闇堕ち女帝マリア・痴女皇帝建国譚

すずめのおやど

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仏蘭西戀物語・エマニエル夫人の恋人 7.1

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皆様ボンジュール。

Enculerな話題で食傷気味だったと思いますが、生で複数の捕獲対象を見ていた私もMerdeな状態のジョスリーヌ・メルランです。

えー、私の本当の所属ですが、DCRI国土監視局とかDGSE対外治安総局「のあたり」とお考え下さい。この辺をバラすと所属部署や直属上司にとんでもなく怒られるだけでなく、痴女皇国側にも迷惑のかかる話になってしまうので勘弁をば。

そして、一応は国家憲兵隊の所属「っぽい」私ですけど、輸送機を飛ばしていた事で勘づかれた方もいらっしゃるかも知れませんね。

普通は国家憲兵隊、移動なら移動で専用の航空機操縦に携わる担当者を配備した部隊が存在しますので、「あれ、何でこのねーちゃんは飛行機を飛ばせるんだ?それも四発機の免許持ちなのか?」と疑われる方が居られる可能性はある…日本の方だと色々な情報、お入りでしょうしねぇ。

ですが、察しのいい方は嫌いですよ。

まぁ、バラしついで申し上げておきますと、私がそれかはともかく所属部署が担務している事は共和国の敵への監視はもとより利益誘導、更には無力化です。かく言う私も武装しての無力化作業は…まぁ、言わぬが花で。

そして無力化については何も殺害ばかりが任務ではありません。

社会的抹殺ですとか、大きく勢力を削ぐような事も含んでおります。

…我が共和国、昔から国際社会での諜報活動、結構えげつない事をしていたりするのですよ。

実は我が共和国が原子爆弾の開発に成功した当時の核兵器開発技術取得、国際社会では割と敵を量産しているダビデの星のお国との協力関係があったりするんですよねぇ…そう、モサモサしてる機関とか、結構親しかったりするのです。

確かに王政時代の我が国だとユダヤな方々、結構嫌われていました。

あの方々、そうする理由はあったとは思いますがとにかくよく言えば蓄財に熱心、悪く言えば銭ゲバです。そして金融業を営むと、別に闇金融でなくともまず確実に、借りた側には最後には嫌われる。これは万国共通の認識だと思いますがいかがでしょうか。

ただ…お金を「払ってくれる」なら、支払われた側は金額に見合ったお仕事をして差し上げるのも万国共通の認識ですよねぇ。

そして核開発だけではありません。

中東戦争というのがあったのをご存知でしょうか。

第二次世界大戦終了後の事ですが、建国を果たしたばかりのくだんの妖星の湯田家なお国、ご飯の美味しくない国から譲り受けた第二次大戦当時の駆逐艦とエジプトから鹵獲した、同じくご飯まずい国製駆逐艦、わずか三隻くらいでしたかしら…とにかく貧弱な海軍力でした。

そしてジーナ様の身体のお国が真っ赤に染まっていた当時、その湯田家さんちの周りの国に赤い武器を潤沢に供給しておりまして、その赤い力の加勢を得たエジプト海軍が湯田家さんの領海、そして沿岸の都市を真剣に脅かしていたそうです。

で、困った湯田家さんは核兵器開発だけでなく、新兵器の誘導ロケット弾に着目します。

つまりミサイルですね。そして小型で高速な船にミサイルを積めばより大きな軍艦を翻弄するばかりではなく一発で沈めることも出来る、いわば勝手に敵船を向けて飛んでいく空中魚雷を撃つ改良魚雷艇を考えました。

ところが現代ならまだしも当時の湯田家国さん、お船を建造する造船技術…ましてや軽くて頑丈で速い高速魚雷艇を設計製造することは難しかったので、お芋の国と我が共和国を頼られました。

そして君の教科書どころかエジプトのピラミッドやナイル川が真っ赤っかになられると困る立場だった当時の我が国、雨傘不要の日もあるけど雨傘な町シェルブールにある会社で、そのミサイルなる新兵器を積むことに特化した専用高速船をお芋の国の設計書に準拠して作って差し上げました。

しかし、アラブ諸国を巻き込んで大騒ぎになる中東戦争が始まりまして…ええ、我が共和国、西側とされていますが、正直なところコメリカ合衆国ジャイアンというお国を微妙に思っている節があります。

