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痴女宮人事事情・黒薔薇の穴編 2

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「ひぃいいいい…」

「あのー、黒薔薇さんたちって全員百万卒って言うんですか…とにかく強いんですよね…」

「無茶を言わないでくれ。マリアヴェッラ陛下は我々全員が限定解除しても勝てないのだ…」

「陛下の自室の衣裳庫か地下の懲罰具庫兼皇室祭具庫に仕舞われている白金衣を使えたら可能性はあるが…」

「あれ我々が着る場合家族会承認が必要ですよ。おまけにあそこの扉、簡単には開かないじゃないですか…」

「ま、まぁ要するに陛下は強すぎると…」

ええ。とりあえずはしゃぎすぎた全員、ドレインして倒しました。

許容忍度をかんにんぶくろの超えましたおがきれたので。あたしの。

殴り倒さなかったのがあたしの慈悲と思え。

「とりあえず外道ちゃん…懲罰映像ライブラリからあれ、削除申請させて…」

「えーとね、許可出てまっせ。あれはさすがに黒薔薇のみなさんのわがままやろ、逆にあんたら皇帝親衛隊みたいなもんやのに何考えてんねん、と」

「さすがにあれ消す許可出してくれなかったらあたし、墓所で暴れますよ…」

「ま、許可出てるねんからうちの職権でちゃっちゃと消してもええんですけど、とりあえずベラ子陛下の指示もらおう思いましてな。ほな消しまっせ」

「ええ、お願いします…」

「あとなぁ吉村はん。あんたちょっと来てくれるか。黒薔薇の人らも」

えーとですね。

外道ちゃんがいるのでわかると思うのです。

更に懲罰映像の削除の話でわかると思うのです。

ここは痴女宮本宮地下22階,設備管制室です。

で、管制室を出て非常階段を使ってぞろぞろと降りた先は地下24階の墓所です。

「デルフィリーネさん。この先に何があるかわかるよね…」じろりと睨むあたしの視線ですが、それをしなくても美咲さん以外は滝汗です。

ええ、黒薔薇経験者と現役のみんながこの扉の先にあるものを知らない訳がありません。

そもそも警備騎士をやると墓所催事に参加します。女官でも行事によって参加または参列します。

最近はその際にここを開けて、椅子やら何やらを出すお手伝いをする事があるのです。

で、用具庫から扉のところまでは設備部で立ち入り資格者が持って来てくれるものをリレーして墓所場内に出して行く作業に従事するのですが,その際に用具庫…と説明される扉の内側に入らないよう厳命されます。

ま、たいていの騎士や女官、厳命されなくとも禍々しいふいんきで入る気をなくすそうです。

ちなみにここの罪人技士さんで懲罰具庫に入れる方、軒並み金色罪環ですよ。

もはや罪人扱いする必要があるのかとも思いますが、市場や色街ではこの罪環の色次第で優待証や割引証の代わりになります。

そして優良罪人の身分証明ともなりますので、外せる場合としても実際に外す人は少ないようです。

「えーと、黒バーベル1本。それから黒ぷっ◯ょは…6本しかありまへんけど」

「んじゃとりあえず6本。あとかーさまに使うから黒ブラギ◯ス1つ」

外道ちゃんが手術器具用ワゴンめいた台車の荷棚最上部に置かれたプラチナのトレイに、出庫した懲罰具を並べて行きます。

その様子を扉の向こうから眺める黒薔薇組と警務部長アンド刑務部長。

そして黒薔薇に命じて運ばせていますが、往生際悪く拘束袋の中で暴れている物体、一つ。

ええ。もう、全員、開いた扉の向こうであたしが何を選んでいるか理解しています。

そして恐怖に顔を引きつらせています。

ですが逃しません。

あたしが持たされた黒薔薇戦闘服の管制制御機能で服従かけてますから。

「こ、ここは一体何なのでしょうか…」さすがにあの扉を開けると、鈍い美咲さんでも恐ろしさを肌で感じる事ができるようですね。

うん。あんたがその扉からこっちに一歩踏み出すだけで、下手したら死ぬからね。

「これが痴女皇国で重大な過失を犯した者を懲戒処罰するための器具を収めた懲罰具倉庫です。旧・聖院金衣でしか扱えない典礼具や制式装備も収納されていますがね。とりあえず黒薔薇全員が私に制御されている状態なのもありますけど、ここから一歩も中に入って来ない時点でこの倉庫の中がどれほど危険か理解してください。そもそも十万卒や百万卒でもこの中に入るの、本当は厳しいんですから」とブツを準備しながら解説しておきます。

