闇堕ち女帝マリア・痴女皇帝建国譚

すずめのおやど

文字の大きさ
上 下
87 / 391

悲惨!誕生日と命日の悲劇!正月編 10

しおりを挟む
「なるほど、後宮ですか…」

「ええ。これは前から親衛隊…叔父の抱えているスペイン団のような特務部隊を持ちたいという考えもありましたから」

「しかしそれならば黒薔薇を…」

「黒薔薇は姉直轄めいた一面がありましたからね。それに今般の一件で改めて痛感しましたが、彼女たちは特殊性が高すぎるというのが私の印象です」

「いや、ジョスリーヌさん…ベラ子陛下の言うのも一理あるんですよ。黒薔薇って本当に危ない事させるために特化してますからね。紫が出来てからは偵察行動をそちらにある程度任せられるようになって色々とはかどるようになりましたけど…」

さて、ここは痴女宮本宮地下24階、いわゆる墓所という場所です。

ただ、以前よりは遥かに明るく美しく見えるように改装されており。白を基調としたキリスト教寺院めいた壁面装飾や、ドーム状に形成された天井からの直接・間接の照明が照らす聖所としての雰囲気が強調された内装となっています。

更にはお盆やお彼岸の際にだけ作られていた祭壇も常設されるようになり、姉が変な儀式をやっていた当時のような陰鬱な雰囲気はかけらも見当たりません。

で、今からそんな美麗に改装された場所で、一体全体何が起きるのか。

「あー緊張するー…」既に祭壇前の広間中央には寝台が準備されており、その上に正座して待つのは…痴女皇国の国家安康を願い人柱として捧げられるいけにえです。

(だからあたしはいけにえじゃないから!)

失礼、田中雅美さんです。

経帷子も着て焼かれる準備も万端。

寝台の上には好物やら比丘尼国からわざわざ…おかみ様が持ち込んだ六文銭やら、はたまた恥ずかしい衣装やら禍々しいSMグッズやらが置かれており、今から女体盛りか何かをするのかという絵図に見えなくもありません。

(こう言うのって普通さぁ…棺桶の中に入れるとかしないの? それに誰よこんなもんばかり並べてくれたのは…壁だって紅白の幕に花輪までしっかり並べるって、これ普通お葬式って言う?)

確かに、ここに入って来た全員が呆れていました。そして事情を知る者ほど、笑いをこらえるのに苦労しています。


断言します。

今この墓所の中に、これから焼かれる本人以外の誰一人として故人の遺徳をしのんで悲痛な思いで胸を満たしている人なぞおりません。

家族会の歴代金衣銀衣ですら、生きてる人間で話し声を聞ける者が限られているのを良い事にお腹抱えて爆笑しています。

ええ、祭壇の遺影も金色の枠に納められ、何かこう、肖像画のような雰囲気を醸し出しています。

そして鐘を鳴らすのは棒ではなく…ヴァギナバーベル…って言って、分かりますかね。

しかもどこかの元・女性議員がフェミニスト系イベントに参加した時のように祭壇に並べられる色とりどりの張型やらバイブ。むろん、蝋燭ろうそくに至っては普通の葬儀で使うものではなく、明らかにSMプレイで使う色付きの低温ろうそくです。

…姉がここで変態的な儀式をやっていた時の方がまだ、まともな催しだったのではなかろうか。

せっかく墓所のリニューアル稟議に電子印鑑をついたのに、こんなものを並べては台無しではないですか。

犯人…誰や!

ベラちゃん怒らないからこっそり心話で言いなさい。

(理恵ちゃんは絶対絡んでる。間違いない)

(ゆっきーもショタ系薄い本とか男の娘の無修正抱き枕カバーとか置いてた)

(すまん雅美さん、バイブはあたしだ…)

(ヴァギナバーベルはうちやねんけど、いや、雅美さんなら受けると思たんや!)

うん。正直、ろうそくはあたし。

ええ、個人的には今回の反社作戦であたしもしんどい思い、それなりにしましたので…。

ちょっとの間でいいから大人しくしといて欲しいのです。

(全員…復活の暁には黒白金衣プラス、黒ブラギガスで勘弁してあげるわ…)

…なんか言うてはりますけど、とりあえずエマちゃんが復活用義体を用意しなければよいのです。
ほほほほほほほほほ!


そして、もう一名、大人しくしといて欲しい人がぁっ。

(マリアヴェッラ。クレーゼに続いて、絵画に描かれる立場をご所望なのかしら?)

ふっ、今の初代様ならば早々に遅れ、取りませんよっ。

で、何で祭壇に初代様の遺影が飾られていないのか。

そもそも初代様は一度死んでいますので、義体をエマちゃんに返せば済むからだそうです。

なるほど。

後で何かお供えしときましょう。子宝飴ちんぽあめとか。

(ちなみに門前町の菓子屋で作って売らせてるぞ。うちの国なら砂糖とか安いから)

で、あたしは一体何をさせられるのでしょうか。

葬儀の喪主はジーナ母様が勤めるはずなのですが。

火葬の際の防壁展開とか結構、難易度が高いのですが。

(お前も一応は皇帝なんだから参列しておけ…)

いや、あたしはサボタージュする気はないのですよ、葬儀自体には。

ましてや雅美さんのお葬式です。

ただですねぇ、痴女皇国うちのお葬式って例の火葬でしょう。

何となく生理的に嫌なのですよ、ジーナ母様が焼かれた時のあれを知ってますから…。

(今回は大丈夫だ。雅美さんは金衣じゃないから、かーさんの時と同じで自己発火燃焼しないだろ。かーさんの時にはアレーゼおばさまとマイレーネさんがやったけど、今回は初代様が燃焼担当だ。で、燃やすのに力を使ってバッタンキューという段取りだからな)

(まぁ…上手く焼けない場合は、経験者がおりますから…)

(クレーゼ。今度は横着せずにちゃんとやれ。しかも今回は周囲に悪影響を与えずにマリアリーゼの作る空間トンネル経由で熱気を放出するから、確実に炎を防ぐ必要があるからな!)

