88 / 391
爆誕!大奥ワールド!痴女宮後宮の秘密を追え!
しおりを挟む
「で、ベラ子陛下のお気持ちはどうなんですか」
「えーとね。結婚というのはやはりちょっと困ります。ただでも連邦世界だろうと痴女皇国世界だろうと、問答無用でイタリアが絡んでくるので、政治的な要素が絡む婚姻はダメ。この配偶者と婚姻を結ばない規定、実は聖院金衣時代からの決まり事です」
「ではアルトさんの場合は…」
「聖院のアルトさんと姉の場合は新しい聖院体制を作りたいという希望と、アルトさんなら政治的な背景が全くないからと家族会のOKが出たせいもあるんですよ。これは痴女皇国の姉とアルトさんの結婚承認についても同じ理由なんです」
「確かに…ベラ子陛下と美男公の時、ややこしい事をして鯖挟国関係ないっすからという苦しい言い訳をしたり、あげく聖母教会を絡めてましたね…」
「で、子作り。実はアレーゼおばさま…という事は家族会の承認を得ているのですが、聖母という肩書きが与えられているのはエマ子を産んだのが理由なんですよ。つまり、今後あたしが子供を産む場合、聖女として出産する事にもなります」
「そー言えばルルドの時、あたしもアンドロメーダの系譜を作れと言われましたね。ただ、あたしには既に理恵さんいてますし、彼女の子種もらったら解決する話ですけどね」
「あたくしも言われてますわね。ただ、聖院の方のダリアがいますからあたくしも無問題」
「で、あたしの出産。拒む事も出来ますし、産んでもOKだったかと。極めて特殊な存在ですけど、エマちゃん産んだ事でクォータは達成してるみたいなんですよ」
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/60/
「ふむふむ。そしてベラ子陛下のお気持ちですがぁっ」
「んなもん拒むわけないじゃないですか。あたしそもそも痴女宮での穴姉妹率40%未満だったかな。ちんちんが凶器のせいで制限かかってるだけで、痴女皇国の皇帝として女官との愛を育む事に異論はないですよ。ただ、えこひいきや偏愛は立場上、絶対ダメだと思うのですが…しかしジョスリーヌさんを側に置いておくのはあたしとしても積極的に考えたい。で、黒薔薇ごとまとめてすぐ側に置いときたい。何故ならば黒薔薇というのは基本的に団結を重視する集団だから、ダリアさんの後釜のデルフィリーネさんが黒薔薇トップに就任してあまり経過していないのにジョスリーヌさんと交代するとなると、組織が安定するまでは黒薔薇団員騎士と同居するか至近で暮らす方が良いと思うのですよ」
でまぁ、ダリアさんやマリーさんと話をしているの、新装開店…いや、新しくできた離宮です。つまり、元・聖炎宮に出来た皇族居住用宮殿三階のあたしの部屋です。
で、昨年12月31日までには全皇族が離宮に移住しました。
そして反社作戦の時は本宮23階を改装した貴賓区画が既に稼働しておりまして、とっても神聖にして犯すべからざる奥様とお嬢様が視察しておられましたね。
で、幾度も改装をうけていると申しましても、初代様によると千年このかたずっと本宮23階は金衣と銀衣の居住階だったそうです。
(しかし感慨深いものがありますわね…新しい歴史の始まりを感じなくもありません)
(部屋の広さは基本、だいたいは本宮時代に合わせてるそうです。ただ、客用寝室ですとか倉庫やらキッチンやら、本宮から切り離されたために設けられた付帯設備がフロア内にあるから少し広げる必要があったのと、丸い床ですからね…って初代様!何をあたしに居候されておられるのですかあっ)
(マリアリーゼ推薦ですっ。あたくしの全力発揮時の受け皿になるのって現状、外道ちゃんかエマニエルかマリアリーゼか貴女くらいですわよ…)
あんの腐れ姉わあぁっ。
と、そこにアルトさんが。
「べらこ陛下新年あけましておめこでございます」
何故いきなり挿入するのですかぁっ。
「おなかすいたのです!」
「はいはい分かりましたからとりあえずおっぱい吸う?」
もう、仕方ないです。マザコンを量産する弊害とか構ってられません。
それにアルトさんほとんど空っぽじゃないですか…。いつから補充受けてなかったんです?
「…ようおぼえてまへん…」
早めに言ってくださいよ…とりあえず十億人分持って行かれても困るんで、ダリアさんと同じだけ渡しておきますよっ。
つまりまぁ、一億人分です。
ただ、これも単純に消費される訳じゃないんですよね。
例えばマリーさんの現在のステータスを見てみましょう。
Marie (Marienne de Lorraine) マリー million Suction. 百万卒 Slut Visual(ogre mode) 痴女外観 White Rossy Kinghts. Imperial of Temptress. 白薔薇騎士団 Chief Lady-in-Waiting, Holy temple. 聖院女官長
で、精気蓄積量は未精製・精製精気ともに百万人分の致死量精気を保持可能。
ただし、これは最大値です。
通常はもっと少ない保持分でも生命活動は維持可能です。
しかし、マリーさんが暴れたりするとその消費量は増えます。
加えて、消費量は一定ではありません。まぁ、これは人間でも同じですよね。
人体に蓄積した体脂肪…そして体脂肪率が少ない場合は筋肉、つまり蛋白質すら消費して生体維持に必要なエネルギーを得ます。
あたしたち痴女種または女官種は、食物や身体蓄積栄養源の代替品として精気という「通常では知覚困難」な流動性物質を利用しているだけです。
あ、神種族の場合は精気以外に祈願思念というものを食物にしています。
ですので、痴女種の主食たる精気、神種族では思念となります。それゆえに神種族は思念を寄せてもらうためにも信仰を集める必要があるわけです。ですが…。
(まぁ、おかみ様の実物を知ると、わざわざ満員の近○特急に乗って大晦日の夜に伊勢市や宇治山田に行ってもみくちゃにされる気になるかは難しいですよねっ)という意見を理恵さんが寄せてくれました。
それはともかく、離宮です。
実はあたし、3階ではなく2階住まいに「されました」。
というのもペルセポネーゼ&アフロディーネの2名。
この二人の教育になるから一緒に生活してくれと、目下あたしの身体に勝手に相乗り状態な初代様から依頼されたからですっ。
そして、黒薔薇の皆様には交代で部屋付き女官として、たのきちと試しに暮らしてもらう事に。
これは、文官にしてある程度は現代日本社会の常識を持つたのきちの思考や記憶から何かしら得るものがあれば得て頂きたいという着想、黒薔薇全員に相談してみて合意を得たことです。
更に…青薔薇の冥土服の黒い色バージョンを速攻で姉が作りやがりました。
それも離宮付女官用という新規デザインだそうですけど、紐服ベースですよ…。
はっきり言って乳首も陰毛もおめこも尻穴も、全て隠れていない代物です。一応冥土服らしい白レースのパーツが襟や袖口やら腰部にあしらわれておりますが、基本紐です。あのねぇ。
ええ、ディードリアーネさんが嫌そうにしています。
更にジョスリーヌさんも嫌そうにしています。
それだけではありません。
黒薔薇全員が嫌そうにしています。
で、この制服をデザインした人物を黒薔薇全員で囲ませました。
原案・姉。
ラフクリンナップ・雅美さん。
幸いにして雅美さんは今、姉の身体に相乗りです。
寝台に逃げようとしても姉が逃さないと思います。
で、皆で取り囲んで涙目でじーっと見つめる作戦を授けました。
なんせ暴力的な挙動に出られたら、今のあたしでやっとこ互角の姉です。
エマちゃんの力作の離宮、竣工早々に壊すわけにもいきませんし。
「お前たちの思いもわかるから平和的に解決したい。そもそもこの服が嫌なのか。それとも侍従業務が嫌なのかを聞かせてくれ」絞り出すような声で申す姉。
「簡単です。我々黒薔薇の大半には似合わないのです…ええ、ベラ子陛下でなくとも構いません。ジョスリーヌ隊長と私の姿を見比べてください…」クラモアジェーネという最若団員がもう今にも泣きそうな顔で言います。
「せめて私に授けて頂いた変装機能があれば良いのですが」ジョスリーヌさん、あたしに似たような身長と体型に変わってみせます。
うん。この服、グラマラスな方が似合うんです。あと身長がないとつらい部類です。
「それだああああああああ!」絶叫する姉。「つまり、ジョスリーヌさんに与えた変装能力だ。この応用で黒薔薇に対して痴女宮内での姿を選択すれば、普段から助平服でもいいんじゃないかな」
なるほど。確かにこれならばどうでしょう。
試しに二番目若手のベルジョアーネさんと最若手のクラモアジェーネさん、ちょっと。
そしてダリア先生、ちょいとばかり体型調整サンプルをですね。
「アルトさんの体型にしましょう。ベラ子陛下よりちょっとおっぱいちっせーくらいで」
「確かに…あたしのは乳上ほどではないけどまぁ大きめだし…」
えとですね。
あまりでかすぎると持て余すんですよ、ちち。
ですが痴女皇国皇帝という立場もあって「高校生離れした身体のまま」での通学すら余儀なくされているのがこのわたくしマリアヴェッラ。同級生からは常々「ベラちゃん化粧してなくても同年齢にぜってー見えねぇ。色々な部分が若いからバ○ァ無理すんなにはなってないけどさぁ…」などなど、一緒に歩くとものすごく気後れする発言をあまた頂いております。
言っときますけど、学校では滅多にスカート履いてないんですよ。
たいていレギパンとかです。
「下の下着が丸わかりなのね…確かにイタリアだとそういうのがデフォルトだというのはわかるんだけど…」
だから柄物が多いんですよ。
ただ、豹とか蛇とかその他色々な柄物にすると目立つということで、現在では合皮系ダークカラーなものを履いて通学してることが多いわたくし、かー様のポールダンサー向け身体を授かってはおりますが、現在の胸サイズ、やや乳上寄りです。
この理由は簡単です。
皆におっぱい吸われるからです!
