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女修道士渚に立つ・9.6

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で、リンドリアーネの話に聞き入る我々ですが、その話をさえぎるのはエステラーネ院長。

(リンドリアーネ…夕刻にはまだ間がありますが、そろそろ司祭たちとのがあるでしょう。皆様にお手伝い頂くのであれば話は別ですが…ベラ子陛下、よろしければ久々にリンドリアーネと。オリューレ局長、よろしいでしょうか)

つまり、エステラーネさんはリンドリアーネ…ここカランバカ修道教会の修道院長兼・典院司祭なる役職を頂いているようですが、ベラ子陛下の接待を彼女にさせようとしています。

まぁ、リンドリアーネはベラ子陛下側の若干の手加減は必要でしたけど、痴女宮本宮時代の皇族居住階や離宮の陛下の居室他の担当女官認定も出ていた子です。

(仕方ありませんね。オリューレさん、リンドリアーネさん、分体を許可します。あたしの分体と付き合ってください。ねーさんもそれで構わないでしょ?)

えええええ。

と言う訳で、ベラ子陛下の分体と私の分体がリンドリアーネさんと院長室兼司祭室でおめこをしている間、皆でカランバカ修道教会の中を見て回ることに。

まず、この教会は連邦世界のカランバカにある教会とは少し違った場所に所在するそうです。

具体的には、元来の位置であった場所から少し西に行った町外れのギリシア料理のお店の辺りになるそうです。
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そして、カランバカの町の背後に広がる岩山ですが、ここにそびえ立つ幾つもの奇怪な巨岩のうち、いくつかの上に小さめの修道寮を何棟も建てた集合体が、痴女皇国世界の東方聖母教会・メテオラ大修道院とお考え下さい。

つまり、アトスのように岩山の下にアリの巣のように穴を巡らせて地下要塞にした作りとはまた違うのがメテオラ大修道院教会の概要であると。

そして、岩山の上に設けられた個々の修道寮への道ですが、これがまた驚くと言えば驚きの作りでした。

「偽女種化した罪人助修士の脱走を阻止するために、岩山への登り降りにはひと工夫させて頂いたそうでして…」

そう、岩山には階段すら設けられていないとの説明を受けました。

では、何棟にも別れて個別の岩山の上に建った修道寮へはどう出入りするのでしょうか。

「女官であれば行き来は痴女種能力を用いれば楽に到達可能です。これしきの岩山、跳躍や登攀で簡単に登れないようであれば騎士検定すら通れませんから」

言い切るリンドリアーネですがね…実のところ、痴女種女官の所属配属や地位身分能力を示す例のIFFステータス情報とやら、あれに青薔薇騎士団として記載されている者は騎士能力がいささか劣…。

(室長。人の事をあげつらえるお立場ですかぁっ。確か室長はこの間やっと騎士兼務職4級では…)

(リンドリアーネ。あなたの立場では私の報償金明細を見る事はできないはずです。ですが私を相変わらず女官管理室長扱いするのであれば、あなたが万卒の立場で騎士兼務職7級の件を暴露せざるを得ませんよ…)

(一応、私もあの岩山は何とか登れるのですよ…降りる時は死ぬ気で跳躍しますが…)

(っていうかおめーら何言ってやがるよ…騎士兼務職5級以上は聖院開闢大堤からジャンプして200m下に着地って試験項目があったろうが…あれが出来るならメテオラの岩山は登り降り出来るんだよ…)

た、確かに…。

で、偽女種たちの方はどうするかと聞きましたところ、荷運び用を兼ねた昇降かごを使って上り下りさせるとの事。

「もっとも、メテオラ修道寮に一旦入ってしまった偽女種たちは、卒業まで下に降りる事はあり得ません…聖環の懲罰機能が作動すれば話は別ですが」

この、私が聞いても壮絶だと思える隔絶状態の各修道寮には、修練士や副輔祭ふくほさい堂役輔祭どうやくほさいといった、輔祭…そして司祭への道を歩む尼僧たちと指導偽女種しどうおかまが暮らしているそうです。

「ただし、このカランバカの特殊性…メテオラ大修道院の荘園地帯を管理する役目を持たされたが故のこの規模を持っている事と関係しておりますが、カランバカの人口の三分の一から半分以上の数の尼僧が常時、メテオラより派遣されております。特に、労働罪人が1日の仕事を終えて帰って来る午後三時に合わせて、メテオラからも多数の尼僧がカランバカに応援勤務を行うのが特徴であるとお考え下さい」

