闇堕ち女帝マリア・痴女皇帝建国譚

すずめのおやど

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女戦士大地に立つ・0.5(R18)

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皆様、ご機嫌よう。

痴女皇国南欧支部長を拝命しております、エリザベート・デ・ヴァロワ…イザベル・デ・ヴァロイスと申します。

Isabel 1st. (Élisabeth de Valois) イザベル1世 Ten Thousand Suction.(Limited Ten million) 一万卒(限定千万卒)Pure Female Visual. 女性外観 Red Rosy knights. 赤薔薇騎士団 South-Euro Branch, Imperial of Temptress. 痴女皇国南欧支部長 Reina de españa. スペイン王国女王

公的な立場ではイスパニア…スペイン王国の女王となりますが、実際には痴女皇国の傘下となるでしょう。

でまぁ、この間から皆様の前に出てお話を致しております役柄の事あまたの日本女、ティアラ・ナカイ。

幼女の頃に保護されたものの、活用に困ったそうですが…珍しい東洋の女の子ということで、我が国の貴族どもの懐柔用人材として使い物になるかと思って引き取りに手を挙げたのが、この子の母親共々、我がイスパニアが世話をすることになった経緯のあらましです。

Tiara Nakai. 中井ティアラ Ten thousand Suction.(Limited Million)一万卒(限定百万卒) Slut Visual. 痴女外観 White Rosy knights, Imperial of Temptress. 白薔薇騎士団  Mushroom island branch school assistant teacher, Holy temple Academy, Imperial of Temptress. 痴女皇国聖院学院茸島分校補助講師

Miyuki Nakai. 中井美由紀 Ten Suction(Limited Hundred Suction)十人卒(限定百人卒) Pure female Visual. 女性外観 Prisoner-Court lady, Color-level, Silver. Imperial of Temptress. 痴女皇国・受刑女官(罪人等級銀色

しかし、引き取りに当たっては母のミユキは殺さぬ限り好きにして良いが、娘のティアラは騎士として傅育ふいくして欲しい。これが、時の痴女皇国皇帝にして二代目聖母たるマリアヴェッラ陛下から申し渡された依頼でした。

何分、今でもそうですが我がイスパニアは痴女皇国に対して巨額の債務を抱えております。

(ただ、姉はこうも言ってますよ。「あまりに借金がでかいと潰せなくなるんだよ…。ま、あたしたちにはおたくの借金くらいどうにでもなるし、どうにかしてやらないと、それこそ痴女皇国の面目丸潰れだしさ、心配すんな」と…)

これは、マリアヴェッラ陛下のお話です。

確かに我が国の内乱を阻止し、あまつさえ都市整備はおろか農地開発や水源確保…そして、本来ならばはるか未来の技術の産物だそうですが、鉄道なる箱を連ねた乗り物の道の整備にと、私の代ですら到底返せそうにない金額であろうことは明白な額の投資、痴女皇国から我が国に対して行われております。

(イタリアと海賊共和国の後見者支部にもなって頂いているんですから、それに見合った国力を備えて欲しいというのがあたしの希望でもあります。それに、イザベルさんの信頼がおける組織作りにも合意しているのですから、安心して野心や野望を燃え盛らせて欲しいって姉も言っておりますよね…)

そうです。

私は、年若くしてフランス王家からイスパニアに嫁がされた身。

更には…皆様の世界の歴史とはいささか違いますが、産褥の熱で死にかけておりましたところ、痴女皇国に救われ…あまつさえ家臣のアナと間男アントニオの企てた謀反を阻止頂き、夫たるフェリペの急死によって空位となっておりましたスペインの王位を継承するに至った身の上です。

言うなれば家の都合で嫁に出された上に、亭主に先立たれるわ出産の際にあわや死亡とか、マリアリーゼ陛下率いる一団の助けがなくば今の地位はなかった立場です。

そして…正直、こうなった原因を作った実家のヴァロワ王家やアナに何の恨みもないかと言えば…そうですね。

目下、我がスペインは傘下に収めたものの北部のビルバオ一帯を未だ支配する洞窟探検国バスクに手を焼いております。

そして、西南部に位置する比較的小国なれど、独自に海外に進出して財を成す事を企て、あまつさえ我がスペインに対して主従逆転の機を窺う海綿菓子国ポルトガル

これら我が国を脅かすものどもの背後には常々、我が祖国たるフランス王国の影がちらついております。

無論、私の実家です。

でまぁ、いくら実家の利益と嫁ぎ先の利益が相反する事も多いとは言えど、やり過ぎではないか。

このような主旨の抗議を手紙として送り付けたりしておりました。

いつぞやのバーデン=バーデン独立作戦でもパリ上空で火球を炸裂させて脅しを入れておられましたが、あれ…私の依頼でもあったのですよ。

(機会があればフランス王国の如きは痴女皇国の敵にあらず。いつでもパリは焼けるって脅してくれって言ってたしさぁ、ちょうど良かったんじゃない?)

