闇堕ち女帝マリア・痴女皇帝建国譚

すずめのおやど

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番外編:淫化帝国姫騎士ものがたり・11.1

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皆様、こちらでは初めてお目にかかる事になりますでしょうか。

痴女皇国の世界からは大きく異なる世にあるとされる、リュネ王国で剣聖戦士をしておりましたイリヤ・ヤスニと申します。

私に関するお話は、アルトリーゼ様の方で語られておりましたそうなのですが、よろしければそちらもお読み頂けますと重畳。
https://novel18.syosetu.com/n5728gy/216/

さて、こちらでお話させて頂く件ですが、昔は不倶戴天の仇敵ではあったものの、諸事情から和解が成って互いに助け合っておる間柄の、言わば相棒とでも申すべき相手を襲った不幸について語って欲しいとなりました。

で、その相方めいた相手とはですね、今は我らの故郷を遠く離れた淫化いんか帝国で神の化身とも使者とも取れる立場としてまつられておる元・赤肌族のアスタロッテ。

この女、とある事で男色…の性癖と風習を知った際、あまりの衝撃に心傷つき折れたのです。

そして、あわや股間の逸物ちんぽをみなぎらせる事が叶わずといった椿事とあっては、流石に職務上まずいとなりまして…。

では、何故にアスタロッテ、ちんぽが使えないとまずいのか。

その辺をお話しさせて頂きましょう…。

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でまぁ、しくしくと泣いているアスタロッテ。

「イリヤ…お前はよくもまぁ…公衆の面前で、ああも堂々として性交に至れるのが不思議でならんのだが…」

「私はなりで戦士を率いていた立場です。今更。それよりアスタロッテ、あなた…これからワイナピチュでしょうに…大丈夫なの?」

ええそうです、戦士たちを率いて魔族と壮絶な戦いを繰り広げていた私、少々の事で心折れてはいられません。

乳や尻が見えたくらいで恥ずかしがっておっては戦いにならぬとばかりに、肌もあらわな剣聖用・衣装をまとって聖剣を振っておったのです。

(こちらの世界で言うなら露出狂とでも言う姿だったろ…)

(あれはちゃんとした理由があったのですよ?あなたがたの兵隊魔族の蹴り殴りに爪や牙、少々の甲冑では防げませんからね…ならば、盾と魔法での防護に任せて身軽な方が良かったのです。それに…私の聖剣が力を発揮する時、何が起きるかお分かりでしょ…)

そう、私の持つ聖剣、炎を刀身に走らせるだけでなく、こちらの世界の銃砲のごとく、火線を狙った方向に撃ち込んだり、果ては広い範囲を焼き払えるのです。

ただ…熱気は私の周囲にも広がりますから、迂闊な金属の鎧では私の方も熱いのですよね…。

(記録にもあったぞ…我らの魔剣、剣聖には逆に褒美になるとして使うの、やめたと…)

(なんで使ってくれなくなったのかと思えば、、そういう事だったんですか…)

そう、魔族の側には魔剣というものが伝わっておったのですが、これが水流や凍気を発するのです。

しかし、聖剣の炎熱の方が強い場合「ああ涼しい、ちょうどええわ」となってしまうのですよねぇ…。

(今だからこそ言うが、あれ、欠陥品じゃないのか…)

(あなた方の使い方が悪いのですよ…私が使ったら、それなりの事が出来たでしょ?)

(ぐぬぬぬぬぬ…)

(まぁ、今や聖剣や魔剣とて、野焼きや水普請に使う有様。あなたの剣技の件も、ある程度は他人様に見せられる程度になった暁には、修練もひと段落置きますから…)

これまた諸事情で、アスタロッテがそれなりに魔剣を使えるように教えざるを得ない立場でもあるのです、私…。

とりあえず、我々はあの後で、チャスカを始めとした神官たちから、孕んだ子を取り上げて大きく育てる事に成功はしたのです。
https://novel18.syosetu.com/n5728gy/226/

で、たった今生まれたこの子達…本当ならば、皇女や私、そしてアスタロッテと宰相の子であったり、あるいは皇太子ですとか神使付きのお子となる…即ち、身分の高い者の子となるのですけどね。

