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狂気の新年式・聖母教会あけおめこ とよろ編・2
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さて、アルトさんを立ち直らせるのはシェヘラザード神学部長とオリューレさんにお願いしておきましょう。
あたしはマリーちゃんと娘さんたちを寮のお部屋にご案内することにします。
するのです。
ええ、正月くらいはこれでおめこをお開きにさせて頂きたいのです。
一応、本体はおじさまのところで姫初めをさせておりましたがね。がね。
(へーかの欲望がだだ漏れですわね)
うっさいわいっ。ええやんかっ。
マリーちゃんには全容が掴みづらいかも知れませんけどね、とりあえず他の分体を出して年始挨拶の後での精気授受とか大変だったんですよ?
今もやってる分体いてるし…。
そして貴賓保養所に付属する用人住宅にベテハリ君を送り届けてから戻って来たダリアさん、ジニアちゃんを伴ってあたしとマリーちゃん…そして娘さんたちの集団に加わり、寮に戻る通路を進みます。
で、このお送りですが、実は分校寮の視察を兼ねているのです。
というのも茸島分校寮、拡張後にちゃんと視察するのは今日が初めて。
分校での教育内容的にも到底、好きにしていいよ=「よきにはからえ」とは言えないものですし…何よりオリューレさんから、改築後の分校、特に寮施設は一応、皇帝の立場で視察を入れておいて欲しいという要請が来ています。
(そういうところは上手いのですよねぇ、オリューレさんは…)
(確かに、あたしや内務局の指導が入る前にまずはチェックしておいて欲しいというのも理解できなくはありませんからねぇ…)
マリーちゃんが感心してますけど、実はこれ、幾多の請願や、そして懲罰経験者であるオリューレさんならではの自己防衛策。
少なくとも、これで今後は寮を含む分校内で大きな問題が持ち上がった場合でも、誰にも何も相談せずに出来上がったものの中で好き勝手に色々やってませんよという反論が出来る訳ですから。
もっとも、こちらも考えておりまして…シェヘラザードさんの茸島常駐は、いわば監視役兼相談役。
アルトさんと子作りした結果、皇族準拠扱いとなったシェヘラザードさんがオリューレさんと暮らせば、それだけで定期監査などの面倒な視察や作業はある程度、省くことができます。
更には、オリューレさんにも「ものすごく大きい見返り」があるんですよ。
…あたしやアルトさん、そしてシェヘラザードさんの提案を呑みさえすれば、ですけどね…。
そんな訳で、このお話はアルトさんサイドとも連動していますよとか言っておきましょう。
https://novel18.syosetu.com/n5728gy/162/
でね。
まず、茸島分校寮ですが。
…読者のみなさまの常識であれば、普通は学校と名のつく施設の寄宿舎ならば、寝泊まりさせている生徒に間違いがあってはならないように、男女別に部屋や階や棟を分けると思うのです。
そして、寄宿舎の利用者が未成年の少年少女であれば、なおさら男女を分ける事になるでしょう。
しかし、ここは痴女皇国が運営する学校施設の全寮制寄宿舎です。
痴女島の学院本校寮もそうですが、そもそも未成年を収容教育することそれ自体が、現・文教局長の財務局時代に考えついた思いつきから始まった話であり、未成年の旺盛な性欲と精気を活用する着想が発想の起点です。
(あれで着想した本人が最後まで面倒みーやという話になりまして、で、たのきちは文教局の局長に就任。まぁ、修学宮の聖院学院化も課題に挙がってましたし、ちょうどよかったんですけどね)
(たのちゃんならできる。あたくしもそう思ってましたわ)
(ベラちゃんはともかく初代様…無理言わないでくださいよ…私、本当に日本の文科省に何度も足を運ぶどころか福祉施設の見学や視察に、実際の保母さん体験やら…挙句、少年院や少年刑務所どころか女性用の刑務所の視察まで色々やらされたんですよ?)
ええ、その当の言い出しっぺの田野瀬麻里子・文教局長が嘆いとりますが。
(うっさいっ。あんたが痴女皇国なら日本というか、あっちの地球の倫理観は通用しないとか無茶考えたおかげで、中学生の時からおめこしまくる全寮制の学校というか孤児院めいたもんを作る事になったんでしょうがぁっ)
つまり…精気授受を前提とした構造になっています…。
ただし、矯正部に属する生徒さんたちについては、いわば少年院や少年刑務所に収監すべき部類。
ですので神学部や少女騎士教程、そして教務女官とは、寮の建物を分けてはいます。
そして、抜け出しにくくするために、学舎で寮の建物を囲む構造に改められました。
ごく単純な図で表しますと、こんな感じ。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□校□□□□□□□□□□□舎□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□校□ ■教■ ■矯■ ■神■ □校□
□□□ ■師■ ■正■ ■学■ □□□
□□□ ■女■ ■学■ ■部■ □□□
□□□ ■官■ ■部■ ■ ■ □□□
□舎□ ■寮■ ■寮■ ■寮■ □舎□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□校□□□□□□□□□□□舎□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
更に、学校の外側を強毒種型絶林檎の森で囲んでいます。
(いや、正直、ここまでする必要あるんかいなと思ったんですけどねぇ)
(ダリアお母様…それが、改築前の初期収監者の中には逃げ出そうとする者もいたんですよ…だから改築後は、寮から外に出る際には学校校舎内を通過するか、さもなくば教師寮の地下の改札を通過して行政局への出退勤地下道を通るかの二択にされたんです)
(ダリアさんにベラ子陛下、ジニアの言う通りでしてよ。娯楽館での奉仕に従事する女官や女子生徒の出退勤ルートにもなっておりますけど、この地下道を通るか、校舎西側の教務職員区画を通過する以外にこの寮から出る手段は開放されておりませんのですよ…)
ああ、そうか。マリーちゃんは何度か、この寮にアンヌマリーちゃんとの面会のために訪れていますね。
(もちろん、校舎内には夜間の見回りとして例の白頭巾の警備機械ですとか、騎士の見回りがあります。そして逃亡の意志を検知して先回りして捕獲に及びますから実害はありませんが、ただ、逃げ出そうとした者の年齢や収容期間、そして脱柵理由は調査して記録する必要がありますのが面倒で…)
ええ、ジニアちゃんとアンヌマリーちゃん、そしてこの場にはいませんけど中井ティアラちゃんの三人、卒業後も指導員騎士として、この茸島分校の補助教員扱いの勤務となりました。
もっとも、メテオラ校舎やアトス校舎はもちろん、マヨルカやシチリアへの派遣指導騎士としての出張のお仕事も入って来るそうなので、これからは多忙になるとのお話も聞かせてもらいます。
(ティアラなんてもっと大変ですよ…あの子、父母への引き合わせも理由ですけど、オマリー陛下の所轄の中米支部への派遣が決まってますからね…)
ああ、ナッソーに半年くらい出張する件の人事稟議、回って来てましたね…。
(我々三銃士のうち1名は必ず茸島に残留する予定を組まれていますからね…。とりあえず、明日のマルセイユに便乗するのがティアラです。で、ティアラはマドリード経由でカディスへ行き、船を乗り継いでナッソーを目指す行程を指示されていますね)
お正月早々とは言え、大変は大変です。
しかし、今は例の高速帆船と転送航路によって、確かその行程でも3~4日あればハバナに着いているので、中世時代の地球と思えば飛躍的に物流や移動はカイゼンされていると思って頂ければ。
(ジニアはどうなってたっけ、旅行予定)
(アメリゴ・ヴェスプッチに便乗。シチリア寄港時に下船、マルタ大聖堂を視察。その後はイタリア手配のお船でマヨルカ島に渡ってパルマ大聖堂を視察の流れです。パルマからは東欧支部に招かれていて、アトスとメテオラを視察後に帰投。茸島に帰って来るのは1月半ばから末になりそうですね…ダリア母様)
