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48:天然たらし(アルバード)
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食堂にて____
「アルバードおはよう!」
「あ、あぁ、シエラ嬢おはよう。」
今日は昨夜のシエラ嬢の告白劇からの翌日となるわけだが・・拍子抜けするくらいシエラ嬢の反応は普通だった。・・・俺が変に意識してるだけなのかな?
そして、皆で食事をしていると、シエラ嬢がお願いがあるとの申し出があり、
「え?ヴァイオレット達に?」
「えぇ、今回わざわざバランドールまで来て、浄化と昇天をしてくださったのでしょ?仕事とはいえ、私が原因というか、関わっている事件な訳だしね。一言お礼を申し上げたいと思って。・・・だめ?」
「けど・・・それにはシエラ嬢の事情を話さないといけなくなるけど、いいのか?」
俺は先日のあいつらには、シエラ嬢のことはぼかして説明していた。
「どのみち、『特別依頼』で極秘事項でしょ?なら同じく極秘にしてもらえればいいと思うから別に構わないわ。」
シエラ嬢も長いこと幼児やってるせいか、肝が据わってきてるようだ。まぁ、気持ちはよくわかる・・・わかるんだけども・・・
「うーん、でもぶっちゃけるとさ、シエラ嬢の気持ちはわかるんだけど、わざわざ王族に会うとか、正直面倒くさいと思うよ?」
人にも寄るが(ちなみに俺はそういうのは面倒くさがるタイプ)ヴァイオレットやキースがそういうのをあまり好まないことは今まで何度か依頼を一緒にしていたので、知っている。剣士のランベルクや魔導士のメガネっこのことは当然初対面だったので、その辺りはわからないけどな。
「あ・・・そっか、そうよね。」
シエラも自身が王女ではあるものの、堅苦しいのはあまり好きではない方なので、アルバードの言ってる意味がわかったシエラは、あからさまにシュンと落ち込んでしまった。
うわーー俺ももうちょっと言い方考えればよかった!
「ご、ごめん!あ、そうだ!!」
シュンとしていた、シエラは顔をあげた。
「ならさ、こちらから出向くのはどうかな?俺どのみち今日もギルドに行く予定だし、あいつらも来るからさ。昨日は日帰りだったから、書類上の手続きとか、まだ終わってないんだよね。ついでっていうなら、改まった感じじゃなくなるし、一緒にどうかな?」
「・・・一緒に行っていいの?」
シエラ嬢は心配そうに俺を見ている。うわー気を使わせてるなー。
「あぁ、わざわざこっちに来てもらって、謁見とかなると堅苦しいけど、向こうに出向くなら話しは変わってくるしね。」
「それなら是非伺いたいわ!」
「よし、それなら朝食食べて支度したら行くか!」
「うん!」
シエラは笑顔になった!
「うん、やっぱり笑ってる方がいいな」
「え?」
「いや、シエラ嬢はやっぱり笑顔がいいなって」
あれ?気のせいか、シエラ嬢の顔が赤いよね?
「はぁ~アルトはほんと、そういうとこ無自覚でやるよねぇ」
そう言うと同時に溜息をつかれてしまった。あれ?ライザにもしかして呆れられてる?
「天然たらしってやつなのでしょうねぇ。」
あれ?俺もしかしてユーナさんにも呆れられてる?
「えーと、俺何か悪いことした?」
「いいえ、そういう意味ではございませんので、気になさらなくて結構ですよ。」
「そうねぇ、こういうのは説明してもねぇ」
「・・・余計気になるんだけどね。」
「ま、それはさておき!食べたらギルドに行くんでしょ?私は材料も揃ったことだし、魔法省に行って、解呪の魔法陣を完成させてくるわね。とは言っても、さすがに今日中は無理だけど、できるだけ突貫で片付けちゃうわ!」
「あぁ、わかった。そっちは頼む。」
「アルバード様、今回は私も同行させていただいても、よろしいでしょうか?」
「ユーナさんも?」
「えぇ、正直に言いますと、私も町並みには見てみたいのもありまして・・・(コホン)」
あれ?珍しい、ユーナさんが照れてる!
「あぁ、俺は構わないですよ。シエラ嬢もその方がいいんじゃないのか?」
「そうね!ユーナも是非行きましょう!って、あ、遊びに行くんじゃないですけどね!」
シエラ嬢は嬉しそうな表情から、慌てて繕っていた。
シエラ嬢もユーナさんと一緒の方がいいみたいだな。まぁ今回はお礼ということなら、侍女さんが居てもらった方がいいだろうしな。
俺としても、相手の出方がわからないからシエラ嬢は、俺と一緒に行動してもらったほうがいいからな。仕掛けてくると思ってたんだけど意外ににまだ来てないんだよな。それはそれで不気味なんだが・・・
アルバードは、シエラ嬢に呪いをかけた黒幕が何か仕掛けてくるだろうと、危惧はしていたのだが、今のところその兆しがないことに不思議に思っていた。
それは、アルバードの知らない水面下でいろんな事が交差していたからなのだが・・・現時点では、アルバードもシエラも知る由もなかった。
「アルバードおはよう!」
「あ、あぁ、シエラ嬢おはよう。」
今日は昨夜のシエラ嬢の告白劇からの翌日となるわけだが・・拍子抜けするくらいシエラ嬢の反応は普通だった。・・・俺が変に意識してるだけなのかな?
