闇堕ち女帝マリア・痴女皇帝建国譚

すずめのおやど

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女修道士渚に立つ・9.7

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で、我々の見る前で靴から何から全てを脱いだ全裸の、見た目は少年…に見える者たちは、整列して身体を軽く洗うと、地下への道のりを進みます。

「刑務所の浴場を参考にしたって、りええが言ってたな」

「強制収容所のようにも思います」

物騒な話らしき感想を述べられるマリア様とベラ子陛下ですけど。

「ふむ…本宮の罪人浴場と一番違うのは、罪人の私物を風呂場に持ち込ませないって事だな。ここは屋外労働が多いから、水筒はもちろん靴も…正直あまり連邦世界の素材を多用するのはやりたくなかったんだけど、専用設計のワークブーツを与えてるんだよ。だから靴も回収した」

ほほう。

「あの靴やカバンに至るまでの全ては再生処理をかけられ、翌日の出勤時に支給されるそうです」

「聖環の身体データを基に、ファインテックの工場で再生産するからな。ついでに言っとくと、その設備は…アトスにあるんだ」

なるほど。

「それと、ここやメテオラのキャパシティ…罪人を処理する能力や教育期間の均等化って意味もあって、連邦世界から送られた罪人全てを速攻で処理してる訳でもないんだけど、その際に冷凍食品めいた扱いで仮死保管する設備もアトスにあるから」

連邦世界から送り込まれた罪人を一気に処理せず、処置する側の都合に良い数を起こすようにするためにも、仮死状態で保管しているとは聞きましたが。

この辺りの設備は、現時点ではスマランから必要数を送り込まれている南洋慈母寺でもいずれは同様になるのでしょうか。

まぁ、とりあえずここでの少年たちは聖環以外の一切は私物として持てない…持っていたとしても居室に置いておくような暮らしをしているようですね。

概要を知っているはずのベラ子陛下はもとより、このカランバカやメテオラでの少年…そして尼僧の育成の計画について最終的な決定と権限を有するマリア様までもが、少年たちの流れを興味深く見守ります。

で、少年たちが坂を降りて順番に向かった先には、先ほど説明があった、石鹸などを支給する窓口がいくつか。

この間、誰一人私語をする者はおりません。

皆、整列して行儀よく進みます。

(この場での反抗や指示違反は致命傷だと皆が心得ておるのです…我々の指示に背けば、即座に懲罰やりすぎるとしぬ偽女種をかまにされると申し渡しておりますから)

(しかし、一切の私語も許されないならば精気の質に影響を及ぼす気もしますね)

と、疑問を投げかけてみまよう。

(失礼致します…院長様、局長様の疑問にお答えしてよろしいでしょうか)

あら。

恐らくは罪人少年の一人であろう者から発せられた心話。

カルノと、マルハレータやウィレミーナに向けて読み取れるようにしておりましたが、すなわち千人卒級女官と心話可能な者がこの中にいるということでしょう。

(どうぞ。オリューレ局長…そして皆様の質問や疑問に回答するために、このカランバカでの修練農夫寮の監督補助役の少年数名には我らの疑問や質問がある程度は伝わるようにしております)

つまり、この少年たちの中には、我々に対して、そうした受け答えが出来る立場…つまり、痴女宮罪人寮で言うと、最低でも半年以上を勤務して刑務騎士や矯正騎士と言葉を交わし意思を通じ合える信頼関係を築けた者たちがいるようですね。

(はっ。我々は罪人研修を受けてのち、このカランバカの地でまず、我ら自身が口にするものを育てる役に任じられました。そして、この中には自ら進んでその職務に手を挙げた者も少なくありません。我々は自ら働くことで地位を得ようと努力する者の集いなのです)

(で、これはオリューレ様への内緒話です…この罪人少年たちは全てが連邦世界からの収監者ではなく、聖母教会の教導によって意識改革を果たしたり、あるいは我々の誘いに乗って若返ったこの地の民も混ざっておるのです…)

何とまぁ。リンドリアーネの打ち明けた裏事情によって、なぜにこの少年たちがこうも規律の取れた行動をしているのかが理解できました。

なるほど、いわゆる事情罪人と言われた区分の罪人と同様に、働き場所を求めてあえて罪人の処遇を了承した人々が混ざっているようです。

(本来の意味での罪人つみびととして呼ばれたくなくば、指示に従うのだ。手前勝手の流儀で接しても葡萄もオリーブも育ってはくれぬ。木や草花に良い育ちを願う者が、人様に良い育ちを願われて拒む理由があろうや。良い作物を育てると同時に、良い男として育ててもらうがよいというのが指導役から罪人に言われる言葉となっております…)

なるほど、意識の高い罪人が主流であり、あらゆる意味で農作業中は従順が得策であるように教え込んでいるのですね。

それならば、聞き分けが良いのもわかります。

(そして、この後の食事の後…または特に優秀な者については入浴後に、我々の私語や意見が許される場が存在します。と言っても相手は同じ農夫罪人ではなく、神姉様しんしさま…尼僧の方々ですが)

