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42:ギルド長からの依頼~後編~(アルバード)
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「まぁ聞くだけ、聞いてくれ。あ、わかってるとは思うけど、他言無用で。」
「だったら言うなよ!!」
「今回、聖女に依頼をしたのは『浄化』だ。」
「うわーー聞いちゃいねぇ!」
「さ、聞いたからには、詳細に説明させてもらうね。」
「無理やりじゃねぇか!」
腹立つくらい、自分のペースに巻き込むのが上手いわ!
「それだけ、アルバードの能力を買ってるからじゃないか。」
くっそー目が開いてないから表情読めねえ!だが、いくら目が細くてもお前が目は笑っていないタイプだってことぐらいは知ってるんだぞ!
「褒めてるつもりなようだが、その手には乗らねぇ!」
「まぁまぁ、続きだが、」
だめだ、こいつ!ぜってー俺に押し付ける気だーー
「あーマジでさ。俺別件にかかってるからね、手伝えるかわからんぞ。」
「あぁ、いいよ。頭の隅に置いといて貰えればそれでいい。」
あーまんまとこいつの策略にハマったな。とほほ・・・
「では話を改めて。今回聖女に依頼した特別依頼の内容は、『浄化』だ。このバランディアの南部にある、森林地帯にある通称『魔獣の森』で、不浄の地が見つかった。」
「・・・もしかして人為的なものなのか?」
「流石だね、なぜそう思った?」
「あそこは、魔獣がうようよしている、基本人の立ち入らない場所だ。それで不浄とくりゃ・・ね。」
不浄というのは主に人型種、つまりは人間だったりドワーフだったり、エルフだったりと、人の怨念から形成されるモノだからだ。
「その通りだ。瘴気がすごいんだ。それにアンデッド情報もある。恐らく遺体をそこに遺棄したんだろう。」
「アンデッドか・・・不浄の地のもろ影響を受けたってわけか。」
「浄化だけならともかくアンデッド情報だからね。だから浄化と昇天をさせる為に聖女に特別依頼をした。なんだが、Sランクは皆、別件で手が離せなくてね。今回はAランクで構成されたパーティなんだよ。」
アンデッドを昇天させるには、光魔法の領域だからな。光魔法は実は成り手が少ない。それに不浄の地の浄化となれば、確かに聖女が誰よりも適任だろう。
「今回のパーティ編成は?」
「魔道士・神官・剣士・守護者・聖女だね。バランスは悪くないと思うよ。」
うん、確かに聞いた感じでは、パーティ構成は悪くない。
「じゃ、なんで俺に言うんだ?」
「それはアレだよ。備え有れば患いなしっていうだろ?」
こいつがこういう風にいうのは、絶対何かを掴んでる時だ。
「備え・・・ねぇ。てか、ヤンが行けばいけばいいだろ?」
「俺では、属性的にはあまり相性がよくないのは知ってるだろ?」
あー確か、こいつアレだわ、うん、闇系だったね、そういえば。
魔力にも属性と言うものがあり、何かしらの属性を持っている。主には土・風・火・水の四代元素と呼ばれるものに、数少ないのが光と闇だ。光と闇は相対しているんだが、、アンデッドなら闇に組するものだから、闇魔法だと系統が一緒なわけでダメージが少ないってわけ。でも、なぁ・・・
「・・・わかってると思うけど、俺は安くないぞ。」
「勿論だ。それ相応は約束する。」
「さっきも言ったが、俺には優先すべきことがある。」
「うん、わかってるよ。だから頭の隅に置いてくれればいい。」
だけど、と間をあけてヤンは言葉を続けた。
「君が欲してるバジリスクは森林地帯の近くなんだ。」
そう言って、ヤンはやっぱり開いてるのか開いてないのかわからない目でニヤニヤと笑っていた。
やっぱり!こいつはこういう食えないやつなんだよ!
「だったら言うなよ!!」
「今回、聖女に依頼をしたのは『浄化』だ。」
「うわーー聞いちゃいねぇ!」
「さ、聞いたからには、詳細に説明させてもらうね。」
「無理やりじゃねぇか!」
腹立つくらい、自分のペースに巻き込むのが上手いわ!
「それだけ、アルバードの能力を買ってるからじゃないか。」
くっそー目が開いてないから表情読めねえ!だが、いくら目が細くてもお前が目は笑っていないタイプだってことぐらいは知ってるんだぞ!
「褒めてるつもりなようだが、その手には乗らねぇ!」
「まぁまぁ、続きだが、」
だめだ、こいつ!ぜってー俺に押し付ける気だーー
「あーマジでさ。俺別件にかかってるからね、手伝えるかわからんぞ。」
「あぁ、いいよ。頭の隅に置いといて貰えればそれでいい。」
あーまんまとこいつの策略にハマったな。とほほ・・・
「では話を改めて。今回聖女に依頼した特別依頼の内容は、『浄化』だ。このバランディアの南部にある、森林地帯にある通称『魔獣の森』で、不浄の地が見つかった。」
「・・・もしかして人為的なものなのか?」
「流石だね、なぜそう思った?」
「あそこは、魔獣がうようよしている、基本人の立ち入らない場所だ。それで不浄とくりゃ・・ね。」
不浄というのは主に人型種、つまりは人間だったりドワーフだったり、エルフだったりと、人の怨念から形成されるモノだからだ。
「その通りだ。瘴気がすごいんだ。それにアンデッド情報もある。恐らく遺体をそこに遺棄したんだろう。」
「アンデッドか・・・不浄の地のもろ影響を受けたってわけか。」
「浄化だけならともかくアンデッド情報だからね。だから浄化と昇天をさせる為に聖女に特別依頼をした。なんだが、Sランクは皆、別件で手が離せなくてね。今回はAランクで構成されたパーティなんだよ。」
アンデッドを昇天させるには、光魔法の領域だからな。光魔法は実は成り手が少ない。それに不浄の地の浄化となれば、確かに聖女が誰よりも適任だろう。
「今回のパーティ編成は?」
「魔道士・神官・剣士・守護者・聖女だね。バランスは悪くないと思うよ。」
うん、確かに聞いた感じでは、パーティ構成は悪くない。
「じゃ、なんで俺に言うんだ?」
「それはアレだよ。備え有れば患いなしっていうだろ?」
こいつがこういう風にいうのは、絶対何かを掴んでる時だ。
「備え・・・ねぇ。てか、ヤンが行けばいけばいいだろ?」
「俺では、属性的にはあまり相性がよくないのは知ってるだろ?」
あー確か、こいつアレだわ、うん、闇系だったね、そういえば。
魔力にも属性と言うものがあり、何かしらの属性を持っている。主には土・風・火・水の四代元素と呼ばれるものに、数少ないのが光と闇だ。光と闇は相対しているんだが、、アンデッドなら闇に組するものだから、闇魔法だと系統が一緒なわけでダメージが少ないってわけ。でも、なぁ・・・
「・・・わかってると思うけど、俺は安くないぞ。」
「勿論だ。それ相応は約束する。」
「さっきも言ったが、俺には優先すべきことがある。」
「うん、わかってるよ。だから頭の隅に置いてくれればいい。」
だけど、と間をあけてヤンは言葉を続けた。
「君が欲してるバジリスクは森林地帯の近くなんだ。」
そう言って、ヤンはやっぱり開いてるのか開いてないのかわからない目でニヤニヤと笑っていた。
やっぱり!こいつはこういう食えないやつなんだよ!
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