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第三話.伝えたメディアとそのあと・・
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──小さい命を──
あれは、とても暖かい休日の午後の14時頃でした。
私は友達のヨシちゃんとナオちゃん、
それから"みっちゃん"と近くにある川の土手で遊んでいました。
ギャーギャーと笑いながら、優雅な休日を楽しんでいる...その時でした!
川の向こうから何か動くものが流れて来るでは、
ありませんか?
私たちは、「何だろう? ...動いてるよ?」
と不思議そうに、それを見ていました。
すると...それは...小さな子猫でした。
私たちは、しばらく立ち尽くして、
その子猫を見ていると...友達のみっちゃんが..
「溺れてるよ!? あの子猫!」
そのみっちゃんの言葉に私たちは、あたふたし始め..
「子猫が溺れてるよー!」
と大声で叫び、周りにいた大人の人たちが、それに気づき近づいて来ました。
が、少し距離があった為に大人の人たちは、
なかなか溺れてる子猫の元に辿り着けません。
流される子猫が私たちの前を通って行き..
「あー! 行っちゃうよ!?」
と叫ぶみっちゃんの声に私は、何かが覚醒したかように..
その流される子猫の方へ...
ダイブしたのです。
私は、必死にクロールしながら子猫に向かって行きました。
しかし流れが子供だった私にはキツく中々たどり着く事が出来ません。
それでも諦めず、必死に学校の水泳で習ったスクロールをして漸く子猫に近くづくと..
私は、めいっぱい片手を伸ばし!
がっちり! とその子猫を掴むと力強く胸元に抱き寄せ、子猫の顔が川に浸からないように注意して私は、その川に流されて行きました。
しばらくして、川の土手の上にいる人たちの..
「待ってろよー! もう直ぐ助けが来るぞー!」
と言うエールに私は、その人たちに..
「うん!」
と大きく頷き、その流れをじっと子猫と共に堪えていました。
それから数分後でしょうか?
私の足が、川の底に着くのが分かると..
私は、残りの力を振り絞って、
川の浅瀬へと向かったのです。
怯えて「ニャーニャー」と鳴く子猫と共に...
─自負テレビ報道部員 三杉 淳子─
──────
自負テレビ報道局で新人の三杉 淳子が紹介されると、その名を聞いた報道部員の方たちが一斉に騒ぎ出しました!
・・・さーて、何の事やら?
──自負テレビ報道局 am 9:12
D「思い出した..あの三杉 淳子か?」
F「私は、知らないわ?」
E「確か・・あの"魔の自転車事件"の3日後だよな?」
G「ああ、あれねぇ? ・・・それ覚えてるわ!」
自負テレビ報道部員が思い出したように騒ぐ中・・・
その当人、三杉 淳子が口を開きます・・・
三杉♀「・・・私自身あの事が切っ掛けで、多くの人から声を掛けて頂き、新聞にも載って、沢山のテレビ取材も受けました。
ですが、良いことばかりじゃないんです?
褒めてもらえる一方で嫌みも言われました。
淳子ちゃんは川に飛び込む事が好きだから、
今度から水着を持ち歩くようにとか、
そんなに目立ちたいなら全国の野良猫も救えとまで言われて・・・
もしかしたら私は、いけない事をしたんじゃないかと悩み・・・
一時期は人間不信にもなりました」
G「ひどいわぁ」
D「裏ではそんな事が・・・」
F「そうよね・・・報道する側は、その報道される側の
その後なんか気にしないものね?」
E「いい話しかと思ったら・・・なんか複雑だな?」
♀「・・・ですので私は・・・伝えるとは何か?
伝えられる側の気持ちとは何か?
・・・それを考えた時、そういった現実があるという事を・・・沢山の人に知ってもらう必用があると思ったんです?
それが報道にかかわる仕事をしたいと思った・・・
動機の1つです。
1日でも早く皆さんに認めてもらえるよう・・・
全力でがんばるつもりです!