どうもあたしの身体、女官からはことごとく、理想の痴女皇国皇帝であるという風な認識を持たれているようです。すなわち、痴女皇国の歩く看板。
そしてある程度はその理想の姿をMIDIボディが反映してしまうようなのです…。
例の課金ゲーで言うと褐色巨乳系をもう少し現実的なバストサイズにして腹筋も目立たなくしまして、Tバック系エロ水着の日焼け跡が常時ついてる姿ですね。
で、毎回毎回言ってるような気がするのですが、ルクレツィア母様譲りの天パ系癖毛ロングヘア、これは変える気はありません。
日本のネット番組で一度アップにして出た事があるんですが、何かあったのかという質問コメント殺到。
…ちょっとした気分転換ですって…。ですが反響の大きさに恐れをなしたあたしとリーダーの人やスタッフ協議の結果、次回収録時にはいつものベラちゃんヘアスタイルを所望されましたっ。
ともあれ、既に調整済みだったジョスリーヌさん以外の黒薔薇の皆様におかれましては。
うむ。どこのイビサですかとか、どこのマヨルカとかどこのフロリダの水着ショー状態。
「確かにこれなら男の気を惹きやすい予感」
「派手すぎて気後れしそうな気がしますが、頑張って慣れようと思います」
「精気授受の際にはかどりそうです、色々」
とまぁ、ド派手な露出度の高い衣装に「逆に身体の方で合わせてもらう」逆転の発想でクリア。
ついでに黒薔薇と紫薔薇には従来の痴女種では精気を消費することから申請許可制だった体型補正ではなく、速やかに変われる変装機能を実装するのが標準となりました。
まぁ、現状では元々の身体と痴女宮内勤モードがついた程度ですが、これだけでもかなりの効果があります。実戦で変装する場合は都度身体データ追加で対応するそうなので、訓練など本来の身体能力を必要とする時以外はエロスタイルで行こう。
ついでに女官として活動する場合の偽装ステータスも与えられ、必要があれば1月1日のような女官が足らないとかいうような緊急事態の場合、一般女官としての業務もやろうと思えばできるようになりました。
そして離宮後方の黒薔薇・紫薔薇用後宮ですが。
「正月早々何の話ですか…ちょっと初代様も手伝ってくださいよ…」とぶつくさ言いながら聖炎島の北側に陸地を盛って旧・聖炎宮構造物を3階建てにした建物をまずは生成するエマちゃん。
で、建物の説明。
「まず、聖炎宮では火葬場所としていた中央広場を鍛練場などに使えるようにしました。黒薔薇特有の林間学校もここでやって頂ければ離宮上部以外から覗かれないと思います」
「後宮居住室についてはこの広場を取り囲む3階建相当の円環神殿構造を流用していまして、居室は中廊下方式としています。出入りについても同じく、外からは窺いづらいようにしています」
「青薔薇の方が二階、黒薔薇の方に三階をお使い頂こうと。あと一階に倉庫、騎士団事務室などを設けております」
つまり、青薔薇と黒薔薇の居室を離宮後方に隔離したと…。
それだけなら普通の発想でしょう。
ええ。真っ当な理由です。
機密性が高く内務局所轄がふさわしい紫薔薇と、エリート騎士団にして過激な任務に投入する事を目的として専任教育されてきた黒薔薇の所属者を一般騎士と極力接触させずに生活させる。
そしてまぁ…必要があるかはわかりませんが、とりあえず皇室直属戦力として何かあれば即動即応させやすい位置に配置しておける。ペルセポネーゼ・アフロディーネ両名の居室にも近く色々はかどる。
更には後宮寮区画、2名定員個室としても24室48名×2フロアとなりまして増員にも対応可能。
良いことずくめではないですか。
ですが、地下の説明を聞いて嫌な予感がしました。
これだけなら単なる騎士団員寮、別に後宮とする必要もないでしょう。
「まず黒薔薇も紫薔薇も特殊部隊という性質上、一般女官との精気授受は弊害がつきまといますやん。で、ヤリ部屋は当然必要やという意見を団長からももらいまして」
「だからと言ってさぁ、エマちゃん…」
そのヤリ部屋とやらを見せてもらったあたし、絶句しました。
おいこら。
誰の趣味ですかぁっ。
ベラちゃん怒らないから略ぅっ!
(すみません陛下…私です…)
(新しい副団長もこういうの好きだって言うし…)
(はりつけ台とか分娩台とか天井の滑車とかないとはかどりませんからね…)
(露出性交は淋の森の研修棟に行けばいいですしね)
(何でしたら調教対象を拉致して飼育)
ええ、何が出来たか、どう言う部屋か。
あと絶対にこれ、雅美さんかジーナ母様の知識を元にしてるでしょ!
(検索でSMルームの見本を探しました…)
(ジョスリーヌ団長の記憶も参考になりました…)
うん、事情は理解しました。
請願処に苦情、行かない程度にしてね。お願いですから。
あとさぁ…こういうお部屋を作ったという事はですねぇ。
「むろん、ベラ子陛下にも女王様役を期待しております」
「そのための離宮後宮ではないのでしょうか…皇帝居室で拷問同然の凌辱プレイをお望みであれば謹んで仕えさせて頂きますが…」
仕方ないでしょう。
部屋の仕様、あんたらが言い出した事です。
ついでにマリアンヌちゃんとスザンヌちゃん、ちょっと来て。
「何であたくしまで!」
「あたしなんか完全に巻き添えじゃない!」
「いやあああピアスそんなところにしないでぇえええ!」
「針は!針だけは!」
「熱い熱い熱いっ!焼ごてはいくら何でも!」
「そそそそそそのメスは一体何をおおおお!」
うん、知識としては知らざるを得ませんでした。
姉経由で雅美さんのいらん知識とか、それ以前にジーナ母様が持ってるこの辺の情報、あたしが思い浮かべたくなかっただけなんです。
やるのはいいんだけど陽気で淫蕩な乱交にとどめて欲しい。
そう思って敢えて、心を鬼にしてしばき回しました。
ですが、黒薔薇どころか痴女宮に駐在している紫薔薇までもが。
…なぜあたしのブーツを履いた脚にすがりつく。
…なぜあたしに頭を踏まれたり股間をブーツの靴裏でぐりぐりされたがる。
お願いですからまんぐり返しした姿でアナルにろうそく突き刺して人間燭台とかですね。
(ミスをした者への処罰です…この姿で燭台を務めさせた上で手を前の穴に)
ううううう。
そんなのまでしなきゃいけないの…?