一応は同盟国なのですがね。

で、そのお国の実際の振る舞い、かの国で受ける正義の英雄のようにはいきません。

はっきり申し上げますが、きれいなジャイ○ンじゃないところも結構見受けられます。ジャ○アンリサイタルのような傍迷惑な押し付けをされた事も一度や二度じゃありません。

その第三次中東戦争の際にも「石油産地で盛大に戦争されたらアラブ諸国が原油を出し渋るだろうが!WWIIの時みたいに俺が持ってる油田の石油を当てにするんじゃねぇ!」と怒ったジャイア○がアラブの国のご機嫌を取るためにですね、湯田家さんちに武器を売ったら俺がドル札の束で殴るからなと言い出しましてねぇ。ええ。

そして当時の国際基軸通貨ハードカレンシー筆頭だったドルを扱う際に嫌がらせをされますと、戦争の傷も未だ癒えぬ我が共和国は困ります。

ですが、ナイル川の途中から河口までをお持ちのあそこに赤くなられたり大きな顔をされても困る我が国、武器禁輸の動きをいち早く嗅ぎつけて湯田家さんちにまずは五隻をお渡しできました。

しかし、六番目と七番目のお船、間に合わない可能性があったので公式試運転すら終わらせてない状態で「造船会社が勝手に湯田家さんちに引き渡しちゃいましたごめんなさいてへぺろ」したそうです。

更には残る五隻、その時はまだ建造してましたから、大急ぎで完成させても絶対に禁輸措置に引っかかります。あの当時の○ャイアンなら絶対に配下組織C I Aに命じて我が共和国を政治スキャンダルだ何だでお前のものは俺のものにしようとする力、十分にありましたからね。

そこで売るに売れない魚雷艇の納品未了分五隻、どうしたか。

とりあえず北欧バイキング国の海底油田開発会社が設立した子会社に与えて警備艇で使わせますわと通告して造船済ませました。

しかし、納品前のその五隻、その湯田家さんちの海軍の軍人さんで魚雷艇を操縦できる人だと分かってますので拘束していた人たちがですね、不思議な事になぜか脱走してその船を盗み出しまして…給油用タンカーまで周到にご用意の上で本国に持ち帰っちゃいました。

これだけなら洒落にならない物を盗まれたとは言え、単なる泥棒だろって話ですが、なんとそのバイキング国の海底油田開発会社、ペーパーカンパニーだったそうです。

つまり、代わりに売り飛ばす先が決まっちゃって造船工程完遂の必要が生じたから仕方なく作るねっと、誰かが筋書きを書いたげふんげふんげふんっ。

ま、世の中杓子定規にやってたら絶対、ゼニの花が咲いてこないあきないもあるって事かも知れません。

そして、それを言い出すと不法入国者もろとも自国民を痴女皇国に誘拐させて奴隷…にしてはものすごく厚遇された高待遇だと思うのですが、世間からすれば完全に犯罪と思える件もそうですけどね。

ですが我が共和国の治安を脅かしたり国際犯罪組織の末端機能だったり、最悪の事態としては敵性国家の潜入諜報員の可能性すらあり得る連中です。そして犯罪性がなかったらなかったで、放置していると国は何をしているんだ人道的救済をとか妙な支援が入る方々とみて間違いはないでしょう。

即ち、我が共和国としては「いなくなっても困らない」人だったり「いない方が国家としてありがたい」人だったりする訳です。

そしてそういう民主主義の法治国家ではあってはならない事が起きても、処罰法規を運用する決断をなす倫理にさえ目をつぶれば国家予算を節約できる事でしょう。

概してそういう人々、刑務所に入れても保護施設に入れても国民の税金を食い潰すのが確定している場合がどこの国でも圧倒的じゃないでしょうか。

ま、こんな事を昔からしていた我が共和国の「そういう部門」に雇用された私です。

そして私は女性。

さっきお話しした赤いお国、女性工作員による色仕掛け工作では非常に悪名高い成果を挙げていたそうですけど、私も実は似たようなものでしてねぇ。

ですが、今回の任務は好色な対象との変態行為の数々を行って記録させたものが何故か世間に流れ出すとか、わざと妊娠して認知問題を引き起こすとか、果ては強姦や暴行といった事件を発生させるとか、あるいはお酒が過ぎて車の運転をしくじったり足を踏み外したり病気に感染したりなどなど、足を引っ張られる人が出てきて世間を騒がせるようなお話ではありませんでした。

