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いけない雅美先生・狂気の抑制任務装備編

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高木サリーこと、サレルフィール・ワーズワースです。
どうも、輸送機の機内でやんちゃをし過ぎたようです。

ですが、はっきりと何が悪かったのかを教えてくれません。
どうもこれは「シメる」という言葉で現される理不尽な懲罰のようですね。


出来れば拒否したいのですが。

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「でぇ」

「はい…」

「はい…」

「はい…」

「はい…」

「事情は伝わっていますが、一応、首謀者はジーナちゃん。賛同者マリアちゃん。実行犯はサリーちゃんとしほ子ちゃんでいいのかしら?」

「ずみまぜんわだじがわるうございまず」

「おなじくわだじもわるうございまず」

「…」

「…」

「まぁ、実行犯は指示に従った部分が大きいとしてですねぇ。問題は首謀者よねぇ」

「はぁ…」

「ううう…」

呼び出された皆が死刑囚のような目をして正座しています。しかも全員、懲罰用として用意された例の姿です。

ここはとあるお城の地下室。

「全く、いきなり墓所に呼び出されるから何事かと思ったわよ。しかも行くなり問答無用でプラウファーネさんが懲罰具倉庫を開けてこれ渡してくるし」雅美さんの手には黒い球がいくつか連なったようなものが持たれています。

「で、プラウファーネさん経由で、ご先祖様のお話を伺いましたので。特にジーナちゃん。『気持ちは分かるがちょっと暴走し過ぎ。娘にも影響が出てる。すまないが今後を考えると聖母や聖女が暴走した際の抑止手段を設けざるを得ない。適任者として全員一致で決定した。悪いけど今から小人魚城に飛ばすからちょっとお仕置きしてきて』だそうです。異論は」

(ありまくるけど、言ったらヤバいよなぁ…マリ公…)

(ああ、確実にヒゲの本数増やされるだけだぜ…)母様と姉が、まるで巨漢の獄長を見るかのごとき目で眼前の赤いボンデージ衣装のお姉さんを凝視しています。

睨んでいるのではありません。

恐怖のあまりに目が離せないのです。

蛇に睨まれた何とかです。

私たちの前に立つ人は確かに痴女宮の蛇女と言われ恐れられている人ですが、普段はここまで恐ろしい殺気を放ってはいません。それにマリア姉すら圧倒してはいません。

ですが…ですが…現時点では最強痴女でしょう。

1時間限定だそうですが、ご先祖様が力を貸しているそうです。

母様も普段の傲岸不遜というか、あの飛行機の機内で発揮していた威圧感は片鱗もありません。

完璧にビビってます。汗だらだらです。

こんな母や姉を見るのは初めてです。これだけなら単なる見世物ですが、問題はその上級薩摩人が発しそうな薩意の視線が、私やしほ子にも向けられている事にあります。

(母様やマリア姉の指示に従っただけで許してくれるなら、私そもそも呼ばれてませんよね)

(ああああああ雅美さんが怖いいいい)ええ、釈明は通りそうにありません。何をどう言い訳しようと許さん。ご先祖様から頼まれた事は必ず遂行する意志、鋼のごとし。

「とりあえずジーナちゃん。程度を考えてやったほーがいいというご先祖さまの意見は尊重してね」ぎろ、と雅美さんがジーナ母様を睨みます。本当は父様なのですがここでは母様としておきます。

で、私たちがこの地下牢に集められている理由。

はっきり言って、やり過ぎたと思います。

まず、田野瀬さんと室見さんを呼ぶ必要があったのか。

すみませんつい出来心で、あの二人も混ぜたら楽しそうと提案したのは私です。

そして、ついでに吉村さんと篠村さんに無茶したのはしほ子です。

更に、全体計画の立案は母。承認と計画実行補助は姉。

そして肝心の、ここに呼び出された理由です。

やること自体はまぁともかく、後に癖になるような事したからだと思います。

「いえ、あたしは個々の行為を根掘り葉掘り聞いてああしなさいこうしなさいと言う気は全くありません。自らを見つめ直してくれるならいいと思います。思いますが…」そこで、雅美さんはくわ、と目を見開きます。

