闇堕ち女帝マリア・痴女皇帝建国譚

すずめのおやど

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愛の花は夜開く? 冠婚葬祭は茸島殿へ!・5

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という訳で、時と場所を茸島保養所に戻しましょう。

我々はスクルド先生指示のもとで、愛の誓いとやらをやらされております。

「クリス・ワーズワース…マリアヴェッラ・ワーズワースを愛する事を誓いますか」

「はい、誓います」

「マリアヴェッラ・ワーズワース。クリス・ワーズワースを愛する事を誓いますか」

「はい。誓います!」

えーとですね。

何でこんな事、やらされるのですか。

場所的にも、保養所のお部屋の中よりも神殿とか教会ですべき行為に思えますし。

しかもスクルド先生、グダグダ言ってた割にはノリノリじゃないですか。

どっからそんな衣装を持って来たのですかぁっ、と言いたくなる半透明の布だけをまとった女神スタイルですよ、今のお姿…。

(長く女神やってるとね、何かしら持ってるもんなのよ。実体化は流石にインマヌエルに頼んだけどね…)

そして、聖母教聖書を片手に我々の誓いを聞き届けるポーズを。

更には瞳さんとの間でも、宣誓をやらされます。

「伊藤瞳…マリアヴェッラ・ワーズワースを愛する事を誓いますか」

「はい。全力で誓います!」

なんでそこまで力を篭めて言うのですか。

(陛下…ベラちゃんもクリスさんの時に全力で誓ってたじゃないですか)

そりゃ、力も入れるけど…。

(で、どっちが夫でどっちが妻とかまで堅苦しく決めないから。家庭内の取り決めはあんたらの流儀作法で好きにして)

なんちゅう投げ槍なぁっ。

ええんですか、スクルド先生。

あんた、仮にも女神でしょうが。

(私は特に宗教に依存してないし、人類の規律を定める立場じゃないわよ…そういう規律を思いつく未来の用意はしたけどさぁ)

はいはい。

(まぁ、あまりに威厳のない事してて姉達に呆れられてもよろしくはないでしょう。ここは一つ、貴方達に未来を授けます。今,愛を誓った貴方達は人生の終わり以外に仲を終わらせる事はない、としておきますか。ただ…貴方達、特にマリアヴェッラは定めを破棄する力すら持つ存在。決して一時の気の迷いで、ろくでもない事をしでかさないよう、この場にいる全ての者が互いを見守り、道を正し合う事を望みます)

おお、なんか神様らしい。

「マリアヴェッラ・ワーズワース…伊藤瞳を手放さぬように。重ね重ね耳の痛い話をして悪いんだけど、あんたの人生を全うしたいならば、これだけは必ず守りなさい。いいわね…ほれ、誓いなさい」

えー。

しかし、確かに瞳さんをじっくりゆっくり育ててでも隣に置いときたいのは事実です。

瞳さん、焦ってはなりませんよ。

アグネスおばさまもゼアラニーネさんも、それなりの人生経験者です。

貴女より床上手で当たり前。

だからこのマリアヴェッラに身を任せて…。

ぼこ。

あたしの頭を殴るとは。

見れば、顔に青筋を浮かべたスクルド先生がランスをお持ちです。

というか、何故避けられなかったのでしょうか。

(さすがに懲罰もんだって、あんたとこのアレーゼが力を貸してくれたわよ…真面目にやれって)

うう、おばさまの加勢では仕方ありません…。

「でね、伊藤瞳。私からあなたに良いものを授けましょう。というか、さっきの交尾で渡すには渡しておいたんだけどね…ウルザルブルン、ウルドの泉の水よ」

何ですかそれは。

「ふっ。あんたらの言葉で言う賢者モードって状態にするためのものよ。もう少し誤解のないように言うと、邪念雑念を払ったり、対象を清浄化すんの」

何やら、堕天使の皆様がえーとかゲーとかブーブー言っていますね。そんなに嫌なものなんでしょうか。

「あー、キリスト教由来や他の神種族由来の悪魔だの魔物だのと相性は悪いわね。連中に直接使ってしまうと対象を消滅させかねないから」

げ。

そんな危険なものを…。

(堕天使が伊藤瞳に入り込まなければいいのよ。または、伊藤瞳と接触する対象に、その時に介在しない事。それだけ守ってくれたら大丈夫だから)