で、すっぽんぽんになった後、あたし用に保管されている白金衣を着用…。

ちょっと待てやこらぁ。

「外道ちゃん。とりあえず黙って着るけど、後で納入者教えてね…」

「…まりあはん以外に誰がおりますのん。べらこ陛下用や言うてきっちり念押ししてはりましたで」

「外道ちゃん…アメリカから姉が帰って来た時、もっかいこの服と黒ブラギ◯ス借りに来ます。よろしくお願いします…」

「まぁ、べらこ陛下がいかるのもわかりますわ。うちかてのおばはんにそんなもん渡されたら暴れますな」

紐は間違いなく紐なんですよ。

ただねぇ、そのひもの先が問題。

フック状の金具が付いてるんです。

そして先端部はア◯ルプラグとかアヌ◯ストッパーっていう、引っかかる形状の軟質素材。

賭けてもいいです。これ半生体素材でちんぽ型に変形するはずです。

そう、この服、首の襟部から降りて来た2本のひもを一本にまとめてる先端部をお尻の穴に突っ込んで固定するんです。

しばく。真剣にしばく。

ここまでしながら白エナメルに金色装飾レース飾り付きのロングブーツとかロンググローブを装着させられる必要性、あるんかい。

そういう凶暴な感想しか出ません。

更にこのタキシードなんとか仮面みたいなマスクは何やねん。

「いやいやベラ子陛下だから似合うという気がします」

「パリコレの無茶な服よりはマシか…お似合いかそうでないかと言えばお似合いですね」

うーむ、おだてよって。

ならば◯っちょで我慢してあげます。

騎士団長、副団長、警務部長、刑務部長、勤続年数上から二人。

あんたらにぷっち◯入れた後輩が突っ込むから。5分忍耐で許す。

あと美咲さん。うちの母親、逆レしていいです。

黒ブラ◯ガスで大人しくさせるから。

確か母様だと能力剥奪のはず。

うまくすればこれで生えるから頑張って。

実年齢おばちゃん…下手したらほんとに美咲さんのお母様並みだけど、見た目若いし、いけるよね。

そう思って真っ黒なヴァギナバーベルを美咲さんのアナルに入れて差し上げます。

で、おかんの膣に黒ブラ○ガス。

ほほほほほほっ、さぁあなたたち、頑張って交尾しなさい。

(ぐえええええ!何やねんこれ!前に雅美さんが黒ぷっち○入れてた時より効くやないか!)

(ぎひぃいいい!こここここ壊れます壊れる壊れちゃうううううう!)

当たり前ですよかーさま。クレーゼおばさまですら瞬殺する凶悪装備でっせ。

(ってか…デルフィリーゼ叔母様、よくこれ着たクレーゼおばさまを倒せましたね…)

(マリアヴェッラ、あれはアレーゼの母ですよと言ったでしょうに…)

(お前たちの言葉で言うとカウンターパンチだ。だが金衣級以外では推奨できん技だから、普通は白金衣着用者には敵わないと思っておいた方がよいぞ)

(ついでに申し上げておきますよ、マリアヴェッラ。その見た目最悪の白金衣ですが、自動的に貴女のラスプーチンちん露出させておりますでしょう。つまり貴女自身はもちろん、他から掛けられた制限も解除されております。1時間でお脱ぎなさい…あたくしでも危ないと思いますわよそれ)

