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女修道士渚に立つ・9.0

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初夏の風が爽やかに吹く王居の朝。

目覚ましの声が張り出しベランダから響いて来ます。

朝から一体、何をやっておるのか。

もちろん、おめこです。性交です。

そして、姦淫宮と名付けられた王宮の名に相応しい姦淫を行なっているのは、王居の我々の寝室の当番役の女官兼騎士二人。

宮廷牝豚と呼ばれている離宮住まいの女で、この日の王居番を務める女たちを犯しているのです。

で、私…オリューレは実のところ、睡眠を取る必要はありません。

厳密に言えば、一瞬で済みます。

しかし、同居する南洋王国スカルノ王朝の初代国王たるスカルノ一世こと、カルノ…ベテハリとアニサの子のためにも、敢えて通常の睡眠に近いことをやっているのです。

(身体を自動調整するためにも必要なのですから、サボらないように…)

ええ、私からするとお小言役のベラ子陛下…痴女皇国皇帝のマリアヴェッラ陛下がツッコミとやらを入れて来ました。

だいたい、私を四六時中監視している必要でもあるのでしょうか。

それにベラ子陛下自身が、初代聖院金衣テルナリーゼ様をうるさいしゅうとめのごとく不敬な扱いをする毎日なのを知っておるのですよ、私は。

その陛下が、私に対するお小言女をしていてどうするのですか。

しかも何ですか、陛下だって、今まさにこの姦淫宮の目覚めの儀式と似たような事をしているではないですか。

で、元女官管理室長として申し上げますとですね、痴女宮の裏の聖院湖に浮かぶ離宮のベラ子陛下のお部屋付きの女官は今、都合3名が担当しています。

(前にもあたしの朝の儀式は散々に話が出てたと思うんですけど…)

ええい、涙声でごまかそうとしてもダメですよ。

それに、嫌なら皇帝権限でやめさせても構わない話でしょうが。

(うう、オリューレさんを女官管理室に戻して毎日いじめましょうか…)

(ふふふふふ、それが叶うのならばどうぞお試しくださいっ)

全く。

人を茸島に左遷しておいて、今更何を申しておられるのでしょうか。

それに、茸島は茸島で、陛下の本体が今、朝の儀式としてクリスさんのちんぽから出る液体をですね、便器としてですね…。

(あがぎゃがががががが!)

うるさいっ。

ええ、時差とやら、茸島も痴女島も、そしてこの南洋島もほとんど変わらないのです。

そして、痴女宮離宮の陛下のお部屋ですが、昨日から本日深夜の間に上がって来た精気を持って上がる青薔薇騎士団所属…つまり、痴女宮の女官業務勤務者の万卒で特別に精気受け入れ量を増やされた騎士資格の高い女官が担当するのは変わっていません。

それどころか、今朝がそうですけど、第一女官管理室長のリミルシューネと第二女官管理室長の勅使河原絹枝さん…オキヌさんが一緒についているじゃないですか。

え、陛下の精気授受の新任担当女官の教育訓練で見届け役ですと。

まぁ、お好きに。

特にリミルシューネには好きにせいとしか。

(陛下。オリューレさん、あれだけやりたい放題出来る立場なのに、ねてますね)

(どうでも良い事はないのですが、今は朝の精気授受の儀式真っ最中。どうでも良いのでほっておきましょう)

ひどい君主もあったものです。

しかし、私と連れ立ってベランダに出たカルノ、なんと姦淫王というあだ名を早くも頂戴しておるとか。

まぁ確かに、このジョクジャ宮殿…姦淫宮の別名を与えられたほどに、痴女宮に負けず劣らず一日中、どこかで誰かが姦淫しておりますが。

で、痴女宮の方ではこの朝から翌朝にかけて陛下のお部屋に詰める当番女官が、まずは陛下と、皇帝室秘書課長の伊藤瞳様と、伊藤様の愛人…愛人の愛人というのもどうかと思うのですが、とりあえずは伊藤様…ヒトミさんの護衛役のゼアラニーネさんの3名にそれぞれのちんぽを突っ込んでいます。

そして1分もかからずに献上精気を抜き取られて半ば失神した状態で、ベランダの姦淫椅子の上でぐったりしております。

そこへ、下賜精気を流し込む役目の前任女官がのしかかって精気補充かたがた犯していますが、朝の儀式の本番はここからです。

女官の精液で汚れた股間を、その射精した女官の顔の上に跨って乗せる陛下たち。

つまり、汚した自分が綺麗にしろと。

更には、男性同様に朝の催しをする必要がありますから、勃起したちんぽを犯している前任女官の口に近づけます。

そして女官の口に精気を放ったあと、情け容赦なく「これから皇帝番を終えて女官管理室に戻る女官」の口を便器として使うのですよ。

(確かにこれ、ひどい眺めですね…日本でこんな事は絶対許されませんね…)

(キヌエさん…言いながら秘書役を相手に同じ事してるじゃないですか…)

(えええええ、そう言ってるリミルシューネさんも嬉々として)

ええそうですよっ。私が女官管理室長やってた時と違ってですね、秘書役がつくようになったんです。

そんなん、ありかっ。

特にリミルシューネこうはい、あなたは何をドヤ顔してるんですか。

あなた…定例会議で痴女宮に帰ったら、ちょっと第一管理室に顔を出しますからね?

