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第一章
第1話②(♥)
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少年の身体に指を這わせる行為は十分以上も続けられ、全身敏感になった少年の身体は赤らめ火照っていた。
先ほどよりも頻繁に声が漏れ、善がる声に色が増す。そして、今は恥ずかしさよりも気持ち良さが増し、段々と理性と余裕が奪われていく。
少年は全身が性感帯と化していた。肌の上で淫らに這う指先がむず痒いのに、心地よく感じてしまう。
瞳は蕩け、天井を見上げれば気持ち善さで視界にモヤが掛かり、緊張が解けて身体はベッドに沈み込んで行く。
「あぁぁ……あん……ハァハァ……あぁ……」
少年の顔は赤みを帯び、指先で腹をなぞられる度にヒクヒクと甘く反応し始めていた。彼は我慢という行為を忘れ、刺激を与えられる度に切なく喘ぐ。
しかし、複雑であるのはデュボイズの方だった。
(少年の中に夢魔が入っているとしたらこれで良いのだが……初対面の少年にいきなり不埒な事をして、私は許されるだろうか……)
少年の乱れて行く様はとても可憐で美しく、それ故に自分の指に反応する姿は情欲的で艶やかだ。デュボイズも男である。冷静を装ってはいるが、下腹部は正直穏やかでない。
(こんなに艶かしくに腰が動いて……私もどこまで冷静を保てるか……)
彼自身は服を脱いでいないので気付かれていないが、下腹部の下穿きが張り裂けそうなほど大きく膨れている。
初対面の少年に欲情を駆り立てられるとは、自身の穢れた感情を律したい。しかし、頭では分かっているものの、彼の雄根はどうしても素直に淫らな血液を雪崩込ませてしまう。
「ああん……気持ちいい。触られてるだけなのに……なんでこんなに感じちゃうの……」
一度も触られていない少年の竿は、いつの間にかヘソに届くほど大きく硬く伸びていた。快楽の電流で声が漏れる度、ビクンと悦び跳ねる。
「せ、せんせぇぇ……」
少年は瞳を潤ませながらデュボイズを見つめた。これは誘っているのか?無意識でやっているのか?少年の表情に気付いたデュボイズは雄の性が暴走し、静かに理性を突き破っていく。
(そんな目で私を見るな……蕩けた瞳で見つめられたら、もっと、悦ぶ顔を見たくなってしまうだろう……!)
デュボイズは眩暈を起こしそうな程、理性と本能が鬩ぎ合っていた。だが、彼の視線は火照る華奢な白肌を凝視し、雪原に咲く淡い花のような乳頭を微かに擦ってやる。
「――ぁあン!」
今までに無い反応である。
デュボイズは指の腹で膨れた粒に触れ、先端をクリクリと弄びピンと弾いた。その刺激に少年は首を振り、上半身が解き放たれるように大きく波打つ。
彼は恥ずかしさも忘れ、止めどなく与えられる嬉しい愛撫に腰をくねらせて身悶えた。くすぐったい筈なのに、身体の奥から込み上げる感情が麻薬のように癖になる。
これ以上感じたらどうなってしまう?好奇心と不安という矛盾した感情が入り乱れ、快楽に溺れてしまいそうだ。
「はぁっん! あっ、あっ、ああ! だめっっだめぇぇ!!」
その時だった。デュボイズの嗜む指がピタリと止まった。
「嫌なら止めるが……」
それはデュボイズの相手を思いやる故の言葉だった。彼は少年の艶美な表情に溺れそうになりながらも、どこかで背徳感を否めない。
青年はあくまでも冷静で、少年の言葉を真摯に受け止めていた。
しかし、少年は止めて欲しかったわけではない。無論、嫌なわけがない。快楽の先の、未知なる世界に足を踏み入れるのが怖くなっただけだ。
そう伝えたいのに、少年はねだるのが恥ずかしくて口篭ってしまう。
「あ、あの……」
「今止めれば君の命が危ない。しかし、無理に続けるのも私の倫理に反する。どうする?」
「…………触って、欲しい……です」
「……なら続けて良いか?」