ええ、マリアリーゼ陛下と打ち合わせの上で、あの火球炸裂に合わせて早文が届くように計らわせて頂きましたし。

文面を要約しますと「ポルトガル王国並びにバスクへの肩入れを中止頂かないと、次は火の玉がパリのすぐ上で起きるやも知れずとの聖母教会聖女様のお託宣つげ。ああ、我が故郷たる花の都が焼けて失せる様など見とうもございませぬ、くわばらくわばら」。

この文書に対する返信は返っては来ませんでしたが、鉄道建設中にフランスの商隊に見せかけた密偵が多数、我が国に入り込んで来たのを掴んでおります。

そして、私どもの返答は…。

そもそも、遡って私の女王即位と同時にフランスとの国境線警備を強化しておりましたが、関税については当時の我がスペインの食料事情から厳しく取り立てる事など夢のまた夢といった有様、公然と密輸を企てる商人の取り締まりを厳しくしては却って国民を飢えさせ困らせるばかり。

この、フランス王国からの食料…特に麦の購入が、我がスペインがフランスに対して強くは出られぬ一因だったのです。

そうですよ…南米開発や本国の灌漑事業、正に祖国の世話にならずとも国民を食べさせるため、そしていつでも祖国に対して軍事行動を起こす事が可能であると脅しつけるためだったのです。

パン…即ち小麦がないならば菓子を食えと申しつけるどころか、今のイタリアとスペイン…そして痴女皇国の傘下にある国ならば麦に米に芋に豆にと飢える事はない、これは断言出来るでしょう。

それどころか、貧民庶民ですら、まかり間違えば毎食毎食、肉の入ったスープを頂けるのです。

この意味はお分かりでしょうか。

最早、我々痴女皇国は食料をフランスに頼らなくとも良い。

そして、それを更に確固たるものにするのが「ウクライナの穀倉地帯を抑える」意味もある北方帝国従属化なのです。

仮に、人が食べる質にはない麦でも家畜なら食べる事もある。人が食べるだけのものとなるなら更に良い。

こうも仰せになられるマリアリーゼ陛下が、手ずから焼かれた黒く酸味のきついパンを無理やりにワインで流し込みながらもお話を拝聴したこともございます。

もっとも、口直しと言ってチーズを差し出して下さったのですが。

(あれ、まだドイツで出回ってる部類のライ麦パンだよ…本場物はもっと酸味がきついんだぞ…)

(いずれにせよ、人が喜び勇んで食べる味にはほど遠いかと…)

(イザベルさん…北方帝国に該当する連邦世界での国の辺りってさ、真剣にパンと言えば一般庶民にはこれなんだぞ…)

(マリアリーゼ陛下のお力でも何とかならぬのでしょうか)

(カイゼンは考えてる。茸島で改良品種が出来次第、比丘尼国の蝦夷地に送って試してるけどな。まぁ…寒冷地対応種の米を植えさせた方が正直、あたしの好みだよなぁ)

(米をこしらえるには水も必要でございますからねぇ。そそ、当方で捕縛いたしました他国の密偵についてですが、片端からグアンタナモ経由で悪魔島送りにしておりますが…よろしいのでしょうか)

(ああ、構わないよ。うちらに隠し事は出来ねぇって言ってんのに覗きに来る奴にはさ、何年かの間、ちょっとばかり汗を流してもらおうよ。それと…イザベルさんの実家以上にうちの挙動を気にしてるのってさ、アナさんの密通先兼、まさかの時の亡命打診相手だろ?)

(ええ。よもやまさかポルトガルの手の者と通じておりますとは)

(やってくれるよなぁ…流石にこれはあたしも見過ごせねぇわ。ま、アナさんを処刑する事も含めて、ポルトガルのやらかしの証拠を集めて因縁つける段取りごときに手間暇かけるよりさ、もっと簡単で手早い方法…イザベルさん、思いつかねぇか?)

ええ。正直、証拠を並べ立てて向こうを黙らせるのも無駄な手間という気がしております。

特に、痴女皇国全体が北方帝国の帰順と制圧に目を向けておるこの時期に、ポルトガル風情に構っておれるかというのは私も深く激しく同意せざるを得ません。

それに、今のティアラでは北方帝国に送って実戦の手伝いをさせるにはいささか純粋に過ぎるところもあるでしょう。

本宮や聖隷少女団本部の下した人事の決定にはこれまた…ティアラには悪いのですが、米大陸の事情と我がスペインのために送り込まれる資源や産品の生産実態に目を向けさせる方が、あの子のためにな…あ!

