闇堕ち女帝マリア・痴女皇帝建国譚

すずめのおやど

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女修道士渚に立つ・9.9

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「何なら、このまま姦淫を中断してもいいでしょう。ただ…陛下、いずれにしてもリンドリアーネの身柄に関する裁定、東欧支部の然るべき上役ちちうえに預ける事になるのでは」

ええー…。

オリューレさんの提案に、内心では絶句する関係者。

要は懲罰行為を中断するということです。

そして、リンドリアーネさんの身柄はメテオラに預けるか、さもなくば東欧支部に行かせるかを乳上…アルテローゼ東欧支部長に判断してもらうと。

確かに、リンドリアーネさんへの処置としてはそれが一番、楽に思える話です。

しかし、懲罰としてはそれが一番こたえるのも事実でしょう。

なぜならば、リンドリアーネさんがカランバカの統治から外れてメテオラ預かりに戻された上で故郷のドイツへ配転されてしまえば、どこの支部とも人的な繋がりを持てないままに希望の配属地域に送られる事は、必須。

更には、そうした措置を取られた理由は所轄支部、または近隣支部となる中独もしくは南独支部の長が既に知るところなのです。

そして東欧支部を中心に、欧州地区の支部長はいずれも結束が強く、情報交換も頻繁にしていますから、東欧支部で失敗した女官は他の支部でも色目で見られがちになってしまいますから…。

(正直、うちの支部に来たら下積みからやり直しですね。本宮差し戻しすら考えたいところですが、フローレシェーネさん、どうです)

(メーテヒルデ支部長に同じく。中仏支部と協調して騎士の忠誠という概念を広め領地経営に邁進しようとしておる矢先に、あんな請願を出すような奸臣かんしん佞臣ねいしんは我が支部に不要でしょう)

ええ…めっちゃ嫌われてますよ…。確かにオリューレさんは女官管理室の長だったことで、権力的に振る舞いパワハラごうかんに明け暮れる部下管理を続けていましたが、ある程度は厳しくやらないと女官として使い物にならないというのを知っているのは支部長級以上の常識。

特に、メーテヒルデ支部長…つまりクレーニャさんは、一旦還俗して故郷に帰る前はアルトさんの秘書役他を務めてきた…つまり、マイレーネさんの下で女官として鍛えられて来た立場です。

体育会系のお突き合い、いえお付き合いが出来ない部下は拒否するのは聞かずとも明白。

どこの上長からも管理を拒まれては、スイスの欧州地区本部に送るか…痴女宮戻しも十分にあり得る話です。

更には。

「そうです陛下…最悪の場合は配転だけではなく千人卒降格、いえ、還俗すら有り得るでしょう…」

えええええという顔をするリンドリアーネさんですけど。

(リンドリアーネさん…それ、オリューレさんの言う通りで、本当にそうなってしまうのですよ。何故ならば貴女の故郷の町、村と言ってよいほど人口が少ないのでしょう? それを町に押し上げて近隣の町や村から精気を収集することは勿論、分教会を幾つも作り上げられるほどの女官指揮の能力や支部への支援を要請する具申打診の交渉が出来るのであれば話は別ですけど…)

「今は千人卒や万卒になれば安泰という訳でもないのよ…本宮の年度方針演説で陛下も言われていたし、厚労局長からも通達があったでしょう…」

そう、滅多とないという前置きはしましたけど、今年度からは「降格」という概念が千人卒以上の人事に導入されたのです…。

そして、このままではリンドリアーネさんについての評価、やる気のない役職者として降格対象とされてしまう可能性が高いでしょう。

これは、そもそも厳正な審査を経ている上で昇格させていた建前の代わりに、実質的に死ぬまでの生活を保証していた従来の上級女官制度からすると、晴天の霹靂へきれきといえるほどの衝撃があったのは事実です。

しかし、降格事例、以前も少ないとは言えど、実際にはありました。

「今後は聖母教会毎に、地域の居住者を増やし精気と産品の生産に役立てて頂くというのが我らの基本方針。従って、あなたは元よりこの私オリューレにも、その成績を評価する数値目標が与えられるのです」