(マリアヴェッラ。この作業を省略する手順を請願しましょう。二人で)

(それは良いとして、その請願を誰が受け付けるのでしょうか…)

などとぶつくさ言う間にも、ジーナ母様の司会で儀式は手早く進んで行きます。

なにせ「あの」雅美さんの葬儀です。

本人の遺徳を偲ぶ業績紹介とか本人挨拶などしようものなら最後、要らぬ悪行の掘り返しもあるという事で手短に「神種族由来のお子様が出来たから体調を著しく崩されました。本人の功績を鑑みて金衣相当のお葬式で丁重に早めに葬送いたします」という建前です、建前。

(ああ、ベラちゃんのちんぽも当分お預けなのね…)

(やはりマドモアゼル・タナカもあれがお気に入りだったと…)

(うん。ジーナちゃんとベラちゃんの専用装備なんだけど、あれそもそも普通の女の子に入れるもんじゃないわよ…)

(それを入れていたマドモアゼル・マサミは確かに性豪とお呼びできますね)

(ジョスリーヌさんにまで性豪扱いとは…ひどいわひどいわっ)

(お言葉ですがあれは凶器です。あんなものを打ち込まれては流石の私ですら軍人であることはおろか、女としての尊厳すら失いかねません。あれを積極的にむさぼるマドモアゼルこそ淫乱女郎蜘蛛アレニエの名を欲しいがままにされるべきでしょう。いくら痴女皇国皇帝と言えど、ローマの近郊道路沿いに立って客を引くような装いが日常的な軽薄淫乱な尻軽雌豚風情に陥落するなど…屈辱ですっ)

(いえいえジョスリーヌさん、本当に仰向けになったカエルのようにだらしなく股を開くどころかあたしのお尻をカニバサミして腰を激しく振った挙句妊娠受胎仕様の本物精液の中出しをおねだりする浅ましいフランス豚にはですね、コートダジュールどころかタヒチで着るような雌豚水着がお似合いですわよ。それとも離宮への後宮増築の暁にはあたし付きの専用女官服で執務頂きましょうか?)

(上司の指示には逆らえません。しかも現行帝位の陛下に逆らい歯向かうなど恐れ多い話ですね。ただ、仮にも痴女皇国の皇帝たる者、いついかなる時でも、部下の逸物をいきり立たせて受け入れられる装いを心がけるべきではないかと謹んで進言させて頂きます。例えばコウベ市のあの学校の放課後の教室の、それも陛下がお座りの机を汚すように恐れ多くも陛下を強姦凌辱するとか考えますと、正直勃起を抑えられないのですが)

(なかなかに素晴らしい妄想です、ジョスリーヌ団長。お礼にパリ7区サン・ドミニク通り14番地のブリエンヌ館正面か、20区モルティエ大通り141番の施設内で凌辱しましょうか?)

えーとですね、これ、我々は喧嘩をしている訳ではないのです。

元来の職務でつちかった変態性癖が身についたジョスリーヌさん向けのお遊びなのです。

ちなみに今の服装ではなく黒薔薇仕様の制服でこの言葉の応酬をすると、あたしはともかくジョスリーヌさんはちんちん生えてフル勃起状態になります。うん、彼女は性格上、そもそも身分の高い人物の凌辱や拷問、果ては神のみもとに召すお手伝いをする事に興奮する性癖があったそうで、本人も自覚しています。

そしてポワカール大統領閣下にジョスリーヌさんの痴女皇国派遣承認を取り付けた人たち、それを知ってて承認申請を図っています。

理由はいわでもがな。

痴女皇国の幹部と接触可能な場合は籠絡せよ。この任務も密かに受けてました。

実はジョスリーヌさん、フランス国内での名目的な地位はですね、イシー=レ=ムリノーと言ってパリ市内から地下鉄で行ける郊外の街にある「軍隊なんだけど警察のお仕事してる例のあそこ」か、はたまたパリ8区にあるボーヴォ広場ってところの一角に所在する警戒厳重な建物が仕切っている「限りなく軍隊な警察組織で国内での反体制勢力の監視や無力化工作も担当している物騒な組織」の大尉が一応の身分証の肩書きのはずなんですよ。

ただ、実際にはフランスが対外軍事作戦を行う際に「面倒な邪魔者を事前に排除する」役目だったり、はたまたフランス共和国を害する国家や軍組織はもちろん、民間人や一般市民の行動を監視調査する20区の建物の中での役職やお名前をお持ちです。

で、そういうややこしい立場…しかも完全に使い捨て前提の下っ端でもなかったせいで、一部の偉い人から見れば口を封じておきたいけど、ちょっと手出ししにくい立場の人です。

