闇堕ち女帝マリア・痴女皇帝建国譚

すずめのおやど

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狂気の戦術潜水鬼軍団VS痴女皇国・ボルネオ上陸を防げ!編

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「で、とりあえず、ポーラにテンプレスはおろか、ハーミーズにレパルスまで来てくれたと…」はい、毎度お馴染み聖院湖岸壁でございます。
「ハーミーズは発電資材運搬用よ。とりあえず痴女宮で使う分は地下遊水池に転移保管しといたから」白マリの言う遊水池というのは、万一のダム破損などで聖院湖の水が下流を襲いそうな場合に準備されている他、将来、発電所を作った場合に発電で使った水を貯留しておいて聖院湖に戻す調整池として初代女聖テルナリーゼさんが密かに作っておいた施設の一つで、具体的には修学宮と罪人刑務所区画の地下深くにあります。
かなりどでかい岩盤の中にあるそうですが、今は単なる空洞なので、エマ子が工事をするまでの一時避難でブツを保管しておく模様。

で、マリ公が湖底格納庫から引き出してきたスケアクロウをレパルスの甲板に引き上げて、特殊戦装備を対潜哨戒機用装備に交換中。そもそも精密偵察用がついている対地警戒レーダーや偵察用各種光学アイはそのままにされています。いますが。
まず、おけつの観音式扉ががばこんと開かれて、積み込まれているのはソノブイや対潜機雷投下用マルチプルランチャー。蓮コラ風味のソノブイ発射口部の更に手間左右に爆雷投下口が設けられておりまして、ケツのドアを空中で開いた後に後方にスライドして出てきて産卵よろしく爆雷やら機雷をぽこぽこ落とせる模様。
飛行中の重量配分大丈夫かよと思った方、爆装した際の爆撃用ランチャーを展開する際の安定化ソフトウェアに対潜モードもあって、積み込んだ爆装ランチャーの種類を判別して勝手に制御を切り替えるので安心してください。
で、このランチャーユニットに積み込むための爆雷の更に前方に対潜作戦用コンソールデスクモジュールが押し込まれており、コンパクトな代物ですが背中合わせに合計3名が座るスペースの他、簡易キッチンやトイレ区画が設けられています。
あ、スケアクロウの紹介短編の投稿が遅れていると言うことなので、ここで説明しておきますと。
特殊作戦用のこのM型だと、標準タイプのC型より貨物搭載量はかなり減りますが、それでも50トンはいける模様。荷室サイズはだいたいC-17という21世紀の輸送機より全長全幅高さともに少し大きめだそうです。モノによっては戦車も積めますよとか。
そして主翼付け根と一体化した兵装ポッド、これが左右どちらもまるっと外されて新しいのに付け替えられてます。だいたい同じのがついてるようですが、鬼を人化してしまう変換細胞結晶で海域を汚染するための弾頭を積んだミサイルを10発。これごとコンフォーマルポッドを取り替えたみたいです。
「対潜作戦人員はどうすんのよ」なぜか水兵用セーラー服姿の白マリが聞いてきます。
「もちろん今回の作戦の大規模変更の引責をしてもらうために…エマ子。わかっておろうな?」
「あい…がんばりましゅ」
「なるほど、エマ子に分体を出させると…」
「更にスケアクロウの副操縦士だが、今回はベラ子に頼もうと思う。既に黒マリとあたしの頭の中から必要な事を覚えてもらっている。あたし一人で何とか飛ばそうかとも思うたが、今積んでるアレを使う際に絶対に姿勢制御が必要なんで、正規搭乗員配置でないとダメなんよ」
で、今回のスケアクロウ機内の予定。