えー。

まぁ、ともかく他のみんなも頑張って耐えてね。

あたし、今日は慈悲の心を封印するって誓いましたから。

「ひぎぃいいいい陛下何ですかこれ!」

「ただでも凶悪物件の黒薔薇服が勝手に全力作動してます!団長停めて!聖環のアプレットで停まりますから!」

「えええええ止まらないですっ!」

「ぎゃああああああ!」

何もくそもへったくれもあらへんわいっ。

あたしの求めてへんモン求めたらこないなるんじゃっ。

ちなみに白金衣着てる理由。

黒グッズ管制用です。

この子たちが暴走されると困りますので。

特に母様。

これ着たら能力低下とか服従系の聖環制御とか一切効かなくなるからね。

うん、初代様の説明以前に、着た瞬間に理解したから。

「あがががががががこここここ腰が止まれへんがな!ベラ子うちが悪かった停めてくれ!この子も白目剥いて失神しとるやないか!」

あきまへん。

あと1分耐えて。

あ、あたしが他の連中に指一本触れてない理由。

下手にこれ着た状態で相手すると千万卒とか億卒を量産しかねないからです。

まぁ、ステータスを落とすのも白金衣状態だと楽は楽らしいのですが…。

そう、これ着たら他のだいたいの女官の生殺与奪いかすもころすも、自由自在っぽいです。見た目最悪ですけど。

とりあえず屍累々まぐろのおろしいちば状態になったので満足です。

みんな母様が悪いんだよ。

あたしは悪くないんだよ。

--
で、懲罰具を洗って返して、いつもの紐服に着替えてから全員を介抱して必要最小限の精気を与えます。

ジョスリーヌさん。デルフィリーネさん。グロンストラーネさん。ディードリアーネさん。あんたら黒薔薇の監督不行届で処罰します。

具体的には毎朝1人ずつあたしの部屋来て目覚まし時計。

ちんちんに塗ったアイス舐めさせます。

滅多に使わんけど一種の罰金徴収もデルフィリーゼおばさまとオリューレさんの承認、取ったから。

一人100ルピーくらいでガタガタ言うな。

1ヶ月減俸100ルピー。

実費経費で我慢したる。

美咲さん、聖環に1100ルピー入金しとくから購買で1000ルピーのバニラアイスのラージカップ買ってきて。

100ルピーで自分の好きなもの買っていいから。おつりいらんから。

寛大な処置に感謝せぇ。

「あ、あの…いつもこうなんでしょうか…ここ…」

すっかり怯えた子犬のようになった美咲さんが、購買に付き添ってくれたジョスリーヌさんと一緒に離宮のあたしのお部屋に帰って来ました。

うん、紙袋はちゃんと分別して捨てといてね。冷凍庫はその冷蔵庫の上のドアだから。

「まぁ、バター犬ならぬアイス犬はともかくとして」本日の部屋付き女官のアモルフィーネさんに実演してもらいながら説明中の暴君幅寝ろげきからべらこちゃんなあたしですが。

絵図的には最悪ですけど、これ、必要行為ですからね。

この方はこの後女官寮内の19階管理室勤務が入っています。

つまり、19階居住者への食事配達業務もあるのです。

本当なら厚労局長か、女官長を通すのですが女官長は内定を出したばかり。

現在は慣熟シフトで勤務中。

で、万卒女官を動員してあたしの部屋に来てもらって吸い取り兼充電をするわけです。

決して悪役の親玉を気取り、玉座なりエグゼクティブ用椅子なりに座ってフェラチオさせている絵図に喜んでいるわけではないのです。

特に美咲さん、その辺よく理解してねっ。

(ひいいいいい!)

「で、美咲さん。あたしにここまでさせといて昇格判定が出ていない場合、あたしがどうなるか分かってますよね?」事が終わって退出するアモルフィーネさんから、次の部屋付き女官の着任スケジュールを聞いて退出を許可します。

そして、美咲さんをじろーりと一瞥にらんで

「ひひひひひぃいいいいい!」

「ちゃんと喋りなさいっ。あんたの彼氏なかいのおっさんがこうやって人を脅していた場面よりはマシな絵図でしょうに…」

と、昔の罪状をちくちくといじるのも忘れません。

ま、種を明かしますと。

白金衣状態って、先ほど申しましたけど、家族会の方々同様にステータスをいじれるようになるんです。

ただ、あれ着たらものすごく精気を消費するのです。

事前に承諾なしで着たが最後、後で姉から「お前なんで着た」と絶対にツッコミが入ります。

ええ、怒りに任せて着用しましたけど、経緯は説明しました。

(…この場合、着用もやむなしだな…まぁ仕方ない。あたしがアメリカから帰投した後のお前の行動次第だ。そういう事にしてくれ)

つまり、あんなアホなデザインであたし専用白金衣の縫製を指示した姉への懲罰をチャラにしろと?