それとですねぇ。もう、そことは半ば縁が切れる予定なので言っておきましょう。

実は私、大統領閣下のスキャンダラスな性生活の証拠を確保する任務、帯びてたんですよねぇ。

ええ、リヴィエラさんとの性活とかとっくに把握してました。

ですが、同じ共和国内でもあの大統領閣下がまだ大統領に選ばれていない時期から優秀有能だと目をつけていた勢力が二つあったと思ってください。

一つは、「そんな優秀な奴はうちの推す大統領候補の邪魔になる」と思ってる方。

一つは、「そんな優秀な奴はうちの推す大統領候補にしてしまえ」と思ってる方。

で、両方からお願いされたらどうします? すごく困りませんか? 

そして1950年代からしばらくの間ほどじゃありませんけど、第三次世界大戦後はこうした諜報活動って見直されてまして、私の所属するところもそれなりの力を持っています。

つまり、どちらかの言う事だけ聞いてたらそのうち、ながーい長ーい手が伸びてきて、セーヌ川に私が浮かんでたり、高級アパルトマンのゴミ捨て場から見つかるなんてまだマシだって話にもなりかねません。

実際に皆様で言う高級タワマンのオーナーの息子が変態性癖者で、居住者で美貌な女性を狙って駐車場で犯した上でゴミ置き場送りにしたり、言葉巧みに口説いて屋上で口淫をさせたついでに落としたり、とにかく犯して殺す犯罪を重ねていた事件とかですね、単なる変態の所業と片付けて良いものかって話もありまして。

ちなみにThe Tower 1 Private videoとかで検索すると何か出てくるかも知れませんね。

あと、地下道で前の穴はもちろんアナルまで犯されて顔を潰されるとか、映画アレックスまがいのとんでもない事が起きたりするのかも知れません。

私はそんなの絶対嫌でした。

で、両方に都合のいい事をうまく流してあまり出来のよくない下っ端を演じる事数年。

突然、私は逮捕されました。

驚きますが連行された車の中で、実はこの逮捕が茶番だと聞かされます。

そして国家憲兵隊の制服を着た指揮官らしき人は「君が苦しい立場だったのは知っている。もはや君を害する者はいないとは思う。思うが、万全の体制で共和国に尽くせるようにしてあげるのと同時に、君の苦しい過去に対する報酬を支払おう」と言われました。

で、車は警察署に行くのかと思いきや軍用機が並ぶ飛行場に来まして…そして目隠しをされてから護送中の犯罪者を装うがごとき状態で座席に詰め込まれた私、ある所に連れて行かれました。

そして声しか聞こえませんが、ドミニク・ボーレーヌという人を紹介されました。

宙兵隊大尉だそうです。

その方曰く、我々の協力者が共和国内部、特に政権中枢に詳しい者を欲している。

特に女性が好ましいと申されます。

で、私の所属組織と宙兵隊、わけても警務局情報管理部との仲は…うーん、微妙ですねぇ。

言ってみれば第三次世界大戦までのジャイ◯ンリサイタルの歌い手がお米の国だとしますと、その代わりに交代で来た人にジャ○アンの歌を聞かされているような存在ですね。

そして、私はどこにいるのか目隠しを取られてから知りました。

ここ、ナイトクラブのようなところですね。女の人が限りなく裸に近い格好で踊ってます。

ですが…そこの2階にある個室に連れて行かれてからが驚愕でした。

ドミニクさんの指示に対して、身体が勝手に動きます。

そして何と、犯されました。

ドミニクさんにです。

えええ貴女は女にしか見えないのに何故にCoqをお持ちなのですかと聞こうとしましたが、声が出せません。

(この措置は私にしか出来ないわけではないのですが、予備処理とお考え下さい。かなり気持ちいいのは理解していますが、この後に来る人物に仕上げをして貰います。ですので私は手早く終わらせますよ)と申されます。

え?ドミニクさん、口動かしてませんでしたよね…。

まぁとにかく、膣内に何かを出された感覚があります。

そうそう、実はいわゆる中出しとかいう行為、それ自体は明確に出された側が感じるわけじゃないんですよ。第一そんなに敏感すぎたら、普通の男女間の行為の時に大変な事になりますよ。