(職権濫用ですやん…それにオリューレさん、これは精気授受実習ですよ?)

ええ、彼女たちもベラ子陛下同様に、秘書役を肉便器として使える立場。

それに、キヌエさんはかなりのサディストとして頭角を表し恐れられているとも聞いております。

何より、ベラ子陛下のご学友なんですよね…。

(その立場と公的な立場はまた別です。私もミスしたらベラちゃんに犯される身分なのは、オリューレさんと何ら変わりませんよ)

うぬぬ。

まぁともかく、女官寮や女官管理室へ配達される精製精気を持ち帰るための儀式を兼ねて、変態行為とおめこをしているのが痴女皇国におけるベラ子陛下のお部屋の毎朝の光景なのは変わってませんね。

そして、いまだにこの光景を見れる立場でなくても良いのですよ、陛下。

もはや本宮の女官管理からは遠ざかり、南洋行政局独自に近い制度を敷いて女官や騎士を育成している立場なのです、私とディードリアーネ、そしてリリアンは。

(ただ、行き過ぎの監視は必要なのです…)

はいはい、わかりましたから覗き見でも盗撮でもなんでも…あ、盗撮はちょっと遠慮して頂きたいところですね。

そして、陛下も茸島の本体が、クリスさんと二人でやってることをですね…茸島支社のジョアンナさんと、そして南洋行政局茸島行政支局長に就任したアンヌマリーの二人に対してまさに今、何をしているかバラされたくなければですね…。

(ううう、オリューレさんが出世したら冷たいではないですか…今のそのお立場につけるためにあたしがどんだけ骨を折ったのか、理解してくれていない悲しみが…)

陛下。

この朝の儀式の手順とか、更にはこの姦淫宮内の精気の流れに関わる姦淫性交の手順、他ならぬ陛下が厳密にお決めになったんでしょうが。

ええ、実際に実演しーの、手順に口を出し手を出しちんぽを出しーの。

では、その淫猥な姦淫行為が大好きな皇帝陛下に何をやれと我ら一同、この姦淫宮の住人一同は仰せつかっているのか。

実は、この姦淫宮では痴女宮のような精気吸い上げは必要ないのです。

この宮殿敷地とジョクジャカルタ市内でおめこすれば、誰と誰が相手であろうとも、勝手に未精製精気を抜き取られます。

ただ、精製精気を供給する必要だけはありますよ。

ですので、姦淫宮内の正規女官は騎士を含めて全て千人卒以上であるこの姦淫宮で、幹部の日常業務たるや、千人卒女官に精製精気を供給する…いわば食事の配膳役を求められるのです。

で、朝もはよからベランダでおめこに耽る女官二人に近づいた私とカルノですが、私がまず一人の口にちんぽを突っ込みます。

そして、カルノが同様に女官に咥えさせたのを確かめてから、女官の口に尿を放ちます。

で、この排泄行為の最中に女官は牝豚に対して射精しています。

そして、朝から王と妾妃…私です…の寝室前にて性交に耽った不届な豚ということで、その女官を連れて張り出しから下に降りられるように作られた坂道を降りますと。

その正面には、姦淫水浴場と名付けられたプールが存在します。

いえ、坂道を下ると、そのプールの中に降りることになるのです。

つまり、降りるだけで下半身は水浸しになります。

そしてこの坂道を、王居室の両隣の部屋から出て来て、同様に女官を伴って降りて来た人物が。

そう、ディードリアーネとリリアンです。

そして我々が合図をすると、坂道の途中から出て来た収納式通路が、同じく水浴槽の左右から出て来た通路と組み合わさります。

更には、ぷかぷかと半ば浮いている都合4つの浮き寝台までもが、その通路正面に引き出されて来るのです。

お分かりでしょう、その浮き寝台の上で我々は女官を犯すのです。

で、ここでこの姦淫宮殿の後宮全体の構造を思い出して頂きたいのです。
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/200/

そう、離宮最南端の更に南側には、騎士の住む寮が存在します。

そして、王居舎の北側には女官寮が存在します。

この姦淫水浴槽を含む離宮の地下に存在する業務通路を通って通常配置につく騎士や女官は別として、毎朝の当番につく女官と騎士5名ずつが、宮廷牝豚を一匹ずつ連れて水浴槽左右…皆様にわかりやすく申し上げますとプールサイドに並びます。