なるほど…つまり、堕天使族が瞳さんを堕落させるのは禁止と…。

「理解が早くてよろしい。ルシフェルくらいなら大丈夫と思うけど、彼女の配下は接触禁止よ。だからマリアヴェッラも堕天使に依頼して伊藤瞳を直接堕落させるのは禁止。ただ…伊藤瞳を脅かす対象を攻略するために、一時的に身体を借りるとかして彼女を守護するならば大丈夫なようにしておきましょう」

あ,なるほど。

例えば、根性◯◯色のセレビッチが麻薬なりを使って瞳さんを落とそうとした場合はどうなるんでしょ。

(堕天使が伊藤瞳を守るか、逆によこしまな者を堕落させるなら良しね)

では、こちらが今後予定する作戦に瞳さんを投入しても大丈夫ですね。

「今の伊藤瞳はウルザルブルンそのものに近いけど、そのものにしてしまうと、あんた達には支障あるからね。それと…今、昔この島にも出ていた怪物二つ、あんた達が捕まえてるでしょ。あれ、伊藤瞳に触らせちゃだめよ。消されるから」

なるほど、確かに今消えてもらうと困りますね。

あと、変な力を授けられたのかと瞳さんが怯えてるんですが。あたしの陰に隠れて身体にしがみついて来てますし。

よしよし、怖くありませんからね。

(何かこうして見ると、本当にあんたが股間以外は女に整形した男に見えてくるわね)

(普通の人間ならこういう事には恐怖心を覚えてしまうんですよっ! こういう話に慣れてそうなベラちゃんをついつい頼ってしまうんですっ)

ま、頼られるのは悪くありません。

ふほほほほほ。いくらでも頼っていいわよっ。

それとベラちゃん呼ばわりしていいと前から言ってたんですけど、頑なに陛下呼称だったんですよね、瞳さん。

(研修が終わるまではと思いまして…)

その辺は特に、気にしてませんからね。

しかし瞳さんもなんだかんだ言って、女の子ですねぇ。

(マリアヴェッラが人外に慣れすぎてんのよ…)

(確かに痴女皇国に深入りすると色々と出て来るのは間違いないんだけど…)

(クリス君。ローズマリーのゴーストを出せないか頼んでみましょうか。あの本邸にいいお値段がつくわよ)

(ただ、母が今幽霊になって出たら、絶対に僕達にタタリを企みますよ…)

(その時はベラちゃんかマリアちゃんに頼めば何とかしてくれるわよ。何ならフェアリーが出るのもいいわね)

何という現実主義的な英国系思考。

しかし、気になる事があります。

スクルド先生っ。

もしかしてそのウルドの泉の力であたしを浄化しようとか、お考えではありませんよね。

よね。

よね。

(な、何もそんなに連呼して確認しなくてもいいじゃないの…)

目が泳いでますね。

しかも、義体の上に神様なのに、汗だらだら。

で、万能文化文明娘に聞いてみます。

(エマちゃん。もしあたしがそのウルドの泉とやらの作用で妙に浄化された場合、悪影響はあるでしょうか)

(かーさま…あたしは確かに人造人間みたいなもんですけどね、猫耳生やしてまへんで。それと質問の件ですが、影響はめっちゃあります。スクルドさん…ベラ子母様から性欲抜いたら、痴女皇国の精気授受ピラミッドの運営が大幅に支障を来たすことになるんで、やめて欲しいんですけどねぇ)

と、若干ながら怒っている声が。

まぁ、スクルド先生があたしの性欲を規制したがっているのは事実です。

しかしながら、やりすぎられても困るのもまた、事実。

「質問があります。陛下と私が精気の授受をして、陛下に悪影響が出ないかを事前に調べる事はできないのでしょうか」と、ノリもよく生徒風に手を挙げて質問する瞳さん。

「それは実際にやってみないと分からないわね…」

「ミセス・ヨシムラ。確かにベラちゃんが精気のフューエルタンクとして機能しないと言うのも、NBに常駐する私達には困りものです。そしてベラちゃん。万一にも浄化されそうな場合は、ベラちゃんが自分自身で自己治療する能力とかないのかしら」

ああ、アグネスおばさま、なんたる着眼点なのでしょう。

で、あたしもそれは考えてました。

そして、ウルドの泉とやらの水が売るほど清浄で美味しいのかどうかはともかく、そんなもんの影響を受けると文句を言いそうなお方、心当たりがあります。

はい、初代様。

(こらぁスクルド…何をいらんことをしておりますのっ。確かにマリアヴェッラと言えば開けても暮れてもちんぽを突き入れおめこに突き入れられ、挙句最近では女官の口を文字通り便器として使う始末。痴女種の精気授受を知らぬ者からすれば、狂っているとしか思えぬ振る舞いの毎日でしょう)