(そうですわね…ああっ陛下! 此度、ティアラも視察に行かせる予定となっております悪魔島の罪人というのは確か、偽女と化しておるが故に、普通の女とおめこして孕ませた場合、産ませる子の性別に制限がございませんでしたでしょうか…)

(おおっ、それなかなかいいじゃん…そうだね、ちょうど鉄道開通以降にさ、最低でも南米地域には使うかってことでヲカマ弾頭、数に余裕を持って仕上げさせてるはずなんだよね。あれ…仮にポルトガルに使ったらどうなる? 確実に労働力は大きく削がれるから、加工品の輸入や港の積み下ろしについて影響は考えられるだろ?)

(現状ではブラジルから送られてくる木材類がポルトガル扱いであったかと。まぁ、あの国から得るものは大した事はございません。むしろ、私どもにお任せ頂く方がより生産高を上げられますかと…)

(なら、あの国の男連中、片端からヲカマに変えても問題はねぇわな)

(陛下。それより気になりますのは、連中が密かに南米尻出国他で金を掘り当てて資金にしておる様子。セイント硬貨の流通はもとより、聖環普及にも色良い顔を致しませんのは独自通貨の信用度を増すための工作と思われますが)

(連邦世界の史実じゃ、ポルトガルはイギリスと通じてたんだっけな…あー、こっちじゃバスクと連携してフランスに密使密書送ってるよ。なんとかして聖母教会…そして痴女皇国の支配から逃れたいような考え、向こうの王室も持ってるみたいだな)

(それで鉄道建設にも頑固なまでに首を縦に振らなかったと…いずれにせよ、我が国に泣きついて来るか否かで対応の変わる話かと思うのですが、話を持ちかけてやった反応で如何してやるかを考えれば良いでしょう)

(それと…はっきり言ってベラ子やティアラちゃんのような、ある意味で悪党になり切れない子にはあまり見せたくはないことだからな。あの子たちを海賊共和国に送り出した後での電光石火作戦といこうよ。そのためにもテストケースがてら、諸子で実施した際の処理経験者を応援に行かせるんだしね)

(ふふふふふ。まさかよもや我がイスパニアに、肌黒き者を重臣として迎え入れる事になりますとは。これも祖国が嫌がっている話なのですよねぇ…)

(スペインのすぐ下が諸子宦官国なんだしさ、場所的に近いから仕方ないじゃん。それに、スペインもポルトガルも他の国も、諸子や地中海沿岸はおろか、象牙海岸や奴隷海岸で散々に黒人を孕ませて混血を作ったりしてるんだしねぇ)

(ほほほ、この件が上手く行きましたなら、次には祖国の者を軒並み肌黒くしてやるのも面白き懲罰となりますかと)

(ま、よろしく頼むよ。それと、ポルトガル国内に突入させる婦人騎士団と火龍騎士団の混成部隊は必ず、国内の惨状…特に男の状態を撮影するように頼んどいてよ。これを見せつけて「言う事聞かないと次はあんたらだよ」ってご実家に言いたくてうずうずしてるんだろ?)

(恐れ入りましてございます。北方帝国攻略の足引きとはなりませんように細心、取り計らわせて頂きます)

この、マリアリーゼ陛下と事前に交わしておりました一連のお話で、ポルトガルに対しての処置、お分かり頂けましたでしょうか。

それと、皆様の世界と私どもの世界の歴史、少々違っておりますのはかねてから話題となっておりました件ですね。

ポルトガルについては、我が亡夫のフェリペ2世との関係も含めて相当に異なっておりますかと。

まず、かの国を我がスペインの属国とすべく、フェリペはスペインのみならずポルトガル王を兼ねるとして、かの国での即位を強行いたしました。

が、例の急死によって政変が発生し、彼の地の貴族たるブラガンサ公ジョアン4世なる人物が立位。

これは…正直、英国の後ろ盾がありました。

で、ブラガンサ公夫人にしてポルトガルの王妃となりやがったのがルイサなる女。

(ルイサ・デ・グスマンね…本当なら生まれた時期やら何やら、イザベルさんとは直接絡まないはずなんだけど…)

ああ、タナカ内務局長がお調べ頂いた一件ですね。歴史研究室なる秘密機関、東欧支部管内に移管されて活動しております件は承知しております。

(で、そのルイサ夫人ってのがある意味ではデステ夫人同様に傑物なんですよ…息子の出来が悪いからと延々、摂政を勤めてポルトガルの影の女王をやっていたんですから)

確かに、あの女は私も全く面識なしではありません。

なにせ、痴女皇国の後ろ盾がなくば、アナの謀反で揺れるマドリードに進軍してスペインを乗っ取る事も考えておったというのですから。

現在は痴女皇国の差配によって従属国家の地位に甘んじておりますが、基本的には我らの言うことをなかなか聞こうとはしません。

鉄道開通の際にも話が出ておりましたが、ポルトガルの港に鉄の道を引いて船の荷を扱うことをしなかった理由、単にリスボンの地理が港向けとはならなかっただけではございません。
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/119/