操縦室区画
ジーナ ベラ子
エマ子 エマ子
ダリア りええ
対潜哨戒区画
エマ子 げどう
エマ子

つまり、水中の鬼を探知して人魚族やうちの連中に指示をするために外道ちゃんが乗っています。
コンフォーマルポッドに積まれたミサイルなどはダリアと理恵ちゃんの連携で扱いますが、おけつから落とすものはエマ子分体の管理下にあります。
そして今回、本当なら連中がインドを出る時点でしばきたかったのです。更に言うと、あの狭いマラッカ海峡を抜けてくる時点で一網打尽にして船ごと沈めたかったのですよっ。あそこは絶対にダマになって通過するのが必須ですから。
ですが、今回は必須事項として鬼は全員無力化して生け捕り。更に痴女皇国を目指す侵攻部隊の指揮を取る金角と銀角なる鬼姉妹は、何としても門前町に「敢えて上陸させねばならない」必要があるのです。
ですから、一網打尽や殱滅どころか、下手をすると痴女島近海まで「攻めに来る奴らが人的被害なしに確実に来れるよう手引きする必要すらある」軍隊の仕事としては本末転倒もはなはだしい頭痛ものの迎撃戦闘…といって良いのかを展開しなくてはなりません。

では、ここで鬼サイドの作戦を分析してみましょう。これはエマ子パワーで天竺鬼女軍指揮官の玄奘の脳内を調べていますので、絶対確実にこうしてくるのが判明しています。
まず、中華風帆船数隻に分乗してインド洋を向かってきます。これは人魚鬼の能力で海流や海路を読めるから、船さえ丈夫なら普通に一週間もかからずにマラッカまで渡ってくるだろうと分析されています。
更にですね、なんでも鬼一味に鉄扇公主なる天女系の風力操作能力者がいて、こやつの力で船に風力を与えてかなりの速さで航行できるのだとか。船がぶっ壊れたり海が荒れると困るので加減は必要、という事だそうですが、だいたい21世紀の大型コンテナ船やタンカーがマラッカからインド洋を経て紅海に達するのが二週間、うちらの世界の半水没型輸送船がその半分以下の期間でマラッカから紅海まで航海してきますので、鬼もなかなかやるやんとは思います。
で、うちらの放った天女族クォーター姉妹、あの二人の調査では海獅子ハシビロコウ国というかフグの水噴射国と虎魔王国の華僑系ばんを仕切る鬼の血の薄い奴が手引き者で、水やら食料…この場合、何かわかりますよね…連中、奴隷商人を装っているらしいので…を補充して南洋王国から太平洋の島々を目指す名目のところ、折からの台風で聖院港に避難してきましたとやる予定だそうで。
そして門前町に鬼を上陸させて以下略。
んで、玄奘のおばはんの考えでは『金角に銀角。貴様達だけでも万難を排して上陸せよ。他の者は最悪、使い捨てても良い。何せお前達は「鬼ではない」からのぅ。貴様らに預けた悪鬼丸さえ水源に放り込むなり飯に混ぜるなりすればあのような街など、どうとでもなるわ』

どうとでもなるそうですが、マリ公、意見を。
(かーさん。エマ子。ちょっとMIDI06起動してくれや。…あたしさぁ、あのクソババァを今すぐぶっ殺しに行きてぇ気分なんだけどよ)
(ふーん。なるほどねー。西遊記じゃ金角大王と銀角大王は太上老君の召使いの化身で、狐狸精…つまり、狐や狸が化けたものって設定なのよ。恐らくこいつら狐辺りの獣鬼で斉天大聖を小マシにした化け物と思うわ)
(まさみとやら、正解じゃ。で、此奴らの縁者、痴女宮におるぞ)
(はーい悦吏子でーす。玉藻のおばちゃん前に出したらこいつら慌てふためくわよ?)
(え、関係者?)
(おばちゃんの昔の部下だそうっす)
(なるほど。つまりこの二匹より強い駒は既に当方にあると)
(まぁ、どうとでもできるものか頑張って頂こうではないか。正直、働き手が欲しいだの引いては痴女種として刷り込まれている、およそ精力や生命力を有する存在は基本的に貴重な資源だから、無用の殺生これを許さずという基本理念を守ろうとする自制心を試すような存在やね、こいつら)
(あれはどうなのよアレは、あのカやナで始まるアレは)
(ええいマリ公、あれは畑を食い荒らし寄生虫を撒き散らす有害事案ではないかっ。あげな不良品は退治やっ)
(ちなみにかーさんの脳内であの特定陸生貝類はゴキブリにも勝る脅威な模様)
(南洋王国にもおるやろが、G。熱帯らしく巨大だが)
(ひぎいいいい)
(およそ女という生き物は虫が苦手だが、あれは格別やからな)
で、テンプレスともども聖院港側に降りているポーラに行きます。特徴的な三胴船体のピエトロ・デ・クリストファーロ級コルベット艦も桟橋を挟んで3隻停泊していますね。

MMIt CVC-003"Pola". Temptress World. Port Holy Temple, Imperial of Temptress.

