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第三章
第16話②(♥)
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愛する少年から淫らに誘われ、デュボイズの下腹部に大量の血流が流れ出した。彼の下履きの中ははち切れそうな程雄根が滾り、欲望のままに力を増す。
しかし感情のままに流されてしまったら、少年の一生に大きな傷を付け、デュボイズ自身死ぬまで大きな枷を背負わなければならない。
「や、やめろ……お前は何を言っているか分かっているのか……!」
デュボイズはわざと少年から目を逸らし、無理矢理にでも理性を保とうとした。
湯気の暑さと石鹸に含まれる媚薬の香りで心臓が高鳴り、呼吸が荒くなる。自我が崩壊するのも時間の問題だ。
彼は朦朧とした意識の中、自身の剛直を潰れそうな程強く押さえ付け、本当は愛し合いたい目の前の蕾に視線を向けた。
「せんせぇ、お願い……せんせぇのおちんちん入れてぇぇ……早くボクを抱いてぇ……」
タキオンは解された蕾を両手で大きく開かせ、愛する青年の雄根を待ち侘びていた。その蕾は男膣の粘膜まで覗けるようで、中から白い泡が垂れ始めている。
早くしなければ、タキオンの体内が爛れてしまう。しかし少年と交じわえば、今度こそ理性が外れて犯し尽くしてしまうだろう。
「ば、馬鹿な事を言うな……私とお前は男同士だぞ?そんな事、出来るわけ無いだろう……」
「どうして? せんせぇも男同士はお尻の穴使うって知ってたんでしょ? 昨日のお風呂だって、しきりにボクのお尻の穴を撫でてたじゃないですか……」
タキオンに痛い所を吐かれた。昨夜の情事で我慢出来ずに後孔を撫でた事が裏目に出てしまった。デュボイズは少年の問いにうまい言葉が見つからず、気まずそうに口を噤んで昨夜の自分を悔いたのだった。
だがタキオンは、俯く青年に更なる追い討ちを掛ける。
「……もしかしてボクと一つになるのはイヤなんですか? 何度もキスしてくれたのに、抱き締めてくれたのに、本当はボクの事好きじゃないって事ですか?」
「そ、それは……」
「ボクは先生の事が大好きです。愛してます……愛してるから昨日も感じて凄く気持ち良くなれたのに……」
次第に少年の目頭が紅くなる。彼は信じていたデュボイズの優しさが不安になり、目尻から涙を零し始めた。
「ひぐっ。ボクの事好きなら、身体の奥までいっぱい愛してくださいよぉぉ!」
竿を勃たせながら泣き出すタキオンに、デュボイズも負い目を感じた。
抱き締め合って幸せを感じたのはデュボイズも同じだ。そして少年を淫らにさせたのも、知識を与えたのも己自身なのである。
自分の事を好いて身体を求められ、嫌なわけがない。むしろ嬉しかった。なんの柵も無ければ、今すぐにでも止め処ない愛を与えたであろう。
しかしタキオンは領主の息子である。将来は妻を娶って領土を治めていく身分のある者だ。その少年に女の様な役割をさせ、最悪、伴侶を抱けなくなったら、どれ程の者が傷付き落胆し、人生を狂わせてしまうだろうか。
(私だって本当はお前の事を……しかし、ここで理性を捨ててしまえば、欲に溺れて後戻り出来なくなってしまう……!!)
デュボイズは溢れ出る少年への想いを必死に押さえ付け、その表情は苦しそうに悔しさを滲ませていた。しかし気付かれぬよう咄嗟に冷静を装い、泣いて震える少年の細い腰に手を掛けたのであった。
しかし感情のままに流されてしまったら、少年の一生に大きな傷を付け、デュボイズ自身死ぬまで大きな枷を背負わなければならない。
「や、やめろ……お前は何を言っているか分かっているのか……!」
デュボイズはわざと少年から目を逸らし、無理矢理にでも理性を保とうとした。
湯気の暑さと石鹸に含まれる媚薬の香りで心臓が高鳴り、呼吸が荒くなる。自我が崩壊するのも時間の問題だ。
彼は朦朧とした意識の中、自身の剛直を潰れそうな程強く押さえ付け、本当は愛し合いたい目の前の蕾に視線を向けた。
「せんせぇ、お願い……せんせぇのおちんちん入れてぇぇ……早くボクを抱いてぇ……」
タキオンは解された蕾を両手で大きく開かせ、愛する青年の雄根を待ち侘びていた。その蕾は男膣の粘膜まで覗けるようで、中から白い泡が垂れ始めている。
早くしなければ、タキオンの体内が爛れてしまう。しかし少年と交じわえば、今度こそ理性が外れて犯し尽くしてしまうだろう。
「ば、馬鹿な事を言うな……私とお前は男同士だぞ?そんな事、出来るわけ無いだろう……」
「どうして? せんせぇも男同士はお尻の穴使うって知ってたんでしょ? 昨日のお風呂だって、しきりにボクのお尻の穴を撫でてたじゃないですか……」
タキオンに痛い所を吐かれた。昨夜の情事で我慢出来ずに後孔を撫でた事が裏目に出てしまった。デュボイズは少年の問いにうまい言葉が見つからず、気まずそうに口を噤んで昨夜の自分を悔いたのだった。
だがタキオンは、俯く青年に更なる追い討ちを掛ける。
「……もしかしてボクと一つになるのはイヤなんですか? 何度もキスしてくれたのに、抱き締めてくれたのに、本当はボクの事好きじゃないって事ですか?」
「そ、それは……」
「ボクは先生の事が大好きです。愛してます……愛してるから昨日も感じて凄く気持ち良くなれたのに……」
次第に少年の目頭が紅くなる。彼は信じていたデュボイズの優しさが不安になり、目尻から涙を零し始めた。
「ひぐっ。ボクの事好きなら、身体の奥までいっぱい愛してくださいよぉぉ!」
竿を勃たせながら泣き出すタキオンに、デュボイズも負い目を感じた。
抱き締め合って幸せを感じたのはデュボイズも同じだ。そして少年を淫らにさせたのも、知識を与えたのも己自身なのである。
自分の事を好いて身体を求められ、嫌なわけがない。むしろ嬉しかった。なんの柵も無ければ、今すぐにでも止め処ない愛を与えたであろう。
しかしタキオンは領主の息子である。将来は妻を娶って領土を治めていく身分のある者だ。その少年に女の様な役割をさせ、最悪、伴侶を抱けなくなったら、どれ程の者が傷付き落胆し、人生を狂わせてしまうだろうか。
(私だって本当はお前の事を……しかし、ここで理性を捨ててしまえば、欲に溺れて後戻り出来なくなってしまう……!!)
デュボイズは溢れ出る少年への想いを必死に押さえ付け、その表情は苦しそうに悔しさを滲ませていた。しかし気付かれぬよう咄嗟に冷静を装い、泣いて震える少年の細い腰に手を掛けたのであった。
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