しかも、痴女皇国の秘密警察部隊の部隊長に就任しておしまいになりました。

と言うわけで、うちの仕事ほったらかしといて何をよその国の幹部職に就職しとるんじゃワレと怒る人もいるそうです。

更には類似品のドミニクさんと違って連邦宙兵隊に出向している訳ではありません。

あくまでもフランス共和国政府下の組織に所属しているお方です。

そういう人なので、痴女皇国に行きっぱなしはまずいと。

あたしの立場で出した「すんません有能なのでちょっと長期にわたって貸して下さいな」という通告一つだけで事は収まらないそうなのです。

ですので、言い訳が欲しいと、大統領閣下からはお願いされました。

ぶっちゃけ、ジョスリーヌさんがわがまま言ってフランスに帰ろうとしまへんねん。

私らも何とかしたいけど、我が共和国が国運を賭けてお金と人を突っ込むNB相手の商売の実質窓口になってる異世界都市国家のちんちん生やしたおねーちゃん達に喧嘩売って勝てまっか。

こういう筋書きで行って欲しいそうです。

(いえ、陛下のちんぽを手放す気はありませんから。確かにこれはわがままですので合っていますよ)
さよかい…。

それに、大統領夫人や娘さんも時々こっちに来てる立場です。

ですので連絡はつきます、と政府関係者筋には説明しているそうです。

そして本業のスパイ稼業、連邦世界のようには行えない理由の説明になる何がしかが欲しいと、大統領閣下からはお願いされております。

あー、そういうものを用意するのは本来なら雅美さんのお仕事ですね。

ですが本人まさみさん、これから超ウェルダンで焼かれる立場です。

イタリアではあまりステーキは一般的ではないのですが、ともかく、雅美さんの力抜きで、うちフランス共和国が送り込んだスパイがあえなくちんぽに負けました。だから言わんこっちゃない、痴女皇国相手に普通の対外工作の要領が通じないだろうがという言い訳資料になる何がしかを用意せねばなりません。

ですので不肖マリアヴェッラ、さっきの雨中の淋の森の惨劇の動画、全部じゃないですけど送っております。

むろん大統領閣下には真実をお伝えしております。

「一見するとドイツ人が撮影したかの如き不潔で野蛮極まりない輪姦行為ですけど、うちの国の持病たる人手不足のせいでジョスリーヌさんに何年かの間、皇室親衛隊兼秘密工作部隊のトップを務めて欲しいんです。そのための昇格処理に一番手っ取り早いのがこの集団強姦なんですよ…それに、黒薔薇騎士団と言うのですが、皇帝直属と言っていい親衛騎士団に所属するなら、彼女はうちの国の実情をある程度そちらに流すこともできると思いますよ」というお話もしております。

で、普通ならフランス共和国、足元を見る絶好のチャンスです。

なにせ皇帝が直接動かせる秘密工作部隊、フランスで言うと第一海兵空挺歩兵連隊という対外攻撃部隊を大統領直轄にしてしまうようなものだと言われましたが、そんな重要部隊の長によりによって連邦世界のフランス人が就任した。こんな筋書きを利用しようと考えないお人よしは政府や軍関係者にはまず、いないでしょう。

必ず営利的軍事的にジョスリーヌさんを利用して痴女皇国への干渉を図る。これくらいはこちらも読んでいます。

ですがここで効いてくるのが「痴女皇国世界の地球に納品する分のあれこれ」を含めて英国とNBを経由して出荷することになる、お代金のお支払いは建前上はテンプレス・レイルウェイズ英国支社が窓口ですというこの鉄道輸出プロジェクトのお金の流れの経由地です。

そして、英国はMI5やMI6と言った情報機関を持っています。そしてNBのイアン・フレミング記念情報研究センターというスパイ組織とも連携しています。

「英国系の組織とうちの国の黒薔薇と紫薔薇を使えば、大統領閣下に難癖つけてる連中の失脚追い落とし、逆に承りまっせ」と言うことすらできます。

ええ、ちょっとうちの黒とか紫の連中、何人か行かせたら完全に足取りを追えない形で失踪させることすら可能ですし、実際にジョスリーヌさんを派遣してもらう時に1名か2名、それやっても大丈夫だとエリゼー宮側で判断した人をこっちでさせてもらいましたから。ま、いい脅しになったと感謝のお言葉を頂きました。

はい、別にポワカール閣下から、割と高いコニャックの富豪向け特注品、あたしとジーナかーさまに各1本頂いて、しかも若返った閣下におててにぎにぎされて何とぞと懇願されたから、うちの虎の子機密部隊を連邦世界に投入するリスクを冒したわけではないのです。

向こうのハードボイルド系俳優そっくりの素敵な笑顔に負けた訳ではないのです。

決して。

姉からもフランス共和国ではなく大統領閣下とご一家は切り離して考えろ、あの一家への支援は惜しむなと念を押されているが故に事務的に行なったことなのですううううっ。

(マリアヴェッラ陛下に限りませんけど、痴女皇国の女性というのは誠実で真面目で、我々に勝るか劣るかはともかくとして全力で任務や課題に邁進する男性に弱い傾向、ありますよね…ケイジロウ様しかり、ユキコさんのお父様しかり…)

まぁ、それは男性を見る目がある女性なら当たり前でしょう。我々ならそうした男性を逆に持ち上げに持ち上げてお手柄を立てさせることは普通に出来ますしね。

そしてくだんの送付動画、ちんぽ突っ込んでる強姦役はあたくしマリアヴェッラです。

つまり痴女皇国皇帝にしてイタリアと連邦政府の関係者。連邦政府事務局長秘書官の肩書き…まぁ要するにニューヨークの連邦政府庁舎にずけずけ入って行くために渡された無給の肩書きですけどね。

