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第四章

第25話「一つになる時」①(♥)

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 二人は砂漠で着ていた白麻のローブをはだけさせ、素肌を重ね合わせた。
 愛しい肌が密着すれば全身が高揚で沸き立ち、喜びを噛み締める様に細胞の一つ一つが吸い付いていく。

 この温もりがずっと欲しかった。互いの魂がそう叫ぶ。

 デュボイズとタキオンはきつく抱きしめ合い、間近で見つめた。少年の真っ白な瞳は充血しているのに、虹彩の緑水晶は中で光を散りばめさせて美しい。

 デュボイズは瞳に吸い込まれる様にして顔を近づけ、タキオンもそれに応えた。瞼を閉じ、二人の温かい唇が重なる。優しく食みながらふっくらした唇の柔らかさを味わい、やがて舌を奥深くまで絡めて愛の深さを与え合う。

「タキオン……」
「……せんせぇぇ、愛してる……愛してます……」
「あぁ、私も愛している……」

 広い背中が少年に覆い被さり、うなじから胸の粒へ唇を這わせて強く吸った。そして舌先でチロチロと捏ねくり弄ぶ。

「はんっ……んぁっ! あ、あんっ、ぁあん……好きぃ……好きぃぃ……」

 胸を突き出す少年から甘い声が漏れると、今度は堰を切った様に真っ白な雪原へと無数の紅い華を咲かせていく。

「あっ、あっ、はぁんっ……ジュウジュウ吸って、すご、い……感じちゃう……ぁんん!!」
「今だけ、私の証を付けさせてくれ……」
「あぁっあぁっ、ぁぁあ……せんせぇ、せんせぇぇ……」

 滑らかな白肌の凹凸を舌全体で味わい、唇を置いて響き渡る程の水音を鳴らした。
 ジュウジュウ強く吸う度にしなやかな身体は大きく波打ち、証を付けられる心地良さに甘やかな声で幸せに浸る。

「あぁ、タキオン……綺麗だ……」

 少年の身体に付けられた幾十もの紅い華を眺め、デュボイズの中で猛々しい雄の血潮が巡った。

 理性が崩壊していく。無防備に両手を投げ出し、ヒクヒクと身体を震わせて虚ろな瞳で見つめられたら、今すぐにでも髄の奥まで掻き回してやりたくなる。

 身体が熱い。心臓が昂って鼓動がうるさい。呼吸する余裕もなくなり、逞しい胸板を膨らませて酸素を目一杯取り込もうとする。

「……タキオン、私の上で尻を向けて四つん這いになれ」

 いつになく低い声で言われ、タキオンは静かに従った。
 デュボイズがいつもより声を殺しているのは、自制と葛藤しているからだ。その証拠に、タキオンを見る目は猛獣のように鋭く、下穿きははち切れそうに腫れていた。

「――あっ――あぁぁ!」

 タキオンがデュボイズを跨いで後ろを向いた瞬間、はだけていたローブと下穿きを剥がされた。そして待ちきれないと両腿を抱えられ、白い小さな双丘に顔をうずめる。

 デュボイズはそのまま谷間の奥へ割って入り、谷底を何度も上下して舐めずった。
 途中、震える蕾を舌で感じ取れば、縁を乱暴に舐め回し、強く吸い、強引に男膣なかを掻き分けて粘膜をくすぐる。

「あぁぁ! だ、だめぇぇ……!!」
「……ほんのり色付いて綺麗だ。随分と蕾が柔らかいな? もしかして最近解していたか?」
「あの……せんせぇがボクの為に精液を取りに行ってる間、実は毎回こっそり弄ってました……」
「……知っていたのか」
「だって、好きな人がそんな事してるって知ったら、ボクだって我慢できませんよぉ……」

 腰を突き出す先には、恥ずかしくて目線を合わせられないタキオンが居る。
 少年の恥じらう姿がなんとも艶美で愛おしい。紅い髪が垂れ、表情を全て見れないのがもどかしい。

「そんなことを聞いたら、余計に愛でたくなるじゃないか……」

 恥ずかしそうなタキオンを見つめながら、デュボイズは袖袋から紙包みを取り出し、歯で破いて中の粉を口に含んだ。暫く口の中で唾液を混ぜると、それは大量の潤滑剤に代わり、そのまま少年の蕾へ口付けた。
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