で、この騎士と女官ですけど。

離宮住まいなのです。

つまり、王や我々幹部の慰み者として適切と思われた女官が選抜され、現状では半年ほど務めることになっています。

同様に、宮廷牝豚たちは、努力して姦淫の達人になれば、豚の地位から引き上げる事が適切とされた…いわば、見込みがある者たちが勤めています。

そして…このジョクジャカルタの街中に居住する一般の市民には、もはや普通の人間はほとんど、おりません。

主に、連邦世界から連行された女犯罪者たちを転換した少年と、逆に犯罪者から性別を問わずに転換した牝豚がその居住者の主力です。

全体を湖と濠で囲まれたこの姦淫宮の更に外側、主に東と北側に順次、整備されている街区に住まいを与えられているのは見た目は少年と、やや年上の女だけなのです…。

灸場きゅうばのオネショタ街区の成功を基にしたのです。茸島の少年売春制度を作ったオリューレさんには、きっと気に入って頂けると思ったんですけど…?)

ぐぬぬ、あの皇帝陛下は一体、何をしたというのか。

しかし、私としては溜飲が下がる思いも無きしにもあらず。

(オリューレは自分をさげすんだものたちに、仕返しができるじゃないか)

と、隣のカルノも言ってくれます。

そう…カルノは私を一種の姉に近い存在と考えてくれていますよ。

で、私の出生についてはこれまで、語られていなかったと思いますので、手短に。

私の生まれはこの南洋島、それもこのジョクジャカルタでした。

で、船の難破によって南洋島に漂着し、救いを求めるべく時の王に謁見が叶った白人と呼ばれる人種の男が、ある時に宮廷女官を犯して孕んだのが私でした。

で、その船乗りは宮廷女官に手をつけたかどで処刑されたのですが…問題は、子を孕んだ我が母親。

明らかに、純粋な南洋の人間ではない子を産んでしまったということで、宮廷を追われて生活にも困り、心労で死にかけていました。

しかし、そこに聖院の女官が現れて救いを求めるかを尋ねた結果、我ら親子は聖院の預かりとなった経緯があります。

で、その一連のことどもが起きたのは、先先代金衣…デルフィリーゼ様の御代が終わろうとしている時でした。

ですから、私はぎりぎりでデルフィリーゼ様と面識が、あるのです。

(オリューレさんの髪の毛が本当は黒いのって、これが理由だったんですよね。インド系とラテン系白人との混血で父親知れずというか既にこの世にいないと)

(で、我が母も聖院女官としての天命を全うして老齢院で一生を終えました)

(そして、幼かったオリューレさんは成長させられて当時の修学宮乳児舎に入り、女官の道を歩んだと)

これは、私の出自を確認されたベラ子陛下との話です。

ですから、クレーゼ様のことをよく知っているのも道理とお考え下さい。

…更には、アルトとほとんど同期というのも…。

(アルトはわたくしの方が後輩とか言いますけどね、あの女は中東支部から一旦はスイスに送られて後に聖院本宮に来ていますからね…聖院の組織そのものに厄介になった時期はほとんど同じなのですからね…!)

(まぁ、半年くらいの違いってことで良いのではないでしょうか)

よくありませんよ陛下。

ま、ともかくとしまして、私には南洋王国に対する復讐心が全くないかと言えば、ある部類です。

ただ、王朝そのものを転覆させるとかまでは考えておりませんでしたよ。

聖院に拾われ、親子一緒には暮らせてこそおりませんが、同じ職場。

更には才覚を認められて早期に女官管理室に配属された娘の成長を喜んでもらえましたし。

ただ…ジーナ様が聖院世界に初めてお越しになる少し前に、寿命尽きまして。

当時は今の大きく拡張された罪人工場の場所に所在した老齢院で、息を引き取り燃え尽きるのを看取ったのは他ならぬ娘の私とマイレーネ様、そしてクレーゼ様でした。

(クレーゼ様、この娘はいずれ生地たる南洋の島に戻る予感が致します。その時に力不足を問われぬよう、女官の差配について学ばせたく存じます)

(マイレーネ…貴女がそう申されるのであれば、それはそうなのでしょう。いずれにせよ女官のやり繰りやおつとめの程度の仕切りはお任せしております。貴女の心のままに。オリューネ…あなたの母親の死亡の前に上級女官に上がる事ができたのも、おのれの母親をみとれ看取れというおたっしかも知れません。引き続き、マイレーネの下で学び勤めてくださいませ)

