛の巣もこのウサギ1号改ではなくてセコイや号になるのですよ…?)

怒らせるとベラ子陛下は怖い、とは聞いておりました。

ただ、我々はこれからオリューレ様の助けも借りる必要があります。

このまま、本当にクスコの街を一周してしまうのも、まずい。

そう思いますと。

(ベラ子陛下。イリヤさんの提案もごもっとも。ここは一つ、ですな)

と、私の思考を読んだマルハレータ陛下が気を遣って下さいます。

(なぁるほど、これならオリューレさんにはご褒美…イリヤさん、その提案、乗ったぁっ)

と、ノリの良いお返事がベラ子陛下からも返って来ました。

で、適当なところ…ちょうど、貴人区画と俗人区画の境目の門で止まるウサギ号。

後ろのチャスカと、私の左横のエイモンが交代します。

そして、エイモンは本来の姿…と言うべきか、少年剣士の見た目に戻ります。

その姿に驚愕したらしき、オリューレ様の気配も伝わります。

(オリューレ局長、ここなエイモンは私の遥か祖先たるヤスニ氏族の出の当時の剣聖が、敵の卑劣な罠を打ち破るために敢えて小鬼に犯されて孕んだ子で、私共でいうリュネ人族と魔族との合いの子なのです)

(な、なんと…そのような出自とは)

(そしてエイモンは魔族に攫われて魔族の側の剣聖と目されたのですが、卑怯な戦いを潔しとしない高潔な態度が時の魔王の不興を買って、苗床送りにされたのです)

えええっ、と驚く反応。

(然るにエイモンの剣才は捨て難く、苗床の中で生かされていたのです…で、此度のリュネ世界の復興にあたり、エイモンの力も必要とされ、苗床に放り込まれた当時の少年の姿が正に、局長がご覧になっておるエイモンそのものなのです…)

(ちょちょちょちょちょ!何か非常に身につまされるのですが…うーん、ベテハリを連想しなくもないその身の上、よければお姉さんにもうちょっとその辺のお話をですね)

え。

(思った通りですね、マルハちゃん…イリヤさん…)

いやその、こんなにも食いつきがよいとは。

ええ、不幸な境遇の少年に弱いというマルハレータ陛下の入れ知恵で、エイモンを元の姿で差し出せばオリューレ様の機嫌も治るんじゃないかなと思っただけなんですけど。

で、当のエイモン。

(接待、という言葉は拙者にも理解できまする…いえ、僕もオリューレ様相手ならばちょっとその気に)

どぇえええええ。

ロリ…即ち少女への食いつきの悪さが気になっておったのですが、よもやまさか。

(ロッテ。あんたまさか…魔族時代に…)

ええそうです、このアスタロッテめは一千星期を越す…痴女皇国世界とは純粋な時の進みが違うかも知れませんが、かなりの長寿なのは間違いありません。

そして、エイモンの誕生から苗床送りに至る経緯、当然ながら直接間接の当事者として見知っている部類です。即ち、彼の欲望の始末役は…。

(皆まで言うな。エイモンが存命当時の育て役、私や他の女型魔族だったんだけどな、当時はまだ生殖で増やしてたしな…)

ええ、魔族のお姉さんたちと仲が良かったようですね、エイモン。

…ああ、今までとは全く別の種類の、どちらかと言えば喜んでる部類の鳴き声、くるまの後ろから響いて来ます。

(とりあえず、この先は俗人区画…すなわち、淫化での平民や奴隷が住まう地区です。即ち、偽女種でない純然たる少年も住んでおりますので)

(なるほど、新しい痴女皇国総督は少年好きであると喧伝するのか。確かに…少女が神殿に取り立てられるのと同じで、少年も神殿に取り立てる道がなくば不公平というものだな…)

(ロッテ、よだれよだれ)

ええ、アスタロッテも少年への食い付きは良い部類です。

そして、ベラ子陛下。

(マルハちゃん、オリューレさんは今、エイモン君に犯されていますけど。これはまずくないのですか)

(ワイの感覚ではメフラウがエイモンはんを食うてるようにしか見えまへんけどな。で、メフラウはちょっと淫化におっただけで、またすぐ南洋に帰る訳ちゃいますやん、陛下)

(確かに、最低でも半年から一年はこの淫化の地に暮らす訳ですよね…で、それだけ長期の滞在であれば、オリューレさんが淫化の人とおめこできるように対策しても問題はないと)