せこいですよラッツィオーニさん。

まぁ、それはともかく。

精悍でヅカ系とも言えなくもない黒薔薇連中に取り囲まれて便器扱いされている上に、あたしのラスプーチンちん突っ込まれてよがり泣いている姿の無修正動画、3分程度の短いものですけどお送りしました。

で、今や我々に対する知識も理解もあり、下手をすると日本よりも痴女種の活動に支障がない国になる可能性すらあるフランス共和国を率いるお方の動画の感想、要約するとこんな風でした。

・多分、これを見て憤慨する官僚どもも実際には複雑な性的興奮を覚えるだろう。

・実際にマリアヴェッラ陛下は連邦世界では一般を含めた露出度の高い痴女種人物であり、イタリアンな性格言動挙動が割と知れ渡っている。

・しかし、そんな陛下と言えど、時には望まぬ性交を日常的に行わざるを得ないのが彼の国である。

・そして男性工作員は実質的に向こうでは全く役立たずに近い。

・さらに女性であっても痴女皇国相手ではこのように凌辱強姦され陥落する。

・ジョスリーヌ君を脅して諜報任務を与えたのが誰か知らないが、一般的な広報宣伝の場や日本の大衆向け娯楽番組に出ているマリアヴェッラ陛下ですら、怒らせるとこれくらいはいとも簡単にやってのける。

・こんな嘘八百を突きつけて黙らせる予定だから、ないとは思うが万一質問とかあったら口裏を合わせて欲しい。


こんなん頼まれました、大統領閣下から。

ただ、このお話ではありがちですが「嘘は言ってない(キリッ)」という範囲ではあるでしょう。

そして大統領夫人からも密かに(一度体験を所望ブリュします…)とか、恐ろしい心話が飛んで来ましたよ…。


ええ、あたし、あれはジョスリーヌさんの昇格のために嫌々ながらやってただけですよ?

そりゃまぁ、うちの国で言うと理恵さんとか、はたまたゆっきーみたいな感じの口の減らないちょっと小生意気な感じで、思わずカチンと来て暴行されそうなタイプの子を汚すのはそれなりに興奮しましたよ?

ジョスリーヌさん、本当の身長はぎりぎり170くらいなのであたしより小柄、しかも元々の体型はダリアさんに近いから細身です。

言うなれば犯して泣かせたくなるタイプです。

しかし、仮にもわたくしは二代目聖母。

そして最近はマザコンしてるよりされる方が増えた実感はあります。

聖母の母性を試されるような状況が続いております。

そして、聖母の母性を試される話が、この場でも。

「続きまして、痴女皇国二代目皇帝マリアヴェッラ・ボルジア・ワーズワース並びに有志各位によるお別れの儀式に移ります。ベラ子…マリアヴェッラ。寝台の右横へ」

はい、母様ご指名です。

今回は黒薔薇騎士は全員参列しており、会場警備の任についています。

そして他の騎士ですが、ダリア統括騎士団長指揮の下で各色騎士代表がずらっと並んでいます。で、ダリアさんの次位にジョスリーヌさん。

つまり、いきなりですが早速、黒薔薇騎士団長としての初・公式業務に従事されています。

ただ、今回は新年初の儀式にして新装なった墓所の初公式行事開催ということで「およそ葬式に似つかわしくない」姿で出席しています。

具体的には全員、あの新型黒薔薇服の色違い。

赤は乳上、青はオリューレさん、紫はサリアン、白はマリーさんが聖院から団長代行として臨時参列。で、ジョスリーヌさんは黒です。

更に桃色服を着てベッド左側に呼ばれたのは…理恵さん、泣かないで。

(何このジーナさんが着るべき変態助平服!まりり、あんたとジーナさんは何しれっと修道服なのよ!しかも白色って…)

(あたしなんか金色ですよ理恵さん。まぁ、皇帝衣って事で若干の装飾は増やされてますけど…)
ちなみに雅美さん、経帷子の下は白いGストリングですよ…。

で、我々は寝台に雅美さんを寝かしつける役目だそうです。

そして広報部副部長職にして以前の同僚たる山内博子さんが寝台を覆う白い布をかけるのを見届けてから、理恵さんと博子さんには列に戻る指示が心話で飛びます。あたしはそのまま待機。

で、雅美さんを昏睡させた初代様に、後ろからメル子ちゃんがそろっと来て渡してくれた顔布をリレーして差し出す役目があたしです。

あたしから受け取った顔布を乗せた初代様が祭壇前、雅美さんの頭側の位置につくと、寝台を挟んで左側にクレーゼおばさま、足元に姉がつきます。

あ、初代様もクレーゼおばさまも白修道服姿ですよ。

ただ…首から下の透過度はかなりえげつなくて、白のガーターベルト装備を含めた下着がうっすら確認できますけど…。

で、祭壇に向けて最後の祈りを捧げたおかみ様と玄奘さんが回れ右して正面を向きます。

更に、東方聖母教会司祭が持つ燭台のろうそくに、祭壇の低温ろうそくの一本を手に取って着火するのは聖母教英国国教会司祭…ではなくシスター役のイザベラ・バードさん。

そして東方聖母教会司祭…を装っているメフメト6世陛下から燭台を受け取って一礼する教皇衣のうちの叔父チェーザレ

後ろに痴女皇国公式ドレスただし赤白緑に身を包んだ叔母デステと赤黄の公式ドレスのイザベルさん。そして新型助平騎士服…ただし、赤黄の国旗色の上着になったアナさんが帯剣してしんがりを務めます。

さて、こうして叔父が捧げ持ちながら祭壇前の初代様の下に運ばれてきたろうそく。

叔父を先頭にした一団が静止して祭壇を向き一礼。先頭の叔父が進み出て、うやうやしく燭台ごと初代様にお渡しになります。

受け取った初代様に一礼して列に戻り、初代様から見て右側、寝台を挟んであたしたち騎士列とは反対側に回ります。で、叔父とあたしが向かい合う形に。

(しかしこの後遺骸を焼くと言うが…火あぶりと言うのはニホンの常識なのかね?)