ええ、この時は何を一体、言われているのかと思っていました。

しかし、まさか本当に自分の生まれた地に戻り、そして実質的な女王となってしまうとは。

もしも占いですとか、あるいは未来を見通すお力を使わずに勘だけで申されたとしても、それはそれでマイレーネ様の慧眼に感服するしかありません。

何より、仮に未来を見通せても、変えようとした段階で別の未来が始まるから思った通りにならないという事、上級女官にとっては当時からの常識でしたし。

まぁ、少し話が逸れましたが、実はこの宮廷牝豚ども、当初は前王朝の廷臣たちや豪族の子女で賄う計画でした。

で、差し当たって慈母寺で修行を務めさせた後で、見込みがあってカルノと王朝を支える女官に相応しげな者を王宮の預かりとしよう。

これが、故郷で肩身の狭い思いをしていた時からすれば私同様、破格の引き立てと出世に預かって南洋慈母寺の長に収まったアニサと、私の合意で決めた事どもでした。

そして、実際に始めたんですけどね…ええ、予想通りというか、予想以上に教育に手間取っているようなのです。

なにせ基礎学力からして南洋王国の水準は低いのです。

ですので、聖院学院本校から教育女官や福祉女官を慈母寺学院のために借りる話もついていたほど。

そう、聖院学院仏教部は、まるごとこの南洋島の慈母寺本院の付随施設として移転しています。

そして、聖院学院福祉部から移って来たハリティリーネさんが慈母寺学院長として就任しています。

新しい福祉部長には…茸島からリンジーさんが移っていますね…。

大丈夫なんでしょうか。

まぁ、他人の心配はちょっと置いておきましょう。

で、この牝豚の穴を埋めるための手段。

本宮女官のうち、出家継続を希望する…即ち、従来の女官採用の途上にあって5~6年で還俗か昇格かをはかられる者たちから希望者を数名募り、牝豚としての勤務を頼んだのです。

で、この牝豚役は服が黒豚仕様、つまり黄色い制服の要所に装飾の黒色が入っており、離宮内では先輩女官として純粋な牝豚として連れて来られた者たちを仕切る役目があります。

そして、黒豚待遇の場合は千人卒施工が施されています。

ただ…本当の昇格と違って制約があります。

この離宮内での勤務後の査定で良好な結果を出していなければ、強制還俗です。

そして、罪人などを孕ませて出来た一般女官でも実は…本宮で採用して昇格させた女官よりも、短命な傾向が出るであろうことは皇族準拠幹部くらいしか知らない極秘事項ですが、あらかじめ予見されているのです。

ですから、慈母寺の地下でしている尼僧にしても、千人卒こそ増やしていますが、下手をすると旧・女官種の時代並みの寿命に終わる可能性があるとも。

(もっとも、産ませれば後の補充は出来る話ではありますよ…)

などとベラ子陛下がおっしゃいますし、正直なところ、聖母教会や慈母寺向けにされている女官の出来については、一言申し上げたい事もありますよ。

ですが、それ以上に…私としては、曲がりなりにも人として生まれたのですから、人として自分の未来を決める努力はもちろん、自分の進む道を自分で決めさせてあげたい気もします。

(気持ちはわかりますけど、女官の好きに生きさせたら本当に、とんでもないことになりますよ。ほら、雅美さんの妹さんの裕美さん…あんな感じで本物の犯罪者として痴女種能力を使われたら、世の中に大きな損害損失を与えるのは確実なのです。オリューレさんも女官が長いのですから、女官になった以上は人としての自由や権利をある程度は奪われてしまう理由もよくご存じでしょうに…)

まぁ、ベラ子陛下の懸念もわかりますが、それでも私は自分の運や才覚を試させたいのです。

これ、決して自分が昔、まさにこの地で酷い目にあったからじゃないのですよ。

母親だけでなく、下手をすると娘の私まで体を売る羽目になっていたとか抜きにしても、人は極限の環境や逆境において強さを発揮できないと、本当の成長にはならないのではないか。

確かにこの姦淫宮でも、女は犯されなぶられ、下手をすると年に何度も孕ませられる運命にあります。

そして査定結果によっては、慈母寺横の懲罰林か亀悪魔島送りになります…偽女種化の上で。

そこまで行かなくとも、女官種時代の寿命がだいたい50年と言われてましたが、即成栽培千人卒であれば40年を切っても不思議ではないそうです。

しかし、ある意味で個人の欲望や願望を押さえつけられて虫のような…蟻や蜂のような生き方をしている気もする我々ですけど、せっかく人としての頭と身体を持っているだけでなく、人以上の能力を持っているのですから、それを活用する意味でも自由は与えてあげたい思いもあるのです。

(規律漬けにしていたオリューレさんらしくもありませんね…)

(へーか。お言葉ですが、倫理や規定を守る殊勝な心がけの者ばかりではなかったからこその規律なのです。それに陛下も、皇帝執務規範とやらをマリアリーゼ陛下に作られ泣いておられるお立場かと)

(またオリューレさんがあたしの足下を見ています…)

(ですから、南洋行政局といえども全く好き勝手放題にできるわけでもないのですよ? 私も相応の制約、陛下他に課されている立場なのをお忘れにならないように…)

そうそう、好き勝手と言えば。

実はカルノと私、この姦淫宮に住んで2ヶ月ほどになりますが、極力お互いで姦淫はまだしも性交しないようにしております。

(えええええ!なんでまた!もったいない!)