心なしか上気しているリンドリアーネですが、その修道尼僧服の中のちんぽの勃起は見逃せません。

ええ、分体が行なっている性交の快感や刺激がそのまま、リンドリアーネの本体に反映されてしまっているのです。

え、同じことになっているはずの私ですか…? ちゃんと遮断していますよと言いかけて、ベラ子陛下に睨まれます。

(分体を扱い慣れてないんだから仕方ないですよ…それに、オリューレさんが悪いんですよ?あたしのちんぽだと危険だからって、自分がリンドリアーネさんを犯すなんて)

確かに、私の分体はリンドリアーネを正常位で犯しております。

で、リンドリアーネの顔に跨ってちんぽを咥えさせているベラ子陛下の畏れ多くもケツの穴を舐めさせられながら、黒ぷっちょを陛下のおめこに出し入れして二人を責めている状態です、一応は。

この黒ぷっちょ、本来ならば恐ろしい威力があって、私も千万卒になった今だからこそ扱えるような代物のはずなのですが…ですが、ベラ子陛下には単なる自慰まんずり器具プラスの力しか発揮していない気がしますけど。

(効いてますよ…あたしがオリューレさんの指示に従って大人しくイマラチオを決めてるのが証拠ですって…どうせ接待なら久々にこの子のおめこ突きまくってあんたの穴は誰の穴かという、所謂いわゆるわからせおめこしたかったのにっ…ああっダメですって痴女種状態だと前立腺が存在するのに近いんですからケツ穴いじりしたらちんぽいっちゃうじゃないですかっ射精タイミングくらいあたしの好きにさせてくださいよっ)

もごもがあんあん言わせてるリンドリアーネを犯している今の状態、これだけでも我々のしておることは大概な気もしますが。

(へーか…それを今やるとカランバカでも迷惑淫気を撒き散らすでしょうに…ですからタイミングを図れってことですよ。それにへーか。リンドリアーネは万卒ですから、元来は陛下とおめこする十万卒規定を微妙に満たさない子じゃないですか…って、ちょっと陛下陛下っ)

ええ、限定ですけど十万卒に上がってるじゃないですかっ。

Lindriahne. (Linne Bernstein) リンドリアーネ Ten Thousand Suction (Limited Hundred Thousand) 一万卒(限定十万卒) Slut Visual 痴女外観 Red Rossy Kinghts, Imperial of Temptress. 赤薔薇騎士団 Kalambaka-Trikala Local Administrating Church Priest. East Euro Branch. 痴女皇国東欧支部

(最終的には掌院司祭とやらへの昇任も前提で修行させてるんだって、マリア様には言われましたが)

つまり、今ここに十万卒のエステラーネ修道院長がおりますが、彼女やアリアディーネ院長のような基幹教会の長を務められるようになれと言われているようですね。

まぁともかく、マリア様が気を効かせて修道院長室を遮蔽状態にしてしまわれましたので、あの部屋で起きている事は分体を出された者とマリア様以外には覗き見不可能となっております。

(そうしておかないと、真剣にこの後の罪人たちや尼僧に悪影響が出るのです。いえ、影響が出るのはわかっておりますので、どうせなら活用させて頂きたいと)

そう…私やベラ子陛下がリンドリアーネとおめこしている際に放つ淫気、あるところでカランバカの町中に放射します。

それと、さっきマリア様が言っておられた罪人たちへのご褒美。

これと併せて、なぜ我々へのご褒美にもなるかをお教え頂ける予定。

「では、まずこのカランバカ修道院ですが、実のところは町の東西に大きく広がる丘や平地を最大限に活用し、なるべくの自給自足を図っております」

即ち、牛に豚に鶏に羊に山羊といった家畜の飼育も含めて、教会荘園として周囲を農地化して利用しているようですね。

「更には、海からの搬入が可能とは言え、同様に食料を必要とするアトスの分の農産物もある程度はこのカランバカ周辺で生産し、転送ゲートを経由して供給しております」

なるほど、山がちなアトスでは畑を作れと言われても、根元以外では困難でしょう。

連邦世界のアトスであれば小さな修道院ばかりなので、修道院の周囲で、辛うじて自分達が消費する作物を栽培しているようですが、受け入れている罪人を含めば常時1万人を超える人口を管理しているこちらのアトス大修道院では、到底無理な話でしょう。聖院時代ですら、茸島などから食料を買い付けていたのですから…。