(昔は日本でも土葬だったらしいのです。しかし衛生的な問題…病原菌に感染して死亡した人の死体で土が汚染される上に、そもそも場所を取りますからね。で、火葬が一般的となった日本と同じく、雨が多くて平地面積も限られる聖院島では火葬の方が良いだろうとされたのです)

(宗教と科学の対立を招く話ではあるな。まぁ、遺骸なかりせば復活出来ないではないかと言う宗教とは違い、科学的な合理性がある発見があればそれを優先すると言うのが聖母教の教義の一つだ。不可視の病原体とやらの理解を受け入れる知能を優先する考えは私も賛成だな。でなければ修学宮に講師を派遣するほどに優秀な学者を輩出しているイタリアの活動を教皇庁が阻害する話になってしまうだろう。上皇陛下に睨まれるのは勘弁だな…はっはっはっ)

とまぁ、叔父も火葬自体には物申す気がないようです。

で、この状態で初代様がろうそくの火を種火に雅美さんの火葬を開始…。

(マリアリーゼ…火が足りません…燃料くださいませっ)

ええ、悪い予感がしてましたよ。

何と言ってもお騒がせキャラたる雅美さんの葬儀です。何も起きずに粛々と葬儀が進む訳がなかったのです。

(うわーどうしよー…)

(ねーさん…悪いんですけど女官種モードで発熱してもらえませんか…)

(エマ子、それはあたしも一緒に焼かれろと言う事かぁああああ!)

(他に方法がありますかっ。ついでに復活した際に遺骨も回収しといてください。はい骨壷。痴女山の山頂に寝台ごと飛ばしますからちゃんと燃えてくださいよっ)

(お前は鬼かぁあああああ!)

(マリアちゃん…恩は一生忘れないわっ。だから道連れに焼けてっ!)

(え…雅美さん…意識あんのかよ…)

(っていうか何でか知らないけど既に寝台側に意識転送始まってるわよっ。だからあたしは焼ける感触ないらしいから遠慮なくやられていいみたいよ!お願い!)

ええ。皆、笑いを堪えるのに大変でした。

心話で姉の絶叫が届く中、30秒かからずに墓所に戻った寝台の上でぶすぶす焦げた臭いを発する全裸の姉。その全身は煤で汚れており、髪の毛もアフロ爆発という昔のギャグ漫画状態です。

「凄いですよねーさん、よく無事でしたね」と、流石にド◯タ姿ではなく白い修道服姿のエマちゃんが姉から骨壷を受け取り、中を改めます。帛紗ふくさに包んだと思うと、どこかに転送してしまいます。

(うう、本当はお坊さん呼んで納骨して欲しかったけど仕方ないわ…エマちゃんありがとう…)

「って言うかさ、あたしの着る物!」

「はい蟹衣装」あたしはそれを引き寄せて姉に渡します。

「こんな場所でこれを着るのかよ…」ぶつくさ言いながらも受け取る姉。

で、寝台前に倒れている初代様の身体が光ったかと思うと雲散霧消してしまいます。

(エマニエル、こちらも寝台に復帰しましたわ。まぁ色々ありましたけど、とりあえず成功は成功ですね)

「いや初代様、あんまり成功したとは言い難いんですよ。焼くときに姉も一緒に焼いた上にですね、遺骨が残る程度の温度にする必要があったもので…ねーさん、2月頃まで雅美さんと二人三脚お願いしますわ」と、あたしと二人で雅美さんの寝台を片付けて収納しながら無慈悲に告げるエマ子。

「えーとですね、結果から申し上げます。雅美さんは寝台にちゃんと意識が移っていますが、身体がとりあえず欲しいという本人の意志が家族会に聞き入れられた結果、マリアねーさんの身体を使える状態になってしまいましてん。ねーさんのMIDI仕様マテリアルボディが裏目に出てしまったと言いますか…」頭が痛いという顔で、悲痛な話を祭壇前で全員に告げるエマちゃん。

(えええええ!つまりそれはすなわち、あたしの葬儀にかこつけて失礼ざんまいだったみんなをしばける力が備わったと言う事…)

「そうならいいんですけどね…ねーさんはねーさんで自分の身体を使おうとしますからね。つまりどっちがねーさんの身体を使うかは民主的に話し合って決めてくださいっちゅうこってすわ」

「ああ、それでいい…下手にあたしの身体を擬態解除して使われたら痴女宮ぶっ壊れるくらいじゃすまねぇからな…」

(えええええマリアちゃん!せめて理恵ちゃんとゆっきーにはちんぽ突っ込ませてよ!)