(へ・ぇ・か。カルノは仮にも王として女どもの上に立つ立場ですよ? それがしすこんとかまざーこんぷれっくすとか言うんですか、私にべったりしては女扱いあしらいの肝を覚えぬ話になるでしょう)

ええ。我々は仕える女官を含めて、充てがわれた見込みのある豚を犯す事が多いのです。

今も正に、当番の女官を犯していますから。

そして、女官と騎士たちも充当された豚をプールサイドで犯しています。

無論、カルノや私、そしてディードリアーネにリリアンにと充てがわれる女官は、出世の覚えめでたい者ばかり。

言わば、上玉です。

しかし、そんな上玉だけを相手にするのではなく、民草に該当する者たちからも、童話のごとく大立者となって出世する者はいないのだろうか。

聖院に拾われたからこそ、今の人生がある私としては、カルノにはその辺の重要性も教えたいのです。

ですから、カルノには自分の妃は自分で探せ。あくまでも私は側室の長に過ぎないとは言い放っていますよ。

(意外ですね。オリューレさんは血筋や血統にこだわる気がしたのですが)

ですから陛下、それは自分の出世のためなのです。

いわゆるタマノコシとかギャクタマってやつですよ。

それと、欧州でも問題になっておりましたでしょう。

王族や貴族間で近親交配にも等しい婚姻を重ねている弊害、こちらの痴女皇国世界でも問題になっていると。

それに、女官に後継を残させる場合…特に金衣の後継を産む際には下賤の血を入れるというのが元来の聖院の掟。

支配者同士だけで婚姻を重ねておっては、生きる意欲や力を漲らせた野生を取り込む事が出来ないでしょうに。

ほれほれ、ベテハリがそうじゃないですか。

あの子の一家って、明らかにアニサより格下の生まれですよ。

だからこそ、ベテハリはアニサと別れさせられたのではないですか。

(では、カルノ君との間の子供はどうするんですか…しかも、ディードリアーネさんやリリアンさんとの子供まで作ってるわけでしょ?)

(それは陛下、お話しした通りでしてよ。あの子たちはあくまでも我々が妾扱いとしてこの姦淫宮に居座るための口実作りのようなもの。実際には生まれて来た子たちは既に慈母寺学院に預けて教育の最中です。そして、将来は南洋行政局どころか本宮でお使い頂いても支障のない女官に育て上げるのを目標としております)

まぁ、実際にはあの子たち、新生南洋王国または南洋慈母寺を支える女官となるでしょうけど…。

とにもかくにも、朝の姦淫の儀式真っ最中なんですから邪魔せんといてくださいっ。

陛下は陛下でおめこに明け暮れる立場でしょうがっ。

(うううっ、準皇族扱いの上に痴女宮はおろか、茸島を離れてからオリューレさんが冷たいですね…)

単に忙しいだけですっ。

それに陛下。茸島以外の南洋王国領土は女官の避暑地としては整備せず、灸場同様に特殊な土地として一般女官にはあまり足を踏み入れさせない方がいいってお決めになったじゃないですか…ね?

しかも陛下のお立場であれば、慈母寺にはふらっと様子見に来れるじゃないですか。

そして、鉄道なり自動車なり、ボロブドゥールとの間を歩かずに済む手段はいくらでもありますし、陛下であれば走ろうと転送しようと、ジョクジャカルタにお越しになれますでしょ?

(ええ、それはまぁ、そうなのですが…)

それと、ベテハリやアニサが気になるならば、何もこの私にこんな心話をうじうじと送らなくとも、直接見に行けば良い話なのです。

つまり、陛下はこのジョクジャカルタの町が計画通りに運営されているかを気にしておられますね。

しゃあないです。

姦淫の行為が終わり、水浴槽とプールサイドを清掃する黒豚たちや騎士たちの姿を見ながら、私とカルノは部屋に戻ります。

で、我々が姦淫していた間にベランダを清掃して、カルノのための朝食を用意してくれていた女官たちに礼を言わせてから、私は馬房に手配を頼みます。

「側車付き自転車を一台、用意願います。カルノの朝食後、私とカルノはマリアヴェッラ陛下のご要請にて市街地視察に向かいます」

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で、なぜ…自動車を使わないのか。

確かに、王宮にはダンケ号もぱちもんきゃらばん号も無理ティプラも何台も配備されていますよ。

しかし、そのほとんどは何かしらの用事で半分は出払っているのが常態。

そして、運用についての調整、ディードリアーネの部下の車馬管理課が行っています。

(オリューレさんが車の運転、あまり得意じゃないのはこの際内緒で)

しばくぞ。

いえ失礼、陛下。

世の中には秘密にすべき内容もあるのです。

例えば陛下。

クリスさんのおやつの焼き物、未だに失敗していて、まとめてこっそりとファインテック茸島支社の塵芥処理室に持ち込んで肥料に変えて証拠隠滅を図っておられる件。

あのスコーンとかホットビスケットとかいうもの、時々はアグネス様に出来を確かめられておられますよね。

(あ、あたしはメシマズ嫁ではないのです!)

(であれば健康のためにも自らの足で地面を走るとまでは申しません、人力を使うあの乗り物で視察に赴くくらいは取り立ててお咎めを頂く話でもないと思えるのですが!)

