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第二章
第14話「少年の事情」
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あれから少年の目が覚めると、見慣れないこじんまりとした部屋の窓辺から朝陽が差し込もうとしていた。
「あ、あれ? ボク……」
初めて感じた絶頂と念願の精液を飲んでから水場の床に倒れ、満足したところで意識がなくなった。しかし今は柔らかくてふわふわしたガウンに包まれ、弾力のあるベッドに寝かされていた。
少年が部屋に一人きりだと気付いた時、家の脇で軽くて心地良い木の音が鳴り響いた。その音のする方へ窓を覗くと、昨夜助けてくれた筋肉質の青年が木台の上に薪を乗せて細く割っている。
「お。起きたか」
「あ……」
青年と少年の視線が合わさる。陽に照らされる少年の瞳は、白眼の中に虹色の光を溜め込み、白肌と相まってキラキラと輝いていた。
しかし相手は少年の美しい瞳を見ると昨日の痴情を思い出してしまい、気まずそうに目線を逸らす。
「キ、キミ……体のどこか痛い所とか無いか? その、なんだ……昨日は思い切り虐めてしまったから……」
「うん? 全然大丈夫だよ。お兄さんが精をくれたから身体が少し元気になった。それに、イクって凄く気持ちいいんだね。初めて経験したけど、やみつきになっちゃいそう!」
少年は恥ずかしげもなく、ただ純粋に昨夜の事を思い出してフゥと恍惚に浸った。
しかしもう一人の方は益々恥ずかしくなり、耳を真っ赤にしながら薪割りに没頭する。
「ねぇねぇ、お兄さん。昨日は色々助けてくれてありがとう」
「……俺の名はウクダーだ。君の名は?」
「ボク? ボクはね、ウォラーレって言うよ」
「そ、そうか……ウォラーレ……」
ウクダーの目線はウォラーレと名乗る少年に向くことが出来ず、木台を見つめたまま顔が赤くなっていた。初めての情事で快楽に溺れてしまった事をウクダーは恥じていたが、一方のウォラーレはキョトンとして、とても嬉しそうな笑顔を振りまく。
「…………」
「……ンフフッ」
――カコーン……カーン、コロッ。コロコロコロ……。
しばらく二人の会話は途切れ、家の周りでは大木が細く割れていく音だけが森の中へ木霊していった。
ウォラーレはニコニコしながらウクダーの薪割りを眺めている。
ウクダーが少し小ぶりの斧を振り上げ、縦に置いた木材を勢いよく真っ二つに割る。その時のリズム感と足元に落ちる薪の乾いた音が、ウォラーレにとってとても心地よく聞こえた。
「っふ……せいっ!」
――カーン! カラッ、コロコロコロ……。
黙々と薪割りを進めるウクダーの姿。その凛々しい表情と飛び散る光汗に、ウォラーレは視線を釘付けにされていた。
何かを真剣に取り組む姿がやけに輝いて見える。更に、薪を割る瞬間に浮かび上がるウクダーの逞しい腕の血管、盛り上がる筋肉に、この腕の中でずっと包まれていたら……と淡い期待を思い描いてしまう。
「……ねぇ。木を割るのってすごくカッコイイねぇ」
「え……?」
「ずっとここに住めたら、不安もなく幸せに過ごしていけるんだろうけどなぁ……」
ウォラーレは窓辺でウクダーを見つめながら、少し寂しそうに呟いた。
ウォラーレがぼそりと発した言葉に、ウクダーは昨日の疑問が再び浮かんで手が止まった。
少年の故郷は? 出生は? 無心に精を貪るあたり、なにか事情があると思えてならない。
ウクダーの心に再びあの時の想いが蘇り、熱く溢れ出す。彼を救いたい。出来る事ならウォラーレの望み通り、このままずっと、一緒に住んでも……。
「ウォラーレ、色々聞きたい事があるんだ。その……俺の質問に答えてくれないか?」
「うん?」
なんだろうとウォラーレが顔を上げると、光の粒が少年の周りを舞って幻想的な容姿を醸しだす。その姿を目の当たりにして、ウクダーは足元がおぼつかなくなる程の眩暈を憶えた。
「ウォラーレは昨日、なぜあんな森の中に一人で居たんだ? しかも裸で……」
「えっと、それはねぇ。ボクが守護星から飛び出して、あの森に落ちちゃったから」
「……守護星から飛び出す?」