MMIt VC-F101 "Peter De Cristofaro". Temptress World. Port Holy Temple, Imperial of Temptress.

MMIt VC-F102 "Umberto Grosso". Temptress World. Port Holy Temple, Imperial of Temptress.

MMIt VC-F103 "Salvatore Todaro". Temptress World. Port Holy Temple, Imperial of Temptress.

(IFFパターン登録、っと)
(結構でかいのな、クリストファーロ級)
(省力化船だし両舷配置正規水上作戦でも、50人も乗らんらしいが)
(これで最高速度どんくらいよ)
(だいたい50ノット。水没状態の方が実は速いが、おおかたの兵装が使えんようになる。あたしの視界でわかるかマリ公)
(色を塗り替えりゃ馬鹿でかいスピードボートだな)
(見た目、露出しとる武装あらへんやろ。全部格納式や…まぁ、今時水上艦艇でボカスカやり合う言うたら海賊やら何とかゲリラ相手やから、大規模な破壊兵器は積んでないしな。この船も担当水域内の広域警備や救難・偵察活動が主任務やし、まぁ言うてみたら今回のような、人に戻った鬼を救出する仕事には向いてるわな。ウォータージェット推進やから航走時に人を巻き込まへんし)
(今時の連邦地球じゃ威圧的な砲艦外交は流行らねぇしな。それに、ポーラでもそうだけどよ、スマートでお洒落な外観の方がイタリア向きだぜ)
(うむ。では彼らにカッコよく救難活動を助けてもらう話をするとしよう)
あ、あたしは連邦時代の将官用制服着てますよ。
で、挨拶役があたしで、外交部長のるっきーと秘書役のエマ子を伴い訪艦させて頂いた次第。

「ようこそCVC-003ポーラへ。本艦の艦長を務めさせて頂いておりますラウラ・ロレンツォです。高木少将、ルクレツィア名誉国民、エマニエル皇配騎士様の訪艦を歓迎させて頂きます」ポーラの艦長室で、なかなか美人で長身…あたしくらいはある女性艦長と敬礼を交わし、今回の作戦打ち合わせに入ります。ちなみに3隻のコルベット艦の艦長も同席しており、ご紹介に預かっていますよ。
「早速ですがロレンツォ艦長。対象艦隊は既にインド東岸を出港しております」
「はい、出港前の状況告知でも流されておりましたね…何やら風を操作して20ノット平均以上で航行可能な特殊能力者が向こうにいるとか」
「ええ。これがちょっと厄介な対象なんですよ。とりあえず当方で把握している敵の作戦予定ですが、この後マラッカ海峡を経由してマレーシア・シンガポールに寄港後、シンガポール停泊中に件の能力者が天候を操作してカリマンタン島付近を台風の勢力圏下に置き、悪天候波浪下の避難寄港を装って聖院港に入港、凶暴化病原体を保有した強化人間部隊を揚陸して痴女皇国を制圧する事を企図しています」これイタリアに限りませんが、日本で言う鬼の概念に一番近いオーガの存在がイマイチ認知度が薄いという事で現代風に言い換えておりまちゅ。
「で、我が方の迎撃方針ですが、まず敵艦船に対し足止め攻撃を行い、焦った敵が上陸部隊を海中に投下展開するのを促進させようと思います。で、保菌病原体を無効化するカウンターウィルス体を水中散布、更に海中に配置した当方捕獲部隊が無力化された敵兵を拉致捕獲します」
「その捕虜を本艦で保護収監、痴女皇国に引き渡す流れでしたね」
「ええ。言うなれば敵兵は無理矢理凶暴凶悪化された存在であり本件の被害者と言えます。痴女皇国ならびに聖母教会の方針ですが、極力保護して鎮静化教化を図りたいと言う意図をご理解ください」
「なるほど、言うなれば悪魔憑きから悪魔を祓って真人間に戻すような作業をお手伝いする訳ですね」
「ええ、その認識で間違いございません。艦長からすれば異形かつ異教徒ですが、人道的対応をよろしくお願いします。あと…当方の無人偵察機で確認していますが美人揃いです。これは指揮下の艦隊乗員の皆様に周知徹底ください。うはは」
「なるほど、我が艦隊にやる気が出る話ですわね。ほほほ」その美人が人食い鬼なのは伏せて伏せてーと。
「それと今回、当方に協力して貰っている八百比丘尼国の海洋生活種族の使役する大型の知的海洋生物、具体的にはシャチやイルカが無力化後の敵兵救出のために聖院港近海に配置されます。貴艦やコルベット艦の待機水域まで当方の水中部隊やこれらが敵兵を連行して来ますので、何卒海難事故やニアミスにはご注意をお願いいたします」
「台風についてはどのように対処なさいますか。コルベット艦並びに本艦は半水没状態の待機を作戦行動指示書に記載されておりましたが」
「詳細は省きますが、作戦開始と同時に台風を無力化してしまいます。具体的には敵地インド東岸に放り出します。一気に本港近海を晴天化してしまう事で、敵を焦らせ揚陸作戦を無理に行わせる訳ですね。無論、我々の行動を円滑に行うためでもあります」
「ふむふむ。敵を撹乱する筈のトルナードで自分がやられると」
「まあ、向こうは乾燥しておりますし、ちょうど良いでしょう」
などなど作戦内容をすり合わせておきます。

