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狂気の紅公女・立つ場が我が舞台

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みなさま。

乳袋だの蛇女だの乳上だのさんっざんな言われようで失意の日々を送る二代目クライファーネです。

ええ。あんたらも身体いじれるんだから、うらやましがる前に一度あたくしの見た目に近づけてみればよろしいのですわよと思います。本当にイエス何とかな茶髪の医者とか、つぎはぎ顔のもぐり医者に扮して施術したろうかと。

話がそれました。

串刺しの国から更に北へ西へと旅をするダリア様からのお話で、やはり河原者一族はなんだかんだで組織というには弱いが繋がりがあると報告が参りまして。

で、マリア様から特命を賜ります。

「一度串刺しの国で旅芸人やってみちゃどうだい。あの国なら河原者もあまり大きな顔できないだろ。国内の事情を考えると普通のやつは二の足を踏む。しかしお前らなら…だ。芸の評判が良ければ串刺しへの謁見が叶うかも知れないぜ」と。

なるほど。

そしてマリア様は申されます。

串刺しは確かに強いが、麦が取れる豊かな地は北方や西方の帝国領内だ。如何に串刺しでも攻めあぐねるところだろう。上手くたらし込めば我々の尖兵として使えるかも知れん。恨みはあると思うが「いつでも殺れる」位置に置いとくのはどうだい、と。

「あの串刺しがあそこを領地にしてると、あたしらにはありがたいのよ。北も西も南下東進に二の足踏むだろ。奴の国を滅ぼす為に大軍突っ込んで犠牲を必要以上に出したくもないのが本音だろうな」

本当は雅美さん行かせて交渉させたいが、多分五分五分だ。それよりは国を盗られた敵と奴が思い込んでるお前と弟が行く方が自然に考えてくれるだろう。

ま、ちょっとした物見遊山半分で行ってきてくれ。素人には何の支度もなしに伯剌西爾ブラジルの蛇島に行くようなもんだろうが、いまのお前らには観光旅行だろ、と。

ええ、あの辺の土地勘があるわたくしに白羽の矢を立てるも道理、異存はございません。むしろ主の配慮痛み入る次第。

で。

よくある異世界話じゃあるまいし、旅芸人が馬みたいな高級品、そうそう乗ってるわけないだろと。

確かにそうですね。

河原者は馬車を驢馬ろばに曳かせておりましたし。

これはなんですか。

けいとらというものですか。

後ろが箱になっていますね。

しかも灯りがついて箱の壁の下手くそな絵や文字に目が行く仕掛け付きじゃないですか。

そしてここをこうすると音曲が流れて…。

あの、まりあさま。

多少は日本のことば、分かるようになりましたよ。

これ女衒稼業の宣伝用に走らせてる奴じゃないですか。

きゅうじんとかこうしゅうにゅうとかいうやつ。

え、どうせ言葉わからんだろうし人目を引けばいい?

なんでも昔、道路整備の際の試験用に持ち込まれた一台でなぜかよんりんくどう。

いらくに行った際に押収したげんゆの樽の中身を精製した油もあるから燃料には困らんと。

事情を知らぬ奴には何がなんだかわからんから文化汚染にはならんと。

はあ。

まぁ、やってみます。

という訳でけいとらの動かし方を習います。

まぁ、元々は平民が農作業や土木治水の足に使う車なのだそうで、平民でも扱えるように簡単だと。

少なくともジーナ様の飛行機より断然楽に覚えるものと。

確かに馬車よりは楽ですわね。舵も人力を助けるからくりが付いていますし。

変速とやらはおーとまで勝手にやる。ただ急な坂道はこの棒を一番手元に引き寄せろ。で、とらんすふぁーればーをよんえっちやよんえるに入れてゆっくり登り降りしろと。

ふむふむ。

これ大量に作ってばらまいたら色々変わりますね。

え、昔それやって一時的に儲けまくったけど最後に根城を廃墟にされた国がある?

しかもいくさもしてないのに勝手に滅んだ?

やったのは日本の三河監獄国?