(これも内緒です。連邦世界のいえめん宗教聖職者を示す神父しんぷという言葉に該当するのが聖母教会尼僧、すなわち神姉とされるのです。聖母を信仰する者の母は聖母であり、その聖母の子たる聖女の意を受けて遣わされた尼僧は信者、特に男たちの姉となるように振る舞うということで神姉の尊称で呼ぶのです)

はぁ。

(確かに、お母様というよりお姉さん)

と、如何にもお姉さんと言うべき外観の通称罰姦ばちかん聖母様、そして慈母観世音菩薩像のモデル様を眺めておりますと。

(オリューレさん、そんなにあたしのちんぽでしばいて欲しいのでしょうか…まぁともかく、今のリンドリアーネさんの質問でわかる通り、聖母教会に身を寄せた労働者は助修士の処遇に準拠した助修罪人、更に指揮監督の才や仕事の技能に優れた者は修練罪人として扱うそうです)

更には、本宮罪人と類似の罪環モードを持つ聖環での管理も行う予定とか。

(この枠組みは、罰姦ばちかん聖母教会や慈母寺にも広める予定です。慈母寺では少し名称が変わると思いますけどね)

で、浴室については、一言で申し上げますと、展望風呂。

それも、旅館の大浴場です。

(あのミナカミですとかイカホの痴女皇国保養所の大浴場と極めて似た作りなのですね…)

(北側が崖に近い地形に建つ、このカランバカ大修道院の構造を利用したそうです)

そう、浴場の北の側には窓が設けられ、季節によっては開けて爽快な気分を味わいながら入浴できるとか。

しかし、罪人たちはお風呂への入浴を楽しむ風でもない風情。

見ておりますと、髪や顔に身体を洗うと湯に浸かり、一定時間を過ぎると手早く風呂から上がるのです。

(最低何分かは湯に浸かって健康に寄与しよと教えておりますが、それがなくば焦る理由があるのですよ)

(慌て者が焦って転んだり、他の罪人に衝突しても困る話ですから)

で、この浴場は罪人だけでなく、監視監督役の女官…千人卒以上が指定されているそうです…が2名から3名は配置されており、浴場内での揉め事やら喧嘩を防いだり、はたまた洗体の手抜きをしたり先に湯に浸かろうとする者を咎めるなど、刑務所とやらのように罪人の入浴を指導規制しているようです。

ですが、風呂には最低でも3分から5分は浸かり、皮膚の老いから出るものを排せよ、そして身体に良くない疫病の源を湯の熱で追い出すと教えておるとの話で分かる通り、罪人が湯に浸かって身体をほぐし血行を良くするのに時間をかけること自体は咎めないようです。

(あまり長風呂だとのぼせている場合がありますから、入浴している罪人の意識は常時、探っておりますよ)

さて、皆様。

普通ならこの浴場で、精気を抜くのではないか。

こう、お考えの方もいらっしゃるでしょう。

事実、南洋慈母寺領や茸島農園では洗体所でおります。

(アトスと、そしメテオラでも修道寮では洗体を利用して性欲を高めておりますよ)

聞けば、この浴場からでも見える、夕日に照らされ始めた奇岩のいくつかの頂上に灯る灯りの源が修道寮と呼ばれる件の建物。

千人卒以上の司祭候補か、もしくは千人卒を目指す修練尼僧女官と偽女種が暮らしておるそうです。

(つまりエリート尼僧を教育する場所なのですよ。ただ…エリート尼僧ということは、指導偽女種だけでなく懲罰偽女種を扱うのも仕事のうちであり、一定の女体化罪人をあそこで仕込んでいるのは聞いています)

ふむふむ、アトスでは山を挙げてやっているような犯罪者とやらを生きた家畜にする行為、メテオラでは学僧というべき身分の者や各地の聖母教会をいずれ率いる…幹部候補生というべき人材にさせているようですね。

(これは、あの修道寮で消費する食料を最小限に抑えるためでもあるのです。食事は修道寮生が総出で作りますが、偽女種と百人卒未満に与えるためのものなのです)

…なるほど、千人卒を住まわせる理由がわかりました。ちんぽが生えた完全体の女官ならば、食事は本当に毎日摂らなくても良くなりますからね。

(なるほど、望遠視覚で見ておると、今は正に食事の最中。千人卒の尼僧が歌めいたものを唱えております中で食べさせておる様子)

(晩堂課と呼ばれる聖儀式の集いでもあります。食事と生への感謝を訴える時課経じかけいを聞かせつつ喫飯させるのです)

(普通は食事の前にこれをやるか、食事の後に寝る前に聖書や教書の読み上げをするのがいえめん正教の儀式なのですけど、痴女皇国の教会ではまず熱い物は熱く、温かい物は温かい内にとしています。ほら、淋の森教会での虐待事件…)

ベラ子陛下がいつになく真剣な方の嫌悪感を催しています。

(食への冒涜であり、仮にも痴女皇国が将来の一部または全てを預かると決めた子供たち、特に男の子を虐待するとは何事かと、あたしが激怒してましたよね…)