そしてイタリアへのお土産。
男性兵士も女性兵士も夜にドレインして気持ちよくするのはもちろんですが、艦長四名を痴女宮にご招待して中を見学して頂きます。改装後のとりあえずの状態を披露しておいて、今回の作戦後に改めてお礼に公式使節をお招きして接待するための下見というか内見会も兼ねております。
そして痴女宮世界のイタリアがマンマの国になるわ、ボルジア家のあんちゃんが、ある意味本人が望んだ教皇の地位を得てバチカン開くわというのは連邦社会のイタリアにも伝わっております。
そのため「こちら」と「あちら」を繋ぐ外交部長たる、るっきーの存在…シスコン教皇の実の妹にも双方色々期待する事もあるわけで、るっきー娘にしてこれまた連邦イタリアの名誉国民の地位を授かっているベラ子が、痴女皇国皇帝として主催する晩餐会にご招待。
これにはNBの艦長や幹部も参加しておりまして、発電所と化しているテンプレス2世の士官食堂をフル稼働させて開催いたしました。
この時代のワイン、糖度の点では現代産にちと劣る傾向があります。具体的にはちょっと酸味がきつくて、今の世のワインとちと違います。
なもんで両方用意して口に合う方どーぞとかやっていたりしますが、中世勢は口当たりに驚き、現代勢はナチュラルさに驚きと言った塩梅。
なお…現代連邦地球に毒されたルクレツィアさん曰く「現代人、三日やったら止められまへんですわっ」と、逆になるべくうちらの生活水準に向こうが近寄るようダ・ヴィンチやマキャベリのおっさんに悪魔の知恵を吹き込んではマリ公辺りに怒られています。
正直、あたしも悩んでるんだよねぇ、文明開花。
スペインの眼帯公女がうちに来た経緯が書かれたら絶対に触れられる話なんですが、例の地中海性気候のせいで小麦畑を作る場所すら選ぶのがイベリア半島と長靴半島南部。

で、解決方法はあります。アレーゼさんをあちらに行かせてる理由の一つですが、アルゼンチンの穀倉地帯開発。これを推進すれば欧州食料事情はかなり改善可能。
ついでに史実通りに牧畜産業を進めると食生活事情もかなり変わります。
…ただ、バターや牛乳の製造や保存に是非にも欲しいものがあるでしょ。それから牛肉をヨーロッパまで持ち込むなら必須、こちらで解体処理するにしても出来れば欲しいもの。