ちょっとだけ、彼女たちの話に補足しておきますと、明日…1月1日朝には年始会に参加した欧州各地域の要人が痴女島の聖院埠頭から出る帆船二隻に分乗して痴女島を離れます。
そして、二隻はそのままマラッカ海峡方面を目指すのではなく、茸島北部のロビナビーチ付近にある港…ちょうどこの茸島分校の前の海にある桟橋に寄港。
で、マリーちゃんと、欧州に出張する娘さんたちを乗せて港を離れる流れになっています。
(インポタケ関係の北方帝国向け戦略物資積み込みも兼ねてるんですよねぇ…)
そして、南欧支部ご自慢の貴賓設備艦に更新されたマルセイユと、同じく地中海支部…イタリア籍にされた、痴女皇国世界では最新鋭レベルの大型帆船のアメリゴ・ヴェスプッチのお披露目でもあるわけなのですよねぇ、この航海。
(アメリゴは連邦世界のイタリア海軍練習帆船を精気発電駆動仕様でコピー製造したものでしたわね。元々航海補助用のディーゼルエンジンを搭載していた機関室が存在しますし、練習艦ですから水兵の教育用にも出来ていて艦長室や士官食堂などの設備をそのまま貴賓対応にする程度で済んでおりましたかと)と、ナディアさんの中東出張を受けての暫定海事部長職にあるラウラさんから教えてもらいます。
(あと、この航路をその時間に航行しているサンティシマ型も寄港しますね。これは通常航海分で、茸島からの臨時買春客や買春女官を乗せて来るはずですよ、陛下)
と、ジニアちゃんからも教えてもらいます。
ああ、そうですね。年始会や茸島分校の年始式のために、昨晩の茸島では、通常の娯楽館業務を停止していました。
で、近隣住民の皆様のうち希望者や、ファインテック従業員の方で買春を求められる方々はあらかじめ、昨日の西回り航路で痴女島に渡れるように手配していたのですよ。
そして、目的を果たしたお客様方と年始式の出席生徒さんたち、そして年始一発目の買春休暇を取った女官連中を乗せたサンティシマ型も、マルセイユやアメリゴ・ヴェスプッチと船団を組んで茸島へ向かうことになると。
ですから、明日の朝はこの前の桟橋は結構、賑わいます。
桟橋と言ってもかなり本格的なものでして、アークロイヤル級航宙航空母艦の貨物取扱も可能な幅を確保している上、喫水の深い本級が接岸できるように沖合にまで伸ばされています。
ですので、帆船が数隻接岸したくらいでは大混雑にはならないと思いますが、それでも百名では効かない下船や乗船があります。
そして、今朝からは早速、娯楽館の業務も再開されます。
ですので、年越しの儀式も終えて静かになっているはずなんですよ、各寮。
明日は朝から売春に入る男の子や、そして正月休暇のファインテック社員の方の買春を担当する女官に生徒さんのこともありますから。
(どこの誰ですか、あの桟橋で買春される生徒のちんぽ咥えるわりびきオプションとやらを思いつかれたのは…)
(マリーさん…それベラ子陛下に聞くのも野暮でっせ…あんなアホなこと、マリアさん以外に誰が思いつきますの…)
(うう、ダリアさんの言う通りなんですよ…姉がね、あそこで晒し者いえもとい茸島売春の宣伝になるからと、あれをやった女官には少年買春を割引するってね…)
あのですね。
今、サンティシマ型二隻でやってる南洋行政局管轄内の東西巡回航路。
あれで運ばれて来た週末中心の買春女官のお出迎えなること、姉の発案でやってるんです。
で、どんなお出迎えか。
(高級ソープのエレベーター内での即尺にヒントを得た。中洲泡風呂国じゃ既に独自で思いついてやってたらしいけどな)
それは良くないのですが、敢えて良しとしましょう。
では、具体的に何をナニしてなにやってんのか。
あたしは説明したい気分になれません。
アンヌマリーちゃん。お願いします。
(母の言う通りで、ベラ子陛下が割とわがままだというのが昨今理解できるようになって参りました。しかし、仮にも皇帝と名のつくお方、いくら二代目聖母様を兼ねると申しましてもこれくらいの傲慢さは)
うぐぎぎぎ。
まぁよいでしょう。アンヌマリーちゃんはあたしの教え子でもありますし、あたしの事をかなり理解していて思考共有を切っていてすら、以心伝心に近いものがあります。
(で、陛下が説明したがらない理由、鋭い方でなくとも、ここまで言われておれば説明したも同然。買春予約を茸島娯楽館に入れていた女官は、その予約処理を聖環で行う際に、宣伝行為の有無を必ず尋ねられます。そして、割引を受ける代わりに宣伝加担に合意した場合ですが)
(あれですか…アンヌマリー…あれ、宣伝になってますの?)と渋い顔で尋ねるマリーちゃん。
(マリアンヌ母様。母様の頭痛の種になりますが、敢えて申し上げます。人気の少年を取り合う女官の間では、優越的なまうんと取りとやらになるそうです)
…ええ、この宣伝行為に加担する女官、多数になりましてね! 抽選までするハメになってるって報告も受けてますから!
(読者の方とやらの為にも、もう少し解説致しましょう。つまり、宣伝行為に合意した女官は、出迎えた少年のちんぽをその場で助平下着から取り出して咥え、逆奉仕に及ぶのです。むろん、その場で射精にまで追い込み精気と精液を搾り取るもよし、発情した少年と共に予約したコテージなり絶林檎の林なりに速攻で消えるもよし…大抵は絶林檎の防砂林に行くようですけど)
(あれねぇ…うちも新校舎竣工時に視察さして貰ったついでに目撃しましたけどねぇ、何人もの女官が降りるなり、おもむろにちんぽ咥えてるわけでしょう…絵図が強烈過ぎますねんけど…)
(ダリアさん。それ、まだ可愛いものでしてよ…乳上に聞けばわかりますけど、今、聖母教会の週末告解や礼拝式なんて何をやっておりますことやら…うちの支部管内でもさせておりますけどねぇ…)
マリーちゃんも、しっぶい顔してます。
(いえ、あの場所で男を奮い立たせる事自体はあたくし、出来ない方が痴女種として失格と思っております。しかしですね、いえめん宗教の禁欲性を学びました立場としましては…ルルドの聖堂の礼拝堂内であれをやるも同然のことでございますわよね…陛下)
(マリーちゃん、皆まで言わないで…)
(あの…あたくしもジョスリンもブリュントレーネも、あれ、出来ると言うかやらせる立場でしてよ…当然、管内の千人卒以上の女官で助祭以上の資格者には最低一度、やらせております。むろん、他ならぬあたくしも…)
えっとぉ。
「すべからく世の男は子供をこしらえるための種付けをする以外、その欲望と精を聖母並びにその御使いである尼僧に捧げるべし。そして、精を捧げる見本を皆に披露しようという勇気ある男を讃えて、司祭たるわたくしの体内への射精を許すものであります」とか高説をのたまった後でですね。
その、出迎えの即尺より更にきつい行為…つまり、日曜の礼拝の壇上で、募って選ばれた喜捨ケチりたい男性と、司祭が皆に見せつける形でおめこするのです。
そして、見事に中出しを成し遂げた男性については、以降、お布施を割引したり、美人の嫁さんを紹介するとかうんぬん。
つまり、この礼拝堂壇上での公開おめこショー、優先参加権は独身男性にあります。
(うちの支部…ロレーヌ公国でも男性兵士や騎士を急に廃業する訳には参りませんからね。で、司祭に助祭を配している教会では農夫はもちろん、若い軍人にも参加を依頼しておりまして)
(この聖母教会での公開おめこ、バーデン=バーデンが熱心ですのよねぇ、お母様…)
(フローレシェーネさんのところはね、そう言う行為に興奮する殿方が多いのですわ…なにせ国境の穴を越えて我がストラスブールの聖母教会にまで買春にお越しになる方が)
(あれ…こちらより向こうから来る人が多いって問題になったのもあるのですよ、聖母教会への客寄せ梃入れ策…)
あがががががが。
ドイツの人にへんた…一風変わった性癖の方が多いのは、あのカエル女の知識を参照せずとも知っています。
しかし、いくらそんなに離れてはいないと言っても、国境またいでストラスブールに女を買いに来るのか。バーデン=バーデンの娯楽館を使うかドイツ側…バーデン=バーデン公国内の聖母教会に行けやと言いたくなります。
(こちらのてつどう開通が早まったりゆうでもあるのですよねぇ…ストラスブールからバーデンまで、現状では馬でも半日しごと。しかし、鉄の道では半刻…さんじゅっぷんもかかりませんからねぇ)
