【完結】魔導師様と夢魔に囚われた少年 ─ファンジェレル大陸・男恋譚─

星谷芽樂(井上詩楓)

文字の大きさ
上 下
67 / 85
第四章

第25話②(♥)

しおりを挟む
「――ひゃッッ」

 タキオンの体内へ生暖かい液体を注入されるのが分かる。時折指を入れられ、波打つ蜜壺の更に奥へ流し込もうとする。

「あっ、あっ、あん……えっちぃぃぃ……んやぁぁ……」

 少年の善がる声にデュボイズの身体は再度炎が燃え盛り、蜜を垂らす竿を扱いて玉を頬張った。熟れた蕾には二本の指を挿入して、そっと胡桃の一点を揉みほぐす。

「あ、あ、あぁぁ……! そこぉ……! ぁぁあん!」

 体内の善い所を攻められ、身体を仰け反らせて気持ちよく啼いた。恥部全てを同時に愛されては、勝手に腰が揺れて、痴態を晒す事も厭わなくなってしまう。

「もう我慢する必要はない。思う存分気持ちよくなりなさい……」
「ハァハァ……ボ、ボクも、せんせぇに気持ちよくなって欲しい……あっ、あんっ!」

 タキオンは目の前に建つ腫れた下穿きを剥ぎ、中の芯を取り出そうとした。しかし青年の雄根は包みを剥がし切る前に自らを主張し、硬い肉棒が少年の頬を叩く。

「スゴい……硬くて長くて、太い……こんなのが身体の中に入ったら……ボクどうなっちゃうんだろ……」

 その頬は赤らめ、期待に酔いしれていた。恍惚な表情でデュボイズの雄根を頬ずりし、剛直を喉奥まで咥えようとする。

「……んんっ、んぅぅ。んぐ、んぐ、んんん……」
「あぁぁ、タキオン……そんな奥まで咥えて……あぁっ、はぁはぁ……」

 タキオンは頬を窄め、唾液を溜めた口内で美味しそうに愛する雄根をしゃぶった。
 硬い肉棒に可憐な舌を這わせ、脈打つ裏筋へ、張り出す兜の淵へ、自分の腕ほどもある剛直を全方向から丹念に舐めずる。

「あぁっ、タキ……オン……はぁはぁっ……」

 やがてグプグプと唾液をかき混ぜる音がして、唇と口内の頬肉だけで太い茎を扱き始めた。時折嗚咽しそうになる少年の健気さに、デュボイズの心が切なく締まる。

「ふぇ、ふぇんふぇの……大きふぎて……はいい、きらあい……」
「はは……大き過ぎてお前の口では入り切らないか……下の口ならどうだろうな……」
「んんぅ……奥まで、届く?」
「……全て入れば……届く、だろうな」

 少年は身体の奥深くに最高の性感帯が存在する事を、水晶の映像を見て知っている。頭がおかしくなる、という程の絶頂をずっと味わってみたかった。いよいよ、その願いを叶える時が来たのだ。

「あぁぁ……せんせぇの、早く下の口にも欲しい……奥までぐちゃぐちゃにしてぇぇ……」
「……なら、出来うる限り負担を無くそう」

 デュボイズは袖袋に入っていた小瓶の蓋を開け、祭壇に置いた。開けた途端花の甘い香りが部屋中を漂い、二人の周りを桃色のヴェールが淡く包み込む。

 頭の中まで甘く酔いしれる様だ。タキオンの身体は硬ばっていた力が解け、へなへなとデュボイズの茂みの上にへたり込んでしまった。

「あぁ……なんかフワフワして、気持ち良くなるぅ」
「なかなかの効き目だな? イルの花は催淫にも痛み止めにも効く。私もお前も、この香りでいつも以上に気持ち良くなれる筈だ……」

 タキオンは瞳を蕩かせ、双丘を突き出して蕾を何度も窄めていた。期待が膨らみ、爆発しそうだ。色付いた蕾が今か今かと猛りを待ち侘び、腰をうねらせて淫らに誘う。

 デュボイズもこれ以上我慢できなかった。彼は少年を仰向けに寝かせて腿を開かせ、ビクビクと暴れる剛直を捕まえて可憐な蕾に鈴孔を当てた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

獣人将軍のヒモ

kouta
BL
巻き込まれて異世界移転した高校生が異世界でお金持ちの獣人に飼われて幸せになるお話 ※ムーンライトノベルにも投稿しています

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

隣人、イケメン俳優につき

タタミ
BL
イラストレーターの清永一太はある日、隣部屋の怒鳴り合いに気付く。清永が隣部屋を訪ねると、そこでは人気俳優の杉崎久遠が男に暴行されていて──?

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...