ええ、あのシャルロット様でしたか、ベラ子陛下にとっては叔母様に当たる方のやらかしですね。

まぁ、相応のお叱りを受けたとは聞いておりますし、その後はここからあまり遠くない場所に実質左遷となったようですから。

それよりも、目の前の風呂での入浴をてきぱき済ませて上がる少年たちは、次にはどこに向かうのでしょう。

(で、ここで農夫適性の高めな罪人と、あまり出来のよろしくない罪人が区別されるのです…そして、皆を指導する役目の罪人は更に区別されます…)

ふむふむ。

で、風呂から上がり、ばすたおるとやらを渡されて身体を拭いた少年は次に、窓口で下着だけを受け取ります。

その下着が、先ほど話に出た玉付き下着です。それも、淫蟲下着なのは申し上げるまでもありません。

そして与えられた下着を履いた少年たちから次々と、流れるように浴室前の部屋から次に向かう場へと進んで行きます。

そして、進む先の扉の向こうには痴女宮罪人寮もかくやの食堂が。

(この食堂をうまく利用させるために、農夫たちの作業時間やここへの帰着時刻は微妙にずらされております。この食堂でも女官食堂同様、喫飯時刻は決まっておりますよ)

ですが…数名の者は、その食堂を通過して上の階への階段を進むようなのです。

この上は…1階礼拝堂内の礼拝室の横に出て来るはず。

で、我々は食堂で食事をする少年たちではなく、食事を摂らずに上へ上がる少年たちの後をついて行くことに。

で、礼拝堂で少年たちを待ち構えていたのは、尼僧。

「お疲れ様、さぁ参りましょう。あ、その前に…今日はマリアリーゼ陛下から皆にお菓子を頂戴する運びとなりましたので、これを食べておけと」

と、女官が包みを解いて渡すのはチョコレートらしき菓子。

あーんと口を開けさせて食べさせるその姿に、我々の側に嫉妬の感情を燃やす者、若干名。

特にそこの皇帝陛下。クリスさんとは分体が仲良くやっておられるでしょうがっ。

(オリューレさん、心話ならベラ子の恥晒しにならないからもっとゆーたって)

(へいっ陛下。もはやベラ子陛下もショタ食い性癖を育ててショタ愛好会名誉会長とやらに就任しては、少年好きを喧伝されても仕方ない立場でしょうに…)

(そ、それで僕のお尻やちんぽに陛下は妖しい視線を…)

思わず、私の腰に手を回すカルノ。その怯えが伝わって来ます。

(隣の芝生は青いのです)

ええ、マリア様のはりせんムチが密かに伸びて、ベラ子陛下を軽くしばいておりますが、無視。

それよりも重要なのはその菓子でしょう。

申し上げるまでもなく、痴女皇国で生産しているチョコレートですが、快感王かかおと呼ばれる植物の豆から作られております。

つまり、今、食堂で食事をしている少年たちにもこの快感王が振る舞われているということですね。

(これが、あたしからカランバカ勤務の皆に贈る褒美だ。あのメテオラから毎日を走って通勤している尼僧たちも少なくない中、尼僧の昇格または地位確立の助けとなれば幸いだと思う。じゃ、ここから後はベラ子に任せるから)

え。

忽然と消えるマリア様。

(あたしがいるとエロ展開な行為、やりづらいだろ?)

ま、まぁ確かにそうですが。

で、マリア様が言われるように、快感王を食べさせたとあっては効果は迅速に現れるでしょう。

既に、マリア様が言われたように、メテオラからカランバカを目指して集団で整列して走って来る騎士装備の尼僧も私には確認できます。

更には、礼拝堂の側廊と言うのですね…前を向いて座る長椅子の列の両方の壁際には、固定式はもちろん、可搬式の告解室までもがいくつも用意されております。

もはや、この後に何をここで始めるかは明らかでしょう。

しかし、マリア様はその、恐らくは慈母寺同様に尼僧をヲナホとやらに使う儀式よりも、目の前のいい雰囲気を醸し出す農夫少年と尼僧の方を見るべきであると仰せも同然。

(リンドリアーネ、晩導聖課は私が司祭や輔祭と協調して行っておきます。恐らくは快感王の効果で、青姦公園のみならず近隣農園を使用する事にもなるでしょう)

エステラーネ院長。

今、青姦公園なる単語が。

(オリューレ局長。痴女島の淋の森の類似場所です。異なるのは売春ではなく、尼僧と少年の姦淫に用いるために存在するくらいでして…金をやりとりしないだけで、やっておる事は淋の森や茸島の浜辺の絶林檎林と全く変わりませんよ…)

はぁ…まぁ、そちらにも気を惹かれますが、とりあえずは尼僧と少年の行方を追うとしましょう。

(ダンケ号を礼拝堂正面に回しております。リンドリアーネ、ステロペーニャなら皆様の視察に良いでしょう。あなたが運転してステロペーニャの後方を同行なさい)

どうせなら、少年と尼僧の二人を乗せて上げても良いのではと思いましたが。

(局長…この二人が居宅に帰るまでも観察対象なのですよ…ステロペーニャが少年を送る方法や、途中の語らいをよく見るべきです…)

なるほど、そうも言われては。

そしてですねぇ、尼僧服の後ろ姿でわかりましたが、お尻の部分に思いっきり割れ目、入っておるではないですか。

つまり、尻に食い込んでいる助平下着まで丸わかり。

(正直、アルテローゼ様の趣味です。性器のみを隠すような三角形と紐にせよと…私もそうなんですよ?)