(駅から娯楽館まで歩いても1時間かかりませんからねぇ。送迎用のバスも出す予定ですし)
どこの温泉旅館や健康ランドなのでしょうか。中世ヨーロッパにこんなもん作ったり、送迎手段まで用意せざるを得ないとは。
更には、アンドレ・シトロエンという青年実業家のお兄さんも、雪に覆われたバーデンの湯治に出かけた際に思いついたようなのですよ、ベルトを前後の車輪に巻けば雪道でも走りやすい馬車ができるんじゃないかって。
で、無限軌道と舵取り前輪を備えた…連邦世界で言うハーフトラックを友人の背の高い軍人あがりの技師さんと共同で試作してマリーちゃんに見せたところ、マリアねーさんの目に止まって…ですので、痴女皇国世界初の自力発明自動車、なんとハーフトラックになってしまう可能性がぁっ。
まぁともかく、各地の聖母教会の聖堂内でいともたやすく行われている、えげつないにもほどがある性行為。
告解室…懺悔室においても、お布施の割引や二度抜きサービスの代償に、懺悔室の小部屋の扉を開け放っておめこしたり、あげく教会の庭で青姦に及ぶことを勧めているというのを聞いたひには、いくら青姦や露出が日常的な痴女皇国であっても、いかがなものでしょうか。
しかも聖母教会ですからね。中身は女官や女騎士でも、見た目はあの西洋尼僧スタイルに近いですよ。
エロスリットはセンターに仕込まれてますけどね、聖母教会の尼僧制服。
(東方聖母教会はサイドスリットになっていると説明頂きませんと…)はいはい、乳上とシェヘラザードさんのお子様2名も今は茸島で勉強…というよりは神学部の生徒さんですよ。
(あのですねぇ、バーデン=バーデンの男どもが助平なだけではないのですよ…新年早々に何たる話をせねばならないのですかという私の嘆きはともかくとしまして、陛下…例の体型補正問題がありましてよ、ウチからストラスブールに女を買いに行く理由…)
で、バーデン=バーデンのフローレシェーネさんが怒っている理由ですけどね。
あんぎゃあああああ、とマリーちゃんが泣いています。
でも、これも事実でしょうが。
簡単に説明しますと、領内の強姦作戦の進捗状況差です。
前にもお話ししました、進捗の進展率の違い。
乳上の東欧支部ほどではありませんが、東部フランスを仕切る当時のロレーヌ公国並びにストラスブール支部。
ここでは、マリーちゃんと参謀役のカエル女、そして実務を取り仕切るブリュントレーネさんの三人が結託しています。
そして、そそくさと領内はもちろん、周辺地域で姦淫行為を進めていただけではありません。
領内の女性の体型補正を推し進めていたのです。
で、中世時代の美人の概念ではなく、現代風の美人の容姿に領内女性を作り変えていっておりました。
それに対して、広いドイツの半分近い領域を担当するバーデン=バーデン支部では強姦作戦を進めるのにも苦労していたのです。
更に、いきなり容姿を一気に変えると旦那さんやご家族から「あんた誰」と言われかねないという指摘があったせいで、欧州地域の強姦作戦では体型補正については段階的に行うことに。
ですから、農婦っぽい体型の人が未だ少なくないドイツではなく、既に強姦作戦をあらかた終わらせていたせいで、結果的に美女の多いフランスに女を買いに行く風潮がですね…。
更に悪いことに、バーデン=バーデンとストラスブールは近いのです。
従って、娯楽館の女官が足りない時や緊急の応援はもとより、定期連絡やら何やら諸々でお互いに女官の往来があります。
「あの川底の穴、あれを作ったのも、交易を含む往来が旺盛になるのを見越したせいだと聞いておりますけど、まさか、あのような使い方をされますとは…」
(おかげで、バーデン=バーデンにストラスブールから出張女官を送り込んで頂くとか、果ては近隣女性の体型補正を前倒しに進める必要に駆られて大忙しですとかね…)
そうなのです、本来ならバーデンで精気管理をされて欲しい男性がロレーヌ側に渡ればどうなるか。
精気収支が見込みと大きく違うことになってしまいます。
しかし、ストラスブールにわざわざ来た男性を「お前ドイツ人やろ」と追い返すのも野暮。
で、聖環で授受した分…誰のお布施かを把握可能な分についてですけど、ドイツから来た人の精気はバーデン=バーデン支部の精気収支に繰り入れることにして難をしのいでいた時期もあったかと。
(現在ではバーデンにわたくしどもから女官を定期応援派遣。そして、逆にバーデンからは、変態教育を受けた熟練者を派遣して相互需要を満たそうと試行しておりますの…)
まぁ、変態教育とか聞き捨てならない単語が意味する内容については、この際、聞き流します。
聞いてもロクな内容を教えてはもらえないでしょうから。
(ジョスリンが張り切ったんですわよねぇ、向こうの娯楽館を、ドイツらしい内容にして我がストラスブールとは差別化を図り、互いの支部の発展に寄与しましょうって…)
(ええマリアンヌ母様、まだ向こうに船着場がないからと、ラインを遡って来た船から降ろされた変態用具や衣装の数々、何度ジョスリーヌ母様がこちらのダンケ号で運んでおられたことか)
あんのカエル女はぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。
(マサミさん…田中内務局長に承認は頂きました。テルコ・タナカ内務局顧問兼聖院家族会事務局長様の承諾も得られておりますとかで)
雅美さん…何やってんですか。
しかも初代様まで巻き込んで。
ドイツ物の本場系行為のお作法では、単純な性交ではなく変態行為の果てに射精させるものも少なくないのですよっ。
そんなもんが流行りでもしたら、どないするんですかぁっ。
ったく、カエル女ときたひにはロクな事はしませんねっ。
(ケルン大聖堂については、メーテヒルデ部長の中独支部主導で建設と運営を行う予定にしております…その点は必ずご承知置きを…)
ええ、フローレシェーネさんの見立ては正しいと思います。
確かにクレーニャさん…メーテヒルデさんも、痴女皇国ショタ愛好家三羽烏の一角。
しかし、ケルンの修道院については、もともと少年少女を運用するための施設ですから、この人選で正解でしょう。
そして、バーデン=バーデン改め南独支部は、中独支部の設立支援を行う立場。
ストラスブールから下手に直接の人材を送り込むよりは、この方がよいでしょう。
(へーか。正解です。でなければ、ジョスリンは手を出す気に満ち満ちておりましたから)
ええ、皇帝の忠犬という陰口も出ているマリーちゃんですが、あたしのご機嫌取りに関しては達人の領域。
(というか、ジーナさんに取り入って出世したという噂もしきり)
(ダリアさーん…まぁ、あのでかまらを遠慮なく使える相手だと認識されてましたけどねぇ…)
<あの、陛下…母親たちの行状はあたくしの査定や人事には…>
むう、聖環のメッセージ機能で送るとは、アンヌマリーちゃんもなかなかに達者ですね。要は、おかーさんのマリーちゃんには悟られないように嘆きたいということです。
<安心してください。アンヌマリーちゃんはあたしの教え子と認識していることに変わりはありません>
と、返しておきます。
そして、寮への地下道の先にあるものですが。
地下道と女官寮への入口の境界には、痴女宮でも罪人寮への連絡通路や女官管理室付近に存在するおなじみの自動改札機が何台か置かれています。
タッチどころか、聖環を装着した人間が通過するだけでゲートが開閉する機能も、その横に騎士詰所が存在するのも同じです。
神学部寮最上階の学長個室についてはアルトさんとオリューレさん、そしてシェヘラザードさんに委ねるとしまして。
まずは、我々は行いが良いはずの神学部寮を見て回ります。
ここの少年少女は、神学部に属する生徒さんたちです。
で、男女の居室は一応は別にされていますが、聖院学院本校の寮のように何階から何階までは男子寮という風にはなっていません。ワンフロアの中に同数の男女の生徒さんが住むように配置されます。
その理由は、ここに入る生徒さんは男女ともに修練士…尼僧や男性修道士を目指す、いわば聖母教会の幹部候補。
地域の男女を相手にして精気を収集するだけでなく、相互に精気授受を行う関係です。
そのために、性交技能の鍛錬も教育内容のうちに入っていますよ。
そう…今もそうですが、ギシギシアンアンやってる声や音がします。
それも、一箇所ではありません。
そして、ここのお部屋は…なんと、個室。