ただ…挿入した側の動きや硬さや表情や反応で「あ、こいつイったな」ってのは明確に理解できますから。

それはともかく、リストバンドを使ったりイヤホンマイクを使った挙動もないのに、別の人が入って来ました。

(ダリアさん、この子ですわ。DGSIとDGSEの掛け持ちを余儀なくされてた人物でしてね…)

(あー了解。とりあえず目標千人卒ですかね。で、元々はベルベルとフランスのクォーターか…ふむふむ。もちっと白人寄りにして元の姿となるべく違うようにして、ついでにアルトさんかジーナさんに体型寄せてまえ。あ、ごめんなさいね。なんかあれよあれよで話が進んでると思いますけど、貴女は今日からジョスリーヌ・メルランという方になるそうです。で、わたしは貴女の整形担当だと思ってくださいね。ちなみにわたしも半分エチオピア人で、もう半分は貴女の国の人っす。よろしくっ)と明るく笑う混血美人な方。何か黒いハイレグレオタードめいた衣装ですが、どうもマットなラバー系の素材なので、潜水系特殊部隊っぽい感じもします。

そして驚いた事に、この方も珍珍持ち…。

(すみません。これについては装備して貰ってからの説明の方がよくわかると思います。原隊復帰…というのでしょうか、とにかく貴女をこのままお国に返すと、絶対に命がないって話らしいので、そういうややこしい事に巻き込まれても反撃したり、ちょっとやそっとじゃ死なない死ねないようにして欲しいというのが私が受けている依頼です。とりあえず今からする事が終わるまでは身体の自由を束縛させてもらいます)と喋らずに告げられて、またしても犯されます。

…と言っても、なんか妙に気持ちいいんですよねぇ。

絶対これ何かの薬使われてる。確信しました。

しかし、事が終わってからが驚愕でした。

「まず、この服を着てもらいましょう」と、申されます。そして勝手に体が動いて立つと。

「ノォン!何ですかこれはぁっ」ええ。その方のレオタードに似た素材ですが白色です。

そして…股間部が開口したり乳首が剥き出しになるのはまだいいとしましょう。

何ですかこの私から生えておるCoqちんぽ

しかもこれ、かなり大きいです。確実に20cmは超えてますよっ。

「よし、施術成功!」いや成功されても困るんですけどぉっ。

そして、今度は逆にドミニクさんを犯すよう依頼されます。

で、ドミニクさんも私と同じ白いレオタードスーツですが、私の接近に反応して股間に穴が開くのが。

「この服は性交許可対象者が接近すると自動的にこうなるんですよ。とりあえずドミニクさんから色々学習してもらいますので、遠慮なく突っ込んでください」ま、まぁ…ペニスバンドを使ったフレンチビザール系の経験もありますので、なんとかやってみましょう。

結論。何とかなりました。というかかなり気持ちいいです。

そして、このCoqを装備させてもらえると工作活動がものすごくはかどるなー、でも先程の話だと原隊復帰とかぜってー無理だろーなーなんて考えておりますと。

「ジョスリーヌさん。貴女は今から約1ヶ月、ここから少し歩いた場所で暮らして貰います。ですが、その居室となる建物に住まう大多数の女性…女官と呼ばれる方々と違い、貴女は本国での諜報工作活動を今後も続行してもらう立場になりますので、日々の暮らしが一般の女官と少し変わります。ケイシーちゃん、ジョスリーヌさんを預けて大丈夫ですか?」

「ほい、OKでっす。初めましてマドモアゼル。私はNBのイアン・フレミング記念情報研究センター職員のケイシー・ギャラハンと言います。これから1ヶ月、貴女の教育役兼上司となりますのでよろしくね?」と英国系っぽい方を紹介されましたが…ちょっと待った今NBって言われませんでしたか。

なんでまたNBの方がこんな場所にいるのですか。一応我が共和国は汎銀河人類族連邦加盟国家、NBとは敵対国ですよ。そしてもっと敵対しているのがドミニクさん。宙兵隊所属というのが本当なら完全に敵国ではないですか!…いくら実質講和してるとは言えど、こうも仲良くしていいのでしょうか。

しかも、イアン・フレミング機関ってNBのスパイ組織、私の本当の所属と仕事内容思いっきり重複している所ですよ? いわば私としても敵も敵、それももし直接対峙しているなら完全に交戦対象です。