せめてアナルプラグ方式の着用方法をやり直してください。それで手を打ちます。

(わかった…とりあえず外道ちゃんに言ってクリーニングに出してもらっといてくれ…)

いらん機能とかもっと恥ずかしい着用方法実装しないでね。お願いですよ。

(あとな、吉村さんには黒豚扱いの注意事項、絶対に伝えておけよ…)

うん。今からそれ言うから。

「で、美咲さん。あなたはとりあえず千人卒です。しかしながら罪人女官。普通の女官と起居を共にしてもらうと色々と弊害が予想されます。具体的には女官としての経験や教育を経ずに他の千人卒と寝起きすると、絶対に揉めます。わかりますね?」

顔を引きつらせながら頷く美咲さん。

んで、彼女のステータス。受け身万卒にしたのはあたしや黒薔薇に対応するためです。

ですからちんちん生えて、かつ離宮勤務が可能なぎりっぎりの最低ラインの昇格。

そして家族会にも初代様経由で意見済み。

この子は1年は絶対にこのステータスで固定してください。

罪環の変色もできれば1年は固定で、と。

Misaki Yoshimura. 吉村美咲 Thousand Suction(Limited ten thousand.)千人卒(限定万卒) Slut Visual. 女性外観 Prisoner-Priestess, Color-level, Black. Imperial of Temptress. 痴女皇国・受刑女官(罪人等級黒色)Livestock Black-Pig, Black-Rosy knights, Imperial of Temptress. 黒豚

で、待遇。

見ての通りです。

更に、四人部屋で暮らしてもらおうと思います。

離宮に家畜小屋ならぬ家畜室、用意しましたし…普通の女官仕様の四人個室ですけどね。

でまぁ、家畜も用意しました。

Hiroe Noguchi. 野口裕恵 Ten Suction(Limited Hundred Suction)十人卒(限定百人卒) Pure female Visual. 女性外観 Prisoner-Priestess, Color-level, Iron. Imperial of Temptress. 痴女皇国・受刑女官(罪人等級鉄色)Livestock Pig, Black-Rosy knights, Imperial of Temptress. 豚

Reimi Yuri. 由利麗美 Ten Suction(Limited Hundred Suction)十人卒(限定百人卒) Pure female Visual. 女性外観 Prisoner-Priestess, Color-level, Iron. Imperial of Temptress. 痴女皇国・受刑女官(罪人等級鉄色)Livestock Pig, Black-Rosy knights, Imperial of Temptress. 豚

Maraia Takiguchi. 滝口真羅威亜 Ten Suction(Limited Hundred Suction)十人卒(限定百人卒) Pure female Visual. 女性外観 Prisoner-Priestess, Color-level, Iron. Imperial of Temptress. 痴女皇国・受刑女官(罪人等級鉄色)Livestock, Pig, Black-Rosy knights, Imperial of Temptress. 豚

そうです。四人とも、黒薔薇の備品というか家畜扱いにします。

この3名、実はというと石灘さんの経営会社の社員さんですとか名目社長さんだった子たちです。

そして例のアニメ絡みのイベントのキャンペーン企画に石灘さん懇意の代理店を介して送り込まれようとしていたり、コスプレ用の衣装調達の目算を立てていたようです。

更には女性をいいことにマリアンヌやスザンヌの事を探ったり…男性よりは不審に思われづらいですからね…盗撮などの任務を言い渡されていたようなのです。

ま、痴女皇国としては口封じのために連れて来たようなものです。

何せ経営者夫婦が行方不明になるとかすれば当然のごとく、探すでしょう。

そしてそこそこの容姿なので今後は必ず芸能界周辺に残る可能性があります。

つまり、何かあれば当時の状況について口を開くとか呟くとか自己紹介する可能性、極大。

で、うちの情報部長として内定を出している黒薔薇騎士団長の躊躇ちゅうちょない判定では拉致対象。

石灘さんの奥さんは比丘尼国送りの処置を取りましたし、あとは何らかの形で女官待遇にしています。

つまり、処分未了だったこの方々、ちょうどええわとばかりに罪環装着の際の昇格処理実験台になってもらったついでに、豚頭ぶたがしらならぬ黒豚待遇を得た美咲さんに責任持って飼育してもらおうと思います。