刑務所の独房や商人宿か、はたまた三河監獄社や監獄国の寮のような間取りですけど、個室には変わりません。
(神学部寮の扉の鍵はそもそも、付いてはいないのです…そして、尼僧候補生たる修練士は、同じ階の男子修練士を平等に相手すべしという寮規が存在しますから、その性交相手を選り好みしていないか聖環の精気授受記録を常に照会されていますよ…)と、アンヌマリーちゃんに教えてもらいます。
そうそう、あたしたちは寮の視察を開始した時点で黒薔薇騎士団仕様の制服に着替えていますよ。
(アンヌマリーちゃんはあまり着慣れていないと思いますから、しんどくなったらお母様…ダリアさんに相談するのですよ…)
(まぁ確かに、この服を一番着慣れている評価、いまだにうちなんですよねぇ…)
しかし、心話でフロア担当女官から連絡をもらいます。
(本日の視察につきまして、年始式に出席した優秀学生たちだけでなく、次席の生徒たちにも褒美をとのお話がシェヘラザード教務長様からございまして…)
えええええ。
そして、薄暗い非常照明だけの廊下に整列している数名の男女。
あたしはもう、おめこしたくないのに…。
しかし、シェヘラザードさんからのお願いとあってはわがままも言っていられないでしょう。
えーと、マリーちゃんとダリアさんとあたしと、アンヌマリーちゃんとジニアちゃんか。
で、男女5名ずつならなんとかなりますね。
とりあえず、男子の生徒さんにバックから入れてもらいましょう。
で、女子には我々のちんぽを咥えさせておきます。
男子生徒のちんぽなど、我々にかかれば、三こすり半とまでは申しませんが、1~2分で抜き取れてしまいます。
そして、女子には中出しされた我々の股間を清掃させたあとで、今度はあたしたちがバックで犯します。
これ、ご褒美になってるんですかね…確かに、うら若い乙女な尼僧姿の女の子たちを薄暗い廊下で強姦も同然の行為に及ぶお楽しみ、男性の方であればそれなりに興奮するものでしょう。
(まぁ正直言えば修練ですね。特に女子修練士については、時と場所を選ばぬ肉便器行為に及べないと、盛った領民から効率よく吸い取れないのはわかりますので)
ジニアちゃん…お尻を振りながら冷静に言わないで…。
(あまり嬌声を上げさせられないのが残念なのですが、心話で淫語なぶりはやっておりますよ…)
ええ、汁音…出入りの音でわかります。
更に、この子たちは…あたしたちが来る直前まで、男子と行為に及んでおりました。
ただし、射精はせずに、男子を幹部との性交に耐えるように精気を与えていたのです。
つまり…あたしたちがちんぽを突っ込む段階で、既に姦られる気満々の状態に調整されていたのです…。
更には神学部寮の個室の扉。
痴女宮本宮の売春用区画と同じ、可変透明仕様ですよ…。
室内での性行為…自慰行為を含むそうです…を在室者の聖環情報で検知すると、廊下側からは丸見えになるあれです、あれ。
そして、上級生は…この扉の恐るべき活用法を考えて編み出していたんです。
(私も驚きましたけど、そんな活用方法があるのかってアンヌマリーと膝を打ったんですよね…性交はもちろん、自慰行為を始めた際に、室内側も透明にできるように設定可能なんですが、それを敢えて入れる賢い生徒が出まして…むろん、廊下を通る生徒や先生たちに見せるためです)
(陛下…呆れないでくださいよ…あたくしたちも教えられて実践する立場なのですよ…これ。つまり、聖母教会の尼僧や少年修練士に助修士は、その性交だけでなく自慰行為も見せ物としなくてはならない。そして、目撃した者が思わず発情して性交を希望するほどに淫蕩な姿に見えるように日頃から鍛錬すべしという教義を実践しているに過ぎないんですからね…)
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べらこ「何なんですかこのどすけべ変態養成学校。聖院学院の寮も大概でしたけど」
あんぬ「陛下…神学部は聖母教会の尼僧を養成する学部ですわ…その聖母教会が旺盛に性交をさせるための施設なのですから、勤務者候補を養成する学校がこうなるのは必然では…」
じにあ「ダリア母様時代の黒蛇騎士団も露出性交で相手を屈辱と汚辱に叩き落としていたのは知ってましたけど、これはその和姦版という気もします」
ダリア「ジニア…うちはあなたには出来たら黒薔薇の道は歩ませたくはないんやけど…」
じにあ「でも理恵母様も言ってましたよ。ダリア母様が親である以上、黒薔薇騎士団経験はいずれは避けて通れない道だとも」
ダリア(うちの娘、下手するとうちより冷静なんですよね…ベラ子陛下…)
べらこ(まぁ、ジニアちゃんはちょっと要観察で。それに今すぐ黒薔薇試練が必要ってわけでもないのですから…)
ジニア「うちの親が心配性なのは別にしまして、アンヌマリー」
あんぬ「マリアンヌ母様。ジョスリーヌ母様ならば変態行為に欣喜雀躍しそうな内容ですけど、母様からするとどうでしょうか、この神学部寮内の痴態の数々」
マリー「当たり前ですけど、人の親としてであればやらせたくはありませんわね」
あんぬ(やっぱり…マリアンヌ母様って、ハメ外す割には常識人だから…)
マリー「しかし、痴女皇国の女官そして騎士であれば話は変わりますわよ。そしてマリアンヌ。あなたは今後、聖隷少女団を率いて救貧と慰労を指揮実行する立場でしょう。人々に、聖母教会に来れば股間にも救済を受けられると喧伝せねばならないのは明白ですわね」
あんぬ「つ、つまり尼僧同様に性交を見せびらかして当たり前、ちょっと脈のありそうな男女を姦淫に誘うのも当たり前と…でしょうか」
マリー「もちろんっすわ。連邦世界と違って、女官が世の人々の性交を管理する立ち場なんですから、やることやらせてあげますのはもちろん、こんなことまでお出来になりますわよとか、ぴーあーるに余念がないようにいたしませんと」
ダリア(えーとですね、いつぞやのヴァンセンヌの森やブローニュの森でやった浄化作戦の後ですけどね、人々を娯楽館への売春に誘い込むために、森の中での露出性交をフランス政府に黙認させているというおっそろしい話がぁっ)
べらこ(それができるのも、今やどちらの森でも犯罪者的思考の人間が入って来たが最後、1分以内に女官が来て根こそぎ吸い取られた上で身元を洗われて憲兵事務所に引き渡されるか、そのまま娯楽館に連行されて、その後の行方のわかる行方不明者になってしまうまでに治安が向上しているからなんですよねぇ…買春を希望する男女以外は娯楽館周辺の露出姦淫地帯に接近されても困りますので、子供の遊びには適さないって看板を出してもらって「それとなくどういう場所か」告知していただいていますよ)
マリー(あたくしも視察いたしましたが、かめらが使えないようにされておるのですよねぇ…ですから、何が起きているかを見るためには人がみずから出向かなくてはならないと)
ジョスリン「で、ヴァンセンヌやブローニュの森の奥ならば遠慮なくオメコができる環境なのはともかくとしまして、ストラスブールではどうなのか。さすがに市街地で真っ昼間からは警備騎士が飛んで来ますけど、敢えて作った森の深い公園ですとか、ノートルダム=ド=ストラスブール大聖堂周辺を囲うようにした絶林檎の林の中では昼間でも不問に。その扱いでしたね、プロフェスール・マリー」
マリー「ジョスリンの言う通りなんですわ…そして、ストラスブールやナンシーでは、少し街を離れますとすぐに畑や森や林。野外姦淫の場所には事欠きませんわよ…」
ジョスリン「すなわち、連邦世界でも徐々にオメコを見せつけても罪に問われない、むしろ第三者に姦淫を目撃されるのは美徳ですらあるという痴女皇国流の常識の普及をですね」
べらこ「あたしに断りなく国家の国是や美徳にしないでくださいよ…」
他全員(陛下、諦めるべきです…多分、それは定めです…)
あたしはマリーちゃんと娘さんたちを寮のお部屋にご案内することにします。
するのです。
ええ、正月くらいはこれでおめこをお開きにさせて頂きたいのです。
一応、本体はおじさまのところで姫初めをさせておりましたがね。がね。
(へーかの欲望がだだ漏れですわね)
うっさいわいっ。ええやんかっ。
マリーちゃんには全容が掴みづらいかも知れませんけどね、とりあえず他の分体を出して年始挨拶の後での精気授受とか大変だったんですよ?
