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47:宣戦布告(シエラ)
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「私ね、アルバードが好きなの。」
「え?」
「だからね、私はアルバードが好きなのよ。恥ずかしいのに何回も言わせないでよ!!」
う~~~顔から火が出るくらい恥ずかしいよー。
「え?そ、そうだったの?」
アルバードもビックリしてる。そうだよねー出会ってからそんなに間がたってないもんね。
「でも・・・片思いだってことは、知ってるの。だから・・・」
「・・・・」
アルバードは黙って私の話の続きを待っている。
「私の片思いだから、夜だけ元に戻れるんだって。」
アルバードの目が見開いた。きっと意味がわかったんだろう。
「それがバレるのが恥ずかしかったから、内緒にしていたの。そしたらイライザさんが夜でも幼児に見えるネックレスを渡してくれたの。でも触られると、触った本人には魔法は解けちゃうんだって。」
「あ、さっきの?」
アルバードは先ほど自分がシエラの肩に手を置いたことに思いやった。
シエラは頷いた。
「私も、うっかり忘れてたんだけどね。」
「そうだったのか・・・」
アルバードはなんだか、放心状態だった。
しばらく様子を見てたんだけど、あまりにぼーっとしてるから、目の前に手をヒラヒラさせ、
「アルバード?大丈夫?」
「シエラ嬢」
アルバードは気が付いたのか、さっきの放心状態から一転して、真剣な顔をしていた。
「なぁに?」
「シエラ嬢が、俺のこと好きだって言ってくれたことは、正直にいうと、悪い気はしていない。むしろ嬉しく思ってる。ただ、それが恋愛感情どうこうって言われると、俺まだよくわかってなくて・・・謝るのは、もしかしたら失礼なのかもしれないけど、本当にごめん!!」
「アルバード・・・」
「今まで辛かっただろ?その・・・両想いが解呪の条件なのに、俺が・・・まだちゃんと好きになっていないばかりに、中途半端な解呪になっていたなんて・・・」
アルバードは悔しそうな、泣きそうな顔をしている。責任感じちゃってるんだよね。
うん・・・アルバードに知られたら、きっとこうなるってわかってた。だって彼は、優しい人だから。
「アルバードこればっかりは仕方ないわ。気持ちの問題だもん。それに黙っていたのは、私なんだし・・・」
「だが!!「聞いて!」」
アルバードは自分を責めそうな発言を続けそうだから、私はわざと遮った。
「アルバード、聞いてくれる?」
「あ、あぁ・・・」
「さっきも言ったとおりで、私はアルバードが好き。」
私は一呼吸おき、そして、
「だから、こうなったからじゃないけど、アルバードが私のこと好きになるよう、これからは遠慮しないわ!」
「え?!」
シエラは立ち上がって、片手は腰に手を当て、アルバードの顔に向け指差した!
※人に指を差す行為はしてはいけません。
「宣戦布告よ!絶対私のこと好きにさせて見せるんだから!!」
「え?!・・・・」
アルバードはきょとんしてる。
ちょっと!渾身の発言なのに、失礼ね!!
「ぷっ・・・・・」
笑い声はイライザさんだった。
「やだ!お姫様面白過ぎるー!!!」
かなりウケちゃってるわ。だってイライザさん、泣き笑いしてるもの・・・・
「それでこそ、姫様ですわ。」
ユーナはなんだか、納得してる。うん、付き合い長いものね!
肝心のアルバードは、
「え、えーと、お手柔らかに?お願いします。」
なんか思ってたのと全然違う回答だったわ。
「お手柔らかになんかしないわよ!ガンガン攻めるわよ!」
「あっあぁ、そうなんだ。」
アルバードは目が向いてる。
「やだーーーお姫様、これ以上笑わせないでよーーー!」
イライザさん笑いすぎて、ソファバシバシ叩いてる・・・
取り合えず、もうアルバードにはバレちゃったからね!あの手この手で攻めるわよー!
