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デュボイズ💘タキオン

紅い宝石③(♥)

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 しばらく二人は抱き合ってベッドに沈み込んでしまっていた。
 絶頂で過呼吸になったせいで、胸を動かして大量の酸素を取り込もうとする。
 暫くしてようやく呼吸と意識が安定してくると、汗をかいた肌の温もりを感じ取り、二人は愛しさで互いを見つめあった。

「タキオン……」
「ハァ、ハァ……せんせぇ…………好き……愛してます……」
「私もだ…………」

 二人は自然と目を閉じ、口付けを交わした。
 柔らかく温かい感触を味わい、再び身体が溶け合う感覚に襲われる。この感覚は何度味わっても心地好いものだった。

 するとタキオンは何かを思い付いて、おもむろに自身の首の後ろへ手を回した。

「あの、せんせぇ……これ…………」

 タキオンは火照った頬と額に汗を散りばめさせながら、先程デュボイズから貰った首飾りの一番大きい輪を取り外す。

「…………?」

 未だ胸で呼吸するタキオンがデュボイズの首に腕を回し、外した首飾りを太い首に取り付けた。

「この首飾りは三連で一つなんでしょ……? それなら……これでせんせぇとボクは、二人で一つ……」
「タキオン…………」

 互いが首飾りの片割れを身につけている限り、二人の心は繋がっていられる。
 どんなに離れる時があっても、会えない時があっても、この首飾りをお互いが身に付けていれば、愛する人が自分の半身であることを証明してくれる。
 分けられた黒紐に、タキオンは深い想いを託した。

 デュボイズもその想いを十二分に受け取った。少年の健気な心に目頭が熱くなる。
 涙脆いのは媚薬のせいかもしれない。しかし、熱く込み上げるものは本物だ。

「タキオン、言い忘れていた。この紅い宝石、この石の意味はな……『変わらぬ愛情、深い絆』だそうだ」
「それってまるで……」
「お前と私の様だな?」
「はい……!!」

 タキオンは緑色をしたガラス玉の瞳を輝かせてデュボイズを抱きしめた。そして嬉しさのあまり、呼吸に嗚咽が混じる。

「えへへ、あれ……なんか涙出ちゃう。何でだろ。ふぇ……嬉しさが爆発して勝手に出て来たぁ……あはは」
「タキオン…………」

 デュボイズはタキオンを見つめたまま、少年の目尻に溜まった涙を親指で拭った。
 嬉し涙を流してくれる想いが、デュボイズの心の奥深くに凍らせた『孤独』という感情を、温かく包み込むように溶かしていく。

「タキオンのくれたこの首飾り、大事にするからな……」
「先生……絶対無くさないでくださいね?」
「あぁ、無くすものか。いや、絶対に取り外してやるものか……」

 デュボイズはタキオン同様、込み上げる感情を隠すように、細くなめらかな首元に顔を埋めて少年をきつく抱き締めた。

 絶対に離したくない、ずっと傍にいて欲しい。永遠に大切にしよう。
 デュボイズの無言の抱擁は、そんな熱い想いで溢れていた。

「せんせっ……嬉しいっ。あぁっ、せんせぇの……また大きくなってるっっ」

 その言葉に反応したデュボイズは、再度怒張した亀頭を白い体液で濡れる少年の蕾に口付けした。
 少年の男膣なかはデュボイズの太さを覚えていて、ビクビクと滾った男根を簡単に飲み込み、そのまま奥まで受け入れ、二人は再び一つになった。

「あっ、あっ、あっ、あっ、お、く……!! 届いて……ンもちっ、きもチィイィ! ……また……イッちゃう……!! あぁぁ! あぁぁン! あぁぁンン! あぁぁぁあンンン!」
「あぁぁ……タキオン……愛しているっ、愛しているぞ……っ!!」
「ボクもぉぉ! あぁっ、あぁっ、あぁん! せんせっ……!! はンッ! すきぃ……!! 愛して、るぅ!! イくっ、イくゥゥゥッ!! ――ァァぁぁぁあああ……!!」

「シャン! シャン!」と首飾りの擦れる音を鳴らしながら腰を振る二人は、やがて光の世界に誘われた。
 体内も、耳からも、瞳からも愛おしさを味わい、心ゆくまで絡み合い、肌の隅々まで溶け合う。


 ――その後も体勢を変え、場所を変え、二人の首に付けられた煌めく紅い宝石が、揺れる身体に合わせて幾度となく跳ね上がった。

 二人は陽を迎い入れる迄、身体の奥深くで何度も何度も愛を繋いだのだった。
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