こんな私を・・・どうかよろしくお願いします!」
H「よぉ! 三杉ちゃん、俺らが付いてるぞ!」
G「ここは、あなたの味方よ!」
D「いやぁぁ確りしてるな?」
部長『・・・ああ、正に報道とは何かを考えさせられるエピソードだね? では次・・・さあ!』
富永部長に促され、次に挨拶に出た山王丸さん・・・
山王丸♂「あっ? はい!? あの、はじめまして、私は長崎から上京して来ました。
山王丸 和夫と言います。
えー、報道を志した理由ですが・・・
えー、地方と大都市を繋げられるような活躍が出来ればと思い・・・ここの面接を受けました!
そして、この日を・・・迎える事が出来ました!
どうか皆さん、よろしくお願いします!」
E「..さんのうまる?」
H「なんか..大丈夫か?」
F「三杉さんを見た後だと・・・余計になんか?」
部長『まあ、今日は初日だから緊張もあるだろうが、みんなこの新しい二人をよろしく頼む』
部員一同「はい!」
───
緊張する中、新人の挨拶を済ませた二人は・・・
──am 9:36
部長『さてさて、初日の最初の鬼門である自己紹介も済んだ事だし、肩の力も抜けただろう。
さあ・・・ここからが本番だね?』
♂♀「はい」
部長『二人の面倒は・・・と・・・』
・・・二人の新人の面倒をする誰かを探す富永部長の視線の先に遅れて? 出勤して来た中年の男性がこちらにやって来ます。
☆「・・・おはようございま~す」
部長『あっ..ちょうどよかった...本郷君!
..悪いんだが、当分この二人の面倒を見てもらえないかな?』
本郷☆「・・・はいはい・・・
ほぉー? この二人が部長の言っていた・・・期待の新人ですか?」
♂(えっ?) ♀(期待の?)
部長『ああ、その通りだ。
この二人には5年後・・・いや3年後には、
この自負テレビ報道部を背負っていけるだけのアナウンサーにしたいんだ』
♂♀(自負テレビを背負う!?)
──── もぉー! いきなり何なんですか?!
こんな出世を約束しました・・・みたいな発言は?
ましてや部長自ら? ・・・山王丸さん?
貴方が元・チートだか幸運の持ち主かは知りませんが? 私まで巻き込まないで下さいね?
・・さーて、次はどんな事が待っているのでしょうね?
あれは、とても暖かい休日の午後の14時頃でした。
私は友達のヨシちゃんとナオちゃん、
それから"みっちゃん"と近くにある川の土手で遊んでいました。
ギャーギャーと笑いながら、優雅な休日を楽しんでいる...その時でした!
川の向こうから何か動くものが流れて来るでは、
ありませんか?
私たちは、「何だろう? ...動いてるよ?」
と不思議そうに、それを見ていました。
すると...それは...小さな子猫でした。
私たちは、しばらく立ち尽くして、
その子猫を見ていると...友達のみっちゃんが..
「溺れてるよ!? あの子猫!」
そのみっちゃんの言葉に私たちは、あたふたし始め..
「子猫が溺れてるよー!」
と大声で叫び、周りにいた大人の人たちが、それに気づき近づいて来ました。
が、少し距離があった為に大人の人たちは、
なかなか溺れてる子猫の元に辿り着けません。
流される子猫が私たちの前を通って行き..
「あー! 行っちゃうよ!?」
と叫ぶみっちゃんの声に私は、何かが覚醒したかように..
その流される子猫の方へ...
ダイブしたのです。
私は、必死にクロールしながら子猫に向かって行きました。
しかし流れが子供だった私にはキツく中々たどり着く事が出来ません。
それでも諦めず、必死に学校の水泳で習ったスクロールをして漸く子猫に近くづくと..
私は、めいっぱい片手を伸ばし!
がっちり! とその子猫を掴むと力強く胸元に抱き寄せ、子猫の顔が川に浸からないように注意して私は、その川に流されて行きました。
しばらくして、川の土手の上にいる人たちの..
「待ってろよー! もう直ぐ助けが来るぞー!」
と言うエールに私は、その人たちに..
「うん!」
と大きく頷き、その流れをじっと子猫と共に堪えていました。
それから数分後でしょうか?
私の足が、川の底に着くのが分かると..
私は、残りの力を振り絞って、
川の浅瀬へと向かったのです。
怯えて「ニャーニャー」と鳴く子猫と共に...