で、二つの修道院のための食糧生産という重要な役割を担う者たちとは。

「このメテオラはかつて、アトス同様にローマやビザンツなど、この辺りを占領支配した国と鬼汗国やはたまた鯖挟国との争いに巻き込まれておりました。海を渡って攻め込んで来た鯖挟国はいざ知らず、騎馬を用いた鬼汗国の軍勢はメテオラにも達しまして、細々と畑を作っていた農夫たちを労奴化していたそうです」

修道院の地下への階段を歩みながら、説明をするリンドリアーネ。

「そして、鬼汗国の支配は鷹揚ではあったものの、一度逆らうか徴税額を下回れば処刑または労奴として別の地に連れ去られてしまうといった統治をされていたと、当時を伝える記録に残されておりました…即ち、この山がちなカランバカの地ではなく、もう少し平地で耕作をさせることを鬼汗国も、そして鬼汗国を追い出してこの地を支配しようとしたベネチアに鯖挟国も考えました。乳上の軍勢が来るまではカランバカ、そしてメテオラに目を向けるものは皆無ではありませんが、麦や葡萄を作るならば町の南からビニオス川にかけての水の便のよい場所に限っておったようです」

いわば、打ち捨てられたに近い土地であり、細々と耕作をするか、させらていた民ばかり。

ですが、乳上の軍勢がこの旧・神話国に攻め入り、あっという間に支配下に置いてからは話が急転。

「ま、あたしらなら連邦世界でのカランバカやメテオラがどういう状態か知ってるし、斜面の方が都合がいいこともあるんだよ」

で、ビニオス川から水路や水道橋を建設して水利を確保し、更には斜面に葡萄畑や牧草地を造成。

オリーブや菜種にひまわりにと食用油が採れる作物と、年ごとに交互に植える麦畑をビニオス川周辺の平地に開墾するなど、痴女宮本宮の協力も得ながら農業地帯としての開発を始めたそうです。

「もちろん、目的はメテオラとアトスの宗教施設化だ。だけど…ちょっと、連邦世界の正教系修道院群とは様子が変わっちまったんだよなぁ。このカランバカにしてもそうだろ? 本当はもっと東の別の岩山の麓に建った、こじんまりとした教会なんだよ」

ええ、その写真も見せて頂きました。

一方でこのカランバカ修道教会は、その教会から大きく西側に向かった…メテオラへの道路の上り坂が始まる手前に、かなり大きな建物と広場を擁した構造で建っておるとお考え下さい。

「で、広場を設けた理由ですが…」

最初はこの地の開墾、乳上が周辺諸国と戦争をして得た捕虜を罪人として使役し、開拓を始めたとか。

しかし、痴女皇国が罪人を稼働させるならば精気…つまり、ちんぽの面倒を見てやるべきでしょう。

ですが、当時の東欧支部では女官の数を大きく増やしても、このカランバカの管理を充分に行うには至らず、ドレインで済ませることも多かったようです。

「女官を育てても、他のところに投入する方が重視されたのです…」

そう、かつての神話国の栄耀栄華はどこへやら、とみなされたこの地には、地中海航路の補給地や漁港以外の役目は大きく期待できなかったようです。

(平地が少ないのですよねぇ…あっても雨がなかなか降らず、麦をこさえる場合は水道橋を作るところから始まると言われては開墾を断念せざるを得なかった事もあまた)

これは乳上の話ですが、ある事が起きてメテオラとアトスを中心とした開発号令が降るまで、本当に東欧支部による神話国の開拓は必要最小限に留まっていたようです。

その開発号令とは、申し上げるまでもなく東方聖母教会の教会、それも教会僧侶の育成を目的とした修道院建設を指示するものです。

そして、修道院に置かれた促成栽培設備によって、開拓労働力を効率的に可能となったのが神話国全体の開発に弾みをつけたと教わります。

急ピッチで進んだメテオラへの取り付け道路や、カランバカ…そして神話国の各地のみならず、すぐ上の乳上の本来の領地との交通を容易にするための街道建設などなど。

そして、送り込まれた労働者たちは町や村に配置され、ワインの原料となる葡萄や、油にも食糧にもなるオリーブの生産を中心に農作業に従事するようになり、男たちを管理する荘園運営機関、すなわち東方聖母教会も農地開墾と同時に建設されています。

急速な女官の量産や千人卒化に加えてベテラン万卒級の欧州への配置転換理由は、この辺りの事情もあったということですね。

で、良質のオリーブ油やワイン、そして原料となる葡萄の輸出は東欧支部の予算に余裕をもたらしたそうですけど。

(一旦は本宮の通商局に全部持って行かれるのです!そこから支部成績に応じて予算再配分する、何とかなりませんか!)