(リンドリアーネ。何もベラ子陛下の姿を見るまでもありません。私の装いを見れば、そのような愚痴は発するだけ無駄というものです…)

まぁ、私の場合はカルノを喜ばせるために着ているのもあるのですがね。ほほほ。

(茸島行政支局からしてそもそもエロ水着かエロ下着でしたよ…むろん、少年をサカらせるためです)

ジニア、バラさないように。

で、この尼僧の服の色は燕脂。

(東方聖母教会では典院司祭以上が薄桃、掌院司祭以上の僧服は白とされました。そして燕脂色の尼僧服は司祭未満を指します。更に、司祭と輔祭では透けの度合いや服の丈が異なります。すかーとの丈が短めなので輔祭ですね)

(罰姦聖母教会では黒から白に色が薄まるほどに偉いとされておりましたかと…)

ええ、これは聖院学院茸島分校でも、神学部の生徒にいくつかの尼僧服を試験着用させておりましたのを拝見していますから透けているとか丈が変わるのは知ってはおります。

しかし、この尼僧の服ははっきり申し上げてかなり卑猥な部類でしょう。

先ほども申しました通り、後ろに回れば半ば尻剥き出しも同然な上に、下着の色や形、うっすらと透けている修道服の上から確認可能なのですから…。

(慈母寺の尼僧服の色合いだとこれは無理ですねぇ…罰姦はどうなのですか)

(罰姦でもそうなりましたよ。礼拝男性とおめこする立場の者は、男を発情させるだけでなく、その場でおめこの流れになっても簡単に挿入してもらえるようにしたのです。更には、黒と言っても尼僧の発情と連動して色が薄まるのが現在の仕様です)

と、罰姦の教皇猊下が実の叔父様の立場のベラ子陛下から解説を頂きます。

で、このステロペーニャと呼ばれた尼僧他、何名かの尼僧はそれぞれ、少年たちに菓子を食べさせるとその手を引いて礼拝堂出口に向かいます。

そこには、ダンケ号はまだしも自転車が数台停められております。

で、尼僧たちは騎士服に変わると、自転車の後ろに少年を乗せてそれぞれの目的地らしきを目指し始めます。

我々もダンケ号に乗り込みますが、まぁ、少し離れても車ですし、ステロペーニャの意識を追えば追尾は可能。

(席順も出しておきましょう)

べらこ りんど●
じにあ おりゅーれ かるの
じんない うぃれみ まるは

と、こんな感じでそこそこ立派な椅子が置かれた人員輸送用らしきダンケ号に我々は収まっております。

そして、南の方に沈む夕日をバックにして、カランバカの町の中心らしきに下って行きますね、皆。

さて、ものすごく単純にカランバカの町の構造を図にすると、こうなるそうです。

農園 ||山山山山山山山山山山山山山山山山
農園 ||修道院|広場|青姦公園 →農園
---  -------------------------
|                   |
|   単 身 農 夫 寮 群     |
|                   |
 -----------------------------
|                   |
|  優 良 農 夫 個 宅 群    |
|                   |
 -----------------------------
    カランバカ駅(予定地)
 -----------------------------
|                   |
|    世 帯 者 住 宅 街    |
|                   |
 -----------------------------

そして、リンドリアーネの運転するダンケ号で我々が後をついていく先には、騎士姿となった…尼僧服では自転車の車輪に服が巻き込まれるのを防止するためでしょう…ステロペーニャが少年を乗せて、坂の下に広がる住宅群を目指しています。

その住宅群の姿は、何あろう、我が南洋王宮周辺の優良な罪人少年を住まわせる住宅の類似。

そして、その住宅を修道院から目隠しするように幾棟も並んで建てられた、2階建てから3階建ての寮舎。

(このカランバカでは、一般の農夫は修道院礼拝堂で毎夕食後に精気を抜かれます。しかし、尼僧が気に入れば礼拝堂から連れ出して青姦できるのです。ただ…その褒美を与えるには、農夫側の成績基準が一定である事が条件ですが、まぁほとんどは大丈夫ですね。そもそもこのカランバカの農場に来ている時点で、男たちはそこそこ優秀であり、若返って人生を謳歌することを奨められた一般農夫も少なくはありませんから)