(それどころか、これやっとかんとメフラウ、溜め込みまっせ)

(なるほど。では、この歓迎式典が終われば、ドウアゲとやらの要領で、皆で苗床へオリューレ様を)

(それは良い提案。イリヤさんの話に乗りましょう)

(どうせ私やチャスカもめんどくっさいから苗床出産で済ませようと思ってたんですし、ちょうど良いでしょう。それに局長閣下も、淫化の苗床を知って頂かなくては統治に支障がなきにしもあらず)

つまり、オリューレ様はこの後、私たちと同行してマチュピチュへ送って苗床に浸かってもらう事になります。

言うなれば、リュネ人族に準拠して魔毒を扱える体になって頂く訳です。

(まぁ、そろそろカルノの石棺、マチュピチュへ移してもらえたですやろし…)

そう、この苗床漬け、何もオリューレ局長を「歓迎」する意味だけで実行するのではありません。

南洋の少年王たるスカルノ一世陛下の延命と起床処理、苗床の持つリュネ人種の細胞で補完できないかという試みもあるのです。

(ただ、これでもう一人の仮死状態延命者…つまりベテハリも同じ措置を取るかは微妙なところですからな。リュネ人種に準拠する言うことは魔毒を含んだ空気や水や食品を摂取することになりますやろ。そして、南洋慈母寺の小僧頭たるベテハリの場合は淫化におらん訳ですからな…)

(まぁ、その辺はカルノ君の復帰後の容態検査を見て決めても遅くはないでしょう。それにボロブドゥールなら、ベテハリ君の専用区画も作ることはできるでしょうし)

(あとはアニサ次第ですな)

(っていうかマルハ。あんたいつまで意識を淫化に飛ばしてんのよ。それにディードもディードよ!あんたたち、南洋行政局の仕事もあるの忘れてないわよね?…って、南洋慈母宗大僧正やらされてるアニサです。南洋人の定めでそちらのような族名や姓名はないんですけど、とりあえずニョニャマダム・オリューレとカルノをよろしくお願いします…)

ふむふむ。

まぁ、アンティスーユ地区の俗人街を回った感覚では、新しい執政支援者の存在はともかく、少年を好むという私たちの性癖傾向が噂にはなっているようです。

そして、俗人街以外の地区を回った印象。

凄惨さや陰惨さを前に押し出す極刑は好まないが、このように人の尊厳を貶め辱める類の刑罰はどしどしと挙行されるであろう印象を人々に与えておるようです。

更には、エイモンやスカルノ陛下、更にはベテハリ様ですか…不幸な生い立ちの者にも道を開く余地があり、決して身分制度を完全固定にするつもりはないという二代目皇帝の方針も伝わったようです。

なにせ、小姓や神殿用人となって雇用された少年、ただの小間使いだけであるはずがありません。

そして、かくも大量の神官を育てようと躍起になっている理由は、単に神殿を淫化の領地に増やすだけではなく、俗界の俗人をも支配するためであるとチャスカは心話で聞かせております。

(即ち、太陽の処女おとめではなく太陽の乙女おとめとして行かせるのは、かかって神官の慈悲が俗人や奴隷の位にある者を照らさんとするためである。奴隷の精でも精は精、今や淫化の地にある魔力苔の副害を和らげるための貴重な資源であるから、乙女を、そして神官を志す女どもはゆめゆめ俗人や奴隷を蔑まず軽んじずに接するべし…)

そう、今、この場で正式に、淫化住民のうち俗人や奴隷、分けても男性は貴重な資源である事が伝えられたのです。

そして、俗人はおろか、奴隷階級も神殿の庇護下にあると明言されたに等しいのですが。

(皆様、太陽神殿のイリヤ・インティです。昨夕の先帝交代、そして今朝から今に続く帝位授与と新帝披露の流れの中で、神殿からの神気の裾分けを致しましたが如何でしたか。この神気こそが新たな淫化の地の力の源となって効果の木を茂らせ、果ては我ら淫化神族に翼を与えただけではありません)

(なんか物凄く嘘くさく聞こえます…)

(ベラ子陛下の台本でしょうがぁっ)

(オリューレさんやっぱりチャロック)

(お待ちをおおおおお)

まぁ、内輪話は漏れてはいないようですので、私は心話を続けます。

(この新しき神気の源は男の精、繰り返しますが男の精なのです。従って、日々体を動かす俗人や奴隷の皆様には、精を頂くための方策、神殿の女神官より追ってお伝え致します)