と言っても痴女皇国開闢かいびゃく当時と違い、自爆装置付きの服まで着せて投入するような戦闘、そうそうありません。

ですので元来の豚任務ほど過酷な事は言わないし、させないつもりです。

そして美咲さんには言い渡します。

「この人たちの罪環が半年以内に変色するように頑張ってください。できない場合、百人卒に落として全員、女官編入処理をします」ビキビキと青筋立てて申し渡すあたくしベラちゃん。

と、そこに。

「部屋付当番女官のカレンニエシューネを連れて来るついでにお邪魔させて頂きました。陛下、豚の処遇について意見がございます」と厚労局長服のオリューレさんが、アモルフィーネさん同様に新型女官服を着た女官さんを連れて入室して来ます。

むろん、あたしが在室時は勝手に掃除とかで入れないようになっていますので、あらかじめ入室許可を出しています。

つまり、これ、半ば茶番おしばいです。

「美咲さん、こちら厚生労働局長のオリューレさんです。日本で言うと厚生労働省、つまり労基署の親玉部署ですけど…痴女皇国では全女官の勤務や役職、そしてステータス任命管理に携わっています。女官の業務報奨金額決定もしてもらっていますよ」と、ソファに座ってもらうようにオリューレさんを促しながらご説明。

はい、「あんたの働き場所やおこづかいの金額の査定をする権限のある偉い人ですよ」と暗に言ってます。

「カレンニエシェーネさん、早速ですけど全員の分のコーヒーお願いします。あなたの分も作って、女官控室で飲んでもらっていいですよ」と、作った後はあたしの部屋の前室群にある部屋付き女官控室での待機もとい一種の休憩を指示。

「で、陛下。昨今は反社作戦の件で罪人も増えました。その多くは比丘尼国または南欧支部への建設工事、あるいは造船工場への直接配属またはベテラン罪人の出張派遣の穴埋めとして稼働させているかと」

そうそう。

罪人は勤怠管理や業務報奨金の支給申請も含めて警務局の所轄ですけど、罪人の処遇についてはオブザーバーで厚労局も噛んでいます。何より騎士勤務の女官と女官業務者のシフト配置がありますから、警務局と厚労局は密接に連携して仕事をする必要があるんです。

「まぁ、騎士と女官の連携はそもそもアルトさんやダリアさんが駆け出しの頃からやっていた事ですから今更ですが、問題は罪人を管理する騎士です。…美咲さん、実は私も騎士としては一応、教育は受けているのですよ。失礼、陛下」と言って珍しくも青薔薇騎士団仕様の騎士服に着替えてみせるオリューレさん。

「つまり美咲さん、女官のお仕事には罪人の慰労…ありていに言うと吸い上げが入るんですよ。そして罪人寮や工場の管理をする女官は、騎士教育を受けて騎士勤務シフトをあてがわれた方が任務につくのです。実は私も聖院白薔薇騎士や、痴女宮での警備騎士勤務を経験していますので、この辺の業務に必要な経験や知識は持ってると思ってください」と、自身の経験記憶を見せてあげます。

「え…つまり、あたしの顔見知りも働いてるんですか…?」

「ええ。反社作戦と称していますけど、吉岡さんや中井さん、そして石灘さんに安田さんなど、関係する方々は最終的に200名から300名くらいにはなったのかな、とにかく痴女皇国世界の罪人またはとしてこちらの地球上に収監しています。必ずしも全員が痴女島にいるわけではないのですけどね」