腹が立ったので全員にお説教しました。
お願いだからSMといっても美を追求しようよ。
せっかくばいんばいんの身体を選べるんだからさ。
そういう思いを満ち溢れさせ、性癖の追求にも程度や限度というものがある事を説いて聞かせました。
そしてうんうん唸って苦しんでいる皆を治療し、お乳を与えます。
でまぁ、あたしの考えですが…。
とりあえず論より実証。
という訳で実験台、ジョスリーヌさん。
あとクラモアジェーネさん、ちょっと来て。
で、とりあえずやって来たのは本宮1階、女官管理室。
昨日のゴタゴタも何とか解消され、今日は平常運転に戻っているようです。
「ふむふむ。この服で参詣者接遇ですか…」
「こすぷれ案の一つとして受け入れてみる価値あるんじゃないですかオリューレさん」
「これで常日頃から仕事と言われると拒否感は起きます。ですが。我々同士の精気授受はもとより、参詣者増加という観点からすればありかと。ここはもはや聖院ではなく痴女皇国です。聖院思想に回帰するとしても、そもそも聖院が性行為前提で成立する施設です。このような助平服が正しいか間違っているかと言えば、正しいと言い切れますね」
「そもそも聖院だって位階が上がれば上がるほど体から熱気を出すんですから、必然的に服の布は減って行ってたわけですし」
と、ベテラン女官衆のご意見を頂きます。
「ただですね、これほどの露出度ですと体型に自信がないと気後れします。かと言って全員の大幅な体型補正を認めると、今度は…キンタロウアメ問題ですね、誰も彼もが似たような容姿ではかえって害があるでしょう。色とりどりの花があってこそ花1本1本の価値があるのではないでしょうか」
「千人卒以上はこれとか、あるいは本宮登院の参詣者対応勤務服。何らかの階級制限をつけた方がいいかも知れません。または騎士として黒薔薇の指定する教育過程を卒業した証にこの服の着用を許可するなど、この服を着ている方がよりステータスが高いと思わせる何かがあれば、我々女官も女性です。優れた方に心が傾くと思われます」
なるへろ。さすが万卒以上のベテラン女官が詰める女官管理室。
ついでに精気を抜いてもらいましょう。
「ああっ黒薔薇の方のちんぽはやはり凄いですっ…」
「くぅっ締められる…これで若手の方なのですか…」
「陛下もうちょっと頑張らせてください!動き激しすぎます!」
「っていうかここの仕事上、皆さんが長時間楽しむのは危ないじゃないですか…ですから短時間で効果を最大にする効果淫やインポタケエキスを使うのですよ…」
「まぁ、黒薔薇さんたちは気を抜けない任務中に精気授受をする可能性がありますからねぇ…今度は是非、勤務明けとか非番の時にぜひ」と、好評価を頂いて。
お次は聖院学院。
21階の文教局事務室へ。
ここには学院長兼・教育部長の玄奘さんの個室もあります。
そして都合のいいことに局長のたのきちも福祉部長のハリティリーネさんもいます。
「あたしに着せようとしなければいい。ただ、教育女官や福祉女官には…ハリティリーネさんくらいバインバインなら似合うけどさー。シェヘラザードさんもナイスバディだったな、そーいや…」
「ただ、ここまで過激ではなくとも、意匠は参考にすべきかと。そして、購買で購入できる下着類について年齢制限を外し、正式に女官として登用した後の勤務を円滑にするべきという意見もあります」
「それはもう、こんなものを着せられては恥じらいが先立ちますよ。ですが教育女官はまだしも、福祉女官は未成年女官や少年部児童の管理をするためにも女らしさを前面に押し出す必要があるでしょう。要は修学寮内であればこれほどの服でも良いのではないでしょうか」
とまぁ、聖院学院での未成年者教育並びに成人学生や講師の管理を行う立場の玄奘さんも、自分が着るかはともかく、部署によってはこれもありという肯定的な意見を述べられます。
「赤薔薇も大概ですけどねぇ、あれは透けるわ網だわ」
と、申されるのは当の赤薔薇服を着たメーテヒルデさん。
現在、修学寮は成人学生が居住する区画と未成年女官ならびに少年の居住区画の3つに分かれています。
で、学習は男女共学としても未成年者の生活については分けた方がいい。
性行為は所定の時間と場所でやるか、例の逆夜這いで対応した方が男児の人格形成には良いのではないだろうか。
そんな訳で少年の管理について、中東支部から一時的にこっちに帰任してもらい、暫定役職を持ってもらうことにしました。
「雅美さんか乳上が適任と思うのですがねぇ、本当は。ただ、私も性癖はともかくとして修学宮を聖院学院に改めて目指している件についての協力にやぶさかではありませんわ」
それとクレーニャさん…メーテヒルデさんが中東支部に赴任したシェヘラザードさんと引き継ぎをして戻ってきた理由ですけど、もう一つの任務に従事してもらう必要がありまして。
それは、マリーさんがやっていた工場労働関係の把握。
なにせマリーさんは監獄国に何度も出張して向こうの労働実態を体験してきた経験者です。
そのマリーさんに聖院に行かれては、罪人工場の労務管理や作業内容チェックが手薄になる。
監督罪人の更に上に立ち、業務や作業への知識も必要となる話ではあるのです。
将来的には本宮で育成している人材を投入し、複数の監督者を厚労部所属で雇用すべき話ではあります。
「いやいや、メーテヒルデさんは聖院時代をよく知っておられます。ですので昔の罪人工場の管理も騎士として経験している立場でしょう?」
おりしもメーテヒルデさんを訪問していたマリーさんがおっしゃいます。
「マリー…無茶言わないでくださいまし…当時の罪人工場なんて今の工場街の10分の1は言い過ぎとしても、本当にちょっとした町工場の集まりに過ぎなかったんでしたのよ…」
「確かにそれを言われるときっついものがありますわね…」
「とりあえず監獄国出向は明日の年明け第一便に便乗してたはら入りを予定しております。マリーさんも同行してご紹介頂けるということで…ちなみにこの新式女官服、騎士用はないのですか?」
「黒薔薇ベースですから取り扱いには注意が必要ですけど、赤薔薇モードがありますよ。入り用でしたら…メーテヒルデさんなら、申請すれば聖環のお着替え画面に選択肢が出てきますよ」と申請を促しておきます。
そして。
「痛い痛い痛いベラちゃんせめて前だけにしてっ!」
「ぬふう、ジョスリーヌさんのって結構クセになりますわね…」
「うーん、新人さんもなかなか」
「正直ですね、陛下、色気があるのは結構なのですが言い寄る女官が増えそうな気も致しますよ…」
ええ。抜いて渡してをここでもやりました。
黒薔薇の皆様の印象アップを狙う作戦でもありますから。
そして返す刀で本宮22階、内務局へ。
ここは表向きのオフィスでして、離宮付けの女官はここに顔を出してから出勤することになります。
つまり、秘書課もここ。
「何ですかいきなり突っ込むとは、かー様らしくありませんね…」
「いや、まだ精製システムいうのか、下から上がってきた精気の扱いに不慣れでな。ベラ子にとりあえずうちの分、渡してええか」
えーと、二人が唖然としていますよ。
まぁ、かーさまの性格はわかっていますし、疲れた顔から何があったかは想像つきます。
雅美さんや初代様がいなくなったせいで、かーさまにも精気貢納と下賜サイクルに参加するというお鉢が回ってきたのです。
そして国土局長のはずの理恵さんまでもが切迫した顔でここにいることで、修羅場の程度がわかります。
「とりあえず状況は理解しました。…マリー、メーテヒルデさん、悪いけど手伝ってください」
ちょうど秘書課でかーさまに会うというならば、挨拶かたがたという事で二人がついてきてくれていたのが幸いしました。
「了解ですわ。とりあえず理恵さん、ベラ子陛下から下賜分の供給を受けてくださいまし」
「ジョスリーヌさん、クラモアジェーネさん…ちょうどいいでしょう。一般女官向けの能力限定処理に慣れてもらいます。この後、手分けして女官寮を回りますよ」
そしてあたしから女官への支給分を、順番にちゃっちゃとフェラチオしてもらって渡します。
(しかし、こうも性交が続くというのも恐ろしいものがあります。一般女官の方は1日に大体どれくらいなさっておられるのでしょうか…)
(ジョスリーヌ団長。私の場合は聖院下級女官からの昇格でしたが…聖院時代は参拝者対応でだいたい1日に3回から10回。そして精気移動で最低でも1回ですね。これが痴女皇国になってからは精気枯渇問題があったせいで倍以上に増えました。黒薔薇だとご褒美や懲罰目的、更には団員同士のあいさつ代わりの性交がどうしてもつきまといますからね…)
(なるほど、それで手早に終わらせる技も必要…と)
--
で、女官寮。我々の中には下級女官を相手にすると色々まずい存在もいるという事で、女官寮19階から順番に11階まで降りていくことにしました。
