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ネーム:大倉健一
レベル:1(5/50)
HP:100/MP:30
種族:人族
職業:冒険者
固有スキル1:創造神の加護(LvMAX)
固有スキル2:メタモルフォーゼ(Lv1)
装備:異界製の服(防御:10、攻撃:0)
「創造神の加護に、メタモルフォーゼ……?」
二つとも聞いたことのないスキルだ。
だが、メタモルフォーゼといえば意味は変身、変態。姿形を変えること。これが俺のスキルなのだとすれば、さっきの現象に説明が付くかもしれない。
「メタモルフォーゼ。対象の姿形を真似ること。異界の道具を用いて自身にメイクを施すことで対象の姿に変身することができる。メイク、装飾品の出来により変身の度合いは変化する。本人が解除の意思を持って異界の道具を用いれば解除できる。異界の道具はアイテムボックスから購入が可能……買えるの?!」
スキルの詳細に書いてある言葉に驚いて、足元にあるキャリーバッグを見下ろした。
アイテムボックスからコスプレ用品が買える。なんてファンタジーなバッグになったんだ俺のキャリーバッグは。
「この情報が本当なら、俺がアルフォンスそっくりだったのはコスプレをしてたからってことになる。そして意識してメイクを落としたから元の顔に戻った……」
こんなスキル、ゲームでは存在していなかった。ある意味転移チートスキルに違いない。けど使い方難しくない?これのせいで俺捕まりましたけど?
他にも何かないかとステータス画面を色々とタップしてみる。
創造神の加護はその名の通り創造神ユーミルの加護。どうやらこれは幸運値の底上げのようだ。
確かに酷い目に遭いかけたがその度シグルドやアルフォンスという救いが現れた。だが今後は酷い目に遭わないように幸運が働いて欲しいものである。
「お、アイテムボックス。ここから買うのか?」
ステータス画面のアイテムボックスにはキャリーバッグの中身が書いてある。『売る』『買う』の表示もあって、タップすると売買できるものの名前が並んでいた。
売れるものはアイテムボックスに入っているもの。買えるものは……結構色々ある。
「一通りメイクに必要なアイテムが揃ってるな……お、裁縫と造形のアイテムもある。ちょっとなんか買ってみるか」
試しに残り少なくなっている基礎化粧品をタップして購入ボタンを押す。日本円とこの世界の通貨であるゴールドのどちらも使えるようで、手持ちの円で特に問題なく手続きが終了したようだ。
ちら、とキャリーバッグを覗いてみると一番上にさっき買ったばかりの化粧品が鎮座している。手に取って眺めてみるが本物にしか見えない。
「うわ~、本当に買えた……」
アイテムボックスのページには購入履歴と残金が載っている。数字を見るに多分通帳の残高だろう。どうやら日本円で決済するとクレジットカードで買ったことになるみたいだ。
気持ち悪!と思ったのは内緒である。サービスしてくれた女神に悪いからね。
これは追々慣れていくしかないだろう。
アルフォンスたちが戻ってきたら話すことが色々ありそうだ。俺は少しでも自分の情報を得ようとマルクスさんがアルフォンスたちの帰宅を告げるまでステータス画面をいじり倒して時間を消費した。
レベル:1(5/50)
HP:100/MP:30
種族:人族
職業:冒険者
固有スキル1:創造神の加護(LvMAX)
固有スキル2:メタモルフォーゼ(Lv1)
装備:異界製の服(防御:10、攻撃:0)
「創造神の加護に、メタモルフォーゼ……?」
二つとも聞いたことのないスキルだ。
だが、メタモルフォーゼといえば意味は変身、変態。姿形を変えること。これが俺のスキルなのだとすれば、さっきの現象に説明が付くかもしれない。
「メタモルフォーゼ。対象の姿形を真似ること。異界の道具を用いて自身にメイクを施すことで対象の姿に変身することができる。メイク、装飾品の出来により変身の度合いは変化する。本人が解除の意思を持って異界の道具を用いれば解除できる。異界の道具はアイテムボックスから購入が可能……買えるの?!」
スキルの詳細に書いてある言葉に驚いて、足元にあるキャリーバッグを見下ろした。
アイテムボックスからコスプレ用品が買える。なんてファンタジーなバッグになったんだ俺のキャリーバッグは。
「この情報が本当なら、俺がアルフォンスそっくりだったのはコスプレをしてたからってことになる。そして意識してメイクを落としたから元の顔に戻った……」
こんなスキル、ゲームでは存在していなかった。ある意味転移チートスキルに違いない。けど使い方難しくない?これのせいで俺捕まりましたけど?
他にも何かないかとステータス画面を色々とタップしてみる。
創造神の加護はその名の通り創造神ユーミルの加護。どうやらこれは幸運値の底上げのようだ。
確かに酷い目に遭いかけたがその度シグルドやアルフォンスという救いが現れた。だが今後は酷い目に遭わないように幸運が働いて欲しいものである。
「お、アイテムボックス。ここから買うのか?」
ステータス画面のアイテムボックスにはキャリーバッグの中身が書いてある。『売る』『買う』の表示もあって、タップすると売買できるものの名前が並んでいた。
売れるものはアイテムボックスに入っているもの。買えるものは……結構色々ある。
「一通りメイクに必要なアイテムが揃ってるな……お、裁縫と造形のアイテムもある。ちょっとなんか買ってみるか」
試しに残り少なくなっている基礎化粧品をタップして購入ボタンを押す。日本円とこの世界の通貨であるゴールドのどちらも使えるようで、手持ちの円で特に問題なく手続きが終了したようだ。
ちら、とキャリーバッグを覗いてみると一番上にさっき買ったばかりの化粧品が鎮座している。手に取って眺めてみるが本物にしか見えない。
「うわ~、本当に買えた……」
アイテムボックスのページには購入履歴と残金が載っている。数字を見るに多分通帳の残高だろう。どうやら日本円で決済するとクレジットカードで買ったことになるみたいだ。
気持ち悪!と思ったのは内緒である。サービスしてくれた女神に悪いからね。
これは追々慣れていくしかないだろう。
アルフォンスたちが戻ってきたら話すことが色々ありそうだ。俺は少しでも自分の情報を得ようとマルクスさんがアルフォンスたちの帰宅を告げるまでステータス画面をいじり倒して時間を消費した。
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