ウクダーをはじめ、この全天オデュッセイアに生きる星ビト達は、皆が恒星から産まれ落ち、産んでくれた星を『守護星』と呼ぶ。ウォラーレも母なる守護星が存在するのは分かるが、守護星から産まれ落ちるのは皆、赤ん坊の時である。
「そこまで大きくなって星から産まれ落ちるのは聞いた事がない。ウォラーレは今までずっと、星の中で生きてきたという事か?」
疑問に思うウクダーに、ウォラーレは苦笑いをして表情が影った。
「だって……ボクの守護星は宇宙で旅をしてるから……」
ウォラーレは守護星の辛い事情を話してくれた。
ウォラーレの守護星は銀河の中を異常な速さで飛んでいるという。それも星の一部を削りながら飛んでいる為、星が燃え尽きる前にウォラーレが精を貰って命の糧を得なければならなかった。
「だから降りられそうな惑星が見つかるとボクが星から飛び出して降りて、精をくれる星ビトを探すんだよ」
「なに……という事は、今までにも誰かの精を貰ったことがあるのか? 交合を知っているのは、そういう事か」
食い気味で質問を返すウクダーに、ウォラーレはぶんぶん首を横に振る。
「違うよ! 精を貰ったのはウクダーが初めて。だって、何度か降りられそうな惑星に降り立ってはみたけど、精を貰うどころか、生き物すら居ない世界ばかりだったもん……」
「そう、なのか……すまん……」
思わず質問をしてしまった事にウクダーは謝ったが、ウォラーレは気にしていないと美しい笑顔を振りまいてくれた。
「だからね、昨日やっと精を貰える人を見つけてすごく嬉しかったの! それでね、守護星が遠くになるとボクの体がまた星の中に戻されるんだ。お互いが離れ過ぎると死んじゃうから。そうしてこれからも降りられそうな場所を探しながら、宇宙で旅を続けていくんだよ」
ウクダーは言葉を失った。
初対面にもかかわらずウォラーレがなぜ精を欲しがったのか、今の話で全てが一つに繋がった。彼は単に快楽の為だけではなく、生きるため必死になって精を得ようとしていたのである。
ただ、今の話からして、この場所に居られるのも限られた時間なのだと予想がつく。
「宇宙を旅する……じゃあウォラーレの守護星は今、近くを飛んでいるって事か?」
「うんっ、もちろん!」
するとウォラーレは満面の笑顔で頷き、窓から身を乗り出して一つの流星を指差した。
「ほらアレ! まだ遠くて小さいけど、シッポの付いた白い星が見えるでしょ? アレがそうだよ!」
ウォラーレの指差す方向をウクダーも見つめた。陽の明かりが増えて見え難いが、木々の間から確かに白い尾を引く流星が見える。尾の向きからして、これから此処の頭上を通り過ぎて行くようだ。
「驚いたな……自ら重力を作って自転する恒星が、流星になるのか……」
そうなるとまた幾つも疑問が浮かび上がる。
ウォラーレの帰るべき場所は? 流星が遠ざかってウォラーレが星の中へ引き戻される。その後はどうなるのか。
「ボクの帰る場所? うーん、分からない……きっとこれからも宇宙を旅して色んな場所に降りて、そこで長生きする為の精をもらい続けなきゃ……」
「そんな……」
宇宙を旅するというのは、どれほど暗く孤独で寂しいものなのだろう。水と森に囲まれた明るい世界で生きるウクダーにとっては、さっぱり見当も付かない。
そして、守護星の身を削りながら旅をするという感覚も、普通なら焦燥感に駆られて気がおかしくなって当たり前の事象ではないのだろうか。
「な、なぁウォラーレ。ここに滞在出来るのはどのくらいか分かるか?」
「うーん、そうだなぁ。あの速さなら守護星が通り過ぎていくのに一ヶ月ぐらいかかるかなぁ?」
「一ヶ月……それだけ?」
一ヶ月が経てば、この少年と別れを告げなければいけない。そして彼はまた独り、宇宙を旅していく。
(俺は単に精を与えるだけで良いのか? この子にもっと出来る事はないのか……)
精が、命の糧が必要なら、せめて愛の名の下に一つになる幸せを教えてやりたい。それだけでなく、この世界ではたくさんの楽しい事、嬉しい事が山ほどあるのだ。それを出来るだけたくさん教えてやりたい。
星の中に戻り独り寂しくなった時、いつでも素敵な思い出に浸れるように。
ウクダーは当然のように空を眺めるウォラーレの姿が、やけに可哀想に見えて仕方がなかった。