そして、皆で食事をしていると、シエラ嬢がお願いがあるとの申し出があり、
「え?ヴァイオレット達に?」
「えぇ、今回わざわざバランドールまで来て、浄化と昇天をしてくださったのでしょ?仕事とはいえ、私が原因というか、関わっている事件な訳だしね。一言お礼を申し上げたいと思って。・・・だめ?」
「けど・・・それにはシエラ嬢の事情を話さないといけなくなるけど、いいのか?」
俺は先日のあいつらには、シエラ嬢のことはぼかして説明していた。
「どのみち、『特別依頼』で極秘事項でしょ?なら同じく極秘にしてもらえればいいと思うから別に構わないわ。」
シエラ嬢も長いこと幼児やってるせいか、肝が据わってきてるようだ。まぁ、気持ちはよくわかる・・・わかるんだけども・・・
「うーん、でもぶっちゃけるとさ、シエラ嬢の気持ちはわかるんだけど、わざわざ王族に会うとか、正直面倒くさいと思うよ?」
人にも寄るが(ちなみに俺はそういうのは面倒くさがるタイプ)ヴァイオレットやキースがそういうのをあまり好まないことは今まで何度か依頼を一緒にしていたので、知っている。剣士のランベルクや魔導士のメガネっこのことは当然初対面だったので、その辺りはわからないけどな。
「あ・・・そっか、そうよね。」
シエラも自身が王女ではあるものの、堅苦しいのはあまり好きではない方なので、アルバードの言ってる意味がわかったシエラは、あからさまにシュンと落ち込んでしまった。
うわーー俺ももうちょっと言い方考えればよかった!
「ご、ごめん!あ、そうだ!!」
シュンとしていた、シエラは顔をあげた。
「ならさ、こちらから出向くのはどうかな?俺どのみち今日もギルドに行く予定だし、あいつらも来るからさ。昨日は日帰りだったから、書類上の手続きとか、まだ終わってないんだよね。ついでっていうなら、改まった感じじゃなくなるし、一緒にどうかな?」
「・・・一緒に行っていいの?」
シエラ嬢は心配そうに俺を見ている。うわー気を使わせてるなー。
「あぁ、わざわざこっちに来てもらって、謁見とかなると堅苦しいけど、向こうに出向くなら話しは変わってくるしね。」
「それなら是非伺いたいわ!」
「よし、それなら朝食食べて支度したら行くか!」
「うん!」
シエラは笑顔になった!
「うん、やっぱり笑ってる方がいいな」
「え?」
「いや、シエラ嬢はやっぱり笑顔がいいなって」
あれ?気のせいか、シエラ嬢の顔が赤いよね?
「はぁ~アルトはほんと、そういうとこ無自覚でやるよねぇ」
そう言うと同時に溜息をつかれてしまった。あれ?ライザにもしかして呆れられてる?
「天然たらしってやつなのでしょうねぇ。」
あれ?俺もしかしてユーナさんにも呆れられてる?
「えーと、俺何か悪いことした?」
「いいえ、そういう意味ではございませんので、気になさらなくて結構ですよ。」
「そうねぇ、こういうのは説明してもねぇ」
「・・・余計気になるんだけどね。」
「ま、それはさておき!食べたらギルドに行くんでしょ?私は材料も揃ったことだし、魔法省に行って、解呪の魔法陣を完成させてくるわね。とは言っても、さすがに今日中は無理だけど、できるだけ突貫で片付けちゃうわ!」
「あぁ、わかった。そっちは頼む。」
「アルバード様、今回は私も同行させていただいても、よろしいでしょうか?」
「ユーナさんも?」
「えぇ、正直に言いますと、私も町並みには見てみたいのもありまして・・・(コホン)」
あれ?珍しい、ユーナさんが照れてる!
「あぁ、俺は構わないですよ。シエラ嬢もその方がいいんじゃないのか?」
「そうね!ユーナも是非行きましょう!って、あ、遊びに行くんじゃないですけどね!」
シエラ嬢は嬉しそうな表情から、慌てて繕っていた。
シエラ嬢もユーナさんと一緒の方がいいみたいだな。まぁ今回はお礼ということなら、侍女さんが居てもらった方がいいだろうしな。
俺としても、相手の出方がわからないからシエラ嬢は、俺と一緒に行動してもらったほうがいいからな。仕掛けてくると思ってたんだけど意外ににまだ来てないんだよな。それはそれで不気味なんだが・・・
アルバードは、シエラ嬢に呪いをかけた黒幕が何か仕掛けてくるだろうと、危惧はしていたのだが、今のところその兆しがないことに不思議に思っていた。
それは、アルバードの知らない水面下でいろんな事が交差していたからなのだが・・・現時点では、アルバードもシエラも知る由もなかった。
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