そ、冷蔵庫と電気。

うちらで大気圏外発電プラントを運用して電気を与える方法も考えていますが、船舶に冷蔵庫を積むならばやはり欲しいパワーユニット、具体的には内燃機関。
そーです。機械文明を与えるべきか否か。
とまぁ、そんなこんなを秘書課に戻って自席で考えておりますと。
「ジーナ少将。今般のお招き誠にありがとうございます。イタリア政府並びに海軍より御礼の言葉を預かっておりますので」
「いえいえ、何をおっしゃられますの艦長。うちらが無理言うて来て頂いてますのに。それに、ほんまにお礼の言葉を預かってはるのはラッツィオーニ閣下の分ですやろ?」
「聖母様には敵いませんわねぇ。あ、各艦乗員には半舷上陸許可と、リストコミュニケータの聖環互換プログラム配給を出しております」
「ま、前祝いですわ。普通なら馬の前のニンジンで、作戦が成功してから与えるもんですけどね、彼らには自分たちが指揮に忠実に作戦行動してくれる事で守られるものを見せた方がええかなーと」
「ええ…早速、この下に来ているようで…本当にうちの男どもときたひには…」と言いながらこの方があたくしにしなだれかかって来られている件。
「ああっ悔しいっ私がポーラ艦長に任命されたのを僻んでかは知りませんが浮気に走るなどっ」そーなんですよ。ラウラ艦長の旦那さんも軍籍で、しかも階級が嫁のふたつ下。で…1年前に別れはりました。まぁ息子と娘は士官学校と大学を出て職についてるという事で親権について揉めたりはせんかったのですが、旦那は辛うじて不名誉除隊を免れたものの連邦宇宙軍出向で、しかも航宙駆逐艦送りっす。はい、臨検や緊急災害時支援要員として宙兵隊陸戦員と航空機乗員の配置がある艦が存在しております。
あたしも一度左遷されてこれ食らいましたが、これ、一度出港したら三ヶ月から半年は母港に戻れまへん。口さがない関係者に言わせるとですね、日本の海上自営業の上陸禁止措置も真っ青な借金返済コースとか慰謝料稼ぎコースとも言われてるこれに送るにあたり、ラのつくハゲた偉い人の口利きとかあったかもしれまへん。げほごほ。

で、ラウラ艦長の見た目が三十代な件。

そーです。聖院送りを志願されまして。

そして経緯が経緯なのと経歴が経歴なだけに、とりあえず副長に艦を回してもらい促成栽培で女官研修にぶち込み、卒業と同時に艦に復帰。
心話が使えて痴女としての能力もある艦長という事で、当面はポーラ専任になる事に。で、ラウラさんがここにいる理由ですが、女官寮…は二人部屋か四人部屋なんで、特認特例で上級扱いにしています。
更に、現状でもイタリア政府大使みたいな立場でもありますが、いずれポーラ艦長として後継者が育って来た場合、この21階に大使室を用意する予定です。実はこれ…比丘尼国と、やんごとない一家絡みの件であれこれあった日本側への対応教唆でもありまして。つまり痴女皇国なら国として大使を受け入れますよっと。
白マリ聖院も国家体制に移行していますが、こちらは南洋王国がまだやらかしてないのと、痴女皇国よりは穏健的に聖院世界に周知を図ろうという建前でNB以外の外交は痴女皇国に振る気満々です。
(だって、何か問題が起きるの、痴女皇国の方がはるかに多いじゃん!だったら問題が起きやすい側に外交拠点を置いて貰う方が即応も期待できるって思わない?だいたい聖院の広報部も痴女皇国に拠点があるんだし、聖院側の対応要員だってるっきーと白かーさんじゃない…)ええ、娘の正論に言い返す言葉がない母親、一名。
(まぁまぁマリア、あっちのうちが原因で起きた話ばかりやないんやから、ちょっとはお手柔らかに言うたげなさい。今回の発電所の件なんか完璧に原因エマ子やん。これは流石に同じあたしとしては同情に値するで…)

で、白うちの本音。
(あんたに起きる事は、あたしにも起きる可能性がある。というか実際にあったやろ。今回は貸しイチで、もしあたしの方になんかあったら済まんけど頼むで…)うん。さすが自分。やっぱそうくるよな。