今もやってる分体いてるし…。
そして貴賓保養所に付属する用人住宅にベテハリ君を送り届けてから戻って来たダリアさん、ジニアちゃんを伴ってあたしとマリーちゃん…そして娘さんたちの集団に加わり、寮に戻る通路を進みます。
で、このお送りですが、実は分校寮の視察を兼ねているのです。
というのも茸島分校寮、拡張後にちゃんと視察するのは今日が初めて。
分校での教育内容的にも到底、好きにしていいよ=「よきにはからえ」とは言えないものですし…何よりオリューレさんから、改築後の分校、特に寮施設は一応、皇帝の立場で視察を入れておいて欲しいという要請が来ています。
(そういうところは上手いのですよねぇ、オリューレさんは…)
(確かに、あたしや内務局の指導が入る前にまずはチェックしておいて欲しいというのも理解できなくはありませんからねぇ…)
マリーちゃんが感心してますけど、実はこれ、幾多の請願や、そして懲罰経験者であるオリューレさんならではの自己防衛策。
少なくとも、これで今後は寮を含む分校内で大きな問題が持ち上がった場合でも、誰にも何も相談せずに出来上がったものの中で好き勝手に色々やってませんよという反論が出来る訳ですから。
もっとも、こちらも考えておりまして…シェヘラザードさんの茸島常駐は、いわば監視役兼相談役。
アルトさんと子作りした結果、皇族準拠扱いとなったシェヘラザードさんがオリューレさんと暮らせば、それだけで定期監査などの面倒な視察や作業はある程度、省くことができます。
更には、オリューレさんにも「ものすごく大きい見返り」があるんですよ。
…あたしやアルトさん、そしてシェヘラザードさんの提案を呑みさえすれば、ですけどね…。
そんな訳で、このお話はアルトさんサイドとも連動していますよとか言っておきましょう。
https://novel18.syosetu.com/n5728gy/162/
でね。
まず、茸島分校寮ですが。
…読者のみなさまの常識であれば、普通は学校と名のつく施設の寄宿舎ならば、寝泊まりさせている生徒に間違いがあってはならないように、男女別に部屋や階や棟を分けると思うのです。
そして、寄宿舎の利用者が未成年の少年少女であれば、なおさら男女を分ける事になるでしょう。
しかし、ここは痴女皇国が運営する学校施設の全寮制寄宿舎です。
痴女島の学院本校寮もそうですが、そもそも未成年を収容教育することそれ自体が、現・文教局長の財務局時代に考えついた思いつきから始まった話であり、未成年の旺盛な性欲と精気を活用する着想が発想の起点です。
(あれで着想した本人が最後まで面倒みーやという話になりまして、で、たのきちは文教局の局長に就任。まぁ、修学宮の聖院学院化も課題に挙がってましたし、ちょうどよかったんですけどね)
(たのちゃんならできる。あたくしもそう思ってましたわ)
(ベラちゃんはともかく初代様…無理言わないでくださいよ…私、本当に日本の文科省に何度も足を運ぶどころか福祉施設の見学や視察に、実際の保母さん体験やら…挙句、少年院や少年刑務所どころか女性用の刑務所の視察まで色々やらされたんですよ?)
ええ、その当の言い出しっぺの田野瀬麻里子・文教局長が嘆いとりますが。
(うっさいっ。あんたが痴女皇国なら日本というか、あっちの地球の倫理観は通用しないとか無茶考えたおかげで、中学生の時からおめこしまくる全寮制の学校というか孤児院めいたもんを作る事になったんでしょうがぁっ)
つまり…精気授受を前提とした構造になっています…。
ただし、矯正部に属する生徒さんたちについては、いわば少年院や少年刑務所に収監すべき部類。
ですので神学部や少女騎士教程、そして教務女官とは、寮の建物を分けてはいます。
そして、抜け出しにくくするために、学舎で寮の建物を囲む構造に改められました。
ごく単純な図で表しますと、こんな感じ。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□校□□□□□□□□□□□舎□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□校□ ■教■ ■矯■ ■神■ □校□
□□□ ■師■ ■正■ ■学■ □□□
□□□ ■女■ ■学■ ■部■ □□□
□□□ ■官■ ■部■ ■ ■ □□□
□舎□ ■寮■ ■寮■ ■寮■ □舎□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□校□□□□□□□□□□□舎□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
更に、学校の外側を強毒種型絶林檎の森で囲んでいます。
(いや、正直、ここまでする必要あるんかいなと思ったんですけどねぇ)
(ダリアお母様…それが、改築前の初期収監者の中には逃げ出そうとする者もいたんですよ…だから改築後は、寮から外に出る際には学校校舎内を通過するか、さもなくば教師寮の地下の改札を通過して行政局への出退勤地下道を通るかの二択にされたんです)
(ダリアさんにベラ子陛下、ジニアの言う通りでしてよ。娯楽館での奉仕に従事する女官や女子生徒の出退勤ルートにもなっておりますけど、この地下道を通るか、校舎西側の教務職員区画を通過する以外にこの寮から出る手段は開放されておりませんのですよ…)
ああ、そうか。マリーちゃんは何度か、この寮にアンヌマリーちゃんとの面会のために訪れていますね。
(もちろん、校舎内には夜間の見回りとして例の白頭巾の警備機械ですとか、騎士の見回りがあります。そして逃亡の意志を検知して先回りして捕獲に及びますから実害はありませんが、ただ、逃げ出そうとした者の年齢や収容期間、そして脱柵理由は調査して記録する必要がありますのが面倒で…)
ええ、ジニアちゃんとアンヌマリーちゃん、そしてこの場にはいませんけど中井ティアラちゃんの三人、卒業後も指導員騎士として、この茸島分校の補助教員扱いの勤務となりました。
もっとも、メテオラ校舎やアトス校舎はもちろん、マヨルカやシチリアへの派遣指導騎士としての出張のお仕事も入って来るそうなので、これからは多忙になるとのお話も聞かせてもらいます。
(ティアラなんてもっと大変ですよ…あの子、父母への引き合わせも理由ですけど、オマリー陛下の所轄の中米支部への派遣が決まってますからね…)
ああ、ナッソーに半年くらい出張する件の人事稟議、回って来てましたね…。
(我々三銃士のうち1名は必ず茸島に残留する予定を組まれていますからね…。とりあえず、明日のマルセイユに便乗するのがティアラです。で、ティアラはマドリード経由でカディスへ行き、船を乗り継いでナッソーを目指す行程を指示されていますね)
お正月早々とは言え、大変は大変です。
しかし、今は例の高速帆船と転送航路によって、確かその行程でも3~4日あればハバナに着いているので、中世時代の地球と思えば飛躍的に物流や移動はカイゼンされていると思って頂ければ。
(ジニアはどうなってたっけ、旅行予定)
(アメリゴ・ヴェスプッチに便乗。シチリア寄港時に下船、マルタ大聖堂を視察。その後はイタリア手配のお船でマヨルカ島に渡ってパルマ大聖堂を視察の流れです。パルマからは東欧支部に招かれていて、アトスとメテオラを視察後に帰投。茸島に帰って来るのは1月半ばから末になりそうですね…ダリア母様)
ちょっとだけ、彼女たちの話に補足しておきますと、明日…1月1日朝には年始会に参加した欧州各地域の要人が痴女島の聖院埠頭から出る帆船二隻に分乗して痴女島を離れます。
そして、二隻はそのままマラッカ海峡方面を目指すのではなく、茸島北部のロビナビーチ付近にある港…ちょうどこの茸島分校の前の海にある桟橋に寄港。
で、マリーちゃんと、欧州に出張する娘さんたちを乗せて港を離れる流れになっています。
(インポタケ関係の北方帝国向け戦略物資積み込みも兼ねてるんですよねぇ…)