「って言うことは、いずれ会うことになるんですよね…?」ものっすげえ嫌な顔してますね。そりゃあ親玉格の一人の女として偉そうにしていたの、記憶調べたらすぐわかりますから。

そうそう、この人が中井の愛人になった経緯。

割とお嬢さんといえばお嬢さん。

ただ、マリアンヌやスザンヌが通ってた学校でうるさかった父兄の方と似たようなお家…そうですね、お金で学歴を買うようなお宅の生まれです。

そして、三女であまり構ってもらえずに跳ねっ返り。

ですので高校在学時点からある程度の放任教育を良いことに夜遊びするする部類。

加えて芸能関係との接点とか、手押しのお野菜やシロイ・モンはやばい系統に手を出して出来たコネなどを使って、学生グラドルみたいな感じでビジュアル系の活動を満喫していたようですね。

そして「そういう子ばかり入ってる」ような大学にいる時にはキャンギャル系のお仕事をして…この辺で石灘さんとの接点が出来たみたいです。

ただ、実家がそれなりにおっきなクリーニングチェーンだって事で、色々な繋がりがあってAVに出すと後がうるさかったようなのです。

飛行機に乗るとチェックイン端末に出る顧客データベース照会表示にクレーム実績がだだだっと並んでるような人…一昔前だとUUUとか3D…うるさいうるさいうるさいですとか、怒鳴るわ態度がでかいわすぐCAコールする類の分類をされる人ですね…扱いだったようで。

で、そんな感じなのでTV取材も受けのメディア登場もありーので、割と社会的立場のある中井さんにはちょうどいい感じの女だったという事で、キャンギャル事務所に登録かたがた本人は彼女扱い、周りからすれば愛人待遇だったと…。

レーサーとか行かなかったんかいなと思いましたが、この子の事務所はどちらかというとイベント系ですね。

サーキットでパラソル持ってると暑いとかわがまま言いそうですし、何より汗臭い相手を嫌がる傾向、あります。

ですから、プライドはかなり高いです。

銀座のホステスやってた霧島恵子さんを見下したような感じだったのもむべなるかな。

ここで、底意地悪くジョスリーヌさんがジュネスの話をします。

「ヨシムラ。この痴女宮の近所にある外交官接待施設兼、高級酒場なのだがな。そこの勤務を志願するならば罪環の変色、早まると思うぞ。陛下、その辺はいかがですか」

「あ、陛下…それもありでは?ジュネスって局長クラスはあそこで一回は絶対に踊らされますしね」と、悪ノリしたオリューレさんまでもが鉄面皮で申されます。あんたらっ(笑)。

「え、えーと、それって…」

「那覇の松山にいくつかあるようなナイトクラブのノリで、専属店員だけでなくうちの女官もポールダンスとかやります。ただ、お客様の連れ出し売春などに対応します。あと性交ショーもありますよ。実は那覇市にある、宙兵隊と痴女皇国の合同経営のそう言うお店の支店扱いなんですけどね」ええ、ママの店のことです。

ほれほれあたしも踊ってるだろ。花電車までやらされたんだぞ。

「ちなみに那覇市の本店とニューヨーク支店、うちの幹部は片端から行かせてますよ。ニューヨーク支店は連邦政府事務局長ラッツィオーニ閣下の行きつけ、那覇本店はエルメンカーレ陸戦軍団司令官とゴルディーニ航空軍団司令官命令で公認慰安施設認定してもらってます」

「えーと、それって連邦政府の偉いひとの慰安を痴女皇国がしてるってことですか」

「もちろんです。何せゴルディーニさんもラッツィオーニさんも、うちの姉が赤ん坊の時からの顔馴染みです。ついでにあなたの昇格をちんちんで決めてくれたうちの母親、ジーナが副業で那覇市の本店で踊るハメになったきっかけを作ったのがゴルディーニさんとラッツィオーニさんです。ま、どうでもいい密偵業務にかこつけて実家への仕送りアルバイトを黙認してくれたのが始まりなんですけどね」