「2月まで我慢してくれよ…で、雅美さん。この心話だけどよ。あんたあたしの身体慣れしてねぇだろ…だからこの場の全員に会話も思考も記憶もダダ漏れなんだよ…」

ぎゃあああああああ、という絶叫が墓所の全員の脳内に響き渡ります。

ええ、雅美さんの記憶や意識、目下、罪人や修学寮児童にまで共有されています…。

「エマちゃん…パーミッションかけてあげて…」

はい、あたしは笑い涙をこらえながら娘に頼みました。

死してなお、ネタ女だった田中雅美さん。

痴女にして大阪人。

ジーナかー様語こそ話しませんでしたが、芸人が如きその一生の全ては痴女皇国女官全員の知識として刻まれた事でしょう。

というかこの知識、何とかして封印出来ないものでしょうか。

ええ、単なる恥に止まらず、修学寮改め聖院学院の未成年学生の教育にはすごく悪いと思いますから。

---

「はぁ…疲れた…」

「あのですね陛下。痴女皇国の葬儀や新年の儀式というのはいつもこうなのでしょうか…」

「少なくともジーナ母様の葬儀当時は色々ありました。間違いありませんっ」

「しかしストレス発散にマドモアゼル・タノセを犯すのは…」

「あのーマドモアゼル・メルラン…ベラちゃんっていっつもこうなんですよ…」

「ちなみに私もお尻を強姦痛い痛い痛いですって陛下!」

「いや、余の尻も痛いのだが…マリアヴェッラ陛下、いくら懲罰とは申せ…」

「マリアヴェッラ…せめてEquipo disciplinarioを使うなり加減してやれ…お仕置き用の道具で禍々しくないものがシニョーリ・マサミの遺品にあったろうに…」

「それはともかくマドモアゼル・メルラン。大抜擢ですね…おめでとう」イザベルさんがジョスリーヌさんの手を握って祝意を伝えられます。

えっとですね、せっかくなので参加者のうちイタリア夜の爛れ会参加者、あたしの部屋の客間を使ってジョスリーヌさんのステータス上げに協力してもらったんですよ、お食事の用意が整う前の短い時間に。

で、結果。

Jocelyne Merlin ジョスリーヌ・メラン Ten million Suction. 千万卒 Slut Visual 痴女外観 Black Rosy knights, Imperial of Temptress. 黒薔薇騎士団 Sainte. femme de feu. 聖女認定対象者

「しかし、オルレアンの聖女とやらは火刑に処されたとか。シニョーリ・メランにとってはあまりよろしくない認定かも知れませんわね」

「ルクレツィア。それを言うならば2回も火あぶりになっているマリアリーゼ陛下はもっとよろしくありません事よ。あの方も聖女認定を受けておられますからね」と、デステ叔母様と、うちのルクレツィア母様の会話。

「マリアヴェッラ。とりあえず我々は聖母教会の転送で送って貰えるそうですから、ここでよろしいわよ。それより…シニョーリ・メラン。貴女と団員は欧州地域での活動が決して少なくない立場です。それと…姪の横に立てる女として精進なさい。貴女はきっと、姪の隣に立てると思いますよ」

デステ叔母様、意味深な事を言われますね…。

(私も痴女種化しておりますからね、ま、彼女の心は全て読めませんが、女同士ですから。恋する娘の目よ、この子)とウィンクしておっさいます。

で、陸橋で要人の皆様をそれぞれの所轄聖母教会にお送りしたあたしとジョスリーヌさんですが、実は偽装黒薔薇衣装に着替えています。見た目はさっきまで着ていた騎士服と変わらない露出度激高な状態なんですけどね。

ただ…従来の黒蛇仕様に加えて、最新バージョンなのでインポタケ成分だの駄洒落菌成分だの、効果淫すら分泌して戦闘意欲を高揚させる機能すら実装しています。

で、今日なったばかりの黒薔薇指揮官。

こちらも晴れて百万卒化して副官となったディードリアーネさんともども、黒薔薇の一員としての一歩を踏み出したばかりです。

Deedlieune ディードリアーネ Million Suction. 百万卒 Slut Visual 痴女外観 Black Rosy knights, Imperial of Temptress. 黒薔薇騎士団

ですのでこの二人が元来持っている「部下や他の騎士の淫蟲機能を制御管制する指揮権」は限定された状態です。

そして、それをどの程度使えばどうなるかの学習教育役を兼ねて、黒薔薇指揮権…姉から付与されました…。

(だって痴女皇国の皇帝直属部隊だぜ。隊長含めて指揮権限を皇帝が持たなくてどうするよ。今まであたしが連中のがんつ服のヤバい制御権限を渡してなかったのははっきり言って…忘れてたんだよ!)

まぁこの際、姉のポカミスは無視しましょう。

そんなもんなくても普通に彼女たちは従ってくれていましたし、特殊戦闘騎士として特化しているだけで、元来は家族の愛というものをロクに知らぬままに育って来た子供たちなのです。

(なもんで、あたしが黒薔薇最高指揮官にして他の騎士団とダリアを指揮下に置いてる立場の皇帝たるベラ子に期待することは二つある。一つは、今までは特殊戦闘に特化させすぎた黒薔薇を痴女皇国幹部として配転した場合に、各部署の長として業務をこなせる人材にするための仕掛けを考えて欲しいということだな。そしてもう一つは…)

うん、確かに。これはディードリアーネさんやジョスリーヌさん、そして紫に転属したシュバルツェーネさんも言ってました。ニオちゃん…いけにえ村で刷り込まれた洗脳を防止する措置のために一時期は黒薔薇に身を置いていたニオオフラーネさんも言ってたな。