菅野様のお国、一体どんな技で剣も大砲も飛行機も使わずに国盗りしたんですか。

まぁいいでしょう。

とりあえず弟と二人、燃料とやらの樽やら芸装束やら何やらを積んで走り始めます。

燃料がなくなったら痴女皇国環で連絡すれば届けるとの事。

この樽を見るにつけ人生に負けた気がして死ぬほど屈辱的な気分になるんですが、仕方ありません。

ダリア様の調べや、空からの目を元に作った地図を入れているからこれをこうして行き先を入れよと。

ここに出ない道は狭いか馬車が入れないからダメと。

馬車が通れるなら絶対行ける車だと。

何でも農家のべんつとか言われていて、本来は走らせたら咎められる国にも持ち込まれて大人気、このくるまも女衒の宣伝で使った後で高く売り飛ばす為に敢えてよんく仕様で作らせたと。

はぁ。

そしてマリア様に連れられて送り込まれたのは我がふるさと。

差し当たりわたくしどもの故郷の都を目指してみましょう。

芸をせずに村や町の間を走る際には例の音曲は切ってよいそうです。

その姿に似合わず、軍馬の疾走と同じかそれ以上に速く走れますが、車輪が壊れる可能性があるとかで、馬車程度の速さでとことこ走らせます。

ええ。

速く走るとお尻に来るのがわかりましたし。

そういえばあの憎い憎い裕美様が雅美様にやらせていたしゃくはち。なるべく平坦な道で弟にやらせてみました。

確かに興奮しますわね。

ただ狭いのでやりにくそう。

かわいそうなので道端に止めて茂みの中で尻を貫いてやります。あたくしもムラムラしてますから穴を開いてまぐわい。

で、歩きの旅の者が覗いてやがりました。これが普段なら不敬とばかりに手討ちにするところですが、今は芸人装束です。ただ、刀を見せたら腰を抜かしておりましたが。

まぁ覗かれたのは腹立たしいが、どちらから来たのか。元の都から来たなら事情を教えてくれたら不問にしようと、怯える旅人を刀と手で脅しすかし。手は旅人の股間に。

あーごっつぁんでした。死なぬ程度に吸い取った後、追い剥ぎに遭うのもかわいそうなので茂みの中に隠してやります。

そして元の都に。

あまり様変わりしてませんね。寄った飯屋だの、姫様やってた時代にお忍びで行ってた菓子屋だので話を聞くと、串刺しは城を討った後は父をはじめ敵将を串刺しにしたものの、治世に貢献して働くなら別に略奪暴行はやらん。むしろ税を減じるから家業商売、特に他国との貿易に励めと。

なんか天魔王みたいな感じですね。

お陰で戦火を免れた町は、我が一家の統治の時より栄える気配もあるとか。

今までと別の意味で薩意が湧きます。むかつきます。悔しいです。

串刺しのくせになまいきな。

串刺しなら全員串に刺せよ。

油で煮るくらいやれよ。

二度漬けは禁ずるという謎の文言が浮かびましたが、無視して都の流行り芸とやらを教えてもらいます。

舞踊歌劇の類が最近は流行りと。ほほう。

何でも長靴の国から伝わって来たもので、音声の大きさと声域の豊さで語り聞かせるのが目新しいと。

ええ、ピンと来ました。日本でお会いした将軍様の国の芸です。

婦人は婦人で歌い方があるとお聞きして、ちょっとそれっぽい声が出せるように練習はしてあります。

ちなみに弟ともども、髪の毛を栗色に変えたり目の色を変えたり背丈を少しいじったりなどして、王子王女を思わせる要素を減らしております。変装というやつですね。

という訳で潜入の仕方を思案するために、とりあえずその歌劇とやらを観に参ります。

まぁ、大体、日本で観たものと大差はありませんね。この一座はこの後、全裸神殿国とやらの方を目指すそうなので今回の役には立ちません。なもんで別の策を練ります。

そちらの歴史とやらでは串刺しは流浪生転、かなりややっこしい人生を送っていたそうですが、こちらの串刺しは安定した国力を得て北方帝国や画家髭伍長出身帝国などに囲まれながら自領を守り、ついでにごったごたしていた我が祖国が真下にあるのを良い事にボコって結局あらかた領土にしていやがります。