(それはいいんだけど伊藤瞳に対して、過剰にそれをさせようとすると悪影響が出るって散々言ってる訳じゃないの…私の懸念もわかりなさいよこの腐れババァっ)

(スクルド。暴言は聞き流すとしても、かと言ってマリアヴェッラの欲望を過剰に抑え込むのは痴女種にとって弊害もあまた。貴女の義体維持にも影響の出る話でしてよ?)

ふふふふふ。

そーです。スクルド先生の考えはある程度読めてはおりました。

そして、目下想定される未来を考えますと、先生が干渉するのはある程度は仕方ないと関係者もやむなく了承しております。

そして、SM行為を好むかどうかは別としてですよ。

他ならぬ瞳さん、今後の分体活動を含めて、なるべく早期に「それなりの」性行為技能を身につける必要があるのを自覚しておられます。

言うなれば、あたしの性奴隷かちくになるのも仕事の内と割り切っています。

そして、変態行為はまだしも、あたしとの性交それ自体は拒否してはりまへんで。

(それはそうですよ、なまじ陛下の味を知っていますのに、クリスさんとばかりばかりばかりぃいいいっ!)

瞳さん。お尻をつねるの、痛いからやめてください。

今後はちゃんとお相手して差し上げますから…。

そしてスクルド先生。

今この場で、そのウルドの泉とかいう代物、あたしに悪影響がないか確かめますからね。

どうもブツの名前やら性質を鑑みますと、あたしが受け身になって瞳さんが中出しを決めた時にその作用がありそうです。

という訳で初夜をですね。

え。

ちょっと待っておじさまとおばさま。

何であたしの身体を拘束するのですか。

しかも身体の自由が著しく効きませんよ。どないなっとんねん。

「僕の聖環で強制的に拘束できるみたいだって、エマニエルが」

「でねベラちゃん…今、この場で瞳さんを受け入れる事でね、悪影響がないかを調べて欲しいって…」

わかりましたから、済まなさそうな目で見ないでください。

それと瞳さん、デリケートな方ですから、果たしてこんな衆人環視の状態で事に及べるんですか。

最悪、初代様か誰かに依頼して、その気にさせないと厳しいと思いますよ。

(が、頑張ってみます…)

(どうしようもない時は言ってください、元気にします)

ええ、確かにあたしも嫌です。しかし、スクルド先生のいらぬお節介、本当に有害なお節介になりかねません。

いいですか、先生。

あの、おかみ様ですら通常活動時には人間に限りなく近い姿になられるんですよ。スクルド先生だって多分そうだと思うんですけど、神様でないと生きていられない領域にお住まいですよね、本来。

更に、うちの初代様。

あの方が女官種にされたのは懲罰としても、うかつに神様と人が触れ合っては危険だから、わざと制約だらけの生き物になって人の世に現れたのではと。

つまり、神様の力を全力発揮すると地球ヤバいと言われる状態になる可能性が高いからこそ、この聖院世界や痴女皇国世界ですら、女官種や痴女種を配して間接的にカイゼンしようとしされたのですよ。

これはあたしマリアヴェッラ、習わずともわかります。あたしですら、世界に直接関わるとまずいのです。

逆に言いますと、神様すら清めるような危険なもの、うかつに人に与えたらそれこそ水清くして魚住まずって話になりかねませんよ。

このあたしの力説に押し黙るみんな。

(ベラちゃんがイタリアの血を引いていて正解と思うわ…)

(早口のイタリア語の苦情を日本語に翻訳して聞かされているようです…)

(でも、痴女皇国の皇帝ならこれくらいは言えるでしょう。ベラちゃんだってファックするだけが職務じゃないんですから)と、あたしの手をしっかと取るおじさま。

ううううう、母様が手放さない理由もわかります。

母様が劣勢な場合の言い返し役でもあるおじさまが、長年母様を支えて来れた理由はこれでしょう。

とにかく、人を庇うタイミングが上手い人なんですよ。

(ローズマリーのいいところは受け継いでくれたのよ…私も随分、庇ってもらったから…)