この、ポルトガルの非協力的な姿勢が問題となっていたのです。

我が国内でも貴族の粛清や人口増加を進めているのは、南米や海賊共和国管内へ労働者を送り込むためだけではなく、バスク…そして、ひいてはポルトガルという国の人々をことすら考えられておるからでもあるのです。

(一時期、ポルトガルはブラジルに遷都してたこともあったしねぇ…)

(んだね雅美さん。それと、バスクは銀山開発やスペインの植民地開拓に関わってんだけど、よく言えば貢献…だが、悪く言えば…)

(ポトシ銀山の惨状が評価を物語ってるわよ。人食い山じゃない、あそこ)

ええ。痴女皇国が私どもから植民地と鉱山…特に銀山を取り上げた理由の一つでもあると聞きました。

南米の銀山、文字通り人をすり潰し使い捨てる掘り方をさせておったのですね、連邦世界の歴史では…。

(まぁ正直、バスクについちゃスペインばかりが悪者ってわけでもないと思ってるよ、あたしは)

(人権派とかいう連中の言い分だと、さもバスクはスペインに虐げられて支配されただけのように思われているけど、実際には大航海時代から植民地経営の主力でもあったのよねぇ…)

(ぶっちゃけ共犯者ってのが痴女皇国サイドのものの見方だな…で、バスクについてはポルトガルの惨状を見てもらってから考えを変えて頂いてもいいんだけどさぁ…)

(連邦世界だと敬虔なキリスト教信者が多かったんだけど、こっちじゃ聖母信仰を受け入れてくれてる度合いはイマイチ。まぁ、粛清対象とするに異論はないわね)

この、痴女皇国の摂政役にして重臣中の重臣たるタナカ様の発言で、ポルトガルの命運は決まったも同然でしょう。

そして、ティアラたちの出立後…事は起こされました。

はるか東の痴女島の聖院湖に浮かぶ巨船…テンプレス2世から放たれたドラメSSBM-20なる砲弾、ポルトガルとそしてバスク地方に対し、「ポルトガル語とバスク語を日常的に使う」男について、片端から偽女と化すという薬を雨に変えて降らせたそうです。

このドラメという砲弾、命名された理由たるや我が祖国フランスの言葉通りでして…悲劇ドラマを引き起こす恐怖の砲弾という意味づけがあるそうですね。

そして今回も、悲劇を引き起こしました。

両方の地に派遣した偵察員から、薬効が出たという報告を受けて、我々南欧支部は痴女の血で強化されたという馬…そしてダンケ号を駆る婦人騎士団員で、まずはリスボンとビルバオに電撃的派兵を行います。

そして、マリアリーゼ陛下の力をお借りして演説を披露いたします。

(ポルトガル並びにバスクの民に告ぐ。此度の鉄道開通に対し邪魔立てを企てていたという一件が我がスペイン、そして聖母教会に寄せられた。聖母様並びに聖女様はこの陰謀を悪しき企てと見做し、其方たちを誅すべしとの聖託をお下しになられた。その邪魔立ての先鋒となったアナ・デ・メンドゥーサとその一派は粛清され、首謀者のアナは既に懲罰を受けるために海賊共和国の領土に移送途中である。もはや我がスペインに、ポルトガルとバスクを庇う者は不在である。これよりはマリアリーゼ陛下の聖託を拝聴し、神妙に聖罰に甘んじて己の罪を悔やみ贖罪の手立てを考えるが良い)

深夜のイベリア半島全てに伝わるように心話をなされる陛下のお力にも感動しますが、そのお言葉はいつも通りの平易で親身になれるもの。

ですが…。その親しみの裏には恐るべき毒針を潜ませる語りも、また陛下の得意となさるところでしょう。

(やあ、痴女皇国上皇にして聖院の聖女認定を受けたマリアリーゼだ。この度はあたしたちがスペインだけでなく、この世界全体の発展のために良かれと思って建設した鉄の道に文句をつけるどころか破壊を企む企てがあったと聞いて失望している。で…正直なところ、痴女皇国の政策にケチをつけるとどうなるか…見せしめを作らにゃならんのかとあたしは暗澹たる思いに囚われているんだ)

(マリアちゃんの口調が全然残念そうじゃないのも、いつも通りね)

(しっ、タナカ様…これからでしてよ…)

そう、マリアリーゼ陛下から引導を渡して頂くのですから。

そして、私とサミラ団長は転送でシントラ宮殿を急襲し、寝所に押し入ってジョアン4世とグスマンの身柄を確保します。

夫婦二人を軽くドレインして動けなくしてから、マリアリーゼ陛下のご託宣を拝聴するように促します。

「お、おのれ何奴…」

「ああっ陛下!そこにおるのはスペインのイザベル陛下ではありませぬか!」

ええ、入室と同時に発光する手投げ弾とやらを投げ入れ、室内を明るくしております。

これは目潰しのためではなく、我々が誰かを見せつけるためのものです。

「ぬぬぬ、女王の召し物は騎士の装いに見えまする上に、肌黒き者を騎士として従えるなど、我らに戦を仕掛けたも同然!えいへ…」

ええい騒がしい。

びんた一発で黙らせておきます。

いえ、痴女種化した私が本気で殴ると、例え平手と言えど顔の形が変わりかねません。その上…即死してもおかしくはありませんので手加減はしておきますよ。

(ジョアン、そしてルイサ。我が属国の主の分際で何を企てておるのやら。何であれば、其方たちが減らず口を喚き立てるその素っ首、今ここで撥ねて後にリベイラ宮の前に飾らせて頂きましょうや)