デュボイズの言葉に少年は小さく頷いた。身体がむず痒くなり、快楽を待ちきれない華奢な胸が小さく震えている。
「良いのだな?では……続けるぞ」
先ほどよりも頻繁に声が漏れ、善がる声に色が増す。そして、今は恥ずかしさよりも気持ち良さが増し、段々と理性と余裕が奪われていく。
少年は全身が性感帯と化していた。肌の上で淫らに這う指先がむず痒いのに、心地よく感じてしまう。
瞳は蕩け、天井を見上げれば気持ち善さで視界にモヤが掛かり、緊張が解けて身体はベッドに沈み込んで行く。
「あぁぁ……あん……ハァハァ……あぁ……」
少年の顔は赤みを帯び、指先で腹をなぞられる度にヒクヒクと甘く反応し始めていた。彼は我慢という行為を忘れ、刺激を与えられる度に切なく喘ぐ。
しかし、複雑であるのはデュボイズの方だった。
(少年の中に夢魔が入っているとしたらこれで良いのだが……初対面の少年にいきなり不埒な事をして、私は許されるだろうか……)
少年の乱れて行く様はとても可憐で美しく、それ故に自分の指に反応する姿は情欲的で艶やかだ。デュボイズも男である。冷静を装ってはいるが、下腹部は正直穏やかでない。
(こんなに艶かしくに腰が動いて……私もどこまで冷静を保てるか……)
彼自身は服を脱いでいないので気付かれていないが、下腹部の下穿きが張り裂けそうなほど大きく膨れている。
初対面の少年に欲情を駆り立てられるとは、自身の穢れた感情を律したい。しかし、頭では分かっているものの、彼の雄根はどうしても素直に淫らな血液を雪崩込ませてしまう。
「ああん……気持ちいい。触られてるだけなのに……なんでこんなに感じちゃうの……」
一度も触られていない少年の竿は、いつの間にかヘソに届くほど大きく硬く伸びていた。快楽の電流で声が漏れる度、ビクンと悦び跳ねる。
「せ、せんせぇぇ……」
少年は瞳を潤ませながらデュボイズを見つめた。これは誘っているのか?無意識でやっているのか?少年の表情に気付いたデュボイズは雄の性が暴走し、静かに理性を突き破っていく。
(そんな目で私を見るな……蕩けた瞳で見つめられたら、もっと、悦ぶ顔を見たくなってしまうだろう……!)
デュボイズは眩暈を起こしそうな程、理性と本能が鬩ぎ合っていた。だが、彼の視線は火照る華奢な白肌を凝視し、雪原に咲く淡い花のような乳頭を微かに擦ってやる。
「――ぁあン!」
今までに無い反応である。
デュボイズは指の腹で膨れた粒に触れ、先端をクリクリと弄びピンと弾いた。その刺激に少年は首を振り、上半身が解き放たれるように大きく波打つ。
彼は恥ずかしさも忘れ、止めどなく与えられる嬉しい愛撫に腰をくねらせて身悶えた。くすぐったい筈なのに、身体の奥から込み上げる感情が麻薬のように癖になる。
これ以上感じたらどうなってしまう?好奇心と不安という矛盾した感情が入り乱れ、快楽に溺れてしまいそうだ。
「はぁっん! あっ、あっ、ああ! だめっっだめぇぇ!!」
その時だった。デュボイズの嗜む指がピタリと止まった。
「嫌なら止めるが……」
それはデュボイズの相手を思いやる故の言葉だった。彼は少年の艶美な表情に溺れそうになりながらも、どこかで背徳感を否めない。
青年はあくまでも冷静で、少年の言葉を真摯に受け止めていた。
しかし、少年は止めて欲しかったわけではない。無論、嫌なわけがない。快楽の先の、未知なる世界に足を踏み入れるのが怖くなっただけだ。
そう伝えたいのに、少年はねだるのが恥ずかしくて口篭ってしまう。
「あ、あの……」
「今止めれば君の命が危ない。しかし、無理に続けるのも私の倫理に反する。どうする?」
「…………触って、欲しい……です」
「……なら続けて良いか?」
デュボイズの言葉に少年は小さく頷いた。身体がむず痒くなり、快楽を待ちきれない華奢な胸が小さく震えている。
「良いのだな?では……続けるぞ」
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