(ベラちゃん、インマヌエル…エマちゃんが何とか出来るなら実験はしてみよう。スクルドさんも悪気があって浄化能力を与えた訳じゃないんだから、試してみて危険なら能力除去処置なり封印なり制御の手を講じようよ。スクルドさん、それでいいでしょうか)

(え、ええ…クリス・ワーズワースの提案が適切に思います…)

(先生、おじさまが機転を効かせて庇ってんの、忘れないでくださいよ…)

と、しどろもどろな先生に釘を刺しておきましょう。

(仕方ないわね…伊藤瞳、ちょっと頑張ってみて…私には自由に使えるから、マリアヴェッラを漂白しすぎる事はなかったんだけど…)

あんたは混ぜたらあかん洗濯用洗剤か。

ただ、これでスクルドさんに悪意が…ゼロではありませんが、少なくともあたしをパワーダウンさせて北欧神種族や運命を決める種族に有利に運ぶつもりはないと証明はできますね。

スクルドさんがあたしと合体してる時に、その力を使えばあたしの浄化は簡単だったはず。

(伊藤瞳にこの力を渡さないと加護になんないでしょうに…あんたを清めるのもさりながら、伊藤瞳には清純派でいて欲しいのよっ)さいですか。

ただ、当の瞳さんは「いらんお節介しないで」って顔ですよ…。

(ただ、やはり陛下ほどには豪胆になれません…どうしても視線が気になってしまいます…)まぁ、それは致し方なしでしょう。

ただし、これからの作業には支障になりますから、ちょっと初代様に助けてもらいましょ。

(ふむ。瞳さんには少し助けがいりますわね。スクルド、あなた瞳さんの制御、おできになって?)

(まーためんどくさい事を…要は伊藤瞳に相乗りすればいいのね)言うなり手近なソファに座ると目を閉じられる先生。

おお、ウェディング下着から元気な角度と大きさで瞳さんの日本刀がっ。

で、あたしはベッドに寝かされて瞳さんを受け入れる事に。

そして、ベッドの脇で見守るギャラリー。おじさまなんか、誰に言われたでもなく専用聖環からバイタルモニタ画面を出して,あたしの体調を監視する気満々ですよ…。

「…あかん、ダメ…伊藤瞳のKukちんぽを制御できないわ…」

(スクルド…あなた自身が完全に純粋な気持ちではないからですわよ…ウルドの泉とやらが不純な心根を排してしまうのですっ)

えええええ!それでは瞳さんの性欲すらも、ゆくゆくは浄化されてしまうのではないでしょうか。

それはまずい。痴女種としてはまずすぎます。

「エマちゃん…悪いけど、瞳さんとあたしの再構成、頼めるかな…与えた本人ですら制御できない力ってちょっと困るじゃ済まないわ…」

(かーさま。そこまでする必要、おまへんで。妙案を寄せてくれた方がいらっしゃいましてね。今、そっちにお送りします)

(え…誰よそれっ)

(合うたらわかりますっ。ま、お楽しみに)

で、無理矢理にエマ助が転送してしまった方とは。

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「…まぁその、何だ…久しうあるな、べらこ殿」

いつもの正装ではなく、砕けた浴衣めいたお姿の崇徳上皇陛下、ご降臨です。

「ほれ、白峯はまだしも、聖子しょうこの所から鴨川、近いであろう。今風という事で誂えて頂いたのよ」と、恰幅の良さを誇示されます。後ろにはその正妻皇后陛下の聖子さんと、お妾さん1号の兵衛佐ひょうえのすけのつぼね様までもが浴衣姿で。

で、日本の方では洋装というのでしょうか、普通にジャージ姿の阿波内侍さんまでもが呼びつけられています。

(ええ、こちらは夏、暑ぅございますから…)

(阿波の装束は見て見ぬふり、させて頂きます)

確かに、元来ならば人前に出る時のお姿にまで制約がある方々です。

ええ、お忍びとかいう類の行為、あたしも散々にやってますからね…。

まぁ、それはともかく。

何で上皇陛下がここに。

「いや、水臭いぞべらこ殿。仮にも婚姻なり何なりをするのであれば、朕にも一言貰えれば加護を授けるものを…」と申される陛下ですけど、瞬間、閃くものが。

そう…安井金刀比羅宮、縁切りだけではなく縁結びも扱っておられます。

マリアンヌちゃんとスザンヌちゃんの通っていた小学校での転校騒ぎがあった際に、同級生と一緒の学校に通いたいという願掛けをした話が思い出されます。
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/49/