そして、平原にあった我が都を改装拡大して大都市にすべくいじってる最中。

つまり、串刺しはここにいます。何とかして謁見を賜りたい。うぬぬ。

(別にめんどくさい事せんでも、寝所に忍べば?お前らなら普通に行けるだろ。見えないようにして忍べば入れる入れる。そこで首をすぐ切らずに踊りでも披露してみせりゃ興は惹けるだろ?)なるほど、流石マリア様。早速今晩実践。

で、痴女騎士装束で認識阻害をかけて潜入。串刺しの寝室に入り込んで待機。

やがて寝台に入ったところで拘束能力で抑え込み、驚く串刺しの前で唇に指を当て、耳元に囁きます。

「この面に見覚えは」

「ふむ。…元王女と見たが、かつて聞く狼公女の噂通りならば…わしの首級が目当てであれば躊躇なく斬っておろう。用を申せ」

なんですのその狼公女って。

あたくしそこまで暴虐を極めた覚えありませんわよ。

…他国の指南役を手合わせでぼこぼこに叩きのめした事はあったな…。

「ふふ。復讐が我が願い。ただし」

「むう」

「串刺しの武勇も高い血塗れ大公。その武勇に免じて、これより千夜の猶予を与えましょうぞ」

「ほほう。如何な趣向ぞ」

「これより一夜ごとにひとつ、わたくしの語る物語を聴く事。それが我が芸にして、大公には所感を頂きたく」

「なるほど、余に芸を披露とな。面白い。語ってみよ」

ふふ。そうです。アルト様のくにに伝わる話。美姫が命永らえるために一夜ごとに話を聞かせるあれです。
もっとも、逆に「あたくしの歌…いや、話を聞け」というのが今回の趣向ですが。

「では。まずはこの姿に至りし理由なぞ」そして寝台に腰掛けて痴女皇国に拐かされ奴隷の身には惜しいと取り立てられた話を致します。必要に応じて絵なぞを痴女皇国環から見せながら。

「ふむふむ。面妖なれど面白き国よ。考えた奴は気が触れておるか人外化生、悪魔の類にしか思えん」おい、串刺し大好きなお前がゆうな。

「ではこうしよう。紙とペンを取らせてくれ」拘束を解くと串刺しは机を探ります。あたくしが痴女皇国環の機能で周りを明るくしてやると、さらさらと書状をしたためる串刺し。「明日夜…そうよな。あれに近いからくり、そちらは持っておろうや」指差す先には大型の置き時計。「余が床に入る前に邸に来るが良い。門衛にはこれを見せる者を寝所に通せと話をしておいてやる。次回以降の鑑札は明日渡す。これで如何か」

「重畳」

「では明日も待っておるぞ。何処より出る」

「窓を開けて頂ければ」

「なるべく衛士には見られるな。万一捕まればそれを見せよ」

「では」あたくしはふわ、と空中に舞います。

重力をいじれるわたくしにとって、四階くらいの高さから飛び降りるなど造作もありません。

空中で姿を消して着地。堂々と砦のような邸を去ります。

それから、串刺しの下へ通う夜が始まりました。

弟は最初は近所に忍ばせたけいとらの中でわたくしの帰りを待っていましたが、串刺しの許可が下りたので城塞の中にけいとらを駐めさせてもらい、邸内に一室を与えられる事に。

日の本の話、中原大陸の話、芥子畑の話…マリア様の指導の下、様々な国の話を仕込んで語ります。

「しかし、わからぬ。餡掛鯖挟国の中原に伝わる遺跡といい、その…黄金大陸に残る遺跡といい…なぜそこまで文明を築きながら滅んだのだ。いや、長靴の国の古えの都の様に火の山から噴き出た炎と熱い泥に埋まるなら話は分かる。天災だ。だが、せっかく栄えながら何故都を離れ姿を消したのだろうなぁ」

