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こぐま座(&りゅう座)
大空へ (毎月300字小説企画より)
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あの明るい声を待つ。
豪奢な大理石の床を踏み鳴らす足音を待つ。
そして大人達の忠告も気にしないで、元気一杯に王の間の扉を開けるんだ。
「遊び行こうぜ! ポラリス!」
僕が小熊国の王だと微塵も感じさせない、たった一人の友達。
彼は龍国のトゥバン。僕らの共通点は、自分の守護星が北極星であった事だけだ。
「今日はどこに行こうか。近くの小川にするか? 今は星の華が満開になる時期だな。そっちにするか?」
「なりませぬ! ポラリス王は北極星たる北半球を見守る役目があるのです!」
そう、僕は王宮という籠の中の鳥だ。だけど僕だって好きな人と飛び立ちたい。
「トゥバンが連れてってくれるなら、どこでも……」
僕達は一緒に翔くんだ。大空へ。
豪奢な大理石の床を踏み鳴らす足音を待つ。
そして大人達の忠告も気にしないで、元気一杯に王の間の扉を開けるんだ。
「遊び行こうぜ! ポラリス!」
僕が小熊国の王だと微塵も感じさせない、たった一人の友達。
彼は龍国のトゥバン。僕らの共通点は、自分の守護星が北極星であった事だけだ。
「今日はどこに行こうか。近くの小川にするか? 今は星の華が満開になる時期だな。そっちにするか?」
「なりませぬ! ポラリス王は北極星たる北半球を見守る役目があるのです!」
そう、僕は王宮という籠の中の鳥だ。だけど僕だって好きな人と飛び立ちたい。
「トゥバンが連れてってくれるなら、どこでも……」
僕達は一緒に翔くんだ。大空へ。
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