ふっ。

茸島暮らしの経験を私に積ませたのが運の尽き。

あの行政支局にさえ聞こえてくる陛下の醜聞の数々。

できる女を演じておられるだけで、陛下は結構どんくっさい一面もあるのです。

決して、茸島でのデンパサール出動10分切りをとうとう達成できぬままに南洋島に配置転換された確執から言っておる訳ではないのです。

(今月のベラ子陛下のポカミスリストはこれで)

(重畳でございます、ヒトミさん…)

(いえいえ、ベラ子陛下が苦手にしているのがわかってからは、影の支援をしているだけ。決して茸島時代に、理由をつけて行政支局に呼び出す名目で別荘から離して頂いた恩義からくるものではないのです…)

(茸島での便宜を図る話はアンヌマリーにくどいほど言い聞かせております…不備があればこのオリューレまで…)

ふふふふふ。

人には親切にしておくものなのですよ、おわかりですか陛下。

(そんなところに草がいたなんて…!)

(ふっ、それにヒトミさんは皇帝室秘書課長。ジーナ様の代から皇族の執務監査役として実質的な女官代表として、このオリューレは指名を受けていた身ですよ。この件が明白になったところで、これはヒトミさんの職場にかかわる先輩として業務指導を拝命しているだけなのですっ)

ええ、越権行為にならないように、しっかりと手は打っています。

それに、同じく皇族監査役の室見理恵さん…リエさんも国土局のお仕事が忙しい訳ですし、文教局のタノキチさんに至っては実質的に陛下と別居状態が続いているのですから、勢い陛下の日常を監査するのに最適なのはクリスさんとヒトミさんになるのですよ?

ええ、この辺の手口はジーナ様の直伝なのです。

思い出して下さい。

私が女官管理を痴女宮でやっていた時期、何かとジーナ様とおめこ、いえもとい精気授受を行なっていた立場だというのを。

(まぁ、これはベラ子がどんくさいだけで、オリューレさんを責める話でもないよな。それにベラ子のポカミスなんて、女の尊厳を傷つけるだけで実害は僅少。ある意味ではどうでもいい事なんだけど、細かいところに目がいく女官に指導をする立場としては大雑把すぎるくらいかな、問題点)

と、マリアリーゼ陛下にも「そんくらいなら別にいい。むしろ、時々チクチクやっとかないとベラ子は調子に乗る」とか言われてますし。

で、腹いせにベラ子陛下がヒトミさんやゼアラニーネと痴話喧嘩、いえもとい臨時の精気授受を始めたとしても、このオリューレは南洋島の勤務。

緊急時を除いては、茸島はまだしも、痴女島には勝手に戻れない立場です。

ヒトミさんとゼアラニーネの無事を祈りつつ、私は側車にカルノを乗せた自転車で王宮裏口から出て行きます。

橋を渡り、東の方角にある市街…椰子の木やシュロの木、そして絶林檎がところどころに生えている緑多い市街を人が歩くよりは少し早い速度で流して行きます。

で、このジョクジャカルタの街の中の道は雨水透過樹脂とかいう透明の素材で固められた簡単な舗装のところが多く、自転車で走る分には困ることはありません。

街自体も高低差が極めて少ないのですから。

「灸場島のハバナとやらはもっと坂道が多い様子。いつか見に行きたいものです」

「そうね、カルノ…あなたが王として慣れ、王宮に人も揃って来た段階で申請してみましょう。なにせ、この街はまさにハバナを参考として少年と女を住まわせ働かせるために作り直されたようなものです。我々の治世の参考とするためにも、視察を願い出ることは理不尽ではないはず」

と、粗末ですがちゃんと椅子や泥除けが備わった、左隣の側車に乗るカルノと会話を交わします。

宮殿の中でこそ陛下ですが、こうした場所では私はカルノと呼んでいます。

そして…こうした私的な場での言葉で、カルノと私の実質的な関係がお分かりでしょう。

思い起こせば、ベテハリとも、そしてアニサともこうした会話をしていたものです。

そのベテハリやアニサの息子を預かるのですから、感慨深いと同時に責任は重大です。

しかしですね。

今、我々が自転車を走らせているのははっきり申し上げてご機嫌取りです。

誰の、とか言わないでください。

むろん、ベラ子陛下のですよ。

で、本当ならば一番暑くなる昼下がりにやるのがいいのです、この視察。

または痴女島同様の時間帯に降る雨のときを狙うか。

ですが、このジョクジャカルタでは、寺院や工場で働く者たちも住んでおります。

そして、痴女島の罪人工場と同様に、夜でも働く仕事が存在します。

で、今頃はジョクジャカルタの駅に着いた海岸沿いの工場からの通勤列車や、はたまた寺院から戻って来た偽女種小僧だの見習い少年だのと女官を乗せた列車から降りた客…つまり、夜勤明けの住民たちが帰宅した時間を狙っています。