な、なるほど…そして、前を行く少年と、ステロペーニャなる尼僧。

楽しく語らう心話の背後に、快感王の効果が伺えます。

リンドリアーネからも、あなたたちの生活を視察するためになるべく邪魔にならないよう見ているだけであり、普通に夜を過ごして良いと言われていますしね。

しかし、青姦公園とやらと名付けられた、淋の森を思い出す細長い公園の前で止まる気配はありません。

で、二人を乗せた自転車は、緩い坂を降って単身少年寮とかいう寮舎の立ち並ぶ一画の外側を進んで行きます。

やがて、どこかの角で曲がれば目の前に広がる道と、その両脇に立ち並ぶ住宅。

(オリューレさんやカルノ君、そしてマルハちゃんやウィレミちゃんには見慣れた光景に映るかも知れませんね)

ベラ子陛下の申される通りです。

すなわち、この少年はステロペーニャなる百人卒尼僧が生活の面倒を見る立場なのでしょう。

で、現時点ではリンドリアーネ以外に、このカランバカでどのように少年を育てているのかを知る立場のベラ子陛下。

「姉の言っていた褒美って、何だと思います?」

あのマリア様が痴女皇国以外ではいまだ貴重品な快感王をふんだんに使った菓子一個与えてはい終わり、には到底思えません。

少なくとも何らかの周到な狡智に近い考えがあっての話でしょう。

「ステロペーネ…ステロペーニャのステータスが百人卒である事が鍵でしょう。いえ、あの場にいた尼僧全員が百人卒未満でした…」

「陛下。更には、先ほどすれ違ったメテオラに向かう修練女官も、引率者以外は百人卒未満なのです…」

「ふむ…拙者の見る限り、やっとうや読み書きそろばんの技に少しばかり劣りがあるおなごではござらぬか」

「ジンナイ様の見立て通り、どうやら千人卒への昇格のために更なる努力を期待された者たちの様子」

「ウィレミーナ、しかし、逆に今しがた、自転車に乗って送られている少年は全て、農地でかなり高いお役目を頂いているようですわよ」

「リンドリアーネさん。つまり、あの子達はイケメン農業エリートと、ちょっとばかり尼僧としての未来が危ぶまれている地雷女子の組み合わせではないのですか?」

助手席のベラ子陛下が鋭い声で聞かれますが。

「陛下…そして皆様。実のところはこのカランバカに派遣される尼僧たちの大半が、百人卒から先に伸び悩む者なのです…」

な、何ですってーっ…。

しかし、思い当たる節はあります。

「ジニア。あれら岩山の上の修道寮で修行する尼僧たち、聖隷少女団員か、団員候補の認定が出ていませんか?」私は左隣に補助椅子を出して座るジニアに聞いてみます。

「オリューレさん、鋭いですね。ええ、修道寮に住む修練尼僧は聖母教会司祭候補とみなされた者ばかり。あそこは修練段階で早々と千人卒に上がった子たちを中心とした特訓場所です。彼女たちは最終的には大聖堂勤務を経由して聖母教会配属となります」

「なるほど。言うなれば、このカランバカに応援に来ている告解担当尼僧は、下手をするとゆくゆくは還俗対象…」

(つまり、あのステロペーニャなる尼僧、少年に献身している理由とは…将来の保身ゆえでしょうか…)

いえ、聞くまでもありませんね。

私も女ですからわかります。

で、逆に風呂や食堂で、少年たちが脇目も振らずに一心不乱に入浴や食事を手早く済ませていた理由。

(言うなれば早い者勝ちめいた風潮があるのです。告解担当尼僧は可能ならば告解室で手早く済ませるのではなく、農園や青姦公園に少年を連れ出そうとします。普通ならば順番に告解室に入れるのですが、昨今はこのカランバカで扱う少年、そして彼らの日常生活を助ける尼僧や聖隷少女団扱いの修練女官の数をさばくには、カランバカの礼拝堂規模を持ってしても不足。勢い、まずは還俗を示唆されている尼僧から順に少年に充当されるよう、我々も差配しておるのです…)

ふむふむ…で、なぜ将来を危ぶまれている尼僧から順に少年にあてがうのでしょうか。

(青姦公園の中を観察しておれば答えが分かると申し上げたいところですが、ステロペーニャの態度と同じなのです。同棲を持ちかける交渉の場でもあるのですよ…)

このリンドリアーネの話を聞いておりますと、どうやらこのアトスとメテオラでは、偽女種はともかく尼僧女官の中で百人卒から先の昇格が危ぶまれている女官のための救済措置も含めて、尼僧教育のための流れを定めているようですね。

(ステロペーニャを例に取りますと、彼女はまず、このカランバカの村に居住する寡婦だったのです。ですが我々痴女皇国東欧支部がメテオラ修道院建設を視野に入れた統治に乗り出した段階で、聖母教会と接触を持ちます。当時はカランバカの少ない人口に対応した小さな教会でして、青姦公園の北の外れがその敷地跡の一部を流用しております)

で、ステロペーニャは売春…いえ、聖母教会ですから告解事業の協力員として週末には聖母教会に通っておめこ要員の臨時雇となっておったと、リンドリアーネは説明します。

(当時ですから出産後の肥立ちも悪く、聖母教会の助けなくば死に絶えていた可能性もあったでしょう)