そして精気供給を受けたいものは本宮19階の千人卒以上向け接客個室階に臨時に部屋を確保してもらうから、1時間後にそこに来るかあたしの聖環宛てにヘルプメッセージを入れるようにと、地下の外道ちゃんに頼んで緊急聖環メッセージを痴女島に所在する女官全員に連絡してもらいます。
同時に黒薔薇組に例の紐ひもヒモな女官服で本宮19階に来て欲しい、来たらフロア管理女官室に顔を出して部屋を割り当ててもらい、来た女官に片端からチャージして欲しいと依頼。
で、これまでの流れで、なんで姉が絡んでないのか疑問に思った人、おられませんでしょうか。
実は姉、我々で囲んだ直後、欧州地域本部と米大陸本部への年始挨拶回りがあるとかで、そっちに出かけたんですよ…。
そこで仕方なくあたしが仕切っている次第。
いかにお飾り皇帝と言えど、このくらいはやらないとなりません。
というか最近、お飾りで座ってるような余裕がないのが昨今の痴女宮。
幸いにしてジョスリーヌさん以外はそれなりに経験者。
あたしも実は、かー様似でフェラチオ、苦手なんですけどね…。
そのジョスリーヌさんには、同郷と言えば同郷のマリーさんについてもらい、二人一組で精気授受実習。
(なるほど、黒薔薇なら確かに能力は高いですわね…ただ、他ならぬあたくしがよく知っておりますが、本当にあの方々は特殊戦闘特化型のマリア様親衛隊兼特殊戦闘部隊ですからね。一般的な騎士業務の事は知ってはいるけど経験していない方もおられます。ですので、黒薔薇以外の騎士や女官を管理する役職に就くためには一般女官向けの研修を受けた方が絶対にいいと思えますの)
(マリーさんマリーさん、黒薔薇って言ってもあたしみたいに修学女官から上がったのもいるじゃないですか…あの辺ならまだ多少は色々やってますよ…それにダリアさんは一般枠で下級騎士と女官経験してから痴女皇国に変わってますからね…)
(まぁ、今の体制下だと聖院とは少し変わっておりますし、女官経験年数に応じてそのへんは個別対応すれば良いでしょう。基本的に黒薔薇騎士のレベルですと、まず大抵の女官業務は数日から一週間程度でそつなくこなせるようになると思いますわよ)
(あとはこれもマリーさんがよく知ってると思うんですけどね、ほら、黒薔薇特有の倫理観あるでしょ、アレですよあれ…)
(ええ。よ・く・し・っ・て・お・り・ま・す・わ)
(うん。あたしも正直、やりたくなかったけどやりましたから)
え。
(ええ陛下、マリーさんが豚や黒豚の時にしばいた記憶あるんです。それも一度や二度じゃなくて)
クラモアジェーネさんが恐ろしい事をおっさいます。
(陛下、言っておきますが黒薔薇は真剣に強いのです。万卒が基本でしたから、今で言う二人卒辺りが関の山の豚では蹂躙されるだけだったのですよ…)
(ほら、マリーさんってどっかの王女か公女だったでしょ、だから余計に目をつけられてたし目立ってたんですよねぇ…まぁでも、よかったじゃないですか生きてて。今や聖院だと向こうのダリアさん配偶者で金衣家族待遇でしょ? 痴女級は痴女宮で皇族準拠なんだし。あの豚制度に置かれてた人の中だと一番上に出世したんじゃないですか?)
(ですわよねぇ…)
(逆に今やあたしが格下っちゃ格下なんですから。しかしベラ子陛下いてて良かったですよ。黒薔薇騎士の将来とか考えると、いずれ出てくる話だとみんなも思ってましたからね、一般幹部への配置転換)
(ステータス的にはどこの部署の幹部にしてもおかしくない人材揃いですからねぇ。わたくしが女官長なら黒薔薇の特殊性をわかっておりますので、それちょっと待ってと言っておりましたかも知れませんが、今の痴女宮の状況だと黒薔薇ですらところてん人事で押し出して行かなくてはならない切迫した状況なのも理解できます。大変だとは思いますが頑張ってくださいね)
(マリーさん、こっち戻らないんですか?)
(それすれば話は早いんですけど、あっちはあっちで色々ありましてねぇ…女官長を抜けるに抜けづらいんですのよ…ほらほらサリーちゃんとしほ子ちゃん、親御さんがあれでしょ。血の気が多くて多くてっ)
あ、なるほど、それで血の気の多いマリーさんでないと以下略っ。
(ひどいですわ陛下っ。まぁ、口よりはりせんが先というのは認めますがっ)
そうです。聖院でもはりせん、制式装備になってます…。ちんぽ柄の剣やら拳やら脚よりはソフトな制裁器具ということで、向こうでも活躍しているようなんですよ…。
(しかし、ジーナ母様、正月からこれじゃ後が思いやられますよねぇ…)
(ベラ子陛下。うちのダリアが言ってましたけど、そっちのダリアからの話です。理恵さんが女官長経験者でしょう。文官系の人事主体で進める傾向がありますから、騎士系の人事に疎い可能性があります。ジーナ様の発令人事、必ずチェックして意見した方が良いかも知れませんわよ…)
あ。
確かにそれはあるな…ええマリー、貴女の懸念、当たるかも知れません。
人事データだけ見てちゃちゃっと決めたら最後、ちょっとややこしい事になるかも…。
とりあえず後で釘を刺しておくか。
ええ、マリーの懸念、当たってました。後日、それを痛感する事になるんですよ…。
----------------------------------------------------------------------
ベラ子「で、やっとこさこれが奥様話につながるわけです」
ジーナ「長かった…これで話が繋がるんやな」
ベラ子「それは良いのですが理恵パイセンべったりも困りますよかーさま」
ジーナ「ジョスリーヌさんべったりのお前が言うか!言うんか!」
ベラ子「理恵さんにもスザンヌちゃんにもちゃんとお貸ししてますぅっ囲い込んでまへんっ」
ジーナ「ぐぬぬぬぬぬ」
ベラ子「それより女官人事について、真剣にあたしにも相談してくださいよ…特に黒薔薇絡み…」
ジーナ「理恵ちゃんの押しが強うてな、強くてな…」
ベラ子「そういうときのラスプーチンちんでしょうがっ」
ジーナ「うぬぬぬぬぬ」
ベラ子「ちなみにねーさんはその、理恵さんからみの話と言いますか、スペインの鉄道計画あるじゃないですか。あれとか北米系のそう言う話があるんで1日やそこらで帰れないそうなんですよ」
マリア「ついでに言うとエマ子も同行してもらってるからな。本当はりええが行くべきなんだけどさ、欧州地区本部と米大陸本部だろ、南欧支部のイザベルさんと話するだけならりええとエマ子でよかったんだけどよ…マイレーネさんやアレーゼおばさまが絡むと、どうしてもな」
ベラ子「ちなみにねーさんはオセアン型二番艦マルセイユの公式試運転と、海賊女王とメアリー・アンの配置転換を兼ねて出て行ってます。ですので転送でちゃっちゃと…というわけでもないんですよね」
マリア「なおオセアンは元来はフランスの設計でオセアン級戦列艦という軍艦がベースだ。この話ではなぜか南欧支部所轄でスペインの施設になってるキューバのハバナ造船所で建造してるんだけどな(ニヤリ)」
ベラ子「船名がマルセイユってのも何かありそうですね」
マリー「ま、フランス絡みで色々はかどったようでして。ほほほ」
マリア「サンティシマは確かに船体がでかいんだけど、貨物船に転用するには色々と設計がまずくてさ…」
マリー「船の形自体がずんぐりしておりますしね」
マリア「正直ヘリカル水流ジェットエンジンの力業で無理やり高速航走させてる感はある」
ジーナ「船の話ついでやけど、カティサーク型は元々紅茶を積む船であり設計が貨物船向けということで、英国生産の貨物船としてこの世界では量産する予定である」
マリア「喫水もそんなに深くないから港の整備も楽というのもあるのだよ」
ベラ子「今後はサンティシマ型、地中海から欧州沿岸を主体とした長距離航海のない航路の大型輸送船として転用されるかと。つまり、イタリアと鯖挟国に払い下げられるという話もももも」
マリア「という訳で話は今後も続くのだよっ」
全員「では、2022年も引き続きよろしくお願い申し上げます!」
「えーとね。結婚というのはやはりちょっと困ります。ただでも連邦世界だろうと痴女皇国世界だろうと、問答無用でイタリアが絡んでくるので、政治的な要素が絡む婚姻はダメ。この配偶者と婚姻を結ばない規定、実は聖院金衣時代からの決まり事です」
「ではアルトさんの場合は…」
「聖院のアルトさんと姉の場合は新しい聖院体制を作りたいという希望と、アルトさんなら政治的な背景が全くないからと家族会のOKが出たせいもあるんですよ。これは痴女皇国の姉とアルトさんの結婚承認についても同じ理由なんです」
「確かに…ベラ子陛下と美男公の時、ややこしい事をして鯖挟国関係ないっすからという苦しい言い訳をしたり、あげく聖母教会を絡めてましたね…」
「で、子作り。実はアレーゼおばさま…という事は家族会の承認を得ているのですが、聖母という肩書きが与えられているのはエマ子を産んだのが理由なんですよ。つまり、今後あたしが子供を産む場合、聖女として出産する事にもなります」
