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第三章

第15話③(♥)

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『ぁぁあ!! カンリンッ!! そこ……っ、ぁあっ、ぁあっ!! きもち、いぃっ……!!』
『フェルミオ様の前立腺がよく熟れておりますよ。もっと男膣なかを可愛がらねばいけませんね……』

 水晶の中には二人の男が、この部屋のベッドの上で裸体を重ね合っていた。
 タキオンと同じ年頃の水色髪をした少年がうつ伏せになって双丘を突き出し、その傍らで紫の長い髪をした青年が妖しい手付きで中心をまさぐっている。

「えっ!? これはカンリン様と……相手は誰だろ。凄く気持ち善さそうにエッチな声が出て……」

 水晶の中に映る淫部をもっと近くで見たい願えば、映し出される映像が少年の局部へと拡大された。

 よく見れば、カンリンが少年の蕾に細い二本指を挿れ込み、男膣なかを揉む様にして優しく解している。その接合部は飴細工の様にヌラヌラとテカり、蕾の縁は指に抗うこと無く柔らかく揉みほぐされていた。
 艶かしい指使いに少年の身体は悦び、淫らな吐息と浅い呼吸を繰り返しながら、感じるままに腰を振り続けている。

『あぁん! ぁあん! イっちゃうっ! ダメ……まだイキたくないっっ!!』
『大丈夫ですよ。貴方様のそれは中イキです。ですからいっぱい気持ち良くなりましょうね……』

 やがて青年は少年の体内で指を立て、ある一点だけを刺激して激しく振るわせ始めた。
 強張る指先で快楽のシコリを責め続ければ、少年の身体は弓のようにしなり、絶頂の叫びを上げて全身が淫らに痙攣する。

 しかし可憐な竿からは透明な蜜が溢れ出ているだけで吐精には至らない。それを良いことに、カンリンの指はいつまでも善がる場所を攻め続けた。

「スゴいスゴい……中だけでこんなに気持ち良くなるんだ。ずっとイキ続けてる……」

 タキオンは少年の乱れる姿に息を飲んで見守った。
 最初に抱いていた嫌悪感も今では興味と好奇心が勝り、いつの間にか自身の身体奥深くも淫楽で疼き始めている。

 そこから十分以上、男膣なかだけで絶頂し続けた少年は、汗だくになりながら力無く倒れた。しかしうつ伏せで倒れ込む少年にカンリンは容赦なく腰を引き込み、怒張した兜を小さな入口へ押し入れる。
 その途端、再び少年の身体は跳ね上がり、目覚めたように悦びの叫びを上げ始めたのだった。

『あっ、はぁん!! んぁぁ!! おく!! お、くっ! ぁん!! ぁんん!! ぁぁん!! いぃぃ!!』
『はぁはぁっ! フェルミオ様……奥を貫かれて絶頂が止まりませんねぇ。もっとワタクシの肉棒で悦び喘ぎなさいっ!!』
『っあ、っぁあ、っぁあん!! んもちぃぃ!! イっく……っっ!! んはぁっ!! イっくぅぅ!!』

 腕を掴まれ上半身を起こされた身体は、絶頂と共に不規則な動きでビクンビクン波打っていた。それをカンリンが背後から抱き締め、快楽から逃げようとする小柄な身体を拘束する。
 そうすれば淫部の接合は更に強固なものとなり、奥深くまで絶頂の芯中を抉る。更に左手は胸の粒を摘み、右手は可憐な竿を握って、全身余す事なく愛撫を与え続けた。

 二人は激しく腰を振り、律動が最速となったところで勢いよく白濁液を吐き出した。
 それでもカンリンの抱擁は解かれず、少年は『おかしくなる!』と涙を流しながら懇願しても、最奥の楽園を突き続けた。

(あんなに密着して泣くほど気持ちいいって、どんな感じなんだろう……あぁぁん、凄くえっち……はぁはぁ、良いなぁ。ボクもおかしくなるほどイキ狂ってみたい……)

 水晶に映し出された一連の行為は、気づけば半日の刻が過ぎていた。
 交合が終わった二人の身体は、吹き出した汗のせいで髪も産毛も滝に打たれた様に肌が濡れ、少年の後孔は雄根の太さそのままに口を開き、何度も注がれた精液を涎のように垂れ流していた。

 全てを見終えたタキオンは、瞬きも忘れて鼓動が分かる程に心臓が高鳴っていた。そしていつの間にか雄根が反応して硬くそそり立っていたのである。

(あぁぁ、ぁぁん……ボクも先生とあんな凄いエッチがしてみたい……せんせぇ、せんせぇぇぇ……)

 タキオンの脳内は完全に男同士の交合に魅せられてしまった。わざわざ排泄器を使う理由も、面倒な準備が必要なのも、あのとめど無い絶頂の為なら些細な事なのだ。

 そういえば昨夜、浴場での情事でデュボイズがしきりにタキオンの蕾を愛でていた。これはもしかしたらデュボイズもこの事を知っていて、わざと刺激していたのかもしれない。
 その事にタキオンが気づいた時、彼は大きな期待に胸が膨らみ下腹部が脈を打った。そして齧るように再び指南本を熟読し、最高の快楽を受け入れる為、動き始めたのだった。
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