んで、ラウラ艦長があたくしに色目を使う理由。

一番。痴女皇国トップへの下半身外交要員。
二番。赴任当時の初期研修担当、主にうち。

つまり、あたしのちんぽ知っとるのですよ、この御仁。で、たまにはガチ熟女の味はどないですかとモーションかけて来られとる訳で。
しかも百人卒だからまだちんぽ生やせませんけど、きっちり聖院の精気システムに組み込まれておるとお考え下さい。そしてあたしとラウラさんの助平シーンをご期待されておられる方がいらっしゃるようでしたら、少し待って。
うん、既にあたしの制服のミニスカ…連邦側のもNBに合わせた激ミニにしてくんなよ!をまくられちんぽ咥えられてる間に、ちょい頭に入れて欲しい事あるから。

実は精気収支システム、黒いマリ公が何回か手を入れとりましてですね、現時点ではこのようにされとります。

・男や百人卒未満から吸い上げた精気は、未精製でそのまま下級痴女が生命維持に使えないから、必ず千人卒以上に上げること。上げ方はアレやアレ、言わさんといて。
・千人卒以上は百万卒、つまり幹部級以上にアレして上げる事。
・更にマリ公かエマ子かベラ子かジーナ備蓄基地に納品する事。
・備蓄基地から下に下ろした精製精気は逆の順番で降りて行きます。上納する際に逆にやられたら受け取れます。

そーです。鬼化防止措置もあり、吸収した生命体エネルギー…エーテルとかエクトプラズムとかザーメンの類は幹部以上でないと自身の生命維持に必要な変換消化処理が絶対に出来ないようにされました。つまりヒラや中間管理職は勝手にちんぽ咥えて自分の精力に出来まへん。
(アルトが聖院入りする際に厄介になった騎士さんいたじゃん。あの人が特別扱いだったのでわかると思うけどさ、今までは旧・上級騎士でもある程度の奴は自分で精気処理できたか、中央アジアに派遣した紫潜入員やこの騎士さんのような特殊任務者には自分で自分のごはん調達して消化する…自分で自分の栄養に転換可能な特殊能力者に仕立ててたんだわ。で、今回は鬼じゃあるまいし勝手にちんぽ咥えるな野生の痴女は特認者以外禁止なって事で厳格化したわけよ)はい、マリ公ありがとう。
で、このサイクルの中にきっちりラウラ艦長も入っております。本当ならラウラさん、千人卒以上にも出来るぞと人事辞令も家族会人事部から受け取っておりますが、痴女よりイタリア人と接触してる方が圧倒的に多いお方にちんぽ生やすとですね、ガエータ基地やナポリ基地は言うに及ばすですね、タラントやラ・スペツィアやメッシーナやアウグスタやトリエステなど、イタリア海軍各基地の妻帯軍人の家庭に深刻な被害が出るのが予想されましてですね!

…ええ、ちんぽ機能は大使就任まで渡しません!

(まぁ、現状では突っ込まれる方が圧倒的に多いので不要ですが、大使就任後は必要装備になりますわよねぇ…ああっ閣下、はしたないお願いで申し訳ございませんがもっと!もっとおおお!)
うん、あたしに限らず「突っ込んでも精気受け取れる機能」つけられましてね…。
ラウラ艦長の人命に関わる話だしやりますけどね…いくら軍人同士だから言うて、あたしに役目振らんでもええやないか!
(ラッツィオーニ閣下の厳命でもあるんですっ!私のような家庭関係破綻者の扱いに慣れたジーナ閣下に必ず相手して貰えと!)…まぁ、生涯上司の厳命だし、事情はわかるから相手しますけどね…あたしさぁ、竿役多いけど基本メンタルは人間の女で、しかも人妻ですよ…。
(諦めやがれかーさん。あんたはもはや本作シリーズのちんぽ役から逃げられる訳がないのだーっ)いや、黒マリシリーズの竿役、マリ公だったのでは…。つかマジに娘を今すぐ叩き起こしたいんですけど!
(あー…閣下…ラッツィオーニ閣下の奥様、痴女化プロジェクト志願されたの、お聞きになっておられます? 旦那様がニューヨークで何かやらかしても一切不問の代価条件として言い渡されたそうでして…近々ここに来られると思いますよ?)
(だからあたしは粗野でガサツと娘にまでボロクソに言われる身体はロシア人なんであって、イタリア人専門の竿役ぢゃねぇえええ!)
(…考えてみればあたくし…ルクレツィア母様の娘だからスペイン系イタリア人…)
(そのマリアヴェッラの母親たるあたくしともどもイタリアの名誉国民で、しかもあのババアの方のイタリア公国籍も押し付けられておりますが…)
(そこでフランス東部名家の私が清涼剤に)
(マリーさん…アルトさんが背後に)
(ああっアルトさん何を!)
(最近ジーナ様に言い寄るのが目立ってると嘆願が寄せられていましたよね、マリー…。精気管理に見直しが入った一因だとも聞いているんですが…久々にあたくしが鍛えさせていただきます。よろしいですねっ)
(いやぁあああ岸壁は嫌ぁ!)
(おだまりっちんぽが既にフル勃起ですよっ!)
(…あの、閣下…もしかして、千人卒以上だと「あれ」日常的になるんでしょうか…)
(あー大丈夫。体力も持久力も向上するからいけるいける。つかラウラさん、もうこうなったら乗りかかった船や。一度あいつらの日常を体験しとくか。ベラ子ー、るっきー、そこで隠れて見てないで来なさい。ラウラ艦長とDAFTせいっ)
(ひょええええ)
(艦長様。いずれは通る道です。さあこの隠し部屋へいざ)
(なに、グラッパの一杯も空けてから正気を失えば…ほーっほっほっほー)
(あぎゃああああああ!)
(大佐…ご武運をお祈り申し上げます…)