「そー言えばルルドの時、あたしもアンドロメーダの系譜を作れと言われましたね。ただ、あたしには既に理恵さんいてますし、彼女の子種もらったら解決する話ですけどね」
「あたくしも言われてますわね。ただ、聖院の方のダリアがいますからあたくしも無問題」
「で、あたしの出産。拒む事も出来ますし、産んでもOKだったかと。極めて特殊な存在ですけど、エマちゃん産んだ事でクォータは達成してるみたいなんですよ」
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/60/
「ふむふむ。そしてベラ子陛下のお気持ちですがぁっ」
「んなもん拒むわけないじゃないですか。あたしそもそも痴女宮での穴姉妹率40%未満だったかな。ちんちんが凶器のせいで制限かかってるだけで、痴女皇国の皇帝として女官との愛を育む事に異論はないですよ。ただ、えこひいきや偏愛は立場上、絶対ダメだと思うのですが…しかしジョスリーヌさんを側に置いておくのはあたしとしても積極的に考えたい。で、黒薔薇ごとまとめてすぐ側に置いときたい。何故ならば黒薔薇というのは基本的に団結を重視する集団だから、ダリアさんの後釜のデルフィリーネさんが黒薔薇トップに就任してあまり経過していないのにジョスリーヌさんと交代するとなると、組織が安定するまでは黒薔薇団員騎士と同居するか至近で暮らす方が良いと思うのですよ」
でまぁ、ダリアさんやマリーさんと話をしているの、新装開店…いや、新しくできた離宮です。つまり、元・聖炎宮に出来た皇族居住用宮殿三階のあたしの部屋です。
で、昨年12月31日までには全皇族が離宮に移住しました。
そして反社作戦の時は本宮23階を改装した貴賓区画が既に稼働しておりまして、とっても神聖にして犯すべからざる奥様とお嬢様が視察しておられましたね。
で、幾度も改装をうけていると申しましても、初代様によると千年このかたずっと本宮23階は金衣と銀衣の居住階だったそうです。
(しかし感慨深いものがありますわね…新しい歴史の始まりを感じなくもありません)
(部屋の広さは基本、だいたいは本宮時代に合わせてるそうです。ただ、客用寝室ですとか倉庫やらキッチンやら、本宮から切り離されたために設けられた付帯設備がフロア内にあるから少し広げる必要があったのと、丸い床ですからね…って初代様!何をあたしに居候されておられるのですかあっ)
(マリアリーゼ推薦ですっ。あたくしの全力発揮時の受け皿になるのって現状、外道ちゃんかエマニエルかマリアリーゼか貴女くらいですわよ…)
あんの腐れ姉わあぁっ。
と、そこにアルトさんが。
「べらこ陛下新年あけましておめこでございます」
何故いきなり挿入するのですかぁっ。
「おなかすいたのです!」
「はいはい分かりましたからとりあえずおっぱい吸う?」
もう、仕方ないです。マザコンを量産する弊害とか構ってられません。
それにアルトさんほとんど空っぽじゃないですか…。いつから補充受けてなかったんです?
「…ようおぼえてまへん…」
早めに言ってくださいよ…とりあえず十億人分持って行かれても困るんで、ダリアさんと同じだけ渡しておきますよっ。
つまりまぁ、一億人分です。
ただ、これも単純に消費される訳じゃないんですよね。
例えばマリーさんの現在のステータスを見てみましょう。
Marie (Marienne de Lorraine) マリー million Suction. 百万卒 Slut Visual(ogre mode) 痴女外観 White Rossy Kinghts. Imperial of Temptress. 白薔薇騎士団 Chief Lady-in-Waiting, Holy temple. 聖院女官長
で、精気蓄積量は未精製・精製精気ともに百万人分の致死量精気を保持可能。
ただし、これは最大値です。
通常はもっと少ない保持分でも生命活動は維持可能です。
しかし、マリーさんが暴れたりするとその消費量は増えます。
加えて、消費量は一定ではありません。まぁ、これは人間でも同じですよね。
人体に蓄積した体脂肪…そして体脂肪率が少ない場合は筋肉、つまり蛋白質すら消費して生体維持に必要なエネルギーを得ます。
あたしたち痴女種または女官種は、食物や身体蓄積栄養源の代替品として精気という「通常では知覚困難」な流動性物質を利用しているだけです。
あ、神種族の場合は精気以外に祈願思念というものを食物にしています。
ですので、痴女種の主食たる精気、神種族では思念となります。それゆえに神種族は思念を寄せてもらうためにも信仰を集める必要があるわけです。ですが…。
(まぁ、おかみ様の実物を知ると、わざわざ満員の近○特急に乗って大晦日の夜に伊勢市や宇治山田に行ってもみくちゃにされる気になるかは難しいですよねっ)という意見を理恵さんが寄せてくれました。
それはともかく、離宮です。
実はあたし、3階ではなく2階住まいに「されました」。
というのもペルセポネーゼ&アフロディーネの2名。
この二人の教育になるから一緒に生活してくれと、目下あたしの身体に勝手に相乗り状態な初代様から依頼されたからですっ。
そして、黒薔薇の皆様には交代で部屋付き女官として、たのきちと試しに暮らしてもらう事に。
これは、文官にしてある程度は現代日本社会の常識を持つたのきちの思考や記憶から何かしら得るものがあれば得て頂きたいという着想、黒薔薇全員に相談してみて合意を得たことです。
更に…青薔薇の冥土服の黒い色バージョンを速攻で姉が作りやがりました。
それも離宮付女官用という新規デザインだそうですけど、紐服ベースですよ…。
はっきり言って乳首も陰毛もおめこも尻穴も、全て隠れていない代物です。一応冥土服らしい白レースのパーツが襟や袖口やら腰部にあしらわれておりますが、基本紐です。あのねぇ。
ええ、ディードリアーネさんが嫌そうにしています。
更にジョスリーヌさんも嫌そうにしています。
それだけではありません。
黒薔薇全員が嫌そうにしています。
で、この制服をデザインした人物を黒薔薇全員で囲ませました。
原案・姉。
ラフクリンナップ・雅美さん。
幸いにして雅美さんは今、姉の身体に相乗りです。
寝台に逃げようとしても姉が逃さないと思います。
で、皆で取り囲んで涙目でじーっと見つめる作戦を授けました。
なんせ暴力的な挙動に出られたら、今のあたしでやっとこ互角の姉です。
エマちゃんの力作の離宮、竣工早々に壊すわけにもいきませんし。
「お前たちの思いもわかるから平和的に解決したい。そもそもこの服が嫌なのか。それとも侍従業務が嫌なのかを聞かせてくれ」絞り出すような声で申す姉。
「簡単です。我々黒薔薇の大半には似合わないのです…ええ、ベラ子陛下でなくとも構いません。ジョスリーヌ隊長と私の姿を見比べてください…」クラモアジェーネという最若団員がもう今にも泣きそうな顔で言います。
「せめて私に授けて頂いた変装機能があれば良いのですが」ジョスリーヌさん、あたしに似たような身長と体型に変わってみせます。
うん。この服、グラマラスな方が似合うんです。あと身長がないとつらい部類です。
「それだああああああああ!」絶叫する姉。「つまり、ジョスリーヌさんに与えた変装能力だ。この応用で黒薔薇に対して痴女宮内での姿を選択すれば、普段から助平服でもいいんじゃないかな」
なるほど。確かにこれならばどうでしょう。
試しに二番目若手のベルジョアーネさんと最若手のクラモアジェーネさん、ちょっと。
そしてダリア先生、ちょいとばかり体型調整サンプルをですね。
「アルトさんの体型にしましょう。ベラ子陛下よりちょっとおっぱいちっせーくらいで」
「確かに…あたしのは乳上ほどではないけどまぁ大きめだし…」
えとですね。
あまりでかすぎると持て余すんですよ、ちち。
ですが痴女皇国皇帝という立場もあって「高校生離れした身体のまま」での通学すら余儀なくされているのがこのわたくしマリアヴェッラ。同級生からは常々「ベラちゃん化粧してなくても同年齢にぜってー見えねぇ。色々な部分が若いからバ○ァ無理すんなにはなってないけどさぁ…」などなど、一緒に歩くとものすごく気後れする発言をあまた頂いております。
言っときますけど、学校では滅多にスカート履いてないんですよ。
たいていレギパンとかです。
「下の下着が丸わかりなのね…確かにイタリアだとそういうのがデフォルトだというのはわかるんだけど…」
だから柄物が多いんですよ。
ただ、豹とか蛇とかその他色々な柄物にすると目立つということで、現在では合皮系ダークカラーなものを履いて通学してることが多いわたくし、かー様のポールダンサー向け身体を授かってはおりますが、現在の胸サイズ、やや乳上寄りです。
この理由は簡単です。
皆におっぱい吸われるからです!