むぅ。

つまり、苦労人の可能性もあると。

これ、実はマイレーネ様から指導を受けていた件です。

と申しますのも、罪人や女官候補の面談面接が生じた場合、それまでの人生の苦労を読み取る事を重視せよと。

言うまでもなく、女官種時代から我々は人の意識や記憶を読み取れます。

そして、培った経験や知識だけでなく失敗も。

(しかし、見ている限りではそんなに悪くはなさそうですね。いえリンドリアーネ、彼女だけでなく、先ほど自転車で少年を家に送って行った尼僧たちですけど、全員、千人卒昇格の措置指示が出てもおかしくないように思えるのですが)

(オリューレ局長…そこが頭の痛い話なのです…昨今は即成栽培で罪人を女に変えて産ませた子たちの育成も、私どもに回って来ております。この子達は出生の後で性交可能年齢まで強制的に成長を促進されますでしょう。その際に、女官や罪人扱い少年としての基礎知識を刷り込まれて我々がその後の育成を行うこととなりますのは、慈母寺でも聖母教会でも同じであったかと)

(ですね。聖院学院卒業を基本として育てるのが申し付けられております)

(で、こうした少年少女たちと、元々の痴女皇国世界の住民たる各地現地人との能力格差が問題となっております件がまず存在いたします。そして…現地住民を女官化した場合、どんぐりの背比べめいた成績結果となってしまいがちなのです…)

(リンドリアーネ。すなわち、問題は彼女、ステロペーニャにあるのではなく、千人卒なら千人卒の椅子を用意できぬ私たちに問題があるという事になりますよ…)

(オリューレさん、これは本宮でも話が出ておりました。で、姉が言う褒美ですけどね、正にカランバカだけでもこの件を解消するための一助として提案されたカイゼン案を実行に移したと、今まさに姉が言ってます)

(なるほど…ただ、快感王を食べさせたところで、尼僧と少年が今からするであろう事は日常的な行為に思えるのですが)

(それがですねぇ。ここの農園、若いか、若返らせた男の子ばかりでしょう。だから女官側でダメってしないと速攻で妊娠しちゃうくらいやりまくらせてるんですよね…でしょ?リンドリアーネさん)

(そうです。今日でこそ、マリアリーゼ陛下からの日頃の精勤の褒美と称して、青姦公園やオリーブ畑に葡萄畑を利用して心ゆくまでおめこして良しとなっておりますが、普段は農夫少年の大半、告解室や礼拝堂で流れ作業のごとく精気を抜き取られるだけなのですよ…)

(つまり、農夫少年にも格があると申しておられましたが、食後の精気抜きの内容に差があるのですね)

(ウィレミーナ、明察です。あなたは明日以降、メテオラでの研修の後で暫くは文化科学宮殿預かりとなってアルテローゼ様の側近教育を受けながら嫡子出産に備えて貰う予定と聞いておりますが、メテオラ勤務にはこのカランバカの管理が含まれます。既にそうしていると思いますが、このカランバカの実態をよく学習するのですよ…)

(マルハレータも他人事ではありません。カランバカ荘園での農作業は、南洋王国の慈母寺荘園でも反映させるべき話ですからね…)と、マルハレータに釘を刺しておきます。

ええ、視察旅行と銘打たれただけはあって、この旅行は単なる遊びで行くのではないと教えておきませんと。

(少年たちの格付けはどうなっておるのでしょうか)

(まず、農作業初心者や、経年後も素行に問題があったり、聖院学院分校時代の学業試験が望ましくない者は丙農夫とされます。この農夫たちは下手をすると偽女種化されるか、はたまた他地域の農地への転属も視野に入れられている立場です)

結構、厳しいのですね。

それと、この農夫たちは少年に見えても、聖院学院初等部卒業程度の学力を教え込まれてはいるようです。

見た目が少年でも、実際には中年や壮年が若返った存在もいるとは聞いておりましたし、意識を探ればわかる話ですしね。

(この丙農夫たちと、乙農夫と呼ばれる立場の者は独身寮に起居します。で、乙と丙の違いは何かと申し上げますと、乙農夫は優良または将来有望な農夫とされ、先程申し上げました女官との交渉が成立しますと、1ヶ月交代で派遣される尼僧女官と同居用の住宅に住まう事になります)

灸場きゅうばと似た事をしていますね)とは、ベラ子陛下の感想。

(そして、1ヶ月の間に縁組が成立して尼僧が男児を懐妊すれば、甲農夫として世帯者向けの住宅街に移り住み、荘園内でも管轄地域を与えられ農業監督の立場に取り立てられるのです)

(妊娠させるのと、少年側の能力や才能の見極めは別という気もしますが)

(ベラ子陛下のご疑問はもっともなところに存じます。で、考えられたのが、乙農夫を甲農夫として相応しいかを見極める適切な存在を活用すべし。即ち、同居する女官がこの少年の子で孕めば才能があると看做しております…)

(なるほど。女官の体質…本人が希望しないと妊娠しないというのを利用しているのですね)