「いやいや、えまこ殿から困った事になっておるとか聞いたものでな。ふむ…ま、これならば我らで何とか出来よう。聖子、兵衛佐、どうじゃ」

(容易き事にございます。要は我等に願を掛けなすれば、そちらの紅毛の方の縛り、解けまするかと)

「阿波。今回の件、べらこ殿とそこな女子と…皆様の分をまとめて願掛け致すとすれば…貰う精気、どれくらいとなる」

ああ、祈祷料のお見積りですね。

「そうでございますね…まぁ、陛下のお国の帆を立てるお船、あれを動かすくらいで」

「と、いう事じゃ。べらこ殿、済まぬが支払うてやってくれぬか」

まぁ、そんくらいなら…。

(ベラちゃん、この方々は…)

アグネスおばさまが少しばかり怯えていますね。

(お義母さん、この方々は昔の日本のリタイアしたエンペラーとクイーンと…オメカケサンですよ。で、カミサマになっているのです)

(え、クリス君、こちらの方々とは…)

(アワナイジさんは痴女宮で研修しておられたので存じていますよ。それと、来られた経緯も知っています。心配は不要ですよ)

月間痴女宮にちゃんと目を通しておられたようですね、おじさま。

「くりす殿とは初顔合わせじゃな。まりや殿の父上で…婢女殿の夫君か。まぁ、今やそちらがおかしうなると、こちらにも波を被る話、捨て置けぬとは存じておる。委細、我等に任せてたもれ」

(えええええ、この連中って、八百萬神種族じゃないの…ちょっとちょっと!)と、正体を知って慌てふためくスクルド先生ですけどねぇ。

(先生、痴女皇国と比丘尼国は密接な提携関係にあります。この干渉は正当なものだというの、痴女皇国皇帝として表明させて頂きますよっ)

ええ。あんたがいらんことするからいらん精気使うねんでっ。

先生、この分の精気の穴埋めに働いてもらうでっ。

(スクルド…これは止む無しですよ…。せめてマリアヴェッラに直接試してから使いなさいな…)

(そもそもウルザルブルンの水、迂闊に与えれば害もまた数多あまただと解っておりましょうに…マリアヴェッラ、そちらの流儀でやってみて下さい)

はいはい。先生を叱るの、おねーさんたちにお任せします。

という訳で全員で、深夜の安井金刀比羅宮へ。

例のお札ですけど、おじさまは日本語で読み書きできますので、おばさまの分も代筆しておられますが、いいですよね。

(名前だけはあぐねす様に書いて頂ければ)

(ゼアラさんの分もあたしが書いて、と…これでいいですか)と、ゼアラさんに見せて、署名してもらいます。

あとスクルド先生。あたしが書きます。

「なになに…今回の件で浪費した精気の補填の労働が済みますまで痴女皇国に仕えます? ふざけ…」

(お姉さん方は合意されました。めっちゃ怒ってますよ)

「うぐぐぐぐぐ」涙目のスクルド先生ですが、とりあえずお賽銭はあたしの聖環から持ち出しですからね!

メディアウォッチモードにして、お一人様百円とは言えど願掛けの穂料、カードリーダーにかざして寄進しておきます。

で、全員で例の石碑の「裏から表に」お札ぺたぺたしてくぐります。

「お、お尻がつかえそうで…」やかましい。

これで入るやろ、とばかりにスクルド先生のケツを裸足で踏んづけて例の穴を無理からにくぐらせたのは仕方ないと思って下さい。

覚えとけよと涙目の先生ですが、あんたが撒いた種やろがっ。

「まぁ、これで…滅多な事で縁は切れまい。少なくとも、おかみ様せんぞ並みの方でなくては、な」

しかし、瞳さんもおばさまも不安そうです。

(で、瞳さん…おばさま…崇徳上皇陛下って、天皇家の系譜ですよね…元々を辿ると誰に行き着くかと申しますと…ええ、おかみ様なんです)

(…ああ、そうよね! テンノウファミリーの大元はGodという話よね!)東洋史学を学んでおられただけあって、おばさまもその辺には多少なりとて知識はあったようです。

(ほらほら瞳さん、伊勢神宮とか神社の元締めの組織が皇室と近い理由と同じですよ。要は陛下のご先祖様の力も借りられるっていう事です)

(はぁ…まぁ、これで一応は妻というか愛人扱いなのでしょうか…)

(公式な結婚は出来ませんが、少なくとも文教局長と同等かそれ以上の待遇はお渡し致します。それと…)