どうもあたしの身体、女官からはことごとく、理想の痴女皇国皇帝であるという風な認識を持たれているようです。すなわち、痴女皇国の歩く看板。
そしてある程度はその理想の姿をMIDIボディが反映してしまうようなのです…。
例の課金ゲーで言うと褐色巨乳系をもう少し現実的なバストサイズにして腹筋も目立たなくしまして、Tバック系エロ水着の日焼け跡が常時ついてる姿ですね。
で、毎回毎回言ってるような気がするのですが、ルクレツィア母様譲りの天パ系癖毛ロングヘア、これは変える気はありません。
日本のネット番組で一度アップにして出た事があるんですが、何かあったのかという質問コメント殺到。
…ちょっとした気分転換ですって…。ですが反響の大きさに恐れをなしたあたしとリーダーの人やスタッフ協議の結果、次回収録時にはいつものベラちゃんヘアスタイルを所望されましたっ。
ともあれ、既に調整済みだったジョスリーヌさん以外の黒薔薇の皆様におかれましては。
うむ。どこのイビサですかとか、どこのマヨルカとかどこのフロリダの水着ショー状態。
「確かにこれなら男の気を惹きやすい予感」
「派手すぎて気後れしそうな気がしますが、頑張って慣れようと思います」
「精気授受の際にはかどりそうです、色々」
とまぁ、ド派手な露出度の高い衣装に「逆に身体の方で合わせてもらう」逆転の発想でクリア。
ついでに黒薔薇と紫薔薇には従来の痴女種では精気を消費することから申請許可制だった体型補正ではなく、速やかに変われる変装機能を実装するのが標準となりました。
まぁ、現状では元々の身体と痴女宮内勤モードがついた程度ですが、これだけでもかなりの効果があります。実戦で変装する場合は都度身体データ追加で対応するそうなので、訓練など本来の身体能力を必要とする時以外はエロスタイルで行こう。
ついでに女官として活動する場合の偽装ステータスも与えられ、必要があれば1月1日のような女官が足らないとかいうような緊急事態の場合、一般女官としての業務もやろうと思えばできるようになりました。
そして離宮後方の黒薔薇・紫薔薇用後宮ですが。
「正月早々何の話ですか…ちょっと初代様も手伝ってくださいよ…」とぶつくさ言いながら聖炎島の北側に陸地を盛って旧・聖炎宮構造物を3階建てにした建物をまずは生成するエマちゃん。
で、建物の説明。
「まず、聖炎宮では火葬場所としていた中央広場を鍛練場などに使えるようにしました。黒薔薇特有の林間学校もここでやって頂ければ離宮上部以外から覗かれないと思います」
「後宮居住室についてはこの広場を取り囲む3階建相当の円環神殿構造を流用していまして、居室は中廊下方式としています。出入りについても同じく、外からは窺いづらいようにしています」
「青薔薇の方が二階、黒薔薇の方に三階をお使い頂こうと。あと一階に倉庫、騎士団事務室などを設けております」
つまり、青薔薇と黒薔薇の居室を離宮後方に隔離したと…。
それだけなら普通の発想でしょう。
ええ。真っ当な理由です。
機密性が高く内務局所轄がふさわしい紫薔薇と、エリート騎士団にして過激な任務に投入する事を目的として専任教育されてきた黒薔薇の所属者を一般騎士と極力接触させずに生活させる。
そしてまぁ…必要があるかはわかりませんが、とりあえず皇室直属戦力として何かあれば即動即応させやすい位置に配置しておける。ペルセポネーゼ・アフロディーネ両名の居室にも近く色々はかどる。
更には後宮寮区画、2名定員個室としても24室48名×2フロアとなりまして増員にも対応可能。
良いことずくめではないですか。
ですが、地下の説明を聞いて嫌な予感がしました。
これだけなら単なる騎士団員寮、別に後宮とする必要もないでしょう。
「まず黒薔薇も紫薔薇も特殊部隊という性質上、一般女官との精気授受は弊害がつきまといますやん。で、ヤリ部屋は当然必要やという意見を団長からももらいまして」
「だからと言ってさぁ、エマちゃん…」
そのヤリ部屋とやらを見せてもらったあたし、絶句しました。
おいこら。
誰の趣味ですかぁっ。
ベラちゃん怒らないから略ぅっ!
(すみません陛下…私です…)
(新しい副団長もこういうの好きだって言うし…)
(はりつけ台とか分娩台とか天井の滑車とかないとはかどりませんからね…)
(露出性交は淋の森の研修棟に行けばいいですしね)
(何でしたら調教対象を拉致して飼育)
ええ、何が出来たか、どう言う部屋か。
あと絶対にこれ、雅美さんかジーナ母様の知識を元にしてるでしょ!
(検索でSMルームの見本を探しました…)
(ジョスリーヌ団長の記憶も参考になりました…)
うん、事情は理解しました。
請願処に苦情、行かない程度にしてね。お願いですから。
あとさぁ…こういうお部屋を作ったという事はですねぇ。
「むろん、ベラ子陛下にも女王様役を期待しております」
「そのための離宮後宮ではないのでしょうか…皇帝居室で拷問同然の凌辱プレイをお望みであれば謹んで仕えさせて頂きますが…」
仕方ないでしょう。
部屋の仕様、あんたらが言い出した事です。
ついでにマリアンヌちゃんとスザンヌちゃん、ちょっと来て。
「何であたくしまで!」
「あたしなんか完全に巻き添えじゃない!」
「いやあああピアスそんなところにしないでぇえええ!」
「針は!針だけは!」
「熱い熱い熱いっ!焼ごてはいくら何でも!」
「そそそそそそのメスは一体何をおおおお!」
うん、知識としては知らざるを得ませんでした。
姉経由で雅美さんのいらん知識とか、それ以前にジーナ母様が持ってるこの辺の情報、あたしが思い浮かべたくなかっただけなんです。
やるのはいいんだけど陽気で淫蕩な乱交にとどめて欲しい。
そう思って敢えて、心を鬼にしてしばき回しました。
ですが、黒薔薇どころか痴女宮に駐在している紫薔薇までもが。
…なぜあたしのブーツを履いた脚にすがりつく。
…なぜあたしに頭を踏まれたり股間をブーツの靴裏でぐりぐりされたがる。
お願いですからまんぐり返しした姿でアナルにろうそく突き刺して人間燭台とかですね。
(ミスをした者への処罰です…この姿で燭台を務めさせた上で手を前の穴に)
ううううう。
そんなのまでしなきゃいけないの…?