ウォラーレが寂しそうに呟いた「ずっとここに住めたら……」という言葉が、今頃になってウクダーの胸にずっしりと重くのしかかったのである。
「あ、あれ? ボク……」
初めて感じた絶頂と念願の精液を飲んでから水場の床に倒れ、満足したところで意識がなくなった。しかし今は柔らかくてふわふわしたガウンに包まれ、弾力のあるベッドに寝かされていた。
少年が部屋に一人きりだと気付いた時、家の脇で軽くて心地良い木の音が鳴り響いた。その音のする方へ窓を覗くと、昨夜助けてくれた筋肉質の青年が木台の上に薪を乗せて細く割っている。
「お。起きたか」
「あ……」
青年と少年の視線が合わさる。陽に照らされる少年の瞳は、白眼の中に虹色の光を溜め込み、白肌と相まってキラキラと輝いていた。
しかし相手は少年の美しい瞳を見ると昨日の痴情を思い出してしまい、気まずそうに目線を逸らす。
「キ、キミ……体のどこか痛い所とか無いか? その、なんだ……昨日は思い切り虐めてしまったから……」
「うん? 全然大丈夫だよ。お兄さんが精をくれたから身体が少し元気になった。それに、イクって凄く気持ちいいんだね。初めて経験したけど、やみつきになっちゃいそう!」
少年は恥ずかしげもなく、ただ純粋に昨夜の事を思い出してフゥと恍惚に浸った。
しかしもう一人の方は益々恥ずかしくなり、耳を真っ赤にしながら薪割りに没頭する。
「ねぇねぇ、お兄さん。昨日は色々助けてくれてありがとう」
「……俺の名はウクダーだ。君の名は?」
「ボク? ボクはね、ウォラーレって言うよ」
「そ、そうか……ウォラーレ……」
ウクダーの目線はウォラーレと名乗る少年に向くことが出来ず、木台を見つめたまま顔が赤くなっていた。初めての情事で快楽に溺れてしまった事をウクダーは恥じていたが、一方のウォラーレはキョトンとして、とても嬉しそうな笑顔を振りまく。
「…………」
「……ンフフッ」
――カコーン……カーン、コロッ。コロコロコロ……。
しばらく二人の会話は途切れ、家の周りでは大木が細く割れていく音だけが森の中へ木霊していった。
ウォラーレはニコニコしながらウクダーの薪割りを眺めている。
ウクダーが少し小ぶりの斧を振り上げ、縦に置いた木材を勢いよく真っ二つに割る。その時のリズム感と足元に落ちる薪の乾いた音が、ウォラーレにとってとても心地よく聞こえた。
「っふ……せいっ!」
――カーン! カラッ、コロコロコロ……。
黙々と薪割りを進めるウクダーの姿。その凛々しい表情と飛び散る光汗に、ウォラーレは視線を釘付けにされていた。
何かを真剣に取り組む姿がやけに輝いて見える。更に、薪を割る瞬間に浮かび上がるウクダーの逞しい腕の血管、盛り上がる筋肉に、この腕の中でずっと包まれていたら……と淡い期待を思い描いてしまう。
「……ねぇ。木を割るのってすごくカッコイイねぇ」
「え……?」
「ずっとここに住めたら、不安もなく幸せに過ごしていけるんだろうけどなぁ……」
ウォラーレは窓辺でウクダーを見つめながら、少し寂しそうに呟いた。
ウォラーレがぼそりと発した言葉に、ウクダーは昨日の疑問が再び浮かんで手が止まった。
少年の故郷は? 出生は? 無心に精を貪るあたり、なにか事情があると思えてならない。
ウクダーの心に再びあの時の想いが蘇り、熱く溢れ出す。彼を救いたい。出来る事ならウォラーレの望み通り、このままずっと、一緒に住んでも……。
「ウォラーレ、色々聞きたい事があるんだ。その……俺の質問に答えてくれないか?」
「うん?」
なんだろうとウォラーレが顔を上げると、光の粒が少年の周りを舞って幻想的な容姿を醸しだす。その姿を目の当たりにして、ウクダーは足元がおぼつかなくなる程の眩暈を憶えた。
「ウォラーレは昨日、なぜあんな森の中に一人で居たんだ? しかも裸で……」
「えっと、それはねぇ。ボクが守護星から飛び出して、あの森に落ちちゃったから」
「……守護星から飛び出す?」
ウクダーをはじめ、この全天オデュッセイアに生きる星ビト達は、皆が恒星から産まれ落ち、産んでくれた星を『守護星』と呼ぶ。ウォラーレも母なる守護星が存在するのは分かるが、守護星から産まれ落ちるのは皆、赤ん坊の時である。