ええ、乳上は怒っておいでです。

そして、この処置は実は輸出作物に関係している支部全般に対する共通処置となったのです…。

何故こうなったかは言うまでもないでしょう。

各支部の産業の管理について、クレーゼ様率いる通商産業局、通称を通商局という新設部署の管理下に置かれたからです。

(駄洒落菌)

(はいはい、陛下は黙ってリンドリアーネを犯してくださいっ)

クレーゼ様の人となりをよく知らぬ乳上は最初、痴女宮に殴り込んで直訴をと息巻いておったようですけどね。

(雅美さんだけでなく、アルトさんとダリア団長にも止められましたよ…ええ、クレーゼ様が金衣だった時代の逸話の数々、記憶再生だけでなく映像でも残っているものは全て拝見致しました…)

しかも、通商局の前には財務局で財務部長を勤めたクレーゼ様です。

その権限に制限があったとは申せ、部長の立場を退いてなお、支部予算に口を挟めるには充分な地位だったというべきでしょう。

(地位と権力はこのように使うもの。アルテローゼ支部長も、今や幹部として知らぬものはおらぬたちばでしょう。そろそろ後進をそだてて、本宮登院をめざす方がよろしいと思いますわよ?)

ええ、クレーゼ様に文句を言いたいならば本宮幹部として登用されなさい。話はそれからやと申しておいでです。

この傲慢さもクレーゼ様ですよねぇ…。

(あたくしがもうしておきました。今、ちちうえをぶるがりあやるーまにあから外すのはとくさくではありませんし、だいいち、よめやべらこへいかがいかりますよ…と)

まぁ、アルトが銀衣騎士の時代になんだかんだとクレーゼ様の世話を焼いていたせいで、クレーゼ様はアルトに割と、頭が上がりません。

そして、この私も多少は口利きをしてはおきましたけどね…。

まぁ、産品輸送を国土局の運輸部や海事部に委託していることも多い上に痴女皇国の御用商人に業務を委託している昨今、ややこしい契約やら何やらの手間を考えますと、その辺を丸投げしておってもよいかと私は思っております。

不足する予算があれば申請するというのが私の考えですしね。

(オリューレさんは重要部署を任されているから、そういう駆け引きができるのですよ…)

(はいはい、わかりましたから私の分体のケツ穴にラスプーチンちんはやめて下さいね)

で、分体どうしで攻防戦を繰り広げておる間にも、カランバカ修道教会施設内の視察は進みます。

この教会の平面と階層の構造はちょっとややこしいのですが、天の声に依頼してみましょう。

困難だと思えたのは、連邦世界の正教の源である「いえめん宗教」に倣って、聖母は東から来たという故事に合わせている事でしょう。

即ち、聖母教会も、そして慈母寺も「東の面に聖母または慈母観音を祀り、参拝者は西から東へ向けて拝む」という構造を守る掟となっております。

…あ、何か作って頂けたようですね。

↑--東方聖母教会カランバカ修道教会敷地↓-
メ|----------- ------ |
テ||         | | 執教 | |
オ |         | | 務務 | |
ラ    礼 拝 堂  | | 室員 | |
方 |         | |  室 | |
面||         | |  他 | |
 |----------- ------ |
カ|  -------  ------- |
ラ|  作業服返却窓口   洗足洗体処  |
ン|           →地下浴場入口 |
バ|  -------  ------- |
カ---               ---
市                    |
街    広 場 (駐 車 場)     |
↓                    |
 ---------------------

(実際には礼拝堂の方が遥かに大きいですよ)

(バスが20台は停まれるそうです。実際にそれくらいの数のバスが走って…あわわわわ、まだこれは申し上げてはならぬ話でしたわねっほほほっ)

(遅いよ…そのバスが入って来たぞ…)

で、マリア様の注意に、思わずその、広場の方に意識をやりますと。

(あたし一応、何があるかは知ってますけどね…でも実際に見るのはこれが初めてですからね…)

(あたしも直接は初めてだな。オリューレさん…とりあえずバスから降りて来た連中がどうなるか見に行こう)