(月神使アスタローテである。太陽神使イリヤの言葉を繰り返すが、これは俗人と奴隷、分けても男から精を頂くための方策であるので、皆様は期待してお待ち頂きたい…)

この発表に沸く、俗人と奴隷。

特に男たち。

そして精=精気を使用して魔毒苔の魔毒成分を人体から除去する方法も研究が進んでいるのは本当です。

その試験の値を得るためにも、スカルノ陛下とオリューレ様は自らのまぐわいを余すところなく記録される立場になるそうですが。

(今更。タマン・サリの全て、ベラ子陛下は見るには見れるのですよ?)

(オリューレさんが意地悪して混ぜてくれないだけですっ)

(淫気を過剰に撒き散らし過ぎて東街区のオネショタ住民が困るからですっ)

とりあえず、南洋行政局管内と本宮の揉め事を淫化にまで持ち込まれても困りますので。

ですが、これで淫化でも女神官の教育制度が改めて策定されることが決まりました。

この上は、我々もそれに従うのみなのです。

まぁ、小難しい話はともかく、とりあえずスカルノ陛下とオリューレ様は血の池だいびんぐとやらで。

迷わず浸かれよ、浸かれば分かるさってやつですよ!

----------------------------

おりゅーれ「浸かりました」

かるの「起きたらいきなりオリューレと一緒に放り込まれました」

べらこ「ところでイリヤさんロッテさん。この苗床に浸かると最低でも淫化人と同じような体質になるそうですが」

いりや「そうですね」

ろって「ただ、痴女種であれば身体再構築で元の痴女種には戻れるとお聞きした」

べらこ「なんでそんな話を聞いたのかと言いますとですね」

まるは「ショタ街建設とかショタ学校作るでとかいう話をしますとな、噛みたがる人が出るんですわ」

べらこ「それも複数」

れおの「キュラソーからさほど離れてはおりませんね、グァンタナモ経由となりますが転送経路は存在しますし」

まるは「これこれレオノール、あんたはキュラソーの経営に集中せんかぇっ」

あるて「マジャールハンガリーからもワラキアルーマニアからも遠いのですわよねぇ」

めーて「ドイツからも遠いっちゃ遠いんですよ。ウィレミーナの後見の仕事もあるんで、カリブまでなら出張で行けるんですけどね」

まさみ「転送一発なんだけど、あとで魔毒要素を抜くのがめんどいのよねぇ」

りんじー「聖院学院神学部長として是非支援に」

べらこ「とまぁ、淫化を見せろ、ショタの狩り場整備にいっちょ噛ませろという話がですね」

いりや「どぇえええええ」

おりゅーれ「と言う訳で姫騎士編は一旦ここで終了となりますが、どうもその」

いりや「しょた学校とかしょたほもとかおとこのことかいう話の枠で淫化を扱う可能性があるそうです」

あもん「えええええ」

かるの「えええええ」

他全員(ホモる話があるかどうかはともかく、続きをお楽しみに…)
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

落ち込んでいたら綺麗なお姉さんにナンパされてお持ち帰りされた話

水無瀬雨音
恋愛
実家の花屋で働く璃子。落ち込んでいたら綺麗なお姉さんに花束をプレゼントされ……? 恋の始まりの話。

変身シートマスク

廣瀬純一
ファンタジー
変身するシートマスクで女性に変身する男の話

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

My Doctor

west forest
恋愛
#病気#医者#喘息#心臓病#高校生 病気系ですので、苦手な方は引き返してください。 初めて書くので読みにくい部分、誤字脱字等あると思いますが、ささやかな目で見ていただけると嬉しいです! 主人公:篠崎 奈々 (しのざき なな) 妹:篠崎 夏愛(しのざき なつめ) 医者:斎藤 拓海 (さいとう たくみ)

女豹の恩讐『死闘!兄と妹。禁断のシュートマッチ』

コバひろ
大衆娯楽
前作 “雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ” (全20話)の続編。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/329235482/129667563/episode/6150211 男子キックボクサーを倒したNOZOMIのその後は? そんな女子格闘家NOZOMIに敗れ命まで落とした父の仇を討つべく、兄と娘の青春、家族愛。 格闘技を通して、ジェンダーフリー、ジェンダーレスとは?を描きたいと思います。

処理中です...