同時に、手に持っていたその球体を組み合わせている物体をお尻に突っ込みます。うわでかい、膣でもいいですよねと小声で誰かに尋ねたようですが、まぁ独り言なのでしょう。この場でそういう突っ込みなど許されそうにありません。

許可が出たのか、ちょっと前の方に挿入位置をずらしたようです。

「マリアちゃん、あたしが今入れたのは何か解ってるわよね」にっこり微笑む蛇女。
その髪の毛の色が漆黒に、普段よりもっと真っ黒に変わります。

体にも蜘蛛の入れ墨がすーっと浮かびます。色鮮やかな女郎蜘蛛が背中に。腕や脚に蜘蛛の巣が。

目の色も普段の雅美さんの日本人らしい目ではありません。吸血鬼のような赤色に。

ええ。戦闘力を測る器具を付けていたら一瞬で割れてぶっ壊れていそうな禍々しい雰囲気です。

「そ、それは黒ぷっ○よ…」マリア姉が声を絞り出します。

ちなみに今は高木まりあです。ですが、黒や白と戦闘力は互角の筈。本当なら瞬殺可能な相手を前に、その姉がなすすべもなく跪いています。もう、水でもぶっかけられるのが確定しているかのような顔です。

「そう、あの黒グッズの中の逸品、黒○っちょよ。流石にアナルは勘弁してもらったけど、本当に危ないわねこれ…ちゃんと1時間で自動解除されないと真剣に危険なのが今でもわかるわ」かがんで姉の顔を手袋をはめた手で撫で回します。あれ?いつの間に服がテカテカの真っ黒に?

「じゃあ、自分に反省点や反省要素がないか。自分が正しいと思うなら、何もしなくていいわよ」無慈悲な執行宣告が下されます。そうです、母にブレーキをかけられる立場が姉です。
その姉自らに反省させようとしているのです。

例の淫蟲仕様です。ご立派を通り越して禍々しいふいんきのちんぽが一発で出てきます。あれ?
「そうよ、例の特産真珠よ。あれ、痴女皇国だと既に獲れるから何個か取り寄せてたの」ええ、ただでも禍々しいちんぽの要所要所が不自然に膨んでいるのです。まるでばくち遊びで使う、重量5gの鉄の玉を入れたかのように。

「そう。これは八で九で三な稼業の人が見栄でやるあれよ。これを入れても痛いだけで気持ちよくはないらしいんだけど、みんなにはどうかなー。ねぇまりあちゃん、試してみよっか?」子供のようにはしゃいだ声ですが、目が笑っていません。

意を決して姉はそれを咥えます。頑張ってフェラしますから、どうか入れるのだけはやめて下さいと顔と心が語ってます。泣きながら頑張っています。

「努力は認めるわ。評価です」猥褻な音が響き、普通ならまず見れない見せないだろうひょっとこ顔で頑張る姉の口から、ぶばっと白濁液が漏れ飛びました。

次の瞬間、私は目を疑いました。いつの間にか姉の装いから淫蟲仕様で出たちんぽの先から飛んだのです。

精液が。

フェラでイったのでしょうか。

黒化した雅美さんの毒気みなぎる精液の瘴気に当てられたのでしょうか、口からザーメンをこぼしながら姉が仰向けに倒れます。ぴくぴく痙攣しています。…痴女の頂点に君臨する筈の姉の姿として、あってはならない姿です。

「サリーちゃん、お姉さんきれいにしてあげた方がよくないかな?」提案という名の強制ですね。遠慮は死を意味します。母であり父のアルトリーゼ譲りの迅速な判断力で、私は姉を舐め回します。

ぐぉ。何これ。体の力を保つだけでも大変です。

言っておきますが、アルトリーゼの娘ですよ私。

しかも、今でこそ怯えながらこの光景を正座して見ている母ジーナの血も引いていますよ。その私がめろめろぐだぐだになるって…。

必死こきながら、今度は姉が飛び散らせたザーメンと姉のちんぽを舐め回します。もしかしたら解毒効果があるかも知れないと思って。

正解でした。

ですが。

四つん這いになって口だけでしていた時に。

股間の淫蟲がくぱぁ、と開くのがわかりました。

次の瞬間。灼熱かと思うくらい熱くて太くて硬いものが挿し込まれました。

数回ピストンされただけで、放尿感が満ち満ちます。

ええ、絶頂です。

ひと突きアクメってやつですか。

そして、髪の毛を掴まれました。

手荒という訳ではありませんが、しほ子の方を向かされます。

しほ子にサリーの顔を舐めて綺麗にしてあげなさいと指示が飛びます。

次の瞬間。

しほ子が狂いました。

押し倒されました。

挿れられました。

普段のしほ子とは全く違います。

半分泣いています。

どうも、挿入を強要された状態のようです。お願いしますから止めて下さいと。

どうやら、雅美さんのご機嫌が良くなるまで延々腰を使われるようです。

それも、しほ子から私に向けての精気の流れでわかりましたが、二人の間で精気が巡るかと思いきや、どうも雅美さんに吸い上げられているようです。つまり、雅美さんが止めなければ、二人は倒れるまでやりっ放し…。死の予感に私も真っ青になります。しかしおめこは気持ちいいので腰を使いまくってるこの矛盾。

そして邪神は母の正面に立ちます。

「娘さんたちがこうなっている責任を感じますか」と。

母は静かに頷き、もはや単なるちんぽではなく「ちんぽのような物」という認識をした方が良さそうなものを咥えます。涙目です。娘たちよ許せという思いが伝わってきます。

「で。ここからは個人的な話。ジーナちゃんと一度おめこしたかったの」無慈悲に告げる邪神。母の顔を両手で持って、自ら腰を振ってちんぽを口に出し入れしています。苦悶の表情を浮かべる母。

「あと残り30分くらいか…頑張ってね。我慢しきれたらあたしは勝手に普通に戻るから」と告げて母を押し倒します。

挿入された後の母は普段の母ではありませんでした。

ああいいまさみちゃんのちんぽづごい、じーなをおめこどれいにぢでぐだざい。

まさみちゃんのへびちんぽすごすぎくるうくるいます。

おめこになかだししてくださいはらませてください。

ええ、母を知る人なら、絶対にこの人物が特定父親以外には口走らないだろう科白。

これをいともあっさりと言わせています。

しかも、上に跨らせて自ら挿れさせています。

腰ぐいんぐいん使っています。実際に何発か中出しされたようです。

流石に任意生殖機能で妊娠させてはいないようですが。

げに恐ろしきは懲罰仕様の黒ちんぽ真珠入り。

更に、死刑執行人は乳首剥き出し状態です。

母に胸を吸わせています。

どうも、母乳らしきが出ているようです。

しかし、どう見ても何かを与え愛しんでいる雰囲気とは真逆です。

蜘蛛の捕食。

我が母の姿、糸に絡め取られて痺れ毒を打ち込まれた獲物の如し。

何やら痴女ちんぽにも打ち勝ったらしいのですが、その母の陥落ぶり。

一瞬で雅美さんが抜いた理由、わかります。

あれ、私だったら完全に壊れてます。

(痴女仕様のジーナちゃんならどこまで耐えるか頑張ってみようねー。あ、まりあちゃん、おかーさんのちんぽから時々なんか出てるけどちゃんと舐めておいてね。サリーちゃんもしほ子ちゃんも)

ふと気づくと、解放されています。

しかし、それは自由を意味していません。お願いという名の命令を実行させるためです。

ええ、とっくに理解しています。

生意気すぎるとシメる。

この論理的とは程遠い、DQNの思考。

よく考えてみれば金衣女聖の行動規範です。

あの墓所の絵がそうでした。

あれは、所定の葬送手順を守らない娘を罰したのではありません。

死ぬ間際に手ぇ抜きやがって。シメる。しばく。

こういう思考でやらかした結果なのです。

脳筋、といってもいいでしょう。

理不尽だと言い返せば確実に、真珠入りちんぽの形をした暴力に我々も蹂躙される。

もはや台風のごとく、地震のごとく。

天災に遭ったと思って黙って食われろ。犯されろ。

鬼のような無惨なパワハラです。

そして、痴女化した母親の精液。

まともな訳がありません。

記憶を引き継いでいるからわかります。

羞恥心ゼロのようで、結構恥ずかしがりです。

乱れてるところを人に聞かれたくない癖があります。

でなければ寝所をガチガチの防音仕様にしたり、わざわざ人間が到達不可能な山奥まで飛んで行って父とおめこして来ないと思います。

そう、助平です。我が母。

その母の情念こもる痴女汁。

ええ。気づいていたら、姉の口にちんぽ突っ込んでイマラチオしてました。

姉のおめこにはしほ子が突っ込んで激しく腰振ってます。バックで。

この姉も大概、プライドの塊です。

複数をしばく時も絶対に主導権を渡しません。

その姉の陥落する姿。

きっちり撮ってたようです。

しかも、懲罰映像として墓所送りだそうで。

…母はもちろん、私たちの醜態も永久保存なんですね。

で、蹂躙が終わった後。私たちはボロボロでした。

一応は水場が用意されていました。

いつもの赤い姿に戻った雅美さんが、心配そうに母を洗ってくれています。

しきりに母に謝っていますが、いつもなら理不尽な暴力や仕打ちを受けたら絶対に逆襲する母です。

その母がおとなしく洗われています。

しかも、不安に怯える幼児のような目で。

「もう普通の雅美だから!大丈夫だから!ご先祖さまもやりすぎです!ジーナちゃん怯えてますよ!」ぷんすか怒ってますね。「いや、私たちも現役の時はあれくらいやられてた?まぁ過去の話は聞いてますけどねー。ほんとにこの黒グッズ、真剣に危ないからどうしてもという時以外はあたしに渡さないでくださいね!ただでもハマったら危ない蛇女評価でみんなに怖がられたり襲われようとしてるんですから!」

え。

(事実だ。…雅美さんは人気があるんだよ…一部のドMにはな…はっきりしたMだけでなく、潜在的な奴にまでな…)姉がしりとうない事実を教えます。…んー、何ですね。なんとなく体が理解しました。たまにはあれされたいです。しほ子に至ってはもっとはっきりしてます。崇拝と性欲の対象として雅美さんを見ていますね。

そして、母。

(クリスには内緒で…たまには…)

ものすごくバツの悪そうな顔で雅美さんが困っていますよ。母様。

いえ、私は口が固いです。言いませんよ。


その時は混ぜて下さい。

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ジーナ「あああああああまさみさんこわいこわいあのくろいもんこわい」
まりあ「あれ黒金剛石よりヤバいよ!誰よあんなもん作って置いといたの!」
サリー「あれが恐怖の黒シリーズなのですか…」
しほ子「罰の理由を考えろと言われながら犯されること自体が恐怖でした」
まさみ「いやね。あれで反省の色がない場合、これも使えと渡されてたのよ。場合によっては反省の色があっても使えとまで。ほらこれ。くろいぶらぎがす」
みんな「ぎゃああああああああああ」
まりあ「しかし雅美さん、それ持ってて大丈夫なの?あそこのブツ、扱いをわかってないと精神汚染される物件ばっかりなんだけど…)
まさみ「それが相性がいいのかしら。銀髪の火力旺盛な巨乳女子高生になった気分になってね、口が悪くなってやたらにこれを突っ込みたくなるの」
ジーナ「ではぷっち○の場合は」
まさみ「黒髪の同級生とやたら百合ってたまに殴り合いしてる金髪の肉体技脳筋女子高生の気分になるわね」
みんな「せめて黒ふんどしか黒貞操帯どまりにしてくださいやめてくださいおねがいします!」
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