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プロローグ
元陰キャな彼と付き合うまで ⑴
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初めまして長浜海里です。
私には小さい頃から...
と言うか記憶にある範囲で常になんだかんだ関わりがある男の子がいる
...幼馴染ってやつかな
私にしたら呪いに近い存在だ
最早背後霊とすら思ってた
親同士が知り合いで仲がいいからって子供にもそれを強要するのはやめて欲しかった
そりゃ小さい頃は遊び相手になってくれて良かったよ?
でもさ歳を重ねるにつれて自分の世界が広がってく中でどうしても思っちゃうじゃん?
それがはっきり思っちゃったのが中学校の時で
私はオシャレしたり皆で遊んだり買い物行ったり色々行きたいのに
背後霊...荻原 陸は正に真逆の立ち位置に居た
何時も私以外とはあまり話さないし髪は何時も長めで静かにしてる
だからいつの間にか背後霊と呼ばれてた
もちろん私も離れて欲しいと思って陸を背後霊と呼んでた
それでも陸とはなんだかんだ関わりが続いてて
気がついたら社会人になっても関わりが途切れない...
と言うか今務めてる職場に陸がいるんだよ...
まぁなんとなくそんな気がしてたんだけどね...
私は大学卒業後就職してたんだけど元カレも同じ職場でよく言うオフィスラブ的な?
でもそれも長くは続かなくて別れるんだけどね...
理由?お互いの価値観の相違かな
まぁぶっちゃけ身体の相性も含め総合的にだけどね
で!ここからが酷くてさ
別れたからって何故か私の方が会社に居づらい環境になっていって退職したってわけ
暫くは貯蓄とかあったしのんびりしてたんだけど流石に親が許してくれなくて
親の紹介で就職することになったんだけど...
そこで再開するわけよ...ハァ...
私が知ってる陸と比べるとちゃんと仕事してて周りからもなんだかんだ頼られてる様に見えて
少し驚いた
と言ってもただそれだけ今更惚れるとか思わないし腐れ縁なんだなとしか考えてなかった
とまぁ説明もここまでしたら皆もなんとなく理解できるよね?
色々会社で仲良くなって陸を男として意識しだして....そして....ってなわけないじゃん!!
はっきり言って付き合う直前まで険悪しまくりだったんだから
今思うとなんで私付き合うとか言ったんだろ...
最早それすら疑問に思うほどの険悪さだったんだから
さてとここまで話を聞いてくれて皆には感謝してるよ。でもねあと少し私の話を聞いてもらえると嬉しいかな♪
それじゃ付き合う事になったきっかけを話すね
そう...それは私が事故に遭ったのが理由で入院してた時があったの
と言っても3週間ほどね...
その時何故か昼になると陸は必ず顔を出してた
最初は近くに来たついでかなと思ったけど
数日たっても毎日会いに来るんだよね...
そこでなにか面白い話でもするなら良いんだけど特に話をするでもないし日によってはコンビニ弁当を食べて帰るだけとか
正直意味がわからなかった
だから1週間たった頃に私は陸に聞いてみた
「なんで毎日来るの?」
「え?ダメかな?」
陸は、なんでそんなことを聞くのかと言う感じで聞き返してきてコンビニ弁当の唐揚げを口に運んだ。
「理由も無いのに毎日来るのは流石に申し訳ないんだけど?」
「理由ねぇ...所で病院のご飯って美味しいの?」
「何よいきなり?そんなの美味しいわけないじゃん。ここの食事はただ身体に栄養を詰め込む作業ってだけよ」
そう言って私は美味しくない病院食を渋々口に運んだ
不味い...
そんな私を見ていた陸はそっとコンビニ弁当を私に向けてきた
「唐揚げ美味しいよ?」
「なに?イヤミ?」
「そんなつもりないけど?海里はお年寄りみたいに食事制限でもあるの?」
「そんなのはないわよ!同い年に言う言葉かな!?」
「そんなつもりは無いよ。怒らせたお詫びに唐揚げ1つあげるよ」
そう言って割り箸に付いてる爪楊枝で唐揚げを刺し私のお皿の上に置いてきた
「それ食べて機嫌直してよ?」
「私は小さい子供かなにかなのかな!?」
「ん~不味いご飯食べて不機嫌になるんだしあながち間違ってないかも?」
「なんで不機嫌になる理由がご飯だけなのよ!」
「ほらほらそんなに怒ると血圧上がるよ?」
「あーもう!子供の次は年寄り扱い!!」
「ほらほら早く唐揚げ食べないと看護師さんにバレちゃうよ?」
「陸..アンタそんなキャラだった?」
「ん?社会の荒波にもまれて....で良いんじゃない?」
「なんか納得できない」
納得できない...そう思いながらも私は唐揚げを口に運んだ
くっ...コンビニ弁当の唐揚げの癖に凄く美味しく感じる....
私はその唐揚げをしっかり味わいながら食べてたら
陸はニコニコと笑顔をしていた
「な..なによ?」
「いやいや俺の来る理由ちゃんとできたなと思ってね」
「なんなのよ理由って」
「毎日お昼に海里に餌付けしに来るとか?」
「餌付け!?ア...アンタね....」
「怒らないでよ....あっ!そろそろ時間だから行くよまたね」
「もう来なくていいからね!!」
陸は逃げるように帰って行った
なんなのよ失礼にも程があるよ
餌付けとか私をなんだと思ってるのよ...
あぁーもう!せっかく唐揚げ食べて少し落ち着いてたのにまたイライラしてきた
私は残りのご飯を食べずそのままふて寝した
私には小さい頃から...