─自負テレビ報道部員 三杉 淳子─
──────
自負テレビ報道局で新人の三杉 淳子が紹介されると、その名を聞いた報道部員の方たちが一斉に騒ぎ出しました!
・・・さーて、何の事やら?
──自負テレビ報道局 am 9:12
D「思い出した..あの三杉 淳子か?」
F「私は、知らないわ?」
E「確か・・あの"魔の自転車事件"の3日後だよな?」
G「ああ、あれねぇ? ・・・それ覚えてるわ!」
自負テレビ報道部員が思い出したように騒ぐ中・・・
その当人、三杉 淳子が口を開きます・・・
三杉♀「・・・私自身あの事が切っ掛けで、多くの人から声を掛けて頂き、新聞にも載って、沢山のテレビ取材も受けました。
ですが、良いことばかりじゃないんです?
褒めてもらえる一方で嫌みも言われました。
淳子ちゃんは川に飛び込む事が好きだから、
今度から水着を持ち歩くようにとか、
そんなに目立ちたいなら全国の野良猫も救えとまで言われて・・・
もしかしたら私は、いけない事をしたんじゃないかと悩み・・・
一時期は人間不信にもなりました」
G「ひどいわぁ」
D「裏ではそんな事が・・・」
F「そうよね・・・報道する側は、その報道される側の
その後なんか気にしないものね?」
E「いい話しかと思ったら・・・なんか複雑だな?」
♀「・・・ですので私は・・・伝えるとは何か?
伝えられる側の気持ちとは何か?
・・・それを考えた時、そういった現実があるという事を・・・沢山の人に知ってもらう必用があると思ったんです?
それが報道にかかわる仕事をしたいと思った・・・
動機の1つです。
1日でも早く皆さんに認めてもらえるよう・・・
全力でがんばるつもりです!
こんな私を・・・どうかよろしくお願いします!」
H「よぉ! 三杉ちゃん、俺らが付いてるぞ!」
G「ここは、あなたの味方よ!」
D「いやぁぁ確りしてるな?」
部長『・・・ああ、正に報道とは何かを考えさせられるエピソードだね? では次・・・さあ!』
富永部長に促され、次に挨拶に出た山王丸さん・・・
山王丸♂「あっ? はい!? あの、はじめまして、私は長崎から上京して来ました。
山王丸 和夫と言います。
えー、報道を志した理由ですが・・・
えー、地方と大都市を繋げられるような活躍が出来ればと思い・・・ここの面接を受けました!
そして、この日を・・・迎える事が出来ました!
どうか皆さん、よろしくお願いします!」
E「..さんのうまる?」
H「なんか..大丈夫か?」
F「三杉さんを見た後だと・・・余計になんか?」
部長『まあ、今日は初日だから緊張もあるだろうが、みんなこの新しい二人をよろしく頼む』
部員一同「はい!」
───
緊張する中、新人の挨拶を済ませた二人は・・・
──am 9:36
部長『さてさて、初日の最初の鬼門である自己紹介も済んだ事だし、肩の力も抜けただろう。
さあ・・・ここからが本番だね?』
♂♀「はい」
部長『二人の面倒は・・・と・・・』
・・・二人の新人の面倒をする誰かを探す富永部長の視線の先に遅れて? 出勤して来た中年の男性がこちらにやって来ます。
☆「・・・おはようございま~す」
部長『あっ..ちょうどよかった...本郷君!
..悪いんだが、当分この二人の面倒を見てもらえないかな?』
本郷☆「・・・はいはい・・・
ほぉー? この二人が部長の言っていた・・・期待の新人ですか?」
♂(えっ?) ♀(期待の?)
部長『ああ、その通りだ。
この二人には5年後・・・いや3年後には、
この自負テレビ報道部を背負っていけるだけのアナウンサーにしたいんだ』
♂♀(自負テレビを背負う!?)
──── もぉー! いきなり何なんですか?!
こんな出世を約束しました・・・みたいな発言は?
ましてや部長自ら? ・・・山王丸さん?
貴方が元・チートだか幸運の持ち主かは知りませんが? 私まで巻き込まないで下さいね?
・・さーて、次はどんな事が待っているのでしょうね?
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