そんな訳でお二人にここがどこか、そして何で私はここに連行されてきたのか。そうした疑問や質問を解消するための説明会を開いてもらいます。

「ふーむ。ナロウ・ファンタシィワールドのような世界と接触して連邦やNBと協調関係にあるのは一応、本当にさわりだけですが知ってはおります。しかし情報管制が敷かれているのは知っていますので、私が存じているのは本当に限られた情報だけですよ」と前置きして話を聞きますと。

ここはまず、聖院世界ではありますが、聖院のトップが独立都市国家として痴女皇国を名乗り組織変更と他国への干渉を開始した世界だと思って欲しいとの説明を受けます。

そもそもの聖院というのが、人類より能力が向上してはいるが代償にとんでもない体温を常時発しているので、生活空間を冷却するための特殊水冷式建築物に居住する、女性のみの種族で運営する聖娼神殿的宗教施設だという程度には知っておりました。

ですが痴女皇国というのは初耳です。

「ふむふむ。聖院指導者が、祖父の指示する進路を進みたくないが為に厨二病を発症したように印象付けて、変態的バイオレ○スジャックな世界を目指してパ○サークローと聖帝○字軍と拳○軍とヒュー○ンガス様軍を混ぜてパイ生地に包みオーブンで焼き上げたグラタンのような都市国家を建国あそばされたと」

「ねぇジョスリーヌ。貴女、HENTAI文化を愛しているのはわかるんだけど、色々曲解している面も多い気がします」

「…ドミニクさん…あながち間違っちゃいねぇよ。悲しいけどな!」とそこに、ジャポンのJK丸出しな外観の女の子が来ました。ただ、言動を解析するだに、年上や目上などの上位的立場に対して使う日本語ではない気がします。

(ああ、この方はここで一番偉い方よ。痴女皇国建国を成し遂げた初代皇帝マリアリーゼ陛下。現在は妹様に皇帝位を譲られて上皇の立場だけど)とドミニクさんから入れ知恵してもらえます。

(あと、ジョスリーヌさんの外観を変更したことでお分かりと思いますが…我々痴女種の場合、見た目の年齢や外観は全く判断材料になりませんよ。貴女の左腕に装着した聖環というもの…連邦世界のメディアウォッチと同じ使い方の装置で分かりますが、対象のステータスを確認する癖をつけてくださいよ)とエチオピアンハーフのお姉さんも言われます。

…え? 騎士団長? 上皇陛下の養女? …ええ、この混血の方、私の予想より遥かに雲上人でした…。

「まぁ来たばかりであれこれ詰め込まれてても仕方ないだろう。とりあえずあんたの上司から預かって来た外泊許可証PMC送りの書類…じゃなくて、連邦宙兵隊への出向指示書だ。名目上は宙兵隊嘉手納基地警務部情報局勤務となるが、そこの指揮官から発令された痴女皇国への派遣命令書がセットなのがこの書類のキモだな。つまりジョスリーヌ少尉、あんたは母国から痴女皇国に派遣されて痴女種能力を獲得して戻って来て大統領閣下を補佐しろって特命を受けたんだ。その代わりに証人保護プログラムに近い措置を受けて、今までとは全くの別人として活動してもらう事になるって寸法さ。これで国内情報機関の二股かけ二重スパイな危ない橋を渡らないで済むだろ。その代わり、関係する機関公認のダブルトリプル…いや四重スパイくらいにはなってもらうけどな」と、マリアリーゼ陛下から直接色々な事を教わるハメになりました。

どうやら今後、この世界の欧州開発のために我が祖国たる共和国と交渉する事が近々予定されており、連絡員めいた人物を必要としているので私が指名されたようなのです。

そして若めの女性を指定したのはこちらだそうですが、理由は分かりました。

この方々は様々な特殊能力を持っていて、一人だけでも連邦世界にはかなり脅威的な影響行為をやろうと思えば出来る存在です。そして私が今されたように、普通の人類を仲間にしてしまえるようなのです。

ですが、誰でも彼でもという訳ではなく…いえ、厳密に言えば男性も仲間に出来るようですが、それをやると純粋な男性ではなくなってしまうので、女性を選ぶ方が色々と面倒がないのだと。