(初めましてジョアン4世陛下、並びにルイサ王妃殿下。痴女皇国暗黒大陸支部にて火龍騎士団を率いておりますサミラ・イドリシと申します。此度は痴女皇国の差配によってスペイン王国婦人騎士団の長に臨時で任じられまして、ここなイザベル陛下の側近護衛としてこの場にお邪魔させて頂きました。ご夫婦の営みの最中に誠、申し訳ございませんが…)

と、サミラが構えるのは水鉄砲。

その子供騙しにも思える極彩色の玩具めいたものを見て嘲笑しそうになるジョアン4世ですが、次の瞬間に水鉄砲から噴き出た水が彼の顔を濡らします。

(雨の湿気で充分とは思うのですが、念のために…)

ええ、聡い方であれば、この水鉄砲から噴き出した液体が何であるか、お察しでしょう。

その効果は、恐ろしい速さでジョアン4世の身体に変化を齎しますが、様子の一部始終はサミラの連れて来た婦人騎士によって記録されております。

更には、鉄道開通式に参加した各国要人のうち、カディスまたはマドリードに宿泊場所を用意した方々…そして、企てに加担していたベルサイユ宮殿の上空にも投影されておるはず。

(でだ。今まさにサミラ団長がポルトガル国王に対してぶっかけた水だけどさ、さっきポルトガルとバスクに対して降らせた雨と同じもんなんだよ、含まれたもの。で、この雨を直接浴びただけじゃなしに、今後数ヶ月は雨が降った一帯の井戸水と言わず水道橋から流れる水と言わず、全ての水はあんたらの身体にあることを起こすんだ。いや…水だけじゃない。食べ物もだな。煮炊きに水、使うだろ? そして麦や家畜も、今降らせた雨の影響を受けるんだよ…)

(で、ジョアン4世。我がスペイン…そして痴女皇国を脅かすとどうなるか、その身体をおのが妻に検分してもらうが良い)

言うなり、ジョアンの寝巻きを乱暴に引き裂いてその裸身を見せてやります。

で、この男が若く美しくなったのは良しとしましょう。

ですが…見た目はどう見ても、男ではなく女。乳房もちゃんと存在する上に、顔からは髭が失せております。

いえ、顔だけではありません。

裸にひん剥きましたから分かりますが、胸毛や脇毛なども失せております。

ただ…逸物Coqだけはそれなりに見事なものが残っておりますよ。

で、サミラと二人して、ジョアンを四つん這いにして、その股間の状態を披露してやります。

この辺りの毛がなくなっているか、薄いために「何がどうなったか」を撮影するのも、はたまたルイサに確認させるのも容易でしょう。

(お、おのれ…我が夫…陛下に何をしよった…)

(あー、ルイサさん。あんたの旦那だけどさ…孕み穴がない以外は女の身体になっちまったんだよ。つまり、諸子宦官国でやってるさ、美形の男の魔羅を切り落として女代わりにするって風習に近いことをしてあげたんだよ。服を着てたら女と変わりはないんだけど、脱げば男そのものの事が出来る様にしたから。ただ、体力や腕力は女のそれだから力仕事は難しくなったかも知れないな)

(聖女様とか申される方にお伺いいたします! 何のゆえがあってこのような狼藉をお許しになるのですか!)

(ほい。証拠だ)言うなり、頭を抑えてうずくまるルイサですが、恐らくはマリアリーゼ陛下が謀反の証拠を頭の中に無理からに流し込んでおられるのでしょう。

(まぁ、証拠の有無よりもまず、鉄道開通式典の案内状を送ってんのに、スペインの属国の立場で国王夫妻が式典に参加しねぇって態度がまずどうよという話になるよなぁ…で、あたしも今更反省を求めたり、言い訳を長々と聞く気はねぇ。まず、痴女皇国に叛逆するとどうなるかを世の皆様にご理解頂く貴重な教材となって頂く以外の未来を用意するつもりはないことを前提でお話しよう。で、あんたの旦那だが、男としての能力はそのままなんだ…ナジーラ、ちょっと試してあげてよ)

(は…では失礼)

言うなり、サミラの部下の騎士が、見事に勃起したジョアンの逸物の上に跨って腰を使い始めます。

(お、おのれ…肌黒き者風情が我が夫に…)