で、この夜間労働者たちで食事を摂る必要がある者は、勤務先の食堂か、はたまた支給所で貰った弁当を列車内で食べています。

つまり…帰宅すれば、あとは体を洗って寝るだけなのです。

しかし、ですね。

ここで灸場を見習ったという仕掛けがあります。

こうした夜勤者については、必ず同じ時間帯で働くようにした女官と組ませて居住させているのです。

そして、広い幹線道路の両脇に点在する平家の住宅は、南洋行政局が建てている、いわば一戸建ての寮のようなものです。

(社宅というと読者の方の理解が早いと思うのです…)

はいはい。

で、陛下。

そろそろ、夜勤の住民には弁当の効果が出ている気配が。

そうです、ここは夜勤なら夜勤で、なるべく居宅を固めているのです。

そして、南洋島各地に移住して開拓を行うための優良な労働者となるべく労働教育を受けている者が多いのですよ、このジョクジャカルタの現在の住人…。

で、働くばかりでは人はやる気を出さないでしょう。

そして、労働力の繁殖も必要。

という訳で、この少年労働者と女たちには猶予期間2年の課題を申し付けています。

・まず、何もなければ2ヶ月ごとに住む相手が変わる。

・そして、その2ヶ月の間になるべく女は孕むこと。

・孕んだ時点で延命措置が取られ、出産後は夫婦で慈母寺の指定する村に移住してもらう。

で、これが肝心です。

2年の間に女は孕み、男は女を孕ませて産ませること。

そして…この男女には内緒にしていますが、男児を産む方が延命期間は長くなるのです…。

理由は申し上げるまでもなく、男子の方が精気収集には都合が良いから。

そして、男を孕ませられなかった少年は、成人します…物理的に。

つまり、南洋慈母宗の小僧扱いとなって、偽女種になってしまうのです…。

そうなると、亀地獄島にこそ送られませんけど、偽女種として慈母寺の下働きをする羽目になるのです。

そして、偽女種の場合は余命が飛躍的に縮んでしまうのと、が南洋慈母寺本院のすぐ側に存在することを思い出して頂きたいのです…。

ええ、ですからこのジョクジャカルタの街に住む大半の少年と女は、隙あらばおめこしています。

で、帰宅して玄関の扉を開けたら1分とか、実際にあり得る話なのです。

まぁ、実際には水浴をして身を清めてからの事が多いですけどね…。

そして、風通しをよくするために窓や戸を開け放つどころか、庭先に姦淫椅子を持ち出して堂々とおめこしている場合も。

これは灸場でも同様だそうですが、周りに性交を見せつけて互いに興奮し、より多くの精気を放出した方が聖環に記録される精気授受成績が上がるのです。

で、ベラ子陛下へのご機嫌取りというのは、まさにこの住民の成功実態を私とカルノが目撃することで、その内容をクリスさんと陛下のズリネタ、いえ実態報告にしようという魂胆に他なりません。

ほれ早速、戸外でやってますし。

男は例によってふんどし紛いの尻が剥き出しになる下着だけの姿ですし、ここの住民の女たちには豚服の紐仕様が支給されています。

あ、姦淫宮殿の女官や騎士たちも、宮殿内…特に離宮内では紐仕様が義務付けられておりますよ。

そして今、自転車を漕ぐ私も、カルノも…雨天外套とかいう外出用の上着の下は、紐同然の姿。

そしてカルノには、偽女種の姿をさせております。

言わば、二人ともお忍びの姿です。

(自転車に乗ってる時点でバレバレという気も)

(へーか。今から宮殿に帰ってもよいでしょうか)

(オリューレさんこそ、ちんぽを出して何をしてるんですか!仮にあたしが止めても姦淫する気満々じゃないですか!)

指摘ご無用。

それに、これは言いつけを守って露出性交…つまり、ジーナ様がお好きな青姦とやらを楽しむ男女のためのご褒美としてあらかじめ用意したものなのです。

普通ならこんなもん、自転車を漕ぐのに邪魔で仕方ないんですよ。

そして、聖環に表示される成績優秀者の家の前に着きますと、おもむろに庭を覗きます。

と言っても、簡単な植え込みがあるだけで、道との間には門すら存在しません。

このジョクジャカルタは、他の痴女皇国の直接統治地域同様に窃盗犯罪は存在しないか、やろうとした瞬間に懲罰機能が働いて動けなくなった上に、自動通報で騎士が飛んでくる仕掛けになっています。