ですが、淫化では今、絶賛人手不足の真っ只中。

成育を終えて神官として使い物になるとされた子から順に、各地の神殿に送り込んでいる状況です。

いわば、特別扱いは難しい状態。

そこで、女神官として産んだ子は父母不問でクスコの寄宿学校に入れ、サクサイワマン神殿での教育課程に従事させる事となったのです。

ですから、産まれた子たち、成長させるなり、即座に神官たちに引き渡しております。

これは…聖母教会と神学校の関係を参考に、痴女皇国側と淫化側、そして私とアスタロッテが参じた会合の席上で決められました。

ただ、この方法では神官に充当する女官はできても、労働者は作れません。

そこで考えられたのが、私たちが元々生活していた異なる世界の宇宙なる空間に浮かぶリュネ世界。

ここの人族大陸に居住していた、リュネ王国民の生き残りの活用でした。

実際、魔族大侵攻の後に、リュネの大地は広範囲に渡って魔毒で汚染されていたのが判明しております。

(本当は治して治せない事もないんだけどさ、あの大地で細々と生活するのも今後を考えると心細いだろ?)

(ですねぇ…それに、魔族との和睦も成ったのですから、順次、魔族に人族大陸を預けて我々は淫化の民と同化するのも一手かも知れません)

マリアリーゼ様とは、こんな裏の話があったとお考え下さい。

そして魔族侵攻から数星期…数年の時を経て、次第次第にリュネの民を淫化、そして明日輝や魔屋の地に移住させて行っておる最中なのです。

これは、魔族の延命にも関係しています。

いきなり人族を一気にリュネ世界から移してしまうと、魔族が困るのです。

で、魔族は魔族で苗床を使って魔毒を浄化する立場です。

その、苗床の維持のためには人族の血肉を要するのです。

そこで、苗床自体にも改良の手を入れて、人族大陸に居住していたかつての裏切り者どもが統治しておりました西方三国の住民、半分魔族に変え果てた半魔とした上で、この半魔どもを使って苗床の維持が可能となるように試みられております。

そして、リュネの地に残る事を希望した者たちも同様に、半魔状態となって引き続き人族大陸に住まう事となりました。

ただ…苗床の維持のために、死ぬ訳ではないが、苗床には浸かってもらうとも。

こうした諸々の措置のため、一気に移住、とはいかないのが現状なのです。

ただ…人族大陸と魔族大陸、今や橋で繋がれており、両端に関所こそあれど、従来よりは簡単に往来可能となってはおります。

魔毒の汚染が厳しい魔族大陸側へは、人は簡単に渡してはおりませんけど…。

「まぁ…アスタロッテ、そもそも我ら、マリアンヌ様やスザンヌ様にも言われておりましたでしょう。私が筋肉と象徴を担当し、あなたは知恵を出すべきだとも…」

と、落胆から脱却しきっていないアスタロッテを慰めておきます。

それとですね、アルトリーゼ様からも言われたのですが。

(あすたろってさんはじょうしき人のようにおもえるのです…このかたはみためよりははるかにせいじかむき…むしろ、いりやさんのほうがあたくしにちかいなどといわれておりますよ、きがみじかくてすぐ剣を抜くとか)

ええー。私はそんなに短気に思われておるのでしょうか。

それにですね、アルトリーゼ様に近いとか言われるとですね、何やら人間凶器のように思われておるようで嫌なのですが。

(あたくしはむしゃ修行のためにあめりかに渡ってけんかざんまい、あげくおんなとおめこするときにおしりのあなまでおかすしゅみはないのです…)

一体全体、どういう話なのでしょうか。

まぁともかく、人手不足の件ですよ。

実は、淫化の主要作物であり、物々交換や貨幣獲得のために栽培が奨励されていた植物がありました。

それも、淫化帝国が成立する以前、この地に国を築いていた王家である悪理わり王朝や、淫化南部に存在する乳母ちちかか湖なる大きな湖の湖畔に都を築いていた愛魔羅あいまら族朝の時代から、その存在と効能が広まっていたそうです。

そう…効果淫こかいんです。

で、この効果淫、痴女皇国がこの南米大陸なる巨大な陸地に手を入れた際、民を労働に駆り立てさせるための極めて有効な支配兵器となるであろうと見立て、栽培と商品化に強く関与したそうなのです。