つまり、皆様の世界でいうノルマとやらが制度として導入されるのです。

(ただねぇ…このからくりを今、迂闊に詳しく説明すると、リンドリアーネは怒りますね…)

(あー、強姦作戦の時に甘言を囁かれてほいほいと乗ってしまった部類ですか…)

一体どこの誰でしょうか…リンドリアーネさんを犯して勧誘したのは…ええ、将来の生活は保証する、少なくとも食いはぐれる心配はないとか甘言を囁かれていたのですよ…これでは降格や還俗処置、困難になってしまうではないですか…。

(まぁ、その辺はうまく言いくるめましょう。へーかが私の限定解除と黒薔薇装備着用資格をご許可頂ければ、ですが…)

ええー。

それはちょっと許可できませんねぇと言いかけて、オリューレさんの計略を覗いたあたしは納得しました。

よっしゃ、それ、乗った。

で、語り手を再度、オリューレさんに戻しましょう。

-------------------

はい。という訳で再度、このオリューレにお役目が戻って来ました。

で、正直に申し上げますと、リンドリアーネの一件、確かに処罰対象かどうかと申しますと…。

(将来の自分の領地に引き抜くつもりで男を選別していたり、はたまた少しでも長く懇意の男を手元に置くために、故意に出産促進を怠っていた…つまり女官とつがいを作らせないように妨害行為を行なっていた可能性はありますね…)

(エステラーネ院長としてはどうなさいます? ここはあくまでもアルテローゼ支部長の所轄修道院の管内ですが…)

(オリューレ局長…アルテローゼですが、その件については雅美さんから話が来ていますよ。溜飲が下がるような仕打ちをして貰って構いません。リンドリアーネについてはあくまでも最終的に故郷に戻す前提で痴女皇国では女官に登用した経緯があるのを聞いておりますので、私としても、東欧支部に忠誠を尽くして貰える心根の子ではないと思っております)

おや、当の乳上から心話が。

つまり、リンドリアーネについては、東欧支部に席を用意されたからといって、相応の恩義を感じて献身する類ではないと評価しているようですね…。

(正直、私が一連の請願騒動の当事者であれば、それなりの厳罰を請願した事でしょう…)

しかし、聖院規範を考えるとやられたらやり返す怨恨の連鎖に繋がる復讐を企てるのも、よろしくはない話でしょう。

で、確かにリンドリアーネの件で逆に請願を入れた…というよりも不平不満を漏らした事はありますよ。

ただし、言っては何ですが、それは愚痴の部類と言えば愚痴の部類ではありました。

何がなんでもこの女は潰すだの殺すだのという過激な処分を自ら下すか、あるいは請願しようなどとは思ってはおりません。

むしろ、精気収入に貢献可能な才覚の持ち主ならば、どんどんと重用されれば良いのです。

ただ…私の部下としては遠慮しますが。

(私が気に入らないのは故郷に戻って悠々自適にやろうとか考えておったということですね。領地経営を学ばずして何をしようというのか。エステラーネ、仮に我らにリンドリアーネの処罰を任された場合、どのような裁定を下しますか?)

(は。私であればメテオラでの修道院教育からやり直させる事を提案申し上げます。従来の本宮での売春教育だけでは聖母教会の経営は困難。それ故に例え泥縄であろうとも追加研修などを行なったり、なるべく現地採用した者を本宮研修後に差し戻して頂きたいと依頼しておったのですから…)

つまり、エステラーネ院長の見立てでは、このままブカレストなりソフィアなりでの研修の後で祖国に戻しても、成果を上げる意欲に欠けたまま、さしたる成績を上げずに終わるであろうというのが、リンドリアーネに対する評価だと。

で、クレーニャなら…こういう子にどんな仕打ちをするかはもう、いちいち聞かなくともわかります。

いえ、今やメーテヒルデ支部長と呼ばれていて、アルトに庇われていただけの子だった姿は微塵も見せないまでに成長した彼女だけではないでしょう。

精気収集成績管理を言い渡されている幹部女官全ては、その部下にもそれなりの数字を出す事を要請するのは確実です。

確かに、目標に届かぬあまりに心身を病む者や向き不向きに悩む者もそれなりですが、代わりとなる才能才覚があれば庇って貰えるのは、海賊共和国の海賊女王他で実証済み。

ただ…リンドリアーネに統治の才覚があるかと言えば…どうでしょうね。

(そこで、例の少年たちに貸し与えている鞄や水筒をいちいち毎日回収している件が響いて来るとオリューレさんはお考えですね?)

です。

あんなもの、自分で洗わせたり、はたまた傷めば縫うとか教えた方が良いと思えるのです。

過保護なだけでは人は育たない気もする私ですが、その背景には聖院時代の制服の扱いがあります。

マリア様が制服改革を成し遂げる前の聖院時代の話ですが、洗濯する部分が取り外せたり、あるいは洗濯工場に持ち込む等々、女官にとって衣服や持ち物の手入れは当たり前のように女官の仕事の相当分を占めていました。

こうしたことどもに割く時間が相当な事であったため、今の再生工場送りの仕掛けを考えて痴女宮の女官業務を大きく変えてしまった点はよしとしても、女官や罪人にそれなりの代替作業をさせて手先の器用さを学ばせる必要が生じたのも事実です。

便利さは人を堕落させるという考えもあると思うのですが、へーか。

(ぬぬぬぬぬ…確かに、連邦世界でも家庭科の授業の時間が減ったり、あるいはミシンを使うなんてことが減った結果として手先の器用さが失われたとかいう話も出てはいるようなのですが…)

(この欧州でも服を大事に使う習慣が存在しており、かなりの貴族であっても服を縫ったりつぎはぎを当てて補修しておるのは存じております。そして、痴女皇国の傘下に入れば服飾についても我らの技術が流入するため、恩恵を被るぞと喧伝しているのも)

この時代の洗濯は元来、大変なのだというのは欧州組からかねて聞かされていた件でもあります。

週の始めに川に出かけたり、大鍋や湯が使えるならば煮て洗うなどなど、1週間という単位で汚れた着衣、特に下着を洗う話を聞くだけでうんざりした記憶もあります。

と申しますのも私オリューレ、南洋島の出身です。

そして、暑い地域ですから水浴びや洗濯は日課でもあったわけです。

更には、男も女も装いは裸に近く、洗うにしても手間はかかりません。

その服にしても、素材は主に麻でしたし…。

(ベテハリもアニサもノヴゴロドでは驚いていたようですねぇ…)

(あの生活習慣の違いも、あの子たちを南洋島に戻す理由になりましたから…)

そう、ベテハリもアニサもずっと南洋島とその周辺で育った子達です。

それが、北方帝国おそろしあさんくとぺてるぶるぐに近いノヴゴロドなる街に、まだ寒い時期に行ったとあっては驚くのも無理はないでしょうに…。

まぁ、女官になれば暑さ寒さはあまり関係がなくなりますけど、その従者たる偽女種や少年は季節や環境の影響をより強く受けるのも事実です。

偽女種の投入や育成に必要な場所をある程度限っているのも、この辺りの制限のせいだとお考え下さい。

逆に申し上げますと、リンドリアーネの故郷なんて、割と寒い場所ではないですか。

それこそ最初から夫婦者を増やし、世帯を設けさせて村落丸ごと一丸となって越冬準備をさせる必要もあるのではないかと。

この辺の知識は、バーデン=バーデン支部開設や強姦作戦の際の報告に私も目を通しておったからこそ知っている話なのですが、それにしても南洋の島々とはあまりにも気候の違う土地です。

そして、ここカランバカとも気候条件が違うのではないでしょうか。

(あの辺りは私の故郷とさほど変わりませんよ。いえ、冬場はもっと寒いですね)

と、乳上から教えて頂きます。

「で、オリューレさん…初代様が、オリューレさんの請願についてお話があるそうです。それと、リンドリアーネさんの処置については田中内務局長にお越し頂きました」

え。見れば不機嫌そうな顔の雅美さんがそこに。

「全く、あたしも暇じゃないのよ…手際よく進めましょうか。初代様、ベラちゃん…よろしく」

そして雅美さんの格好をよく見れば、黒化白金衣ではないですか。

「で、初代様が一時的にオリューレさんを億卒昇格させます。これは、黒薔薇服をオリューレさんが完全に制御するための安全措置ね。一時期のダリアくらいの状態になるわよ」

え…と思う間もなく、私の服装が変化します。

ええ、一時期はこれを着るのが夢でもあった黒薔薇騎士団制服です。

それも…これ、ダリアが着ていたものではないですか。

つまり、団長仕様。

それと同時に、私のちんぽがフル勃起状態に。

で、このさかった状態を制御するためにも日頃から鍛錬しておく必要があるのは、身近に黒薔薇出身者のディードリアーネがいますのでよくわかっております。

それと、黒薔薇騎士同等の状態になる理由を、陛下が告げられます。

「オリューレさんは一時的に黒薔薇騎士団扱いとなりますので、強姦御免の掟が適用されます」

ええ…黒薔薇騎士の地位を知らしめるための優遇措置ですね。

はっきり言って黒薔薇騎士の行状についての不平不満、一般女官が請願しても、ほとんど通りません。

犯されようがしばかれようが、黒薔薇騎士が行う場合は「必要があってやっている」事にされるからです。

(その代わりに安易に自分の機嫌や気分だけで行動するなって教育されているけどね…)

(あと、不必要な摩擦や軋轢を避けるためにも彼女たちが自発的に生活区画を分けているんですよね…)

そう、そういう自治的な事どもが出来るだけの逸材だからこそ、少々の行き過ぎやり過ぎは赦免されるというのが現在の黒薔薇騎士に対する優遇措置でもあるのです。

「リンドリアーネさん…わかりますね。今からオリューレさんが貴女に、苦情の請願は受け付けられないか、審判はオリューレさんに有利に働きます…」

(そ、そんな…)

ええ、リンドリアーネも黒薔薇騎士がどういう優越権力を持たされているかは知っていますよ。

そして、雅美さんが手早くリンドリアーネを拘束し、大股開きで姦淫椅子に縛り上げてしまいます。

「雅美さん、ちょっと待って頂けますか。リンドリアーネに確認を取りたい事があります」

待って待ってと雅美さんを制止した私は、リンドリアーネの顔の横に身をかがめると、確認に入ります。

「田中内務局長が来られた以上、ベラ子陛下が制止なさらない限り、あなたは今から査定処分を受ける事になってしまいます。もちろん、あなたは嫌でしょうね」

辛うじて首を振って頷く素振りを見せるリンドリアーネ。

「ただ…この査定を今、受けておかないとあなたは後で苦労するかも知れません。それどころか、故郷に戻してもきちんと働く能力がないとみなされ厳重な処分を受ける事になってしまったら、あなたの今までの人生、一体何だったのかという事になりませんか?…ベラ子陛下」

「リンドリアーネさん。オリューレさんは短期間ですが厚労局長を勤めた立場。そして、痴女皇国が推進する宗教浸透計画にも参画しています。つまり…女官に対する処遇や成績評価が今後、変化していく内容についてもある程度は知らされているのです。そんな人物が、恩讐を越えてあなたに有利な提案をしているとしかあたしには思えません」

「つまり…今から田中局長が行う懲罰を受けておく方が、後々あなたには有利に働くのです…一時の忍耐ができずに人生を棒に振るか、はたまた私の黒薔薇服について回る権限や権力を恐れて私の申し出を拒むのか。私はあなたの選択に委ねようと思います。まぁ…どうなろうと、恐らく今後、あなたがよほど努力と才能を発揮して最低でも支部長級にならない限りは私と直接の接点は無くなると思いますけどね」

(うわーオリューレさん厳しいっ)

(さて、この子は気付くかしらね…今オリューレさんがこの子に言った話ってさ、よほど頑張らないと、今後はオリューレさんと顔を合わせなくて済むんじゃなしにさ、顔も合わせられないほど下の地位に降格させられるよって事なのよねぇ…)

あ、流石に雅美さんは気付かれましたね。

そう…リンドリアーネがドイツに行けば、間違いなくクレーニャの配下です。

そして、メーテヒルデ支部長となった彼女を追い越すとまでは行かねど、その副官級にまで登り詰めておかないと、私と顔を合わす合わさない以前に、彼女自身の寿命査定に影響が出てしまうのです…。

(バーデン=バーデンに行ったところでさ、あそこはあそこでフローレシェーネさんが厳しいからねぇ…逃げ場はないのよ…)

「リンドリアーネさん。どうされますか」

あら。

見ればベラ子陛下もさりげなーく、白金衣に着替えていますよ…。

(じゃ、このまま進めて構わないわね…賢明な判断です)雅美さんがリンドリアーネに確認を取ったようです。

まぁ、この状況で私は無実ですとか言い出しても、食虫植物が虫を食う事を一時停止したようなものです。

いずれは旧悪と併せて厳しい査定や査問に晒されてしまう事を自分でも悟れるだけ、ましな判断が出来る子だったのは幸いというものです。

「はい、オリューレさん」

雅美さんが差し出したのは…まずは黒ぷっ○ょ。

「この黒○っちょを安全に扱う為にも、オリューレさんには黒薔薇服を着込んで貰ったのよ…ただ、リンドリアーネに使うということで、威力を落とした軽懲罰仕様だけどね」

(本当はこれくらいなら黒薔薇服を着込まなくても、今のオリューレさんなら大丈夫なんだけど…)

で、雅美さんの指導の下で、泣き叫びたいものの聖環の罪環機能で身体の自由を奪われているリンドリアーネの尻穴に黒ぷっち○を突っ込みます。

「で、お次はこれを」そして、流線型の奇抜な形状の物体を渡されます。

「これも黒バイブのライト版。意識が高い人が自慰行為に使うものを黒化したのよ」

ふむふむ、黒バイブにはいくつか種類があって、本当に性具とでも言うべき卑猥な形のものもあるのは知っておりますが、この型は初見ですね。

(単純に女性がデザインしたのよ、自分が使うことを考えてデザインしたって売り文句で売り出すためのものね)

なるほど、実際に使う女が形を考えたのならば、穴に馴染みそうな形をしているのも納得できる話でしょう。

確かに、どうやって入れて使うのかはだいたいわかる形状ですので、これも遠慮なくリンドリアーネの膣に突き入れてスイッチを入れます。

「そして最後はこれ」

…っと、何ですかこれ。

黒と白の横縞が入った、丸みを帯びた物体を見せられましたが。

「これは黒TEN*Aよ。電動仕様で、ちんぽを突っ込むと…」

と、この黒グッズ…懲罰器具については雅美さんが、リンドリアーネの勃起したちんぽを突っ込んでしまいます。

「で、家族会からの裁定を申し伝えます。リンドリアーネについてはオリューレの不始末を請願するならばまず、己の行いを正し皆の規範となるべきところを諸々の不始末ありき。カランバカ修道院の男性労働者の扱いについて驕恣きょうし驕奢きょうしゃ著しく、はたまた将来の私利の為に労働者育成を怠る他、管理の手間を省こうと私物所有を禁じる等々不届千万」

ええ、リンドリアーネの顔が真っ青です。

それに、抗弁しようにも発言は封じられています。

更には、黒グッズの効き目が出始めております。

リンドリアーネの猥語と怨念の籠った発言、果たして皆様にもお聞かせすべきか。

「あたしかマリアちゃんかベラちゃんがこの役目をした時点で、基本的に抗弁あたわずが決まりだからね…オリューレさんの時の請願審判でも抗弁させてないし、この措置は全女官共通よ…」

と、リンドリアーネに自分のやった結果が、教えておられる雅美さん。

(この措置も趣味悪いって思うけどさぁ、ネメシスの栄養らしいのよ、復讐行為…)

まぁ、裏事情はリンドリアーネに教える必要、ないでしょう。

そして黒グッズの動作がリンドリアーネの精神を破壊しつつあるのも、伝わって来ます。

「ついてはリンドリアーネを降格措置とする。但し、本人の行状成績を考慮して懲罰結果は天運に委ねるものとする。この黒グッズの快楽責めに耐え抜けば、悪くて千人卒止まりや降格なしの場合もあり得る。よって責め苦の最中は気を確かに持つが良い…って事だそうよ」

で、この処断の前後から、既に時間が狂っているのは私も察していました。

以前、アルトがしごかれていた際にもこの話が出ていましたけど、上級女官種の時から、ある程度以上の者は時間の進行をいじる事が出来ます…ただ、精気は消費しますけど。

で、ステロペーニャと罪人323号があれ?と思う一瞬…恐らく、彼女たちの感じる数秒のうちに…気付けばあっという間に、リンドリアーネは姦淫台に縛り付けられて大股開きで責められているように映ったはずです。

そして、何事かとこちらを見る者…特にステロペーニャに対してのベラ子陛下のお言葉ですが。

(ステロペーニャさん…あなたは千人卒以上への昇格に未練があるようですが、今の千人卒以上は長寿を保証していませんし、何よりこのように、自分に与えられた権力を濫用すれば厳しい懲罰の対象となるのです…今後の身の振り方をよくよく考えて結論を出してくださいね…)

と、ちんぽが生えたらその分の責任も強く追求されるよと申されるベラ子陛下。

(平和な家庭を築くのも人生なのです…)

と、家庭を築くどころかまともな後継を作りそうにない人が申されます。

(オリューレさん…あたしがおじさまの子供を孕むと怒られるっての知ってるでしょうがぁっ。それにオリューレさんもカルノ君の子供、特に男児を作ると影響があるからこその請願でしょう?)

まぁ、それはそうですが。

で、こないだから懐妊はしてはいるのです、それも何度も。

ただ、マリア様曰く「受精卵をそのまま育てるとカルノ君の寿命に影響が出るのは確実。下手をするとオリューレさん、あんたの寿命にも影響が出るぞ…」だそうですよ。

そう…私の請願とは、カルノの延命。

懲罰偽女種同等のカルノの身体は基本的に成長も老化もしない代わりに、女官同様に一定期間を経た後には自己発火死亡することになります。

そして…私のステータスランクからすると、カルノの子を産めばその代償に、カルノの寿命は確実に削られるとも。

更には私の寿命にも影響を及ぼすとあっては、どうしたものかというのが悩みでした。

(その悩みをかいけつできないものか、今から試して差し上げましょう。雅美さん、皆の防護を)

(はいはい、初代様…無茶はなさらないで下さいよ…)

え。

見れば、ベラ子陛下の髪の毛が癖毛からストレートに変わり、髪の色も金髪から不思議な青色…虹色に輝くこともある色合いに変わっていきます。

そして、肌の色も日焼け肌から透き通るかのような白色に。

ええ、私も拝見したことがある、初代様の真の姿。

「カルノ…聖院初代金衣テルナリーゼ様です…ご挨拶なさい…」

「よろしいわよ、オリューレ…カルノとやら、良く育っておるようで何よりです。今から行う事は、そなたがオリューレの心の支えとなる期間を少しでも伸ばそうとする試みです…」と、カルノの頬を撫でる初代様。

なるほど、この姿になると周囲の人間は生命の危険すら危ぶまれるというのがよく分かります。

雅美さんが呼ばれたのも、初代様が神の状態になった際の悪影響を遮断するためでしょう。

(あと黒グッズが効きすぎないか、調節するためでもあるわね。それよりも、クリスくんに施したような処置だとカルノ君には過剰措置となるからね…今から初代様が試みるのは、別の措置よ…)

(ほほほほほ、このカルノのようなじょうだま、マリアヴェッラに与えるにはあまりに過ぎた馳走ですわね、どれ)

(このおばちゃんは…一体全体どさくさに紛れて何をさらしとるのですか!)