と言うわけで、マリア様がいるのを良い事に修道院の外に転送された私たちですが。

その、この世界には聞こえ慣れない轟音をお尻から出している箱…バスとやらから順番に降りて来る若者たち…いえ、少年とすら呼べる者ばかり。

服装は半袖の上着に、粗末な下履き…ズボンと言った方が良いでしょう。

そして、頑丈そうな革靴を履いてはおります。

で、水筒やら何やらの入った肩掛け袋を提げた姿で整列しておりますが、同じバスに乗っていたらしい引率の騎士が指示の心話を送ったのでしょう。

先に着いたバスから降りて整列した少年たちは順番になりますと、修道教会の礼拝堂の横に向かいます。

そこに並べられた机の上に、肩掛け袋を置いて受付騎士に中身を改めてもらっています。

更に、袋は何と…中身もろとも預けられてしまいます。

これは少年たちの私物ではないのでしょうか。

「よし、脱衣」

で、その号令を受けると、少年たちは作業衣らしきその服どころか、下着までを脱いで素っ裸になってしまいます。

そして脱いだ服や靴までもを用意された籠の中へ入れていますね。

その光景を、固唾を飲んで見守るのは、何をやっているのか詳細を知らされていない私他、数名。

で、全裸になった少年たちは右を向くと、号令を受けてそのまま前に進みます。

その先には、石で出来た通路が…ええ、ただの通路ではありません。

通路の上に渡された金属の筒から下に向けて、水が噴き出ています。

湯気からすると、お湯のようですね。

で、少年たちはその湯で軽く体の汚れを落としてゆくと、そのまままっすぐ前に進みます…その先は坂になっており、照明がついていますね。

(あの先にある場所で石鹸と洗い布を受け取り、風呂に浸かる前に身体を洗うのです…)

そう、その坂道を降りた先には大きな浴場があり、先程のシャワーとやらでとりあえず砂埃や泥を落とした少年たちは、今度は身体をきちんと洗って一定時間を風呂に浸かった後、着替えを渡されるのでしょう。

(ああそうか、オリューレ局長は罪人寮の風呂の事もご存知でしたよね)

(ただ…風呂から上がった罪人に与える服は…まぁ、大して変わりませんね…)

そう、痴女宮の罪人寮では、退勤した罪人は今と似たような流れで洗体と入浴を済ませ、そして褌の支給を受けたのです。

(今は罪人用の居住服なる服を与えられてますよ。オリューレさんが茸島に行く少し前ですね、罪人の服装変更は)

(しかしベラ子陛下、ここで少年たちに与えている服…あれは偽女種用の玉付き下着ではないですか…カルノにもこの下着の支給はありますから何がどうなるものかは知っておりますが、良いのですか…)

(あたしじゃなくてねーさんに言って下さいよ…まぁ、あれを履くと本当にちんぽがぎんぎんになる上に、1回の射精でほぼ根こそぎ出す羽目になるのですけどね…)

ええ、この玉付き下着とやら、一見すると普通の罪人少年や偽女種に与えられているとやらに見えますが、股間を通る部分に何個かの玉が通されているのです。

そしてその玉は、蠢いたり震えたり、果ては尻穴に当たる玉が形を変えて尻穴の奥へと攻め入るのです…。

(前立腺を刺激して射精を促すのと、短時間で最大限に精気を搾り取る必要のある場所にいる罪人にはあれを履かせてるからな…で、リンドリアーネ、この少年たちは全員、風呂の後で食事って訳でもないんだろ?)

(はい。もちろんです…指導偽女種待遇の少年たちや偽女種と、一般労働罪人扱いの少年たちとではこの後の流れがまるで違いますからね…オリューレ局長、そして見て頂きたいのは他の罪人の指揮監督をしたり、あるいは労働指導を行う役付きの罪人のこの後なのですよ…)

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おりゅーれ「ちなみにリンドリアーネの明細ですが」

Lindriahne. リンドリアーネ H.A.1049 6er.

基本報奨金額 SOKR  50,000-
支部幹部中級 SOKR  25,000-
騎士職級俸額 SOKR   7,000-
女官管理手当 SOKR  40,000-(尼僧・偽女種=女官と査定)
被服管理費用 SOKR  -2,000-(尼僧服複数種と騎士服)
合計     SOKR 120,000-

べらこ「管理手当が5,000人未満の職域長待遇となっていますね。これは元来のカランバカ修道院の規模だと5,000南洋ルピー、つまり1万円にしかなりません」

りんど「私だけ不公平です」

Eszterene エステラーネ H.A.1049 6er.

基本報奨金額 SOKR  60,000-
支部幹部上級 SOKR  50,000-
騎士職級俸額 SOKR   9,000-
女官管理手当 SOKR  50,000-(尼僧・偽女種=女官と査定)
被服管理費用 SOKR  -3,000-(尼僧服複数種と騎士服)
合計     SOKR 166,000-

Aurieune オリューネ H.A.1049 6er.

基本報奨金額 SOKR  70,000-
行政執務初級 SOKR 100,000-
騎士職級俸額 SOKR   8,500-
特別管理手当 SOKR 1,000,000-
被服管理費用 SOKR -10,000-(皇族準拠)
合計     SOKR 1,168,500-

べらこ「ちなみに日本円に直すと、リンドリアーネさん24万円エステラーネさん33万円、そしてオリューレさんが233万円以上となります」

りんど「何ですかこの金額…オリューレ室長いえ局長、一体これは何なのですか…」

えすて「オリューレ局長…頂き過ぎでは…(汗)」

あるて「リンドリアーネ、そしてエステラーネ。支部以上の拠点長の給与は真剣に直接部下数に左右されるのです。正直、癪なのですけど、私の報償明細をご覧なさい」

Alterose アルテローゼ H.A.1049 6er.

基本報奨金額 SOKR  70,000-
行政執務初級 SOKR 100,000-
騎士職級俸額 SOKR  10,000-
特別管理手当 SOKR 200,000-
被服管理費用 SOKR  -8,000-
合計     SOKR 372,000-

べらこ「乳上は吸引一千万卒なので、オリューレさん同様に特別管理手当の詮議支給対象です。で、明らかにオリューレさんより金額が低い理由なのですけどね…」

あるて「癪と言っておる理由がこれなのです。私の場合、統治している区域の人口はオリューレ局長が担当しておられる南洋行政局と現状では大差がありません」

おりゅーれ「しかし、乳上の場合は東欧支部の女官数で算定されていますから、南洋慈母寺を抱える我が行政局より少なくて当たり前なのです」

べらこ「計算で行くと、乳上の管理部下数は20万人未満となります。ですが、乳上の支部とシェヘラザードさんの支部とマリーちゃんちを合わせたくらいの現時点人口の上に更に爆増中の南洋行政局では、女官同等として査定される尼僧の数を10万人としているのです」

おりゅーれ「本当はもっと多いのですよ…」

べらこ「そして、この査定額はオリューレさんが皇族外戚扱いとなっている贔屓ひいきじゃないんですよ。あたしと姉の権限で止めてますけど、緊急事態発生時には億卒昇格措置を取ってでも動乱鎮静を図って欲しいくらい、南洋王国の人口を急速に増やしてアジア地域の食料や資源増産拠点にしているからなのです」

マリア「で、オリューレさんの特別報償金が多い理由、もう一個あるんだよ。アニサとベテハリの南洋慈母寺だ」

おりゅーれ「人名辞典を見て頂くとわかりますが、まだ若いアニサは普段、千人卒の制限を受けているのです…」
https://ncode.syosetu.com/n6179ie/1/

マリア「つまり、オリューレさんのずば抜けた特別報償金の金額は、南洋慈母寺の運営を任されているからでもある。あそこの事務女官、南洋王国からの出向だぞ」

おりゅーれ「ですから、聖院学院ボロブドゥール分校などの施設も含めて南洋行政局の全般を面倒見ろと言われている報償なのですよ、この額は…」

べらこ「で、予算審議にかけていると遅いような、緊急の政策実施のための仮払い金めいた意味合いもあるんですよね」

えすて「しかし、これではアルテローゼ様はあまりに不憫な気も致しますが…」

りんど「東欧支部の規模を考えますと、せめて100万南洋ルピーは頂いても良いのではと」

べらこ「それどころか」

あるて「ああああああへーか!ダメですダメ!それを明るみにされては困ります!」

マリア「っていうか既に知れ渡ってるだろうがよ、乳上…あんた、六本木のおっパブの店長やってて無給で済んでるとみんな思ってる訳ねぇだろ…」

べらこ「更には、物件は雅美さんの名義ですけど沖縄の辻…波の上にあるお風呂のビルの店長報酬とか」

あるて「ロッポンギもオキナワも家賃や固定資産税だのがかかるのですよ…」

マリア「それは差し引きの店長給与…連邦世界で田所アルテローゼさんが貰ってる月額報酬合計を見てから聞こう。ぶっちゃけ諸々差し引きしてもな、二千万円は月額で絶対に残ってるはずなんだよ」

べらこ「ちなみにそのお金、直接に痴女皇国に持って来るのは大変と言えば大変なので、田所社長の養女扱いで日本国籍を取得した乳上の口座にそっくり入ってる…でもないか、あれこれ買ってるのは知ってるぞー」

あるて「そりゃ、えろ衣装とか色々買っておりますけどねぇ…半分はおしごと絡みですわよっ」

おりゅーれ「乳上…いえアルテローゼ支部長…あなた、雅美さんとあまり変わらないのでは…」

マリア「まぁ、乳上がおっパブの店長名義とか波の上のお風呂の店長やってるのはガサ入れされた時の名目だし、もっとはっきり言うとあたしの指示でもあるから諸方面に承認は取ってるよ」

べらこ「下手すると、あたしの皇帝報償月額より余裕で多いですよ…」

マリア「まぁ、乳上については貰ってないって話は出来ないんだ。これはみんな、認識しといてくれ」

あるて「ですから連邦世界から動かせないお金なのですよ…?」

べらこ「その代わり、使おうと思えば連邦世界で使えるお金じゃないですか」

おりゅーれ「やはり、連邦世界へ行ける人は裏金を作りやすいのですね…(じろり)」

べらこ「冤罪です。あたしは連邦政府職員の給与すらなんだかんだで完全に全額を使えないのですよ」

マリア「うん、そうだな…確かにベラ子はそうだよな」

べらこ「ムカついたのでバラします。実はこの手の裏金作りで最強はマリアねーさんです。諸々の企業経営報酬や社外役員報酬に株式投資に金融に為替などを合わせると、個人法人を含めた報酬合計はジェニファーちゃんの実家の会社に匹敵するかも知れません」

マリア「たかだか月額十億や二十億くらいで…」

べらこ「国家予算ならともかく、個人としては溜め込みすぎです!各国の税務官署はもちろん、連邦財務局から事情聴取依頼や勧告が来てもおかしくないですよ…あと、その十億は円ではなく連邦ドルでしょうが」

マリア「バラすんじゃねぇ…」

あるて「その単位ですと、日本円に直すと年額で一兆円を越すと思いますが」

べらこ「そりゃ、池尻大橋の土地を買うのも即金が可能な訳ですよねぇ…」

マリア「ううううう」

くりす「一応言っておくと、マリアのそのお金の中にはファインテックの持ってる特許のライセンス料収入とか、僕の会社関係の収支も含んでの数字だから、マリアの完全な自由になる訳じゃないんだよね…」

マリア「それにあたしもここまで稼げるようになるまで苦労したんだぞ…」

べらこ(おじさま。それと、やはりねーさんはジーナかーさまの娘。あたしはそれをたった今、確信しました)

くりす(ベラちゃん、それは今、指摘しない方がいいよ…)

べらこ(ねーさんがムカつくのでバラします。密かに貯め込んだり自分の収入を隠すとかケチ臭いところはジーナかーさまそっくりです)

マリア(ベラ子てめぇっ)

じーな(そんだけ溜め込んでる割に隠してたマリ公も悪いやないか…うちでもそこまで行っとらへんぞ…)

べらこ(でしょでしょ? 母様もなんかゆーたってくださいよ)

じーな(それ以前にベラ子。あんた、うちのケチに今更言及するか…それにな、みんなに言うとくぞ。この子の遺伝子の半分はうちの提供やからな!)

べらこ(あたしはケチなつもりは)

たのの(あのさぁベラちゃん…あんたの聖母記念銀行の報償金口座、そろそろ3桁億円行くんだけど。何ならあの乱暴ルギーニ、公用車の扱い外してあんたの私有にする?)

べらこ(しばくわよたのきち…あの車は痴女皇国で購入してあたしの公用使用車扱いじゃない…」

たのの(更にはイタリア政府に寄贈して大使館車両にしているとか色々経歴が複雑だから、財務でも扱いに困ってんのよ?)

べらこ(あががががが)

おりゅーれ(いいですかカルノ…お金の話をするとこのように揉めるのですよ…なるべく清廉潔白に生きるのを心がけなさい…)

かるの(少なくともよこしまなお金を使う事がないようにしたいものだよね…)

まるは(かんづめとやらのような名前はやめて欲しいですの。ところでオリューレ様。あたくし母国から連れ去られる際に犯されてから連れて来られましたでしょう。つまり痴女種にされてから国を離れる直前、国王と王妃…即ちあたくしの父母の意識を垣間見る事が出来たのですが、バタヴィアの商館の地下の隠し蔵に若干の金銀が)

うぃれみ(わたくしの名前。で、バタヴィア駐在の橙騎士団尼僧騎士に協力して商館跡を見てもらいましたところ、どうもあれ、略奪の暴徒も気付いておらなかったようですわよ…)

おりゅーれ(え。それは即ち、手付かず…ディードリアーネ…聞いた?)