要は黒薔薇騎士、ちょっと硬いのです、考えが。

そして日の当たる場所を歩いてこなかったがための華に欠ける一面があります。

あたしが思い立った後宮制度、実は紫と黒を皇室で管制しやすくするためもありますが、彼女たちに普段は交代で皇族居室付き女官任務をさせることで、文官女官としての基礎を学ばせるのはどうだろうかと考えたのもあるのですよ。

そして、最初のうちは皇族区画優先配属者と組ませてみようと思っています。

実際に彼女たちが女官めいどとして使えるかどうかは別ですけど、痴女皇国である以上、お色気は学んで欲しいよねと言うのもあります。

(まぁ、あいつらには苦手分野なのは間違いねぇ。だが、女官として完璧にこなせないのは百も承知だ。そして、ベラ子に期待するのはその失敗を見越した点も考えてるんだけどさ…お前の聖母属性だ)

はいはい、やっぱりね。

ええ、母の愛のごときで従わせろ。敬愛を持たれろ。

ねーさん、それで合ってるよね。

(だからこそお前に黒薔薇と紫薔薇全員のいんちゅうくん操作権限を完全リミッターカットして渡したんだ…黒薔薇のを完全解放すると、それこそ皇帝勅命次第では殺人鬼と化して国一つくらいはあっさり皆殺しにしかねねぇからな…。くれぐれも慎重に運用してくれ)

(まぁ、そんな物騒なもんを使う必要が過去にはあったのは理解してまっせ。過去にはっ)


そして階段を降りた先は…淋の森。

まず、現場に密かに呼び出していたのはあの夕方のスコールを覗き見ていた子供他、就学女官数名。

この女官の選定についてはたのきちと福祉部長の鬼子母神さんが行ってくれまして、順次、密かに適性最終見極めを行う予定です。

聖院学院長兼教育部長の玄奘さんはあまりいい顔をしませんでしたが、黒薔薇の任務の特殊性を考えるとまーしゃーないかーとなりました。

ええ、変態性癖の傾向が出ている未成年女官。聖院学院の中等過程を終わらせた後は紫か黒へ、と考えています。

そして離宮の後ろの後宮。一般的な王様や皇帝の築いた後宮…愛人さんの巣窟というのとは少し変えようと思っています。具体的には士官学校。

(これは確かにうちの娘たるベラ子ならではの発想というか…教育役さえちゃんと用意できるなら、その発想は悪くないぞ)

(まぁいずれにしても新年度…今年の4月以降でしょう。少なくとも雅美さんの復帰後に着手したい話ではありますから…)

(まぁ、聖院軍学校とかいう名前にするとして、学院長アルト校長ダリア教頭先生雅美さんになるよな…出来たら初代様を噛ませたくもあるがっ)

(…マリアリーゼ…わたくし復帰を少し遅らせて頂いて構いませんわよ…)

(あたしも、今すぐ理恵ちゃんとか雪子ちゃんしばかなくてもいい気がしてきたの)

あんたらサボろうとするなっ。

皇帝権限でエマちゃんに命じて今すぐ身体与えるわよっ。

まぁともかくですね。彼女たちには見学をお願いしています。

インポタケ採りに行くより少し早起きですけど、ごめんね。

そして彼女たちの性教育をまずは…この場限りの千人卒一時昇格の荒技を駆使した上で、マリアンヌちゃんとスザンヌちゃんに頼みました。

ええ、急遽、作ってもらいました。

騎士専用・淋の森研修棟。

まぁ特にそうとは書いていませんが、デッキチェアを二十脚くらい格納しているプレハブ平家が東屋の横にある場所です。プレハブ平家は江戸開発用の労働者長屋用に送り込む予定だった在庫から一棟融通してもらい、サクッと設置工事と街灯からの配電作業をエマちゃんに済ませてもらいました。

そして中にはシャワー設備ということでユニットバスボックスを設置。

(淋の森の水道設備で配管張っておいたのがこうも効くとは…)とはエマちゃんの弁。

プレハブ平家は黒薔薇・紫薔薇とその指揮権限者の聖環で開きます。

つまり姉・アルトさん・ダリアさん・権限保有騎士・そしてあたし。

そうです。ここはジーナかーさまには使わせませんっ。

あくまでも青姦を目撃されても平然としている心の鍛錬を行う場所なのですっ。

んで。

就学女官に見学させているのはですね。

うん、あたし今泣いてます、心で。

何故ならば黒薔薇の一番格下さんから順番にちんちん突っ込まれてるからです。

ただ、腐っても皇帝のこのマリアヴェッラ。

ひとり1分。

ふははははははははは。

(お、恐るべし皇帝陛下の尻技…)

(瞬殺です…)

ごめん、次の機会にはもうちょっとサービスします。

今回、突っ込み役のメインはまず、マリアンヌ&スザンヌ。

敢えてこの場で近○相○何のそので突っ込んでもらいます。

理由は軍学校設立や今後の方針のための意識共有…と、あたしのお尻から離れなくするためですっ。

この子達は殴る脅すよりこれが効くのではないか。

阿波内侍さん同様、結果的にこの二人の教育役めいた存在になっているジョスリーヌさんのアドバイスですよ。

(しゅげぇ…ベラちゃんしゅげぇ…)

(悔しい…悔しいですわ…)

(あたしを妹扱いしたくばこの尻で10分は保たせることねっ!)