「…やっぱり義文がバカでした。それと吉崎さんと石灘さんもバカだったと思います」

「ま、昔の男の悪口はともかく、あなたももし、痴女皇国である程度の立場につくおつもりなら…クラブジュネスとその本店系列の連邦世界のお店の勤務経験、積んでもらう必要があるんですよ。聖母教会職員と公式外交官の接待って、クラブジュネスでしてるんです。つまり外国の方の国事接待についても経験を積んでもらう必要がありますからね」と、イタリア夜の爛れ会ただれかいを含めた話をしておきますと。

「なんか関西のノリについていけない気も…嫌とは言えないんでしょうけど…」やかましい。

「高木ジーナが関西で生まれ育ったのが全ての始まりです。みんななるべく一般的な日本語を喋るようにはしていますけど、あの地域の方言に毒されている人間は痴女皇国も聖院でも同じく、多数なのです。そして思考もジーナ母様にものすごく影響を受けています。諦めなさい」きっぱり。

「って言うことはあの恥ずかしいショー、覚える必要…」

「うちの国の部長局長以上、全員あそこで踊れます。必須です。デステ叔母様やイザベル南欧支部長にもやらせました。ルクレツィア母様…あのルクレツィア・ボルジアはもとより、スペイン女王たるイザベルさんにすら吹き矢や花電車をさせるのが痴女皇国の国是です。むろん、ジーナ母様やねーさん…上皇マリアリーゼもできますよ。初代黒薔薇団長のダリアさんや将軍のアルトさんも…いや、あの辺は酔って暴れ出すから逆に自粛させてるな…」

あたしも酔っ払うと暴れるから、ジュネス淋の森店1階での飲酒禁止を言い渡されてるのは内緒で。

で、皆さん…気づきました?

美咲さん、売春が嫌なんですよ。

ですがあれ嫌とか、あるいはあれしてこれして。

その場合、姉が定めた掟に触れます。

痴女皇国にとって売春は必須であり正義です。

更に、うちの国に要望したら代償になんか差し出せ。

差し出せない場合は代わりになんかしてもらう。

この等価交換の原則に対して美咲さんの現状。

既に罪環を外し、ちんちん生やしてあげました。

そして、売春の代替業務として黒薔薇管轄の家畜扱いです。

そうです。

黙って女官に身をやつして売春やってたら、早かったら1年やそこらで千人卒の昇格詮議にかかりますよ。

若くて物覚えもいいし、体型矯正しなくてもある程度はイケてるんですから。

それをすっ飛ばそうとする本人の願望を通したがために変に昇格してしまったのがあんただ。

かくなる上は、幹部候補として茨の道を歩んでもらいまっせ。

言うなれば、位打ち。

だから罪環の色も可能なら変えんといてと家族会に要望したのです。

前向きだし妙に真面目なんですけど、根本に売春を避けたい思いがある。

これを矯正しないと罪環の色、10年は黒で据え置くか、さもなくばさっきみたいに白金衣着て強制降格するよ。

ついでに、姉は甘くないよ。最近では聞こえはいいけど実際にはめちゃくちゃ厳しい罰を言い渡すからねと、吉崎さんを処分した時の記憶を見せてあげると、もう美咲さん涙目です。結局はこちらの決めた通りの処罰に持って行ってるわけですから。

ソフトな対応でこちらの描いた絵図に落とし込んで行ってるだけです。

ええ、泣こうが喚こうが我々が「やれ」と言った事は何がなんでもやらせるのが痴女皇国です。

雅美さんが言ってましたけど、民主主義のようで民主主義ではありません。

請願処で話を聞いてもらうにもまず、仕事してから…と言うより女官勤務についてからですよ。

それも罪人女官、扱いは本当なら罪人です。

で、ぶっちゃけ泣かせてるのも本人への懲罰です。

本当ならこんなめんどくさい事をせずに、さっさと人格矯正して女官寮に編入してしまう方が、あたしたちには楽なのです。

ですので、めんどくさい処理ついでに、生き恥を晒してもらいましょう。

「困りましたね陛下…。まあ、本宮登院ばいしゅんが嫌という気持ちはわかります。ですから吉村さん。あなたには騎士修行の基本として、罪人寮と罪人工場の警備騎士業務をして頂きたいのですが。むろん、これには罪人の慰安業務も含みますよ」
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