でぃーど(わかってるわよ…私がバタヴィアに乗り込んで抑えればいいのね?)

まるは(で、父母は当然「het is van mij(うちのもんや)」と申すでしょうが、そんなもん知るかという訳で、スカルノ陛下への持参金としたく)

おりゅーれ(いいのですか…こういう場合、公式に願い出れば球根詐欺国に返還となります。そして詐欺国の王女たるマルハレータとウィレミーナには返還請求者としての資格も生じるかと、マリア様)

マリア(おもろいもんが出てきたじゃん。でさ、それはマルハちゃんが預かるようにしてさ、これ返して欲しかったらウィレミちゃんのお腹の中の子供を王家の子として認知してよって話にもっていくんだよ)

おりゅーれ(なるほど。少なくともマルハレータが持っておれば、それは球根詐欺国に返したも同然。後は言うなれば詐欺国内の問題…)

マリア(そう言う訳だからディードリアーネ、何人か飛ばせる部下を見繕ったら連絡くれ。速攻でジャカルタに飛ばすからその地下室のお金を押さえて南洋王宮に持ち帰るんだよ)

でぃーど(へいっ陛下)

おりゅーれ(ディードリアーネにも駄洒落菌がというのはともかく、カルノ、お金というのはこうして使う事もあるのです…)

まるは(そして私は南洋王宮内でちょっとは楽をさせて頂けるように交渉する材料が出来ましたわね)

うぃれみ(そして私は球根詐欺国に戻ったら戻ったで王室内や家族のごたごたに巻き込まれるわ子供は堕ろせとか殺せとか恐ろしい話をされかねない件から身をかわせますし)

マリア(ウィレミちゃん…その件だけど、最悪の場合はごにょごにょ)

うぃれみ(なるほど、乗りました。むしろそうした方が諸々捗りますわね。その件を叶えて頂けるならばマリアリーゼ陛下に忠誠を誓わせて頂きますわっ)

かるの(オリューネ、悪い話にも乗らない方がいいと思うんだけど、痴女皇国って結構そういう話が好きな人、多いよね…)

マリア(カルノ君、オリューレも昔は)

かるの(聞かされました。しかしマリアリーゼ陛下、今の僕が入れ知恵をすればもう少し波風を立てずにうまく)

べらこ(オリューレさぁん…カルノ君にどういう教育を…)

マリア(あ…ベラ子、これはカルノ君がオリューレさんべったりな証拠だ…つまり、オリューレの脳内の知識やら経験を共有してるんだよ…)

べらこ(つまり、オリューレさんの悪知恵も移植された状態…なんて事なんでしょうか)

マリア(まぁ、仮にも南洋王国の王様をやってもらうんだから多少のそういう知恵もいるんじゃねぇかな)

べらこ(あたしがお手つきする前に汚されたような…)

おりゅーれ(いいですかカルノ、己の欲望とうまく付き合わないと、見境なくご馳走に手を出す見本があれなのです、あれ!)

マリア(この場合オリューレが正しいって思うな…)

べらこ(後でしばく、オリューレさんは絶対しばく)

かるの(マリアヴェッラ陛下…王宮周辺の一軒家に住まわせている労働罪人少年がいますよね…あの者たちの中で王宮に召し抱えた小姓扱いで美少年が数名)

べらこ(気が変わりました。あたしが遊びに行った時にカルノ君がその小姓たちを率いて出迎えてくれるならば、今の件は不問にします)

おりゅーれ(うう、カルノには迷惑を…)

マリア(あとベラ子はこういう少年を召し抱えられるように修行が必要だよな…)

おりゅーれ(クリス様がいらっしゃるのに贅沢な気もします)

マリア(だろ?だからこそオリューレさんとカルノ君のイチャラブを見せつけられてグギギとなってんだよ…)

りんど(マリアリーゼ陛下…でしたらこの後に起きることをマリアヴェッラ陛下に見せたら最後、もっと嫉妬の炎に狂う気がするんですけど…)

マリア(ああ、あれか…とりあえずそれにしてもオリューレとカルノ君には見せなきゃならんからな…)

べらこ(何を見せられるのでしょうか…)

えすて(という訳で次回に続くのです…)

りんど(次回、メテオラの岩山に夕日が沈む時、何かが起きるのです…お楽しみに…)
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