そして、南欧支部ご自慢の貴賓設備艦に更新されたマルセイユと、同じく地中海支部…イタリア籍にされた、痴女皇国世界では最新鋭レベルの大型帆船のアメリゴ・ヴェスプッチのお披露目でもあるわけなのですよねぇ、この航海。
(アメリゴは連邦世界のイタリア海軍練習帆船を精気発電駆動仕様でコピー製造したものでしたわね。元々航海補助用のディーゼルエンジンを搭載していた機関室が存在しますし、練習艦ですから水兵の教育用にも出来ていて艦長室や士官食堂などの設備をそのまま貴賓対応にする程度で済んでおりましたかと)と、ナディアさんの中東出張を受けての暫定海事部長職にあるラウラさんから教えてもらいます。
(あと、この航路をその時間に航行しているサンティシマ型も寄港しますね。これは通常航海分で、茸島からの臨時買春客や買春女官を乗せて来るはずですよ、陛下)
と、ジニアちゃんからも教えてもらいます。
ああ、そうですね。年始会や茸島分校の年始式のために、昨晩の茸島では、通常の娯楽館業務を停止していました。
で、近隣住民の皆様のうち希望者や、ファインテック従業員の方で買春を求められる方々はあらかじめ、昨日の西回り航路で痴女島に渡れるように手配していたのですよ。
そして、目的を果たしたお客様方と年始式の出席生徒さんたち、そして年始一発目の買春休暇を取った女官連中を乗せたサンティシマ型も、マルセイユやアメリゴ・ヴェスプッチと船団を組んで茸島へ向かうことになると。
ですから、明日の朝はこの前の桟橋は結構、賑わいます。
桟橋と言ってもかなり本格的なものでして、アークロイヤル級航宙航空母艦の貨物取扱も可能な幅を確保している上、喫水の深い本級が接岸できるように沖合にまで伸ばされています。
ですので、帆船が数隻接岸したくらいでは大混雑にはならないと思いますが、それでも百名では効かない下船や乗船があります。
そして、今朝からは早速、娯楽館の業務も再開されます。
ですので、年越しの儀式も終えて静かになっているはずなんですよ、各寮。
明日は朝から売春に入る男の子や、そして正月休暇のファインテック社員の方の買春を担当する女官に生徒さんのこともありますから。
(どこの誰ですか、あの桟橋で買春される生徒のちんぽ咥えるわりびきオプションとやらを思いつかれたのは…)
(マリーさん…それベラ子陛下に聞くのも野暮でっせ…あんなアホなこと、マリアさん以外に誰が思いつきますの…)
(うう、ダリアさんの言う通りなんですよ…姉がね、あそこで晒し者いえもとい茸島売春の宣伝になるからと、あれをやった女官には少年買春を割引するってね…)
あのですね。
今、サンティシマ型二隻でやってる南洋行政局管轄内の東西巡回航路。
あれで運ばれて来た週末中心の買春女官のお出迎えなること、姉の発案でやってるんです。
で、どんなお出迎えか。
(高級ソープのエレベーター内での即尺にヒントを得た。中洲泡風呂国じゃ既に独自で思いついてやってたらしいけどな)
それは良くないのですが、敢えて良しとしましょう。
では、具体的に何をナニしてなにやってんのか。
あたしは説明したい気分になれません。
アンヌマリーちゃん。お願いします。
(母の言う通りで、ベラ子陛下が割とわがままだというのが昨今理解できるようになって参りました。しかし、仮にも皇帝と名のつくお方、いくら二代目聖母様を兼ねると申しましてもこれくらいの傲慢さは)
うぐぎぎぎ。
まぁよいでしょう。アンヌマリーちゃんはあたしの教え子でもありますし、あたしの事をかなり理解していて思考共有を切っていてすら、以心伝心に近いものがあります。
(で、陛下が説明したがらない理由、鋭い方でなくとも、ここまで言われておれば説明したも同然。買春予約を茸島娯楽館に入れていた女官は、その予約処理を聖環で行う際に、宣伝行為の有無を必ず尋ねられます。そして、割引を受ける代わりに宣伝加担に合意した場合ですが)
(あれですか…アンヌマリー…あれ、宣伝になってますの?)と渋い顔で尋ねるマリーちゃん。
(マリアンヌ母様。母様の頭痛の種になりますが、敢えて申し上げます。人気の少年を取り合う女官の間では、優越的なまうんと取りとやらになるそうです)
…ええ、この宣伝行為に加担する女官、多数になりましてね! 抽選までするハメになってるって報告も受けてますから!
(読者の方とやらの為にも、もう少し解説致しましょう。つまり、宣伝行為に合意した女官は、出迎えた少年のちんぽをその場で助平下着から取り出して咥え、逆奉仕に及ぶのです。むろん、その場で射精にまで追い込み精気と精液を搾り取るもよし、発情した少年と共に予約したコテージなり絶林檎の林なりに速攻で消えるもよし…大抵は絶林檎の防砂林に行くようですけど)
(あれねぇ…うちも新校舎竣工時に視察さして貰ったついでに目撃しましたけどねぇ、何人もの女官が降りるなり、おもむろにちんぽ咥えてるわけでしょう…絵図が強烈過ぎますねんけど…)
(ダリアさん。それ、まだ可愛いものでしてよ…乳上に聞けばわかりますけど、今、聖母教会の週末告解や礼拝式なんて何をやっておりますことやら…うちの支部管内でもさせておりますけどねぇ…)
マリーちゃんも、しっぶい顔してます。
(いえ、あの場所で男を奮い立たせる事自体はあたくし、出来ない方が痴女種として失格と思っております。しかしですね、いえめん宗教の禁欲性を学びました立場としましては…ルルドの聖堂の礼拝堂内であれをやるも同然のことでございますわよね…陛下)
(マリーちゃん、皆まで言わないで…)
(あの…あたくしもジョスリンもブリュントレーネも、あれ、出来ると言うかやらせる立場でしてよ…当然、管内の千人卒以上の女官で助祭以上の資格者には最低一度、やらせております。むろん、他ならぬあたくしも…)
えっとぉ。
「すべからく世の男は子供をこしらえるための種付けをする以外、その欲望と精を聖母並びにその御使いである尼僧に捧げるべし。そして、精を捧げる見本を皆に披露しようという勇気ある男を讃えて、司祭たるわたくしの体内への射精を許すものであります」とか高説をのたまった後でですね。
その、出迎えの即尺より更にきつい行為…つまり、日曜の礼拝の壇上で、募って選ばれた喜捨ケチりたい男性と、司祭が皆に見せつける形でおめこするのです。
そして、見事に中出しを成し遂げた男性については、以降、お布施を割引したり、美人の嫁さんを紹介するとかうんぬん。
つまり、この礼拝堂壇上での公開おめこショー、優先参加権は独身男性にあります。
(うちの支部…ロレーヌ公国でも男性兵士や騎士を急に廃業する訳には参りませんからね。で、司祭に助祭を配している教会では農夫はもちろん、若い軍人にも参加を依頼しておりまして)
(この聖母教会での公開おめこ、バーデン=バーデンが熱心ですのよねぇ、お母様…)
(フローレシェーネさんのところはね、そう言う行為に興奮する殿方が多いのですわ…なにせ国境の穴を越えて我がストラスブールの聖母教会にまで買春にお越しになる方が)
(あれ…こちらより向こうから来る人が多いって問題になったのもあるのですよ、聖母教会への客寄せ梃入れ策…)
あがががががが。
ドイツの人にへんた…一風変わった性癖の方が多いのは、あのカエル女の知識を参照せずとも知っています。
しかし、いくらそんなに離れてはいないと言っても、国境またいでストラスブールに女を買いに来るのか。バーデン=バーデンの娯楽館を使うかドイツ側…バーデン=バーデン公国内の聖母教会に行けやと言いたくなります。
(こちらのてつどう開通が早まったりゆうでもあるのですよねぇ…ストラスブールからバーデンまで、現状では馬でも半日しごと。しかし、鉄の道では半刻…さんじゅっぷんもかかりませんからねぇ)
(駅から娯楽館まで歩いても1時間かかりませんからねぇ。送迎用のバスも出す予定ですし)
どこの温泉旅館や健康ランドなのでしょうか。中世ヨーロッパにこんなもん作ったり、送迎手段まで用意せざるを得ないとは。