おっと、これ以上はここでは言えませんし、出来ません。

「では、お世話になりました…」

「良い良い。これしきで気にするでない。それと…紅毛の方、すまぬが、あまり、べらこ殿の国の者にちょっかいを出し過ぎぬようにな…我等も要らぬ火種を撒きたくはないのであるぞ…」

(まぁまぁ猊下。今回はスクルドもあまり我々をよく知らぬが故にしでかした話でもありますから…)

(あい分かり申した。てるこ様、ようお見張り下され。では、秋の出雲で…)

そーなんですよねー、初代様ならばあたしか誰かへの憑依を解除して、出雲なら行けてしまうんですよねぇ。

で、我々は再び保養所へ戻ります。

「ですから先生、そーゆーのは使う前に一言あれば、我々も検討はしますし試験もやりますから…」

あたしがブチ切れて、先生に牝豚調教をおっ始めてないだけマシと思って下さいよ。

先生の顔も立ててお話をしているのですからね?

もっとも、あたしのお尻は懲罰的に動いてますけど。

ええ、下半身はラスプーチンちんでスクルド先生に「身体で」言い聞かせております。

そして、日本語の読みはまだしも書きはしんどい先生、安井金刀比羅宮に納める願い札をルーン文字で書かれてもあちらが困りますので、痴女皇国に精気返済するまで縁が切れないようにとあたしがお札に書いて、先生に署名させました。

そして裏にはマリアヴェッラのちんぽと縁が出来ますように、と…こっそり。

「あんたねぇっ! 借金の証文にこっそり項目追加するような事してんじゃないわよっ!」

「どの道、NBや痴女皇国に関与するのであれば、あたしとの接触は避けて通れないでしょうに…」

「それはいいとして何で途中でやめんのよっ…」

「確認ですよ、ウルドの泉とやらの影響の…先生が意図して使えるだけならいいんですけど、そんなものを体内に持ってるのなら予想外の事が起きてもおかしくありません。それに、駄洒落菌もそうですけど、あらぬ悪影響を及ぼしていないかを調べる必要があるんですよ?」

で、あたしがお尻を振ってた横でじーっと監視画面を見ていたおじさまですが。

(エマ子です。とりあえずウルドの泉については、こちらでも対処法を出しますわ。使って頂く方がありがたい事もあるんで使用禁止にはしませんけど、要素を上書きするための誓約処理ですね、その因子をさっき安井金刀比羅宮でもらってきたでしょう、母様。あれを転用してウルドの泉の効果が出る前にする抗生物質めいたもんを作りますわ。…と言っても、元々は痴女種や女官種に転換する場合、初代様なりおかみ様なりの好色な因子を持ってしまうわけなんで、その因子を復活させるだけですけどね)

へい。エマちゃんの案で進めていいわよ。

そして、あたしの方は普通に性欲をみなぎらせて犯すことが出来たけど。

(ぶっちゃけ、かーさまにウルドの泉、今は効きまへんで。瞳さんやクリスおじさん、そしてアグネスさんとの縁結び契約履行ために、ど助平になっとく必要があるという事で安井神社の願掛けで得た八百萬神種族因子が、かーさまの元来の思考や性癖に書き戻す状態なんですわ)

えええええ。そんだけ強いの、あの神社の願掛け…。そりゃ、サンティシマ型を動かせる1ヶ月分くらいの精気、持って行かれた訳よね…。

そしてこの願掛け、どれほどに強烈かをあたし自身が改めて思い知る羽目に。

「ああっおじさまの精液注がれてるのに、瞳さんにまで!」

「あっだめっ腰が止まらない!ベラちゃんの中に出す出す出す出ちゃううううっ!」

「ああっクリス君、ベラちゃんに中出しされたのに義理の息子の精子まで!」

「はぁああああっ畏れ多くも陛下の膣に!膣に!」

「…マリアヴェッラ…確かに途中でやめんなって文句言ったけど、私が壊れるまでやるのは止めてよ、真剣に…」

ええ。くだくだしく書きません。誓いの確認として、あたしは散々みんなに突っ込まれました。

そして、こうなった怒りをスクルド先生に…手加減はしましたよ…ぶつけさせて貰いましたよ。

(じゃあベラちゃん、とりあえずヨシムラさんと私はNBに戻るから、あとは3人とゼアラさんで…)で、気を利かせたおばさまが、無理からにスクルド先生をNBへの転送ゲートにかけておしまいになります。