そして女性がこのお仲間処置を受けたが最後、彼女たちが還俗と呼ぶ人類化処理を行わない限り、特殊能力の象徴たる器官をほぼ任意で展開使用できるのだと。

そう、Coq…つまり、日本語で言うちんぽです。

そして女性器おめこもきっちり残っていて、男性としても女性としても性行為バガテルが可能な状態とも説明されました。この装備は主に、特殊能力持ちの超人種族化した私なら私が食事の代替となるものを上司部下先輩後輩同僚と相互交換して摂取するためには必ず必要な器官であるとも。

ええ、サキュバス化したようです。

ただ、サキュバスと違うところ、結構ありますね。

具体的には行為対象とは様々な制限があって厳守を求められました。

更に決定的に違うのは、あくまでも聖院女官種と同じく、地球の生命体維持環境を守ることや激変した場合に知的生命体たる人類を守護し種族保存を助ける、いわば神様のしもべに近い行為を義務化されているという事でしょう。

そしてほぼ厳命に近いのが殺人禁止。

これは騎士と言われる戦闘職務従事者でもほぼ絶対厳守だそうです。

ただ、それは難しいことではないと実際の体験経験込みで教えて貰いました。

彼女たちが精気と呼称している、人間なら人間の生命活動維持に必要な意識維持エネルギー流動体を死亡しない程度に根こそぎ奪取するドレインという作業を行うことで、全く手を触れずに敵性行動を阻止してしまえるのだと。

そのドレインは痴女種としてのランクで、一度に施工可能な対象人数が決まっており、現在の私で千人、マリアリーゼ陛下だと百億人の精気を一瞬で奪えるそうです…つまり、陛下一人で地球表面の人類を壊滅断絶させることも可能なのだと…。

「で、新人さんに教える定番なんだけどさ、でも、それは禁止行為の最上位なんだよ。理由わかるかい?」

「えーと、人類を死滅させるとですね、我々痴女種は明日から何を摂取して生きていくのでしょうかという疑問に至りますよね」

「そう、正解。だからやるにしても死なないようにする。そして、貴女自身が身にしみて経験しただろうけど、我々痴女種はある程度一般人の意識や身体をリモート操作できるんだよ。だから連邦世界の大多数の国だったら死刑または終身刑確実な凶悪犯罪者でもここの罪人寮って施設に収監して労働者として雇用してるんだけど、彼らは聞き分けがいいよ。逆らったら自分の意思に関係なく延々と身体が動いて労働に従事するってのを知ってるから」

「そして…そんな凶悪な犯罪者を死刑にしない理由…痴女種が許可するまで、延々と栄養源を提供させられる立場なのですね?」

「そそ。物分かりのいい人は大歓迎だよ。だから性行為はここでは必然的に行ってもらう必要があるんだ。罪人や下位ランクの痴女種、果ては一般男性から吸い上げた精気は一旦、あたしや皇帝のマリアヴェッラだの私の母親で皇帝室長のジーナ・高木などに最終的に上がっていく。そしてあたしなどの皇族の体内でほぼ自動的に、貴女なら貴女が生体活動エネルギー源にする精製精気という形態に変換されるんだ。そして今度は上から下へ向かって降ろされているんだよ」

「あ、それも理解出来ます。強力な能力を持った種族なので単体で好き勝手に長時間活動させない為…ですよね?」

「んだ。貴女の祖国くらいなら、上位痴女種1人行かせるだけでものの1分もかからずに生きてる人間を絶滅可能だからね。そこのダリアがまさにその上位の一人だけど」えええええ。

「だけど、その力は逆に、我々が指定指示する対象を守護するために使って欲しいんだ。これだけは絶対に守ってくれ。その代わりに長寿で美貌を死ぬ直前まで維持可能な身体…そして疲労はもとより疾病感染を知らないボディを与えている。つまり、一般の人類…特に女性には嫉妬と羨望に晒されるような利点が、我々が貴女に与えられる最大の恩典だ」ふむふむ。しかしこの方、やさぐれた話し方の割には高潔な理念と意志に裏打ちされた内容のお話をなさいますね。確かに痴女皇国なる国を建国なさるだけの様々な高度な知能や能力をお持ちなのでしょう。

「やさぐれは余計だっ。まぁいい。とりあえず貴女がスパイ屋さん工作屋さんだったってのは、貴女の頭の中を拝見したり祖国の方や連邦の方から話を聞いたりしてよく存じ上げている。とりあえず痴女種としての初期生活研修を一般の出家女官とは離して行うのも、貴女の出自や経歴の特殊性からだ。で、このクラブジュネス…我が痴女皇国に赴任している外交官や、各国の要人訪問客…なんせ聖娼神殿だしな…を接待するために作ったナイトクラブなんだよ。ここで特殊女官としての教育を受けながら生活して欲しい」と要望されます。