(ふふふふふ、己の亭主は満更でもないようですよ…)

ま、ジョアンの脳内の思考、漏らしてもいいでしょう。

どうせこの男には、ポルトガル王の地位を降りて貰うのですから。

いえ…厳密に言えば、嫌でも降りる事になるのです。

(で、種明かしをしよう。ジョアン4世陛下の身の上に起きている事だが、うちらの元々の世界で言う変態…ヲカマとかシーメールとかトレーニィと呼ばれている男性と同じようなものになってもらった。あたしたちは偽者の女…偽女種と呼んでるけどな。で、この偽女種になるのは特定の言葉を日常的に使ってて母国語として認識してる男性だ。今回の場合は、ポルトガル語とバスク語でモノを考えてる人たちだな。つまり、スペイン人やフランス人が今回の雨を浴びても身体は変化しねぇんだわ)

それが何か、と言いかけたルイサはマリアリーゼ陛下の説明の意味の恐ろしさに気付いたようです。

つまり、ポルトガルの兵は皆、この時点で自分に用意された武器はまだしも、甲冑や防具を身にまとえない身体になっているのですよ…。

従って、この宮殿の衛兵も女のなりで戦うか、さもなくば無理に身体を鎧に収めなくてはなりません。

(もちろん、普段から着てるもんだけじゃねぇんだ…残念なんだが、今、ジョアン4世陛下がうちの部下に子種を出したんだけどさ…偽女種になった男はこのように性交もできるし子種も出せる。ただな…この子種で孕むと、偽女種しか産まれて来ねぇんだ…そう、普通の男はもちろん、女も産まれて来ないんだよ。これ、どういう意味かわかるよな?)

(ふふふふふ、つまり、お前たちだけでなく、ポルトガルとバスクの女は他所者の子種を貰わねば、子孫を残せなくなると言うこと。お分かり?)

(な…それは我らが国の民は己の国の子を作れぬ話になるではありませんか!)

(うん。だから、あたしらに逆らったらこうなるって事だよ。んでさぁ、もう一つ仕掛けをさせて頂いた。この身体変化、東洋の八百比丘尼国に住んでいて人の上に立って人を統べている神様の家来の鬼の血を元にして起こしてるんだけどさ、これ…鬼の血と力、人の身体には過ぎたものなんだ。で、あたしはもちろん、イザベルさんたちスペインの人…それから痴女皇国が面倒を見ている国々の人々の多くには聖環っていう、お財布代わりの腕輪を貸し与えてるだろ。あれ、単なる財布かわりなだけじゃなしに、病や怪我の元になるもんから身体を保護する力もあるんだよ)

(つまり、鬼の力は強過ぎて、人に移すと、何も手当をしなければ己の身体がそのうちに壊れるのだ。もっとはっきり言うと、人によるが…早ければ数日のうちに急速に老人と化し、己が身体から火を噴いて自ら燃え尽きて死する事になるのだ…ああ、バスクの男もポルトガルの男も、偽女種になるだけでなく、聖環を腕に嵌めねば自ら燃えて死ぬのですよ…さてジョアン、そしてルイサ。お前たちのしでかしで、罪なき国民までもがかくも過酷な仕打ちを受けて死ぬか根絶やしにされる訳だが…)

(むろん、あたしたちは君主の責任を労務者や農民にまで問うつもりはねぇ。だが…あたしたちが差し伸べる救いの手を握る資格のある者は、聖母を信仰する心がある人に限らせてもらおう。つまり、夜が明けたら今、偽女種になった男たちは早急に聖母教会に駆け込む必要があるんだよ。もちろん、聖母を信じないって選択もありだ。だが、その選択をした場合は最悪…明日中には焼けて骨どころか灰も残らない可能性がある。比丘尼国の鬼さんたちは、元々はあまりに凶暴でね。その凶暴さを抑えるために、向こうの神様か慈母観音様っていう生きたまま神様になったような存在を崇めて奉るように呪われてんのさ)

(うちらが嫌々ながらにあのおばはん…おかみ様に従うとんのも、このまじないがあるからでしてなぁ。あ、申し遅れました。比丘尼国の鬼の頭を弟の茨木と二人でやっとる外道丸と申します。南蛮の紅毛のお方々には此度は愁傷な話ですけど、これもマリアはんの言うことをよう聞かんかった天罰やと思いなはれ。いや…うちらの血はおたくらにはよう効きますからな。不信心者や、わたしらに従わんもんは今この場で燃え尽きても全くおかしい話やおまへんのや…)