うん、絶対、作戦成功するよね、性交じゃなくて成功…。

--------------------------------------------------------------------

ジーナ「えー。訂正が入りました@天の声」
アルト「後編はあたくしの方の話にしたそうです」
https://novel18.syosetu.com/n5728gy/53/
ジーナ「しゃーないなー」
アルト「しかし、玄奘とやらを倒したあとはどうするのでしょうか」
ジーナ「正直あの辺に関わりたくない。偵察員を送り込んどるのも、あのあたり実は戦争が割と多くてややこしい土地なんで情報取りたかったのよな」
まさみ「この話ではダージリンが鬼の本拠地扱いですが、実際の歴史ではシッキム王国が治めていますよ。あと、今でこそ平和的でおとなしい印象なネパールやチベット、ブータンと言った国々ですが…この時代はもちろん、19世紀半ばまで頻繁に戦争しています」
ジーナ「グルカ族がイギリス軍に重用された経緯もあってな…大英帝国といえど簡単にインド全土を落とせなかったのだよ」
アルト「それをかんがえると鬼の力がすごいのがわかりますね」
ジーナ「玄奘もグルカには目をつけていたようやな。積極的にグルカを鬼化して兵士として取り込んでいた模様」
まさみ「山の中ではイギリス兵を圧倒していたみたいね」
アルト「だからジーナ様はぽぴー作戦の時にいんどの山奥で修行をしたのですか」
ジーナ「ほんまはダイバダッタみたいなのが実際におらんか期待しているのだが、実は我々痴女の中には、既にレ◯ンボーマン以上に強いのが何人もいたりする。何を隠そうアルトもその一人だ」
まさみ「考えてみたらあたしも、おたふく会くらいは一人で倒せそうね」
ベラ子「ミスターKの拉致捕獲くらいなら出来そうなよかん」
ジーナ「しかし我々は死ね死ね団のように皆殺しにすれば済むわけではないのである…」
まさみ「だからと言ってあの辺の完全放置は難しいのよねぇ。なんせインド他には水源地」
ジーナ「まぁ戦後処理は考えるだけ頭が痛いので、我々は南米開発を進めたい。できればインドはあの国に任せて」
まさみ「皮肉にも一番無難な話になるという」
ジーナ「なお綿と紅茶とカレーは作らせる。特に綿は流す必要があるからな」
まさみ「それは別のワタでは…」
ジーナ「なおハラワタフェチの狂ったおばはんは出ない。出たら困る」
まさみ「実年齢おばはんは割と多いけどね。何を隠そうジーナちゃんもあたしも」
ベラ子「おかー様の目に涙」
るっきー「良いではありませんか。経験を積んでいる上にわたくし達には若さがあるのですよ」
ベラ子「鬼に金棒、ルクレツィアお母様にちんぽ」
るっきー「使ってません!最近はもっぱら穴勝負!」
他全員「…穴は使ってんのかよ…」
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