更には、アンドレ・シトロエンという青年実業家のお兄さんも、雪に覆われたバーデンの湯治に出かけた際に思いついたようなのですよ、ベルトを前後の車輪に巻けば雪道でも走りやすい馬車ができるんじゃないかって。
で、無限軌道と舵取り前輪を備えた…連邦世界で言うハーフトラックを友人の背の高い軍人あがりの技師さんと共同で試作してマリーちゃんに見せたところ、マリアねーさんの目に止まって…ですので、痴女皇国世界初の自力発明自動車、なんとハーフトラックになってしまう可能性がぁっ。
まぁともかく、各地の聖母教会の聖堂内でいともたやすく行われている、えげつないにもほどがある性行為。
告解室…懺悔室においても、お布施の割引や二度抜きサービスの代償に、懺悔室の小部屋の扉を開け放っておめこしたり、あげく教会の庭で青姦に及ぶことを勧めているというのを聞いたひには、いくら青姦や露出が日常的な痴女皇国であっても、いかがなものでしょうか。
しかも聖母教会ですからね。中身は女官や女騎士でも、見た目はあの西洋尼僧スタイルに近いですよ。
エロスリットはセンターに仕込まれてますけどね、聖母教会の尼僧制服。
(東方聖母教会はサイドスリットになっていると説明頂きませんと…)はいはい、乳上とシェヘラザードさんのお子様2名も今は茸島で勉強…というよりは神学部の生徒さんですよ。
(あのですねぇ、バーデン=バーデンの男どもが助平なだけではないのですよ…新年早々に何たる話をせねばならないのですかという私の嘆きはともかくとしまして、陛下…例の体型補正問題がありましてよ、ウチからストラスブールに女を買いに行く理由…)
で、バーデン=バーデンのフローレシェーネさんが怒っている理由ですけどね。
あんぎゃあああああ、とマリーちゃんが泣いています。
でも、これも事実でしょうが。
簡単に説明しますと、領内の強姦作戦の進捗状況差です。
前にもお話ししました、進捗の進展率の違い。
乳上の東欧支部ほどではありませんが、東部フランスを仕切る当時のロレーヌ公国並びにストラスブール支部。
ここでは、マリーちゃんと参謀役のカエル女、そして実務を取り仕切るブリュントレーネさんの三人が結託しています。
そして、そそくさと領内はもちろん、周辺地域で姦淫行為を進めていただけではありません。
領内の女性の体型補正を推し進めていたのです。
で、中世時代の美人の概念ではなく、現代風の美人の容姿に領内女性を作り変えていっておりました。
それに対して、広いドイツの半分近い領域を担当するバーデン=バーデン支部では強姦作戦を進めるのにも苦労していたのです。
更に、いきなり容姿を一気に変えると旦那さんやご家族から「あんた誰」と言われかねないという指摘があったせいで、欧州地域の強姦作戦では体型補正については段階的に行うことに。
ですから、農婦っぽい体型の人が未だ少なくないドイツではなく、既に強姦作戦をあらかた終わらせていたせいで、結果的に美女の多いフランスに女を買いに行く風潮がですね…。
更に悪いことに、バーデン=バーデンとストラスブールは近いのです。
従って、娯楽館の女官が足りない時や緊急の応援はもとより、定期連絡やら何やら諸々でお互いに女官の往来があります。
「あの川底の穴、あれを作ったのも、交易を含む往来が旺盛になるのを見越したせいだと聞いておりますけど、まさか、あのような使い方をされますとは…」
(おかげで、バーデン=バーデンにストラスブールから出張女官を送り込んで頂くとか、果ては近隣女性の体型補正を前倒しに進める必要に駆られて大忙しですとかね…)
そうなのです、本来ならバーデンで精気管理をされて欲しい男性がロレーヌ側に渡ればどうなるか。
精気収支が見込みと大きく違うことになってしまいます。
しかし、ストラスブールにわざわざ来た男性を「お前ドイツ人やろ」と追い返すのも野暮。
で、聖環で授受した分…誰のお布施かを把握可能な分についてですけど、ドイツから来た人の精気はバーデン=バーデン支部の精気収支に繰り入れることにして難をしのいでいた時期もあったかと。
(現在ではバーデンにわたくしどもから女官を定期応援派遣。そして、逆にバーデンからは、変態教育を受けた熟練者を派遣して相互需要を満たそうと試行しておりますの…)
まぁ、変態教育とか聞き捨てならない単語が意味する内容については、この際、聞き流します。
聞いてもロクな内容を教えてはもらえないでしょうから。
(ジョスリンが張り切ったんですわよねぇ、向こうの娯楽館を、ドイツらしい内容にして我がストラスブールとは差別化を図り、互いの支部の発展に寄与しましょうって…)
(ええマリアンヌ母様、まだ向こうに船着場がないからと、ラインを遡って来た船から降ろされた変態用具や衣装の数々、何度ジョスリーヌ母様がこちらのダンケ号で運んでおられたことか)
あんのカエル女はぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。
(マサミさん…田中内務局長に承認は頂きました。テルコ・タナカ内務局顧問兼聖院家族会事務局長様の承諾も得られておりますとかで)
雅美さん…何やってんですか。
しかも初代様まで巻き込んで。
ドイツ物の本場系行為のお作法では、単純な性交ではなく変態行為の果てに射精させるものも少なくないのですよっ。
そんなもんが流行りでもしたら、どないするんですかぁっ。
ったく、カエル女ときたひにはロクな事はしませんねっ。
(ケルン大聖堂については、メーテヒルデ部長の中独支部主導で建設と運営を行う予定にしております…その点は必ずご承知置きを…)
ええ、フローレシェーネさんの見立ては正しいと思います。
確かにクレーニャさん…メーテヒルデさんも、痴女皇国ショタ愛好家三羽烏の一角。
しかし、ケルンの修道院については、もともと少年少女を運用するための施設ですから、この人選で正解でしょう。
そして、バーデン=バーデン改め南独支部は、中独支部の設立支援を行う立場。
ストラスブールから下手に直接の人材を送り込むよりは、この方がよいでしょう。
(へーか。正解です。でなければ、ジョスリンは手を出す気に満ち満ちておりましたから)
ええ、皇帝の忠犬という陰口も出ているマリーちゃんですが、あたしのご機嫌取りに関しては達人の領域。
(というか、ジーナさんに取り入って出世したという噂もしきり)
(ダリアさーん…まぁ、あのでかまらを遠慮なく使える相手だと認識されてましたけどねぇ…)
<あの、陛下…母親たちの行状はあたくしの査定や人事には…>
むう、聖環のメッセージ機能で送るとは、アンヌマリーちゃんもなかなかに達者ですね。要は、おかーさんのマリーちゃんには悟られないように嘆きたいということです。
<安心してください。アンヌマリーちゃんはあたしの教え子と認識していることに変わりはありません>
と、返しておきます。
そして、寮への地下道の先にあるものですが。
地下道と女官寮への入口の境界には、痴女宮でも罪人寮への連絡通路や女官管理室付近に存在するおなじみの自動改札機が何台か置かれています。
タッチどころか、聖環を装着した人間が通過するだけでゲートが開閉する機能も、その横に騎士詰所が存在するのも同じです。
神学部寮最上階の学長個室についてはアルトさんとオリューレさん、そしてシェヘラザードさんに委ねるとしまして。
まずは、我々は行いが良いはずの神学部寮を見て回ります。
ここの少年少女は、神学部に属する生徒さんたちです。
で、男女の居室は一応は別にされていますが、聖院学院本校の寮のように何階から何階までは男子寮という風にはなっていません。ワンフロアの中に同数の男女の生徒さんが住むように配置されます。
その理由は、ここに入る生徒さんは男女ともに修練士…尼僧や男性修道士を目指す、いわば聖母教会の幹部候補。
地域の男女を相手にして精気を収集するだけでなく、相互に精気授受を行う関係です。
そのために、性交技能の鍛錬も教育内容のうちに入っていますよ。
そう…今もそうですが、ギシギシアンアンやってる声や音がします。
それも、一箇所ではありません。