で、我々は盗むどころか施すために住居に立ち入るのです。

これは、貸している住宅の使用状況を点検するためであり、居住者たちにも騎士や女官が入ってくることがあると伝えていますよ。

ただ、通常の場合は必ず、女官が入ると断ってから入ります。

で、私とカルノは、屋外で堂々とおめこ真っ最中の男女を植え込みの向こうから覗き見しております。

ただ、この際に居住者同士での乱交は禁じられています。

あくまでも、自分達の努力でおめこして孕めというのがその理由です。

で、少年を上に乗せた…やや年上の女が、姦淫椅子の上で励んでいますが、我々に気付いても声を上げたり咎めることはしません。

むしろ、おめことかちんぽとか叫びながら、より激しくケツを振っているのです。

まぁ、お忍びでも…私やカルノだってバレてますね。

で、よく励んでいるということで、褒美を取らせることにしましょう。

私は尻を振る少年の口を狙って。

そして、カルノは女の口を狙って便器にします。

で、放尿が終わりますと、狙った口にちんぽをねじ込んで掃除させます。

何故にこんな鬼畜行為をするのか。

これまた、思い出して頂きたいのです。

女官の放尿、特にちんぽから出すと精気移動が発生することを。

そう、少年と女に、精気を補充して男児が生まれる助けにしてあげようという慈悲の心で行っている慈善行為、篤志の志で行っている事であって、決して茸島の別荘でこの行為の一部始終を見ながら、ジョアンナさんやベリンダさんにクリスさんとせんずりをこいている陛下へのオカズ提供のために行っている訳ではないのです!

-------------

べらこ「全力でオリューレさんの趣味だと思います」

おりゅこ「陛下の、そうしろという指示が。それに、我々が介入し過ぎてはえこひいきが過ぎる話なので、これがちょうど良い支援に思えるのです」

べらこ「それに、その後で部屋の使用状況を見るとか言って、二人であの少年と女性を犯してたじゃないですか…」

おりゅこ「カルノも私も、ケツの穴を借りたまで。懐妊の試みに影響する話ではありませんよ」

べらこ「つまり…オリューレさん…男の子の尻を犯したのですね…」

おりゅこ「茸島の矯正学部では散々やってきたことです。それに、私のちんぽはカルノの尻穴を知っているのみならずですねぇ」

べらこ「ええわかってます。オリューレお姉さんをヒィヒィ泣かせて精液をぶちまけ飛ばすために、カルノ君がオリューレさんのちんぽを咥えていることを」

おりゅこ「正直、やめさせたいのですが」

べらこ「止めたらいいじゃないですか」

おりゅこ「しかし、カルノの奉仕の心を無下にへし折りたくはないのです。あの子は私を自分の女扱いしたいというのもありますし、私に不可欠な存在であると自分を売り込みたいのですよ。その心がけだけでも評価してあげたいのです、私は」

べらこ「なんか、受験生のちんぽをいじってすっきりさせる母親とか、生徒に迫られてつい股を開いてしまう女教師のざんげの告白を聞いている気も」

おりゅこ「それにへーか。クリスさんが陛下のちんぽにやっておられることと、私がカルノに受けている奉仕の内容に何が違うのでしょうか。クリスさんの尺八でアヘアヘ言いながら両手で頭を持っておじさまおじさまうっクライマとか申しておられる声、南洋行政局にまで」

べらこ「防諜措置を取っているのに聞こえるはずがないのです!捏造はやめてください!」

おりゅこ「ではヒトミさんご提供の映像をば。どうぞ(聖環の映像再生)」

べらこ「…何が望みなのですか…(涙目で)」

おりゅこ「陛下。そもそも我々はズリネタを提供したにすぎないのです。この上何をしろと」

べらこ「といいながら労働者のおうちに押し入っておめこに乱入して人間便器にしたのに興奮して、カルノ君とおめこしてるのは誰なんですか」

おりゅこ「それも含めてのズリネタ提供です。更には乱交ならぬ寄り合いせんずりとか、何をしているんですか一体…絶対に私は陛下に変態と言われたくはありませんが」

べらこ「せんずりはせんずり。おめことは別の快楽、いわばお菓子とご飯が別腹のようなものなのです」

おりゅこ(カルノ…私は痴女皇国からの完全独立を考えたくなりました…こんな不遜な考えに至った私を誰が責められるでしょう)

かるの「オリューネ。灸場視察の口実にすればいいよ。果たしてジョクジャカルタと同じなのか。それともここほど狂った姦淫を向こうでもしているのかぜひ見たいって言えばいいんだ」

べらこ「そんな理由で南洋島を空けて視察なんて…」

まさみ(でもこれはカルノ君が正論よ。ただ、視察旅行の条件はつけるわよ。オリューレさんの代わりに行政代行が可能な副官を用意すること。ディードリアーネもリリアンも自分の仕事で忙しいみたいだからね。それさえなんとかなるなら一種の新婚旅行として、内務局としては許可しなくもありません)

べらこ(ええええええ)

まさみ(新婚旅行くらいさせたげなさい…それに、副官を作れって言ってるんだし…行けるようになるには半年はかかる話じゃないの…今、無理からに行きたいってわけでもないでしょ?)

おりゅこ(ええ。雅美さんの言われた通りです。きっと、ベラ子陛下も女心を理解した裁定をなさって下さると期待しましょう)

べらこ「ぐすんぐすん(稟議書テンプレートを画面に出しながら)」
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