つまり、もはや我々には保護者おめつけやく、なしに等しい状態です。

とりあえず身体を綺麗に洗った後でお召し替えという事で…。

姉が前に作ったものの、使う人が少なくて最近は滅多に再生製造ラインに乗らないという白薔薇騎士団の制服…赤薔薇の網目服の白仕様ですが、それをゼアラニーネさんに着てもらいます。

そして、同じく白薔薇騎士制服用制御機能付きの剣を、瞳さんからゼアラさんに授けてもらいます。

なぜ、ここであたしが直接渡さないのか。

それはゼアラさんの任務が、瞳さんのボディガード兼愛妾だからです。

新妻役にいきなり愛人を与えるのもどうかと思いますが、性交に関してはまだまだ素人っぽい面のある瞳さんのホストちんぽ役、と申しておきましょう。

ですので、内務局皇帝室秘書課長…いずれは皇帝室長となる瞳さんの専属騎士になるという事すなわち、直属の部下。

と同時に、瞳さん専属の侍従や女官役でもあります。

(要はベラちゃん、いえ陛下はクリスさんといちゃいちゃしたいと…)

いえいえ、瞳さんに牝豚の鳴き声を上げさせたいのですよ。もっともっと。

しかし、あたしの性奴隷としてやり過ぎると秘書課の仕事に支障があります。

ベラちゃんでないとダメ! と言わせたいのは山々ですが、今の瞳さんにそれを言わせるのはまずい。

従って、鍛錬のためにも当面、瞳さんはゼアラさんと一日に一度はおめこして下さい。

その進捗次第で、あたしとの回数も増やします。

そして、同時にこれはゼアラさんの地位向上のための引き上げ策です。

そう、マリーちゃんが言っていた、瞳さんの力になれる片腕たる権力を持たせるために必要な措置なんですよ。

これも、あたしから瞳さんへの「嫁入り道具」の贈り物。

あとですね、おじさま…悪いのですが、当面はなるべく4人でおめこファックしましょう。

新妻ほったらかして夫とばかりやっているのもよろしくありませんし、何より、あたしのメス堕ち顔は瞳さんやゼアラさんの立場では存分に拝める特権でもあり、あたしのメス堕ちを参考にして欲しいという思いもありますから。

(あんっわかったからゼアラさんのお尻キツすぎっ動くの凄いっ!)

(ああっ瞳様の硬いものペーネが私の子宮に子宮にっ!)

ええ、ゼアラさんがメス役になって合体してもらっています。

瞳さんには白薔薇仕様の紐女官服を着て頂いた上で。

明け方も近いプールサイドで。

で、おじさまには真っ白の、あたしの私物のパンティ、履いて貰っています。

と言っても、マイクロビキニのボトム部ですけどね。

ジーナ母様同様の措置で、あたしの下着コレクションはおじさまが着用するためでもありますから。

何なら、着てオナニーに耽って頂いてもよいのですよ。

まぁ…我慢できずにあたしか、アグネスおばさまをお呼びになるとは思いますけどね。

そしておじさまに組み敷かれているあたしは、白金衣。

痴女皇国の皇帝を堕としている男の娘という図式です。

(あっだめっベラちゃんまだだめっ)

(おじさま頑張って下さいね…ベラ子のコックの先から卑しい汁を撒き散らしてイって差し上げますから…)

ええ、最近のおじさまの好み、あたしが痴女種形態のままで犯して絶頂するちんぽを見ながら射精に至るのがよいと。

(ベラちゃんのバイタルデータを取るのも目的だから…駄洒落菌の試験もあるし…)

その割にはあたしのペーネを責められますね。

いけない旦那様には、お尻の穴を責め返して差し上げましょう。

そしてあたし本来が持ってるはりせんムチ、これを3条に分けて目標を狙わせます。

1本はゼアラさんのお尻の穴。

もう1本は瞳さんの膣。

そして最後が、おじさまのお尻。

淫蟲下着を動かせば、普通に責められますよ。

だけど敢えて鞭を動かして責めなぶるのです。

このムチで繋がった3人、あたしの伴侶または性の家畜という事を体で理解させておきましょう。

白薔薇服、実はLivestockの文字刺繍が入った特別仕様ですしね。

あたしの牝豚顔を見た瞳さんとゼアラさん、あなたたちにも牝の顔、してもらいますよ。

それとおじさま…それ用の小型ですが、できればいずれ、あたしのペーネ…コックちんぽで尻穴の処女を奪わせて下さい。

あたしもおじさまの身体に溺れたいのですよ。

そして美少年のアナルを責めるロマンは追求しませんけど、おじさまのお尻ににベラちゃんちんぽを出し入れしているのを見せたいのです、アグネスおばさまに。

今回の契約で、おばさまもあたしの性奴隷として依存性ができましたからね。あたしがおじさまのお尻を犯しておじさまがフルエレクチオンしている姿を送りつけて自慰をさせたいのです。