と言うか記憶にある範囲で常になんだかんだ関わりがある男の子がいる
...幼馴染ってやつかな
私にしたら呪いに近い存在だ
最早背後霊とすら思ってた
親同士が知り合いで仲がいいからって子供にもそれを強要するのはやめて欲しかった
そりゃ小さい頃は遊び相手になってくれて良かったよ?
でもさ歳を重ねるにつれて自分の世界が広がってく中でどうしても思っちゃうじゃん?
それがはっきり思っちゃったのが中学校の時で
私はオシャレしたり皆で遊んだり買い物行ったり色々行きたいのに
背後霊...荻原 陸は正に真逆の立ち位置に居た
何時も私以外とはあまり話さないし髪は何時も長めで静かにしてる
だからいつの間にか背後霊と呼ばれてた
もちろん私も離れて欲しいと思って陸を背後霊と呼んでた
それでも陸とはなんだかんだ関わりが続いてて
気がついたら社会人になっても関わりが途切れない...
と言うか今務めてる職場に陸がいるんだよ...
まぁなんとなくそんな気がしてたんだけどね...
私は大学卒業後就職してたんだけど元カレも同じ職場でよく言うオフィスラブ的な?
でもそれも長くは続かなくて別れるんだけどね...
理由?お互いの価値観の相違かな
まぁぶっちゃけ身体の相性も含め総合的にだけどね
で!ここからが酷くてさ
別れたからって何故か私の方が会社に居づらい環境になっていって退職したってわけ
暫くは貯蓄とかあったしのんびりしてたんだけど流石に親が許してくれなくて
親の紹介で就職することになったんだけど...
そこで再開するわけよ...ハァ...
私が知ってる陸と比べるとちゃんと仕事してて周りからもなんだかんだ頼られてる様に見えて
少し驚いた
と言ってもただそれだけ今更惚れるとか思わないし腐れ縁なんだなとしか考えてなかった
とまぁ説明もここまでしたら皆もなんとなく理解できるよね?
色々会社で仲良くなって陸を男として意識しだして....そして....ってなわけないじゃん!!
はっきり言って付き合う直前まで険悪しまくりだったんだから
今思うとなんで私付き合うとか言ったんだろ...
最早それすら疑問に思うほどの険悪さだったんだから
さてとここまで話を聞いてくれて皆には感謝してるよ。でもねあと少し私の話を聞いてもらえると嬉しいかな♪
それじゃ付き合う事になったきっかけを話すね
そう...それは私が事故に遭ったのが理由で入院してた時があったの
と言っても3週間ほどね...
その時何故か昼になると陸は必ず顔を出してた
最初は近くに来たついでかなと思ったけど
数日たっても毎日会いに来るんだよね...
そこでなにか面白い話でもするなら良いんだけど特に話をするでもないし日によってはコンビニ弁当を食べて帰るだけとか
正直意味がわからなかった
だから1週間たった頃に私は陸に聞いてみた
「なんで毎日来るの?」
「え?ダメかな?」
陸は、なんでそんなことを聞くのかと言う感じで聞き返してきてコンビニ弁当の唐揚げを口に運んだ。
「理由も無いのに毎日来るのは流石に申し訳ないんだけど?」
「理由ねぇ...所で病院のご飯って美味しいの?」
「何よいきなり?そんなの美味しいわけないじゃん。ここの食事はただ身体に栄養を詰め込む作業ってだけよ」
そう言って私は美味しくない病院食を渋々口に運んだ
不味い...
そんな私を見ていた陸はそっとコンビニ弁当を私に向けてきた
「唐揚げ美味しいよ?」
「なに?イヤミ?」
「そんなつもりないけど?海里はお年寄りみたいに食事制限でもあるの?」
「そんなのはないわよ!同い年に言う言葉かな!?」
「そんなつもりは無いよ。怒らせたお詫びに唐揚げ1つあげるよ」
そう言って割り箸に付いてる爪楊枝で唐揚げを刺し私のお皿の上に置いてきた
「それ食べて機嫌直してよ?」
「私は小さい子供かなにかなのかな!?」
「ん~不味いご飯食べて不機嫌になるんだしあながち間違ってないかも?」
「なんで不機嫌になる理由がご飯だけなのよ!」
「ほらほらそんなに怒ると血圧上がるよ?」
「あーもう!子供の次は年寄り扱い!!」
「ほらほら早く唐揚げ食べないと看護師さんにバレちゃうよ?」
「陸..アンタそんなキャラだった?」
「ん?社会の荒波にもまれて....で良いんじゃない?」
「なんか納得できない」
納得できない...そう思いながらも私は唐揚げを口に運んだ
くっ...コンビニ弁当の唐揚げの癖に凄く美味しく感じる....
私はその唐揚げをしっかり味わいながら食べてたら
陸はニコニコと笑顔をしていた
「な..なによ?」
「いやいや俺の来る理由ちゃんとできたなと思ってね」
「なんなのよ理由って」
「毎日お昼に海里に餌付けしに来るとか?」
「餌付け!?ア...アンタね....」
「怒らないでよ....あっ!そろそろ時間だから行くよまたね」
「もう来なくていいからね!!」
陸は逃げるように帰って行った
なんなのよ失礼にも程があるよ
餌付けとか私をなんだと思ってるのよ...
あぁーもう!せっかく唐揚げ食べて少し落ち着いてたのにまたイライラしてきた
私は残りのご飯を食べずそのままふて寝した
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