(そして、精気供給の源たる男児を出産した褒美として、尼僧は準還俗となりますがその生涯の生活を一家もろとも保証する、少なくとも決して見捨てないと謳っております)

(しかし、千人卒昇格を希望する女官にとっては結婚を強要されているも同様じゃないですか)

(ええ陛下。ですが、このカランバカ応援班に入っている時点で既に、単純な千人卒昇格からは漏れた人材なのです…彼女たちにはそれを通達しています…彼女たちに直接的には告げておりませんが、もはや少年の子を孕む以外に単純還俗を逃れる道はないのです…普通ならば…)

えええええっ。

何というえげつない制度。

(それに少年たちには少年たちで、隙あらば尼僧を口説けとは言っております。これまた、優良な農夫となるか、はたまた将来を嘱望される子を産ませるかで単身の配転や偽女種化を免れると知っておるのですから…)

で、このリンドリアーネの説明で、地下での少年たちの挙動が妙に良かったのが理解出来ました。

走ったり列を乱したり、はたまた他の者を押しのけて懲罰を受けない程度に、彼らは急ぐ必要があったのですね…。

(丙少年たちと女官の順位は正に到着順ですが、女官が気に入れば少年を専属の姦淫相手として指名できるのです。そして他の丙少年に先駆けて青姦公園や畑を使えるように順位が調整されます…で、更に突き合いいえ付き合いが進めば、乙枠への申請を女官が起こし、承認が出れば少年は乙農夫として住宅を与えられるのです…)

なるほど、少年は少年で、自分の未来を託す女官を真剣に探す必要があるのですね。

(ええ。急いで風呂や食事を済ませていたのかという答えがこれで、いち早く告解室に入って尼僧に青姦公園やオリーブ畑の利用を持ちかけるためなのです…遅れれば礼拝堂の長椅子でおめこまたは尺八となり、ムードが著しくなくなるのです…)

(でも、一度に押しかけると食堂もお風呂もパンクするからって時間をずらしておりましたね)

(女官側でも待機させておりますよ。例えばバスが2台到着したら100名の少年が降りて来ます。その際に、100名の女官を礼拝堂に入れるようにしております。ただ…交渉が成立しても、青姦公園でもオリーブ畑でもおめこに良い場所は早いもの勝ちとなりますから、早めに行く必要はあるにはあります。それに…女官と始めれば、まぁ15分以内で事は終わりますから、次のバスが着いてもおめこの場所には困らないでしょう)

(しかし、愛の麦畑は南米が発端ですし、砂糖きび畑でも愛を交わさせてはおりますけど、まさか愛のオリーブ畑とは…)

ベラ子陛下がやらせたのでは。

こういう発想、陛下方面にしか出どころを感じないのですが。

(何でもかんでもあたしのせいにしないように…でも、普段から相手を見つけるように殊更教えておけば良いのでは?)

(それが陛下、女心と欲心を考えますとですね、女官に対して千人卒昇格の道を完全に閉ざせば、それはそれでやる気がなくなる話かと存じます。ですので、普段から昇格のためにも質のよい少年を探せとは申しておるのですよ…)

なるほど、普段の短時間の接触の中で男女双方に機会を最大限に利用させる為に、敢えて性交の時間を十分に確保させていないのですね。

(それと、女官にも精気回収成績判定がありますから、告解室では最大限の女官能力を発揮してしまいます。つまり、少年の潤沢な精気であっても、百人卒の尻または口ならば1回で死なぬぎりぎりまで一気に吸い取れるのです…何も濃厚な性交を時間をかけてする必要はないのですよ…ただ、懐妊性交は話が違います)

(あー…なるほど、今の段階で絶望させれば、女官は深く傷付きますね…そして懐妊が出世を閉ざすと思われてしまえば、少年たちとの行為もおざなりになる可能性が考えられると…)

(で、我々もマグロとやらを量産するわけには参りません。女官のやる気を出させるためにもですね…)

で、カランバカ修道教会側としては、みごと男児を育てれば、時間はかかるが育児実績によって男児の成人後に再出家も打診可能としたと。

(こうなると、なぜベラ子陛下の淫気放射が必要なのか、心安らかに理解出来た気がします)

(ええ局長。是が非にも陛下にはこの後、おめこを決めて頂きましてですね、その淫気をカランバカ中に撒き散らして頂けますとですねぇっ)

(拒否は許されない口調ですね…黙って聞いてりゃリンドリアーネさんのくせに生意気ですよっ)

(これマリアヴェッラ。ひとだすけと思ってここは協力するのですっ)

え。

初代様の声ですね。

(オリューレ。この中ではマリアヴェッラに次いで貴女が高位。マリアヴェッラにやる気がないのであれば、このわたくしが手助けしましょう。幸いにも貴女の伴侶のカルノがそこにおりますでしょ?)

(なるほど納得です。つまり、ベラ子陛下が相手おらんとか言ってぶんむくれて皇帝執務を放棄したのであれば、私が代わりにカルノとおめこして皆に影響を及ぼせと)

(ほほほほほ、察しの良い女官監督者は出世しますわよ…ってあなたは既に出世してましたわね)

(流石に痴女皇国の皇帝は遠慮したく)

(金衣くらいなら授けてもようございましてよ?)