そして、ここのお部屋は…なんと、個室。
刑務所の独房や商人宿か、はたまた三河監獄社や監獄国の寮のような間取りですけど、個室には変わりません。
(神学部寮の扉の鍵はそもそも、付いてはいないのです…そして、尼僧候補生たる修練士は、同じ階の男子修練士を平等に相手すべしという寮規が存在しますから、その性交相手を選り好みしていないか聖環の精気授受記録を常に照会されていますよ…)と、アンヌマリーちゃんに教えてもらいます。
そうそう、あたしたちは寮の視察を開始した時点で黒薔薇騎士団仕様の制服に着替えていますよ。
(アンヌマリーちゃんはあまり着慣れていないと思いますから、しんどくなったらお母様…ダリアさんに相談するのですよ…)
(まぁ確かに、この服を一番着慣れている評価、いまだにうちなんですよねぇ…)
しかし、心話でフロア担当女官から連絡をもらいます。
(本日の視察につきまして、年始式に出席した優秀学生たちだけでなく、次席の生徒たちにも褒美をとのお話がシェヘラザード教務長様からございまして…)
えええええ。
そして、薄暗い非常照明だけの廊下に整列している数名の男女。
あたしはもう、おめこしたくないのに…。
しかし、シェヘラザードさんからのお願いとあってはわがままも言っていられないでしょう。
えーと、マリーちゃんとダリアさんとあたしと、アンヌマリーちゃんとジニアちゃんか。
で、男女5名ずつならなんとかなりますね。
とりあえず、男子の生徒さんにバックから入れてもらいましょう。
で、女子には我々のちんぽを咥えさせておきます。
男子生徒のちんぽなど、我々にかかれば、三こすり半とまでは申しませんが、1~2分で抜き取れてしまいます。
そして、女子には中出しされた我々の股間を清掃させたあとで、今度はあたしたちがバックで犯します。
これ、ご褒美になってるんですかね…確かに、うら若い乙女な尼僧姿の女の子たちを薄暗い廊下で強姦も同然の行為に及ぶお楽しみ、男性の方であればそれなりに興奮するものでしょう。
(まぁ正直言えば修練ですね。特に女子修練士については、時と場所を選ばぬ肉便器行為に及べないと、盛った領民から効率よく吸い取れないのはわかりますので)
ジニアちゃん…お尻を振りながら冷静に言わないで…。
(あまり嬌声を上げさせられないのが残念なのですが、心話で淫語なぶりはやっておりますよ…)
ええ、汁音…出入りの音でわかります。
更に、この子たちは…あたしたちが来る直前まで、男子と行為に及んでおりました。
ただし、射精はせずに、男子を幹部との性交に耐えるように精気を与えていたのです。
つまり…あたしたちがちんぽを突っ込む段階で、既に姦られる気満々の状態に調整されていたのです…。
更には神学部寮の個室の扉。
痴女宮本宮の売春用区画と同じ、可変透明仕様ですよ…。
室内での性行為…自慰行為を含むそうです…を在室者の聖環情報で検知すると、廊下側からは丸見えになるあれです、あれ。
そして、上級生は…この扉の恐るべき活用法を考えて編み出していたんです。
(私も驚きましたけど、そんな活用方法があるのかってアンヌマリーと膝を打ったんですよね…性交はもちろん、自慰行為を始めた際に、室内側も透明にできるように設定可能なんですが、それを敢えて入れる賢い生徒が出まして…むろん、廊下を通る生徒や先生たちに見せるためです)
(陛下…呆れないでくださいよ…あたくしたちも教えられて実践する立場なのですよ…これ。つまり、聖母教会の尼僧や少年修練士に助修士は、その性交だけでなく自慰行為も見せ物としなくてはならない。そして、目撃した者が思わず発情して性交を希望するほどに淫蕩な姿に見えるように日頃から鍛錬すべしという教義を実践しているに過ぎないんですからね…)
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べらこ「何なんですかこのどすけべ変態養成学校。聖院学院の寮も大概でしたけど」
あんぬ「陛下…神学部は聖母教会の尼僧を養成する学部ですわ…その聖母教会が旺盛に性交をさせるための施設なのですから、勤務者候補を養成する学校がこうなるのは必然では…」
じにあ「ダリア母様時代の黒蛇騎士団も露出性交で相手を屈辱と汚辱に叩き落としていたのは知ってましたけど、これはその和姦版という気もします」
ダリア「ジニア…うちはあなたには出来たら黒薔薇の道は歩ませたくはないんやけど…」
じにあ「でも理恵母様も言ってましたよ。ダリア母様が親である以上、黒薔薇騎士団経験はいずれは避けて通れない道だとも」
ダリア(うちの娘、下手するとうちより冷静なんですよね…ベラ子陛下…)
べらこ(まぁ、ジニアちゃんはちょっと要観察で。それに今すぐ黒薔薇試練が必要ってわけでもないのですから…)
ジニア「うちの親が心配性なのは別にしまして、アンヌマリー」
あんぬ「マリアンヌ母様。ジョスリーヌ母様ならば変態行為に欣喜雀躍しそうな内容ですけど、母様からするとどうでしょうか、この神学部寮内の痴態の数々」
マリー「当たり前ですけど、人の親としてであればやらせたくはありませんわね」
あんぬ(やっぱり…マリアンヌ母様って、ハメ外す割には常識人だから…)
マリー「しかし、痴女皇国の女官そして騎士であれば話は変わりますわよ。そしてマリアンヌ。あなたは今後、聖隷少女団を率いて救貧と慰労を指揮実行する立場でしょう。人々に、聖母教会に来れば股間にも救済を受けられると喧伝せねばならないのは明白ですわね」
あんぬ「つ、つまり尼僧同様に性交を見せびらかして当たり前、ちょっと脈のありそうな男女を姦淫に誘うのも当たり前と…でしょうか」
マリー「もちろんっすわ。連邦世界と違って、女官が世の人々の性交を管理する立ち場なんですから、やることやらせてあげますのはもちろん、こんなことまでお出来になりますわよとか、ぴーあーるに余念がないようにいたしませんと」
ダリア(えーとですね、いつぞやのヴァンセンヌの森やブローニュの森でやった浄化作戦の後ですけどね、人々を娯楽館への売春に誘い込むために、森の中での露出性交をフランス政府に黙認させているというおっそろしい話がぁっ)
べらこ(それができるのも、今やどちらの森でも犯罪者的思考の人間が入って来たが最後、1分以内に女官が来て根こそぎ吸い取られた上で身元を洗われて憲兵事務所に引き渡されるか、そのまま娯楽館に連行されて、その後の行方のわかる行方不明者になってしまうまでに治安が向上しているからなんですよねぇ…買春を希望する男女以外は娯楽館周辺の露出姦淫地帯に接近されても困りますので、子供の遊びには適さないって看板を出してもらって「それとなくどういう場所か」告知していただいていますよ)
マリー(あたくしも視察いたしましたが、かめらが使えないようにされておるのですよねぇ…ですから、何が起きているかを見るためには人がみずから出向かなくてはならないと)
ジョスリン「で、ヴァンセンヌやブローニュの森の奥ならば遠慮なくオメコができる環境なのはともかくとしまして、ストラスブールではどうなのか。さすがに市街地で真っ昼間からは警備騎士が飛んで来ますけど、敢えて作った森の深い公園ですとか、ノートルダム=ド=ストラスブール大聖堂周辺を囲うようにした絶林檎の林の中では昼間でも不問に。その扱いでしたね、プロフェスール・マリー」
マリー「ジョスリンの言う通りなんですわ…そして、ストラスブールやナンシーでは、少し街を離れますとすぐに畑や森や林。野外姦淫の場所には事欠きませんわよ…」
ジョスリン「すなわち、連邦世界でも徐々にオメコを見せつけても罪に問われない、むしろ第三者に姦淫を目撃されるのは美徳ですらあるという痴女皇国流の常識の普及をですね」
べらこ「あたしに断りなく国家の国是や美徳にしないでくださいよ…」
他全員(陛下、諦めるべきです…多分、それは定めです…)
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