(つーかさベラちゃん、うちのエロ母の尻、知ってるでしょ…クリスとーさまも10分持つまでにかなりやりまくってちんちんの表面を角質化進行が進むまではそりゃあもう以下略、かーさんが手加減しなかったらふたこすりだったんだからね…ベラちゃんはかーさんまんまのおケツなんだからさ、吸い取り向けなの自覚した方がいーよ…)

あい。

というかみんなに言われるから、それ。

そしてディードリアーネさんも2分で撃沈。

(ジーナ様以上でした…修行します…)

いやその修行とやら、あまり真剣にしなくてもいいんじゃないかと思いますよ。

で、新しい黒薔薇騎士団長。

改めてあたしの相手、してもらいます。

今回はかなり本気よっ。

(では失礼しまして…)

えっとですね。

ジョスリーヌさん、ものすごい任務を言われてました。

彼女の能力と経歴であれば、騎士系統への配属の可能性は高いと、昔の職場では予測していたそうです。

そして我々痴女種、千人卒以上がちんちん装備なのも調べられていました。

ただ、この人たちの目論見はともかく、我々は妊娠は許可制であり、ちんぽ役おめこ役の双方が合意しないと妊娠は不可能なのですよね。

そしてむやみに痴女種の子供を増やすのはまずい。ですので勝手に子供を作った際には受精卵をエマちゃんが預かるか、低いランクの子であれば孤児扱いにして修学寮…今日からは聖院学院初等部送りです。

そんなこちらの事情まではあまり把握していないか、していても強行させたのでしょう。

「可能であれば痴女皇国幹部を妊娠させ、婚姻関係を結ぶ方向で交渉すること」

そこまでするかという命令すら出ていました。

無論、来た時からあたしたちにはバレている話です。

しかし、それはそれとしてジョスリーヌさん個人の意見をば。

(まぁ、陛下に惚れているのは事実ですね。女の鑑という意味で。あと、そういう方だからこそ征服欲が湧くというものでして)

(フランスって結構よそを征服したがる傾向、あるよね…)

(共和国のあの辺の方針とは別にしてお考えください。もしも私があの邪ンヌとか貧乳を気にして何もかも焼いてやるとかいう聖女にあるまじき二次創作な聖女の系譜であるとするならば…、仮に私と陛下で痴女皇国に貢献する子供を作れるとしましょうか。聖母の精液で聖女を妊娠させるよりも、聖女系譜者とやららしい私の精液で陛下を孕ませる方が宗教的には理にかなっているのではないでしょうか)

うぐぐぐぐ。ジョスリーヌさんは生理的欲求や欲望を論理で補完して要求してくる、と(メモメモ)。

(まぁ実際に陛下を孕ませるとハクがつくという打算はあります。しかしながらそれ以前にこの卑しい出自の私が、黒薔薇団長として陛下を犯して孕ませ、あまつさえ後宮愛人でも構いませんけど…できればその、皇配に…そりゃ私だってOTAKU向けのコンテンツとか見てですよ、私みたいなのがお姫様になるとかですね、現実逃避系の作品に心ときめかせて逃げでもしてなきゃ、あんな殺伐とした毎日、乗り切れませんでしたよ!)

はい、なんでジョスリーヌさんが池袋とか行きたがってたか。

理由、これです。

娯楽の少ないアフリカで手に入るデジタルコンテンツ。

UFOロボとやらがフランス本国で視聴率90%超えの化け物番組になったり、はたまた到底日本人には思えない日本人のガンマンが咥えタバコしているがゆえに、イタリアのタバッキ…タバコ屋さんの看板の絵としてもてはやされ、しまいにはイタリアが舞台の泥棒3世の新シリーズを作られたようなものの類似事例ですねっ。

(陛下…聞けば美男公とは婚約解消、そしてマドモアゼル・タノキチとは単なる同居愛人…となれば正妻というか夫というかの立場は政治的に問題があるとは存じますが、なんとかお付き合いを頂く事は…ええ、陛下の女にして欲しいのです!)

いやその。

困るのですが…まぁ、とりあえず孕んだら考えますから射精してみて。

(ちょっと待て、いくらなんでも早い。受精したら受精卵、預かるからなっ)

(ええええええ殺生なっ)

(ペルセポネーゼとアフロディーネをいつぞやのカシウスやロンギヌスと同じ仮死凍結状態にする気かよ…皇族や幹部の交配増殖は監視対象なんだぞ?)

と、ここで姉の介入です。

(え…では…)

(ただ、ジョスリーヌさんの女心を土足で踏みにじるの、それはそれでためらう話だよな。でさ、とりあえず1月2日午前0時0分に射精しな。受精卵であればあたしが預かる。そしてジョスリーヌさん、あんたを正規のベラ子の夫人にするのは、以前の美男公の経緯もあるから困難だ。だが、後宮兼軍学校の話だとかもろもろを考えると、かつてあたしが乳上とかにやってたような部屋付き女官まがいや、今のたのきちみたいな事実婚めいた待遇でもいいんじゃないか? まずは寝床を一緒にするか、ベラ子が後宮にひんぱんに通ってジョスリーヌさんを愛する状況を作るとしようよ。それから色々進めてもいいんじゃないかな。まずはお泊まりか同棲からだな!)
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ビキニに恋した男

廣瀬純一
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

兄になった姉

廣瀬純一
大衆娯楽
催眠術で自分の事を男だと思っている姉の話

日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー

黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた! あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。 さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。 この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。 さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。

処理中です...