・・・しかしそう意気込むものの、恋愛ごとは自分もアルバードが初恋だったため、実際のところは何をしたらいいのかは、実はノープランのシエラであった。
「え?」
「だからね、私はアルバードが好きなのよ。恥ずかしいのに何回も言わせないでよ!!」
う~~~顔から火が出るくらい恥ずかしいよー。
「え?そ、そうだったの?」
アルバードもビックリしてる。そうだよねー出会ってからそんなに間がたってないもんね。
「でも・・・片思いだってことは、知ってるの。だから・・・」
「・・・・」
アルバードは黙って私の話の続きを待っている。
「私の片思いだから、夜だけ元に戻れるんだって。」
アルバードの目が見開いた。きっと意味がわかったんだろう。
「それがバレるのが恥ずかしかったから、内緒にしていたの。そしたらイライザさんが夜でも幼児に見えるネックレスを渡してくれたの。でも触られると、触った本人には魔法は解けちゃうんだって。」
「あ、さっきの?」
アルバードは先ほど自分がシエラの肩に手を置いたことに思いやった。
シエラは頷いた。
「私も、うっかり忘れてたんだけどね。」
「そうだったのか・・・」
アルバードはなんだか、放心状態だった。
しばらく様子を見てたんだけど、あまりにぼーっとしてるから、目の前に手をヒラヒラさせ、
「アルバード?大丈夫?」
「シエラ嬢」
アルバードは気が付いたのか、さっきの放心状態から一転して、真剣な顔をしていた。
「なぁに?」
「シエラ嬢が、俺のこと好きだって言ってくれたことは、正直にいうと、悪い気はしていない。むしろ嬉しく思ってる。ただ、それが恋愛感情どうこうって言われると、俺まだよくわかってなくて・・・謝るのは、もしかしたら失礼なのかもしれないけど、本当にごめん!!」
「アルバード・・・」
「今まで辛かっただろ?その・・・両想いが解呪の条件なのに、俺が・・・まだちゃんと好きになっていないばかりに、中途半端な解呪になっていたなんて・・・」
アルバードは悔しそうな、泣きそうな顔をしている。責任感じちゃってるんだよね。
うん・・・アルバードに知られたら、きっとこうなるってわかってた。だって彼は、優しい人だから。
「アルバードこればっかりは仕方ないわ。気持ちの問題だもん。それに黙っていたのは、私なんだし・・・」
「だが!!「聞いて!」」
アルバードは自分を責めそうな発言を続けそうだから、私はわざと遮った。
「アルバード、聞いてくれる?」
「あ、あぁ・・・」
「さっきも言ったとおりで、私はアルバードが好き。」
私は一呼吸おき、そして、
「だから、こうなったからじゃないけど、アルバードが私のこと好きになるよう、これからは遠慮しないわ!」
「え?!」
シエラは立ち上がって、片手は腰に手を当て、アルバードの顔に向け指差した!
※人に指を差す行為はしてはいけません。
「宣戦布告よ!絶対私のこと好きにさせて見せるんだから!!」
「え?!・・・・」
アルバードはきょとんしてる。
ちょっと!渾身の発言なのに、失礼ね!!
「ぷっ・・・・・」
笑い声はイライザさんだった。
「やだ!お姫様面白過ぎるー!!!」
かなりウケちゃってるわ。だってイライザさん、泣き笑いしてるもの・・・・
「それでこそ、姫様ですわ。」
ユーナはなんだか、納得してる。うん、付き合い長いものね!
肝心のアルバードは、
「え、えーと、お手柔らかに?お願いします。」
なんか思ってたのと全然違う回答だったわ。
「お手柔らかになんかしないわよ!ガンガン攻めるわよ!」
「あっあぁ、そうなんだ。」
アルバードは目が向いてる。
「やだーーーお姫様、これ以上笑わせないでよーーー!」
イライザさん笑いすぎて、ソファバシバシ叩いてる・・・
取り合えず、もうアルバードにはバレちゃったからね!あの手この手で攻めるわよー!
・・・しかしそう意気込むものの、恋愛ごとは自分もアルバードが初恋だったため、実際のところは何をしたらいいのかは、実はノープランのシエラであった。
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