義理の息子の美しい尻に嫁がアナル中出しを決めながら、息子ちんぽから勢いよく白い放物線を空中に何度も放つ姿をご覧になって、嫉妬に狂いながらジャーキングせんずりして欲しいんですよ…。

ええ、おばさまも最早おじさまの虜。実質的にあたしと同じで、おじさまの妻扱いしても良いお立場です。

それに名目的・書類的にはおじさまの保護者的立場。

おじさまの母親として、ジーナ母様はまだしもあたしとの性交はして頂かなくてはなりませんね。

(ああっ悔しい! イタリア女に息子のアスホールバージンを奪われるなんて!)

(おじさまが求めた場合だけですよ…調教しないと入らないんですよ?)

(あれ、痛いんですよ…義母様…)

ですから、アナルに何かを入れる事から始めなくてはなりません。

しかし、必ずと言って良いほどあたしの肛門「も」犯す事を望まれるおじさまです。

あたしが逆におじさまを女として「も」扱いたいのはご理解しておられますし。

(ああっおじさま許して! こんな変態牝豚が離れられない夫になって欲しいの! おじさまちんぽの精気でベラ子を養って!)

(うん…頑張るから…)

(大丈夫よっおじさまはあたしに発情して下さればいいのっ! おじさまの硬い太いコックでベラ子を牝豚にして浅ましく絶頂を叫ばせてくれたらいいの!あっ激しいっおじさま最高! ああっマリアヴェッラはクリスおじさまの性家畜として絶頂しますっ!クライマ!クライマ!)

そうですよ。まずはおじさまに男の誇りと、それからあたしを牝に変える力を自覚して頂かなくてはなりません。

そしてゼアラさん、これは瞳さんに対する貴女の役目ですよ。

更には瞳さんに、ペーネちんぽの味を教えて下さいね。

性交に長ければ長けるほど、あたしの価値をよく理解頂けると思うのです。

瞳さんもそうですよ。まずはゼアラさんに日本人ちんぽとおめこの味を教えるのです。

それが出来れば、大抵の女官は瞳さんが鳴かせるのも泣かせるのも自由自在ですし、何よりあたしが泣き叫ぶセッソおめこが出来る妻を目指してください。

上手くできた時はちゃんと、牝の顔をしてあげますからねっ。

(うう、頑張ります…)

そして、瞳さんが清純素朴な姿はともかく、性の技巧や色気方面があまり成長しなかった場合の保険でもあるのです、ゼアラさん。言うなればゼアラさんと瞳さんは二人で一人。

それに、これならあたしが瞳さんに過剰な期待や調教をもくろむ危険も減るというもの。どうしてもSMがしたいなら、まずはゼアラさんとお試しで。

そして、ゆっくりじっくりとあたしのちんぽ、特にラスプーチンちんに馴染ませるのですよ。

(最後の一言に、ベラちゃん陛下の欲望だだ漏れですね)

(仕方ありません。ベラ子陛下ですから)

(だからあたしにしがみついてアンアンさせたいんですっ、ほら今あたしがおじさまに絡みついて中出しされてるでしょ、これを瞳さんにしたいんですよっ)

ゼアラさんはもう既に堕としてますからね。

「あんっ瞳様クライマっクライマッっ」

「だめっベラちゃん撮らないでっあっいくっいくっいくいくいくっ」

ふふふふふ。

あたしも恥ずかしいところ見せたんや。

あんたらのも見せてもらうで。

「ま、まぁ…結果オーライなんじゃないかな…」

「ですね。あとはこれで、あたしが通い妻をするか…」

(その件に関して提案があります。ベラちゃん。私たちをほったらかしてクリスさんとイチャイチャするのが危ないから4人で生活って話でしょう。転送とかで続き部屋みたいに出来るなら、4人が茸島に住むか、クリスさんが私たちと同居のどちらかが良いのでは?)
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