ええ、バスクもポルトガルも、どちらの国民ももはや安らかに寝入るどころではありませんでしょう。

マリアリーゼ陛下の操作で、両国の人間の精気を吸えるように制限を外してもらった上で、私がドレインとやらを行って沈静化しなくてはならぬほどに錯乱する者、多数。

そうそう。

この鬼の血を使った偽女種にする薬剤、幼な子であっても逃さぬそうです…。

そして、他国の使者はもちろん、周辺の国の者にもこの突然の惨劇、マリアリーゼ陛下が流しておいでです。

理由は、痴女皇国に逆らえば真剣に根絶やしにするぞという警告のためなのは明らかでしょう。

(だから聖母教会を作り、聖環の普及を図るべきであると申したであろうに…)

ええ、聖母教会教皇のチェーザレ様…カエサル1世猊下にもお嘆きを頂きました。

(少なくとも聖環を嵌めれば今日明日にも焼けて死ぬことはなくなる。そして、教会司祭には偽の女と化した者はもちろん、家族についても今後の生計の相談に乗るように指導している。だが…大筋を今、ここで私から話させて頂こう。マリアリーゼ陛下、イザベル陛下、よろしいか)

(イザベルさん…猊下にお話頂いていいかな)

(ええ。教皇猊下の慈悲の申し出がなくば我らはもっと過激な罰を与えるつもりでした。皆、猊下のお慈悲に感謝なさいませ…)

(では、私の出せる救済案をお話させてもらおう。まず、バスクの者はピレネー山中のルルドなる村がある。そこに赴き、聖母教会が発掘した聖なる泉の水を浴びるのだ。聖母を信ずる心あらば男の身に戻れる可能性が僅かでもあるし、偽の女の身のままでもその寿命を大きく伸ばせるやも知れぬ。断っておくが、ただ聖環を付けただけでは、その寿命はせいぜい1年から5年に伸びるのが良いところなのだ…聖母を信じる心が強ければ強いほど、その生命は伸びるであろう)

ええ、誇り高い上に聖母教会の存在を良く思わなかったバスクの民に、これは拷問にも等しい話でしょう。

そして、かねてから連邦世界同様にルルドを聖地化したい意向に満ちていたチェーザレ猊下、正にフランスへの影響力行使と併せて強硬手段に合意なさった裏がありまして…。

(ほれ…シャルロットの処遇、イザベル陛下より言われておったでしょう…ルルドの管理ならば務まるのではないかとね)

ええ、やはり彼女には若い者を教え導くよりは、直接に人を教えるよりも従わせる方が向いておるやも知れません。

それに、ルルドはシャルロット様にとっても母国たるフランスの領土です。

フランスの者…それも有力貴族の娘を行かせておく方が諸々捗るでしょう。

(そして…ポルトガル王国の民に伝えよう。背後にイスパニア…我が父の出身でもあるが、イスパニアがいたのではおちおち心も休まるまい。ここは一つ、貴国に植民の地として配された南アメリゴの尻出国、あそこにでも新しく国を開くことを提案しよう。なんとなれば、彼の地を流るる川にも鬼の血を和らげる効果があるとの託宣を得ておるし、何より皆が食えるだけの広大な森を含む地が半ば手付かずのままだ。折しも聖母教会の組織する少女で編成された奉仕団の指揮官が今、その尻出国を視察中のはずである。彼女たち一行に指示して彼の地に建国の場を作れぬか交渉させても良いと私は考えているが、ジョアン4世陛下にルイサ妃殿下、いかがか?)

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そして…私がルイサを犯す事にします。

何故ならば、もはやジョアンはルイサと性交してもまともな子を残せない身の上だからです。

それと…ポルトガル語が母国語になるように子を育てれば、例え私か、さもなくば我が子のフェリペがルイサを孕ませて子を産ませたとしても、偽女種になってしまうのです…。

ええ、恐らくこの世界では、ポルトガル語は南米尻出国の方言と成り果ててしまうでしょう。

そして、バスク語にしてもフランスの山中の方言と化すであろう未来しか、私には見えません。

まぁ、この私がルイサを犯して汎用精子とやらで男児を産ませれば、一応はフランスとポルトガルの王家の子を残せる事にはなりますし、属国の王家の立場を教えるに良いでしょう。

それと、ジョアン4世。

実は…偽女種の精でも、男児や女児を産ませる方法はあるにはあるのですよ…。

ええ。先ほど、サミラの部下と交わらせておりますが、あの部下は千人卒痴女種。

即ち、汎用精子も卵子も、使えます。

そうです…女官ならば性別を設定して孕めるのです…。

で、今度はジョアンにサミラが跨り、吸い取らせます。

ただし、これは言わばジョアンの子種でサミラが孕んだかのように見せかけるため。

そして、二人にはこうも言い渡しております。

「このサミラは元来、諸子王家の者であり、肌の色さえ気にしなくば王族貴人の類。曲がりなりにもポルトガル王家の血筋、我らイスパニアが介入する事になるが残すことは出来たのだ…が、ポルトガル語を主に使うとたちどころに偽女種の呪いが降りかかるため、我らの手でポルトガル王家を継ぐ者として仕込む。其方たちは新天地にてルイサの産む子を王家の子として育てるが良い」