腹が立ったので全員にお説教しました。
お願いだからSMといっても美を追求しようよ。
せっかくばいんばいんの身体を選べるんだからさ。
そういう思いを満ち溢れさせ、性癖の追求にも程度や限度というものがある事を説いて聞かせました。
そしてうんうん唸って苦しんでいる皆を治療し、お乳を与えます。
でまぁ、あたしの考えですが…。
とりあえず論より実証。
という訳で実験台、ジョスリーヌさん。
あとクラモアジェーネさん、ちょっと来て。
で、とりあえずやって来たのは本宮1階、女官管理室。
昨日のゴタゴタも何とか解消され、今日は平常運転に戻っているようです。
「ふむふむ。この服で参詣者接遇ですか…」
「こすぷれ案の一つとして受け入れてみる価値あるんじゃないですかオリューレさん」
「これで常日頃から仕事と言われると拒否感は起きます。ですが。我々同士の精気授受はもとより、参詣者増加という観点からすればありかと。ここはもはや聖院ではなく痴女皇国です。聖院思想に回帰するとしても、そもそも聖院が性行為前提で成立する施設です。このような助平服が正しいか間違っているかと言えば、正しいと言い切れますね」
「そもそも聖院だって位階が上がれば上がるほど体から熱気を出すんですから、必然的に服の布は減って行ってたわけですし」
と、ベテラン女官衆のご意見を頂きます。
「ただですね、これほどの露出度ですと体型に自信がないと気後れします。かと言って全員の大幅な体型補正を認めると、今度は…キンタロウアメ問題ですね、誰も彼もが似たような容姿ではかえって害があるでしょう。色とりどりの花があってこそ花1本1本の価値があるのではないでしょうか」
「千人卒以上はこれとか、あるいは本宮登院の参詣者対応勤務服。何らかの階級制限をつけた方がいいかも知れません。または騎士として黒薔薇の指定する教育過程を卒業した証にこの服の着用を許可するなど、この服を着ている方がよりステータスが高いと思わせる何かがあれば、我々女官も女性です。優れた方に心が傾くと思われます」
なるへろ。さすが万卒以上のベテラン女官が詰める女官管理室。
ついでに精気を抜いてもらいましょう。
「ああっ黒薔薇の方のちんぽはやはり凄いですっ…」
「くぅっ締められる…これで若手の方なのですか…」
「陛下もうちょっと頑張らせてください!動き激しすぎます!」
「っていうかここの仕事上、皆さんが長時間楽しむのは危ないじゃないですか…ですから短時間で効果を最大にする効果淫やインポタケエキスを使うのですよ…」
「まぁ、黒薔薇さんたちは気を抜けない任務中に精気授受をする可能性がありますからねぇ…今度は是非、勤務明けとか非番の時にぜひ」と、好評価を頂いて。
お次は聖院学院。
21階の文教局事務室へ。
ここには学院長兼・教育部長の玄奘さんの個室もあります。
そして都合のいいことに局長のたのきちも福祉部長のハリティリーネさんもいます。
「あたしに着せようとしなければいい。ただ、教育女官や福祉女官には…ハリティリーネさんくらいバインバインなら似合うけどさー。シェヘラザードさんもナイスバディだったな、そーいや…」
「ただ、ここまで過激ではなくとも、意匠は参考にすべきかと。そして、購買で購入できる下着類について年齢制限を外し、正式に女官として登用した後の勤務を円滑にするべきという意見もあります」
「それはもう、こんなものを着せられては恥じらいが先立ちますよ。ですが教育女官はまだしも、福祉女官は未成年女官や少年部児童の管理をするためにも女らしさを前面に押し出す必要があるでしょう。要は修学寮内であればこれほどの服でも良いのではないでしょうか」
とまぁ、聖院学院での未成年者教育並びに成人学生や講師の管理を行う立場の玄奘さんも、自分が着るかはともかく、部署によってはこれもありという肯定的な意見を述べられます。
「赤薔薇も大概ですけどねぇ、あれは透けるわ網だわ」
と、申されるのは当の赤薔薇服を着たメーテヒルデさん。
現在、修学寮は成人学生が居住する区画と未成年女官ならびに少年の居住区画の3つに分かれています。
で、学習は男女共学としても未成年者の生活については分けた方がいい。
性行為は所定の時間と場所でやるか、例の逆夜這いで対応した方が男児の人格形成には良いのではないだろうか。
そんな訳で少年の管理について、中東支部から一時的にこっちに帰任してもらい、暫定役職を持ってもらうことにしました。
「雅美さんか乳上が適任と思うのですがねぇ、本当は。ただ、私も性癖はともかくとして修学宮を聖院学院に改めて目指している件についての協力にやぶさかではありませんわ」
それとクレーニャさん…メーテヒルデさんが中東支部に赴任したシェヘラザードさんと引き継ぎをして戻ってきた理由ですけど、もう一つの任務に従事してもらう必要がありまして。
それは、マリーさんがやっていた工場労働関係の把握。
なにせマリーさんは監獄国に何度も出張して向こうの労働実態を体験してきた経験者です。
そのマリーさんに聖院に行かれては、罪人工場の労務管理や作業内容チェックが手薄になる。
監督罪人の更に上に立ち、業務や作業への知識も必要となる話ではあるのです。
将来的には本宮で育成している人材を投入し、複数の監督者を厚労部所属で雇用すべき話ではあります。
「いやいや、メーテヒルデさんは聖院時代をよく知っておられます。ですので昔の罪人工場の管理も騎士として経験している立場でしょう?」
おりしもメーテヒルデさんを訪問していたマリーさんがおっしゃいます。
「マリー…無茶言わないでくださいまし…当時の罪人工場なんて今の工場街の10分の1は言い過ぎとしても、本当にちょっとした町工場の集まりに過ぎなかったんでしたのよ…」
「確かにそれを言われるときっついものがありますわね…」
「とりあえず監獄国出向は明日の年明け第一便に便乗してたはら入りを予定しております。マリーさんも同行してご紹介頂けるということで…ちなみにこの新式女官服、騎士用はないのですか?」
「黒薔薇ベースですから取り扱いには注意が必要ですけど、赤薔薇モードがありますよ。入り用でしたら…メーテヒルデさんなら、申請すれば聖環のお着替え画面に選択肢が出てきますよ」と申請を促しておきます。
そして。
「痛い痛い痛いベラちゃんせめて前だけにしてっ!」
「ぬふう、ジョスリーヌさんのって結構クセになりますわね…」
「うーん、新人さんもなかなか」
「正直ですね、陛下、色気があるのは結構なのですが言い寄る女官が増えそうな気も致しますよ…」
ええ。抜いて渡してをここでもやりました。
黒薔薇の皆様の印象アップを狙う作戦でもありますから。
そして返す刀で本宮22階、内務局へ。
ここは表向きのオフィスでして、離宮付けの女官はここに顔を出してから出勤することになります。
つまり、秘書課もここ。
「何ですかいきなり突っ込むとは、かー様らしくありませんね…」
「いや、まだ精製システムいうのか、下から上がってきた精気の扱いに不慣れでな。ベラ子にとりあえずうちの分、渡してええか」
えーと、二人が唖然としていますよ。
まぁ、かーさまの性格はわかっていますし、疲れた顔から何があったかは想像つきます。
雅美さんや初代様がいなくなったせいで、かーさまにも精気貢納と下賜サイクルに参加するというお鉢が回ってきたのです。
そして国土局長のはずの理恵さんまでもが切迫した顔でここにいることで、修羅場の程度がわかります。
「とりあえず状況は理解しました。…マリー、メーテヒルデさん、悪いけど手伝ってください」
ちょうど秘書課でかーさまに会うというならば、挨拶かたがたという事で二人がついてきてくれていたのが幸いしました。
「了解ですわ。とりあえず理恵さん、ベラ子陛下から下賜分の供給を受けてくださいまし」
「ジョスリーヌさん、クラモアジェーネさん…ちょうどいいでしょう。一般女官向けの能力限定処理に慣れてもらいます。この後、手分けして女官寮を回りますよ」
そしてあたしから女官への支給分を、順番にちゃっちゃとフェラチオしてもらって渡します。
(しかし、こうも性交が続くというのも恐ろしいものがあります。一般女官の方は1日に大体どれくらいなさっておられるのでしょうか…)
(ジョスリーヌ団長。私の場合は聖院下級女官からの昇格でしたが…聖院時代は参拝者対応でだいたい1日に3回から10回。そして精気移動で最低でも1回ですね。これが痴女皇国になってからは精気枯渇問題があったせいで倍以上に増えました。黒薔薇だとご褒美や懲罰目的、更には団員同士のあいさつ代わりの性交がどうしてもつきまといますからね…)