「そこまで大きくなって星から産まれ落ちるのは聞いた事がない。ウォラーレは今までずっと、星の中で生きてきたという事か?」
疑問に思うウクダーに、ウォラーレは苦笑いをして表情が影った。
「だって……ボクの守護星は宇宙で旅をしてるから……」
ウォラーレは守護星の辛い事情を話してくれた。
ウォラーレの守護星は銀河の中を異常な速さで飛んでいるという。それも星の一部を削りながら飛んでいる為、星が燃え尽きる前にウォラーレが精を貰って命の糧を得なければならなかった。
「だから降りられそうな惑星が見つかるとボクが星から飛び出して降りて、精をくれる星ビトを探すんだよ」
「なに……という事は、今までにも誰かの精を貰ったことがあるのか? 交合を知っているのは、そういう事か」
食い気味で質問を返すウクダーに、ウォラーレはぶんぶん首を横に振る。
「違うよ! 精を貰ったのはウクダーが初めて。だって、何度か降りられそうな惑星に降り立ってはみたけど、精を貰うどころか、生き物すら居ない世界ばかりだったもん……」
「そう、なのか……すまん……」
思わず質問をしてしまった事にウクダーは謝ったが、ウォラーレは気にしていないと美しい笑顔を振りまいてくれた。
「だからね、昨日やっと精を貰える人を見つけてすごく嬉しかったの! それでね、守護星が遠くになるとボクの体がまた星の中に戻されるんだ。お互いが離れ過ぎると死んじゃうから。そうしてこれからも降りられそうな場所を探しながら、宇宙で旅を続けていくんだよ」
ウクダーは言葉を失った。
初対面にもかかわらずウォラーレがなぜ精を欲しがったのか、今の話で全てが一つに繋がった。彼は単に快楽の為だけではなく、生きるため必死になって精を得ようとしていたのである。
ただ、今の話からして、この場所に居られるのも限られた時間なのだと予想がつく。
「宇宙を旅する……じゃあウォラーレの守護星は今、近くを飛んでいるって事か?」
「うんっ、もちろん!」
するとウォラーレは満面の笑顔で頷き、窓から身を乗り出して一つの流星を指差した。
「ほらアレ! まだ遠くて小さいけど、シッポの付いた白い星が見えるでしょ? アレがそうだよ!」
ウォラーレの指差す方向をウクダーも見つめた。陽の明かりが増えて見え難いが、木々の間から確かに白い尾を引く流星が見える。尾の向きからして、これから此処の頭上を通り過ぎて行くようだ。
「驚いたな……自ら重力を作って自転する恒星が、流星になるのか……」
そうなるとまた幾つも疑問が浮かび上がる。
ウォラーレの帰るべき場所は? 流星が遠ざかってウォラーレが星の中へ引き戻される。その後はどうなるのか。
「ボクの帰る場所? うーん、分からない……きっとこれからも宇宙を旅して色んな場所に降りて、そこで長生きする為の精をもらい続けなきゃ……」
「そんな……」
宇宙を旅するというのは、どれほど暗く孤独で寂しいものなのだろう。水と森に囲まれた明るい世界で生きるウクダーにとっては、さっぱり見当も付かない。
そして、守護星の身を削りながら旅をするという感覚も、普通なら焦燥感に駆られて気がおかしくなって当たり前の事象ではないのだろうか。
「な、なぁウォラーレ。ここに滞在出来るのはどのくらいか分かるか?」
「うーん、そうだなぁ。あの速さなら守護星が通り過ぎていくのに一ヶ月ぐらいかかるかなぁ?」
「一ヶ月……それだけ?」
一ヶ月が経てば、この少年と別れを告げなければいけない。そして彼はまた独り、宇宙を旅していく。
(俺は単に精を与えるだけで良いのか? この子にもっと出来る事はないのか……)
精が、命の糧が必要なら、せめて愛の名の下に一つになる幸せを教えてやりたい。それだけでなく、この世界ではたくさんの楽しい事、嬉しい事が山ほどあるのだ。それを出来るだけたくさん教えてやりたい。
星の中に戻り独り寂しくなった時、いつでも素敵な思い出に浸れるように。
ウクダーは当然のように空を眺めるウォラーレの姿が、やけに可哀想に見えて仕方がなかった。
ウォラーレが寂しそうに呟いた「ずっとここに住めたら……」という言葉が、今頃になってウクダーの胸にずっしりと重くのしかかったのである。
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