(ア、アフォンソはどうなるのでございましょうか…)

で、先ほどまでの威勢はどこへやら、ルイサはすっかり大人しくなって私に臣下の礼を取るようになりました。

まぁ…ややもすれば降って湧いた災難に怒ったリスボン市民がこのシントラ宮殿に押し寄せるかも知れないと告げたせいもあるのですけどね。

(安心なさい。新天地の聖母教会に赴けば、偽女種の病と併せて司祭が治療に当たりましょう)

これ、嘘です。

実は鬼細胞製剤たる偽女種剤、その副作用で人の障害を治療してしまう効果もあるのですよ。

で、障害持ちだった長男のアフォンソは元来、後のポルトガル王となりますが…この子の疾患のせいで長年に渡り母のルイサが摂政を勤めるのが元来の歴史だそうです。

そして、今回の偽女種化、もちろん…私たちはまともに治す気はありません。

もっとも、ブラジルに移民して現地の男どもとまぐわって子を残せば話は別です。

そして、偽女種となったアフォンソの代わりにあてがったのが、たった今私が孕ませた子となるはず。

恐らくその子はペドロと名付けられ、ポルトガル王国傘下のブラジル帝国王を名乗る事になるでしょう。

そして…ジョアンとルイサを国民の理不尽な怒りから隠すと称して寝室に篭らせたあと、私はサミラを伴って宮殿の謁見の間に赴きます。

このシントラ宮殿は歴代ポルトガル王家の居城として使われていたのを私も知っております。

そして、内部の構造も調べがついております。

で、謁見の間の玉座の上で、赤薔薇騎士団の衣装に若干の変更を加えただけというサミラの尻を頂きます。

「ふふふふふ、陛下もお人が悪ぅございます…ジョアンの精で私を孕ませたと見せかけて、産ませるのは陛下のお子ですからね…」

「もちろん、我が身と我が支部に弓引く者どもの子種など、誰が残させましょうや…」

そして、玉座の上では元来、響かせてはならぬ水音。

もちろん、私が挿入したままでサミラの穴に小便をしております。

もう、その意図はお分かりでしょう。

それに、サミラも万卒騎士…ジョアンの精で孕むかどうかを決められるのです。

で、実は諸子王家も同じように…偽女種化して実質の断絶を申し渡しております。サミラが孕む子以外は。

(ふふふ、諸子王家の子種を頂きました時と同じことですわ…)

(あの時と同じこと。サミラにはまたしても好色な白豚の汁で申し訳ありませんわね…)

(いえいえ、肌黒き者を黒豚呼ばわりして孕ませるのを好まれるのを存じておりますし…ああっイスパニアの女王に豚の如く犯されて孕まされまする!)

(ほほほほほ、ポルトガルのごとき場所の後継、本当は貴女をティアラの子種で孕ませても良い子が産まれたとは思うのですが…うっAchme!)

(おおおおお…陛下はほんにまことの豚の如く大量にお出しになりますわね…子種)

(このような玉座、ポルトガルには過ぎたもの。我らの手の内にある者を座らせるには不適切でしょう。汚して壊すに問題はありません)

(流石は残忍凶暴なイスパニアの者どもを率いる女王陛下ですわね…)

(まぁ、加えてリスボンの地、元来は百年ほど先に来るはずであった地揺れにこの後すぐ襲われ、このシントラ宮殿も大きく崩れるそうですから、この後に失政によって招いた聖母の天罰に怒る民衆に焼き討ちされ家財を略奪されたところで大した事にはなりますまい。その後に我らで再建してやれば良いでしょう。ついでに、家を失って途方に暮れる民草を救い、心根正しき者は男に戻してやればよろしい…それよりサミラ、わかっておいでですわね?)

(ええもちろんですわ陛下。この後すぐ、乱入してくる暴徒に襲われるものの、純粋な女ではないジョアン様は暴虐に晒されて瀕死の重傷を負い、かろうじて我らの手で救い出される話に。そして悲しみに暮れるルイサ様を慰めると見せかけて私が犯し、肌黒き子を産ませてアフォンソ様として尻出の地で王族として育てるように助言致す筋書きで…)

----------------------------

べらこ「やりすぎですよ…」

いざべる「端緒を作ったのはポルトガルですわ!」

べらこ「で、ちょっとこれはと言ってるの、あたしだけじゃないんです…」

いざべる「どこの馬の骨風情が…」

べらこ「…イザベルさん…モントルーのシヨン城と、フロリダと、どっちにクァンタムリンクチャンネル、繋ぎましょうか?」

いざべる(どこに繋げられるか悟って顔面蒼白)

べらこ(逆らう気があるんなら、あたしは止めません…)

いざべる「そんなぁああああああ」

べらこ「ちなみにあたしも後始末が大変だったのです…この続きはこちらをどうぞなのです…」
https://novel18.syosetu.com/n5728gy/178/
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