ええ、断れば死ぬか、はたまた話にありました意志と無関係に身体が動く処置を取られるだけでしょう。

しかし、聖院世界に対して若干の知識のあった私はこの話に乗ることを決意しました。

なぜならば痴女種の能力であれば、現在の駆け出し状態ですら容易に所属組織の長い長い手を跳ね除けることが可能だと確信したからです。そして、反撃や先制攻撃をしようと思えばそれも容易であると。

で、他の連邦加盟先進国同様、我が祖国も聖院世界の住人の危険性を上層部は知っておりました。

ですので痴女皇国が聖院系譜であれば、確実に私に手を出すのを控える。その確信すらありました。

なぜならば、私は先程来られたマリアリーゼ陛下率いる痴女皇国の住人…あの方々の部下候補生となって研修を受け、女官として活動することを要望されたわけです。

そして部下がみすみす昔の職場の報復や口封じ工作にさらされるのを許さないだろう。それも確信しました。

(そりゃ当然じゃないですか。あたしら隠し事できないんだし、何より信頼で繋がってますからね)とダリア団長も申されます。


そして、そんなこんなで時が経過し、現大統領閣下の当選後に私は祖国に戻らされました。

で、改めて新しい上司から閣下の身辺警護を主任務とした特殊任務への従事を指示されます。

そしてある日…痴女皇国の主要メンバーがピレネー県ルルドに巡礼に行くから、その同行随伴をせよとの指示が下りました。何でまたと思いましたが、要らぬ詮索はしないのがこの手のお仕事の鉄則です。

同行協力者は宙兵隊ドミニク少佐。懐かしい名前です。

今回の作戦のために宙兵隊から派遣されてきたという話を聞き、臨時に指揮下に入る部隊とともに改めてルルドに向かい、同行対象と合流します。

どうやら痴女種というのはこの世界の神話的宗教的な崇拝対象と同じか、極めて近い存在と親しい関係にあるらしい。それも痛感しました。

というのも、ルルド訪問中に同行対象の皆様が、こぞってあれを我々で治療したいと言われたのです。

そして、特殊空間の中で神様めいた存在と話をされている最中に治療許可を受けたようでして…去り際にマリアリーゼ陛下他の皆様が、そうとは分からぬように奇跡の力を行使されました。

私が痴女種化した時のような身体細胞操作の延長線上にある作業らしく、割と科学的にやってるとは後で教えられましたけど、何も知らなければナロウ・ノベルにありがちな呪文を詠唱するとか杖を振るって行うファンタシィ・アクシオンにしか見えません。

ええ、我々が去る直前、ルルドの泉前や修道院前の広大な空間に散らばる巡礼者が大騒ぎになっていましたから。

あの中には車椅子どころか、重篤障害者移動用電動ベッドに載せられた人すら一人や二人ではありませんでした。そんな方々が快癒してしまえばそれはもう騒ぎになるのが目に見えていましたしね。

(この力を迂闊に使えない理由、わかっただろ…そして過剰に使うと、人を痴女種化してしまうんだよ…それはそれで困ったことになるって理解できるよな?)とマリアリーゼ陛下が心話で耳打ちをしてこられます。

(で、逆にあんたに頼みたい事があるんだ。うちの室見ってのが今回、おたくの国の交通政策関係者と話をする主力でね、我が国の国土局という部署の局長をやってもらっている。そちらからも我々の接待を強く指示されているのは理解しているから、可能なら今晩は彼女の性接待を頼みたいんだ。実は彼女の旦那役のダリアは今回、そちらが要望してくるであろうパリ市内の治安維持作戦の実戦部隊の作戦活動で忙しい。で、その代役を…って事だな。これは室見本人とダリアの了承も得ている。そして貴女の趣味性癖も理解しているから、一つお願いしたいんだけど、いいかな?)

ええ。断る道理はありません。そんな重要人物の慰労慰撫、願ってもない好機です。

そしてマドモアゼル…マダムとお呼びするにはあまりにお若いようでしたし…室見様とお話をさせて頂いたのですが、出された要望が驚愕でした。

(スパイ活動されてるならSMプレイとかできます?慣れておく必要ができたと思ってください…)
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