そして、時の淫化皇帝を支援して強力な独裁国家を作り上げ、周囲の国々を従えさせたとも。

その見返りに、淫化については通常の痴女皇国が関与した場合の支部ではなく、従来の淫化の統治様式をなるべく活かした独自自治を容認する方向で合意がなされたと習っております。

この、特殊な状態ゆえに私やアスタロッテを受け入れやすかったようなのですが…。

で、その淫化の支配を成し得ている原動力たる効果淫。

効果こかの木の葉に含まれております。

その薬効、原種であれば人の頭や身体に作用し、疲れたしんどいという疲労情報が頭に伝わるのを遮断したり、はたまた強烈な覚醒効果を引き起こすのを実際に体験させられました。

この作用によって、空気が極端に薄くなり息切れする場所でも、それなりに平地に近い動きを人に可能とする薬効が見込めるようです。

高山病というのですか、あまりに高い山に急に登ったり、その地で平地と同じように動き働こうとすると、最悪は倒れて速やかに死に至るそうですね。

で、痴女皇国の手によって改良が為された品種では、疲労が回復したような錯覚を与えるだけでなく、実際に人体に蓄積する疲労性老廃物を分解し、疲労を回復させてしまう薬効を与えるそうです。

凄いものですね…と思いかけた時に、その改良品種がもたらす強烈な副作用が私を襲ったのです。

そう…ちんぽの強烈な勃起です。

この効果淫、駄洒落菌変種を多く含む故に催淫効果を与えると。

そして駄洒落菌の元来の性質は、駄洒落なる寒い発言を聞いて笑うか怒って突っ込むか、さもなくばあまりの寒い発言に凍りつくかの三種類に人を誘導することにあるそうです。

すなわち、そんな寒い発言を容認する平和的な思考に人を誘導するために、人為的に作られた一種の宗教布教用生物兵器だと。

そして、その菌は人の頭の中にまで容易に入り込み…普通はそう簡単にはいかない事だそうですけど…「駄洒落を放つか聞く耳を持つ状態に人を“戻す”」作用をもたらすのだそうです。

で、痴女皇国の手になる改良型効果淫に含有される駄洒落菌は、人を疲れる以前の状態に「戻します」。

更には、効果淫原種元来の薬効が働いた状態に「戻す」そうなのですよ…。

ええ、ちんぽの勃起をもたらすばかりか、疲労情報を脳から遮断する効果で絶倫になれるのも体感しました。

この効果淫製剤を人に与えた場合、まさしく性交に狂う猿か豚…けだものと化します。

しかし、それでは効き目が強すぎるため、普段の淫化人は石灰なる石をくるんだ状態でこの効果の葉を噛む…葉の苦味や毒を石灰なる石が中和するそうです…か、何枚もの効果の葉を干して淹れた効果茶として嗜むのが通常の服用法とされています。

ただ…痴女皇国の支配下に入った以降には効果淫製剤も作られました。

これは農業や土木建築の人足経験で各地の淫化神殿に貢献したり、神殿の求めに応じて性交要員となる褒美として与えるものだそうです。

これも、経験しました。

そして今、アスタロッテにはこの効果淫製剤、なかば無理からに与えております。

ふふふふふ、流石に効果淫は効き目があったようですよ。

では、なぜアスタロッテの勃起を回復させる必要があったのか。

たった今生まれた神官候補への、刷り込みの必要性があったからです。

この子たちは普通の方法で生まれておりません。

ですので、赤子の時から時間をかけて育てたに等しい成長の経験を刷り込む必要があるのです。

そこで、この子たちの純潔を奪う形で半ば強制的に…純潔を奪った者の経験や知識、そして感情を子供達の頭の中に流し込んで行くならいとなっております。

現に、生まれた子たちはチャスカや宰相、そして神殿の上級女神官のちんぽの味、別室で教え込まれておる真っ最中。

そして今回はチャスカと宰相に孕ませております。

では、自らの子を犯している母親がいるというのに、なぜフユキとハルキ、そして私とアスタロッテが必要なのか。

新しく産まれた神官に対しての刷り込み、我々も参加する必要が…あるにはあるようです。

特にチャスカの子。

ええ、犯されている子供たち…見た目は大きく育っておりますけど…の口に私なら私の逸物をしゃぶらせております。

むろん、私がここで出した精を子供に与え、祝福するためです。

「おおっ…太陽神使様の精が…」

私のちんぽの先から迸る精液。

そして、私の射精に合わせて、皆が精を飛ばすか、ちんぽを突っ込んでいたおめこにぶち撒けます。

(ちんぽとかおめこという単語がすらすらと出る辺り、私も馴染みましたね…)

(ふぐぅっ…出る出る出るぼくもでるうううう)

(ほぉおおおおぎもぢいいいいいいい)

(ひぎいいいい、気を遣りまするぅううう)

(た、太陽神使様の強烈な性感が我らにもぉおっ…!)