「それが分からぬから不思議なのですわ」

「流行り病か。はたまた…”飽きた”か」

「ほう」

「かつては貴公の祖国でもあったこの国の上下と左を見よ。大国小国がひしめき争い合うておる。交易で麦は巡るが、少し付き合いが悪いと値を上げられ取引は停まる。そうなれば、いくさだ。言うなれば雨の降り具合や川の水の流れ、疫病の流行りなどなど様々な理由で我らは争うて来た。それが無いならば、一部の気触れ者が語る天国とかいう国であろう。食うに困らず、他所に攻め入る兵すら擁する必要すらないのだから」

確かに、他所の国が攻め込まぬのならば兵力は無駄の極みではありますね。

「貴公の親にしてもそうであろう。攻め入り攻め入られを前提に国を造り街を造ってきた。それが不要だったのは古の当時の長靴の国くらいではないか?今なお水道の橋や劇場が使われておるようだが」

そうです、この世界ではマリア様いわくのいえめんがいないため、消え去り滅んだ筈の知識や技術が伝わっていたり現役だったりするそうです。とけいにしても、いえめんが祈りを捧げる時間を告げるために作る技術が栄えたのですが、この世界では軍を指揮したり暦を読み収穫や労働の時間を定めるために栄えた等々。

「そうですね、東方八百比丘尼国連合。ご存知ですか」

「うむ。そちらの痴女皇国同様、あまりにも遠き地」

「明日はその話を致しましょう。彼の国、面白い風習がございまして」

「よかろう。東方八百比丘尼国、と」

最近の兆候として、串刺しはわたくしの語る話のうち、要点や気になることを書き留めるようになりました。

みなさまにわかりやすく言うと、めもを取っているようです。

敢えて見ていませんが、内容は自身の治世に参考にしたい事や気になる疑問を残している模様。

「では。お休みなさいませ」礼をして寝室を辞します。

(いい傾向じゃねぇの。クラ子先生の話を真面目に聞く気があるって事だよ。おめぇの話に参考にする何かがあるってこった。続けろ続けろぃ)

(雅美先生なのにクラ子先生はちょっと…あたくしもおんな教師の姿をしてみたいですわ)

(その代わりに痴女装束も日替わりにしてるじゃねぇか。伽には誘ってこねぇのか)

(こっちが強いのを理解してるんですよねぇ。言えばOKなのに。あと、マリア様の言葉でいうと…いけおじというのですか。あの将軍閣下をもう少し若くして静かにしたような感じですねぇ。頭はふさふさで髭もぼうぼうですけど)

(クラ子的に見た目は合格か。明日は東宝比丘尼国だな。アレーゼおばさまがいるのも振ってみるか)

(そうですねぇ、やってみます)あたくしたちの部屋で打ち合わせ。もっとも、あたくしの尻にしがみついて後ろから弟が突きまくってますが。痴女皇国環を経由しての心話を交わしながら弟ちんぽを味わうなんて、わたくしも成長したものですわねぇ。

「ぬほ、んほぉおおおお姉様、串刺しは如何様に…んおおおおおおお」

「そうですねぇ。あの男、鯖挟国とのいくさの虜囚になっていた時期に男色を知っておりますね。もっとも無理やりなのであまり良い印象を持ってはいないようですが…ふむ。使えるかも知れませんね。おっおおおお気を遣りますよ。お前は姉の口に突っ込みなさい。そして姉を咥えるのです。そうです。おおおおおおおいぐいぐいぐいぐ出るうううううう)ろくじゅうきゅう、というのですか、互いの口に出し合ってから清めます。この都の欠点ですが、水が少々不便でしてねぇ、なるべく寝台を汚さないように注意しておりまして。

で、その日の晩。

(ぐっはああああああああああなななななんちゅうイケオジ!)

(でしょ?)で、興奮のあまり鼻血を出しそうになってる臨時講師を紹介します。

「大公様。これにおわすは我が義理の妹。比丘尼国に該当する国の出身者でございます」

「ほほぅ。それで面白い装束を、とな」そうです。雅美様には雅美先生になって頂いています。

「で。大公様はなんでも、鯖挟国とは因縁浅からぬ仲とか」

「ま、色々あってな」

「彼等の結束の源は男色。それもご存知でしょうか」

「うむ」苦々しげに頷きます。

「で、比丘尼国。今は大きく花を咲かせてはおりませぬが…平民の国となります」

「ほう。平民が。珍妙な世と見たが、まぁよい」さらさらと紙に何かを書かれます。恐らく平民統治とか、気になる事をキーワードで書かれたのでしょう。

「で、平民文化の中に…ですね。近親で致す文化もございまして。大公様のお国ではお認めに?」

「いや。個人的には面白いとは思うが、いかんせんおかしな子が生まれるのでな。貴様達も推奨してはおらんだろう?聖院も痴女皇国も」

「お察しで」あたくしは苦笑いたします。

「はは。ま、敵対する気はない。なんせ此奴一人でこれよ。寝所を襲われて心安らかに眠れる王や帝がおるとも思えぬ…で、そやつか」控えているベルテファーネを見やる串刺し。

「その前に、これを」画像を見せる雅美様。痴女効果が発動し始めているひめの姉弟のこすぷれ姿ですね。

「ふむ。格好はともかく、目や顔の造作は比丘尼国の者だな」

「ええ。実はこの二人、実の姉弟ですの。で、学業の傍、こういう戯画を描いて売る事で生業を助けております」
「俺の趣味ではないが、こういう物が平民に配られ売られる国、か…」またもやメモ。ああ、確かこの方、活版印刷の発展のきっかけめいた事されてますわね。串刺しの悪行を書かれたビラを撒き散らされたとか。

「豊かな国なのだろうなぁ、未来の比丘尼国というのは。国が貧しければこういう物は流通せん」

「仰せの通りで。で、更に」動画を見せます。

「…ふむ。動いておるな。これも痴女皇国では一般的なのか?」なにやら興味のポイントが少し違うので雅美先生は戸惑っておられる様子。

「ええ。ご存知と思われますが、他国の捕虜を辱めておる内容を撒く際に普通に使っております」

「確かお前達、犯し汚し辱めるが殺しはせんのだったな。何故」

「わたくしがお答えしましょう。ベルテファーネ。おいで」で、立たせておいたベル子のものを咥えます。

「今クライファーネ…我が義理の姉がしておりますのは単なるまぐわいでは御座いません。今咥えられた弟が精を放っておりますが、これが我等が痴女の糧。言ってみれば、人は食糧なのです」

「ふーむ。なれば納得はいくが…そなたら、痴女というからには女であろう。女同士の時はどうするのだ」

「大公様にはお目汚しになるやも知れませぬが」あたくしは気を遣っておきます。なんせ今に至る十数夜の間、押し倒しOKよっていうサイン送りまくってんのに全然応じないんですから。その割にギンギンにしてるし。

「構わん。貴様らの生業に興味がある。可能なら見たいのだが」

「では失礼をば致しまして…雅美様、ベルテファーネのものを」で、雅美様に復活させて頂きます。そして、雅美様は痴女姿に。で。雅美様の尻穴をベル子に塞がせます。

「そして」生やしたあたくしのものを雅美様の口に突っ込んで強制的に出し入れしてるように見せます。
で、挿入。「本当ならばここで淫語を口走らせるところですが、大公様の居室故に控えさせております。この雅美の頭の中をご覧下さいませ」

「ふーむ。お前達同士でも可能と。人を孕ませるとか人を孕む事は可能なのか?」なかなか鋭いところを突いて来ますね。さすが串刺し。雅美様の口を手で封じ突きながら、あたくしは答えて差し上げます。

「ええ。双方可能。ただし…生まれる赤子の性はひとつ」

「…お前達と同じ、か」
「左様。人の敵となさいます?」雅美様のおめこに精をぶちまけながらあたくしは眉ひとつ動かさぬ振りをして尋ねます。大物感を出しておきませぬとね。

「貴様らに勝てればそうしただろう。ただ、抗う術はない。となると、服従するか去って貰う事を頼むか、はたまた我等が去るか…どれもこれも良策に思えんな。ここまでの話をしておるからには俺に何かをさせたいのだろう。それが俺にとって良策かどうかはともかく、話は聞こう」

「西方帝国撃破」雅美様にちんぽ掃除をさせながらあたくしは、しれっと申し上げてみます。

「何故」そりゃそうでしょ。この国の面積十倍以上、人口六倍くらいかな。普通なら勝てませんわ。

「邪魔ですの。あれ。あれが他国への王族婚姻で血族を増やし外交をしているのはご存知かと」

「しかし、あれをどうこう出来るとしても、その後をどうする。鯖挟国や近隣は我等と違う風習の上、麦の取れる土地を欲しておる。実際に、鬼汗国の尖兵となって攻め込んで来た事もあるのは知っておろう」西方帝国を滅ぼしても鯖挟国が攻めて来たら意味ないだろう、と言いたげな顔です。

「痴女皇国が噛んでおれば、彼等は動きませぬ。いえ、動けませぬ」こないだそういう仕掛けをしてきた所ですしね。そこで弟と絡んでいる雅美様も参加して。

「それはそうと大公様。長らく妃をお取りになっておられぬ様子ですが」

「言ってくれる」お妃様、飛び降り自殺してますよね。ええ。調べは上がってますよ。

「まぁ、ここまでお膳立てをしておるのだ。拒否権はないのだろうな」

「ほほ。無理矢理にでも」既に自分の身が目に見えぬ力で押さえつけられているのを理解したご様子で。

「これが其方の敵討ち、という訳か。このような仇討ち、初耳よ」

「人類初体験かも知れませぬわよ」あたくしは串刺しに跨り、ず、と串刺しのものを受け入れます。マリア様の単位では21cmくらい。結構おっきめ。硬さはちょっと柔らかいですかねぇ。

「全く、首級の代わりに敵将の精を絞るなぞ前代未聞…よ…ぬう…お、お」

「ふふ。前ヴァラキア公国公女アルテローゼの仇討ちは今成し遂げられましてよ…と申し上げたいのですがね」痴女の体力でひょい、と串刺しの巨体を裏返し。ちょっと能力で洗浄しておきますわね。あと、痛くないように諸々しておいてちんぽサイズ調整っと。

「大公閣下には屈辱の極みとは存じますが、受けて頂きますわよ。我が征服の証と我等が力」

「ぬうううう、お、おのれ、俺が昔、何をされたか知っておるのか」苦痛に顔を歪ませながら串刺しが誰何してきます。ええ。ホモっくすされましたね。

「えーえ。イェニチェリにされかけたのは調べておりますわ」ずぶうう。ずぶずぶずぶ。

「さぁ、屈辱にまみれた顔で我が精を受ける快楽を噛み締めなさいツェペシ大公閣下。首尾よく犯され抜かれた暁には、このアルテローゼ改めクライファーネへの求婚をなさる事許しましょうぞ!」宣言してあたくしはぶちまけて差し上げます。

そう、服従と痴女化の為の媒介物たる我が精を。

ああ、これぞ我が復讐劇の舞台の頂点。

そして始まる逆転劇の開幕。

「明日もまた参ります。求婚はいつでも宜しくてよ」と優しく串刺しを寝台に寝かしつけ、我々は一旦舞台を去りましょう。主役に相応しい足取りで。

------------------------------------------------------------------------

マリア「あーのーなー」

クラ子「一応断ったじゃないですか、あれの珍子頂くって」

マリア「痴女化して大丈夫なんだろうな」

クラ子「一応服従するようにはしておきました。あと、痴女以外無理ですね」

マリア「なんかあったら処分しろよ。あと母様に怒られる役お前な」

クラ子「げ…まぁ、頑張ってM男に調教しますわよ」

雅美「堕ちなかった…あたしの女教師姿に堕ちなかった…」

マリア「仕方ねーな。別の話で別の奴落としてこいよ」

雅美「わーいやったー」
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