(ああ、うるさいマリアヴェッラですわねっ。聖父様を頂かないのはわたくしの慈悲ですわよっ)

(おばちゃんがクリスおじさまを頂くとそれはそれで困った事になるからあきまへんっ)

えーと、その。

カルノが従順なのを良い事に、その尻穴を頂こうとするベラ子陛下、いえ初代様。

カルノに尻を向けさせるや否や、そのエロ下着が自動開穴されるのを待ち切れないかのように、股間の布を無理やりにずらしてケツ穴に突っ込んでおられますが。

(マリアヴェッラが聖父様のを掘る時のちんぽにしておりますから、大丈夫と思いますわよ。それにオリューレ、そなたもこのカルノの尻穴で散々楽しんだ部類ではございませんこと…ああ羨ましい)

(正直これ、カルノ君の延命にならんかったらあたしは激怒しますよ…オリューレさんもこればかりは不成功なら怒っていいですからね…)と、初代様に身体を乗っ取られているベラ子陛下が悔しそうに申します。

いえ、個人的には初代様の精を使ってカルノの身体を作り変えようとしているのはわかりますから、この処置自体に文句は申しません。

しかし、ベラ子陛下。

もはやクリスさんとの肉欲の日々、そしてベテハリを飼い慣らしていた日の影響で立派なショタ同好会会員とやらに入会しているも同じであると自ら自白したのも同然ではありませんか?

ショタを犯すちんぽをわざわざ装備するなど、正に趣味趣向性癖を満たすための私利私欲行為とされても私は庇えませんよっ。

(オリューレさん…大丈夫よ。今や聖母教会の少年助修士や修練士制度…慈母寺もそうだけど、あれのおかげで痴女皇国の女官でショタ趣味に目覚めていない者の方が少数派なのよ…)

それならばそれで良いのですがね。

まぁ、正直なところ、普通の男に気が向くようにする方が私としては国家の統治には良いかとも思っております。

なぜならば女官の常識は、普通の女性とは大きくかけ離れてしまっております。

いくら男が身体を鍛えようとも、人間である限りは女官には絶対に勝てないのですから。

勢い、女官であれば男を性欲処理のための愛玩動物として見てしまうのです。

となれば、外観は女官が愛でるに値する姿になって貰っている方が良いとなるわけです。

慈母寺や聖母教会の運営に関わる男を少年または少女年齢の偽女種にしている理由、かかってこれです。

ただ…人の男として職を持ち、女と所帯を持たせるのであれば立派な身体の方が良いとも私は考えております。

(ああ…ジョクジャカルタ駅の北と南で居住区を分けてる件ね…その辺もオリューレさんの査定にいい影響を出してんのよね…)

(ジョクジャ宮殿の淫気の影響を遮断するためでもあるのですけどね…あの淫気は普通の男女には危険ではありますから…)

そうですね…ジョクジャ宮殿であれば、私は普通に便器を使った事はまぁ、基本的にはありませんね…。

そしてそれは、カルノでも同じ。

もちろん、私達二人が一体、どうやって小便をは申し上げるまでもないでしょう。

更にはカルノに、常日頃からせんずり禁止を申し渡してはおります。

まぁ、カルノが発情した時点で私か、近くの女官が処理を行なってしまうのですけどね…。

要は、カルノがちんぽの先から何かしらの液体を出す際には、必ずその身体ので受けるか、さもなくば顔や身体を汚される対象の女を配置しているのです…。

(僕としては、オリューネの口に出す方が興奮するんだけど…)

(後で豚になってあげますから、もう少しお待ちなさい…それと初代様に犯されているけど大丈夫ですか?)

コカンちんぽの大きさが小さめだからきつくはないけど…それに、何かこう、いつもより力がみなぎる気がするんだ…)

ふむふむ。

で、効果を確かめたのか、初代様はカルノの尻から、一旦ちんぽを引き抜かれます。

(オリューレ…貴女の風評については毀誉褒貶諸々あるのはかねてから知ってはおります。しかし、わたくしとしては精気収入に貢献する貴重な逸材。その地位を更に確固とするためには元来なれば、貴女を神種族眷属化するのが一番手早い話です。しかし…)

「ねぇナンム…オリューネは既にシーリェーン・アブドゥールが眷属状態にしてるわよ…」

「それがわかっておるからこそスクルド、貴女を呼んだのです。シェヘラザードの銀衣の系譜では、オリューレの延命にはいささか役不足。この際、このテルナリーゼの系譜としてしまうように致してみたいのです。南洋行政局の成果を鑑みると、それくらいのご褒美はオリューレに差し上げても良いかも知れませんわね」
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