これ、私が感じた快感を皆に伝えている上に、皆が服用した効果淫の効果あっての反応なのです。

(ぬふぅ…イリヤ…お前の感覚は強烈すぎるぞ…)

(アスタロッテ…あなたも月神殿でこの技を使って担当の女官にもお裾分けをしなくてはならぬ身ですよ…)

この技、実は痴女種由来の能力なのです。

で、今やリュネ人族に加えて痴女種能力も授かった私はもちろん、同様の処置を取られて赤肌族…魔族と痴女種の状態であるはずのアスタロッテもこれが出来なくてはならないのですよ。

更には、淫化に置かれた試験用苗床の制御のためにも魔族に加えて痴女種能力も必要になったでしょうがっ。

ええ、アスタロッテのちんぽ、勃起不能では困る理由、かかって神官たちとの性交が必須だからなのです。

たとえ世間からは変態のそしりを受けたり、暴淫淫虐の限りを尽くしているように見えようとも、淫化の女神官たち全ては太陽神と月神のしもべに思って、私とあなたの性欲を処理するための家畜として扱わねばならぬとマリアヴェッラ様からも聞かされておるでしょうに…。

ええ、私の逸物は既に、足元に跪いた母娘が大きく開けた口に向けて尿を注いでおります。

そして、同じことをアスタロッテにさせていますよ。

まぁ…私は剣聖時代、これに近い事をやって戦士たちを締め上げてましたから、慣れたものなのですが…。

それにアスタロッテ、あなたも魔大陸で魔族の皇帝を務めていた時は魔王や四天王に対して結構なこと、しておったでしょうに…あれを神官たちによいだけなのですよ?

(お前、よくも割り切れるものだな…)

(この者どもは、私やあなたの快感快楽を共有する立場。人並み外れた我らの感覚と力を共有させることで、反逆や反抗の意思を万一にも抱かぬように力を見せつけておくべきなのです…)

(お前、そりゃ、アルトリーゼ様の類似品のように思われるぞ…あの方も大概、お前のような筋肉と逸物で決着をつける方法をお好みであるようだが…)

(何を比較してるんですか…それより、アスタロッテ…あなたは月神殿の担当でしょうが…あちらの配属神官たちは私の方の太陽神殿とは変えられております。私と同じには行かないのですよ?あなたお得意の知恵で、神官どもを支配する事を考えないと…)放尿を終えた逸物をチャスカに咥えさせつつ、私は敢えてアスタロッテを叱っておきましょう。

ええ、普段ならこの女、私以上にきっつい事を神官に対してやってるはずなのです。

今日のほも話、よほど堪えたのでしょう。

しかし、男色なぞ、この淫化の地では万一にも流行らせてはならぬ風習。

なぜならば、効果の木を淫化国内のあちこちで育てておる件にも関係があるのですが、この淫化の地の大半は山また山。普通なら畑を作れぬはずの急な斜面や、垂直にも思える崖のような場所にすら、無理からに石で階段状の土台を築いて畑にしておる有様なのです。

更には、この挿入器具くすこ市がまさにとんでもない事が起きる場所なのですけど、湯が煮立ち沸く熱さ、平地よりもはるかに低いのですよ。

即ち、豆やら肉を煮ても、なかなかに食べる柔らかさになってはくれないのです。

従って、蓋で無理からに鍋の中の熱気が逃げぬように密封する特殊な鍋を使うか、私であれば魔法の補助を使うか…はたまた、平地よりも長い時間をかけないと煮物や汁物がきちんと煮えてくれないのです。

ですが、効果の木はまさに、こうした「煮え湯の熱さが平地より低い」高い山中に育つのです。

そう…効果の木を育てて葉を収穫する作業、必然的に山歩きとなりますし、大量の効果の葉を得るためには国の土地に山があればあるほど、効果の木が育つ場所が増えることになります。

今や、我が淫化帝国とすら言ってよいこの国、痴女皇国本国の方針もあって、効果の木が生える土地のあらかたを領土としてよしとなりました。

しかし、逆を言えば…効果の木以外にも、人を養うための作物を作る畑も必要です。

更には肉や乳を得るための獣を飼育放牧する場所も。

そして、こうした作物や家畜を育てて収穫する人手も必要となります。

ええそうです、女を孕ませて人手を作る以外の、単なる精を吐き出すだけの性交なんぞ、やらせておる余裕のある人口、この淫化の領土では養えないのですよっ。

ですので、ほもについては他所でやってくれと私は思っております。

(えええええ!)

(だめよイリヤさん!そんな土地でしかも少年多数で短命だった淫化人にもほもらせないと!)

えーとあのぉ、マリアヴェッラ様にマサミ様…ですから、淫化支部うちの人口と経営が安定してからそういう要望は入れて頂きませんと。

アスタロッテはまだしも、今の私にほものホの字でも聞かせないで欲しいのです。

(ではアスタロッテさんに)

(ダメだよ雅美さん…アスタロッテさんたち魔族って女型しか生き残ってなかったから、必然的にほも文化なんて思いつきもしなかった訳だし…ほもへの免疫ゼロなのにいきなりショタホモとかガチホモは無理だって…)

ですよ。

それがおわかりなら、尚更ウチの支部に無茶いわんといてください。

この私ですら、変態行為を受け入れて我がものとするまでには星期を要したのですから。

ただ、偽女種おかま

これは痴女種化してわかりましたが、痴女種の旺盛な性欲を処理するには普通の男だと困難です。

ですので、神殿付けの男児は偽女種とする方針を伝えております。

ですから…フユキ、そしてハルキは偽女種にも変化できるようにされております…。

で、ここで私に入る連絡。

(はい…レオノール大司教より配給の連絡を頂いたと。承知しました。受領に上がります)

で、天の声とやらが囁くには、このレオノールなる聖母教会の要職者の名前で、悪い予感を抱いた読者様もいらっしゃるのではなかろうかとの話です。

ええ、その方向で勘が働いた方、大正解です。

「アスタロッテ…定期支給の連絡を受けました。受領に伺いましょう…」

で、我々が向かったのはサクサイワマン神殿の地下。

転送室なる掲示が出された扉をくぐり、大きな広間に至ります。

この広間には複数の門が設けられておりますが、黄色と黒の縞模様が描かれた門が、定期の支給を受けるか、あるいは淫化の地から他の支部や本宮とのやり取りを行う専用門とされています。

そして、私またはアスタロッテが迎え入れる準備が出来た事を通知致しますと。

警告の唸りや赤に黄色い光と共に、その黄色と黒に塗られた門が前に迫り出してきます。

この部屋の広さの理由、この仕掛け故に広く作る必要があったようです。

見れば、床には鈍く光るはがねの軌条が、一対。

この軌条の上を、門は滑って来るのです。

軌条の周囲の床にも黄色と黒の紋様が描かれており、更には薄暗い室内でその周囲のみがほんのりと光っております。

すなわち、門を動かす際にはこの中に立ち入るべからず。

ただ…門が動く範囲の床、紋様の内側が少しばかり凹んでおりまして、知らず足を踏み入れると落ちる危険も。

いえ、縞模様の辺りだけ、床を盛り上げてありますね。

なぜ、こんな事をしたのか…。

門が動いた後から、門とは一体化した小屋が続いております。

そして、その小屋が引き出し切られると、小屋の横の扉が数ヶ所、大きく開かれます。

なるほど…この小屋は、こちらの魔毒を門の先に持ち込ませないためであるのは、造りからして明らかでしょう。

で、心話で降りて来るように言われたのでしょうか。

何人かの痴女皇国女官と思しき格好の女たちが、小屋から出て来ます。

そして、我らの立つ反対側からは、ひとりでに動き出す荷車がいくつも、小屋の外に降ろされているようです。

で、我らの側からも人足たちが効果の葉を詰めた荷車などなどを小屋の中に押し込みますと、この広間の管理を担当する神官が小屋の戸を閉めて回り、私とアスタロッテに合図を送ってきます。

実はこの門の先、今は灸場きゅうばのグァンタナモとかいう海沿いの土地に所在する罪人刑務所なる、悪人を閉じ込めて働かせたり労役奴隷として仕分けをする場所に繋がっておるそうです…。

で、海賊共和国こと痴女皇国中米行政支局なる役所が管轄する効果淫工場他へ引き渡すものが、先程の小屋…貨車なる名前がついておるそうですが、その小屋に積まれて向こうへ送られるのだとか。

で、そんな施設から送られて来た女たちですから、最初はどんな悪人が来るのかと、こちらも身構えてはおったのです。

ただ…心を覗く限りでは、罪を犯して捕らえられたばかりの悪人ではなく、ある程度は向こうで過ごした挙句、淫化に送られる事になった者たちであるようですね。

ですので、取り決めに従ってこの者たちの行き先を告げます。

「お越しの女官様、長旅お疲れ様でした。わたくし淫化支部顧問のイリヤ、そしてここな副顧問のアスタロッテの二人がお迎え申し上げます。で…」

「グァンタナモで渡された札が白の方はイリヤの前へ、赤の方は私、アスタロッテの前にお集まり頂きたい」

私の背中の羽根や尖った耳、そしてアスタロッテの赤紫の肌に目を剥く者もおりましたが、躾は行き届いておるようで、驚きの声は上がりません。

そして、聖環に表示された色が白であることを私が確認するのと同じこと、アスタロッテが自分の前に集った者たちにしております。

その数、十名ずつ。

で…十名の残った者たちですが。

「黒札を渡された方々、恐れ入りますがこちらのエウドラとルキフェルの前へ」

で、私とフユキの娘であり、今はリュネ世界に在する人族大陸の女王の位に就いたエウドラ、そしてアスタロッテに代わって魔皇の地位にあって魔王と組んで魔大陸を統治する立場のルキフェル…アスタロッテとフユキの娘の二人、いつの間にかここに来ております。

いえ、いきなりこの二人を女官たちに見せるとまずいという判断で、リュネ世界に繋がっている転送門を通る機会、こちらから指示していたのです。

「ではエウドラ、ルキフェル…黒札を渡された女官の方をご案内なさい…」

見れば、黒札扱いとされた女官たちは、赤や白の札を聖環に送られた者たちよりは凶悪そうです。

ですが、聖環で動きを抑制されているのでしょう。大人しくエウドラとルキフェルに従って、リュネへの転送陣の上に立ちます。

そして、青白い光に包まれると、その姿がかき消えてしまいます。

(あれ、魔都の地下…苗床洞窟に繋がっていたぞ…)

(今回の黒札者たち、本来なればディアブルなる島に送られていたとか。即ち、魔大陸の苗床送りで間違ってはいないのですよ…)

(なるほどな…では、私は赤札組を引率していくぞ…)

(承知。夜にまた、そちらの月神殿で)

で、アスタロッテは赤札組の十名を率いて、壁の門の一つを潜って行きます。

その門、淫化におけるアスタロッテの居城であり月の神なるものを祀るワイナピチュ月神殿の地下に繋がっております。

で、私はフユキを伴い、白札を渡された女官たちを連れてマチュピチュ神殿に向かうことになります。

チャスカたちと挨拶を交わし、マチュピチュに繋がれた門を潜りますと。

ええ、地下には…リュネ世界の魔大陸地下の血の湖ほどには大きくはありませんが、それなりの大きさの赤い池が広がっております。

「さて皆様、グァンタナモでお聞きしたかと存じますが、この淫化では私のようなリュネ世界の人間と、痴女皇国世界の皆様が共存しております。しかしながら、わたくしたちリュネ人にとって必要な魔素は皆様にとりましては必ずしも有益無毒ではありません。で、こちらの池にお浸かり頂くことで、この淫化の地に適した身体になる措置を受けられます。さ、皆様もどうぞ」

ええ、私とフユキが先導して、苗床に浸かるのです。

そして、風呂にでも浸かる感覚で女官たちが血の池に入りおおせますと。

…女官たちの顔が、大きく歪みます。

更には、水面と言わず水中と言わず、女官たちの周囲でうごめく触手。

触手のいくつかは女官の口の中へと、無理からに押し入っております。

さながら、逸物を押し込まれるように…。

ええ、水中でも触手がどのように活動しているか、もはや皆様にはお分かりでしょう。

(この人たち、大丈夫なの…)

(フユキ…この方々は、短命型の尼僧女官です。このまま放置しておけば、恐らく1ヶ月ほどで余命なく自ら燃え尽きて死ぬ立場だったのです…しかし、可能であれば延命を図る方針のもと、半魔族として淫化の神殿にて使えないかという着想を頂いた結果、こうして苗床で身体を作り替えられる事となったのです…)

(なにか、だましてるような気が…)

(レオノール大司教も、嘘はついておられませんよ。この方々、ここな淫化の地のもう少し北にある快感王かかお珈琲淫かふぇいん、そして砂糖きび農場に付随する聖母教会の尼僧であった方々であり、余命宣告の後で延命に合意された方々ばかりなのですよ、黒札以外は…)

そうです。

あの女官の集団分け、ちゃんと意味があったのです。

適性を判断されて月神殿送りか、この太陽神殿送りになる者か…はたまた、本来は矯正困難であるとされた悪人たちなのか。

むろん、矯正困難な黒札組は、今頃は魔王城の地下の苗床の成分と化しているはずです。

そして、月神殿でも、予め教えられていた尼僧女官たち、アスタロッテや他の神官が苗床に浸かるのを真似して入って来いと言われて従っているはずなのです。

で、こちらのマチュピチュ太陽神殿地下の苗床では…青白い肌に、私と似た羽根を備えた半魔族として再生されます。

この半魔族たちは淫化、そして魔屋まや明日輝あすてかの領内限定ですけど…空を飛べるのです。

更には、太陽神殿の神官補助としての教育も新たに刷り込まれます。

で…魔族化するということは、個人の意志や思考は限りなくゼロに近くなるのですが、そこはそれ、半分魔族ですから…ただ、今までの記憶や知識は一旦、消去してから半魔族としての生を与える事となったのです。

ええ…私も以前は世話になった、マリアンヌ様がキュラソーの地で申しておられた短命型の尼僧女官の件。
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/232/

この方々は以前、寿命が尽きれば現地で自ら燃え尽きて死んでおしまいになる立場だったそうです。

しかし、苗床のための人体を要するとあって、再活用が図られたとお考え下さい。

その再活用で、聖院規範の不殺の掟も守れるとあっては…ただ、尼僧女官には「再生液に浸かった後の記憶は完全に残らないかも知れない」と説明して同意を得ているそうですよ。

で、私は…フユキと共に、先に苗床から上がると、姦淫台の上にフユキを寝かせます。

そして、偽女種化したフユキの逸物の上に跨ると、尻を振るのです。

そこへ、私の心話誘導で苗床から上がって来た再生半魔族が1名ずつ、順番に並んで私の逸物を咥えて行きます。

今度は、フユキや他の神官たちには快感伝播が起きないようにしながら、一人ずつに精液と…そして、神官用の知識を授けていくのです。

あ、月神殿では逆に、アスタロッテと逸物持ちの神官に揃って犯されているはずですよ、同様に赤肌半魔族と化した女官たち。

そして、十人全てに精を授けた私は、絶頂しながらフユキの逸物から精を絞り取るのです。

その私の穴と、フユキの逸物めがけて伸びる触手の群れ。

私やフユキの体液を吸い取り、更には二人の排尿すら触手で吸引されてしまいます。

見た目は確かに最悪ですが、こうして女官たちは新たな身体と働き口を与えられた訳ですから、どうか皆様には、私たちが悪党だの人さらいだの、あるいは騙している人買いめいた印象を抱かないで欲しいのです!

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マリア「三河監獄国や監獄社もびっくりだな」

べらこ「ちほうきょうりょくほんぶなる、官営の人さらい組織も驚きですね」

いりや「というか、この再生施設、マリア様とべらこ様も承認なすった話ではありませんか!」

ろって「更にこの苗床で女官を再生する件、マリア様とべらこ様とレオノール様がお考えになったと」

べらこ「あたしはあの血の池と兵隊魔族の生産光景を見て、うちの女官もこうして作れないかって思っただけですよ!」

マリア「それを思いつきって言うんだよ…」

べらこ「ちなみに詳細な計画の詰め、イリヤさんとアスタロッテさんに参加してもらいながら、ねーさんとレオノールさんが詰めてますからね」

マリア「ついでに言うとグァンタナモから送り出してる時点で、ティアラちゃんと復讐公女で海賊騎士団長の方のジャンヌさんが知らない訳はないんだよな」

じゃんぬ「えええええ!両陛下、我々にとばっちりを振るの、やめて頂けませんか?」

てあら「特にベラ子陛下っ」

べらこ「ふん、リンクくんとおめこざんまいのティアラちゃんなんか!(泣いてる)」

てあら(そういうベラ子陛下が声優のアユさんとおまんこ三昧なのはいいんですかね)

じゃんぬ(ベラ子陛下の弱みの証拠としてとっておくのですよ…ティアラ)

いりや(なるほど、皇族の弱みは握ると)

ろって(と言うか我々、淫化に来て頂かないと、こっちからは簡単に行けないんだよな…魔毒汚染の一件があるから)

マリア「で、あの巨大パスボックスというか、エアロックめいた設備だけどさ…なるべく早期にあんなの通さなくても往来できるように研究してるから、不便だろうけど付き合ってくれ…」

いりや「むしろ、あれのおかげで今、迂闊に淫化や魔屋、明日輝には無許可で入国できませんしね」

ろって「ちなみに魔毒対応処置とやらを施されるか、百万卒というのですかな、幹部の地位にある女官でなければ魔毒汚染が起きるとか」

べらこ「イリヤさんたちの授業、こっちから講師を出してるのもこの魔毒汚染対策なのです…まぁ、淫化全域がリュネ世界の魔大陸ほどには濃厚強烈な魔毒で汚れてる訳じゃないんですけどね」

ろって「あくまでも、私やイリヤ、そして他の羽根持ちが飛べる程度の汚染なのである…」

いりや「でなくば、効果淫の輸出にも影響が出ますからね…」

まるは「何ならグァンタナモやのうて、キュラソーを窓口にしてもろても」

てあら「ゼニの臭いに敏感な缶詰が来やがった…」

まるは「うっかりティアラに任せておっては、うっかりとその魔毒を灸場に撒かれても知りまへんで」

れおの「あのーマルハレータヘーか、その、淫化との窓口をキュラソーに移した場合、担当は」

まるは「皆までゆわすな。レオノールに押し付けるに決まっとるやないけ!」

れおの「やはり私、生国のイスパニアへ転勤を」

まるは「ちゅうかレオノール、既に転勤しとるぞ。あんた、球根詐欺国所属で中米行政支局派遣やねんけど、この意味わかっとるか」

れおの「それがなにかっ」

じゃんぬ「中米行政支局つまり海賊共和国の後見支部ってさ、南欧支部よ」

れおの「つまりぃ…イザベル陛下のお国」

てあら「逆に今、海賊共和国やカリブの球根詐欺領を切ると借金返済がぁってイザベル陛下が叫ぶ状態ですね」

いざべる「ふほほほほほ、なもんでアマリア(レオノールの俗名)を今更スペイン国民にされても。それにアマリア…貴女ね、レオポルド家を飛び出した立場でしてよ、今更実家にお戻りになれて?」

てあら(レオノールさんって実家との確執、あんのよね…)

じゃんぬ(ティアラ…大体ポルトガルとスペインの混血の時点で色々あったって、私でもわかるぞ…)

いざべる「というわけで、中米行政支局はがんばって淫化や魔屋に明日輝を支援して頂きたいのですわっ」

マリア「なんか連邦世界のスペインと中南米諸国との関係とは全く逆転している気もするけど、実際に痴女皇国世界だと南欧支部、海賊共和国やアレーゼおばさまにべったりなんだよな…」

べらこ「なお、イザベルさんの借金は減ってはいるんですけど…」

いざべる「絶妙なタイミングで追加融資を入れるの、やめてくださいまし!」

てあら(淫化支部はなるべく無借金経営になるようにお願いしますね…)

いりや(効果淫、売りさばいてくだされば…)

べらこ「何やら南米諸国が麻薬密売組織のようですけど、とりあえず月神殿でのお話に続くそうです…」

他全員「では、次回をお楽しみに…」
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