(待った待ったおばちゃん!いくらオリューレさんでも何を勝手に昇格決めてんですか! だいいち、金衣なんてなったらカルノ君とオリューレさんの子供はスザンヌちゃんとクレーゼおばさまの二の舞ですよ…?二人の寿命が縮まっても知りませんよっ)

(ふんっ、マリアリーゼが何とか致すでしょう。それにマリアヴェッラ、そういう余計な面倒ごとがおいやならばさっさとどっかでおめこなさいっ)

これには車内の皆、笑いを隠せません。

それとですねぇ。

マリア様にお願いした件ですが、ちょうど良いかも知れません。

(初代様、少々お願いと申しますか、ご提案が)

(ふむ…よろしいオリューレ。そなたとカルノの依頼、このテルナリーゼが預かりますわ。マリアヴェッラは昔の部下のリンドリアーネを相手すればよろしい。この子は限定十万卒ですから、ラスプーチンちんが使えますわよね?)

(うぐぐ、おばちゃんがまた勝手に色々決める…)

(家族会の意向も同じです…いいことマリアヴェッラ、これ以上ぐだぐだと申すならば身体を預かりますわよっ)

ええ、ステロペーニャと少年は与えられた住宅に到着した様子。

そして、おあつらえ向きにも、その住宅前には小さな公園が。

(これまた灸場の街区設計を参考にしたそうです。そして、ジョクジャカルタでも同じでしょう?)

(ですね。先程の青姦公園ほどの規模ではないにしても、それなりの広さと設備かと)

この小さな公園も、姦淫台や水道設備が仕舞われた用具入れが存在しますね。

で、我々はこの公園内でおめこをすることになると。

リンドリアーネは公園内にダンケ号を乗り入れると、早速にも用具入れの錠を聖環で開けて姦淫台を取り出し始めます。

(5台か…足りますかね)

で、組み合わせ。

マルハレータとウィレミーナは既にカルノの精で孕んでいる立場ですから、互いに口で慰め合わせるとして。

(拙者はじにあ殿と致す事になりますか)

(鬼細胞移植の機会となりますね。お手柔らかに)

で、私とカルノとなりますが、ベラ子陛下は…。

--------------

「あんっあんっ陛下っお許しをっ」

「ふふふ、不遜な物言いをした生意気な牝豚はたとえ万卒や十万卒でもこうなるのです…」

ええ、リンドリアーネはラスプーチンちんを突っ込まれております。

それも、わざわざ青薔薇騎士団の給仕女官用制服を着せられて。

「本宮差し戻しであたしの部屋か離宮で飼われたくないならば、あたしの子を孕むのです…汎用精子は使ってあげますよ」

「ひいいっ、それは皇帝嫡子としては産ませないということ…何卒ご勘弁をぉおおおせめて子にはお世継ぎの資格をっ」

「ならばもっとあたしへの忠誠を身体で示すのです…口では何とでも言えますよね?」

「あひいいいいいい!裂ける裂ける裂ける尻穴が裂けてしまいますうううう!」

まぁ、あの組み合わせでは適当によろしくやっておるでしょう。

(オリューレさんが昔の部下に冷たいです…)

(んなもん、この子も私の件で請願を入れておったのは雅美さんの働きで調べがついております。正直言えば、カランバカはそれなりに重要拠点と存じますが、この女リンドリアーネに任せるのは得策ではないかも知れませんよ?)

(オリューレ局長…何とかベラ子陛下におかれましては、リンドリアーネを壊さぬようにお取りなしをお願い致します…でもお回し頂ける女官としては貴重なのです…)

(エステラーネ院長、お気遣い無用。この女が使い物にならなければ、何でしたら南洋行政局から代わりを出させましょう)

(それ、メル子様の厄介払いでは…)

(あんなんでも一応は百万卒ですよ…あんなのでも!)

ま、リンドリアーネも成績優秀であれば、本宮に残っておったことでしょう。もしくは私や他の幹部に対して、やましいことがなかったならば。

(オリューレさんが南洋行政支局に島流しにされたのを単なる島流しと受け取らなかった勘の良さはありますね)

(まぁ、このカランバカに赴任していたのは正しく天佑と申し上げるべきか。それより陛下、カルノは私に男児を産ませようと躍起になっておるのは報告の通り。白金衣制御をよしなにお願い申し上げますよ…)

(了解です。あたしの淫気のように見せかけて、カルノ君がオリューレさんを孕ませようとする性欲をこのカランバカに撒き散らして、百人卒未満の女官たちを一気に妊娠…それも男の子を孕ませるのですからね)

(これこそがまさにマリア様の女官どもに贈る褒美、そしてカランバカの農夫少年たちにも世帯を持たせる機会を与える褒美の正体ですから…ああっカルノっいいわっ今日は思うままに突いて構いません!私を遠慮なく孕ませるのです!)
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