(なるほど、それで手早に終わらせる技も必要…と)
--
で、女官寮。我々の中には下級女官を相手にすると色々まずい存在もいるという事で、女官寮19階から順番に11階まで降りていくことにしました。
そして精気供給を受けたいものは本宮19階の千人卒以上向け接客個室階に臨時に部屋を確保してもらうから、1時間後にそこに来るかあたしの聖環宛てにヘルプメッセージを入れるようにと、地下の外道ちゃんに頼んで緊急聖環メッセージを痴女島に所在する女官全員に連絡してもらいます。
同時に黒薔薇組に例の紐ひもヒモな女官服で本宮19階に来て欲しい、来たらフロア管理女官室に顔を出して部屋を割り当ててもらい、来た女官に片端からチャージして欲しいと依頼。
で、これまでの流れで、なんで姉が絡んでないのか疑問に思った人、おられませんでしょうか。
実は姉、我々で囲んだ直後、欧州地域本部と米大陸本部への年始挨拶回りがあるとかで、そっちに出かけたんですよ…。
そこで仕方なくあたしが仕切っている次第。
いかにお飾り皇帝と言えど、このくらいはやらないとなりません。
というか最近、お飾りで座ってるような余裕がないのが昨今の痴女宮。
幸いにしてジョスリーヌさん以外はそれなりに経験者。
あたしも実は、かー様似でフェラチオ、苦手なんですけどね…。
そのジョスリーヌさんには、同郷と言えば同郷のマリーさんについてもらい、二人一組で精気授受実習。
(なるほど、黒薔薇なら確かに能力は高いですわね…ただ、他ならぬあたくしがよく知っておりますが、本当にあの方々は特殊戦闘特化型のマリア様親衛隊兼特殊戦闘部隊ですからね。一般的な騎士業務の事は知ってはいるけど経験していない方もおられます。ですので、黒薔薇以外の騎士や女官を管理する役職に就くためには一般女官向けの研修を受けた方が絶対にいいと思えますの)
(マリーさんマリーさん、黒薔薇って言ってもあたしみたいに修学女官から上がったのもいるじゃないですか…あの辺ならまだ多少は色々やってますよ…それにダリアさんは一般枠で下級騎士と女官経験してから痴女皇国に変わってますからね…)
(まぁ、今の体制下だと聖院とは少し変わっておりますし、女官経験年数に応じてそのへんは個別対応すれば良いでしょう。基本的に黒薔薇騎士のレベルですと、まず大抵の女官業務は数日から一週間程度でそつなくこなせるようになると思いますわよ)
(あとはこれもマリーさんがよく知ってると思うんですけどね、ほら、黒薔薇特有の倫理観あるでしょ、アレですよあれ…)
(ええ。よ・く・し・っ・て・お・り・ま・す・わ)
(うん。あたしも正直、やりたくなかったけどやりましたから)
え。
(ええ陛下、マリーさんが豚や黒豚の時にしばいた記憶あるんです。それも一度や二度じゃなくて)
クラモアジェーネさんが恐ろしい事をおっさいます。
(陛下、言っておきますが黒薔薇は真剣に強いのです。万卒が基本でしたから、今で言う二人卒辺りが関の山の豚では蹂躙されるだけだったのですよ…)
(ほら、マリーさんってどっかの王女か公女だったでしょ、だから余計に目をつけられてたし目立ってたんですよねぇ…まぁでも、よかったじゃないですか生きてて。今や聖院だと向こうのダリアさん配偶者で金衣家族待遇でしょ? 痴女級は痴女宮で皇族準拠なんだし。あの豚制度に置かれてた人の中だと一番上に出世したんじゃないですか?)
(ですわよねぇ…)
(逆に今やあたしが格下っちゃ格下なんですから。しかしベラ子陛下いてて良かったですよ。黒薔薇騎士の将来とか考えると、いずれ出てくる話だとみんなも思ってましたからね、一般幹部への配置転換)
(ステータス的にはどこの部署の幹部にしてもおかしくない人材揃いですからねぇ。わたくしが女官長なら黒薔薇の特殊性をわかっておりますので、それちょっと待ってと言っておりましたかも知れませんが、今の痴女宮の状況だと黒薔薇ですらところてん人事で押し出して行かなくてはならない切迫した状況なのも理解できます。大変だとは思いますが頑張ってくださいね)
(マリーさん、こっち戻らないんですか?)
(それすれば話は早いんですけど、あっちはあっちで色々ありましてねぇ…女官長を抜けるに抜けづらいんですのよ…ほらほらサリーちゃんとしほ子ちゃん、親御さんがあれでしょ。血の気が多くて多くてっ)
あ、なるほど、それで血の気の多いマリーさんでないと以下略っ。
(ひどいですわ陛下っ。まぁ、口よりはりせんが先というのは認めますがっ)
そうです。聖院でもはりせん、制式装備になってます…。ちんぽ柄の剣やら拳やら脚よりはソフトな制裁器具ということで、向こうでも活躍しているようなんですよ…。
(しかし、ジーナ母様、正月からこれじゃ後が思いやられますよねぇ…)
(ベラ子陛下。うちのダリアが言ってましたけど、そっちのダリアからの話です。理恵さんが女官長経験者でしょう。文官系の人事主体で進める傾向がありますから、騎士系の人事に疎い可能性があります。ジーナ様の発令人事、必ずチェックして意見した方が良いかも知れませんわよ…)
あ。
確かにそれはあるな…ええマリー、貴女の懸念、当たるかも知れません。
人事データだけ見てちゃちゃっと決めたら最後、ちょっとややこしい事になるかも…。
とりあえず後で釘を刺しておくか。
ええ、マリーの懸念、当たってました。後日、それを痛感する事になるんですよ…。
----------------------------------------------------------------------
ベラ子「で、やっとこさこれが奥様話につながるわけです」
ジーナ「長かった…これで話が繋がるんやな」
ベラ子「それは良いのですが理恵パイセンべったりも困りますよかーさま」
ジーナ「ジョスリーヌさんべったりのお前が言うか!言うんか!」
ベラ子「理恵さんにもスザンヌちゃんにもちゃんとお貸ししてますぅっ囲い込んでまへんっ」
ジーナ「ぐぬぬぬぬぬ」
ベラ子「それより女官人事について、真剣にあたしにも相談してくださいよ…特に黒薔薇絡み…」
ジーナ「理恵ちゃんの押しが強うてな、強くてな…」
ベラ子「そういうときのラスプーチンちんでしょうがっ」
ジーナ「うぬぬぬぬぬ」
ベラ子「ちなみにねーさんはその、理恵さんからみの話と言いますか、スペインの鉄道計画あるじゃないですか。あれとか北米系のそう言う話があるんで1日やそこらで帰れないそうなんですよ」
マリア「ついでに言うとエマ子も同行してもらってるからな。本当はりええが行くべきなんだけどさ、欧州地区本部と米大陸本部だろ、南欧支部のイザベルさんと話するだけならりええとエマ子でよかったんだけどよ…マイレーネさんやアレーゼおばさまが絡むと、どうしてもな」
ベラ子「ちなみにねーさんはオセアン型二番艦マルセイユの公式試運転と、海賊女王とメアリー・アンの配置転換を兼ねて出て行ってます。ですので転送でちゃっちゃと…というわけでもないんですよね」
マリア「なおオセアンは元来はフランスの設計でオセアン級戦列艦という軍艦がベースだ。この話ではなぜか南欧支部所轄でスペインの施設になってるキューバのハバナ造船所で建造してるんだけどな(ニヤリ)」
ベラ子「船名がマルセイユってのも何かありそうですね」
マリー「ま、フランス絡みで色々はかどったようでして。ほほほ」
マリア「サンティシマは確かに船体がでかいんだけど、貨物船に転用するには色々と設計がまずくてさ…」
マリー「船の形自体がずんぐりしておりますしね」
マリア「正直ヘリカル水流ジェットエンジンの力業で無理やり高速航走させてる感はある」
ジーナ「船の話ついでやけど、カティサーク型は元々紅茶を積む船であり設計が貨物船向けということで、英国生産の貨物船としてこの世界では量産する予定である」
マリア「喫水もそんなに深くないから港の整備も楽というのもあるのだよ」
ベラ子「今後はサンティシマ型、地中海から欧州沿岸を主体とした長距離航海のない航路の大型輸送船として転用されるかと。つまり、イタリアと鯖挟国に払い下げられるという話もももも」
マリア「という訳で話は今後も続くのだよっ」
全員「では、2022年も引き続きよろしくお願い申し上げます!」
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説




日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる